昔の記憶

人生の師

 私が札幌医大写真部で
 ‘人生の師’と仰ぐ先輩が水谷羊一先生です。
 水谷先生は、秋田県角館(かくのだて)町出身。
 みちのくの小京都と呼ばれる、
 桜の美しい町です。
 早稲田大学商学部を卒業後に、
 札幌医大に入学されました。
      ■         ■
 当時の札幌医大は、他大学を卒業していても、
 歯科医師免許を持った人以外は、
 全員、1年生から入学し全科目を履修(リシュウ)しました。
 年令は私より6歳年上でしたが、
 学年は1年上でした。
 とても面倒見のよい先輩で、
 『水谷さん、みずたにさん』
 と全員から慕われていました。
      ■         ■
 全国どこの医学部でも同じですが、
 医師国家試験を受験するまで、
 全員が同じ勉強をします。
 将来、内科になる人も耳鼻科になる人も、
 すべての科目を勉強するのが医学部です。
 入学後も定期試験が厳しく、
 当時の札幌医大では、
 1科目でも落とすと(不合格となると)、
 翌年、すべての科目を再履修しなければなりませんでした。
      ■         ■
 進級判定も厳しく、
 100人の入学者のうち、6年間で卒業するのは、
 毎年、80%台でした。
 つまり、毎年、数人が進級できず…
 下の学年に落ちて行きました。
 勉強そのものも、予備校のように‘熱心な’先生は少なく、
 学生は自分で勉強するものという方針でした。
 入学はしたものの、
 5月病に罹って体調を崩す学生もいました。
      ■         ■
 医学部の勉強は、とにかく丸暗記です。
 解剖学を例にとっても…
 頭の先からつま先まで、
 すべての構造と機能を丸暗記。
 しかも、日本語、英語、ラテン語で覚えます。
 かなり要領よく効率的に勉強しないと落第です。
 水谷先輩は、この勉強法を教えてくれました。
 また、過去の試験問題や教授の傾向などなど…
 同じ勉強するなら効率よく能率的に…
 と教えてくれた先輩でした。
      ■         ■
 19歳~24歳までの6年間は、
 勉強ばかりではなく、
 生涯の伴侶となる相手を見つける時期です。
 つまり、彼女(彼)を見つけて、
 仲良くなる時期です。
 水谷先輩は、
 彼女の見つけ方、
 女性との付き合い方、
 などなど、
 人生に必要な、さまざまなことを教えてくれました。
      ■         ■
 この時期にどういう先輩と付き合い、
 どういう影響を受けて、
 どういう生き方をするか、
 という方向性が身につくと思います。
 水谷先輩は、
 明るく前向きで真面目な先輩でした。
 私が困っていると、
 『本間、どうした?』
 と気さくに声をかけてくださる先輩でした。
      ■         ■
 私の生き方は、この水谷先輩に影響を受けました。
 水谷先輩は、札幌医大を卒業後、
 秋田大学整形外科に入局されました。
 現在は、秋田市で城東整形外科を開業されています。
 秋田県で、もっとも流行っている整形外科だと思います。
 昨夜は、整形外科学会で札幌へいらした水谷先生を囲んで、
 写真部の仲間が集まりました。
 とても楽しい夜でした。 


写真部の仲間
前列、向かって左端が水谷羊一先生です。

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昔の記憶

写真部

 私は昭和49年(1974年)4月に、
 札幌医大へ入学しました。
 一浪して入学したので、19歳でした。
 入学した頃は、
 革マル派(カクマルハ)という派閥の学生が、
 毎日、教室でアジ演説をしていました。
 私には何だかわからないことを…
 休み時間に、ずーっとしゃべっていました。
      ■         ■
 当時は学生運動が下火になってはいましたが、
 革マル派と民生派という派閥が対立していました。
 私が入学する数年前には、
 学生運動に端を発した殺人事件まであったほどでした。
 その頃、盛んに学生運動をしていた学生も、
 今ではその面影もないくらい、
 おじさん先生・おばさん先生になっています。
      ■         ■
 入学すると、熱心な先輩が、
 クラブへ入ろうと勧誘してくれました。
 とても人のよさそうな先輩が、
 弓道部へ誘ってくれました。
 弓道に興味があったというより、
 その先輩に惹かれて弓道部へ入ることにしました。
 ところがこれが失敗の原因でした。
      ■         ■
 弓道を甘く考え過ぎました。
 弓道部には立派な道場がありました。
 北海道神宮の祭典では、
 神宮で弓を引くほど、先輩は弓道の達人でした。
 弓道を‘弓を引くお遊び’の延長、
 程度にしか考えていなかった私は、
 早々に弓道部をやめました。
      ■         ■
 その後、しばらくクラブには入っていませんでした。
 2年生になってからだったと思います。
 『本間、写真部が夏休みに奥尻に撮影旅行に行くんだって』
 『まだ、空きがあるそうだから一緒に行かない?』
 と友人の服部くんが誘ってくれました。
 『だけど、俺カメラ持ってないょ』
 『俺も持ってないょ』
 『カメラもってなくても、いぃらしいょ』
      ■         ■
 奥尻に旅行に行けるという動機で、
 私はカメラも持っていないのに写真部に入りました。
 奥尻へはJRとフェリーで行きました。
 当時は、テントと寝袋を持って行きました。
 キャンプ場は『賽の河原(サイノカワラ)』というところでした。
 先輩が選んだのだと思います。
 どうして?賽の河原?
 と今ではわかりません。
 大小無数の石塔で埋め尽くされた霊場でした。
      ■         ■
 カメラを持っていないので、当然写真は撮りませんでした。
 先輩と数日間のキャンプを楽しんで撮影旅行は終わりました。
 真面目な先輩が聞いたら怒ると思います。
 カメラなしでもOKの写真部が気に入りました。
 行っても行かなくてもOKの写真部でした。
 こんな写真部の雰囲気が気に入って、
 卒業まで入っていました。
      ■         ■
 私がカメラを買ったのはそれから1年以上たってからです。
 毎年夏に撮影旅行と称した旅行に行きました。
 撮影もしましたが、楽しみしていたのは‘旅行’でした。
 テントと寝袋は辛かったので、
 翌年から、車と民宿を使うようになりました。
 6年間の間に
 奥尻
 天売・焼尻
 知床・阿寒・釧路
 函館・道南
 利尻・礼文
 道内の離島はすべて行きました。
      ■         ■
 利尻では、利尻岳に登り…
 礼文では島の北端から南端まで歩いて縦走しました。
 旅行中に毎晩先輩や後輩と楽しく話しをしました。
 私の楽しい学生時代の想い出です。
 写真部で知り合った先輩や後輩は
 私の人生や生き方に大きな影響を与えてくれました。
 写真部の先輩後輩は、真面目でいい先生ばかりです。
 よい友人は人格形成に大きな影響を与えます。

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医学講座

脂肪注入による豊胸術

 平成20年5月19日にご質問をいただきました。
 私は体重は太っているほうなんですが
 胸だけペッタンコで友達と温泉などに行けません。
 悲しいです。
 今流行り?
 の脂肪注入の豊胸は危ないんでしょうか?
 勧める先生とそうじゃない先生がいますよね。
 まあ、やはりなんの手術にもリスクはあると思いますが・・・
 痩せてるのに胸がある人もいるのに
 本当神様って不平等だなと思います・・・

      ■         ■
 余っている脂肪を、お腹や太ももから吸い取って
 胸に注入して膨らませるのは…
 とても理にかなった、合理的な方法のように思います。
 東大形成外科で脂肪幹細胞移植を発表されてから
 また、脚光を浴びています。
 でも私は施術しておりません。
      ■         ■
 脂肪注入による豊胸術は…
 最近、流行ってきたものではなく、
 かなり以前から行われていました。
 ところが、安易に行われて…
 脂肪は定着しない…
 胸はしぼむ…
 脂肪が溶けて胸にたまる…
 などなど、副作用が問題になり…
 誰も施術しなくなりました。
      ■         ■
 東大の先生が学会で発表した時も、
 脂肪幹細胞といっても完全に生着するのか?
 生着せずにしこりとなって残った場合は、
 乳癌との鑑別ができなくなるのでは?
 というコメントが学会場で出されました。
 美容外科の広告では、
 このような討論があったこと…
 副作用のことなどは…
 一切触れられていません。
      ■         ■
 東大の先生が施術しても、
 チェーン店の先生がしても、
 一度吸引した脂肪を、
 100%生着させるのは難しいものです。
 私が施術しない理由は、
 乳腺や乳腺下注入して、
 万一しこりとなった場合に、
 癌と区別できなくなったら困るからです。
 『余命1ヶ月の花嫁』ではありませんが、
 乳癌は死につながります。
      ■         ■
 この脂肪注入による豊胸術は、
 うまく生着すると、
 いらない脂肪が胸について理想的に思われます。
 吸引した脂肪が、生着するには、
 注入した脂肪細胞に血管がつながることが必要です。
 そのためには血流のよい部位に、
 少量ずつ注入するワザが必要です。
 私はこの手術の‘名人’といわれる先生の
 手術を見せていただいたことがあります。
      ■         ■
 その手術を見せていただいて、
 こりゃぁ~、自分じゃやらないと思いました。
 ですから今でも施術していません。
 シリコンバッグを使った豊胸術は、
 皮膜拘縮というリスクはあるものの…
 いざとなればバッグを除去できます。
 脂肪注入による豊胸術は、
 元に戻してと言われても、戻せません。
 これが私が施術しない一番の理由です。
      ■         ■
 もし、脂肪注入による豊胸術をお考えでしたら…
 東京大学形成外科をおすすめします。
 東大の同意書にも、
 100%生着するとは書いてありません。
 また、
 しこりになることがあるとも書いてあります。
 リスクのない、
 魔法のような手術はありません。

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院長の休日

実刑か、執行猶予か

 平成20年5月17日、北海道新聞朝刊、
 朝の食卓から引用しました。
 実刑か、執行猶予か
 三上英昭
 先日、光市母子殺害事件について
 死刑判決が言い渡された。
 担当裁判官は、死刑にするか、
 無期懲役にするかで悩みに悩んだことだろう。
      ■         ■
 裁判官の多くがこれと同様に、
 あるいはそれ以上に悩むのが、
 実刑にするか、執行猶予にするかである。
 裁判官は、被告人の社会内での更生を期待して、
 執行猶予にできるならしてやりたいと考えているが、
 もう一つ決め手に欠け、悩むことも多い。
      ■         ■
 例えば、地方から上京して就職したものの
 勤務先が倒産、職を転々とし、
 ついにはホームレス同然の状態にある被告人が、
 酒に酔って通行人をビール瓶で殴り、
 全治三ヵ月の重傷を負わせたといった事件の場合。
      ■         ■
 被害者との示談が成立し、
 しっかりした身元引受人がいるなどの事情があると、
 安心して執行猶予にできるが、
 そうでなければ、
 どんな刑にすべきかと悩み続けることになる。
      ■         ■
 そうしたケースで、弁護人の懸命の努力により、
 被告人との音信も途絶えていた母親が示涙金を出してくれ、
 情状証人として出廷。
 「被告人を郷里に連れ帰り更生させます」
 と証言した場合には、
 すぐに連れ帰ってもらうため、
 暫時休廷した後、
 即決で執行猶予の判決を言い渡すこともある。
      ■         ■
 判決後、法廷を出ていく被告人の後ろ姿を見送りながら、
 「もう二度とここには来るなよ」
 「親孝行しろよ」と念じるのである。
 (公証人・札幌)
 (以上、北海道新聞から引用)

      ■         ■
 三上英昭先生は元札幌地方裁判所所長。
 現在は札幌公証役場の公証人です。
 公証人の仕事は公正証書という書類を作成することです。
 詳しくは、上記のHPリンクをたどってください。
 私は父親の影響で、公正証書が好きです。
 これ以上、確かな契約書はないと思っています。
 大切な契約書は公正証書にすることが多く、
 遺言書も公正証書で作成してあります。
      ■         ■
 三上先生にもお世話になりました。
 優しそうで温和な先生という印象でした。
 この新聞記事を引用させていただいたのは、
 判決を下す裁判官も悩むのだなぁ~
 としみじみ思ったからです。
 私は弁護士の高橋智先生の日記を毎日読んでいます。
 2008年5月16日の日記に、
 弁護士と裁判官の相性について書かれていました。
      ■         ■
 2009年5月21日から裁判員制度がはじまります。
 法律の専門家である裁判官ですら、判決に悩むのに
 もし自分が裁判員になったら…
 と思う人は多いのではないでしょうか?
 私は中学校・高校ともに政治経済が好きでした。
 大学入試では政治経済を選択したため、
 受けられる大学が限定されてしまったほどです。
 法律や判例を読むのも好きです。
 しかし…
 自分で量刑を判断するのは難しいと思います。
 プロの裁判官ですら、悩むのですから…

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医学講座

ライラックさんへの回答です

 昨日(平成20年5月20日)の日記に、
 ライラックさんからご質問をいただきました。
 小陰唇は 左右対象でないので気になります。
 大きい方の小陰唇は なんだか色も黒ずんでいるのですが、
 手術した場合 色はピンク色とはいかないまでも 治りますか?

 はみ出した小陰唇が黒くなるのは、
 慢性的に刺激を受けて(こすられる、かぶれるなど)
 そこに色素沈着が起こるからです。
 黒くなった部分を切除してしまうので、
 見た目がよくなるだけではなく、
 生理用品や下着によるかぶれや刺激も少なくなります。
      ■         ■
 処女膜再生手術
 これは多くの美容外科の診療メニューにあるので、
 札幌美容形成外科でも掲載しています。
 実際には不要な手術で、
 私自身は一例も施術したことはありません。
 手術自体は簡単です。
 ただ、妊娠出産した方には、絶対にできません。
 処女膜というのは、粘膜のヒダのようなものです。
 出産するとなくなってしまいます。
      ■         ■
 年を重ねると筋肉がゆるみ
 尿失禁になったり
 腟が緩んだりしてきますよね。
 尿失禁には 肛門や腟部に力を入れる体操がありますが
 腟部の緩みは手術で治せますか?
 それは永久的なもの ですか?

      ■         ■
 まず尿失禁です。
 高齢化とともに、
 女性は尿失禁、
 男性は前立腺肥大が高頻度で起こります。
 女性の尿失禁には、骨盤筋群を鍛える体操があります。
 腟のゆるみにも、この体操はよいようです。
 ただ体操で治らない尿失禁は、手術があります。
      ■         ■
 泌尿器科や婦人科で相談されるとよいと思います。
 私の同級生に藤井美穂先生という女医さんがいます。
 札幌医大産婦人科講師→天使病院産婦人科部長を経て
 現在は時計台記念病院産女性総合診療センター長です。
 とてもよい先生です。
 私が女性だったら、藤井先生にかかります。
 尿失禁や婦人科疾患でお悩みでしたら、
 是非、藤井先生にご相談下さい。
      ■         ■
 腟縮小手術は、受ける方がいらっしゃいます。
 弛みを治すというより、
 腟の入り口を小さくする手術です。
 ゴムではないので簡単には弛みません。
 ‘美容?’目的で受ける場合が大部分ですが、
 出産時に重度の会陰裂傷になると…
 肛門まで裂けることがあります。
 それを避けるために、会陰切開をします。
 分娩時の損傷による、腟の弛みやキズは
 健康保険の適用になることもあります。
      ■         ■
 ある週刊誌に 男性自身に 真珠の玉を何個が入れたとか、
 亀頭部にヒアルロンサン?注入とか読んだ事がありますが、
 そんなもの入れて 邪魔になりませんか?
 そういった手術をするのも美容形成なのですか?
 でも上記のような男性の手術は
 コンプレックスという点からとは
 違っていると思いますいますが・・

      ■         ■
 前任の中央クリニックでは、
 シリコンボール挿入術や
 亀頭強化術というシリコン注入をしていました。
 真珠やハブラシの柄を削ったものを
 刑務所やロシアに抑留されていた時代に入れた…
 という方がいらっしゃいました。
 『シャバに出てから、女にもてようと思った』
 とういうのが動機だそうです。
      ■         ■
 看護師さんは全員、
 私ならイヤだと言っていました。
 私自身も、
 シリコンボールや真珠を入れようとは思いません。
 皮膚の下に入れるので…
 意外と痛みや不自由はないようです。
 何個も入れてくださいという方もいらっしゃいました。
 『女にもてた?』かどうかはわかりません。
 ただ、普通の女性はイヤだと思います。
 たまにお問い合わせがあります。
 私は、自分自身にしようとは思わないので、
 札幌美容形成外科では、
 シリコンボールや真珠挿入の施術はしておりません。 

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医学講座

バレる確率が低い手術

 手術を受けたことが周囲にバレる。
 手術を受けたことが、
 のちのちまでバレる可能性がある…
 なんて手術はイヤなものです。
 ずばり!
 バレる確率が低い手術は…
 包茎手術や小陰唇縮小手術です。
      ■         ■
 まず、他人から見える部位ではありません。
 人に言わなければ、わかりません。
 また血流がよく治りがよい部位です。
 上手な先生に手術を受けて…
 しっかり術後管理をすれば…
 プロの看護師さん、助産師さんが見ても…
 小陰唇縮小手術を受けたことはわかりません。
 産婦人科の先生が見ても…
 気づかないくらい、キレイに治ります。
      ■         ■
 外陰部は女性も男性も人には見せません。
 ですから、目や鼻の手術と違って…
 手術をしたこと自体が外から見てもバレません。
 でも、一番気になる部位でもあります。
 小陰唇縮小手術を受ける、多くの方は…
 同性でも‘標準’がどの程度か知りません。
 札幌美容形成外科では、
 解剖学の教科書に載っている写真をお見せして、
 それと同程度に手術をしますとご説明をしています。
      ■         ■
 包茎手術のキズは…
 手術をしてくれる先生の腕によります。
 上手な先生にしてもらうと…
 プロの看護師さんや
 風俗の女性に見られても
 わからないくらいキレイに治ります。
 包茎手術は手術をしてくれる先生の腕や…
 手術方法によって仕上がりが違います。
      ■         ■
 包茎手術は、
 上手だといわれている先生が手術しても…
 目立っている人がいます。
 皮膚の性状が違う部位で…
 切り取り、縫い合わせると…
 ツートンカラーになってわかります。
 縫い目がどんなにキレイでも目立ちます。
      ■         ■
 手術の上手下手もありますが、
 慣れとか、手術の極意みたいなのがあります。
 幸いなことに…
 私は前任の中央クリニック札幌院で、
 たくさんの包茎手術をしました。
 男も悩んでいるのです。
 女性の何気ない一言でキズつきます。
 『あら…』
 これだけでダメです。
 男は意外とデリケートです。
      ■         ■
 外陰部は顔や胸と違って見えない部位です。
 人に見せる部位でもありません。
 ただ、必ず見られることがある部位でもあります。
 彼(彼女)ができた。
 病院に入院して手術を受けることになった。
 将来、介護を受ける時に恥ずかしい。
 見えない部位だからこそ気になります。
 勇気を出して手術をすれば…
 一生、気にせず自信を持って生きて行けます。
 どんなに偉い人でも…
 どんなにお金持ちでも…
 気になるところは気になるものです。

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医学講座

豊胸は彼にばれてしまう?

 昨日(平成20年5月18日)の日記のコメントに、
 バックでの豊胸では
 やはり彼にはばれてしまうのでしょうか?
 触ってもばれませんとか、
 セックスをしても気づかれませんとか、
 本当なんでしょうか?

 というご質問をいただきました。
      ■         ■
 豊胸手術は、バレてしまうリスクがあります。
 現在行われている、
 シリコンバッグを用いた豊胸術には、
 カプセル拘縮という副作用があります。
 これは異物を用いて胸を膨らませる上では、
 避けては通れない副作用です。
      ■         ■
 この拘縮を防ぐために、表面をザラザラにしたり
 シリコンの性状を変えたりしています。
 世界中のメーカーが競って開発していますが、
 残念なことに副作用をゼロにはできません。
 表面がザラザラなタイプは拘縮が起こりにくい、
 と宣伝しているクリニックやメーカーがあります。
 私の師匠であるナグモクリニックの南雲先生は、
 有意差がないという論文を発表されています。
      ■         ■
 この拘縮が一番バレやすいリスクです。
 触ると硬くなってしまっています。
 昨日書いた、スマステで、
 室井佑月さんもマッサージを怠ったために、
 一時硬くなったと発言されていました。
 室井さんは、番組中に…
 『私は、硬くなった後に妊娠出産で胸が大きくなり』
 『その後は気にならなくなりました』

 とおっしゃっていました。
 私自身は、このようなケースは経験していませんが、
 妊娠出産で乳房が大きくなり、
 その時にカプセルが伸びたことが推測されます。
      ■         ■
 豊胸手術は、私が手術をしても…
 他の名医と言われている先生が手術をしても…
 ある程度の確率で、拘縮を起こす可能性があります。
 札幌美容形成外科では、
 手術同意書に拘縮のリスクを記載しています。
 拘縮を予防するためには…
 手術中にできる限りバッグを汚染しないこと。
 術後にしっかりマッサージをしていただくこと。
 信頼できる技術力のある医師に手術を受けることです。
      ■         ■ 
 日本人で豊胸術を希望する方は…
 Aカップでもパットを必要とするような…
 平らな胸の方です。
 皮下脂肪も薄くて骨が見える方もいらっしゃいます。
 このような方に乳線下や筋膜下に、
 バッグをいれると、バッグが見えみえになります。
 肉がないので…
 皮膚から透けて見えるのです。
      ■         ■
 バッグの縁(ヘリ)が見えたり触れたりすることもあります。
 そこで、バッグを大胸筋という‘肉’の下に入れます。
 シリコンバッグの上に、
 厚いステーキの肉をのせたような状態です。
 そうすると、人工物であるバッグが肉で隠れます。
 大胸筋下法が自然に見える理屈です。
      ■         ■
 大胸筋下法は、術後の痛みが多いなど…
 欠点もありますが…
 自然に見えるのは…
 ワキから大胸筋の下にバッグを入れる方法です。
 これでもすべての方がバレないわけではありません。
 マッサージを続けるという本人の努力も必要です。
      ■         ■
 札幌美容形成外科HPに症例写真が出ている方は、
 女性スタッフが見ても自然で、
 触っても‘本物’と見分けがつかないほどです。
 こうなるために…
 手術後に、麻酔までしてマッサージを続けました。
 自然に見える豊胸術は手術だけではなく…
 手術後のケアーが大切です。
 追記:
 豊胸術を受けるとマンモグラフィーはできません。
 超音波検査やMRIになります。
 札幌美容形成外科では、
 札幌乳腺外科クリニックをご紹介しています。

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医学講座

彼に言うべきか?

 昨夜(平成20年5月17日)のスマステで、
 若返り美容手術を放送していました。
 番組中に…
 視聴者からの質問がありました。
 『私は、目と胸をいじっています。』
 『彼に打ち明けるかどうかで悩んでいます…』
      ■         ■
 香取慎吾さんが室井佑月さんにきいていました。
 昔、豊胸手術をなさいましたね。
 彼には、打ち明けましたか?と
 室井さんは、きっぱり
 『言わない方がいい』
 『男の人は、整形というだけで引いてしまう人もいる』
 『言わないのは、ウソをついたことにはならない』
 さすが、室井さん。
 言わないのが正解だと私も思います。
      ■         ■
 私は平成10年から14年まで、
 4年間札幌医科大学で形成外科の講師をしていました。
 学生さんに形成外科を教えていました。
 講堂での講義では、個別に話す時間はありません。
 6年生で、形成外科を選択した学生さんとは
 時間をとってディスカッションをすることがありました。
 この時間に雑談を含めて、
 ゆっくりと話す機会がありました。
 これは、今でも楽しい想い出の一つです。
      ■         ■
 当時は約70%が男子学生でした。
 医局で5~6人の小グループに教えていた時です。
 美容外科に興味を持っていた学生がいました。
 学生:『先生、整形したかどうか、どうやったら見分けられますか?』 
 私:『わかるような整形は失敗だよ』
 学生:『エ~っ?本当ですか?』
 私:『目だって、鼻だって、わからないょ』
   『彼女が整形美人じゃイヤかぃ?』
 学生:『そりゃ~、整形じゃない方がイイっすょ』
      ■         ■
 私:『それじゃ、自分が包茎の手術を受けたら彼女に言うかぃ?』
 学生:『先生!冗談はよしてくださいょ!』
     『言うわけないじゃないっスか!』
 男とは勝手なものです。
 こういう人に限って…
 ススキノでは、
 美人で胸が大きな女性が横に座ってくれると…
 鼻の下を長くして喜びます。
      ■         ■
 私は個人的に…
 医学の力を借りてキレイになるのはよいことだと思います。
 女性はキレイな方が、面接でも就職でも得をします。
 同じ人生でしたら、
 キレイでいた方が10倍も100倍も得です。
 夜の世界で働く方だけではありません。
 外国では高学歴で高収入の女性が、
 医学の力を借りてキレイになっています。
 彼に言う必要はありません。
 あなたも医学の力でキレイになりましょう!

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院長の休日

さくらんぼさん②

 さくらんぼさんから果樹園の写真を送っていただきました。
 私はスーパーや青果店で売っている果物しか知りません。
 イチゴ好きなので、自分で苗を植えたことがあります。
 残念なことに自宅で育てても、
 食べられるようなイチゴはできませんでした。
      ■         ■
 今は高齢でマンション住まいになった父親が…
 私の子どもが生まれた20年以上前に、
 実家にサクランボの木を植えました。
 40坪ほどの狭い敷地の裏庭に…
 子どもが大きくなったら喜ぶからと…
 サクランボの苗木を2本植えました。
      ■         ■
 何という種類かも知りませんでした。
 数年で少しずつ実が生るようになりました。
 最初は何とか手が届く高さでしたが、
 そのうち3階の窓の高さ以上になってしまいました。
 こうなると、ちょっと大き目の脚立でも届きません。
      ■         ■
 それでも子どもが小学校のうちは、
 『じいちゃん家のサクランボ』
 を楽しみにしていました。
 せいぜい中学校くらいまでだったでしょうか?
 高校生になると…
 『じいちゃん家のサクランボ』
 よりも、友だちと遊ぶ方がよくなりました。
      ■         ■
 私もたまに、サクランボをとりに行きましたが、
 高いところの美味しいサクランボは
 鳥たちの餌になっていました。
 その家も階段があるため、
 両親が住まなくなり昨年売却しました。
 売る前に、家内と草取りに行き…
 数個のサクランボをとったのが最後でした。
 今年は、家を買っていただいた方の子どもさんが
 サクランボを楽しみにしてくれるでしょうか?
      ■         ■
 私は数個をとるのでも大変でした。
 果樹園でたくさんの果実を育てるのは、
 本当に大変なことと思います。
 果物は収穫の時だけではなく、
 花が咲いた時にも、花を摘むことを知りました。
 そうしないと、実が大きくなりませんね。
 仕事をやめて時間ができたら…
 さくらんぼさんの果樹園に行って
 美味しい空気をたくさん吸ってみたいです。
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 千秋(センシュウ)というリンゴの花
 (5月4日)


 紅玉というリンゴの花
 (5月6日)


 摘花後のリンゴ
 (5月17日)


 果樹園の風景
 (5月17日)

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院長の休日

ライラック開花

 5月に入ってから寒い日が続いています。
 4月の気温が例年より高かったために、
 今年の札幌は、お花がつぎつぎと開花しました。
 今、札幌の花であるライラックが開花しています。
 英語はライラック「Lilac」。
 フランス語はリラ「Lilas」。
 和名はムラサキハシドイといいます。
 札幌市の花です。
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 「リラ冷えの街」という、渡辺淳一さんの小説があります。
 例年、ライラックの花が咲く頃は、寒くなります。
 ライラックは木です。
 札幌市内には、たくさん植えられています。
 有名なのは紫色ですが、白もあります。
 近づくとよい香りがします。
 北大構内にも、医学部にも植えられています。
 私の好きな花の一つです。
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 札幌には、花好きな人がたくさんいます。
 札幌駅北口につながる北8条通りでは、
 アマの花が咲いています。
 アマサポターズクラブという、
 お花の愛好者が、道路を花で飾っています。
 JR札幌駅から札幌ビール園までを
 花で埋めようという、
 ボランティアの方が育てた花です。
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 こちらがアマサポーターズクラブHPです。
 子どもを育てるように、
 アマの種から苗を育てる里親を募集します。
 里親が育てた苗を、移植して育てます。
 今、咲いているアマの花は、
 宿根草タイプのアマです。
 亜麻とホップのフラワーロードという
 素敵な名前がつけられたのが、
 札幌駅北口の北8条通りです。
 アマの花は可憐で小さな花です。
 花好きの人たちが、
 慈しんで(イツクシンデ)
 花を育てている様子がわかります。
 私も時間ができたら是非参加したいと考えています。 


 札幌の花、ライラック


 アマの花
 (札幌駅北口の北8条通りで)

 

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