医学講座
注射針の太さ
注射の針は怖いものです。
私は子どもの頃に、
よく‘自家中毒’という病気になりました。
周期性嘔吐症、
アセトン血性嘔吐症ともいわれる
神経質な子どもがかかる病気です。
これは血管注射という、
静脈注射が効きました。
看護婦さんが、
ケンちゃん、
痛くないように、
新しい針で注射してあげる
と言ってくれました。
■ ■
当時の注射針は貴重品でした。
注射器はガラス製でした。
自宅にも注射器がありました。
煮立ったお湯でグラグラと
注射器を煮沸(しゃふつ)消毒していました。
今では絶対にしてはいけない方法です。
熱湯では死なない病原菌があります。
今の注射器や注射針は
使い捨てが常識です。
特殊な注射器だけは、
高圧蒸気滅菌という方法で
滅菌(めっきん)します。
■ ■
看護婦さんが
新しい針が痛くない
と言ってくれた意味が、
子どもの私には理解できませんでした。
今ならよくわかります。
新しい針はよく切れるのです。
包丁やカッターナイフの刃が
新しいとよく切れるのといっしょです。
よく切れると…
皮膚を刺すときに抵抗がなく、
痛みも少ないのです。
■ ■
日本の病院で医師が使用する針は、
27G(にじゅうななげーじ)という太さが
一番細い針です。
よく皮内テストをする時に使う針です。
ふつうの病院には、
27Gまでしかありません。
採血に使う針は
23G(にじゅうさんげーじ)か
22G(にじゅうにげーじ)です。
■ ■
献血に行って刺される針は、
18G(じゅうはちげーじ)程度の
かなり太い針です。
歯科では30G(さんじゅうげーじ)という
細い針もありますが、
医科では30Gはめったに使いません。
美容外科で使用していたのは、
数年前まで30Gが主流でした。
G(げーじ)という数字が大きくなるほど
針は細くなります。
■ ■
私がはじめて美容外科を見学させていただいたのは、
札幌中央形成外科でした。
武藤靖夫先生が
30Gの針を使っていらっしゃるのを見て、
美容外科は違うものだと
感心しました。
私が北大で30Gを使ったのは、
コラーゲンの臨床試験の時でした。
美容目的に使うコラーゲンには、
細い針がついていました。
■ ■
当時は30Gより細い針はなかったと思います。
ところが…
この30Gという細い針で注射をしても、
まぶたや顔は簡単に皮下出血を起こします。
そこで、
もっと細い針が出てきました。
最近の美容外科では、
32G(さんじゅうにげーじ)とか
33G(さんじゅうさんげーじ)
という針が使われています。
■ ■
あまり細いと、
針が曲がってしまいます。
また、
特殊な針なので、
一般に販売されている
27Gなどに比べると
べらぼうに高くなります。
■ ■
美容外科の自費診療でしたら、
問題はありませんが、
保険診療で使うのは大変です。
高い針を使っても、
料金はいっしょですから…
でも、札幌美容形成外科では、
保険診療でも高い針を使って手術をしてます。
少しでも腫れを少なく…
痛みを少なくするためです。
こんなところにも、
企業秘密と企業努力があります。
医学講座
眼瞼下垂手術後の腫れ
眼瞼下垂症の手術は進歩しました。
私が医師になった30年前は、
眼瞼下垂症手術は必ず入院していました。
手術で出血して、
眼の腫れがすごかったからです。
目が腫れて歩きにくく危険なので
入院して手術をしましょう。
が決まり文句でした。
■ ■
こちらのHPに記載されている方は、
腕のよい先生が手術をなさったと思います。
手術後の経過や縫い方を見るとわかります。
ただ、手術後の腫れはかなりのものです。
手術をしたら…
こんなに腫れるのですか?
とご心配なさる方もいらっしゃいます。
私はこのページを患者さんから教えていただきました。
札幌美容形成外科で手術をなさった方は、
HPの眼瞼下垂症に掲載してある程度です。
■ ■
形成外科専門医が手術をしても…
私が手術をしても…
10年前は最初のHPに記載されていた方と
同じ位腫れていました。
目の手術は腫れるのが当たり前でした。
まぶたの皮膚は薄く、
皮膚のすぐ下に細かな血管網があります。
血管が網のようになっています。
細い針で注射をしても、
血管に当たってすぐに内出血してしまいます。
■ ■
まぶたの皮膚の下は
すぐに眼輪筋(がんりんきん)という筋肉です。
この筋肉の中にも
細かい血管がたくさんあります。
筋肉が収縮する時に、
たくさんのエネルギーを消費するので、
血管が発達しているためです。
■ ■
眼輪筋(がんりんきん)の下には、
瞼板(けんばん)、
挙筋腱膜(きょきんけんまく)
眼瞼挙筋(がんけんきょきん)
ミューラー筋(みゅーらーきん)
といった組織があります。
特に瞼板と眼瞼挙筋の接合部では
それはそれは細かい血管が、
網の目のようになっています。
■ ■
眼瞼下垂の手術では、
この細かい血管が網の目になっている、
ちょっとでも間違うと
すぐに出血してしまう部位を操作するので、
どんなにベテランの先生が手術をしても
必ず出血していました。
私が手術をしても出血していました。
最初のHPの例は、
決して特別な腫れではなかったのです。
■ ■
今の札幌美容形成外科の手術では、
腫れはあっても軽度です。
ある方が、
前に埋没法で手術した時より腫れが少ない
と驚いていらっしゃいました。
この腫れが少ない企業秘密は、
手術用顕微鏡です。
私たち形成外科医は、
血管の手術を顕微鏡でします。
業界用語でマイクロと呼んでいます。
■ ■
簡単にできる手術ではありません。
手術用顕微鏡もドイツ製です。
ベンツSクラスと同じ位の価格がします。
使いこなすのにも、
訓練が必要です。
ここがチェーン店の、
なんちゃって美容外科医と違うところです。
札幌美容形成外科の腫れの少なさは、
誰にでも真似ができる手術ではありません。

手術前です

手術直後です
腫れや内出血はわずかです

手術直後です

手術7日後です

手術17日後です

手術8週後です
医療問題
眼瞼下垂(がんけんかすい)の診断
眼瞼下垂の手術をして頂くには、
他の眼科で
眼瞼下垂の診断書を出していただかないと
手術してもらえないのでしょうか?
というご質問をいただきました。
眼科を受診する必要はありません。
最初から形成外科を受診してください。
■ ■
眼瞼下垂症に対する考え方が
ここ数年で大きく変わりました。
変えてくださったのは、
信州大学形成外科の
松尾清先生です。
特に昨年(2008年4月2日)NHKの
‘ためしてガッテン’で
放送されてからは、
形成外科を受診なさる方が増えました。
■ ■
札幌美容形成外科でも、
今、一番多い手術の一つが
眼瞼下垂症手術です。
松尾先生の研究によって、
眼瞼下垂症を原因として、
さまざまな身体症状が出ることが、
明らかにされました。
そのため、形成外科ではじめて、
眼瞼下垂症が原因とわかることもあります。
■ ■
健康保険法の規定によって、
美容目的の手術に保険は使えません。
ただ、コンタクトを使っていて瞼が下がった。
花粉症で長年眼をこすっていて、
瞼を開ける力が弱くなった。
年齢とともに瞼が下がってきて、
天井が見にくくなった。
映画館の一番前の席で見ると、
首がだるくて頭が痛くなった。
このような症状がある方は眼瞼下垂症の疑いがあります。
■ ■
札幌美容形成外科では、
明らかに美容目的の方以外は、
保険適応で手術をしています。
眼瞼下垂症手術には、
どの程度だったら保険適応になるという、
規定は今のところありません。
各保険医の判断によります。
ですから眼科を受診する必要はありません
手術適応がある方は、
全員保険診療で診察・手術をしております。
■ ■
一般的なことですが、
風邪で喉(のど)が痛いとします。
お医者さんへ行って診察を受けます。
この程度だったら市販薬を飲みなさい。
とは言いません。
また、お腹の調子が悪くて、
心配だから胃カメラの検査を受けるとします。
健康診断で受けると、全額自費ですが、
先生、数日前から調子が悪いので
検査をしていただけますか?
と受診なさると、
保険適応で胃カメラの検査を実施してくれるはずです。
■ ■
もし、消化器内科の先生が、
その程度でしたら検査は自費になります
と言ったとします。
自費なので検査を諦めて
先生が早期の胃癌を見落としたら、
莫大な損害賠償請求を受けるリスクがあります。
ですから、検査を断ることは、
まず絶対にないと思います。
せっかく高い保険料を払っているのです。
大いに利用しようじゃありませんか!
医学講座
形成外科地方会2009年2月
昨日(平成21年2月7日)、
日本形成外科学会北海道地方会がありました。
昨日で第77回目です。
年に3回開催されます。
北海道内の形成外科の先生が
集まって開く学会です。
私が医師になった頃は、
年に2回程度でした。
もう30年以上続いています。
■ ■
昨日の学会で、
帯広厚生病院形成外科の
池田正起先生が
切除不能な表在性悪性腫瘍に対するMohsペーストの使用経験
という演題を発表されました。
私たち形成外科医は、
皮膚悪性腫瘍の手術をします。
外科医なので手術で取るのが仕事です。
■ ■
でも、中には手術適応とならない癌もあります。
高齢で手術に耐えられない。
肺などに遠隔転移していて、
手術をしても生命予後が変わらない。
全身的な合併症で、
手術ができない。
本人も家族も手術を希望しない。
などさまざまな理由があります。
■ ■
手術をしないと…
癌は大きくなります。
そのうち、
癌から血が出てきます。
大人の手より大きくなった癌から、
毎日出血すると大変です。
ガーゼでは覆い(おおい)きれないので、
紙おむつなどを使用します。
それでも出血し続けます。
■ ■
輸血をしても、
すぐに貧血になるほど出血します。
もっと困るのが悪臭です。
この世のものとは思えないほどの悪臭が、
病室中に充満します。
私はかなり悪臭には強いほうですが、
その私でも耐えられないほどの臭いが出ます。
癌が部分的に壊死(えし)という
組織が死んでしまった状態となり、
そこへさまざまな細菌が感染するためです。
■ ■
癌の末期には、
疼痛(いたみ)が出ます。
痛みは麻薬で抑えられますが、
この出血と悪臭だけは、
どうにもならないほど耐えられないものです。
私も形成外科医時代には、
とても苦労しました。
池田先生のご発表は、
1930年代に米国の外科医
Frederic E. Mohsが発表した方法です。
■ ■
塩化亜鉛という薬が主成分です。
この薬で癌を治療します。
この方法で治療した患者さんの癌が、
驚くほど小さくなっていました。
もっと驚いたのが、
出血と悪臭が軽減したという報告でした。
1930年代というと…
もう70年以上も前です。
どうして医学部で教えてくれなかったの?
と思いました。
使用する機会がないといいのですが、
勇気がある方は
こちらのHPの最後をクリックなさってください。
末期がんの悲惨な状態がわかります。
池田先生ありがとうございました。
勉強になりました。
院長の休日
スキャナー保存
私はよく税務署を利用します。
税務署は怖いイメージがありますが、
とても親切なお役所です。
ある日、税務署へ行くと…
パンフレットが目につきました。
電子帳簿保存法が改正されました
というパンフレットです。

■ ■
このようなマンガがついた、
‘お役所’らしくないパンフレットです。
よく読んでみると、
3万円未満の領収書などは、
スキャナーで読み取って、
PCに保存すると便利なようです。
お分かりにならない点がありましたら、
お気軽に最寄の税務署又は税務相談室まで
ご相談ください。
とまで‘親切に’書いてありました。
■ ■
書類をスキャナー保存するためには、
あらかじめ税務署長の承認を受ける必要があります。
その承認も簡単便利なe-Taxで、
自宅からオンラインで申請ができます。
札幌美容形成外科では、
電子カルテを導入するため、
スキャナーを購入しました。
古いカルテをスキャナーで読み取り、
電子カルテで読めるようにするためです。
■ ■
カルテのスキャナー保存については、
厚生労働省北海道厚生局
医療指導課(011-796-5105)へ問い合わせました。
ガイドラインに沿って、
適切に保存すれば特に申請の必要はありません。
カルテの改ざんがない
正しく見やすく表示できる、
責任の所在を明確にする、
などの一定要件を満たせばOKです。
■ ■
私はカルテのスキャナー保存ができるので、
領収書や納品書のスキャナー保存も、
簡単便利にできるものだと思いました。
簡単便利なe-Taxを使って、
さっそく自宅のPCから申請をしました。
申請の中味について、
わからない部分もありましたが、
親切な税務署が教えてくれると思い、
そのまま申請しました。
申請事体は問題なくできました。
■ ■
先日、札幌中税務署から、
電話がありました。
スキャナー保存の申請について、
ご説明したいという趣旨でした。
平成21年2月5日(木)の休診日に、
朝8:30から札幌中税務署へ出かけました。
何度か電話でやりとりをした、
ベテラン税務署員の方が、
2名でとても親切に対応してくださいました。
■ ■
結論から言うと、
私が出した申請は受理できないという内容でした。
パンフレットには、
電子政府実現の一環として、
事務の省力化・ペーパーレス化を図る、
と記載されていました。
ところが、
申請を承認してもらうためには、
電子署名とタイムスタンプが必要で、
その電子署名とタイムスタンプを得るのに、
スキャナーを購入する以上の
費用がかかることがわかりました。

■ ■
3万円未満の領収書や
納品書を保存するだけなのに、
なぜ電子署名やタイムスタンプという
高額の費用がかかる処理が必要なのかわかりません。
これだから、
日本の政治はダメです。
こんなパンフレットを作る費用があるなら、
国が無料でタイムスタンプを押す、
システムを構築すべきです。
税金関係書類はのスキャナー保存は
絶対におすすめできません。
医学講座
美人になる
函館の看護師さんコメントありがとうございました。
そんなに謙遜(けんそん)なさらないでください。
函館の看護師さんは、
とてもかわいらしい目をしていますょ。
ご主人も素敵な方です。
写真でしか、お会いしたことはありませんが、
さくらんぼさんも美しい方です。
■ ■
何回か書いています。
おとぎ話の世界でも
かがみよ、カガミよ、鏡さん、
世界で一番キレイなのはだぁーれ?
と美しくなりたいというのは、
昔から人類共通の願望です。
共産圏の国にも、
美容外科医はいます。
APTOS(アプトス)という糸を発明したのは、
クルジアの美容外科医の親子、
スラマニーチェ先生です。
■ ■
札幌駅前に大丸というデパートがあります。
札幌駅の西改札口から出て、
大丸に入ると、
一階ではたくさんの化粧品を売っています。
ブランド物のショップもありますが、
大丸の一階は、
化粧品のよい香りでいっぱいです。
各地にある、
百均にも化粧品がたくさんあります。
■ ■
化粧品の需要があるのは、
美しくなりたいからです。
地下鉄の車内でお化粧をするのは…
おじさんとしては…
いただけませんが、
女性がお化粧をして、
キレイになるのは、
私はよいことだと思います。
■ ■
世の中は不景気で元気がありません。
女性がキレイになって、
がんばって!
と声をかけると、
世の中も元気になります。
自分に自信がなかった人が、
ちょっと目が変わっただけで自信が出ます。
私ってキレイと思えるようになれます。
そうすると元気が出ます。
■ ■
私のいう美人と思っている・・・というのは
ただ単に自意識過剰な感じに
「私ってきれいな女よ」
って言ってる人ではなくて、
美意識を高く持って、
ちょっとメイクや洋服を華やかにしたときに感じる
「これってちょっといいかも」
という女の人の気持ちです。
そうです。
私たちは、このちょっといいかもを
医療という技術でつくります。
■ ■
お化粧と整形は違う!
と主張なさる方がいらっしゃいます。
でも目的は同じです。
美人になることです。
形成外科で眼瞼下垂症の手術をしても、
目が変わります。
見やすくなって、
黒板の字もよく見えるようになります。
視界が広がり、
世の中が明るく見えるようになります。
おまけに…
他人からもよく見られます。
医療問題
職員の条件
クリニックの受付職員を募集しています。
さくらんぼさんや
函館の看護師さんから
コメントをいただきました。
札幌美容形成外科の受付さんは
美人でないと採用してもらえない?
という間違った印象があるようです。
■ ■
私が一番望んでいるのは、
美人になりたい人です。
一重で二重になりたいけれど…
お金がない!
レーザーで全身の脱毛をしたいけれど…
お金がない!
でもキレイになりたい!という方です。
美容外科にいらしたお客様に
これが手術前の私です
と手術前の写真と現在の実物を
見せてくださる方が理想です。
■ ■
ホームページで手術のビデオをお見せするより、
出来上がりの実物をお見せするのが、
何と言っても一番の説得になります。
自分で体験していると…
手術の後はしばらくつっぱった感じがします。
とか
痛みは軽度で、痛み止めも飲みませんでした
というのがよくわかります。
手術を受けた人でなければわからないこともあります。
■ ■
職員ともモニター契約を結ぶので、
手術代はタダになります。
食べ物屋さんで働く人が、
自分のお店の味を知らないと、
お客様に説明できません。
美容外科の受付さんは、
手術を見て覚えないと、
電話で説明ができません。
■ ■
採用された後で、
手術室に入って患者さんの
手を握る係りになっていただきます。
以前に手のぬくもりという日記を書きました。
採用されたばかりの時は、
手術を受けている患者さんより、
手を握っている職員の方が
緊張していたという話しを聞きました。
■ ■
私、緊張して震えながら手を握っていました。
患者さんにバレたらどうしよう…
と思っていたんです。
と職員から聞かされました。
最初は緊張していた人でも、
私がついているから大丈夫ですよ
と言えるくらいしっかりできるようになります。
美人である必要はありません。
私といっしょに幸せをつくる医療に
参加してくれませんか?
ご応募をお待ちしています。
医療問題
病院長、二審も無罪
昨夜(平成21年2月3日)の北海道新聞夕刊に、
弁護士の高橋智(さとる)先生が掲載されていました。
私が高橋先生を知るきっかけとなった事件です。
2年前の平成19年12月6日(木)
北海道新聞夕刊の記事を読んだのが
高橋先生を知った直接のきっかけでした。
■ ■
その頃、私は弁護士さんを探していました。
札幌美容形成外科が入居している、
スノー会舘ビルの建替え問題で、
最初に依頼した弁護士の先生と、
問題が生じたからでした。
医師や弁護士は広告に規制があります。
弁護士さんの数が増えて、
札幌にはたくさんの法律事務所があります。
広告を見ても、どんな弁護士さんかわかりません。
■ ■
幸いなことに…
それまでの私は、
弁護士さんにお世話になることは
ありませんでした。
ある弁護士さんに相談に行って、
顧問契約を結びました。
顧問料もお支払いしました。
残念なことに、
私が期待していた弁護士さんとは、
ちょっとイメージが違うことに気付きました。
■ ■
顧問契約を解除して、
新たに弁護士さんを探しはじめました。
その時に目にしたのが…
北海道新聞の記事でした。
前回は写真は掲載されていなかったと思います。
ネットで検索すると、
高橋先生の日記が出てきました。
読んでいるうちに、
先生のお人柄が理解できました。
■ ■
私の友人の医師も
高橋先生にお願いしていることを知り、
また高橋先生が市立札幌病院の委員を
なさっていらっしゃることもわかりました。
先生の事務所へ家内とお伺いして、
お話しをしました。
偶然にも、
私が市立札幌病院で担当した患者さんが
他の病院で亡くなった事故の
弁護をなさったことを伺いました。
■ ■
高橋先生にお願いして、
私の心の負担が大きく減りました。
地獄で仏とはよく言ったものです。
医師や弁護士は国家資格です。
どの医師も弁護士も同じ資格ですが、
その人の考えや人生観によって大きく違います。
医者を選ぶのも寿命のうち。
弁護士を選ぶのも人生のうちです。
お困りの方には、
高橋智法律事務所をおすすめします。
■ ■
以下は北海道新聞の記事です。
病院長、二審も無罪
留辺蘂(るべしべ)診療報酬詐取
札幌高裁「共謀認定に疑問」
診療報酬を架空請求し約920万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた北見市留辺蘂町旭一区、「小助川クリニック」院長小助川治被告(47)の控訴審判決公判が三日、札幌高裁であり、矢村宏裁判長は無罪とした一審の札幌地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
■ ■
裁判では、札幌の診療報酬事務代行会社社長(同罪などで有罪確定)らと共謀があったかが争点となった。矢村裁判長は2007年12月の札幌地裁判決と同様に「共謀があったとする社長の供述は不自然で信用できない」と認定した。
■ ■
検察側は「診療報酬の不正請求にはカルテの偽造など医師の関与が不可欠」と主張したが、判決は「不正請求は社長が独断で始めた可能性が非常に高く、被告の共謀を認定するには大きな疑問が残る」とした。
■ ■
矢村裁判長は判決言い渡し後、小助川被告に「引き続き地域医療に尽力してほしい。この判決で春から縁起がいいと思ってもらえれば幸いです」と語りかけた。
■ ■
小助川被告は、2005年2月から7月にかけて、元社長らと共謀し、虚偽の診療報酬明細書を社会保険事務所などに提出し、診療報酬をだまし取ったとして起訴された。
■ ■
判決後、記者会見した小助川被告は「裁判所がきちんと判断してくれてうれしい」と話し、弁護人の高橋智弁護士は「検察には、当初から院長を主犯にする意図があったように思う」と批判した。
■ ■
札幌高検の向井壮次席検事は「主張が認められず遺憾。判決内容を検討して対応したい」とコメントした。
■ ■

無罪判決を受け、
記者会見で喜びをかみしめる小助川治さん(左)
(右が高橋弁護士)
2009年2月3日午前10時45分、札幌地高裁弁護士控室
以上北海道新聞より引用

高橋智(さとる)先生、HPより引用
優しい先生です!
医療問題
職員募集2009年2月
昨年秋に職員募集をしました。
すでに札幌美容形成外科の新しい戦力となって、
活躍してくださっています。
3月出産予定の職員が、
産前6週間の休暇に入るため
2月6日(金)から欠員が生じます。
そのため受付カウンセラーを
再募集します。
■ ■
札幌美容形成外科への採用条件は、
他の美容外科よりかなり厳しい面があります。
まず、タバコを吸わない方です。
美肌の大敵であるタバコを吸う方は、
応募していただいても採用できません。
また服装規定があります。
‘茶髪’は禁止です。
札幌美容形成外科の規定は、
日本航空の客室乗務員と同じ
日本ヘアカラー協会レベルスケール6番です。
(ほぼ真っ黒です)
■ ■
2004年の朝日新聞の記事では、
全日空(客室部門)、
イトーヨーカ堂、
ファーストリティリング、
セブン-イレブン・ジャパン(本社)では、
ヘアカラーを認めていませんでした。
茶髪を認めないのは、
一流ホテルのフロントや
航空機の客室乗務員に
茶髪の方がいらっしゃらないのと同じです。
■ ■
爪も短く切っていただきます。
清潔を第一とする医療機関では、
爪は磨いてピンク色にするだけ。
私はファーストクラスに乗ったことありません。
実際のファーストクラスの機内サービスがどうか?
体験したことはありませんが、
札幌美容形成外科へいらしていただいたお客様に、
安全で快適なファーストクラスの
医療サービスを提供したいと考えています。
■ ■
受付カウンセラーは医療事務の資格が必要です。
実務経験は不要です。
最低限の保険請求の知識がないと、
レセコンや電子カルテを扱えません。
ワード、エクセルといったソフトも使います。
メールでの問い合わせもたくさんいただきます。
返信は原則として私がしていますが、
ネットやメールの知識も必要です。
■ ■
一番大切なのは
正直で
嘘(うそ)をつかないことです。
毎日たくさんのお電話をいただきます。
私が手術をしている間に、
電話に出て答えてくれるのが、
美容外科の受付さんの仕事です。
正確に知識を覚えて、
困って電話をくださった方へ、
正直に答えてくれる人を歓迎します。
■ ■
自分自身の美意識が高い方を歓迎します。
美人である必要はありません。
自分自身がより美しくなりたい女性です。
私たちの仕事は、
美しくなるを売ることです。
自分は毛深くて…
全身のレーザー脱毛をしたい…
でも…
お金がない!
という方は是非いらしてください。
あなたの腕や脚がそのまま商品見本になります。
たくさんの方からのご応募をお待ちしています。
昔の記憶
昔の札幌雪まつり
私は小学校2年生の終わり、
昭和38年3月に、
札幌郡手稲町(さっぽろぐんていねちょう)から
美唄市茶志内(びばいしちゃしない)へ転校しました。
当時の北海道には、
まだ石炭を採掘する炭鉱がたくさんありました。
札幌には、大好きだった祖母の家があり、
よく遊んでくれた親戚のおじさんもいました。
子ども心に札幌を離れたくありませんでした。
■ ■
札幌→美唄までは国鉄でした。
当時はまだSLが走っていました。
函館本線の電化もまだでした。
今ではSLが珍しく、
わざわざ割り増し料金を払ってSLに乗ります。
当時はSLが引っぱる鈍行(どんこう)列車は、
時間がかかりました。
ディーゼル列車の準急(じゅんきゅう)に乗ると
車内は蛍光灯で明るく、
速いのでびっくりしました。
■ ■
美唄に住んでいた頃、
札幌へ行くのが楽しみでした。
札幌へいったら、
おばあちゃん家に泊まれる。
おばあちゃんは、
『けんちゃん、よく来たね』
といつも大歓迎してくれました。
■ ■
当時のおばあちゃん(母方の祖母)は、
今の私より若かったと思います。
30歳台で夫と死別。
沖電気の社員だった祖父とは、
私は仏壇の前の写真でしか
会ったことがありません。
母の一番下の弟(私の叔父)は、
父親の顔を見たことがないそうです。
祖母のお腹にいる時に、
祖父が単身赴任先の中国で病死しました。
■ ■
女手一つで5人の子どもを育てた祖母は、
自分の娘の子ども(私)が
可愛くて仕方がなかったのだと思います。
母親から叱られても、
いつも祖母が助けてくれました。
昔の市立札幌病院の近くに住んでいたので
市立病院のおばあちゃん
と呼んでいました。
■ ■
美唄へ転居してからも、
毎年、札幌雪まつりには、
連れてきてもらっていました。
おばあちゃん家からすぐでした。
当時は、
いまとはスケールが違いましたが、
毎年、札幌の雪まつりに来るのが楽しみでした。
今でも雪まつりの頃になると想い出します。
