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ニトリの株価

 世界中で株安が続いています。
 日本の優良企業と言われた、
 トヨタ
 ソニー
 などの超有名企業も、
 軒並み株価が下落しています。
 私は株はやりませんが、
 株価はたまに見ています。
 世の中の流れがわかるからです。
      ■         ■
 ニトリ
 7,480(2008/12/5)
 2,720(2004/1/5)
 トヨタ
 2,650(2008/12/5)
 8,350(2007/2/27)
 ソニー
 1,717(2008/12/4)
 6,300(2008/1/10)
 株価を見ると、
 北海道生まれのニトリが、
 トヨタやソニーと完全に逆転です。
      ■         ■
 ニトリファンの私としては、
 ほんとうに嬉しい限りです。
 ニトリの似鳥昭雄社長に心から敬意を表します。
 この大不況の中で、
 株価が最高値を更新しています。
 ほんとうに、すごいことだと思います。
 今年は曜日の関係で、
 北海学園大学のニトリ講座を受講できませんでした。
      ■         ■
 昨年まで、
 3年間北海学園大学で受講させていただきました。
 とても勉強になりました。
 ニトリのバックボーンは、
 似鳥昭雄社長の夢とロマンです。
 日本の暮らしを豊かにして
 お客様に喜んでいただく
 私は苦しい時には、
 似鳥昭雄社長の顔を思い浮かべます。
 私など、似鳥社長の足もとにもおよびませんが、
 一人でも多くのお客様に喜んでいただけるように、
 明日もがんばりたいと思っています。
 札幌美容形成外科も
 お値段以上を目指しています!

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医療問題

医学書のコピー

 あまり名誉なことではありませんが、
 韓国や中国へ行くと、
 ブランド物のコピー商品を売っています。
 日本からの出国審査の後で、
 税関が
 コピー商品と本物を比べて展示しています。
 私が見ても、どちらがコピーで本物だか?
 さっぱりわかりません。
      ■         ■
 韓国や中国でも、
 国の規制が厳しくなり、
 コピー商品の工場が摘発されたり、
 販売者が捕まって、
 少しずつ、少なくなっているそうです。
 私自身は、
 靴もカバンも日本製。
 何年も同じものを…
 穴が開くまで使っています。
 その方が、使いやすく楽だからです。
      ■         ■
 韓国の学会へ、
 日本から行った、
 ヴェリテクリニックの福田先生が、
 セレクト美容塾・眼瞼という本を書かれています。
 2006年4月に
 克誠堂出版(こくせいどうしゅっぱん)から出版されました。
 美容外科医の間でベストセラーとなり、
 初版1,000部はすぐに売り切れたそうです。
 この本の韓国語翻訳版が、
 学会会場で売っていました。
      ■         ■
 この本は、純然たる医学書です。
 カラー写真がたくさん掲載されているので、
 素人の方が読まれても、
 内容の一部は理解できます。
 美容外科でよくある、
 いわゆる‘宣伝のための本’ではありません。
 学術的な価値も高いと思います。
 私は、福田先生と克誠堂出版が、
 韓国語訳を出されたと思いました。
      ■         ■
 福田先生がおっしゃるには、
 何の許可も同意もなく、
 韓国でコピーされて、
 ハングルに翻訳されて、
 出版されたと話されていました。
 福田先生は会場で(英語で)
 この本の改訂版が来年発売され、
 その中には新しい手術法が記載されています。
 と言われていました。
 第2版も、
 無断で翻訳・出版されるかもしれません。
 ちょっと残念ですが、
 これが厳しい現実です。

 

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医学講座

韓国土産

 私はショッピングの趣味もなく、
 ブランド物にも興味がありません。
 せっかく韓国へ行って、
 ウォンが安いまたとないチャンスなのに…
 買い物には行きませんでした。
 日本からは、
 韓国の免税品店めぐりツアーが大人気。
 有名なロッテ免税品店は、
 ほぼ100%が日本人だそうです。
      ■         ■
 韓国では、本を買ってきました。
 残念ながら、ハングルは読めないので、
 英文の教科書を買いました。
 Asian Blepharoplasty and the Eyelid Crease
というタイトルです。
 著者は、
 William Pai-Dei Chen先生という、
 眼形成外科がご専門の先生です。
 ロサンゼルス(Los Angeles)のクリニックは
 ロングビーチ(LONG BEACH)にあるようです。
      ■         ■
 西洋人と東洋人では、
 眼の構造がまったく違います。
 骨の造りもちがいます。
 医学は米国が発達していますが、
 西洋人の目にする手術を、
 そのまま東洋人にすると、
 とんでもないことになる場合があります。
 女優さんや俳優さんが、
 米国で整形手術を受けた?
 という話しを聞くことがあります。
      ■         ■
 よほど東洋人に慣れた先生がするとか?
 日系2世、3世の先生。
 韓国系米国人の先生。
 など東洋人の先生に受けなければ、
 何のために米国まで行って?
 ということにもなりかねません。
 私は細かい技術では、
 日本は米国にも負けないと思います。
      ■         ■
 私が英文の教科書を買うのは、
 技術の勉強も、もちろんありますが、
 教科書に書かれた英語表現を学ぶためです。
 韓国で発表する時はもちろん英語です。
 NHKのビジネス英会話で鍛えていても、
 専門的な医学用語や言い回しは、
 やはり専門書を読むに限ります。
 医学を志している学生さん。
 研修中の若い先生は、
 英文論文や英文教科書を読む練習を、
 学生時代から身につけるとよいと思います。

 

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院長の休日

想い出の唄

 弁護士の高橋智(さとる)先生の日記
 Sammy’sダイアリー
 先生の想い出の唄
 柴田まゆみの「白いページの中に」
 掲載されていました。
 狭い真駒内団地の一室で、
 両親の寝息(というよりイビキ)を聞きながら、
 カーテンで仕切られた狭い空間で、
 イヤホーンを耳に突っ込みながら、
 勉強していた
 この文章を読んだだけで
 先生のお人柄が理解できます。
      ■         ■
 私の想い出の唄は、
 札幌西高校2年生の時に開催された、
 札幌オリンピックの唄、
 虹と雪のバラードです。
 トワ・エ・モワのお二人が
 歌っていました。
 キレイなハーモニーが印象的です。
 当時の札幌は、オリンピックを契機として、
 大きく変わりました。
 田中角栄さんが内閣総理大臣になった時代です。
 私は西区八軒のボロ家に住んでいました。
 高2の私の成績では、
 医学部は夢のまた夢でした。
      ■         ■
 そんな時代によく流れていたのが
 「虹と雪のバラード」でした。
 この曲を作詞なさったのが、
 札幌医大整形外科初代教授の
 河邨文一郎(かわむらぶんいちろう)先生でした。
 作曲は荒井由実さんをデビューさせた
 アルファレコードの村井邦彦さんです。
 (作曲家のことは、この日記を書くために調べました)
      ■         ■
 虹の地平を 歩み出て
 影たちが近づく 手をとりあって
 町ができる 美しい町が
 あふれる旗 叫び そして唄
 ぼくらは呼ぶ あふれる夢に
 あの星たちの あいだに
 眠っている 北の空に
 きみの名を呼ぶ オリンピックと
      ■         ■
 雪の炎に ゆらめいて
 影たちが飛び去る ナイフのように
 空がのこる まっ青な空が
 あれは夢? ちから? それとも恋
 ぼくらは書く いのちのかぎり
 いま太陽の 真下に
 生れかわる サッポロの地に
 きみの名を書く オリンピックと
 生れかわる サッポロの地に
 きみの名を書く オリンピックと
      ■         ■
 河邨文一郎先生は、
 私が卒業する当時は、
 まだ札幌医大整形外科の教授で、
 附属病院長でした。
 講義で下肢延長術の話しなさったことを…
 なんとなく覚えています。
 河邨先生の下で
 整形外科の講師をなさっていらしたのが、
 作家の渡辺淳一先生です。
      ■         ■
 浪人時代によく渡辺先生の本を読みました。
 初期の渡辺先生の作品は、
 最近とは違って…
 医師の世界を書いたものが多かったためです。
 1970年代は…
 日本もいまよりずっと貧しい時代でした。
 私も明日はどうなるかわからない…時代でした。
 毎日、必死に勉強していました。
 明日の保障はありませんでしたが、
 今より夢の多い時代だったように思います。
 今でもこの虹と雪のバラードを聴くと、
 札幌オリンピックの懐かしい時代を想い出します。

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医学講座

made in Japan

 韓国や中国の先生と話していて気付くことは、
 日本製品に対する、高い信頼性です。
 カメラなどの光学製品は、
 韓国の先生も中国の先生も、
 日本製を使っていらっしゃいます。
 日本のレクサスなどの乗用車は、
 韓国人のあこがれだそうです。
 (韓国の大部分の乗用車は韓国製です)
      ■         ■
 美容外科の分野では、
 韓国や中国が著しく伸びています。
 学会場で目につくのが、
 中国の女性の先生です。
 とにかくすごいパワーです。
 簡単にできると思われるような、
 手術や治療に興味があるようです。
 韓国の女性の先生には、
 座長(学会の司会者)をするような、
 大学教授の先生もいらっしゃいます。
      ■         ■
 どの先生とお話ししても、
 日本製品は品質が高く、
 付加価値が高いものが多いと、
 日本を褒めてくださいます。
 これは、私たちがドイツの製品や、
 スイスの時計に抱くイメージと
 共通しているのでしょう。
 私はバッグなどのブランド物については…
 よく知りませんが、
 ヨーロッパの製品に人気があるのと同じですね。
      ■         ■
 医学の分野でも、
 日本が韓国や中国に負けないためには、
 高品質で日本人にしかできないような、
 手術とか治療を研究する必要があると思います。
 学会の懇親会で、
 美味しい食事や果物が出ました。
 でも、さくらんぼさん
 ラ・フランスやリンゴのような、
 飛び切り美味しい果物は、ありませんでした。
      ■         ■
 日本でしかできない、
 高品質の手術や、
 高品質の果物を作りましょう。
 外国もいいですが、
 帰国して…
 『日本はいい国だなぁ~』と思うのが、 
 外国へ行く、もう一つのメリットだと思います。
 メドインジャパンは最高です。


学会会場です


学会会場のレクサス


学会会場のベンツ

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医学講座

発表内容

 今日、無事に韓国から帰国いたしました。
 HPでも掲載許可をいただいた方がいらっしゃいます。
 せっかくの機会ですから、発表内容をご紹介いたします。
 私が得意とする手術は、
 手術用顕微鏡を使った目の手術です。
 日本では形成外科出身の先生を中心として、
 眼の形成外科手術に顕微鏡を使います。
 先日も日本形成外科学会誌に、
 関西の先生が論文を書かれていました。
      ■         ■
 私たち形成外科医は…
 顕微鏡を使って、
 細い血管を縫合する手術をします。
 私の目は、
 まだ老眼鏡無しで新聞を読めます。
 その上、手術用顕微鏡を使うと
 高齢になっても手術ができるくらい…
 よく見えます。
      ■         ■
 私の手術の特徴は、
 最低の侵襲で最高の結果を得る技術です。
 つまり、なるべく切るところを少なくし、
 手術後の腫れや内出血を少なくします。
 腫れや内出血が少ないと、
 手術後の痛みも少なく、
 より短い時間で社会復帰ができます。
 ‘なんちゃって美容外科医’の先生や、
 経験が少ない先生には、
 絶対にできない手術です。
      ■         ■
 眼瞼下垂症手術は、
 どこの病院やクリニックで受けても、
 同じではありません。
 形成外科専門医を持っていても…
 残念ながら…
 上手に手術ができない先生もいます。
 もちろん、私が手術をしても、
 全員が100%満足していただいているとは?
 思っておりません。
 たまに、お叱りを受けることもあります。
 それだけ難しい手術です。
      ■         ■
 韓国の先生が、
 大学教授でもない私を、
 わざわざ招待してくださるのは…
 国際学会で、
 以前に発表した内容を見てくださり、
 私を評価してくださったからです。
 医師として…
 研究者として…
 これほど嬉しいことはありません。
 私の技術が、
 私が死んだ後も残ります。
 また、もっと発展させてくださることも期待できます。
 これが韓国まで行って発表する理由です。
      ■         ■
 今回、写真を使うことを許可してくださった方です。
 ほんとうにありがとうございました。


まぶたが重く、夕方になると疲れます。
肩こりが強くマッサージにも通っています
睫毛で瞳孔縁が隠れています


手術直後です
腫れや内出血はわずかです


手術直後です


手術7日後です


手術17日後です


まぶたが下がってものが見えません
手術前です


皮膚も切除したので
腫れが残っています
手術一ヵ月後です


手術3年後です

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医学講座

発表が終わりました

 ソウルで開催された、
 第12回国際鼻形成外科ワークショップでの発表が
 11月29日に無事に終わりました。
 この学会は、
 韓国のInha大学耳鼻科教授のJang先生と
 ソウルの ShimmianクリニックのJung先生が
 開催されている学会です。
 今年で12回目になります。
 鼻形成外科の学会ですが、
 眼の形成外科やフェイスリフトなどの発表もあります。
      ■         ■
 私はこの学会に招待されて、
 手術用顕微鏡を使った、
 目頭切開手術と
 眼瞼下垂症手術の
 講演を行いました。
 手術用顕微鏡を使った形成手術は、
 まだあまり普及していないため、
 私の発表の時は皆さん居眠りすることもなく、
 熱心に聴いてくださいました。
      ■         ■
 学会の公用語は韓国語と英語です。
 同時通訳がついて、
 韓国語で発表した演題は英語に、
 英語は韓国語に通訳してくれます。
 参加者のうち、半数以上は、
 韓国以外の国の先生でした。
 一番多かったのが中国の先生。
 その他、台湾、フィリピン、シンガポール、
 オーストラリアなどの先生が参加しました。
      ■         ■
 日本から参加したのは、
 私の他に、
 ヴェリテクリニックの福田慶三(ふくたけいぞう)先生
 アネシス美容外科の水野力(みずのつとむ)先生
 銀座みゆき通り美容外科の水谷和則(みずたにかずのり)先生
 でした。
 私の発表の後で、
 中国の先生や韓国の先生から、
 お褒めの言葉をいただきました。
 自分で言うのも変ですが、
 発表は(大)成功でした。
      ■         ■
 夜は、懇親会の後で、
 会長のJung先生と5050クリニックのKim先生が、
 ご馳走してくださいました。
 Jung先生は51歳で、
 元耳鼻科の教授をなさっていらした先生です。
 PRSという米国形成外科学会誌に論文を書かれ、
 鼻形成外科の本も書かれている先生です。
 51歳で日本語教室に毎日通われ、
 一日50分の講義を受けていると伺いました。
      ■         ■
 Jung先生は鼻の手術に関して、
 間違いなく世界のトップクラスです。
 韓国国内だけではなく、
 中国からも患者さんがいらっしゃいます。
 日本人の患者さんもいらっしゃるそうです。
 中国人の先生もクリニックにいらっしゃいます。
 医療技術に国境がないことを、
 あらためて痛感しました。
 学会で写真を使うことを承諾してくださった皆さまに
 心から感謝いたします。


Jung先生と日本からの参加者


Jung先生、Kim先生、韓国、中国の先生と

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韓国に着きました

 スライドとビデオはようやく完成し、
 無事に韓国へ着きました。
 さくらんぼさん
 函館の看護師さん
 読者の皆さま
 ご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。
 疲れていたので、飛行機の中では爆睡していました。
 韓国ファンの家内も一緒に来ました。
 前の学会では、APTOSの実演を一緒に見てもらい、
 カーボメッドの時は自分で試していました。
      ■         ■
 新千歳空港からの大韓航空は、
 比較的すいていました。
 乗客は韓国の方の方が多い印象でした。
 子どもまで、韓国語を話しているのを聞いて…
 やはり、外国へ行くのだななぁ~と思いました。
 先日の新聞で、
 韓国の通貨ウォンが安くなり、
 年末などは飛行機が取れないほど…
 人気があるという記事を読みました。
      ■         ■
 世の中は不景気で物が売れないのに…
 韓国まで買い物ツアーに行く人がいるのかなぁ…
 と不思議に思いましたが、
 インチョン国際空港に着いて、
 1万円をウォンに両替して気づきました。
 前回は2006年5月25日に来ました。
 その時は、1万円が81,200ウォンでした。
 今回は、1万円が145,000ウォンです。
 その差は、何と1.78倍です。
      ■         ■
 学会が目的なのですが、
 韓国から器械を輸入するなら、
 今がチャンスかもしれません。
 韓国も経済危機で景気が悪いそうです。
 世界中が大変なんだと実感しました。
 インチョン国際空港から、
 お迎えの車でご一緒になったのが、
 中国からの先生でした。
      ■         ■
 先生のご専門は形成外科で、
 唇裂の鼻の手術について講演なさるそうです。
 ソウルまでの車中で約1時間、
 いろいろな話しをしました。
 中国でも景気が悪く大変だということ。
 形成外科の話しから、
 中国製品の話しまで楽しく時間が過ぎました。
      ■         ■
 学会へ来る楽しみは、
 学問の習得もありますが、
 世界中の同業者との会話です。
 車中や懇親会で親しくなることも
 たくさんあります。
 今回招待してくださったJung先生とも、
 上海であった国際学会で知り合いました。
      ■         ■
 中国の先生と話すのも、
 韓国の先生と話すのも英語です。
 韓国に来るたびに…
 ハングルが読めて…
 韓国語が少しでもわかったらなぁ…
 と思います。
 家内と韓国語講座に通ったのですが、
 ものの見事に忘れています。
 語学は若いうちに習得すべきです。

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医学講座

学会の準備④

 ようやく韓国で発表する資料が完成しました。
 完成したのは…
 出発前日の11月27日(木)23:00でした。
 クリニックで資料を作製していたので、
 残念ながら、
 風のガーデンを見そこねました。
      ■         ■
 私の発表は、招待講演なので20分間です。
 20分の講演を2題(2つ)します。
 今回、日本人で発表するのは…
 私の他は…
 ヴェリテクリニックの福田慶三(ふくたけいぞう)先生です。
 福田先生は名古屋大学形成外科のご出身です。
 愛知医大形成外科講師をなさっていらっしゃいました。
 私ができないような手術をなさいます。
      ■         ■
 今回の資料作りで一番時間がかかったのが、
 講演で使うビデオの編集でした。
 昔は考えられませんでしたが、
 今は手術の様子をビデオで説明します。
 この20年間で一番発達した分野です。
 考えてみると…
 携帯でもビデオを撮影できる時代です。
 学会発表やネットで読む一部の論文にも、
 手術の映像が使われます。
      ■         ■
 私が医師になりたての頃(30年前)は、
 学会でビデオを使えるのは、
 特別講演など、ごく一部の先生だけでした。
 ビデオを上映するためには、
 特別の機材を必要とし、
 かなりのお金がかかりました。
 手術のビデオを撮影するのも大変で、
 専門の技師さんにお願いしたり、
 業者さんにお願いしたものでした。
      ■         ■
 撮影したビデオを編集するにも、
 SONYの特別な編集装置が必要で、
 下手に編集すると、
 つなぎ目で映像が大きく乱れました。
 北大にはビデオ編集室が一つあり、
 そこで先輩の先生のビデオ編集をした記憶もあります。
 私が教員になった平成10年頃から、
 家庭用PCでビデオ編集ができるようになりました。
      ■         ■
 学生さんに講義をするために、
 ビデオ編集用のVAIOを購入しました。
 当時は、VAIOの最上位機種にしか、
 ビデオ編集用のソフトがついていませんでした。
 私が購入したVAIOは50万円近くしました。
 そのVAIOについていた、
 アドビ プレミア(Adobe Premiere)というソフトで、
 本を片手に編集しました。
      ■         ■
 このVAIOを紹介してくれたのが、
 大塚商会というお店の、
 山本さんという店員さんでした。
 今は、大塚商会のPC販売部も…
 なくなってしまいました。
 高価だったVAIOも故障して使えなくなり、
 今は、廉価版のPCにすら…
 Windowsムービーメーカーというソフトがついています。
 時代も進歩したものです。
      ■         ■
 時代は進歩しても、
 手術時に撮影したビデオ映像を見て、
 必要な部分だけを取り出して編集する作業は、
 やはり時間がかかります。
 手術時間分の画像を見て、
 それを編集しなくてはならないからです。
 若い先生でしたら、
 子どもさんのビデオを編集して、
 ビデオに慣れた先生もいらっしゃることと思います。
      ■         ■
 これからの時代は、医師も
 PCやビデオ機器に強くなる必要があります。
 若い先生には、
 ぜひビデオ機器や編集に
 慣れ親しんでいただきたいと思います。
 言葉は通じなくても、
 手術の映像を見ると、
 その先生の技量がわかります。
 いよいよ14:00発の大韓航空766便で出発です。
 韓国のインチョン国際空港へは、
 17:15に到着予定です。

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医学講座

学会の準備③

 スライド作りにもポイントとコツがあります。
 これは、PCの時代になっても同じです。
 スライドには、その先生の個性が出ます。
 北大形成外科の予行演習(予演会)で、
 何度注意されても、
 スライドの作り方を変えない先生がいました。
      ■         ■
 ○○先生、
 先生のスライドは…
 細かい字がぎっしり詰まっているだけで、
 何を訴えたいかわからない。
 スライドには要点だけを書きなさい!
 こう注意されていた先生がいました。
 その先生スライドは、
 原稿をそのまま書いてあるようでした。
      ■         ■
 発表者は原稿を読むのが一般的です。
 そうしないと、
 発表時間の3分とか5分の
 制限時間を守れません。
 一般演題という学会の演題でしたら、
 通常の発表時間は5分程度です。
 5分以内に自分が訴えたいことをまとめます。
      ■         ■
 先輩から注意されていた先生は、
 あれも…
 これも…
 とにかく、
 てんこ盛りに、字を入れた
 スライドを作っていました。
 これでは、聴く方は退屈します。
 後ろの席の聴衆は、
 スライドの字が読めません。
      ■         ■
 読みやすいスライド、
 聴衆にわかりやすいスライドをつくるのは、
 意外と難しいものです。
 私によく指導してくださったのは、
 現在、市立札幌病院院長をなさっていらっしゃる、
 吉田哲憲(よしだてつのり)先生でした。
 スライドの作り方、
 論文の書き方、
 たくさんのことを指導していただきました。
 今でも感謝しています。
      ■         ■
 医学部では、
 6年間の教育の中で、
 スライドの作り方までは教えません。
 教員になってからも、
 効果的な教材やスライドの作り方…
 なんて勉強はありませんでした。
 今は臨床研修医制度があるので、
 大学の医局で先輩からスライドの作り方を
 教わることも少なくなったでしょうか?
 昨夜は午前3時までスライド作りをしました。
 あと少しで完成します。

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