医学講座
<道新社説>道のヒグマ管理 生息数増加に対応急務
今日は2023年10月23日(月)です。
寒いです。
北海道ではタイヤ交換の予約が殺到しているそうです。
私はあと1ヵ月は自転車通勤を続けます。
毎年10月末から11月は寒くなってつらいです。
駐輪場は11月末までですが、
雪が降ったらあきらめています。
■ ■
今日の北海道新聞の社説です。
国語が不得意な人には、
新聞の社説を読むことをおすすめします。
私は新聞のおかげで国語が得意科目になりました。
<社説>道のヒグマ管理 生息数増加に対応急務
道は「ヒグマ管理計画」を見直し、新たに捕獲目標数を設定することを打ち出した。
個体数が増加し、市街地への出没が相次ぐなど、人とのあつれきが強まっているからだ。
現計画は捕獲数の上限を定めているが、実際の捕獲は下回り続けている。目標設定はヒグマの頭数をより積極的に管理しようとするもので、大きな政策転換となる。
道内の推定生息数は2020年度で1万1700頭となり、残雪期の「春グマ駆除」を廃止した1990年から倍増した。
ヒグマの目撃は年々増加し、人が襲われる事故も後を絶たない。増加を抑えることは急務であり、この転換は必要だと言えよう。
目標数の検討では、過剰な捕獲とならぬよう地域別の生息数をより正確に把握することが重要だ。その上で科学的根拠に基づいて、雌雄ごとの数など精密な目標を立てなければならない。
道は専門家らで構成する「ヒグマ保護管理検討会」に諮っているが、成案がまとまるのは来年度以降となる。差し当たり、市街地周辺の親子グマの駆除や穴狩りを認めた春期管理捕獲を強化する。
ハンターは高齢化しており、ヒグマを撃つ技量を持つ人は限られる。若手の育成が急がれる。研究機関や猟友会と連携し、狩猟免許を持つ市町村や道、農協の職員を増やすことも必要ではないか。
管理計画見直しでは、人の生活圏とヒグマの生息域を分けるゾーニング(区分け)を本格的に進める。人とヒグマが共存するために不可欠だ。札幌市は既に導入し、一定の成果を挙げている。
道が考え方を示し、市町村が策定することになろうが、ヒグマの行動範囲は広く、近隣自治体との連携が求められる。区分けの草刈りや電気柵設置には人手も費用もかかる。道の支援が重要となる。
道は振興局の担当職員を本庁のヒグマ対策室と兼務させるなど、体制を強化している。今後は、野生動物管理の専門知識を持つ人材を採用・育成して、地域ごとに配置していくべきだろう。
多数の牛を襲った「オソ18」の駆除を巡っては、道外を中心に抗議もあった。ヒグマは貴重な野生動物だが、人との共生には管理が欠かせないことを丁寧に説明していかねばならない。
過疎化に伴いクマが生息域を広げる状況は、ツキノワグマによる人身事故が相次ぐ本州も同じだ。
先進的なヒグマ管理のモデルを作り、道外にも発信してほしい。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
今日の北海道新聞のコラム卓上四季には、
全道高校弁論大会で、
わなの狩猟免許を持つ釧路管内標茶町の生徒はヒグマ問題を取り上げ、
ハンターたちは野生生物への憎しみから銃を取っているわけではないと訴えた。
…と出ていました。
北海道に住む者は、
ヒグマの頭数管理は命にかかわります。
■ ■
クマに襲われた人を治療する立場から言わせてもらいます。
クマの頭数を減らすべきです。
駆除されたクマがかわいそうだと言う人がいます。
北海道に住む者として、
札幌市内の道路を歩いていて、
後ろからクマに襲われるなんて信じられません。

北海道新聞社の社説に敬意を持って感謝いたします
昔の記憶
院長日記記念日2023
今日は2023年10月22日(日)です。
院長日記記念日です。
2020年に院長日記の記録を書きました。
院長日記14年の記録①
院長日記14年の記録②
院長日記14年の記録③
毎年、10月22日を忘れます。
今年はiPhoneのアプリが教えてくれました。
■ ■
2006年10月22日に院長日記をはじめました、
丸17年です。
何度も書いているように、
院長日記を続けられたのは、
さくらんぼさん
なっちゅんさん
えりーさんのおかげです。
ほんとうにありがとうございます。
無名の形成外科を知っていただきたいという私の願いです。
■ ■
69歳でも手術をしているとは、
考えてもみませんでした。
私の人生にとっては想定外です。
面積を減らして仕事を続けることを、
さくらんぼさんから教えていただきました。
形成外科の保険診療でできる手術を続けます。
美容外科医に向かない私ですが、
形成外科の保険診療なら得意です。
■ ■
下の写真は私が気に入っている院長日記です。
2016年3月29日に亡くなった父親とつくったコスモスです。
父親は90歳まで生きました。
私はあと20年です。
父親の年齢まで生きられるか?わかりませんが、
形成外科の手術を続けます。
ご声援をいただきありがとうございます。


医学講座
美容外科医に向かない人
今日は2023年10月21日(土)です。
札幌の朝は晴れのいいお天気です。
天気予報によると夜には雨になるようです。
今日は自転車で来たので、
雨になったら駐輪場に置いて帰ります。
秋は天気が変わりやすいです。
■ ■
昨日の院長日記、
第32回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)②で書いた、
KY美容塾
美容外科を長く楽しく続けていくために必要なこと
…の続きです。
本間賢一の独断と偏見に満ちた、
エビデンスがない本間仮説です。
■ ■
形成外科専門医だから、
すぐにバリバリの美容外科医になれると思うのは間違いです。
美容外科医には、
向いている人と、
(私のように)向いていない人がいます。
私が思う美容外科医に向いている人は、
メンタルが強い人です。
手術結果がどんなになっても、
訴訟があってもめげない人です。
■ ■
手術の腕はそこそこでも、
【集客力】があれば、
お客さんが集まって、
売上も増えます。
そうすると経営側からは【優秀な先生】と評価されます。
ご自身の給料も増えて、
美容クリニックのスタッフからも評価されます。
トラブルが起きてもめげずに手術を続ける人です。
■ ■
美容外科医に向かない人は、
私のように【保険でできるものは保険で手術】
…なんて先生は美容外科医に向いてません。
保険で手術をしたら5万円でできる手術を、
50万円(税別)で売ることができる先生は美容外科医向きです。
チェーン店では手術はそこそこできればいいようです。
私は保険診療でする形成外科手術が好きなので、
美容外科医には向いてません。
医学講座
第32回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)②
今日は2023年10月20日(金)です。
昨夜遅く札幌に帰ってきました。
寒いです。
今日の最高気温は札幌13℃、山形21℃、東京27℃です。
今回の学会で一番聞きたかったのが、
教育講演(KY塾)15:15-16:15
美容外科を長く楽しく続けていくために必要なこと
司会:
亀井 譲(名古屋大学形成外科)
岡崎 睦(東京大学形成外科)
ヴェリテクリニック 福田慶三
リラ・クラ二オフ工イシャル・クリニック 菅原康志
このお二人の講演です。
■ ■
コロナ禍で開催された2020年8月の
第63回日本形成外科学会で、
整形アイドル轟ちゃんが登場した、
ランチョンセミナー2
KY美容塾オープンキャンパス以来です。
福田慶三先生と菅原康志先生は、
優秀な形成外科医で、
かつ素晴らしい美容外科医です。
■ ■
司会の名古屋大学形成外科亀井譲先生から、
2020年8月に名古屋で開催されたランチョンセミナーでは、
福田先生と菅原先生が大人気で、
ランチョンセミナーのお弁当が足りなくなって、
立ち見まで出たと教えていただきました。
今年も会場は満員で立ち見の先生がいらっしゃいました。
とても充実した内容でした。
■ ■
今年は福田慶三先生が美容外科で実際に働いている複数の先生、
美容外科を経営している先生にインタビューをしてくれました。
高須クリニックの高須克弥先生も登場されました。
若い形成外科医の悩み、
大学病院で形成外科医を続けていても、
手術ができない、
収入も少ない、
将来が不安だ!
美容外科に行こう?と思うけど、
どうなんだろう?
…という若い先生がたくさんいるようです。
お気持ちはよくわかります。
■ ■
菅原康志先生が、
全国の形成外科認定施設にアンケート調査をしてくださいました。
実際に美容外科を標榜して手術をしている施設、
これから美容外科を検討している施設など?
形成外科が美容外科をどう取り組んでいくか?
座長の亀井先生や岡崎先生も含めて討論をしました。
かつては大学病院勤務の形成外科医が、
美容外科にアルバイトに行くなんて、
とんでもないというところばかりでした。
■ ■
掟破りおきてやぶりをして、
こっそり美容外科にアルバイトに行った先生が上手になりました。
今は大学病院から美容外科に行くことを認めている施設があるようです。
大手チェーン店まで許可が出ているところはまだ少ないようです。
チェーン店にアルバイトに行くと、
形成外科専門医だったら大歓迎?かと言うと、
大歓迎はされないようです。
■ ■
実際にチェーン店の現場で働く優秀な美容外科医に、
福田慶三先生がインタビューしてくれました。
形成外科の先生は、
カウンセリングが(下手で)、
保険診療のつもりで(不要な)リスクをいくつも説明してしまう。
そうすると予約が取れなくて、
クリニックの売上も増えない、
(→そんな先生はいらない)。
■ ■
美容外科を経営する立場の先生からは、
形成外科専門医の先生は、
上眼瞼の手術なら上手な先生もいるけど、
豊胸や脂肪吸引なら外科出身の先生と大差ない。
…という実にリアルなお話しも伺えました。
これから美容外科に転身して、
フェラーリに乗りたいと考えているなら、
SNSに強くならないとダメだそうです。
とても勉強になったKY塾でした。
福田慶三先生、菅原康志先生ありがとうございました。
医学講座
第32回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)①
今日は2023年10月19日(木)です。
第32回日本形成外科学会基礎学術集会に出席するため、
昨夜上京しました。
学会会場はステーションコンファレンス東京、
東京駅日本橋口直結のビルです。
とても便利な場所にあります。
ただ田舎者の私には東京駅が広すぎます。
■ ■
第44回日本熱傷学会も、
2018年5月に同じステーションコンファレンス東京で開催されました。
5年前に来たのに、
東京駅で迷子になりそうでした。
そもそも田舎者には、
日本橋口も八重洲口もわかりません。
自分がどっちを向いているのかも?危うくなります。
■ ■
学会会場の上に、
JR東日本が運営するホテルメトロポリタン丸の内があります。
今日はそこに泊まったので便利でした。
エレベーターで降りるだけなので、
広い東京駅で迷子にならなくて済みました。
会場費は高そうですが、
便利な会場を選んでくださった三鍋先生に感謝いたします。
■ ■
午前中は、
基調講演
司会:
朝戸裕貴(獨協医科大学形成外科)
清川兼輔(久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科)
Essential Anatomy for Plastic Surgeons-体幹・四肢における血管解剖-
慶應義塾大学医学部解剖学 今西宣晶
顔面軟部組織を肉眼解剖で見る
久留米大学医学部解剖学講座肉眼・臨床解剖部門 渡部功一
■ ■
海外招待講演
司会:
三鍋俊春(埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科)
Comprehensive review on the anatomical studies of plastic and reconstructive surgery in Korea
Department of Plastic and Reconstructive Surgery,
National University College of Medicine, Seoul, Republic of Korea
Hak Chang 張學
をお聴きしました。
■ ■
基調講演の慶應義塾大学医学部解剖学
今西宣晶先生は会長の三鍋俊春先生と同じ研究グループで、
血管解剖の世界的権威です。
今西先生の血管造影が素晴らしくきれいでした。
私も昔、血管解剖の研究をしていました。
私の血管造影とはくらべものにならない美しさでした。
慶応大学形成外科は素晴らしいです。
■ ■
海外招待講演は韓国形成外科学会会長のHak Chang 張學先生です。
てっきり英語で講演してくださると思っていたら、
日本人より流暢な日本語でした。
原稿も見ないで、
とてもわかりやすい日本語で講演をしてくださいました。
何人も韓国の先生を知っていますが、
これだけ日本語が上手な先生ははじめてです。
■ ■
もっと驚くべきことに、
Hak Chang 張學先生は韓国医師免許の他に、
日本の医師免許もお持ちです。
日本形成外科学会専門医資格もお持ちです。
素晴らしいことです。
Hak Chang 張學先生は慶応大学形成外科で研究されたそうです。
今西先生との共同研究の結果も発表されました。
その結果がたくさん米国形成外科学会誌に出ています。
日本は韓国と仲良くして、
たくさん共同研究をするべきだと思いました。
一日しか学会を聞けませんでしたが充実していました。
これから札幌に帰ります。
医学講座
明日から第32回日本形成外科学会基礎学術集会
今日は2023年10月18日(水)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
寒いです。
手稲山に初冠雪、
中山峠は雪になりました。
北海道新聞によると道内は今季一番の冷え込みだそうです。
寒い冬がやってきます。
■ ■
私は明日から東京で開催される、
第32回日本形成外科学会基礎学術集会に参加するため、
夜の飛行機で東京に行きます。
今月は米国形成外科学会に来週行くため、
今回の基礎学術集会は2日間のうち、
一日だけ参加します。
会長の埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科教授、
三鍋俊春みなべとしはる先生とは40年近いお付き合いです。
素晴らしい先生です。
■ ■
三鍋俊春教授の会長挨拶です。
今回のテーマは「Essential Anatomy for Plastic Surgeons」といたしました。
形成外科学は実験・研究室と手術・治療室が他と比べて最も近い医学分野であり、
現実の臨床治療すべてに基礎研究のエビデンスが関連します。
なかでも、臨床的(マクロ)解剖学の知見は形成外科医の手術治療Surgicalのみならず
非手術治療Non-surgicalの臨床治療にとって必須の基礎医学であります。
■ ■
難しい言葉で書いてありますが、
下の学会HPでもわかるように、
三鍋先生は臨床解剖の権威です。
特に形成外科領域で大切な、
血管解剖では世界の第一人者です。
私は札幌医大で村上 弦むらかみげん教授と
解剖学教室で研究をさせていただきました。
■ ■
大変でしたが、
人生で充実した時期でした。
研究結果はPRSという米国形成外科学会誌に掲載されました。
今でも読むことができます。
Treatment of ischial pressure ulcers with a posteromedial thigh fasciocutaneous flapという論文です。
69歳で基礎学術集会に出席するのは私くらい?かと思いますが、
形成外科学を勉強しに上京します。

医学講座
札幌西武跡地の複合高層ビル_来夏着工
今日は2023年10月17日(火)です。
札幌は雨で寒いです。
アリスの谷村新司さんが74歳でご逝去されました。
朝からTVでいい曲がたくさん流れていました。
私と5歳しか違いません。
心からご冥福をお祈りいたします。
とても残念です。
■ ■
今日の北海道新聞の記事です。
札幌西武跡地の複合高層ビル 来夏前倒し着工 2028年夏開業目指す
JR札幌駅南口の札幌西武跡地を含む札幌市中央区の北4西3街区再開発で、家電量販店大手のヨドバシホールディングス(HD、東京)などでつくる再開発準備組合が、複合高層ビルを2024年夏に着工する方向で調整していることが16日、わかった。予定していた2025年度着工から時期を前倒しし、2028年夏の開業を目指す。
関係者によると、建設予定地約1万600平方メートルに立地する一部ビルでは、既にテナントの退去も進んでいる。準備組合は来年1月に再開発組合を設立する。再開発後の建物の所有権などを定める権利変換計画の認可を急ぎ、来春にも既存建物解体に着手したい考えだ。
再開発ビルは地上31階地下6階、延べ床面積20万1500平方メートル。低層には商業施設が入る。当初は地上35階建ての上層階にホテル開業を計画していたが、約1千億円を想定した建設費が資材高騰や人手不足の影響で4割ほど上昇したことを受けて計画を変更。ホテル誘致を断念し階数を減らして、中層階以上をオフィスとすることで採算性の向上を図った。計画変更で採算のめどが立ち、2028年夏の開業へ一刻も早い着工が必要と判断したとみられる。
札幌中心部の再開発を巡っては、建設コストの高騰により、計画の延期や見直しが相次いでいる。2034年までの札幌冬季五輪開催が絶望的となり、北海道新幹線の札幌延伸も当初計画の2030年度開業の延期が必至の情勢。再開発関係者は「新幹線が遅れたとしても、ビルが早く完成すれば、それだけ早く収益を見込める」としており、コスト圧縮を図りつつ継続する事業と、延期に踏み切る事業の二分化が進みそうだ。(高橋祐二)


(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
今朝は上空に11月中旬並みの寒気が入り込んだ影響で、
とても寒いです。
雨で見えませんでしたが、
手稲山に初冠雪です。
西武跡地のビルは延期になったと思っていましたが、
来年夏に着工は驚きました。
クリニックが入っているビルもあるので、
これから移転するところは大変だと思います。
再開発が順調にすすむことを願っています。
医学講座
1日三つの良いこと
今日は2023年10月16日(月)です。
札幌は寒くなりました。
今日の天気予報は曇一時雨。
最高気温17℃、
最低気温8℃です。
さくらんぼさんはラ・フランスの収穫と選別でお忙しいです。
猛暑少雨で作柄が心配です。
この後も台風が来ないことをお祈りしています。
■ ■
物価高でいいことがありません。
これから冬に向かって灯油価格が気になります。
ガソリンや電気・ガスも心配です。
いいことがないですが、
先週の北海道新聞にいい投稿が出ていました。
うちの奥さんは読んでないようです。
私にもできそうなのでご紹介します。
■ ■
2023年10月14日(土)北海道新聞、いずみへの投稿です。
<いずみ>1日三つの良いこと
ある小説を読んでいて、1日三つの良いことを家族で話し合うという文章を読み「これいいんじゃないの!」と思った。
早速、仕事から帰ってきた夫に話すと、意外にも素直に賛成してくれた。良いことは早く実行しようと思い、その日からスタートしてみた。
言い出しっぺの私から話すことにする。専業主婦なので取りたてたことはあまりないにしても、スーパーで若干大きめの安いサンマが買えたとか、昼食用に作った甘納豆蒸しパンがおいしくできたとか、食に関する話が多い。
いつも聞き役で、普段はほとんど話題を提供しない夫が、仕事やら職場の人間関係などを話し出す。
「なーんだ、夫も話すことがあるじゃないか」と今度は私が聞き役になる。
今までの私たちは天気とスポーツの話が主で、お互いがどんな気持ちでいるかといった話は少なかった。
日々の良い出来事を話し合うことで、今の幸せを改めて感じる。がぜん、夫婦の会話が増えた。
最初は少し身構えていた夫も、最近は「朝ご飯がおいしかった」「元気よく歩けた」など自然体になってきた。
三つの良いことは生活の中にたくさんある。
さあ、これから外出して何に出合うか、良いこと探しのアンテナを張って、人生をもっと楽しみたいと思う。
山崎恵子(やまざき・けいこ 67歳・主婦)=札幌市豊平区

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
投稿者の山崎恵子さんはうちの奥さんと同年代です。
ご主人様も私と同年代かなぁ~?と想像します。
普段はほとんど話題を提供しない夫も私に似ています。
家ではあまり話しをしません。
1日三つの良いことは難しそうなので、
最初は1日一つの良いことからはじめようかなぁ~と思います。
素敵な投稿をしてくださった、
山崎恵子さんに感謝いたします。
医学講座
クマによる人身被害、最悪ペース2023
今日は2023年10月15日(日)です。
札幌は晴れていますが寒いです。
暑いあついと言っていたのがうそのようです。
昨日のYahoo!ニュースです。
北海道新聞にも記事が出ていました。
クマの被害が増えています。
■ ■
クマによる人身被害、最悪ペース 東北中心100人超、冬眠前注意
本年度はクマによる人身被害が過去最悪のペースだ。環境省が11日に発表した4~9月の速報値では、東北を中心に15道府県で計109人に上り、月別統計を始めた07年度以降の同時期比で最多となった。個体数の増加が一因とみられる。今後も冬眠の準備で活動が活発になる一方、餌となる木の実は凶作のため各自治体が注意を呼びかけている。
本州以南はツキノワグマ、北海道はヒグマが生息。道府県別の被害は、多い順に秋田28人、岩手27人、福島13人、長野9人と続き、東北が全体の約7割を占める。北海道は3人。10月以降も増えており、秋田や岩手は14日現在で、既に過去の年度を通じた最多人数を上回った。

住宅街に現れたツキノワグマ=2010年9月、金沢市大桑町(KYODONEWS)
(以上、Yahoo!ニュース、共同通信より引用)
■ ■
クマに襲われた人を治療する立場から言わせてもらいます。
クマの頭数を減らすべきです。
駆除されたクマがかわいそうだと言う人がいます。
北海道に住む者として、
札幌市内の道路を歩いていて、
後ろからクマに襲われるなんて信じられません。

■ ■
今年は猛暑少雨でさくらんぼさんの果樹園が大変です。
共同通信の記事に書いてあるように、
クマの餌となる木の実も、
猛暑少雨で凶作です。
クマは餌がなくなって人里に出てきます。
北海道では温暖化で遡上するカラフトマスが減っています。
知床半島のクマが餌不足で市街地に出てきています。
■ ■
私は北海道で横路孝弘知事の時代に決めた、
春グマ駆除の廃止がよくなかったと思っています。
1990年度の5200頭から
2020年度は1万1700頭に増えすぎました。
通学中の子供がクマに襲われる前に、
クマを駆除して適切な頭数に管理すべきです。
行政の仕事だと思います。
クマに襲われると一撃で死ぬことがあります。
形成外科でも高度救命救急センターでも助けられません。
医学講座
自由診療”やせ薬”の乱発で糖尿病患者が悲鳴
今日は2023年10月14日(土)です。
札幌は晴れのいいお天気です。
寒いです。
今朝のTVで糖尿病治療薬が品薄で困っていると出ていました。
美容目的で使う人がいるためらしいです。
札幌美容形成外科ではこの治療をしていません。
また美容クリニックの評判が悪くなりそうです。
■ ■
ネットで調べた東洋経済の記事です。
自由診療”やせ薬”の乱発で糖尿病患者が悲鳴
医師1時間当たりのノルマがある場合も

自由診療で「メディカルダイエット」と称して処方されている糖尿病薬。米国で火がつき国内でも供給不足に発展(撮影:梅谷秀司)
「認知症状が進む糖尿病の患者さんに、週に1度の投与でよい糖尿病薬『トルリシティ』を処方していた。だが供給が不安定になり、毎日服用が必要な別の薬に切り替えざるをえなかった」
そう嘆くのは東京都内で薬局を営む薬剤師だ。飲み忘れがちな患者には、訪問サービスで服薬を手伝うこともある。ところが週に1回の訪問で処方していた糖尿病薬が手に入らなくなったのだ。
糖尿病は、血糖をコントロールするインスリンというホルモンに異常が起こり、血糖値の高い状態が続く病気。患者は全国に1000万人いるともいわれ、うち9割を占める2型糖尿病は、遺伝的要因に食生活など環境要因が加わり発症する。網膜症などの合併症や、脳卒中などを引き起こす動脈硬化のリスクを高めるため、薬で血糖値を調節することが重要となる。
効果の高い新薬が供給不安に
しかしこれまでの薬は、毎日の投与が必要で患者の負担が大きく、効果が不十分なことも多かった。そこへ近年、投与頻度が低く、より効果の高い「GLP-1受容体作動薬」という新薬が登場。インスリン分泌を促す仕組みの薬で、トルリシティもこのタイプだ。2019年の臨床試験(治験)で心血管疾患のリスクを下げる結果が出たことも、支持されるゆえんだ。
だが今年に入り、GLP-1薬は供給不安に陥る。トルリシティを販売する日本イーライリリーは3月、国内外での需要増を理由に、新規患者への処方を制限する限定出荷を医療機関に通知。さらに5月には「在庫消尽が発生する見込み」とし、ほかの薬への切り替えを依頼する事態となった。代替薬としての需要が高まったこともあり、3月に発売したばかりのGLP-1薬「マンジャロ」も8月に限定出荷に至る。いずれも解消の見通しは立っていない。
糖尿病患者への影響は大きく、需要を見誤ったメーカーの責任は重い。しかし実は、事態を深刻にしているもう1つの理由がある。糖尿病患者でない人々が「やせる薬」としてダイエット目的でこれらを使用しているのだ。薬自体は糖尿病向けとして承認されているが、自由診療でなら、本来の使い方以外での処方も認められている。医師には自身の判断で処方する権限があるため、耳鼻科や皮膚科の医師でもGLP-1薬を処方するケースがあるのだ。
15%以上の体重減少効果
「針に抵抗がないのであれば、週1回の注射剤がおすすめです。3本で15%オフになります」
9月上旬、オンラインの自由診療でダイエットについて相談した記者に対し、医師は早口にそう説明した。薦められたのは「オゼンピック皮下注2mg」というGLP-1薬で、提示された3本の値段は約6万3000円。国が定めた薬価で購入すれば1本1万1008円なので倍の値段だ。
オゼンピックはデンマークの製薬会社ノボ ノルディスクが販売する2型糖尿病の薬だ。同成分の飲み薬に「リベルサス」、日本未発売の注射剤「ウゴービ」がある。ダイエット目的の需要が膨らんだ理由はこのウゴービにある。
ノボはGLP-1薬にもともと見られた体重減少効果に目をつけ、肥満症の人を対象とした治験を実施。その結果、6割で10%以上、4割で15%以上の体重減少効果を証明。2021年に晴れて米国で肥満症薬として承認されたこともあり、GLP-1薬全体の需要が急増したのだ。

肥満症は肥満とは別物だ。肥満は国際的な基準でBMI(体格指数)30以上、日本では25以上。それに加えて高血圧や脂肪肝などの合併症があるのが肥満症だ。ウゴービは、BMI27以上の肥満症患者が対象となっている。
成人の3分の1が肥満といわれる米国では、月額1000ドル(約15万円)と高額にもかかわらずウゴービ利用者が急増。2023年7月にはマンジャロが肥満症向け治験で患者の体重を平均26%も減らしたことが発表され、需要増に拍車をかけた。
こうした事態を受け、ノボとイーライリリーは立て続けに医療機関向け案内で「適応外使用(美容・痩身・ダイエット等)は厳にお控えください」と求めることになった。さらに厚生労働省、日本糖尿病学会もGLP-1薬の在庫逼迫を受け、適正使用を呼びかける通知や見解を出している。
問われる医師のモラル
しかし効果は乏しく、ダイエット目的での処方は続いている。メーカーの取引拒絶は独占禁止法に触れるため、注意喚起以上の行動は取りにくい。医療機関に販売する卸はというと、「医師に(糖尿病患者向けに)保険診療で使用していると言われれば、それ以上は突っ込めない」(医薬卸大手の営業担当者)のが実態だ。
問題は、健康な人に薬が処方されるケースだ。「薬の飲み合わせによっては重度の低血糖を起こすほか、命に関わる副作用も生じうる」と、千葉大学医学部附属病院長で肥満症専門医の横手幸太郎氏は警鐘を鳴らす。保険適用外の処方は費用が全額自己負担となるだけでなく、副作用で健康被害があった場合の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる。
さらに「保険適用の薬は製造・流通の安全性が確保されているが、自由診療の薬はそうとは限らない。必要な温度管理がされないものや、不正品があってもおかしくない」(オンライン診療サービス運営企業社長)との指摘もある。
オンライン診療には別のリスクも潜む。「医師1時間当たりの処方ノルマがある場合には、本来必要のない患者に薬を出すこともある」(同前)のだ。薬が欲しい患者と薬を出したい医師とでニーズが合致しやすい状況では、リスクを考慮して薬を出さないという判断はしづらくなる可能性がある。
日本でも今年3月、ウゴービが初の肥満症薬として承認された。今の状況で発売されれば、糖尿病薬と同じく、真に必要な肥満症の患者に届きにくい状況となることは想像にかたくない。
(以上、東洋経済ON LINEより引用)
■ ■
困ったことです。
私もさっそく検索しました。
【GLP-1薬+美容】
美容クリニックのチェーン店より、
オンライン診療のクリニックが多いようです。
コロナ禍で広まったオンライン診療が、
こんなところで悪用されています。
厚生労働省は何か考えているのでしょうか?
糖尿病患者さんが安心して薬を使えるようにしてほしいです。