医学講座

目の上のくぼみ③

 私は形成外科医として、
 30年近く働いています。
 今は、体力的に無理ですが…
 昔は12時間以上もかかる手術をしていました。
 交通事故や労災事故で…
 顔の骨がバラバラになってしまうほど、
 ‘壊(こわ)れる’ことがあります。
 シートベルトの普及で…
 交通事故による顔のケガは激減しました。
      ■         ■
 顔の骨は、
 脳を守る頭蓋骨と違って…
 薄い骨でできています。
 特に目を入れる骨…
 [眼窩(がんか)といいます]は薄く、
 鼻の近くの骨は、 
 卵の殻程度の厚さしかありません。
 顔の骨は、
 比較的簡単に折れてしまいます。
      ■         ■
 下の患者さんは、
 私が経験した顔面骨骨折で、
 一番重症だった方です。
 眼科の先生から…
 左目(向って右側)は、
 失明すると言われました。
 失明する可能性もあったため、
 左目の骨は治しませんでした。
      ■         ■
 レントゲン写真に骸骨(がいこつ)が写っています。
 これを3D-CT(スリーディー・シーティー)といいます。
 20年前に、
 この3D(スリーディー)を撮れるのは、
 限られた施設しかありませんでした。
 北大の先生にも応援に来ていただきました。
 朝からはじめた手術が終了したのが…
 午後11を過ぎていました。
 顔の骨がすべて壊れていました。
      ■         ■
 一回目の手術が終わって、
 失明すると言われていた…
 左目の視力が回復しました。
 斜視も残っていました。
 眼球が陥没していて、
 目の上もくぼんでいました。
 壊れていた骨[眼窩(がんか)]をなおし、
 軟骨移植をしました。
      ■         ■
 神経が麻痺していて、
 斜視になっていました。
 20年前に、
 札幌医大眼科を受診しました。
 担当してくださったのは
 大庭先生でした。
 私は…
 この時にはじめてボトックスというのを知りました。
      ■         ■
 大庭先生はボトックスで、
 斜視を治してくださいました。
 患者さんは、
 ようやく正常にものが見えるようになりました。
 ボトックスだけで治ったのには…
 大変驚きました。
 大庭(おおば)先生は、
 昨年、札幌大庭眼科を開業されました。
 札幌市西区八軒にあります。
 今でも大庭先生に感謝しています。


受傷直後です

一回目の手術後です

目のくぼみを治しました。
斜視は大庭先生に
ボトックスで治していただきました。

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医学講座

目の上のくぼみ②

 膠原病(こうげんびょう)とか、
 自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)は、
 内科の病気です。
 皮膚に症状が出ることもあります。
 皮膚は皮膚科で治療をします。
 女性に多い病気で、
 20歳台の…
 人生で一番キレイな時期に、
 発症することがあります。
      ■         ■
 とてもまれな症状ですが、
 顔の形が変わることがあります。
 頬の脂肪が減ってしまったり…
 瞼(まぶた)の脂肪が減ることがあります。
 少しずつ症状が進行します。
 一番の治療は、
 内科で原疾患(もとの病気)を治すことです。
 強い薬を使ったり…
 入院して治療することもあります。
      ■         ■
 患者さんはとても心配です。
 病気そのものに対する不安。
 自分の顔がどうなってしまうの…?
 という不安が、
 病気の不安よりも…
 強いことすらあります。
 顔は女の命です。
 はじめて、
 内科の先生から相談を受けたのは、
 市立札幌病院に勤務していた時でした。
      ■         ■
 元市立札幌病院免疫血液内科部長で、
 現在はこうの内科
 開業していらっしゃる、
 河野通史(こうの_みちふみ)先生。
 ご専門は、
 膠原病
 リウマチ
 アレルギー免疫疾患
 血液疾患など
 私が最も信頼する内科医の一人です。
      ■         ■
 河野先生は
 日本内科学会(総合内科専門医・北海道地方会評議員)
 日本リウマチ学会(専門医・評議員)
 日本アレルギー学会(専門医)
 日本血液学会(専門医・代議員)
 日本臨床免疫学会(評議員)
 日本臨床リウマチ学会(評議員)
 北海道膠原病談話会世話人
 という素晴らしいご経歴で、
 現在も円山公園の近くでご活躍中です。
      ■         ■
 河野先生から、
 本間先生
 内科的には落ち着いていて
 病状も安定している患者さんが
 目の上のくぼみを治したい
 …っていうご希望なんだけれど…
 形成外科で何とかできますか…?
 とご相談を受けたのが20年前でした。
      ■         ■
 形成外科では、
 事故で残ったキズを治したり…
 がんの手術後に変形した顔は、
 何度も治していました。
 内科的な病気で、
 組織移植をしても…
 また元に戻るのでは…?
 という不安がありました。
      ■         ■
 私は文献を調べたり、
 北大形成外科の先輩に相談をして、
 こうの先生にご紹介いただいた、
 患者さんを手術しました。
 手術してもまた悪くなるのでは…?
 という不安があったので、
 片目ずつ手術をしました。
 症状が重かった…
 左目から手術をした記憶があります。
      ■         ■
 私の心配は杞憂(きゆう)でした。
 手術した目はとても快くなり、
 患者さんが…
 早く反対の目もしたい!
 と希望されるほどでした。
 病気になって諦めていた目が治って…
 お化粧もできるようになって…
 患者さんの表情がとても明るくなりました。
      ■         ■
 反対の目も手術をして、
 その後、数年間経過観察をしました。
 移植した組織は吸収されることもなく、
 とても良好な経過でした。
 内科的な治療がよかったこともありました。
 内科の病気が治ったのではなく、
 寛解(かんかい)という状態でした。
 目のくぼみが治っただけで、
 こんなに喜んでいただけるのだと…
 今でもよく覚えています。

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医学講座

目の上のくぼみ①

 目の上の窪み(くぼみで…
 悩む方は…
 意外と多いものです。
 目の上のくぼみで検索すると…
 いろいろな美容外科のHPがヒットします。
 目の上のくぼみを、
 医学的には上眼瞼(じょうがんけん)陥凹(かんおう)
 といいます。
      ■         ■
 目の上といっても
 正確には睫毛と眉毛の間です。
 ここが窪む(くぼむ)原因には、
①瞼の脂肪が減ってしまう。
②瞼を上げる筋肉が衰える。
③眼窩(がんか)という目が入っている骨が壊れた。
 などの原因があります。
      ■         ■
 ①の目の脂肪が減るのは、
 子どもが熱を出してげっそりした時などです。
 北海道では…
 『目が引っ込んだ』と言います。
 一重の子が二重になったりします。
 エネルギー源として、
 目の脂肪が消費されるためです。
 私も小さい頃によくなりました。
      ■         ■
 内科的な病気で、
 脂肪が極端に減ってしまうこともあります。
 体重が極端に減ってしまった時にも、
 目がくぼむことがあります。
 自己免疫疾患という病気で、
 自分の脂肪を壊してしまうこともあります。
 大きな病院の形成外科で
 治療を担当したことがあります。
      ■         ■
 ②の瞼を上げる筋肉が衰えるのは、
 眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)です。
 眉が上がって…
 額にシワができる…
 黒目が半分くらい隠れている…
 肩こりや、
 偏頭痛がするなど、
 眼瞼下垂症の症状があります。
      ■         ■
 ③の骨が壊れるのは、
 大部分が事故による骨折です。
 眼窩床骨折(がんかしょうこっせつ)といいます。
 目の下の部分の骨の骨折を…
 眼窩(がんか)ブローアウト骨折ともいいます。
 目の内側(目頭側)の骨は、
 卵の殻のように薄いので、
 壊れることがあります。
 ここの骨折を内壁(ないへき)骨折といいます。
      ■         ■
 スポーツの時に…
 他人の肘が目に当たり、
 骨折してしまうこと。
 ゴルフボールが目に当たって、
 骨折してしまうこと。
 冬道で転倒して骨折してしまうこともあります。
 顔の骨の骨折は形成外科です。
 さまざまな原因で…
 目の上がくぼみます。


眼瞼下垂症による
目の上のくぼみです

手術3年後です

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昔の記憶

雪道の歩き方

 今朝の北海道新聞に、
 雪道での転倒事故についての記事がありました。
 私は形成外科医として…
 雪道で転倒して、
 顔の骨を折った方の治療をしました。
 一月は路面がツルツルになり
 一年で一番危ない季節です。
      ■         ■
 今から30年前。
 家内が兵庫県西宮市から、
 札幌へ来てはじめての冬でした。
 冬の北海道へは何度も来ていましたが…
 札幌で生活するのは…
 はじめてでした。
 北海道の人の歩き方
 ちょっと違う…
 …と歩き方に気付いたようでした。
      ■         ■
 私は5歳の頃に…
 ペルテスという…
 大腿骨の病気になったため、
 最初から歩き方が変です。
 鉄人28号と言われたこともありました。
 脚長差(あしの長さの違い)はありません。
 おそらくコルセットという装具をつけて、
 一年以上歩いたためです。
      ■         ■
 北海道の人は、
 滑らないように…
 地面に足底をつけるように歩きます。
 足の裏で、
 地面をつかむ感覚で、
 注意深く歩きます。
 地面をこするように歩くという表現が、
 適切かもしれません。
      ■         ■
 脚を上げて、
 かっこ良く歩くと、
 思わぬところに氷の路面があって、
 すってんころりんと転倒します。
 転ばないように…
 そろりそろりと歩くのがコツです。
 小さい頃から、
 何度も転んで痛い目に遭(あ)って、
 雪道の歩き方を学びます。
      ■         ■
 転倒事故が起こりやすいのは、
 朝と夜です。
 日中は不思議と少ないのです。
 朝は早朝に冷え込んで、
 路面がツルツルになります。
 そのツルツル路面の上に、
 粉雪が砂糖のように白くかかっていると…
 氷の路面が見えないので危険です。
      ■         ■
 夜は、
 暗いので路面がよく見えません。
 一番危険なのが交差点の横断歩道です。
 交差点内は、
 車道なのでロードヒーティングがありません。
 交差点で車が発進するために、
 スタッドレスタイヤが空転して、
 路面をツルツルに磨きます。
 そうすると…
 雪がない歩道から車道に出た途端に…
 すってんと転びます。
      ■         ■
 北海道に住んでいる人でも、
 転倒事故はあります。
 滑りやすい道に気をつけて、
 路面をよく見て歩くことです。
 来月には、
 札幌雪まつりもあります。
 雪道は滑ります。
 どうか気をつけて歩いてください。

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昔の記憶

大学での教育

 一流大学を目指して、
 猛勉強している受験生には…
 ちょっと申し訳ないお話しです。
 偏差値が70近い、
 センター試験で9割以上取らないと、
 入れない一流大学でも…
 社会常識は教えてくれません。
      ■         ■
 食事の時に…
 ぺちゃぺちゃと音を立てて食べない。
 ご飯を食べる時は…
 ちゃんと茶碗を持って食べる
 朝は、
 おはようございますと挨拶をする。
 顔を洗って
 髭を剃って
 歯を磨いて
 髪を整えて
 身支度をして出勤する
      ■         ■
 これに…
 朝は早起きして…
 朝ご飯をしっかり食べて…
 それから出勤する…
 という項目を付け加えると、
 かなりの若者が…
 不合格になります。
 一流大学では、
 生活指導まではしてくれません。
      ■         ■
 私が医学生だった…
 30年前には、
 身だしなみや、
 生活態度まで、
 指導してくれた先生がいました。
 今はどこの大学でも…
 講義中の私語や携帯着信音。
 ペットボトルを机上に置いて、
 飲み物を口にする学生もいます。
      ■         ■
 センター試験の問題にも…
 医師国家試験の問題にも…
 看護師国家試験の問題にも…
 司法試験にも…?
 社会常識は出ません。
 高度に専門化された知識を、
 やたら詰め込むばかりが、
 昨今の医学教育です。
 丸暗記が得意な人が高得点を得ます。
      ■         ■
 昨日の新人行員も…
 悪い人ではありません。
 私たち怖いおじさんも、
 何度も失敗して、
 患者さんに謝って成長しました。
 支店長役員になった、
 友人の銀行員は、
 実に謝るのが上手でした。
      ■         ■
 若い人へ伝えたいことは…
 一流大学へ入学しても、
 無名の大学へ入学しても、
 得られる大学卒業資格は同じ。
 大学では学ぶことは…
 講義で得る知識の他に、
 先輩から聞く耳学問
 アルバイト先の店長さんから教わる、
 接客術ことば
 講義以外に学ぶことがたくさんあります。
      ■         ■
 大切なのは、
 謙虚に聞くこと
 指摘されたら改めること
 よく考えてみること
 同じ過ちを繰り返さないこと
 です。
      ■         ■
 私がJA帯広厚生病院の形成外科部長だった時に、
 新人の先生といっしょに、
 菓子折を持って
 患者さんの家まで、
 謝りに行ったことがありました。
 こうして‘先生’の教育をしていました。
 一度に100人近い学生さんに講義をするのが
 大学教育です。
 細かな個人指導までは…
 大学ではなかなかできません。
 卒業してから、
 苦労して覚えてください。

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院長の休日

銀行からの電話

 先日、帰宅すると…
 家内が浮かない表情で…
 『北洋銀行○○支店、
 融資担当の△▽さんから電話があった。』
 『支店の統廃合でお聞きしたいことがあるって…』
 『夫は帰りが遅いので…』
 『ご用件を承(うけたまわ)ります…』
 と家内が話したそうです。
 銀行の融資担当者は、
 『本人に直接お話ししますので』
 『こちらへお電話ください。』
 『5時までです』
      ■         ■
 私の帰宅時間は、
 早くて21:00過ぎ。
 平均22:00頃。
 遅いと23:00~24:00です。
 一日の業務が終了した後で…
 電子カルテの内容をチェックします。
 追加や捕捉をするのに…
 約1時間程度かかります。
 その後でメールの返事を書いています。
      ■         ■
 その日は、
 22:00過ぎに帰宅して、
 銀行の番号へ電話をかけました。
 緊急のご用件がある方は…
 0120-○○○-○○○
 へおかけください。
 と案内の音声が言ったので…
 そちらへかけました。
 男性が出て、
 こちらは北洋銀行ではありません。
 委託されたセンターです。
      ■         ■
 北洋銀行○○支店の○○さんから、
 至急電話をするように言われたので、
 ○○さんへ連絡をしてください。
 とお願いしました。
 残念なことに…
 夜間の委託されたセンターでは、
 そのようなサービスはしていないようでした。
 結局、
 支店の融資担当者には連絡できませんでした。
      ■         ■
 私は銀行から融資を受けています。
 つまり借金をしています。
 毎月しっかりお支払いしていますし、
 今まで返済が遅れたこともありません。
 生命保険にも入っていますので…
 もし私が亡くなっても…
 融資が焦げ付くことはありません。
 毎日、夜遅くまで…
 一生懸命働いて借金を返済しています。
      ■         ■
 私のように…
 一生懸命に働いている、
 中小企業の社長さんは、
 5時までに電話して!
 と言われても…できません。
 聞いたこともない…
 銀行の融資担当者から…
 突然電話が来ると驚きます。
      ■         ■
 今日は休診日だったので…
 朝早く、その担当者へ電話しました。
 電話の内容は、
 支店の統廃合により、
 書類に署名・捺印が必要だということでした。
 私の子どもと同年代の…
 一流大学を出た、
 その担当者に説教をしました。
      ■         ■
 あんたね。
 病院から電話があって…
 本人にしか言えない
 って言われたら…
 どう思う…?
 俺、この間受けた検査…
 何かやばかったかなぁ…
 そう心配しないか…?
      ■         ■
 ふつうの人はね。
 ちゃんと借金を返していても…
 融資担当者から電話が来て…
 電話くださいとか言われると…
 心配するよ…
 銀行の都合で統廃合をして、
 書類にはんこが必要だったら、
 電話なんかしないで送ってよ!
 本人にしか言えないって言われると…
 奥さんも心配するんだよ!
      ■         ■
 一流大学でも、
 銀行の新人研修でも…
 中小企業の社長の気持ちは、
 教育しないようです。
 銀行のマニュアルには…
 個人情報なので、
 本人以外には話さないように!
 と書いてあるのでしょう。
 私のような怖いおじさん説教で、
 中小企業の社長の気持ちがわかる
 行員になって欲しいものです。

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医学講座

私…くさいですか?

 お父さんがわきがで、
 自分の耳垢が湿っていて…
 ワキ汗が多くて…
 自分は絶対にわきがだ!
 こんな自分に産んだ親を恨む!
 お母さんが…
 わきがのお父さんを選んだからだ!
 なんて私は不幸なんだ!
      ■         ■
 思春期から…
 ず~っと悩んでいる人は…
 女性ばかりではなく…
 男性にもいらっしゃいます。
 自分でワキガだと思っていて、
 自分で腋臭症(えきしゅうしょう)だと…
 診断をつけている方がいらっしゃいます。
      ■         ■
 あらゆる制汗剤を試し、
 ネットで購入する人もいます。
 ワキを診察すると…
 制汗剤のつけすぎで…
 浅黒くなっています。
 数千円もする…
 高価な外国製の強力制汗剤をつける人も…
 たくさんいらっしゃいます。
      ■         ■
 そんな方に限って…
 札幌美容形成外科へいらして診察してみると…
 私:『わきがの臭いはしません』
 と診断されます。
 『え~~ぇ~~』
 『先生、臭いしませんか?』
 私:『制汗剤の臭いがしみ込んでいますが…』
 私:『ワキガの臭いはしません』
      ■         ■
 たとえ家族でも…
 『私ってくさい…?』
 なんて聞けないものです。
 まして…
 愛するだんな様や
 素敵な彼氏には、
 自分がわきがだなんて…
 死んでも気付かれたくないものです。
      ■         ■
 常にワキの臭いをセルフチェック!
 ちょっとでも汗をかけば…
 下着を取替えて…
 トイレに行ってワキを拭いて、
 洋服の試着はご遠慮して…
 貸衣装もNG!
 自分で気にしている人は…
 わきが体質でも臭わないものです。
      ■         ■
 診察の時に臭いがなくても、
 わきがの診断はできます。
 先日さくらんぼさんからコメントいただいた…
 わきがが臭い店員さんや
 口が臭いセールスマンは
 気づいているのでしょうか?
 臭いのは…
 自分の臭い気付いていないからです。
 私…臭いですか?とは聞けないものです。
 ご心配な方は、
 初診料がかかりますが札幌美容形成外科へいらしてください。
 しっかり診断して差し上げます。

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昔の記憶

雪国の道路

 札幌も山形も雪国です。
 道路は雪でツルツルになります。
 北国の言葉で…
 アイスバーンといいます。
 札幌駅前通りの歩道は、
 ロードヒーティングといって…
 電気で雪を融かしています。
      ■         ■
 電熱線を道路の下に埋込み、
 そこに電気を通して熱を発生させ、
 それで雪を融かします。
 ガソリンスタンドや、
 マンションの駐車場などは…
 灯油やガスで、
 不凍液を温めて…
 そのお湯を、
 パイプで道路の下に通して、
 その熱で雪を融かします。
      ■         ■
 大雪が降ると、
 融かしきれない雪が…
 シャーベットのようになります。
 幹線道路は、
 除雪と拝雪(はいせつ)をします。
 スタッドレスタイヤが義務化になった…
 20年前頃に…
 幹線道路も
 一部ロードヒーティングになりました。
      ■         ■
 下り坂で…
 止まれなくて…
 事故になるのを防ぐためです。
 雪を融かすには…
 たくさんのエネルギーを使います。
 電気代やガス代がかかるので、
 札幌市内の幹線道路で…
 ロードヒーティングを中止した箇所があります。
      ■         ■
 私が育った田舎では、
 除雪車が来てくれて、
 道路の雪を除雪してくれることを…
 ブルが入る
 とか
 ブルが来た
 と言っていました。
 ブルとは…
 ブルドーザーの略です。
      ■         ■
 交通量が少ない…
 深夜とか早朝にブルが来てくれます。
 大雪が降った朝に、
 ブルが除雪してくれていると、
 雪に埋まらずに学校へ行けました。
 今の札幌は…
 除雪してあるのがあたりまえで、
 除雪が悪いと行政に苦情が行きます。
      ■         ■
 私たちが子どもの頃は、
 長靴を履いて、
 雪に埋まりながら通学し、
 学校へ着いた頃には、
 長靴の中が雪だらけでした。
 その長靴をストーブの周囲に置いて、
 ぬれた靴を乾燥させたものでした。
      ■         ■
 1月は一年で一番寒い季節です。
 雪国で暮らす私たちは…
 寒い冬をじっと耐えて…
 あたたかい春を待ちます。
 雪は大変ですが、
 雪のおかげで豊富な水が…
 山に蓄(たくわ)えられます。
 日本も寒い冬の時代ですが、
 必ずあたたかなが来ます。
 今はじっと耐えてがんばりましょう。
 さくらんぼさんからいただいた写真です。


 山形の道路
 (2010年1月15日)

 果樹園の風景
 (2010年1月15日)

 果樹園の風景
 (2008年5月17日)

 紅玉(アップルパイ用リンゴ)の花
 (2008年5月6日)

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昔の記憶

雪と受験の想い出

 昨日の札幌は雪でした。
 センター試験の会場となった、
 北海道教育大学札幌校は、
 札幌市内でも雪が多い、
 札幌市北区あいの里にあります。
 JR学園都市線が止まって…
 会場へ到着したのが、
 お昼近くになった受験生は、
 ほんとうにお気の毒でした。
      ■         ■
 センター試験の会場は選べません。
 札幌市中央区にある、
 札幌市立旭丘(あさひがおか)高校の生徒さんが、
 列車で向っていたのに、
 途中駅で止まってしまい…
 受験できなかったと報道されていました。
 1月末に追試験があるそうです。
 元気を出してがんばってほしいです。
      ■         ■
 私も…
 夕張市立鹿島中学校から、
 札幌西高校を受験した、
 1970年3月が大雪でした。
 石狩当別という…
 札幌より雪が多い町で、
 母の一番下の弟が
 小学校の教員をしていました。
 その叔父の家に泊めてもらいました。
      ■         ■
 その町から…
 札幌まで出られるか…
 前日から心配でした。
 当時は車もないですし、
 JR(国鉄)が唯一の足でした。
 始発列車で札幌へ向いました。
 祖母が叔父と住んでいたので、
 弁当を作ってもらった記憶があります。
      ■         ■
 始発列車には、
 他の受験生も乗っていました。
 今だったら…
 当別には泊まらずに…
 札幌市内に泊まったと思います。
 でも15歳の受験生には、
 宿の食事よりも、
 おばあちゃんご飯が、
 何よりの栄養でした。
      ■         ■
 私は列車の遅れもなく、
 無事に札幌へ到着し、
 試験会場だった札幌西高校へ向いました。
 当時は、
 医師になるとは思っていませんでした。
 15の春に札幌へ出てきてから、
 もう40年になります。
 今日も雪が降っています。
 はやく春になってほしいと思います。
 受験生を応援しています。


札幌美容形成外科の前です

札幌駅前通りです

北海道新聞より引用
1月17日午後2時半
札幌市北区拓北(水上晃撮影)

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院長の休日

さくさくアップルパイ

 昨年、さくらんぼさんからいただいた、
 紅玉(こうぎょく)というりんごで、
 はじめてアップルパイ作りにチャレンジしました。
 美味しいアップルパイを作るのは…
 難しいことがわかりました。
 特にさくさく感のあるアップルパイは、
 実に難しいです。
      ■         ■
 COOKPADで検索して、
 ノウハウを集めました。
 リンゴ本来の酸味と甘さを生かして…
 パイのさくさく感も上手に出して…
 しかもカロリー控えめで…
 見た目もキレイで…
 という理想のアップルパイは、
 なかなかできません。
      ■         ■
 一番苦労しているのが…
 アップルパイの中味です。
 アップルフィリングと検索すると、
 さまざまな作り方が出ています。
 お砂糖を控えめにして、
 リンゴの味が出るように工夫しています。
 このアップルフィリング
 水分が多いとパイがさくさくになりません。
      ■         ■
 適度にジューシーで…
 リンゴの硬さが少し残っていて…
 しかも味がしみていて、
 そのアップルフィリングを入れて焼いても…
 さくさく感のあるパイを作るのは…
 相反することで…
 なかなか難しいのです。
      ■         ■
 アップルフィリングの水分が多いと…
 パイに水分が移ってしまい…
 さくさく感が出ないのです。
 試行錯誤を繰り返して、
 アップルパイ作りを研究しています。
 今日のアップルパイは、
 職員からは好評でした。
 まだまだ素人の挑戦の域です。
 美容外科医を引退したら…
 アップルパイを習いに行きたいです。 


改良版アップルパイです

2009年11月のアップルパイ

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TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ