院長の休日

北大イチョウ並木2008

 TVや新聞、
 弁護士の高橋智先生の日記で、
 北大構内のイチョウ並木が紹介されています。
 とてもキレイです。
 毎年、楽しみにしています。
 今年は先日10月30日(木)の休診日に行きました。
 とても寒い一日でした。
 下の写真で私の鼻の頭が少し赤くなっています。
      ■         ■
 北大病院で研修医をしていた頃は、
 イチョウ並木を見に行くことはありませんでした。
 朝は、足早に並木を通り過ぎ…
 帰りは真っ暗で何も見えません。
 唯一、銀杏(ぎんなん)の臭いがありました。
 間違って踏むと…
 ずっと銀杏(ぎんなん)の臭いがついてきて
 困ったものでした。
      ■         ■
 昨年は11月7日にご紹介しています。
 天気がよかったので、
 家内と一緒に写真を撮っていますが、
 今年は寒かったので、
 家内に撮ってもらって…
 一目散に食堂へ、
 あたたかい『うどん』を食べに行きました。
      ■         ■
 本間家は『うどん』好きです。
 札幌美容形成外科を開業した頃は、
 同じビルの地下に、
 ‘はなまるうどん’があったので、
 よく食べに行きました。
 残念なことに、
 北海道に『うどん』は馴染まなかったのか?
 その後に撤退してしまいました。
      ■         ■
 北大にある『うどん』屋さんは、
 北17条付近にある、
 ‘はるにれ’という食堂の2階にあります。
 イチョウ並木からは、
 少し距離があります。
 イチョウ並木を一番奥まで進むと、
 T字路になります。
 そこを右に進むと…
 歯学部、
 医学部、
 と続き、
 医学部駐車場の入口の次にある、
 2階建ての建物が‘はるにれ’です。
      ■         ■
 北海道大学新聞会HPにも
 ‘はるにれ’のことが記載されています。
 ‘うどん’の‘つゆ’には、
 関東風と関西風の2種類があります。
 うどんは2玉で一人前です。
 私は、
 関西たれ二玉252円
 家内は
 関西たれ一玉189円でした。
 その他に、
 なすの天婦羅73円
 手挙げきつね73円
 おにぎり84円
 のり巻き52円など、
 もお好みで選べます。
      ■         ■
 『うどん』は冷凍ですが、
 十分美味しい味です。
 営業時間が
 平日のみで11:00-14:00までなのが
 少し残念ですが、
 北大にいらした時には
 一度、行っていただきたい食堂です。
 北大構内への入構には、
 入学試験はありません。
 どなたでもお入りいただけます。
 ただし、自家用車はダメです。
      ■         ■


2008年10月30日
北大イチョウ並木

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医学講座

美容整形と写真②

 これから運転免許証の更新、
 パスポートの取得を、
 考えていらっしゃる方への、
 美容外科医としてのアドバイスです。
 整形したことは、
 誰にも知られたくないですね。
 本人確認で…
 運転免許証を提示する度に…
 『写真』『実物』が違うのは…
 イヤなものです。
      ■         ■
 『先生!明日免許の更新なので…』
 『二重にしてくださ~ぃ…』
 という方はさすがにいらっしゃいません。
 『先生!来年、パスポートの更新なので…』
 『また、10年使うから…』
 『その前に、目を治してください…』
 という方はいらっしゃいました。
 とても素敵な女性です。
 私より、ずっと年上ですが、
 いつもお元気で、
 私が元気をいただいています。
 正直に申し上げて、
 実際の年齢より、15歳は若く見えます。
      ■         ■
 古い免許証やパスポートを見ると、
 明らかに今とは違います。
 そこには、
 5年前とか
 10年前の
 『自分』がいます。
 タイムマシンで戻ることはできませんが、
 年齢とともに下がった‘まぶた’を、
 手術で引き上げることはできます。
      ■         ■
 皮膚を大きく切除する手術でしたら、
 回復するまでに…
 数ヵ月を要することもあります。
 ですから、
 免許やパスポートの更新の
 半年前には決意して…
 スケジュールを調整する必要があります。
      ■         ■
 最近、札幌美容形成外科では、
 かなり年輩の方でも、
 約1㎝程度の小さな切開で、
 眼瞼下垂症を手術しています。
 これですと、
 最短一ヵ月程度で…
 写真で目立たない程度にできます。
 皮膚が余っていない方は、
 こちらの方法をおすすめしてます。
      ■         ■
 学生証にも写真を貼ります。
 この写真を可愛い写真にするには、
 少なくとも3月の卒業式の日とか、
 浪人中の方は…
 入学試験が終わった直後に、
 ‘お直し’をすることをおすすめします。
 AO入試や推薦入学で、
 早めに合格が決まった方は、
 ヒマなうちにお直しをするのも‘手’です。
      ■         ■
 二重埋没法でしたら、
 最低一週間が必要です。
 手術をする前から、
 アイプチやお化粧で、
 出来上がりの‘顔’を作っておき、
 周囲の人に、
 素顔を忘れてもらうようにします。
 上手にお化粧ができるように、
 メイクの練習をすることもポイントです。
      ■         ■
 顔を変える手術ですから、
 一番大切なのは、
 本人の気構えです。
 ‘私はキレイになってやる!’
 という意気込みが必要です。
 若い方も年輩の方も…
 前向きで明るい性格の方が
 ‘美容整形’に向いています。
 一度キレイになると、
 キレイになった喜びや
 キレイであることの数々の特権がわかります。
 そういう方が、いつまでもお若く美しいのです。

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医学講座

美容整形と写真①

 以前、米国在住の方から、
 次のようなお問い合わせをいただきました。
 日本人で日本国籍をお持ちで、
 現在は米国に居住なさっていらっしゃる女性です。
 『手術を受けると…』
 『顔が変わりますが…』
 『入国や出国の審査では、大丈夫でしょうか…?』
 『そちらでは…』
 『手術を受けたという証明書を出していただけますか…?』
      ■         ■
 もっともなご心配ですね。
 その方は、札幌までいらしていただき、
 二重埋没法の手術を受けられました。
 帰国の際の出国審査、
 米国への入国審査は、
 問題なく通過できたそうです。
 特に証明書も書きませんでした。
      ■         ■
 一般的には、
 整形手術を受けると…
 整形前の顔を忘れてしまいます。
 『本人』であることに変わりはありません。
 パスポートの写真と『実物』が、
 あまりにも違うと…
 出入国審査でひっかかりそうですが、
 実際に出入国できなかったという話しは、
 美容外科学会でも聞いたことはありません。
      ■         ■
 もし、審査官に質問されたら…
 正直に手術を受けたとお話しになるのが、
 一番よい方法だと思います。
 クリニックの領収書や、
 手術承諾書を見せればわかると思います。
 それほど劇的に変わるものではありません。
 目が二重か?
 顔にシワが何本あるか?
 なんてことは…
 あまり見ていないような気がします。
      ■         ■
 問題なのは、
 指名手配された犯罪者であるか?
 国籍、
 年齢、
 性別、
 その他、本人であるかどうか?
 ではないでしょうか?
 私の推測です。
      ■         ■
 もし、顔で本人確認をしているのでしたら…
 ホクロ一つ取っても変わります。
 頭髪が薄くなった人が、
 カツラをつけただけでイメージが変わります。
 整形以外で大きく変わる要因はたくさんあります。
 病気で顔面神経麻痺なっても、
 脳梗塞で顔が半分動かなくても、
 パスポートの写真とは別人になります。
      ■         ■
 一番変わらないのは、
 歯です。
 日航ジャンボ機が墜落した時に、
 本人確認の大きな手がかりになったのが、
 歯型です。
 何本歯があって、
 どこを治療していて…
 というのは人が亡くなっても変わりません。
 医学的に言うと、
 証明写真で歯を見せているとダメというのは、
 実にナンセンスな話しです。
 選挙のポスターでは、
 政治家ですら、
 歯を出して笑っているではありませんか!

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医学講座

免許証と写真

 パスポートや免許証、
 学生証の写真は…
 少しでも、
 若く!
 美しく!
 優しそうに!
 最高の写真!
 を貼っておきたい!
 というのは、
 何歳になっても想う…
 女心ですね。
      ■         ■
 女性だけではなく、
 オッサンの私でさえ、
 少しでも(実物より)よい写真を…
 貼っておきたいと思います。
 免許証の写真を
 キレイに撮っていただくのは…
 なかなか難しいですね。
 ネットで検索してみると…
 写真館で撮っていただき、
 持参した写真を使ってもらう!
 という‘手’があるそうです。
      ■         ■
 札幌運転免許試験場に聞いてみました。
 電話(011)683-5770
 即日交付にはならないそうですが、
 受付で言うと、
 そのように対応してくださるそうです。
 ただし、パスポートと同じで、
 歯が見えているとダメだそうです。
 ちょっと手間がかかりますが、
 自分で気に入った写真を撮って、
 それを使っていただくのはよい方法ですね。
 パスポートと違って、
 免許証が切れる直前だと…
 ダメだったら大変なので、
 事前にその写真でOKか?
 運転免許試験場で確認なさってください。
      ■         ■
 ネット検索で、
 ベストアンサーに選ばれていた回答は、
 歯さえ見せなければ、
 どれだけニコニコしてもOK
 だそうです。
 回答者の方は、
 スケベ面のニヤケオジン
 になってしまったと書かれていました。
 私のようなオッサンは注意が必要です。
      ■         ■
 あと、着る服の色について回答がありました。
 写真映りを良くするには白い服を着る、です。
 レフ板効果で
 顔色がきれいになり
 シワなども少なく映るそうです
 確かに、これも正解です。
 白い色にストロボの光が反射して、
 シワが目立ちにくくなることが考えられます。
      ■         ■
 美容外科医としてのコメントです。
 ヒトの顔は、ちょっとした表情の差で、
 大きく変わるものです。
 ふだんから自分のどの顔が、
 一番魅力的に写るか研究することです。
 目線は、
 カメラのレンズより、
 ほんの少し下方向で、
 カメラより遠くを見るようにします。
 また、
 アゴを上げて見るクセのある方は、
 少しアゴを引くようにします。
      ■         ■
 自分でセルフタイマーで、
 何枚か写真を撮って、
 どの表情で…
 どの方向を向いて…
 写真を撮ると…
 自分が一番美しく見えるか?
 研究するのです。
 実は…
 モデルさんや女優さんは、
 このような訓練を受け、
 知らず知らずのうちに、
 自然で優しくキレイに見える表情を、
 上手に作れるようになります。

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院長の休日

パスポートの写真

 11月末に韓国へ行くので、
 パスポートの申請に行きました。
 今は、札幌駅近くの
 アスティ45というビルの
 4階で手続きができます。
 北海道が申請を受け付けてくれます。
 平成20年10月から、
 センターの事務が民間に委託され、
 日曜日も受付できるようになりました。
      ■         ■
 実は、韓国の先生から
 パスポート番号を知らせてくださいというメールを
 9月にいただきました。
 その時に、昨年で切れたことを思いだし、
 一度申請に行きました。
 9月はまだ、
 北海道の職員が対応していました。
 私は、ネットで外務省のHPを調べ、
 自分なりに理解したつもりで申請しました。
      ■         ■
 残念なことに、
 私が準備した写真が原因で、
 一回目の申請は却下されました。
 笑っている写真は、
 ダメなのだそうです。
 外務省HPには、
 最初に写真のサイズについて、
 細かい規定があります。
 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
 カラーでも白黒でも可
 デジタル写真の場合、
 写真専用紙等を使用し、
 画質が適切であること
      ■         ■
 デジカメ写真でも、
 写真が適切で
 鮮明であればOKだと理解しました。
 前回、パスポートを作成した10年前は、
 写真館でパスポート用写真を撮って、
 張り切って提出しました。
 残念なことに…
 出来上がった写真は、
 家内や家族から不評でした。
      ■         ■
 10年前は、フイルムを使った写真だったので、
 撮った直後に写真の確認ができませんでした。
 今は、自宅でも簡単にデジカメで写真が撮れます。
 その場で確認できて…
 何枚でも撮り直しができます。
 実に便利なものです。
 ちょっとした表情で印象がガラリと違います。
 私は自宅で撮ってもらい、
 家内の評判がよかった写真を選んで、
 苦労してプリンターでサイズを合わせました。
      ■         ■
 外務省のHPに、
 次のような規定がありました。
 平常の顔貌と著しく異ならないもの
 (例えば、
 口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)
 まさか自分がこの規定に引っかかるとは…
 夢にも思いませんでした。
 これからパスポート申請をなさる方は、
 私のような失敗をしないように、
 ご注意ください。
      ■         ■


外務省HPにある写真
大きさの規定が細かく書いてあります


ボツになった写真
笑って歯が出ているので不可


今日提出した写真
歯が出ていないので可
写真の裏に名前を書くそうです

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院長の休日

ラ・フランス

 私の日記に毎日コメントをくださる、
 山形のさくらんぼさんから
 素晴らしいラ・フランスを送っていただきました。
 私は、昔、北大病院で、
 山形出身の
 川嶋邦裕先生のご両親が送ってくださった、
 ラ・フランスを一口食べてから…
 ラ・フランスの大ファンになりました。
      ■         ■
 2008年6月17日の日記の一部です。
 私が、北大形成外科に在籍していた時、
 今から25年以上前です。
 冷蔵庫に見慣れない梨がありました。
 形は少し、小さめ。
 色も、
 ところどころ茶色。
 どう見ても、‘美人のフルーツ’ではありませんでした。
 それが、
 私がはじめてラ・フランスを見た時の印象でした。
       ■         ■
 秘書さんが、
 この梨は、
 川嶋先生のご実家の山形から送っていただきました。
 『本間先生、すっごく!美味しいので、食べてみてください!』
 と絶賛していました。
 今まで、食べたことがない、
 すばらしい味でした。
 川嶋先生に、
 『先生、あの梨、何て言うの?』
 『今まで食べたことがない、素晴らしい味だった。』
 と言ったのを覚えています。
      ■         ■
 川嶋邦裕先生は、
 『あぁ、あれッスかぁ?』
 『ラ・フランスっていう、洋ナシですょ』
 といつもの口調(少し山形アクセント)で、
 ラ・フランスという名前を教えてくれました。
 当時は、今のように普及していませんでした。
 ネットで検索することもできませんでした。
 私にとって、
 ラ・フランスは、川嶋先生のふるさと、
 山形の偉大なフルーツというイメージでした。
      ■         ■
 その後、毎年秋になると…
 私はスーパーの果物売り場で、
 ひそかにラ・フランスを見ていました。
 たまに、スーパーで、
 3個498円なんて…
 ラ・フランスを購入していましたが、
 北大ではじめて食べた、
 あの感激は二度と味わうことができませんでした。
      ■         ■
 考えてみると…
 スーパーさんには悪いですが…
 私が購入したラ・フランスは安すぎたのでしょう?
 さくらんぼさんから、
 ラ・フランスは上手に食べられるか?
 が大問題。
 ラ・フランスは食べ頃になると柔らかくなるので、
 指先で押して、
 ややへこみ、
 食べた時に少し果汁が出る時が、
 一番おいしいとき
 と教えていただきました。
      ■         ■
 昨日は、25年ぶりくらいに、
 美味しいラ・フランスをいただきました。
 はじめて味わった時以上の感激でした。
 さくらんぼさん
 ご主人様、
 毎日、本当にご苦労様です。
 毎日、重いコンテナを運ばれて、
 腰にもよくないと思います。
 でも、素晴らしい味です。
 日本が世界に誇れる農業技術だと思います。
 世界中どこへ行っても…
 これほどの果物はありません。
      ■         ■
 世の中は、株安や円高で不景気です。
 どこも元気がありません。
 でも、実りの秋です。
 さくらんぼさんが作ってくださった、
 山形の果物は、
 世界一安全で美味しい
 日本が誇れる‘製品’です。
 収穫期は毎日お忙しいことと思います。
 お身体に気をつけて、お元気でご活躍ください。


2008年4月6日
ラ・フランスの木


2008年5月17日
ラ・フランスの実


2008年6月5日
ラ・フランスの実


2008年7月6日
ラ・フランスの実


2008年5月17日
山形の風景

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院長の休日

風邪の予防

 子どもの頃から…
 風邪を引きやすかった私は、
 風邪の予防には熱心です。
 インフルエンザの予防注射はもちろんします。
 手もよく洗います。
 もちろん、うがいもします。
 人ごみにはなるべく出ないようにしています。
      ■         ■
 でも…
 これだけしても、
 風邪を引いてしまいます。
 私が実行している、
 風邪予防法は、
 首に巻くタオル(マフラーでも可)です。
 ネックウォーマーという製品も
 発売されているようです。
      ■         ■
 いつから?
 どうして?
 はじめたのか…?
 記憶は定かではありません。
 私が子どもの頃に、
 祖母が風邪を引いた時に、
 首にタオルを巻いていたのを記憶しています。
 『おばあちゃん!』
 『そのタオルカッコ悪いょ!』
 というような事を言った覚えがあります。
      ■         ■
 ネットで検索すると、
 私の他にも実行なさっていらっしゃる方が
 結構いるようです。
 首が寒くなると、
 鼻や喉の粘膜の血管が収縮し、
 粘膜面にあるせん毛の動きが悪くなる。
 と書いてあったHPもありました。
 確かに、
 風邪やインフルエンザのウイルスは、
 鼻や口などから入ります。
      ■         ■
 タオルを巻くのでしたら、
 立派な高級なタオルよりも、
 少し薄手の100均のタオル程度の方が
 首に巻いた時に楽です。
 マフラーも少し薄手のが良いと思います。
 このタオルのおかげで
 不思議と風邪を引きにくくなりました。
 ちょっと、格好悪いですが、
 寒くなってきたので、
 風邪を引きやすい方はお試しください。
 申し訳ございませんが、
 医学的な根拠についてはわかりません。

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医学講座

新型インフルエンザ

 今日から朝日新聞のコラムで、
 新型インフルエンザが取り上げられています。
 引用するには長すぎるので、
 そこで紹介されていた、
 元小樽市保健所所長、
 外岡立人(とのおかたつひと)先生のHP
 ご紹介したいと思います。
      ■         ■
 私は子どもの頃から体が弱く、
 クラスで風邪やインフルエンザが流行ると、
 真っ先にもらってくるほうでした。
 大夕張の夕張市立鹿島中学校でも…
 札幌西高校でも保健室によくお世話になりました。
 札幌医大に一浪で合格した時に、
 保健室にも挨拶に行きました。
      ■         ■
 保健室の先生から…
 『本間君、おめでとう!』
 『いいお医者さんになってね!』
 『でも、あなたのような…』
 『札付きの軟弱児が…』
 『お医者さんになって大丈夫かしら…?』
 と言われたのを覚えています。
      ■         ■
 確かに、勉強はできないし…
 よく風邪を引いていました。
 高校の修学旅行で京都・奈良を回って、
 帰りの東京でダウンしました。
 たまたま近くに行ったので、
 代々木病院という病院へ行ったのを覚えています。
 友人の安田君が一緒に行ってくれました。
      ■         ■
 本題の新型インフルエンザに入ります。
 朝日新聞や外岡先生のHPによると、
 今からしっかり準備をしておく必要があります。
 実は、
 私は2002年に、
 インフルエンザの予防接種をしたのに、
 お正月にインフルエンザに罹りました。
 薬屋さんに伺って、
 一回だけ接種したのですが、
 12月31日から高熱が出ました。
      ■         ■
 ウンウンうなって、
 苦しいお正月を迎えました。
 とうとう耐えられずに、
 1月2日に病院を受診しました。
 検査結果はインフルエンザでした。
 タミフルというお薬のお世話になり、
 なんとか助かりました。
 1月4日からまた仕事ができましたが、
 本当に参りました。
      ■         ■
 それ以来、
 札幌美容形成外科を開業してからも、
 従業員も全員、
 インフルエンザの予防注射を2回しています。
 外岡先生のHPは、
 私のHPより難しそうに見えます。
 今のところは、
 新型インフルエンザは、
 大丈夫そうです。
 私も外岡先生のHPをbookmarkに入れて、
 定期的にチェックしようと思います。
 季節の変わり目です。
 みなさまもお身体に気をつけてお過ごしください。

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医療問題

産科当直医不足

 平成20年10月25日、朝日新聞朝刊の記事です。
 妊婦死亡 墨東病院のみ当直医不足 都内の9センター
 脳出血をおこした東京都内の妊婦が八つの病院に受け入れを断られ、その後死亡した問題で、最初に受け入れを断った都立墨東病院(墨田区)だけが、都内9カ所ある総合周産期母子医療センターのうち、最低2人とされている当直態勢を確保できていなかったことが分かった。7月以降、当直が1人の土、日曜日、祝日の急患受け入れは原則断ってきており、「センターの機能を果たせていない」との声が出ていた。
      ■         ■
 総合周産期母子医療センターとは、危険性が高い出産や母胎管理のための地域の砦(とりで)的存在の医療機関。都の指定基準によると、24時間体制で産科を担当する「複数の医師」が勤務していることが望ましい、とされている。
      ■         ■
 都によると、墨東病院では6月に産科の非常勤医が辞めた後は2人での当直が維持できなくなり、7月以降は土、日曜日と祝日に限って1人で当直を担当していた。
      ■         ■
 このため、土、日、祝日の妊婦の急患受け入れは原則断り、平日でも2人の当直医のうち上席の医師が外部からの非常勤医の場合は「ハイリスク分娩(ぶんべん)の受け入れが困難なことがある」と地元の墨田区・江東区・江戸川区の産婦人科医会会員に伝えていた。
      ■         ■
 地元の医師たちは「医師不足のなかで、墨東病院も頑張っていた」としながらも、最近の状況については「センターとして機能しないのは異常」との声が出ていた。
      ■         ■
 しかし、墨東以外の8病院に朝日新聞が取材した結果、全病院で2人以上の医師を当直に配置。最大4人の当直を置く病院もあった。
      ■         ■
 都立病院の医師不足について、都病院経営本部は24日に開かれた都議会委員会で「都立病院は給与水準も低く、敬遠される傾向にあった」と説明。都によると、2005年度の都立病院医師の平均給与は、47都道府県と14政令指定市の公立病院のなかで最下位だった。今年度から産科医については年収で200万~300万円上積みしたが、それでも中位程度とみられるという。
      ■         ■
 日本赤十字社医療センター(東京・渋谷)の杉本充弘・産科部長は「かつて都立病院医師の給与は平均的な在京病院より高かった。待遇が悪くて人がいなくなり、仕事がきつくなり、さらに人が来なくなっている」として、「こうした状況を招いた都の責任は大きい」と話した。


(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■

 2007年8月13日に、
 『お父さんの仕事は当直』という日記を書いています。
 産科医が30人いると仮定した、
 総合周産期母子医療センターでも、
 3人で当直体制を組むと、
 一ヵ月に10回の当直が当たることになります。
 現実には、
 大学病院の医局ですら、
 当直ができる先生が、
 30人もいるとことはまずないと思います。
      ■         ■
 文部科学省が認めた教員定数は、
 せいぜい
 教授1
 准教授1
 講師2
 助教4
 の合計8程度で、
 これでも多い方だと考えます。
      ■         ■
 地域の総合周産期母子医療センターでは、
 どんな難産や異常産にも
 対応できるベテランの先生が…
 10人以上も揃っているところは無いと思います。
 私たち、医師にも…
 勤務医には、労働基準法が適用されます。
 救急外来など常に患者さんが来るところは別として、
 夜間に仮眠が取れる状態でする当直は、
 『断続的な宿直又は日直勤務』
 に該当します。
 この宿直ですら、
 所轄の労働基準監督署長の許可が必要です。
 しかも、認められるのは週に一回です。
      ■         ■
 労働基準監督署が、
 病院の医師当直(宿直)回数について、
 監査とか指導をしたことなど…
 聞いたことがありません。
 大部分の産科医は、
 週に2回も3回も当直をして、
 翌日も外来勤務や手術をして、
 クタクタになるまで働いています。
      ■         ■
 われわれ医療者の間では、
 今の産科医不足の原因を作った一つが、
 福島県で起きた、
 医師の逮捕であったと考えています。
 逮捕する必要のない医師を逮捕したので、
 医学生や臨床研修医は、
 産科医になるのが怖くなったのです。
      ■         ■
 もし国が、
 本気で産科医を増やそうと考えているのなら、
 ①産科医の待遇の改善
 ②産科医が安心して働ける、訴訟に対するシステム作り
 この2つを早急に実現すべきです。
 そうしないと、
 日本では安心して子どもが産めなくなります。
 一人のベテラン産科医を育てるには、
 長い年月がかかります。
 早く、このことに気付いて欲しいと願っています。

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医療問題

医者不足、国の責任

 平成20年10月25日、朝日新聞朝刊の記事です。
 舛添厚生労働相が「東京都に任せられない」と言えば、
 石原慎太郎都知事は「医者が足りないのは国の責任」と反発。
 妊婦が8病院に受け入れを断られて死亡した問題で、
 大臣と知事が10月24日、
 責任のなすりつけ合いを演じた。
      ■         ■
 舛添厚労相は閣議後の会見で、
 「週末に1人しか当直医がいなくて
 総合周産期母子医療センターと言えるのか」と批判。
 「事故の情報も都から上がってこない。
 とてもじゃないけど任せられない」と声を張り上げた。
      ■         ■
 これに対し、
 石原知事は定例会見で、
 年金問題への舛添厚労相の対応を踏まえて
 「あの人は大見えきったつもりでいつも空振りする」とし、
 「医師不足にしたのは誰だ。
 東京に任せられないじゃなく、
 国に任せられない。
 厚労省の医療行政が間違って、
 こういう体たらくになった」と言い返した。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 まったく…
 石原東京都知事のおっしゃる通りです。
 年金問題、
 医師不足、
 看護師不足、
 療養病床廃止で、
 特養(特別養護老人ホーム)が入居5~6年待ち。
 すべて、厚生労働省の失策です。
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 医療費の抑制ばかり考えています。
 どうしたら国民が安心して、
 不安なく暮らせるか?
 豊かな老後を迎えられるか?
 なんてことは考えていないのです。
 そもそも、
 国の政策は行き当たりばったりです。
 高齢者が増加して医療費が増えることは、
 何十年も前からわかっていたのです。
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 国民が安心して暮らせるというのは、
 国家にとって一番重要なことの一つだと思います。
 病気になって…
 困った時に、
 誰も助けてくれない世の中は悲しいものです。
 歳をとって、
 身体が不自由になった時に、
 適切な医療が受けられないのは、
 国家として実に情けないことです。
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 週末に一人しか当直医がいないと言いますが、
 その当直医だって、
 週末に当直をして、
 土曜日も日曜日も働いても…
 代休なんてとれないのです。
 完全に労働基準法違反です。
 そんな産科医に…
 誰がなりたいと思いますか?
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 舛添さんの子どもが、
 医師?医学生?だったら、
 自分の子どもを、
 そんな劣悪な環境で働かせたいと思いますか?
 少子高齢化対策をするのでしたら、
 すべての日本の女性が、
 皇族の方がお産をなさる時のように…
 万全の医療体制で産めるようにすべきです。
 生まれてくる生命に、
 貧富の差があってはならないのです。

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