医学講座
コンブで毛が生える?
平成20年1月3日、北海道新聞朝刊の記事です。
コンブ仮根に発毛促進効果
半年服用で76%が抜け毛・白髪減
東京農大網走などが確認
■ ■
【網走】植物の根に似た役割を果たすコンブの「仮根(かこん)」に、
抜け毛を減らしたり、発毛を促す効果のあることが
網走市の東京農業大学生物産業学部などのグループの研究で分かった。
■ ■
仮根に含まれる豊富なミネラルなどが発毛を促している可能性があり、
研究グループは有効成分を特定し、発毛剤の開発に乗り出したい考えだ。
■ ■
研究グループは、
東農大網走の西沢信教授(天然物化学)と
製薬会社カイゲン(大阪)、
毛髪製品製造・販売アートネイチャー(東京)。
■ ■
仮根は、海底の岩場に張り付いて、
マコンブなどのコンブの本体を支える器官で、
カニの足に似ていることから「ガニアシ」とも呼ばれる。
固くて食用には向かず、従来は廃棄されていた。
■ ■
仮根にはコンブ本体の2.5-4倍のカリウムや
3-4倍のカルシウムに加え、
抗がん作用があるとされる
ぬめり成分・フコイダンも含まれていることから、
カイゲンは2001年から仮根を乾燥粉末にし、
健康食品として販売していた。
■ ■
ところが2006年、これを服用していた人から
「頭髪が生えた」
「白髪が黒くなった」
などの事例が報告された。
■ ■
カイゲンの志多伯(したはく)良博・食品事業部長代理は
「思わぬ事例に驚いた」としている。
カイゲンは以前、関連企業の研究員だった
西沢教授に検証への協力を依頼し、
さらに興味を持ったアートネイチャーも研究グループに加わった。
■ ■
グループは2006年10月から、
抜け毛や白髪を気にしている30-70歳代の男女111人に、
仮根の粉末1グラムを毎日服用してもらった。
この結果、1カ月で効果が出始め、
6カ月間服用を継続した107人のうち76%の81人に、
発毛促進や抜け毛・白髪の減少などの効果が確認された。
■ ■
西沢教授は「仮根のどの成分が作用しているのか、まだ不明だ。
豊富なミネラルなどで新陳代謝が高まり、
末梢(まっしょう)血管の血行が改善されるなどして、
髪が生えるのかもしれない」と話し、さらに研究を続けている。
■ ■
北海道新聞より引用
マコンブの仮根(ガニアシ)と
東京農大網走、西沢信教授
■ ■
昔から、毛生え薬を発明したら、ノーベル賞と言われていました。
コンブを食べると、髪が黒くなったり、濃くなるという話しも有名です。
カイゲンという会社は、一流の製薬メーカーで、信用度も高い会社です。
春から、縁起のいい話し…と北海道新聞社が掲載したと思います。
ただ、私はこの話にすぐは同意できません。
北海道新聞社も正直なのでしょう…
西沢教授の頭に毛がありません…
■ ■
カイゲンのHPを見ました。
キングオブコンブ(3瓶セット)
内容量 120カプセル×3瓶(3ヶ月分)
通常価格 37,800円(本体価格 36,000円)
※3か月分トライアル価格 10%OFF 34,020円
これは高い!
1カプセル100円
一日4カプセルで、一ヵ月12,000円です。
しかも、医薬品ではなく健康食品です。
一般的に健康食品や市販の薬は、医科向けに比べると割高です。
■ ■
私のような、おじさんだけではなく、
若い人も薄毛や抜毛で悩んでいます。
男性だけではなく、女性にも多い悩みです。
誤った、‘治療’を受けて、
数百万円もかけて毛が生えない人もいます。
■ ■
私は植毛など、毛の治療はしておりませんが
毛で悩む方からご相談を受けて、
専門医をご紹介することがあります。
現在、明らかに効果が認められるのは
ロゲインという、米国の薬です。
■ ■
成分は、ミノキシジルと言います。
日本国内でも、リアップという製品名で発売されています。
リアップは濃度が2%です。
米国で発売されている、ロゲイン(男性用)は5%です。
特に、フォームタイプのロゲインがおすすめです。
この、ネットのビデオに出てくる宣伝『使う?それともはげる?』
というコピーが上手だと思います。
■ ■
ロゲインフォームを3万円分も買えば、1年は使えます。
安い市販薬(cheapotc.com)というサイトが安心です。
私はここから購入することを、お客様にご紹介しました。
6ヵ月で見事に生えました。
■ ■
このロゲインフォーム(5%)は、男性専用で女性には使えないことになっています。
ただ、米国の学会では、女性に使って効果が出ているという発表が出ているそうです。
私は、頭髪専門医の先生に伺いました。
効果が不確実な健康食品よりも、
効果が確実でFDAに認可されている薬をおすすめします。
ただ、ロゲインには副作用もありますので、
注意をよくお読みになり、
自己責任でお使いください。
確実に効果があります。
院長の休日
年賀状
今年もたくさんの年賀状をいただきました。
ありがとうございました。
昨年は、遅配や誤配が目立ちましたが、今年はしっかり届いています。
民営化前は、1月2日はお休みだったと記憶しています。
今年は、2日の今日も、しっかり届けていただきました。
ありがとうございます。
■ ■
新聞で、たくさんの高校生が活躍してくれている様子が報道されていました。
お正月も返上で、郵便局でアルバイトをしてくれた、高校生に感謝です!
私が高校生の時は、受験勉強でアルバイトどころではありませんでした。
成人式も、予備校で迎えました。
今より、ずっと雪が多かったので、家の前の雪かきは私の仕事でした。
■ ■
昨年も書きましたが、昔、治療した患者様から年賀状をいただくと嬉しいものです。
特に、ガンの治療をした方からのお便りは、‘お元気でよかった’と嬉しくなります。
ガンも早期発見、早期治療で治るようになりました。
また、決して諦めないことも大切です。
■ ■
赤ちゃんの時に手術した方のお母さんから、
『結婚することになりました』
とお便りをいただきました。
ほんとうによかったと思います。
形成外科医をしていて、よかったと思います。
■ ■
札幌美容形成外科のお客様からもいただきました。
私が直接手術をしたのではなく、他の先生をご紹介しただけの方もいらっしゃいます。
治療がうまくいって、お元気になられたと知ると、こちらも元気をいただきます。
■ ■
美容外科医仲間の先生からもいただきました。
どの先生も、『大変です!』と書かれています。
景気が悪くなると、美容外科の‘売り上げ’は減ります。
特に、北海道は灯油の値上がりで打撃を受けました。
灯油が1㍑100円では、
形成外科や美容外科のように‘急がない手術’は敬遠されます。
道職員の給与削減も響いています。
■ ■
札幌美容形成外科も経営は楽ではありません。
競合店が増えて、競争が激しくなる一方です。
大手、美容外科のチェーン店では、美容外科が儲からないので、眼科のレーシックに資本を集中しているようです。
■ ■
先日ジャミックジャーナルという、医師向けの転職情報誌が届きました。
ある、大手美容外科チェーン店の美容皮膚科医の年俸が2,000万円~。
同じチェーン店が経営する、レーシック専門の眼科医の年俸が4,000万円~でした。
お金儲けを目指している、医学生は、美容外科医ではなく、眼科医を目指しなさいということでしょうか?
■ ■
私は、お金儲けを目指すつもりも、
レーシックの眼科を経営するつもりもありません。
自分の、形成外科医・美容外科医としての技術で、
一人でも多くの方に喜んでいただければ…
と思って手術をしています。
■ ■
北海学園大学経営学部のニトリ講座で学びました。
お客様を大切にして…
お客様に喜んでいただけるクリニックは潰れないと…。
今年も精一杯頑張りたいと思っています。
何卒よろしくお願い申し上げます。
院長の休日
謹賀新年
皆様、あけましておめでとうございます。
2008年の元旦は、穏やかな一日でした。
札幌の天気は、快晴。
積雪はほぼゼロです。
■ ■
本間家は、
私の父、本間寛(ホンマユタカ)、大正15年生、81歳。
私の母、本間瑞子(ホンマミズコ)、昭和3年生、79歳。
家内の母、片寄登喜子(カタヨセトキコ)、昭和9年生、73歳。
私、本間賢一(ホンマケンイチ)、昭和29年生、53歳。
私の妻、本間和子(ホンマカズコ)、昭和31年生、51歳。
この5人で、新年を迎えました。
■ ■
5人の年齢を合計すると、なんと337歳。
平均67.4歳。
高齢化社会を象徴するような、日本の家族です。
■ ■
私の父は、12月31日に稲積記念病院を退院させていただきました。
急性胆嚢炎で、『死ぬかもしれない!』と思ったほど苦しんでいたのが、何とか退院させていただきました。
担当の、長岡先生と院長の松嶋先生には、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
■ ■
お正月は、日本人にとって特別な行事です。
家族が揃って、『あけましておめでとう』と、無事に新年を迎えられたことを喜び合います。
今年も、無病息災。
無事に、一年間を過ごすことができるように祈って、食事をします。
特に、私の父のように、高齢になると、その気持ちが強くなります。
■ ■
31日は、紅白を見ながら過ごしました。
私は、ふだんあまりTVを見ないのですが、今年は紅白を楽しませていただきました。
レコード大賞のコブクロ。
先日、NHKのトップランナー再放送で、たまたま、2007年4月7日に放送された、コブクロを見ました。
宮崎出身でサニックスという会社のセールスマンだった小渕健太郎さん。
堺市の堺東銀座通り商店街でストリート・ミュージシャンをしていた黒田俊介さん。
黒田さんが、小渕さんに必死の思いで声をかけて、グループを結成したことを知りました。
■ ■
コブクロは、息子が車のCDで聴いているのを、そのまま私と家内が聴いています。
いい曲だと思います。
ストリートミュージシャンから成功したというのも好きです。
■ ■
ZARD(ザード)の坂井泉水(サカイ イズミ)さん。
亡くなってしまったのは残念ですが、亡くなった後で紅白初出場。
生きている間に出演できていたら…どんなに喜んだことだったでしょうか。
一青窈(ヒトト ヨウ)さんのハナミズキ。
この曲もよかったと思います。
■ ■
年末にゆっくり紅白を見ることができたので、楽しめました。
笑福亭鶴瓶(ツルベ)さんの司会もよかったと思います。
今年も一年よろしくお願い申し上げます。
元日から日記を読んでいただきありがとうございました。
本間家のお正月です
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未分類
2007年を振返り
今日は大晦日です。
最後まで、つたない日記を読んでいただき、ありがとうございます。
昨年も書きましたが、美容外科は年末が一年で一番忙しい時期です。
お正月休みという、年に一度の長期休暇を利用して、たくさんの方が手術を受けてくださいます。
札幌美容形成外科も、31日は手術はありませんでしたが、手術後の抜糸や診察をいたしました。
■ ■
とうとう、日記を毎日更新して、365日、一日も休みませんでした。
‘継続は力なり’は、代々木ゼミナールの玄関に大きく書かれている言葉です。
私は、予備校時代から、この‘継続は力なり’を座右の銘としてきました。
皆様のアクセス数に励まされて、忙しくても、疲れていても、毎日欠かさず更新しました。
実は、かなり苦労して書いています。
■ ■
平成19年12月18日からは、新しいフォームを、クロスロードの須崎克之さんに制作していただきました。
携帯から読む時に、読みやすくなったと好評をいただいています。
2008年からは、新しいフォームだけになります。
■ ■
今年は、マスコミの方にも読んでいただきました。
私が、今年、一番嬉しかったのは、週刊文春の取材を受けたことでした。
自分が愛読している、週刊文春から取材申し込みのお電話を受けた時には、まさかと思いました。
ライターの恵原さんは、医師以上に医学知識に富んだ方でした。
私が、知らない‘医学常識’をたくさん教えていただきました。
平成19年9月30日の日記に書いた、自殺予防ケアは、患者さんの家族にFAXして差し上げ、自殺予防に役立ちました。
■ ■
この日記の目的は、私の考えや夢・ロマンなどを書き残すためです。
形成外科の専門雑誌に、いくら論文を書いたところで、一般の方の目にとまることはありません。
日記は、世界中の方にリアルタイムで読んでいただけます。
コピー&ペーストでどこかに貼り付けられる可能性もあります。
それだけ、私の考えが広く伝わるのでよいことだと思っています。
ホームページの良いところは、自分の考えをダイレクトに伝えることができる点です。
私のような‘変人’でも、信用して手術を受けていただくには、日記を読んでくださるのが一番の早道です。
■ ■
2007年は、皆様にとって、どんな年でしたでしょうか?
私にとっては、‘厄年か?’と思うような、実に多難な年でした。
家庭内のゴタゴタから、多難な年のはじまりでした。
札幌美容形成外科が入居している、スノー会舘ビルの建替え問題もありました。
■ ■
どちらも、解決はしておりません。
ビルの建替えは、当初の計画より、大幅に遅れそうです。
他テナントの問題もあり、最低でもあと一年は現在地で診療を続けられる見込みです。
大家さんとの関係は良好です。
トラブルもありません。
ただ、交渉は私が診療の合間にできるほど簡単ではないので、弁護士さんにお願いしました。
■ ■
弁護士さんに交渉をお願いしたのは、スムーズに交渉を進めるためです。
補償など、お金が絡む問題は、法律の専門家に論理的に公正に対処していただくのが一番だと思っています。
もし、仮店舗での診療になったとしても、札幌駅から徒歩5分以内という立地条件は厳守したいと思います。
医療業を営む者としては、患者様の利便性を第一に考えたいと思います。
■ ■
今年もたくさんの方に助けていただき、一年が終わりました。
この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
■ ■
私自身は、どの位の方のお役に立ったか?わかりません。
ご迷惑をおかけしたり、苦情を申し立てられた方もいらっしゃいました。
この場をお借りして、お詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。
来年も、微力ながら少しでも社会のお役に立ちたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
■ ■
最後に、お正月も返上して頑張っていらっしゃる受験生の皆さん。
努力は必ず報(ムク)われます。
体調に気をつけて頑張ってください。
皆様、よいお年をお迎えください。
院長の休日
はじめてのクロール
私は、2002年(平成14年)12月から、宮崎先生のおすすめでスポーツクラブへ通うことになりました。
私が選んだのは、スイミング。
日本人の恥と言われた、屈辱からです。
■ ■
最初に入ったクラスが‘はじめてのクロール’でした。
クロールどころか、バタ足も満足にできませんでした。
何度か、家内に教えを請いましたが、
『バタ足になっていない』
『膝が曲がっている』
そんなこと言われたって、本人は膝が曲がっているかどうかが、わからないのですから…。
昔、スキーを教えてあげたこともあったのに…
家内には冷たく見放されました。
■ ■
はじめてのクロールの担当は、若くて美人の先生でした。
お名前は愛先生でした。
夜、20:00~20:50までのコースで、週に一回でした。
一クラス約15人程度でしたが、男性は私を入れてわずか数人。
大部分が、若い女性ばかりのコースでした。
■ ■
若いお嬢さんのクラスで、先生も若い女性の先生。
一見、よさそうに思えますが、48歳のおじさんには、恥ずかしいという気持ちしかありませんでした。
私の良きクラスメイトになってくれた、数少ない男性が、元拓銀マンだった杉山さんでした。
杉山さんがいなければ続かなかったと思います。
■ ■
はじめてのクロールでは、まず、息のしかたから教えてくださいました。
『はい、本間さん、ぱぁして!』
『ぱぁ。ゲボ…(水を飲んだ音)』
何度、プールの美味しい水を飲んだことかわかりません…。
鼻から空気を出すことや、水を飲まないで、空気だけ吸う‘わざ’を親切に教えてくださいました。
■ ■
次は、バタ足。
膝が曲がっていると言われても、本人はまっすぐにしているつもりです。
プールサイドにつかまって、ばたばたバタバタ。
先生が、足を引っぱって、曲がらないようにバタ足を教えてくださいました。
次は、ビート板につかまって、バタ足で15mを往復です。
もう一回するんですかぁ~?って言いたくなるほど、疲れました。
■ ■
はじめて、数ヵ月は、本当に泳げるようになるのか…?という毎日でした。
25mプールを、さっそうと泳いでいる人を見て、自分もいつかは25mを泳げるようになりたい…と思っていました。
たまに、どう見ても70歳を超えていると思われる女性が、25mどころか、数百mを悠々と泳いでいる姿を拝見しました。
家内の母は、70歳を超えていましたが、水泳が上手でした。
私と同じように、50歳近くではじめたそうです。
■ ■
一度、家内の母と一緒にプールへ行きました。
『あまり、力を入れないで、ゆっくりと泳ぎはったらいい(関西弁です)』
『賢一さんも、必ず泳げるようになりますよ』
『足は、そんなにバタバタすると疲れるから、もう少しゆっくりがいい』
さすが、苦労して覚えた、おばあちゃんは指導が上手でした。
■ ■
バタ足の次に苦労したのが、肩でした。
男性は女性よりも、肩関節の可動域がせまいようです。
50肩にはなっていませんでしたが、とにかく腕を回すのがきつかったです。
特に苦労したのが左。
ようやく腕を回すことができるようになるまでに、数ヵ月かかりました。
■ ■
はじめてのクロールは、6ヵ月毎に新しいクラスになります。
はじめて、一年近く経った頃には、あまり無理をせずに泳げるようになりました。
最初に通ったスポーツクラブは、今は通いづらいので別のクラブに通っています。
はじめてのクロールから5年経った今は、毎回300mくらい泳いでいます。もちろんノンストップです。
開業してからは、ハワイに行く時間がなくなってしまいましたが、日本人の恥は返上しました。
いつか時間ができたら、またハワイの海へ行ってみたいと思っています。
スイミングも継続は力なりです。
きっかけを下さった宮崎先生と、根気よく教えてくださった先生に感謝しています。
院長の休日
日本人の恥
私は、札幌の手稲→美唄→夕張→札幌で育ちました。
どちらかというと、海より山で育ったので、泳ぐのは苦手でした。
昭和45年4月に札幌西高校へ入学して、初めて体育で水泳を習いました。
西高では、水泳は必修でした。
確かクロールで25m泳げないと、進級できませんでした。
温水プールでもない、屋根もない屋外プールで、ブルブル震えながら水泳授業がありました。
■ ■
西高の時は、25mは泳げなかったのですが、何とか進級はできました。
途中で、立って休んででも、25mまでたどり着けば‘合格’させていただきました。
その後、泳ぐ機会もなく、何十年も過ぎました。
■ ■
平成14年(2002年)に大学を追い出されて、美容外科の雇われ院長にさせていただきました。
大学を辞めると、もう休めないだろうと思い、辞める直前に有給休暇を使って、ハワイへ行きました。
4泊6日で一人10万円程度のパックツアーでした。家内と息子の3人で行きました。もちろんエコノミークラスです。
■ ■
宿泊はシャワーの出があまりよくないようなホテルでした。
いつかは、Hiltonに泊まってみないなぁ~。と思いながら、ABCマートでおにぎりを買って食べていました。
私は、人が多い、ワイキキビーチには行かず、レンタカーを借りて、北のWaimea Beach Park(ワイメアビーチパーク)へ行きました。
ハワイの海はとてもキレイで、熱帯魚やカメが泳いでいました。
私は、ABCマートで買った、浮き輪につかまり、熱帯魚やカメを見て楽しんでいました。
■ ■
日本人の旅行者は少なく、私たち親子くらいでした。
砂浜の岩陰で休んでいる時に、米国本土からいらしたご一家と英語で話していました。
私が医師で、これから美容外科医になると話すと、奥さんからたくさんの質問を受けました。
2002年でしたが、ボトックスによるシワ取りについてたくさん聞かれました。
ハワイにまで行って、質問を英語で受けるとは夢にも思っていませんでしたが、楽しく会話していました。
■ ■
息子に、英会話の大切さを話して、ちょっと得意になっていました。
ところが、息子と家内いわく。
『お父さん、赤い浮き輪につかまってカメを見ていた時に笑われていたょ!』
『何っ?溺れて(オボレテ)死ぬより、浮き輪の方が安全だよ…』と言ってはみたものの…
『お父さん、カッコ悪いよ。日本人の恥だょ!』
■ ■
家内は、中学校の時に水泳部だったらしく、泳ぎは上手でした。
息子も子供の時にスイミングを習ったので、一応、泳げました。
カナヅチは私だけでした。
でも、スイミングに行くチャンスもなく、2002年8月から、私は中央クリニック札幌院の院長にさせていただきました。
■ ■
中央クリニックは、とにかく、めちゃくちゃ忙しい美容外科でした。
2002年8月には、まだ競合するクリニックが少なかったこともあり、毎日朝から夜まで手術でした。
私は手術のしすぎで、手に豆ができ、腰痛になりました。
中央クリニックが入居している、都心ビルに、北大の先輩である、宮崎先生が整形外科を開業していらっしゃいます。
■ ■
宮崎先生に腰痛をご相談すると、『本間先生、何か運動している?』と聞かれました。
『忙しいですし、時間もないので、運動はしていません』と答えると、宮崎先生は…。
『これあげるから、行ってごらん』とスポーツクラブの招待券をくださいました。
そこで、私は48歳にしてスイミングをはじめることになりました。
入ったクラスが、‘はじめてのクロール’でした。
続きはまた別の日に書きます。
2002年7月24日(ハワイにて)
日本人の恥と言われて
スイミングを始めるきっかけとなりました
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医療問題
弁護士の力
昨日、ご紹介した、高橋智(タカハシサトル)先生が担当された事件です。
平成19年12月6日(木)北海道新聞夕刊の記事です。
留辺蘂の診療報酬詐取
院長に無罪判決
札幌地裁
診療報酬の架空請求で約920万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた北見市留辺蘂町旭一区、「小助川クリニック」院長小助川治被告(46)の判決公判が12月6日、札幌地裁で開かれ、井口実裁判官は無罪(求刑・懲役四年)を言い渡した。
■ ■
小助川被告は、2005年2月から7月にかけて、札幌の医療事務会社社長(詐欺などの罪で一審有罪確定)と同クリニック事務員(同)に指示し、実際には行っていない虚偽の診察内容を記した診療報酬明細書を作成させ、北海道国民健康保険団体連合会などから、約920万円をだまし取ったとして起訴された。
■ ■
公判で小助川被告は、診療報酬の水増し請求があった事実は認めたが、「不正に関与していない」として無罪を主張していた。
弁護人の高橋智弁護士は「客観的な証拠はなく、水増しを実行した医療事務会社社長の供述で罪をかぶせられた、典型的な冤罪(エンザイ)事件」と話している。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
この事件に関して、高橋先生はご自身のSammy通信で次のように書かれています。
2007/12/06
●詐欺事件で一審無罪判決をとりました。
本日、診療報酬請求をめぐる詐欺事犯で、無罪判決をとりました。裁判に約1年を要しました。
事案は、病院の事務方と外部委託業者が診療報酬を水増し請求していたことに、病院長も共謀者として関与していたとして、逮捕勾留起訴されたという案件でした。
■ ■
共謀を裏付ける事実はないこと、病院は当時健全経営をしており不正をする理由は全くないこと、病院長はそのような不正を行うような人格ではないことなどを一貫して主張して参りました。
病院長は逮捕・勾留されても、一貫して容疑事実を否認していました。
保釈を求める嘆願書が数千通患者の皆さんや地域の皆様から寄せられました。
皆さん、病院長の無罪を確信していました。
本当に、無罪判決が出てよかったと思っています。
■ ■
反響も大きく、年内10件目の無罪事件(昨年は2件)としてテレビや新聞で大きく取り上げられていました。
特に、読売新聞の記事はよかったと思いました。
私にとっては、弁護士生活16年目にして、通算4件目の無罪判決(器物損壊事件、放火事件、控訴審で逆転有罪判決が出て現在上告中の特別背任罪)でした。
(以上、Sammy通信より引用)
■ ■
私は、小助川先生と面識はなく、同じ札幌医大の卒業生という関係だけです。
診療報酬の不正請求は、診療所や病院にとって命取りになります。
公的な病院ですら、不正請求で指定取り消しを受けたところがあります。
最近は、レセプトという、診療報酬請求書を紙に印刷せず、磁気媒体で提出する医療機関もあります。
紙で一枚一枚チェックしていた時代はともかく、磁気媒体で操作を加えられると、院長でもわかりません。
■ ■
確かに、医療機関の経営者として、実際の診療と報酬が合わないことに気づかなかったのは、落ち度があると思います。
ただ、診療報酬が振り込まれるのは、診療した2ヵ月後以降になります。
一人ずつ、○○さん、○○円と明細がついてくるのではありません。
まとめて、お金が振り込まれるので、ちょっと位、増えても減っても気づかないことは考えられます。
■ ■
小助川先生は、地域住民に信頼されており、『不正なんかする先生ではない』という信念が、無罪判決を勝ち取ったのだと思います。
高橋先生のHPには、北大法学部時代に苦労した、給湯室の話しなどもあります。
ぜひ一度ご一読いただけると幸いです。
医療問題
弁護士さんの日記
医者とか弁護士を選ぶのは、とても難しいことです。
有名な‘先生’だからといって、必ずしも‘良い’先生とも限りません。
自分との相性もあります。
弁護士さんを選ぶのは、医師にとっても難しいことです。
逆に、医師を選ぶのも、弁護士にとって難しいことかもしれません。
■ ■
医者も弁護士も‘先生’と呼ばれる職業です。
有名大学や旧帝大を卒業していれば、‘良い’先生かというと、必ずしも当たりません。
頭が良くて、有名大学に合格し、司法試験も一発で受かった‘先生’が良い先生とは限りません。
弁護士さんにも、ご専門があります。
性格やお金に関しても、人によって大きく異なります。
■ ■
さすがに、百均なみの‘安売り弁護士’さんはいないと思いますが、何がご専門なのか?なかなかわかりません。
弁護士も、医師と同じように、広告規制があり、宣伝できる内容に制限があります。
この辺も、良い弁護士を見つけるのが難しい原因かもしれません。
■ ■
市立札幌病院の医療安全委員会の外部委員に就任されていらっしゃる、高橋智(タカハシサトル)先生という弁護士さんがいらっしゃいます。
高橋先生は、札幌南高校から北海道大学法学部をご卒業。1996年に独立開業なさった先生です。
高橋先生が、弁護士版の‘院長日記’を書いていらっしゃるのを見つけました。
■ ■
高橋先生の日記はSammy通信
私の院長日記より、おしゃれです。
高橋先生が、2007年9月19日のSammy通信、
『49%・・北海道大学ロースクール生新司法試験合格率』
の中で、次のように述べられています。
札幌も毎年30ないし40名の弁護士が増えています。
数多い弁護士の中でどの弁護士を依頼するかは、依頼する側からすると重要な問題になってくるでしょう。
どの病院を選ぶのかにも似ています。
逆に、弁護士の側からいうと、良質なサービスを提供している事務所はますます忙しくなり、そうでない事務所は経営が厳しくなると言うことを意味しているということでしょう。
できるならば、依頼者の皆様に信頼される事務所の側でいられるようがんばっていきたいと思います。
■ ■
HPを拝見して、高橋先生とお話しする機会がありました。
まったく偶然にも、高橋先生が、12月20日に書いた、挿管困難症例の、患者側弁護を担当されたことがわかりました。
私は運命的な出会いを感じました。
高橋先生は、正義感溢れる、素晴らしい弁護士さんです。
逆に、医療側にとっては、とても手ごわい弁護士さんだと思います。
私は、高橋先生のHPを拝見して、医療側が考えなければならないことが、たくさんあると強く感じました。
■ ■
人間いつどこで病気になるかわかりません。
医者を選ぶのも寿命のうちと言います。
私を含めて、人間いつどこで、弁護士さんのお世話になるかわかりません。
無実の罪や冤罪(エンザイ)がゼロではないことは事実です。
刑務所に入るか、無罪放免になるかは、弁護士の腕しだい?
私の大学の後輩の先生が、今年、高橋先生に助けていただきました。
日記にはその人の‘人となり’が出ます。私は高橋智(サトル)先生をおすすめします。
医学講座
毛を剃ると濃くなる?
平成19年12月25日、朝日新聞朝刊に次の記事が掲載されていました。
暗い所で本「目悪くなる」
医学的根拠ない、と米チーム
米国で一般によく信じられている体に関する言い伝えについて、科学的な根拠について調べたものです。
今日はこの中から、『毛を剃ると濃くなる』という言い伝えについて解説します。
■ ■
この論文のタイトルはMedical myths(医学神話)。
2007年12月22日発行の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」クリスマス特別号に掲載されました。
米国、インディアナ大のチームがまとめました。
■ ■
論文執筆者は、Rachel C Vreeman先生。
インディアナ大、小児医療研究所の研究員の先生です。
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルは英国の権威ある医学雑誌です。
日本語に訳すと、英国医学雑誌。略称、BMJです。BMJで検索すると、HP(英語)が出てきます。
本題の、毛を剃ると濃くなるについて、もう少し詳しく解説します。
次の英文が、BMJに掲載された原文です。
■ ■
Shaving hair causes it to grow back faster, darker, or coarser
BMJ 2007;335:1288-1289 (22 December)
Rachel C Vreeman, fellow in children’s health services research,
Aaron E Carroll, assistant professor of paediatrics
Children’s Health Services Research, Indiana University School of Medicine, Indianapolis, IN, USA
Another common belief is that shaving hair off will cause it to grow back in a darker or coarser form or to grow back faster.
It is often reinforced by popular media sources and perhaps by people contemplating the quick appearance of stubble on their own body.
Strong scientific evidence disproves these claims.
As early as 1928, a clinical trial showed that shaving had no effect on hair growth.
More recent studies confirm that shaving does not affect the thickness or rate of hair regrowth.
In addition, shaving removes the dead portion of hair, not the living section lying below the skin’s surface, so it is unlikely to affect the rate or type of growth.
Shaved hair lacks the finer taper seen at the ends of unshaven hair, giving an impression of coarseness.
Similarly, the new hair has not yet been lightened by the sun or other chemical exposures, resulting in an appearance that seems darker than existing hair.
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参考文献
1. Paus R, Cotsarelis G. The biology of hair follicles. N Engl J Med 1999;341:491-7.
2. National Women’s Health Resource Center. Shaving dos and don’ts for teens. 2003.
3. Trotter M. Hair growth and shaving. Anatomical Record 1928;37:373-9.
4. Saitoh M, Uzuka M, Sakamoto M. Human hair cycle. J Invest Dermatol 1970;54:65-81.
5. Lynfield YL, Macwilliams P. Shaving and hair growth. J Invest Dermatol 1970;55:170-2.
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毛を剃ると濃くなるという、‘迷信’は、日本だけではなかったようです。
そして、1928年という、いまから80年も前に、科学的に、毛を剃っても濃くならないことを証明した人がいました。
せっかく、80年前に研究してくれた人がいたのに、迷信は信じられたままでした。
毛で悩んでいるのは、日本人だけではないようです。
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英文部分の翻訳です。
Yahoo翻訳に、コピー&ペーストしても翻訳してくれます。
最初の行から、USAまでは、論文のタイトルと著者、共著者、所属、住所です。
Another common belief isからが、本文です。
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毛を剃ると濃くなるというのも、よく間違われる迷信です。
毛を剃ると、プツプツとなるので濃くなったと思います。また、間違った解説をしているサイトもあります。
剃っても毛が濃くならないという、科学的な証拠があります。
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古く1928年には、剃っても毛が濃くならないことを、臨床試験が示しています。
近年の研究でも、剃っても濃くもならないし、生える早さも同じことが確認されています。
毛の剃られている部分は、‘死んだ’部分で、生きているのは、皮膚の下の部分です。
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毛を剃ると、毛先の細くなっている部分がなくなります。
生えてきた毛先が、剃られて太くなっているので、ブツブツとした印象を与えます。
光が当たっても、濃くなったように見えるのです。
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あまり、上手な訳ではありませんが、毛は剃っても濃くならないということが書かれています。
参考文献には、1928年のものがあります。
1970年の文献では、斉藤M先生という、日本人の研究も見られます。
それだけ、毛では世界中の人が昔から悩んでいたことがわかります。
ここには書かれていませんが、レーザー脱毛は偉大な発明だったと思います。
医学講座
数学と医学
医学部の入試で、数学が難関であることを書きました。
私は、中学時代も高校時代も数学が得意科目で好きでした。
高校1年の数学は、原田先生という、北大理学部数学科卒の先生でした。
授業中に、北大の学生生活のお話しをしてくれて、私もいつか北大に行きたいと思ったものです。
私の記憶が正しければ、原田先生も、北大恵迪寮(ケイテキリョウ)にいらした筈です。
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普通の高校数学レベルでしたら、誰でもあまり苦労せずに学ぶことができます。
ところが、医学部の入試レベルになると、途端に難しくなります。
特に、札幌医大の数学は、‘変な問題’が出ていました。
数学者には、面白い問題なのかもしれませんが、普通高校の受験生には難しかったです。
一つの問題を何時間考えても、解(カイ)はでませんでした。
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私は、数学の勉強法を誤りました。
公式を覚えて、ある程度教科書レベルの練習問題をすると、高校の定期試験は合格点がもらえました。
ところが、札幌医大の入試問題には、手も足も出ない問題がありました。
私は、数学にはある種の‘ひらめき’が必要だと思っていました。
確かに、同じように問題を解いていても、瞬間的に素晴らしい解を見つけられる人がいました。
そのような人は、生まれつき特別な思考回路を持っていると思っていました。
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私の高校・予備校時代には、旺文社の大学受験ラジオ講座という番組がありました。
北海道では、STVラジオで早朝に放送されていました。
それを、テープに録音して、聴いていました。
私が好きだったのが、数学鉄則ゼミの寺田文行(テラダブンコウ)先生です。
早稲田大学理工学部の教授でした。
寺田先生の数学は、難解な問題をいとも簡単に解いてしまう‘鉄則’が売りでした。
札幌予備学院では、年に一度くらい、寺田先生の特別講義がありました。
当時、札幌で有名な先生の講義を聴講できるのは夢のような話しでした。
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大学受験ラジオ講座では、もう一人、有名な先生がいらっしゃいました。
勝浦捨造先生です。この先生は、東北大学助教授から、代々木ゼミナールの副校長になられました。
勝浦先生の数Ⅰは、奇抜な問題はなく、基礎的な問題をこつこつと解くやり方でした。
決して諦めてはいけないということを繰り返し述べられていました。
医学部向けの数学にしては、簡単すぎましたが、私は毎回聴いていました。
数学が苦手で嫌いだった友人が、勝浦先生のラジオ講座で好きになり、数学の成績がUPしました。
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勝浦先生が亡くなられた時に、新聞のお悔やみ欄に掲載されました。
私は、その切抜きをしばらく捨てられずに保存していました。
放送では、解説よりも激励が多かった勝浦先生でしたが、解答集には丁寧な解説がついていました。
毎年、最後の放送では、旧制三高(京都大学)の寮歌、逍遥の歌【紅萌ゆる岡の花(クレナイモユルオカノハナ)】を歌われました。
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私が数学の勉強法を間違ったと気付いたのは、予備校の時でした。
数学者になる人は別として、医学部受験レベルの数学は、難しい問題を何問解いたかという‘経験’だと気付きました。
勝浦捨造先生が、『いいですか、どんな難問でも、同じ問題を13回解いてごらんなさい。必ずできるようになります。』と言われたお言葉を、今でも覚えています。
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医学も経験がものを言います。
どんなに頭の良い先生でも、自分の経験に勝るものはありません。
難しい病気も、難しい手術も、良い指導者について経験を積んだ先生が、いとも簡単に治すことができるようになるのが医学です。
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受験の数学で、医学に一番役立つのが、ミスをしないという、確認作業の繰り返しです。
数学はどんなに、立派に問題を解いても、最後に+と-を間違えると、零点です。
『注意一秒、ケガ一年』。私が予備校時代に考えた言葉です。
最後に確認しないで、一問、間違えると、また一年浪人が待っているという意味です。
臨床医学の現場では、ちょっとしたミスも許されません。
受験の数学で繰り返し確認するという習慣は、35年後の今でも役立っています。
センター試験まで、あと一ヵ月です。受験生のみなさん元気で頑張ってください!