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厚生労働大臣の資格なし

 柳澤伯夫(やなぎさわはくお)厚生労働大臣が、またまた問題発言をしました。「産婦人科医が減っているのは出生数の減少で医療ニーズが低減した反映」と言いました。
 朝日新聞の記事によると、7日の衆院予算委員会での柳沢厚生労働相の発言が、産科医の反発を呼んでいる。訴訟リスクの高まりや24時間態勢の過酷な勤務などに触れなかった答弁が理由だ。「産む機械」発言の余波もあってか、医師らのブログには「このような認識では有効な対策がとられない」などの書き込みが続く。柳沢氏は16日、閣議後の記者会見でこの発言について「訴訟のリスクや勤務状況がきついということはよく承知している」と話した。
 この人には厚生行政を担当する能力がありません。この人が大臣を続けていると、日本は安全に子供を生んで育てられる国ではなくなります。
 こんなことを言うと、私の医師免許が停止になるかも知れませんが、厚生労働省は能力のない役所です。読売新聞の記事によると、横浜市泉区の「菅谷クリニック」が診療報酬の不正請求をしていた問題で、神奈川、東京の両社会保険事務局は13日、同クリニックの保険医療機関指定と、同クリニックを開設する医療法人社団「天道会」の菅谷良男理事長(56)と村上博喜医師(54)医師の2人の保険医登録を取り消す処分を決めた。
 このクリニックは以前から問題があるので有名でした。昨年4月にも週刊誌で大きく取り上げられ、形成外科学会で話題になっていました。それから約1年でようやく処分です。行動が遅すぎます。しかも、ここの先生は元厚生労働省で医療保険の不正をチェックする医療指導監査官でした。厚生労働省にも真面目なお役人はいると思いますが、こんなことばかりしていると真面目な人がやる気をなくしてしまいます。

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日本料理をとわ

 クリニックの近くにできた日本生命札幌ビル、ここの一階に‘日本料理をとわ’があります。以前はお隣の大同生命ビルにあったのですが、昨年11月に移転されました。
 ここのお料理がお薦めです。コースで\3,500~です。ちょっと豪華な気分でキレイなお料理が楽しめます。
 私はここの巻(まき)さんという板前さんが好きです。カウンターに座ると、彼のキビキビとした動きや指示が手に取るようにわかります。厳しい表情で料理を作っている顔が、お客さんの方を向いて食材の説明になると、別人のように優しい顔になります。美味しいトマトの説明をしている彼の顔が実にすがすがしい職人に見えます。
 いろいろな方がブログで‘をとわ’のことを取り上げています。ここのお料理は創作和食で、量も多すぎず少なすぎず適量なのがうれしいところです。他の方のブログでも取り上げられていますが、おしゃれで見た目も美しく味も最高です。札幌美容形成外科の近くへお越しの節は、是非一度行っていただきたいおすすめのお店です。

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正義の味方

 2006年11月8日に書いたいじめに登場した友人に会いました。彼はこの日記を読んでいなかったのでプリントして渡しました。
 彼はじっくりと読んで‘これオレのこと???’と信じられない様子だったので、そうだよ‘◇◇にオレがいじめられた時に助けてくれたじゃないか’と私が言うと、‘エ~ッ??? オレ全然覚えてない!’と驚いていました。
 ‘オレどうやってお前を助けたっケ?’
 ‘オレがサ、◇◇にやられてた時に、お前ヤメロってサ, 助けてくれた’。
 ‘イヤイヤ全然覚えてないワ!そんなことあったんダ’。
 正義の味方お助けマンは、まったく覚えていませんでした。彼にしたら特別なことをした訳ではなく、ごく普通の行動だったので覚えていなかったのでしょう。
 私は彼のおかげで学校を辞めることも自殺を考えることもありませんでした。彼の話によると、私をいじめた同級生も同じ札幌に住んでいるらしいとのこと。52歳になって、そのいじめた同級生も覚えてはいないと思いますが、私はしっかり覚えています。
 偶然とはいえ、人間いつどこで誰に助けてもらうかわかりません。私も医師という職業を通じて一人でも多くの方のお役に立ちたいと考えています。私を助けてくれた○○銀行の○○支店長ありがとうございました。

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バレンタインデー

 今日はバレンタインデー。私は中学・高校と不遇な青春時代を過ごし、バレンタインデーとは無縁の生活でした。
 イケメンの友人は一人で何個もチョコをもらうヤツがいたのに私はゼロでした。もてない男には残酷な日々でした。私が思春期を迎えた昭和40年代半ばには、すでにバレンタインデーが一般化していました。
 今ほど華々しくチョコを売っていたかどうか?の記憶は定かではありませんが、チョコをいっぱいもらった友人を正直うらやましく思っていました。
 私が通っていた札幌西高校は当時一学年が450人でした。男子が約300弱、女子が200人はいなかったと思います。必然的にチョコをもらえない男子生徒はたくさんいました。一人で何枚ももらう男がいましたので…。
 3年生になると、医学部に進学希望の子は国立理系クラスになり、ますます女子は少なくなりました。もらえない男子もたくさんいましたので、それほど苦にはなりませんでしたが…。一学級45人中、女子は10人ちょっとだったような気がします。もちろん彼女もいなかったです。普通の頭の私が医学部に入るには、とにかく勉強をしないと入れませんでした。予備校時代も、もちろん勉強一筋でした。3月3日が入学試験日だったので、バレンタインデーどころではありませんでした。
 今日は札幌美容形成外科の女性職員からお花と果物をいただきました。平均年齢24歳の若い職員からプレゼントをいただきとても嬉しい日でした。

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試験問題

 非常勤講師をしているので、毎年、この時期になると試験問題の作成をしています。私が担当しているのは形成外科学です。医師国家試験でも形成外科に関係する出題は数題です。
 はじめて非常勤講師をしたのは釧路労災病院に勤務していた時代に附属の看護学校で教えた時でした。講義よりも試験問題の作成の方が大変です。今はコンピューターで採点するため、試験問題自体が評価されます。
 不適切な問題を作成すると、コンピューターに‘採点’され、大学によっては注意を受けることもあります。全員が満点でも全員が零点でもダメです。勉強した人としていない人を適切に振り分ける必要があります。
 医師国家試験、看護師国家試験、保健師国家試験、理学療法士国家試験、作業療法士国家試験のいずれも選択式のペーパーテストで実技試験はありません。
 定期試験の問題も国家試験形式で出題します。問題作成時には過去の国家試験問題を参考にして、必要に応じて専門医試験問題なども参考にします。
 学生さんにとってイヤな試験は教員にとってもイヤなものです。ただ、試験が無いと勉強をしないのが学生であり人間です。これから過去問や過去の国試を調べて試験問題を作成します。試験を受ける方は先輩から過去問をいただいて勉強しておいてください。

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医学講座

ヒルドイドローション

 冬になると手がカサカサになって、ひどいときはひび割れたり、血が出たりする方がいらっしゃいます。
 皮膚の保湿機能が低下し乾燥しているためです。この「皮脂欠乏症」という病気に効果があるのがヒルドイドローションです。
 メーカーのマルホ㈱のHPによると、この薬の主成分である ヘパリン類似物質は、1949 年(昭和24 年)にドイツで発売されています。このお薬は高い保湿能を有し、血行促進・皮膚保湿外用剤として発売されました。日本国内ではマルホ株式会社が1958年8月(昭和33年8月)に輸入承認を取得して発売されました。2001年1月(平成13年1月)に、さらっとした使用感のヒルドイドローションが承認されました。
 私が医者になった昭和55年にはヒルドイド軟膏という軟膏しかありませんでしたが、その後、ローションができました。医者になりたての頃に、ヒルドイドをヒルロイドと処方箋に間違って書いて、先輩から叱られた思い出がある薬です。
 子供さんのアトピー性皮膚炎のお薬として処方された経験がある方も多いと思います。
 このヒルドイドローション、実は乳液の代わりに顔に塗るとお肌がツルツル・スベスベになります。私の正直な感想を言うと、3万円の高級乳液より効果があると思います。
 化粧品はどんなに高価な製品でも、薬事法という法律で入れてもいい成分が決められています。ですから、厳密に言うと外国製の高級化粧品でも、海外の免税品店で売っている商品と日本国内の商品は内容が異なる場合があります。
 がっかりするかも知れませんが、化粧品は夢を売る商品です。デパートの一階の一番立派な売り場でキレイなお姉さんが売っているので高いのです。中身の化学成分を価格に換算すると1/100の価値しかないと言われる製品もあります。
 逆に病院で処方する医薬品は医師免許や薬剤師免許がないと売れない製品もあります。化粧品とは入れてもよい成分が各段に違います。
 まれにお肌に合わない方もいらっしゃいますので、ご心配でしたら耳の後ろなど目立たない場所で一度試してからお顔につけてみてください。
 ヒルドイドローションは保険医薬品なので、皮膚科や形成外科の他、内科などで他のお薬と一緒にいただくことも可能です。是非一度試してみてください。

ヒルドイドローション

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メロゴールド

 先日、さっぽろ青果館の中野商店(電話:011-622-7817。メール:fruits-nakano1515@bridge.ocn.ne.jp)へ行ったときのことです。社長の中野功さんに、今おいしい果物は何ですか?と伺ったところ、お薦めしていただいたのがカリフォルニア産メロゴールドです。
 メロゴールドで検索するといくつかのサイトが出てきます。カリフォルニア大学で1958年に4倍体グレープフルーツとポメロを交配して作られた品種である。大きさはポメロより小さいがグレープフルーツより大きく、果皮はグレープフルーツより厚く、緑色から黄色である。果肉は柔らかくジューシーですが、大変甘く濃厚な美味しさである。と記載してあったサイトもありました。
 このメロゴールド、生まれてはじめて食べたのですがとても美味しい果物です。4倍体とは遺伝学の用語で通常の個体の2倍の染色体のことを意味します。形はグレープフルーツを4倍にしたような大きくて黄色い果物です。甘みもグレープフルーツの4倍、苦味や酸味が少なく美味しいのです。
 大学生の息子いわく『こんなうまいもの、くったことがない!』。2月までしか店頭に出ない貴重な果物らしいです。一個\500円とちょっと高めですが、一家3人で食べて十分に楽しめました。ケーキよりビタミンも多く健康的です。さっぽろ青果館でも中野商店にしかありませんでした。是非、一度食べてみてください。

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綾小路きみまろ

 今日のスマステで綾小路きみまろさんが出演なさっていました。私はテレビはあまり見ないのですが、きみまろさんの毒舌漫談は好きです。
 中高年のことを実によく観察していらっしゃいます。私も今年53歳、家内は51歳になりますので、きみまろさんの漫談を聞いて、自分たちに実にピッタリだと笑っています。
 きみまろさんは、苦節30年。高速道路のパーキングで観光バスにカセットを持参して、町内会などの団体客に聞いていただきファンを少しずつ増やしたのだそうです。苦労があったからこそ、今の成功があるのだと思います。
 サラリーマン川柳の盗作疑惑が出て潔く(いさぎよく)認めてピンチを乗り切った話。カツラ疑惑が出てラジオで認めた話。など興味深くお聞きしました。
 医師という職業はストレスの多い仕事です。私の大先輩の先生にも、落語を聞くのが趣味の先生がいらっしゃいます。ストレス解消にきみまろさんの漫談は最適です。いつかライブでお聞きしたいと思っています。

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ホタテの味

 もう20年以上も前のことです。私が道内の病院に勤務していた時、夜に病院から呼び出されました。顔に大ケガをした女の子が管内の救急隊から搬送されると連絡が入りました。
 私はまだ若く、自分の子供がまだ生まれて間もないころでした。その子供さんは、お父さんの運転する車の助手席でおばあちゃんが抱っこしていたと思いました。
 車同士の衝突で、その女の子はフロントガラスに顔をぶつけ、血だらけになって救急車で搬送されてきました。
 意識ははっきりしていましたので、レントゲンを撮って手術の準備をしました。右の目の横から頭にかけて大きなキズがあり、ガラスが突き刺さっていました。
 麻酔科の先生にお願いして全身麻酔をかけていただき、キズの処置をはじめました。外来で診察した時には泣いていたので、ガラスには触らずガーゼを当てて手術室に入りました。
 消毒をして手術用の布をかけて、キズを生理的食塩水で洗い、処置をはじめました。簡単に取れるだろうと考えていたガラスは引っ張ってもびくともしませんでした。
 イヤな予感がして、おそるおそるガラスを取り除いてみると、なんとガラスは骨を突き破って脳に達していました。大人だったら骨が硬く、ガラスが頭蓋骨を突き破ることはめったにありませんが、子供の柔らかな骨はガラスで破られていました。
 さらに悪いことには、ガラスは脳硬膜という白くて硬い膜まで破り、ガラスを取り除くと脳脊髄液という透明な液が流れてきました。
 こうなると形成外科ではなく脳外科になります。不幸にもその病院には脳神経外科がなかったため、私はいつもお世話になっていた近隣の病院の脳外科の先生に電話をしました。
 深夜にもかかわらず、その脳外科の先生は私の勤務していた病院まで来てくださり、脳の処置をしてくださいました。
 その子のお父さんは腕の良い漁師さんでした。娘さんのキズが脳にまで達していたこと。私の判断の甘さからガラスが脳に達していることがわからなかったこと。脳の処置は専門の先生にきていただき、顔のキズは私が処置をしたことをお話ししました。
 お父さんは、深夜に他の病院から先生を呼んでまで娘を助けてくれたことにとても感謝してくれました。
 幸いにも、その娘さんは脳の後遺障害もなく、顔のケガもキズが目立たずに治りました。今でも、お父さんからも結婚して子供さんができた娘さんからも年賀状をいただきます。
 お父さんからは、毎年自分が採ったホタテを20年以上も送っていただいています。私は、その日本一美味しいホタテをいただく度に、自分の判断が甘かったことを反省し、深夜にいらしていただいた脳外科の先生に感謝しています。

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クリニックの香り

 以前、雑誌の女性編集者の方にご来院いただいた時のことです。「今日は仕事で参りましたが、美容外科へ来るのははじめてでどんなところか?とドキドキして参りました」「玄関に入るとよい香りがして、病院らしくなく安心いたしました」と印象を述べていただきました。
 お仕事でいらしてもドキドキするのですから、これから手術を受けようといらっしゃる方はどんなに緊張していることでしょうか?正直なところ、私も普通の‘病院’勤務をしていた時代に、はじめて美容外科を訪れた時はドキドキでした。
 ‘病院’のイメージとして、消毒の臭いがプ~んとして、注射の針が怖くて、私も小さい頃は注射が大嫌いでした。針を見ただけで逃げ出していました。
 札幌美容形成外科の玄関に入るとラベンダーの香りがします。私がラベンダー好きなので自分で育てた花を飾り、院内にはラベンダーオイルでラベンダーの香りを流しています。
 私がラベンダーを知ったのは高校生の時です。偶然、NHKラジオでラベンダーのことを放送していました。当時はラベンダーを見たこともありませんでしたが、いつか見て嗅いで育ててみたいと思っていました。
 前にも書きましたが、高校生の頃のからNHKの趣味の園芸をみていました。高校生の頃に育てていたのは白いユリとスズランでした。狭い庭でしたが花を育てるのが好きでした。
 今、クリニックに飾ってある花は、私が育てて、家内、私の両親と家内の母が束ねて乾燥したドライフラワーです。ラベンダーは今は雪の下ですが、春になって芽を出し、7月に開花します。皆様がご来院いただいた時に少しでもリラックスしていただけると幸いです。

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