院長の休日
アカシアの花
この道はいつか来た道
ああ_そうだよ
あかしやの花が咲いてる
「この道」という歌の一節です。
北原白秋がうたった、
「この道」は札幌の道です。
■ ■
札幌美容形成外科のある、
札幌駅前通りにも、
アカシアの並木がありました。
残念なことに…
地下歩道の建設工事で、
大部分が移植されてしまいました。
■ ■
でも…
しぶとく生き残っている木がありました。
昨日あたりから…
通勤途中に、あまい香りがします。
上を見上げてみると、
アカシアの花が咲いていました。
6月の札幌はとてもよい季節です。
‘よさこい’が終わり、
今週末からは、札幌祭りといわれる、
北海道神宮例大祭があります。
■ ■
昔は、札幌祭りの時は、
小学校も早く終わり、
医院も休診のところがありました。
今は、‘よさこい’が有名で、
お祭りは影が薄いのですが、
中島公園には出店が並びます。
私は、このアカシアの咲く季節が好きです。
緑がキレイな時期です。
■ ■
北海道には梅雨がありません。
さわやかな季節です。
アカシアの花と、
札幌駅前通りの写真を撮ってきました。
航空運賃も安い時期です。
さわやかカントリー北海道へいらしてください。
お待ちしております。
■ ■

アカシアの花

札幌駅前通り
雪印パーラーのビルの3階が
札幌美容形成外科です
ビルの左側にある木が
アカシアの木です
下を通るとあまい香りがします
院長の休日
生協の白石さん
平成20年6月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
ブログ「生協の白石さん」に幕
火付け役の学生就職で更新終了
東京農工大(東京都小金井市、府中市)で3年前、
学生からの質問に対するユニークな回答が話題になった
「生協の白石さん」。
新聞やテレビにも採り上げられ、
学生とのやりとりをまとめた本
「生協の白石さん」(講談社)は
93万部のベストセラーになった。
このブームの火付け役となったプログが、
運営していた同大学生の卒業と同時に
今春に終了した。
■ ■
「生協の白石さん」とは
東京農工大生協職員の白石昌則さん(38)。
学生が生協への要望や質問を寄せる
「ひとことカード」で、
「問 愛は売っていないのですか…?
答 どうやら、愛は非売品のようです。
もし、どこかで販売していたとしたら、
それは何かの罠かと思われます。
くれぐれもご注意ください」
など軽妙な回答が反響を呼んだ。
■ ■
当時工学部2年生だっだ上条景介さん(23)が
2005年、白石さんの了解を得てプログで回答を紹介し、
多い日には10万件のアクセスを数える
人気プログとなった。
上条さんは生協に通って数日に1度の割で
「ひとことカード」の回答を紹介していたが、
この春大学を卒業、
就職するため、
3月末でプログの更新をやめた。
■ ■
3年間で取り上げた回答は320件。
最後のページには
「いつもとても癒やされた」
「上質の笑いを提供してくれてありがとう」
「もう白石さんの律義なコメントが楽しめないのかと思うと、
とっても悲しい」
など約270件の書き込みが寄せられた。
■ ■
4月からネット関連の会社に勤める上条さんは
「さびしいけれど区切りは必要。
学ぶことの多い3年間でした」
と振り返る。
白石さんは
「外に発信してもらったことで、
自分も視野が広がった。
業務の一環として
ひとことカードは今も書いております」。
プログ(http://shiraishi.seesaa.net/)は
閉鎖していないため閲覧はできる。
(芳垣文子)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
北大生協にもひとことカードがあります。
白石さんのようなカードはありませんが、
北部店の食堂のカードには、
生協も変わったものだ…
と思わせる、的確なカードがありました。
学生さんの要望に真摯に答えていました。
■ ■
私も「白石さん」を読んでみました。
さすがに面白い。
また毎日が短いので読みやすい。
参考にさせていただきます。
一部を引用させていただきます。
ひとことカード 2006年12月17日
Q:なぜうちの生協の職員の方には
美人の女性が多いのですか?(吉田さんラブ)
A:(白石さん)ありがとうございます。
当生協にて勤務する全ての女性にとっての
励みとなりました。
日頃クールなさすがの吉田も、
口角が上がっておりました。
何でも農工大生の皆さんは矯正視力の方々が多いとの事。
眼力が確かであるという裏付けでもあり、
喜ばしい限りです。
このようなお褒めのお言葉が、
美を保つことに不可欠だと思う次第です。(白石)
管理人:
女性は褒めれば褒めるほどキレイになる、
そんなことを先日教えられ、
早速仲の良い友人で実験し始めたのは、
つい1週間前。
ボキャブラリーが少ない私は、
かける言葉がなくなり早くもダウンしかけています。
しかし、
できるのならこの機会に褒め上手な男になりたい、
そんな下心丸出しの野望を持つ今日この頃です。
そう、目標は石田純一。
私の憧れの存在です。
■ ■
めでたく社会人となられた、
管理人の上条景介さんは、
石田純一さんになれたでしょうか?
この生協の白石さんも
毎日真面目に仕事をしていらした方です。
学生さんの、不躾な質問にも
真摯(しんし)に回答していたので、
後世に残る、本まで出版されました。
■ ■
私は、お会いしたことはなく、
本も買っていませんが、
ブログを拝見しただけで
その姿勢が伝わってきました。
私の日記も、いつかどこかで、
誰かのお役に立てるように…
と思って、毎日書いています。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
院長の休日
「ありがとう」で変わる
平成20年6月6日、朝日新聞夕刊の記事です。
「ありがとう」で変わる
語る人
京セラ名誉会長 稲盛和夫さん
心地よく、周囲も優しく、生活潤う
勝つか負けるか。
厳しい競争でぎりぎりの日常は、
「ありがとう」という言葉で変えられると、
京セラ名誉会長で僧侶の稲盛和夫さん(76)は言う。
自分以外のすべてに感謝することで、
挫折続きの人生が本当に一変したという。
(織弁優佳)
■ ■
――苦しい時に「ありがとう」なんて言えるでしょうか。
不平、不満が募る悪循環から抜け出す時が、
一番大変です。
空襲で丸焼けになった鹿児島から、
私が京都に出てきたのは1955年。
家は貧しい。
受験はことごとく失敗。
大学を出たら就職難。
やっと入った会社はつぶれそう。
これが不平を言わずにおれますか。
■ ■
同期がみんな辞めて不満を言う相手もなくなり、
仕方なく仕事に気持ちを向けた。
エレクトロニクス用の絶縁材料の開発です。
本気になると時間が惜しくなって研究室に泊まり込む。
上司が様子を見に来る。
良いデータが出れば、
「よかったね」と声がかかる。
いよいよ張り切る。
こうして新しいファインセラミックス材料の合成に成功し、
それがテレビのプラウン管部品に採用された。
逆境のままでしたが、
ここから「善の循環]が始まりました。
■ ■
――好調だと今度はおごりが出そうです。
努力の結果だとうぬぼれたい時も、
幸運には感謝できるでしょ?
いい時も悪い時も、
ウソでもいいから「ありがとう」と言ってみる。
まず自分が心地よい。
明るくなって周囲も優しくなり、
生活にうるおいが満ちてくる。
この快感は、
欲望を満たした時とは違ってさわやか。
これが心を磨くことなんです。
■ ■
人生とは一生かけて心を磨くこと。
だから死に旅立つ前に、
宗教の本を読み、
じっくり人間を勉強する静かな時間を持ちたかった。
65歳でようやく、
京都の寺で得度を果たす
(仏門に入る)と、
尊敬する老師に
「あなたは社会に出て役立つことが仏の道」
と言われた。
それで経営の一線を退き、
学術・文化を応援する財団の運営や、
家庭に恵まれない子を支える施設づくりなどに
力を入れています。
■ ■
――お金がないとできませんね。
懸命の努力で京セラが成長し、
私は「お金持ち」になりました。
たまたま手にした財産は預かり物だと思うから、
どんどん世の中に還元する。
心も磨かれる。
でも、少ない中から少し寄付しても同じことです。
■ ■
――日常に追われ、
心を思う余裕がありません。
私も現役時代は忙しく、
重圧がかかる毎日でした。
でも、
会社が急速に発展していった40代半ばから、
瞑想のまねごとをした。
毎晩寝る前に深呼吸して声に出して
「ありがとうありがとう……]と唱える。
それだけで波だった心が静まりました。
■ ■
若いころ、
来る日も来る日もセラミックの材料を
砕いて焼いて、
一生このままうだつが上がらないのかと
思い悩んだこともありました。
でも、
地味な仕事を積み上げるしかないと、
今では分かる。
こういう真理は、
経験した者が若い人にこんこんと教えるしかない。
■ ■
――思いが伝わらない相手もいると感じてしまいます。
研究が難航していた時、よそからきた上司と衝突しました。
すると仲間7人が私と一緒に退社し、
出資者を探し、
「稲盛の技術を世に問う」と会社をつくってくれた。
おりがたくて、懸命に頑張りました。
これが京セラの始まりです。
まだ20代の終わりでした。
■ ■
「自分の夢」から「従業員の生活」に
ところが創業3年目に、
若い社員たちに将来の待遇を保証しろと要求された。
全力を尽くすからついてきてくれとしか約束できない、
と説くうちに
「技術で勝負」という気負いが消え、
「自分の夢より、従業員の生活を守るのが経営者だ」
と思うようになった。
思えば、それは利己から利他への転換でした。
それからは社員に媚びなくなった。
「お前らのためにこっちは頑張ってるのに、
さぼるとは何事だ!」と言えるわけ。
■ ■
――「全力」を求めるのは、競争に勝つためですか。
努力は「負けないため」ではなく「生きるため」。
先日、道ばたの石垣で咲く小さな花を見つけ、
わずかなすき間に根を生やした命のたくましさに
胸を打たれました。
自然界は必死でないと生き残れない。
私は必死の努力で、
不可能が可能になる瞬間を味わってきた。
「強者に負けた」ようでも、
「生きる努力が足りない」から敗者になる。
敗れても人生が終わるわけじゃない。
そこで気付くことがあれば、
次は必死になり、
生きていることを実感できます。
(以上、朝日新聞から引用)
■ ■
平成18年11月15日の日記、ニトリ寄附講座で、
ニトリの似鳥昭雄社長が、
社員や奥様に声を出して、
「ありがとう」と言われると書きました。
大物の社長さんは、
しっかりと「ありがとう」と言えるのが条件のようです。
確かに、いい言葉です。
今日も、この新聞記事を手にして
家内に言われました。
『あんたは、私にありがとうと言わない!』
■ ■
娘の件で、最近、またゴタゴタしています。
家内と口論もあります。
こうも言われます。
『あんたは、病院ではいい顔ばかりしているけど…』
『家では、何も言わない。』
『機嫌が悪く、日記の中とは別人だ!』
まあ、こう言われても仕方がないところもあります。
とにかく、休みなく働いていて、
娘のことでゴタゴタしているので疲れます。
■ ■
手術をしている時は、
それなりに緊張感があり、
手術がうまくいって、
「ありがとうございました」と言われると
疲れも吹き飛びます。
職員もテキパキ働いてくれるので、
感謝して『ありがとう』と自然に言えます。
開業してからは、自然と、お客様に
『ありがとうございました。』
『お気をつけてお帰りください。』
と言えるようになりました。
■ ■
昨日の日記に、娘のことを書いたら、
たくさんのコメントをいただきました。
さくらんぼさんをはじめ、
ご心配いただき、
本当にありがとうございます。
私のガンコDNAが娘にも遺伝しているので、
簡単には回復しそうにありません。
こうして、日記に書くことで
少しでも冷静に分析・判断をしてみたいと考えています。
稲盛さんのように、
温和な顔になるには時間がかかりそうですが、
生きる努力をしてみようと思います。

いなもり・かずお
1932年生まれ。
鹿児島大工学部卒。
京セラ名誉会長、
KDDI最高顧問、
稲盛財団理事長。
京セラ本社には、
仲間7人と創業した時に掲げた
「敬天愛人」の額が今も
=京都市、伊ケ崎忍撮影
(以上、朝日新聞より引用)
未分類
子どもの教育
平成20年6月7日、北海道新聞朝刊の記事です。
札幌圏、親の懐苦しくて
私大生仕送り年91万円
2007年入学、2番目の低さ
道私大助成推進協議会(札幌)は6月6日、
2007年春に札幌圏の私立大に入学した
学生の親の年収が平均で732万円、
仕送り額は年91万6千円と、
ここ10年では2006年に次ぎ
二番目の低い水準になったと発表した。
■ ■
同協議会は
「親の経済状況の悪化で授業料滞納や中退が急増し、
私大経営を直撃している」として、
私大助成の増額を訴えている。
調査は北海学園大や札幌学院大など
同協議会を構成する5大学・4短大の
入学者7,042人の親を対象に実施。
1,083人から回答を得た。
回収率は15%。
■ ■
親の年収は1998年の833万円をピークに減少に転じ、
2006年に最低の673万円を記録。
仕送り額も1998年の年129万円から
2006年に87万6千円まで落ち込んだ。
同協議会は道内の不況に加え、
少子化による「大学全入」時代の到来で
低所得層からの進学が増えている影響とみている。
■ ■
2007年は年収、仕送り額ともに
増加したことについては
「調査した昨夏の時点では
景気回復局面にあった影響もある。
長期的には減少傾向に
歯止めがかかっていない」としている。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
親にとって子どもの学資を出すのは大変です。
私の親は、
私と私の弟の学資を出すのに…
父親は大夕張で単身赴任して寮生活。
母親は、
森永製菓のお菓子工場のパート(不況でリストラ)→
生命保険の外交員→
財形貯蓄の勧誘員という、
仕事をしながら、生活費を稼いでくれました。
■ ■
私の父親は、私と弟の教育のために
16年間も夕張の炭鉱病院で一人暮らしで働いてくれました。
父親とは、よく喧嘩をしましたが、
子どもの教育のために、
自分の生活を犠牲にして働いてくれたことに、
感謝しています。
米国では、
大学生は自分の学費をローンで払うのが当たり前。
そのローンを返済するのが大変と、
NHKのビジネス英語会話で聞きました。
■ ■
米国流に、成人しているのだから…
自分の学資くらい、自分で稼ぐのが当たり前。
という考えも正しいと思います。
札幌美容形成外科で採用した多くの看護師さんは、
奨学金をもらって、資格を取得していました。
とても立派なことだと思います。
そういう人は、お金のありがたみをよく知っています。
無駄遣いもしません。
■ ■
私は、自分の学資や教科書代は、
親に出してもらいました。
ですから、自分の子どもの教育費も私が払いました。
医師といえども、教育費を払うのは大変です。
特に、私立大学の授業料は高く、
入学時だけで200万円近くかかりました。
私は、学資を稼ぎ出すために、
休みの日も当直をして働きました。
■ ■
私の友人の医師も、
子どものためにたくさんお金を使っています。
子どもは気づいていないと思いますが、
お金を稼ぐのは大変なことです。
本間家では、
私が命令して学校へ行かせたのではありません。
子どもが学校へ行きたいと言ったので、
少しでも社会の役に立つような人間になれるよう、
援助したのです。
■ ■
娘と言い合いなった時に、
子どもの学資を出すのは親として当然。
というようなことを言われました。
娘は頭が悪かった上に、満足に勉強をしませんでした。
志望校には到底合格できる学力がありませんでした。
勉強ができなかったので、
家庭教師の先生をお願いして、
ようやく合格できたのが娘でした。
高校では、奇跡の合格と言われたそうです。
■ ■
成人したら何をしようと本人の自由だそうです。
何をしても、本人の自己責任。
ただ、
成人した後も、
学資や生活費を出したのは親の私です。
少なくとも、
学校へ行かせてもらったこと、
資格を取得させてもらったこと、
については感謝してもらって当然だと思います。
■ ■
私は、曲がったことや間違ったことは大嫌いな人間です。
たとえ実の娘でも許しません。
家内は育て方を間違ったと言っています。
私は今からでも、お金の大切さ、
働いてお金を得ることの大変さを
娘に知らしめる考えです。
それが、信頼の絆を切られても、
親としてしなければならないことだと固く信じています。
親を怒らせたり、悲しませたりする娘は最低です。
院長の休日
父親の姿
平成20年6月4日(水)、ソノダバンドの報告です。
まず、最初にお詫びです。
葉加瀬太郎(はかせたろう)さん
の雰囲気には似ていませんでした。
似ていると言ったのは、家内です。
実際のコンサートを聴いてみると、
バイオリンのメンバーがいる意外は、
葉加瀬太郎さんの雰囲気ではありませんでした。
訂正してお詫びいたします。
■ ■
会場のクラップスホールは、
駐車場ビルの1階にありました。
私は、このようなコンサートに行ったことはなく、
若いミュージシャンが、
どのような場で活躍しているのか知りませんでした。
大学でいうと、少し広めの講義室という広さでした。
Kitaraや北海道厚生年金会館といような、
いわゆるコンサートホールではありませんでした。
■ ■
イスは可動式。全部で100席くらいだったでしょうか?
お客様は、私の家内やもう少し若いくらいの…
女性客が大部分でした。
つまり…
牧瀬崇之くんのお母さんと同年代の女性。
中学・高校が一緒だった、
お母さん世代が、会場を盛り上げていました。
自分の息子と同期だった、
牧瀬くんが素敵になって…
というお母さんたちが多い印象でした。
■ ■
私の家内も間違いなく、その一人でした。
牧瀬くんが一番素敵で…
その次が、ギターの子とか言っていました。
確かに、素敵な若者たちでした。
私が、ソノダバンドを聴いた印象。
東大生にも、いろんな人がいるなぁ~。
全員、頭がよさそうだなぁ~。
育ちもよさそうで、みんなスマートだなぁ~。
音楽は?
あまりよくわからなかったなぁ~。
でした。
■ ■
このコンサートを聴きに行って、
一番印象に残ったのが、
お父さんの牧瀬博先生でした。
救急部でも、物静かで穏やかな先生です。
ただ、いくら優しい性格でも、
救命救急センターは病院の戦場のような部門です。
生死を分ける、一分一秒の世界です。
常に緊張して、
毎日モニターのアラーム音が耳に残る場所がICUです。
救命救急センターに配属されたナースは、
モニターアラームの音の区別で、
瞬時に何が起こったかを判断しなくてはなりません。
夜、家に帰って就寝しても、
‘モニターの音が耳に残っている’
という人も珍しくなく、
うつになる人もいます。
■ ■
その救命救急センター部長の、
牧瀬博先生が、実に‘いい顔’をしていました。
会場の最後部で、ビデオ撮影をしていました。
息子の晴れ姿をじっと見守っていました。
羨ましいほど、楽しそうでした。
牧瀬先生は子どもさんが小学生の頃から、
私よりずっと子煩悩でした。
授業参観や学校行事には、よく出席なさっていました。
■ ■
牧瀬崇之くんが、挨拶で言っていました。
はじめての札幌公演で、
親と親戚しか集まらないかと心配していました。
こんなにも大勢の人にいらしていただき、
本当にありがとうございます。
お父さんの牧瀬先生も、
日頃の仕事の時の厳しい顔とは別人でした。
とても嬉しそうでした。
■ ■
以前にも書いたように、
私は実の娘に‘信頼の絆(キズナ)’を切られました。
まだ切られたままです。
回復の見通しはありません。
ですから余計、
牧瀬先生が羨ましく思えたのでしょう。
また、コンサートでも聴きに行って、
癒されたいと思っています。
院長の休日
北大祭
今日は休診日だったので、
北大祭に行って来ました。
6月5日(木)から8日(日)まで、
札幌市北区の北海道大学構内で開催されています。
北大病院で研修医をしていた頃は、
北大祭といっても、
ゆっくり参加する時間はありませんでした。
今は、時間に余裕ができたのでしょうか?
休診日にのんびりと北大を散策しながら、
若い人のお祭りを楽しませていただきました。
■ ■
北大祭HPによると…
北大祭とは
北海道大学全体で
色々な各祭が合わさってできています♪
今年の北大祭では、
獣医学祭、
楡陵祭(ゆりょうさい)、
医学展、
歯学祭、
保健学科祭、
理学祭、
農学祭、
インターナショナルフードフェスティバル、
という合わせて8つものお祭りが
大学の至る所でそれぞれ行われます。
■ ■
こんなにたくさんのお祭りがあるとは知りませんでした。
私は北大正門から入って、
北大を南北に走るメインストリート沿いに
模擬店を見ながら歩きました。
毎年楽しみにしているのが、
広島県人会がやっている、
広島焼きの模擬店です。
■ ■
今年は、メインストリートの北端にありました。
広島焼きは、
広島風お好み焼き。
関西では、モダン焼きというそうです。
Wikipediaによると、
広島焼きとモダン焼きは違うと書いてありました。
特徴は、焼きそばをはさんだお好み焼き。
キャベツがたくさん入っていて美味しいです。
毎年、行列ができる模擬店です。
今日も10分以上は待って買いました。
かなりボリュームがあり、400円です。
■ ■
一生懸命作っていた学生さんに聞きました。
広島県人会は、ふだんはあまり活動しておらず、
この模擬店のために、全学から集まるそうです。
全員、広島出身の学生さんです。
家内と一つずつ買って食べました。
お腹がいっぱいになりました。
デパートの物産展では、
400円では絶対に買えないと家内が言っていました。
■ ■
広島焼きでお腹がいっぱいになったので、
獣医学部の展示を見に行きました。
愛犬のチェリーが一時お世話になった、
動物病院がある、北大獣医学部です。
動物のお医者さんという
マンガのモデルになった場所です。
■ ■
教室で、3年生の学生さんが説明をしてくれました。
動物の骨格標本が展示してありました。
同じ哺乳類でも、種によって違うものだと驚きました。
イヌやヒツジの骨格がありました。
人間の骨には慣れていますが、
動物の骨を見ることはなく、勉強になりました。
獣医さんは、爬虫類から牛などの大動物まで、
すべてを勉強すると聞き、
人間以上に大変だなぁ~と思いました。
■ ■

広島県人会の広島焼き
広島県出身の学生さんが作っています

毎年行列ができる人気の模擬店です

北大は緑豊かでキレイなキャンパスです
札幌へいらしたら、是非寄ってください
医学講座
69歳女、結婚詐欺、40代と偽る
平成20年6月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
69歳女、40代と偽り結婚詐欺
100万円詐取容疑
■ ■
結婚すると偽って100万円をだまし取ったとして、
栃木県警真岡署は6月3日、
茨城県桜川市西飯岡の
農業深谷ハツエ容疑者(69)を詐欺の疑いで逮捕した。
真岡署によると、
深谷容疑者には約15年間連れ添った夫(67)がいたが、
被害者の男性(49)に対しては、
40代前半の独身を装っていたという。
■ ■
調べでは、深谷容疑者は2007年1月上旬に
栃木県内の結婚相談所を通じて知り合った
同県真岡市の男性派遣社員に対し、
結納を交わすなど結婚するそぶりを見せた上で、
「義兄が金が必要になった。
100万円ほど貸してほしい」
などと言って借用書を作り、
同年2月15日ごろに100万円をだまし取った疑い。
■ ■
同署によると、
深谷容疑者と男性は同年2月8日に
結納を交わした直後から男性宅で同居を始めた。
しかし、1カ月余りがたち、
普段の生活ぶりを不審に思った男性が
深谷容疑者が通う自動車教習所に問い合わせ、
偽名を使っていたことが分かった。
まもなく同居を解消したという。
深谷容疑者が返金しないため、
男性は今年3月、
「偽名の女に金をだまし取られた」
と同署に届け出ていた。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
今朝、この新聞記事を見て驚いた方は多いと思います。
美容外科をしていると、
69歳でも40歳代に見える方はいらっしゃいます。
この女詐欺師が
美容外科手術を受けていたかどうかはわかりません。
私の推測では、
おそらく美容外科手術は受けていないと思います。
フェイスリフトを受けるような方は、
100万円程度の詐欺はしないと思います。
■ ■
どうやったら、69歳が40歳代に見えるか?
そのうちワイドショーで写真が出てくると思います。
まず、顔以外の身体機能が正常であること。
体重も、平均かそれ以下。
メタボ体型では若く見られませんし、
逆に、痩せすぎでもシワが目立ちます。
糖尿病や高血圧もダメ。
食事は意外と質素で、
あまり食べない人という印象です。
■ ■
あと、歯が健康で入れ歯ではない。
口周囲の筋肉も衰えていないことです。
歯の悪い方は、老けて見えます。
視力も悪くないと思います。
目の悪い方はよく目を細めて見るので、
眉の周囲にシワがたくさんできます。
また瞼に眼瞼下垂はないと思います。
■ ■
いつも身ぎれいにしていて、
化粧が上手な人のような気がします。
職業が農業になっていましたが、
農業はあまりしていなかったのでは?
と思います。
農業をなさっている方は、
どうしても日焼けをしてしまい、
日焼けが原因で、シミやシワになりやすくなります。
もし農業を何十年もしていたのでしたら、
日焼け止めや遮光はしっかりしていた筈です。
■ ■
以上、書いたことをしっかり守っていれば、
美容外科のお世話にならなくても、
69歳でも40代に見えるようになれます。
詐欺師の被害に遭われた男性は、
本当にお気の毒だと思います。
キレイになることはよいことですが、
人を騙(ダマ)したり、欺(アザム)いてはいけません。
そんなことをしていると、
いつか天罰が下ります。
ワイドショーでこの女詐欺師が出てきたら、
私の推測と比較してみてください。
院長の休日
ソノダバンド
平成20年6月4日(水)午後7時から、
札幌市中央区南4条西6丁目の
クラップスホール(資生館小学校前駅)で、
コンサートがあります。
キーボード、バイオリン、チェロ、ギターなどの楽器演奏からなる、
6人組・インストゥルメンタルバンド。
ソノダバンド。
初夏にリリース予定のセカンドアルバム収録曲を中心に。
入場料3,000円、高校生以下1,500円。
■ ■
明日の夜、家内とこのコンサートに行く予定です。
メンバーの牧瀬崇之さんが
山の手小学校時代から、息子の同級生でした。
牧瀬家は、お父さんもお母さんもお医者さん。
お父さんの牧瀬博先生は、
北大医学部56期で、
私と同世代です。
昔、医師になりたての頃に、
北大病院の手術室で、ご一緒でした。
■ ■
牧瀬先生は、麻酔科。
私は形成外科。
その後、市立札幌病院でもご一緒でした。
牧瀬先生は、
現在、市立札幌病院救命救急センター部長。
怖そうな肩書きとは別人のように…
温厚で物静かな先生です。
先月、奥様とご一緒に…
ポスターご持参でクリニックへいらしてくださいました。
■ ■
札幌美容形成外科の玄関に貼ってあるポスターです。
この、ソノダバンドは、
メンバー全員が現役東大生。
牧瀬崇之さんも、ストレートで東大に合格。
家内と、牧瀬さんのお家はDNAが違うから…
と話していたのが、つい数年前です。
■ ■
先日の松本敏明先生のお嬢さんのコンサートも、
明日の牧瀬先生の息子さんのコンサートも、
あの小さかった、崇之(たかゆき)ちゃんが…
大きくなってコンサートなんてすごいね。
という、おじさんおばさん心理で聴きに行きます。
もちろん、CDで聴いた音も超一流。
私の好きな葉加瀬太郎(はかせたろう)さん
の雰囲気に似ています。
(似ていなかったらごめんなさい)
もしお時間がある方は、
是非コンサートにいらしてください。
■ ■
どんな音楽か?はメンバーが次のように答えていました。
「ジャンルは何ですか?」という質問には、
僕自身でも答えられません(笑)。
ロックもジャズもラテンもクラシックも、
とにかく色んな要素の入ったサウンドなので。
ただ、常にポップさを失わないように心がけています。
難解なサウンドでは無くて、何気なく聴いてみて、
「お、いいじゃん」って思ってもらえるような、
そんな音楽を目指しています。
そんなわけで最近は
「このバンドはポップバンドです」
と答えています。
半分本気、半分冗談、です。
明日の夜は、音楽で癒されてきます。

ソノダバンド
向かって左から三人目が牧瀬さん
医療問題
キャンデラユーザーズミーティング
昨日、平成20年6月1日(日)に、
第9回キャンデラユーザーズミーティングに出席してきました。
昨年の第8回の時(平成19年5月27日)は、
ANAのシステム障害で一日ダイヤが乱れ、
新千歳空港で2時間以上待たされました。
今日は、1時間前に会場に到着し、
ゆっくりと機器やビデオを見て待ちました。
■ ■
このキャンデラ社は、真面目な会社です。
参加する先生も、真面目な先生が多く、
私に合っている会社だと思いました。
今日の講演は、
みやた形成外科・皮ふクリニック(東京、虎ノ門)の
宮田成章先生からスタートしました。
タイトルは、
美容医療メーカー全盛期;
それでも私がキャンデラを選択する理由。
メーカーのやらせではなく、先生の本音でした。
■ ■
医療機器メーカーにも、
効果が定かではないのに、
盛んに売り込む会社があります。
データーそのものが捏造(ねつぞう)なんて…
信じられないこともあるようです。
私たちは、それを見極める目と
情報網を持たなくてはなりません。
1千万円以上もする高価な機器を購入したのに、
さっぱり効果が無ければ倒産します。
■ ■
今年は、私の友人である、
名古屋のはせがわクリニックの
長谷川隆先生も講演されました。
長谷川先生は、元名古屋大学形成外科講師。
年齢も私と同年代です。
私と同じ、2004年に開業されました。
形成外科医で、マイクロサージャリーなど再建外科の名手です。
北大形成外科で、一緒に仕事をしました。
私の微小血管造影の手技も、
長谷川先生に教えていただきました。
■ ■
平成20年4月9日の日記にも書きました。
形成外科学会で評判がよかったので
長谷川先生が再度発表されました。
昨日のユーザーズミーティングは、
形成外科よりも、皮膚科などの先生が多いのが特徴です。
形成外科医の数は少なかった印象でした。
毎年参加していると、
他科の先生とも顔なじみになれます。
■ ■
皮膚科の先生とも親しくなりました。
神戸で開業なさっていらっしゃる、
まるぐち皮膚科医院の
丸口幸也先生ともこのミーティングで知り合いました。
丸口先生は、
灘中学、灘高校、
京都大学医学部(昭和60年卒)、
京都大学医学部大学院卒業。
京都大学付属病院、
国立京都病院、
神戸市立中央市民病院
を経てご開業。
■ ■
PRSという米国形成外科学会誌に、
素晴らしい論文を書かれていらしたので、
お名前だけは存じていました。
私など逆立ちしても入れない、
灘高→京大医学部→京大学医学部大学院卒業
という素晴らしい経歴です。
‘本物’の先生は、
笑顔の優しい、とても親しみやすい先生です。
神戸で皮膚科にかかるのでしたら、
まるぐち皮膚科医院がおすすめです。
このように、他科の先生と知り合えるのも、
こうした研究会に出席する楽しみです。
院長の休日
地雷除去機
平成20年5月31日、朝日新聞、be on Saturdayの記事です。
フロントランナー
山梨日立建機社長
雨宮 清(あめみや きよし)さん(61歳)
アフリカの地雷根絶したい
■ ■
山梨の町工場のオヤジが、世界の地雷と闘っている。
経験ゼロから奮起一番、
たたき上げの技で悪魔の兵器と渡り合う。
反感にも、爆風にも、戦禍にもめげず、
地雷除去機を手がけて15年。
今度の舞台はアフリカだ。
■ ■
-アンゴラに地雷除去機を持ち込みました。
国家地雷除去院という政府機関があって、
昨年夏に2台持ち込み、
使い方を覚えてもらいました。
世界で最も地雷に汚染された国で、
国土の3分の1にあたる約42万平方㌔が地雷原。
日本全土より広いんですよ。
2001年に来日したドスサントス大統領に誘われ、
内戦終結を待って訪ねました。
電線を守るために地雷が道路に埋められ、
往来が寸断されている。
投票すら行けないという状況です。
■ ■
-そもそも、なぜ除去機を作ったんですか。
1994年、仕事のついでに足を延ばしたカンボジアで、
幼女をおぶった老婆に出会いました。
右ひざから先がなく松葉づえをつき、
焼けただれだほおをスカーフで隠していた。
地雷で家族はみな亡くなったそうです。
「カンポジアを助けて」と訴えられ、
耳から消えなくて。
■ ■
-整備業だから、新機種の開発は初めてでした。
1号機の完成に4年半ですよ。
まず地雷の仕組みがわからない。
カナダの軍人やNGO(非政府組織)など、
いろいろな人から聞きました。
初めはショベルカーを改造していましたが、
いまは機体も含めてすべて作っています。
採算は度外視。
もう10億円は使ってるかな。
■ ■
-既に他メーカー製の機械があったのでは?
最初に見たのはカナダ製だったけど、
オレも技術屋だからね、
すぐ使えないとわかりました。
カンボジアは低木が多く、
地雷を掘る前に刈り取らなきやいけないが、
パワー不足でカッターはもろい。
現場で本当に役立つ機械を、
と開発に踏み切りました。
■ ■
-機械は壊れやすく狭い場所にも入れない、
手作業が一番だと言う人もいます。
世界80カ国以上に1億個を超える地雷が埋められています。
手作業は危険だし、
いつまでも終わりません。
操縦席にいれば蚊を防げるから、
マラリアにやられる危険も減る。
機械の押しつけにならないよう、
現地の人と同じテントに寝て、
メシを食い、
何が必要か聞いてきました。
カンポジアは雨が多く地盤が軟らかいから
機械が重いとはまっちやう。
アフガニスタンは一見砂漠だけど、
少し掘るとガチガチの岩盤。
場所ごとに機械は開発し直します。
メンテナンスにも力を注ぎ、
欧米製の機械は半分は動かなくなってるけど、
うちは1号機からすべて現役です。
■ ■
-アンゴラの状況はいかがですか。
30年近く続いた内戦が終わって間もないから、
ほとんどの地雷が生きています。
ワイヤで引っかける悪質な仕掛け地雷が多いですね。
広々としていて大型の機械も比較的入りやすいんですが、
岩がちで処理が難しい。
まだ課題は山積みです。
でも、手応えはあります。
昨年夏に一カ月滞在したんですが、
今後の担い手になる若者たちは明るくて勤勉だし、
なにより母国を良くしようと一生懸命。
自分の若い頃を思い出しました。
アフリカは、これからですよ。
文・神田大介、写真・山谷勉
■ ■
●プロフィル
1947年、山梨県山梨市生まれ。
中学を卒業後、東京の建設機械メーカーに就職。
1970年に自動車修理業として独立した。
その後、建機販売・整備へ業務を拡大。
1997年に日立グループ入り。
本社は同県南アルプス市。
従業員67人、
2006年度の売上高は17億3千万円。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
世の中には、すごい人がいらっしゃるものです。
私は、この雨宮さんに、
ノーベル平和賞を差し上げたいと思いました。
日立建機を見直しました。
中学校しか出ていないというと失礼ですが、
そこが、この雨宮さんのすごいところです。
■ ■
私は、この社長さんのように、
この道一筋、何十年という人を尊敬します。
こういう立派な方たちが、
今の日本を作ってきました。
フリーターやニートの若者に、
是非、見習っていただきたいです。
私は地雷除去はできそうもないので、
将来、時間ができたら、
地雷でケガをした人を、
治すお手伝いをしようと思いました。

カッターは1千度の爆風に耐え、
地雷を残らず爆発させる。
「わが子同然」の機体に寄り添う=山梨県南アルプス市

(写真は独立した当時、自宅で妻の里子さんと)
(以上、朝日新聞より引用)