院長の休日
                        
                            風のガーデン②                                                    
    
                         昨夜、風のガーデンの二回目を見ました。
 一回目を見ていない、さくらんぼさんへ
 番組HPを引用しながら解説します。
 主人公は中井貴一さんが扮する、
 東京の有名医大病院の
 麻酔科准教授・白鳥貞美先生です。
 番組では、高林医大病院となっています。
      ■         ■
 番組の最後に協力施設が出てきます。
 東京医科大学八王子医療センターの名前がありました。
 また旭川医科大学病院の名前もありました。
 手術室などの医療施設は、
 とてもスタジオのセットとは思えない、
 実物そっくりにできていました。
 おそらくどこかの病院を借りて撮影したと思います。
      ■         ■
 この先生、番組HPによると…
 貞美は、女性関係のもつれから
 妻・冴子を自殺に追いやった過去があり、
 そのことから父に勘当され、
 子供たちに会うことも許されていなかった。
 この息子を勘当した父が、
 緒形拳さんが扮する貞三先生です。
 二人の子供は
 ルイ(黒木メイサ)
 と岳(神木隆之介)
 です。
      ■         ■
 このドラマはフィクションです。
 と書かれています。
 おそらく実話ではないと思います。
 美しいガーデンは
 富良野の、
 新富良野プリンスホテルと
 富良野プリンスホテルの間にある、
 元はゴルフコースだった場所に作られたようです。
 この2つのプリンスホテルは、
 歩いては行けないくらい離れています。
      ■         ■
 数年前に富良野を訪れた際に、
 プリンスホテルがガーデンを作ったというので、
 一度、散策したことがありました。
 ピクニックガーデンという名前です。
 森の中にあります。
 かなり長い森の中のコースでした。
 このコースと
 富良野プリンスホテルの間に
 風のガーデンがあると思います。
      ■         ■
 このガーデンを作られたのが、
 北海道のガーデニングでは有名な、
 旭川市で英国式ガーデン
 「上野ファーム」を運営する
 上野砂由紀さん(33)です。
 英国で勉強されて、
 お母様と上野ファームを経営なさっていらっしゃいます。
 来年から、
 風のガーデンが公開されるそうです。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            職員募集                                                    
    
                         職員の産前・産後の産休と、
 子どもが生まれてから、
 一年間の育児休業のため、
 契約社員を募集しています。
 アルバイト北海道にも掲載しています。
 平成22年の春までですが、
 一度、美容外科で働いてみたいという、
 意欲がある方を募集しています。
      ■         ■
 受付・カウンセラーは4年ぶりの募集です。
 保険請求業務があるため、
 医療事務の資格があることが条件になります。
 実務経験は不要です。
 PCの操作は必須です。
 メールでのやり取りが多く、
 これから電子カルテを導入するためです。
 手術の説明用紙などもPCで手づくりです。
 そのため、
 ワードとかエクセルの操作ができることが必要です。
      ■         ■
 美容外科に興味があって、
 自分でも施術を受けてみたい方を希望します。
 他院で埋没法を受けた方でも大歓迎です。
 逆に、
 医療事務の資格があって、
 PCの操作もベテランだけれど…
 『埋没法って何?』
 という方はダメです。
      ■         ■
 レーザー脱毛を受けてみたい方も歓迎です。
 自分は毛深くて…
 全身のレーザー脱毛をしたい…
 でも…
 お金がない!
 という方は是非いらしてください。
 あなたの腕や脚がそのまま商品見本になります。
 『私も悩んでいたけれど、こんなにキレイになりました』
 これ以上、説得力がある説明はありません。
 悩んだことがない人に、
 他人の悩みはわからないものです。
      ■         ■
 未経験者でもOKです。
 他の美容外科に勤務した経験は、
 札幌美容形成外科では…
 あまり役立たないかもしれません。
 ノルマもないですし、
 売上によってお給料が増えたり減ったりもありません。
 手術が不要な方には、
 無理に手術をすすめることもありません。
 必要なのは…
 意欲、笑顔、やる気です。
      ■         ■
 年齢を若い方にしているのは、
 教える立場の職員が若いからです。
 札幌美容形成外科の求人情報は、
 ハローワーク、
 アルバイト北海道でも
 ご覧いただけます。
 皆様のご応募をお待ちしております。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            携帯紛失                                                    
    
                         広島からの帰りの飛行機で携帯を紛失しました。
 疲れていたのか?
 広島→東京便で、
 爆睡してしまいました。
 気がつくと…
 飛行機は羽田空港に到着し、
 他の乗客は通路に立っていました。
      ■         ■
 いつもでしたら、
 着陸した時の軽いショックで、
 目覚めるのですが…
 トホホ…
 着陸したのにも気付かず寝ていました。
 隣の人が、
 ようやく目覚めた?
 という呆れた顔で見ていました。
      ■         ■
 私は、あわてて立ち上がり、
 座席を確認もせずに降りました。
 ズボンのポケットに入っていた携帯を、
 どうやら寝ている間に落としたようです。
 いつもでしたら、
 座席も、荷物棚も、
 必ず確認するのですが、
 あわてていたのでしませんでした。
      ■         ■
 気付いたのは、
 羽田→札幌への便を待っている間でした。
 広島空港で、
 家内に‘帰るメール’をしたのまでは覚えていましたが、
 空港で落としたのか?
 機内で落としたのか? 
 すらわかりませんでした。
 困りました。
      ■         ■
 そういえば…
 契約する時に、
 GPSがついているので、
 検索サービスがあると聞いたっけなぁ…?
 と思い出しては、みたものの…
 どこに電話をかけたらよいかわかりません。
 ドコモへ電話すると…
 携帯をロックしてくれる機能があったっけなぁ…?
 ドコモの電話番号がわかりません。
      ■         ■
 携帯がないので…
 公衆電話を探しました。
 ふだん使わないので、
 どこに公衆電話があるか?わかりません。
 最近は札幌駅でも、
 公衆電話の数がめっきり少なくなりました。
 昔は、駅に必ず公衆電話と電話帳がありました。
 今は見つけるのも一苦労です。
      ■         ■
 困り果てた私は、
 ANA地上係員のお嬢さんに頼みました。
 てきぱきと電話をしてくださいました。
 広島空港では、
 遺失物の届出がないことがわかりました。
 到着した広島→羽田便の遺失物は、
 まだコンピューターに入力されていないので、
 わかり次第、連絡してくださることになりました。
 正直、助かりました。
      ■         ■
 札幌行きの便に搭乗して座っていると…
 CAのお嬢さんが、
 『本間様、お探しの携帯が見つかりました』
 『詳しいことは、札幌へ到着してからお知らせいたします』
 と知らせてくれました。
 新千歳空港に着くと、
 地上係員のお嬢さんが、
 私の携帯は、
 この後の便で私を追いかけてきてくれると、
 親切に知らせてくださいました。
      ■         ■
 私たちの生活の一部になっている携帯。
 失くすると大変です。
 ドコモの携帯を紛失した時は、
 0120-524-360(24時間受付)にダイヤル。
 ここで携帯の通話・通信機能を停止できます。
 位置検索サービスも同じ番号ですが、
 事前設定が必要だそうです。
      ■         ■
 初期設定はGPS機能がついていれば、
 検索サービスは可になっています。
 ただ、携帯の電源が切れていると…
 この位置検索サービスはできません。
 通話・通信機能の停止は電源が切れていても可能です。
 何より、紛失しないように気をつけるのが一番です。
 親切なANA職員の皆様、ありがとうございました。
      ■         ■
 おまけです。
 ドコモ以外の盗難・紛失の連絡先です。
 auは、
 0077-7-113 (無料) 受付時間:24時間
 SoftBankは、
 0088-241-113(24時間受付)
 WILLCOMは、
 0120-921-156(携帯電話・PHSからもかけられます)
                        
                        
                     
                                    
                                                未分類
                        
                            緒形拳さん                                                    
    
                         平成20年10月10日、朝日新聞の天声人語です。
 歌舞伎役者のように虚空をにらんで、
 緒形拳さんは静かに息を引き取ったそうだ。
 臨終に立ち会った津川雅彦さんは、
 その時を
 「おれもあんな死に方をしたいと思うほど
 格好いい最期だった」とまとめた
▼危篤と聞いて病院に駆けつけると、
 71歳の名優は一度ベッドに座り直したという。
 ひとしきり仕事の話をし、
 「治ったらウナギ食いに行こうな。
 白焼きをな」。
 この誘い、
 津川さんの激励ではなく、
 緒形さんの言葉というから驚く。
 淡いユーモアがにじむ、
 骨太の幕である
▼照れ、愁い、狂気。
 どれも一流だったが、
 影をまとうほど輝きは増した。
 「楢山節考」で背負われ、
 山に捨てられる老母を演じた坂本スミ子さんは
 「演技でこなさず、役になりきるすごみを感じた。
 心では今も親子のままです」と語る
▼肝臓がんのことは、家族限りとしていた。
 遺作のテレビドラマ「風のガーデン」の撮影では、
 玄米食で半年の長丁場を耐えた。
 倉本聰さんの脚本は命を正面から描く。
 訪問医役の緒形さんには
 死を語る台詞(せりふ)も多い。
 万感を込めたであろう仕事を結び、
 制作発表の5日後に逝った
▼あったかい味の書をたしなんだ。
 絵手紙を交わした
 東京都狛江市の小池邦夫さん(67)のもとには、
 「でくのぼう」と朱書きした賀状がある。
 別の一葉には
 「牛はのろのろとあるく」
▼そんな墨跡の通り、
 武骨に、ゆっくりと大きく、
 役者道を全うした。
 坂本さんの感慨に寄り添えば、
 演じた役のすべてが本物の緒形拳である。
 最後はあの白髪で、
 優しげな背中で、
 秋の夕景の一部になりきった。 
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 フジテレビの風のガーデンで、
 拳さんが演じる、
 白鳥貞三先生の台詞(せりふ)があります。
 『生きているものは必ず死にます。』
 『死ぬ…ってことはね、』
 『生きているものの必ず通る道です。』
 白髪の老先生が、
 静かに話す言葉に重みがあります。
      ■         ■
 名優でも、
 医師でも、
 お金持ちでも、
 勝てない病気があります。
 私たちは、いつかは死にます。
 自分が死んだ後で、
 お金とか財産ではなく…
 何かを遺(のこ)したいと、
 50台も半ばになって考えるようになりました。
 偉大な俳優、
 緒形拳さんのご冥福をお祈りします。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            日本美容外科学会(広島)③                                                    
    
                         今年の日本美容外科学会は、
 広島の宮本義洋先生が会長でした。
 宮本先生は、
 広島で医療法人宮本形成外科を、
 ご開業なさっていらっしゃいます。
 奥様も形成外科専門医です。
 私より10歳も上の大先輩です。
      ■         ■
 広島大学医学部助教授(皮膚科)を歴任され、
 現在は、
 岡山大学医学部医学科形成再建外科の
 臨床教授をなさっていらっしゃいます。
 毎年、
 学会にご夫妻で参加なさいます。
 学会発表も活発にされている先生です。
      ■         ■
 毎年の学会には、学会長のカラーが出ます。
 今年の学会のテーマは、
 『安全で効果がある』でした。
 5つのシンポジウムのうち、
 4つのシンポジウムのテーマに
 『安全で効果ある美容外科治療を求めて』
 という題名がついていました。
 シンポジュウム1
 安全で効果ある美容外科治療を求めて:
 眼瞼形成術の長期結果と合併症
 シンポジュウム3
 安全で効果ある美容外科治療を求めて:
 フラクショナルレーザーの適応と効果
 シンポジュウム4
 安全で効果ある美容外科治療を求めて:
 レーザー治療の効果と合併症
 シンポジュウム5
 安全で効果ある美容外科治療を求めて:
 ノンサージカル治療(フィラー、Botox、自家脂肪注入など)
 の効果と合併症
      ■         ■
 確かに、どこの美容外科のHPを見ても、
 この手術でこんなにキレイになりますょ!
 とは、書いてありますが、
 こんな副作用がありますょ!
 とか、
 失敗したらこんなになっちゃいますょ!
 とは書いてありません。
 学会発表も、
 私はこの手術をしてこんな失敗をしました…
 なんてのはありません。
      ■         ■
 今回の学会で印象に残った発表は、
 大阪大学美容外科の
 矢野先生と高田先生のご発表でした。
 阪大は白い巨塔のモデルといわれる大学病院です。
 ここに美容外科講座があります。
 残念なことに、
 阪大に美容外科があることは‘宣伝’できず、
 患者さんの数は一年間で28人だったそうです。
 大手美容外科でしたら、
 半日で28人くらいになりそうです。
      ■         ■
 また、せっかく阪大病院に美容外科がありながら…
 保険診療しかできないために、
 自由診療で手術が必要な患者さんは、
 阪大以外のクリニックで手術をしているそうです。
 阪大で手術をしたのは、
 美容外科で受けた‘治療’によって、
 重篤な後遺症や合併症が残ってしまった方でした。
 阪大では、
 この後遺障害の‘手術’を保険診療で行っています。
      ■         ■
 阪大の矢野教授は、
 『患者の利益よりも、
 自分の利益を優先する、
 医師の根本的行動原理に問題がある。』
 と指摘なさっていらっしゃいました。
 また、
 何かが起こっても、
 それに対処ができる、
 基礎的な知識や技術の欠如した医師
 が問題であると話されました。
      ■         ■
 ヒアルロン酸の注入を、
 ‘安全だと思って’受けた結果として、
 大学病院で手術をしなければならなかった、
 お気の毒な方が学会で発表されていました。
 私が手術や治療をしても、
 副作用や後遺障害が
 ゼロということはありません。
 問題なのは、
 何かが起こった時に対処できる
 知識と技術力です。
 医師は何歳になっても勉強が必要だと感じました。
 宮本先生ありがとうございました。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            日本美容外科学会(広島)②                                                    
    
                         私ははじめて広島へ来ました。
 会場のリーガロイヤルホテルから、
 原爆ドームはすぐ近くにあります。
 時間を作って、原爆ドームへ行きました。
 8月6日に、毎年、広島が映ります。
 私は、原爆ドームと平和記念公園が、
 川の傍(そば)にあることを知りませんでした。
      ■         ■
 元安川というキレイな川の横に、
 原爆ドームがありました。
 昨日の夕方もたくさんの市民や観光客が来ていました。
 昨日は、ホテルでたくさんの結婚式もありました。
 今は、平和に暮らしている広島市民にも、
 被曝二世や三世がたくさんいると伺いました。
 ここに来て、
 平和の大切さや、
 原爆の悲惨さがよくわかりました。
      ■         ■
 広島在住の方から、
 広島人の気質について伺うことができました。
 原爆で一瞬にして、すべてを失った広島。
 その後も、
 いつ白血病などを発症するかわからない不安。
 生き残った人にも、
 ヤケド痕のケロイドが残り、
 生涯、その痒みや痛みに苦しんだ被爆者。
      ■         ■
 昭和20年代には、
 元気だと思われた人が、
 ある日突然、具合が悪くなり、
 そのまま亡くなってしまう…
 という方が大勢いらしたそうです。
 広島人というと、
 『放射能が残っている』と誤解を受け、
 他人から避けられた嫌な思い出もある。
      ■         ■
 広島の人は、
 原爆を落とされて、
 すべてを失い、
 生きていても、
 不安に駆られていました。
 そんな広島人に勇気を与えたのが、
 野球だったそうです。
 広島の人は、
 野球をして応援をすることで、
 市民が一体となって、
 戦後を生きて来られたと伺いました。
      ■         ■
 私たち日本人は、
 一度は広島へ来て、
 戦争や原爆の悲惨さを考えるべきだと思いました。
 高校の修学旅行は、
 京都や奈良、
 ディズニーランドや海外なんて行かないで、
 広島に来るべきだと思いました。
 美容外科学会で広島へ来て、
 平和の大切さと、
 原爆の悲惨さ、
 日本人として、
 核廃絶を訴える重要性を認識しました。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            日本美容外科学会(広島)①                                                    
    
                         広島の日本美容外科学会へ来ました。
 今日は3連休の初日。
 札幌からの飛行機は満席でした。
 早い便に搭乗しようと思いましたが、
 私が取れたのはお昼の便でした。
 そこで、私は空席待ちをするために、
 朝6:00発のJRに乗りました。
      ■         ■
 新千歳空港駅についたら、
 地下のJR駅から、カウンターがある2階まで、
 混んでいたエスカレーター横の階段を、
 ダッシュで駆け上がりました。
 54歳になりましたが、
 毎日、階段で鍛えたので、
 ANAのカウンターには息も切れずに着けました。
      ■         ■
 早い便に変更していただくために、
 ここで空席待ちのカードをいただきました。
 私は5番目でした。
 午前中の東京行きは全便満席。
 5人がキャンセルされたらしく…
 私は運良く7:30発のANA50便に乗れました。
      ■         ■
 東京で広島行きに乗り換えです。
 東京10:05発、ANA675便。
 広島着が11:33頃でした。
 学会会場のリーガロイヤルホテルに着いたのが、
 12:30過ぎでした。
 乳房インプラントのランチョンセミナーを
 半分だけ聴くことができました。
      ■         ■
 発表はカナダの先生でした。
 もちろん英語です。
 NHKのビジネス英語で鍛えているので、
 英語の講演も大丈夫です。
 毎日の勉強が役に立っています。
 これから医学を志す学生さんは、
 英語を勉強することをおすすめします。
 聴けるだけで十分です。
 私も昔はわかりませんでした。
 NHKラジオ英語会話のおかげです。
      ■         ■
 その後は、レーザーの発表を聞きました。
 今年の特徴は、刺青のレーザー治療の発表です。
 札幌美容形成外科では刺青のレーザー治療をしていません。
 札幌スキンケアクリニックの、
 松本敏明先生をご紹介しています。
 18歳~20歳頃にいれた刺青を、
 25歳~30歳近くになって、
 『取って欲しい』と来院される女性が多いようです。
      ■         ■
 取らなければならないのは、
 結婚のため…
 子どもができたため…
 男性でしたら、
 自衛隊に入隊するため…
 など切羽詰った理由で受診されるそうです。
      ■         ■
 レーザーだけでキレイに治ると思うのは間違いです。
 レーザーで黒い色は取れても、
 白く抜けた痕が残り、
 刺青が入っていたことがバレてしまいます。
 松本敏明先生は、
 たとえキズが残っても、
 刺青があったことを残さないのが大切だと
 コメントを述べられていました。
      ■         ■
 一度、刺青をいれてしまうと、
 キレイに元通りに治すのはほぼ不可能です。
 アートや
 おしゃれは
 別の方法でして、
 刺青だけは入れないで欲しいと思います。
 『若気の至り』の代償は、
 時間もお金もかかり、
 キズ痕も残るのです。
 マスコミなどで、
 一度取り上げていただきたい題材です。
                        
                        
                     
                                    
                                                未分類
                        
                            白井幸吉さん                                                    
    
                         私が尊敬する親しい方が、
 お亡くなりになりました。
 享年65歳でした。
 身内や親しい人の死は、
 言葉では表現できないほど辛いものです。
 その方は、
 私の人生の先輩であり、よき相談相手でした。
 医師ではありませんが、
 会社を経営されていました。
      ■         ■
 今日は、帯広で、お通夜に参列しました。
 美容外科学会へは、
 明日、朝の飛行機で行くことに変更しました。
 親しい人の死はとても辛いものです。
 私の親しい方は、
 白井幸吉(しらいこうきち)さんです。
 帯広市の方です。
 私が帯広厚生病院形成外科に勤務していた時に
 知り合いました。
      ■         ■
 白井さんご自身も、
 ご家族も、
 懸命に病魔と闘いました。
 残念なことに、
 お亡くなりになってしまいました。
 私は白井さんに、
 経営のこと、
 自分自身のことなどを相談していました。
 白井さんからは、
 医療について、
 ご自身の病気について相談を受けました。
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 白井さんの病気は肺ガンでした。
 昨年、見つかり、
 相談を受けた私は、
 私が信頼する先生にお願いし、
 その先生から、
 主治医となられた、
 黒沼幸治先生をご紹介いただきました。
 考えられる最高の治療をしていただきました。
 そのおかげで、
 昨年の発症から、
 奇跡的とも言える回復をなさいました。
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 白井さんは、先生に、
 『私は事業をしています』
 『他人に迷惑をかけることは、できません』
 『私は自分があとどれだけ生きられるか、
 できるだけ正確に知りたいのです』
 こう言われると、
 医師としても、
 できるだけ正確に話さないわけにはいきません。
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 白井さんは、
 担当の先生と治療法について話し、
 自分でも医師以上に勉強をして、
 情報を集めて、治療を受けられました。
 医療者として、
 ほんとうにすごいことだと思いました。
 治療の効果が出て、
 肺ガンの陰が消える程度まで回復され、
 その間に、
 ご自分の事業の後継者を見つけられました。
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 これから残された時間を、
 奥様と過ごそうと考えられていた時に、
 ガンが再発しました。
 9月には私と食事をするほどお元気だったのに、
 わずか2週間余りで容態が急変し、
 一昨日、旅立たれてしまいました。
 私は平成20年2月6日に書いた、
 北大第一内科准教授でいらした、
 山崎浩一先生のことを思い出しました。
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 山崎先生と同じように、
 白井さんも最後の1%まで望みを捨てずに、
 担当の先生を信じて治療を続けられました。
 入院先のNTT東日本札幌病院呼吸器内科の
 黒沼幸治先生と看護師の皆様には、
 大変お世話になりました。
 最期までよくしていただきました。
 白井さんもお幸せだったと思います。
 心からご冥福をお祈りいたします。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            風のガーデン                                                    
    
                         今日からフジテレビ系で、
 『風のガーデン』がはじまりました。
 私は倉本聰さんのファンです。
 富良野へ毎年行くのも、
 北の国から以来です。
 私が結婚した、1981年(昭和56年)に、
 北の国からがはじまりました。
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 新婚で、釧路労災病院形成外科へ赴任しました。
 毎日夜遅くまで仕事をしていた病棟婦長が
 金曜日は楽しみにしているTVがあるから、
 22:00に間に合うように帰りたいと言われたのを
 記憶しています。
 それだけ、忙しい病院でした。
 北の国からがはじまったのが、
 1981年10月でした。
 今から27年前です。
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 今日からはじまった、
 風のガーデンは麻酔科医が主人公です。
 番組HPの記載です。
 東京の有名医大病院の麻酔科准教授・白鳥貞美(中井貴一)。
 死期の迫った患者を楽にする
 緩和医療(かんわいりょう)のエキスパートでもある貞美は、
 麻酔学界の権威である。
 麻酔科は手術中の痛みをとるために、
 さまざまな薬剤を使って麻酔をかけるのが仕事です。
 麻酔薬にはもちろん麻薬も含まれます。
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 ガンの痛みから、
 患者を救ってくれるのが、
 緩和医療(かんわいりょう)です。
 麻薬であるモルヒネが使われます。
 このモルヒネの使い方が、
 この20年近くで大きく変わりました。
 古くからあるモルヒネが、
 使い方によってとてもよいことがわかりました。
 その他にフェンタニルという麻薬もあります。
 このフェンタニルにはテープになった貼り薬もあります。
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 麻酔科では、手術中の痛みの他に、
 手術後の痛みの管理もします。
 手術で使用した硬膜外麻酔という麻酔の、
 細い管から、麻薬を入れることで、
 手術後の痛みが劇的に緩和されます。
 麻酔科は、
 痛みをとるエキスパートです。
 麻薬を含めた薬を上手に使えるのが麻酔科医です。
 病院の中で一番多く麻薬を使い、
 麻薬の使い方が上手なのが麻酔科医です。
 私も麻酔科研修を受けた時に、
 麻薬免許証をいただきました。
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 第一回目の放送を見た感想です。
 富良野のガーデンがキレイでした。
 緒形拳さんの演技も最高でした。
 まさか亡くなってしまうとは、
 拳さん、ご自身も考えてもみなかったことと思います。
 心からご冥福をお祈りいたします。
 今日のドラマの麻酔科医は、
 ほんものの麻酔科医でした。
 ただ、手術や仕事を終わった後で、
 糊のきいたYシャツを着て、
 ネクタイをしていたのは現実離れしていました。
 手術の時に着ている、
 青い術衣も、実際にはもっとヨレヨレです。
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 医療指導をなさったのが、
 旭川医大麻酔科の岩崎寛教授だと、
 ドラマの最後にちょっとだけ出ました。
 岩崎先生は、
 札幌医大麻酔科のご出身で、
 私が麻酔学を実際に習った先生です。
 上富良野のご出身だったと記憶しています。
 岩崎先生のご指導があったので、
 医師が見てもリアルな手術室だったのだと思います。
 来週からの番組も楽しみです。
                        
                        
                     
                                    
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                            裁判の傍聴                                                    
    
                         昨日、診療の合間に、
 高橋智先生が担当されている、
 医療裁判を札幌地裁で傍聴してきました。
 先生の日記に書かれていたので、
 勉強のために行きました。
 私も知らなかったのですが、
 裁判は公開が原則。
 裁判所一階に大学の学生掲示板のようなボードがあり、
 その日に行われる裁判のプリントが貼ってあります。
 何階の○法廷で何時から○○の裁判があると記載してあり、
 それを見て傍聴に行けます。
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 はっきり言って衝撃的でした。
 被告席は訴えられた側の弁護士さんと、
 手術を担当した先生でした。
 カルテより分厚い、
 膨大な資料ファイルを弁護士さんが準備されて、
 それを先生が説明していました。
 手術記録の大切さと、
 カルテ(診療録)の大切さがわかりました。
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 医療に関する裁判だったので、
 医学生が解剖学を勉強する、
 解剖の教科書のカラーコピーがありました。
 そのコピーと手術記録から、
 どこにどうやって麻酔をして、
 手術を進めたかを説明していました。
 私が傍聴できたのは、
 被告側の証人尋問だったので、
 被告側の先生が説明をしていました。
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 あってはならないことですが、
 私が今までに勤務した総合病院で、
 医療訴訟を抱えていない病院はありませんでした。
 明らかに医療側のミスと言えるものから、
 誰が手術をしても、
 今の医学レベルでは避けようがない、
 不可抗力のような事故までありました。
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 厚生労働省は、最近になってようやく、
 医療安全などに力を入れるようになってきました。
 ところが、国がやることと言えば、
 マニュアル作りなどの政策ばかり。
 これで本当に事故が減るのだろうか?
 と疑ってしまいます。
 事故は、
 ほんの一瞬の判断ミスから起こります。
 事故を防ぐためには、
 経験や教育が大切です。
 同じようなミスは誰でも起こす可能性があります。
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 過去に起きた事故は、
 これからも起こる可能性があるのです。
 経験を積んだ医師や看護師は知っています。
 残念なことですが、
 そのような事故を公表する施設や先生は少ないのです。
 裁判記録とか判例を
 大学の授業や学会で教えることもありません。
 昨日、裁判を傍聴させていただいて…
 医学生や医療関係者は、
 一度は医療裁判を傍聴すべきだと思いました。
 また過去の裁判記録を勉強して、
 同じような過ちを繰り返さないようにすることが、
 医療側に必要だと感じました。