院長の休日
富良野のラベンダー2023
今日は2023年7月5日(水)です。
朝5:00に起きて、
中富良野のファーム富田に行ってきました。
観光客も観光バスも昨年より増えていました。
関西からいらしたと思われるご夫妻がいらっしゃいました。
奥様の言葉でわかりました。
外国語も少し聞こえました。
■ ■
ころな前の人数には戻っていませんが、
コロナが5類になって観光客が増えていました。
販売中止になっていた、
小さなカレンダーも売ってました。
札幌美容形成外科で使う2024年のカレンダーを購入してきました。
写真を撮っている場所は例年と同じです、
逆光で顔が暗くなったので向きを変えました。
来年も元気でファーム富田に行きたいです。
医学講座
高校生の陥没乳頭手術2023
今日は2023年7月4日(火)です。
先日、陥没乳首の女子高生へへ、
高校一年生からコメントをいただきました。
札幌美容形成外科で手術を受ける方に伺うと、
中学生や高校生の頃から、
自分の乳首が何か変?と思っている方が大部分です。
実際に中学生や高校生も受診されています。
■ ■
ある患者さんはお母さんといらして、
『この子はずっと乳首がないんです』と言われました。
乳首の位置に黒い点があって、
その下に乳頭がありました。
軟膏で処置をして、
黒い点を除去して、
乳頭吸引器を使いました。
■ ■
通院で経過をみていますが、
少しずつ乳頭が出てきました。
大部分の患者さんは、
どこに相談したらいいのかわからず、
困っているのが実情のようです。
保健体育で教えてくれたらいいのに、、、
…と思いますが学校の先生もわからないと思います。
■ ■
以前は高校生の陥没乳頭手術はしていませんでしたが、
今は高校生でも陥没乳頭手術をしています。
18歳になれば法律上も結婚できる年齢です。
乳房や乳頭の大きさにもよりますが、
手術をしなければ治らない陥没乳頭は、
【授乳障害】がある陥没乳頭として、
健康保険で手術が受けられます。
自治体によっては、
高校生の医療費が免除になるところもあります。
ひとり親家庭でも高校生までは医療費の補助がある場合があります。
陥没乳首で悩む高校生は形成外科で診察を受けてください。
手術前
手術後3ヵ月
医学講座
美唄びばいへの思い
今日は2023年7月3日(月)です。
昨日の院長日記、
北海道せき損センター美唄市外に移転案で、
私が小学校2年生の終わりから、
中学校1年生の5月まで過ごした、
美唄びばいのことを考えてみました。
今でも私は美唄市が好きです。
■ ■
札幌から美唄に引っ越したのは小学校2年生でした。
最初は札幌に帰りたいと思っていましたが、
美唄が好きになりました。
美唄市は、明治の北海道開拓の時代から、
屯田兵が入植し開拓をした町です。
美唄は、アイヌ語のカラス貝の多いところという意味の
ピパオイに由来します。
北海道にはアイヌ語由来の地名が多いです。
■ ■
子供だった私は、
仲良しだった荒木田和生あらきだかずお君と、
よく小川で魚を釣ったり、
網ですくったり、
近くの山へ行って、
春は福寿草、
秋にはきのこを採りました。
楽しい少年時代の思い出です。
私が山や自然が好きなのは、
この頃の体験のためかもしれません。
■ ■
私が小学生だった約60年前には、
美唄びばいは炭鉱の街でした。
残念なことに炭鉱が閉山して、
人口は減りました。
ニトリさんも美唄店はありません。
空知管内には岩見沢店と滝川店があるだけです。
人口約2万人の美唄市には、
いいところがたくさんあります。
■ ■
美唄やきとり_福よしのやきとりはとても美味しいです。
美唄聖華高校からは、
たくさんの優秀な看護師さんが育っています。
美唄ファンの私は、
北海道せき損センターは美唄市外に移転すると考えて、
美唄市立病院を効率的に運用するのがいいと思います。
残念ですが、
美唄市外に移転するのは確実だと思います。
中学1年生の私です(向かって右)
向かって左は、荒木田和生くんです
茶志内炭山郵便局ちゃしないたんざんゆうびんきょく
医学講座
北海道せき損センター美唄市外に移転案
今日は2023年7月2日(日)です。
今日の北海道新聞朝刊に美唄労災病院のことが出ていました。
今は北海道せき損センターになっています。
私は42年前に結婚する直前、
1981年4月から6月まで、
3ヵ月間美唄労災病院に勤務しました。
当時の院長は若松不二夫先生でした。
■ ■
私が小学校2年生の終わりから、
中学校1年生の5月まで住んでいたのが、
美唄市茶志内びばいしちゃしないです。
美唄労災病院はとても立派な病院でした。
労災病院の前に和田公園という公園があり、
夏はボート、釣り堀。
冬はスケートを楽しめました。
両親と行ったのを覚えています。
■ ■
医師になって2年目で、
まだ何もできない26歳の本間先生は、
自分が小さい頃に見ていた立派な美唄労災病院で働いて感慨深いものがありました。
私の上司は2期上の小椋哲実先生でした。
炭鉱が栄えていた頃はたくさんの患者さんがいましたが、
私が勤務した1981年は炭鉱は閉山していました。
美唄市の人口も減っていました。
それでも美唄労災病院は立派な信頼できる病院でした。
■ ■
2023年7月2日、北海道新聞朝刊の記事です。
美唄、拠点病院移転案に困惑 せき損センター市外視野に検討 市立病院縮小の矢先
【美唄】脊髄損傷患者の受け入れと同時に美唄市内の拠点病院の役割も果たしてきた医療機関「北海道せき損センター」が市外移転を視野に建て替えを検討していることが5月に明らかとなり、地域に動揺が広がっている。共に住民の健康を守ってきた市立美唄病院は年度内の完成に向け既に建て替え工事が始まったが、規模や機能はせき損センター存続を前提に縮小する方針だ。降って湧いた形で表面化した移転問題は、地域医療をどう維持するかという重い課題を地元に投げかけている。
■情報共有されず
せき損センターは炭鉱が盛んだった1955年、坑内で負傷した人などを診る労災病院として設立されたのがルーツ。現在は独立行政法人労働者健康安全機構(川崎市)が全国2カ所で運営する脊髄損傷治療の専門施設の一つだ。
交通事故や転落などによる脊髄損傷に対応する整形外科のほか、内科、皮膚科など8診療科があり、常勤医は15人。市民にとっては身近な医療機関でもある。市内の無職渡辺一夫さん(75)は「センターの存在は生活に安心感を生んでいる」。50代女性は「普通のけがでも駆け込むことがあった。『センターの先生に診てもらえれば大丈夫』という意識がある」と話す。
開設から70年近くがたつセンターは老朽化した施設の更新が課題だ。建て替えの話が持ち上がったのは10年ほど前とされるが、市側と詳しい情報は共有されなかったとみられる。市外移転を視野に入れていることが5月、報道で明らかになると地域に衝撃が広がった。
機構関係者によると、現在地での建て替えは①豪雪地帯であり降雪時の患者搬送に難がある ②重い合併症を発症した場合に集中治療が可能となる医療機関が遠い―ことがネックという。
加えて機構側には、再生医療など高度医療推進のため大学病院の近くが望ましいとの声もある。地元関係者の間では「北大や札幌医科大など再生医療に知見を持つ大学病院がある札幌市が有力」との見方が強い。
■市長選の論点に
4月に新市立病院の建設を始めた市には寝耳に水だった。病床数は人口減も踏まえ、現在の98床から約2割少ない75床とし、さらに15年後には60床に縮小する計画。市内最大の157床を有するせき損センターの存在を前提にしており、磁気共鳴画像装置(MRI)も同センターにあることから設置しない方向だ。
市関係者は「今になって移転問題が出てくるとは」と困惑する。市医師会の井門明会長(63)は「せき損センターの医師は救急医療を担っており、地域の救急医療が成り立たなくなる可能性がある」と懸念する。
6月の市長選でも論点となり、立候補した2人は共に引き留めに動く姿勢を示した。初当選し今月3日に市長に就く桜井恒氏(39)は取材に「残ってもらわなければ困る」との認識を強調。一方で「市外移転も想定しないといけない」と、せき損センターがなくなっても地域医療を維持する方策を併せて探る考えだ。
美唄市は南空知、中空知の中核的な病院がある岩見沢市と砂川市から約20キロ離れた中間地点。地域医療に詳しい城西大の伊関友伸教授(61)は「救急医療は岩見沢や砂川で行い、高齢者の療養や日常診療は地元が担うなど、地域や医療機関同士の役割分担と連携がさらに求められる」と話す。せき損センター移転問題は、持続可能な医療提供体制をどうつくるかの視点も交え、幅広い関係者で議論する必要がありそうだ。(三浦高志)
<ことば>北海道せき損センター 炭鉱の落盤事故で多発した脊髄損傷を伴う労災に対応していた美唄労災病院が母体。2008年に北海道中央労災病院(岩見沢)と統合されたのち、脊髄損傷医療を中心とした北海道中央労災病院せき損センターとして分院化され、2016年に改称された。現在は交通事故などで脊髄損傷を負った患者の手術からリハビリ、社会復帰のケアを手がける。労働者健康安全機構が運営するせき損センターは美唄のほか、同じく産炭地だった福岡県飯塚市にある。
市外移転を視野に建て替えが検討されている北海道せき損センター。国内有数の専門医療機関の一つであると同時に、住民の安心を支える存在でもある=美唄市
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
元美唄市民で、
美唄労災病院に勤務したことがある私の率直な感想は、
美唄市外に移転も仕方がないかなぁ~と思います。
もし自分や身内がせき損になったら、
一番先に考えるのがステミラック注を使った治療です。
今は札幌医大でしかできません。
受傷後早期にしかできません。
これからのせき損治療は再生医療なしにはできないと(私は)思っています。
医学講座
私が学んだ経営学
今日は2023年7月1日(土)です。
高額納税者にはなりたくないですに、
さくらんぼさんからいただいたコメントです。
経営学でも学ばないと駄目なんですかね。
私は開業してから2006年に経営学を学びました。
北海学園大学経営学部大学院経営学研究科の、
ニトリ寄附講座です。
私の商売の神様はニトリの似鳥昭雄社長です。
■ ■
簡単に言うと安くてうまい店はつぶれません。
3年間、北海学園大学経営学部経営学科の、
最前列で聴講しました。
これが私の商売の原点になりました。
ニトリの鉄則は、
同じ品質なら他社より3割以上安いこと。
同じ価格なら他社より5割以上品質が良いこと
これがニトリの大原則です。
■ ■
クリニックの経営や、
果樹園の経営に同じことはできません。
ニトリ寄附講座2では、
イオン株式会社、
名誉会長の岡田卓也様の講義もお聞きしました。
岡田様は当時81歳、今は97歳です。
今から考えると、
すばらしい先生から経営学教えていただきました。
■ ■
日本を代表する、
イオンや、
ニトリさんから学んだことは、
親と同じことをするだけではダメ ニトリ。
絶えず革新し続けること イオン。
絶えず変化しつづけること イオン。
自分たちだけではなく社会貢献をすること、
とても大切なことを教えていただきました。
私が学会で勉強する理由の一つです。
医学講座
もうからない仕事
今日は2023年6月30日(金)です。
6月も今日で終わり2023年が半分過ぎました。
明日からは2023年7月です。
昨日の院長日記高額納税者にはなりたくないですに、
さくらんぼさんから、
コメントをいただきました
何でこんなに儲からない仕事をしてるのかと思うこともしばしばです。
■ ■
お気持ちはとてもよくわかります。
さくらんぼさんのお母様のお姉様がご逝去されました。
心からご冥福をお祈りいたします。
さくらんぼさんのお母様は91歳で現役です。
果物の摘果という細かい作業を、
とても上手になさっています。
神業かみわざです。
■ ■
91歳でもお元気なのは、
仕事をしていらして、
手を使って、
目を使って、
頭も使っているからです。
素晴らしいことだと思います。
私の理想です。
■ ■
確かに果樹園のお仕事は大変です。
物価が上がっても果物の価格は上がらず、
人件費や電気代、資材が値上がりして、
経営が大変なのもよくわかります。
北海道の酪農も大変です。
離農する人が増えています。
病院の経営も大変です。
電気代が値上がりしても診療報酬は増えません。
■ ■
私は68歳の高齢者であと2ヵ月で69歳になります。
元気で仕事ができるだけで、
ありがたいなぁ~と思っています。
もうからない仕事でも、
自分が役に立っているとか、
患者さんによろこんでいただけるとか、
そんなことでとてもしあわせになれます。
高額納税者よりずっといいです。
医学講座
高額納税者にはなりたくないです
今日は2023年6月29日(木)です。
6月末なのに暑いです。
ラベンダーも咲いています。
今年は桜が咲くのも早く、
ラベンダーも早いです。
地球温暖化なのかなぁ~?と思います。
夏の暑さはほどほどがいいです。
日中、夕立のような猛烈な雨がありました。
■ ■
一億円も夢じゃないの現実の続きです。
私の年収が一億円を超えたことはありませんが、
中央クリニック札幌院に雇っていただいた時、
クリニックの年間売上は3億円を超えました。
自由診療なので料金は保険診療よりずっと高いです。
私の給与も人生で一番高くなりました。
高額納税者にもなりました。
■ ■
正直に言って、
もう二度と高額納税者にはなりたくないです。
所得税、
地方税、
予定納税を合わせて、
数千万円の税金を払いました。
その後に税務調査もありました。
修正申告加算税も払いました。
■ ■
私が意図的に脱税をしたわけではなく、
税理士さんと、
公認会計士さんがしてくださった、
確定申告に誤りがありました。
とにかく税金を払うのが大変でした。
今はそんなにもうかってませんが、
税金もふつうです。
68歳なのに仕事ができるだけで十分です。
高額所得者を夢見る若い先生に、
高額納税者のつらさを教えてあげたいです。
医学講座
一億円も夢じゃないの現実
今日は2023年6月28日(水)です。
札幌も暑いです。
昨日の最高気温は31.2℃、
札幌市手稲区山口では32.2℃になったと、
今朝の北海道新聞に出ていました。
今日も真夏並みの暑さになるようです。
■ ■
昨日の院長日記、
美容外科の違法広告2023の続きです。
TVで派手な宣伝をしている、
〇〇〇という美容外科は、
初期研修を終わったばかりの若い先生を、
年収3000万円で募集しています。
一億円も夢じゃないと書いてあります。
実際に年収一億円超えの美容外科医もいることはいます。
■ ■
年収一億円になると、
とんでもない額の税金がきます。
予定納税という税金もきます。
死ぬほど働いて、
朝から夜まで手術をして、
インスタに上げて、
患者さんからのクレームに対応して、
年収一億円です。
■ ■
ざっくり計算して、
一億円の収入があった翌年には、
所得税、
地方税、
予定納税を合わせて、
5000万円以上の税金を払わなくてはなりません。
一億円でフェラーリを購入したりすると大変です。
税金を払えなくなります。
■ ■
68歳の形成外科医からのアドバイスです。
まともな美容外科医になりたかったら、
お給料はそこそこで、
まともな腕のいい先生のところで働くことです。
いい先生に習うことが一番大切です。
へたな料理人にいくら料理を習っても、
腕のいいシェフになれないのと同じです。
自分に不相応な給料のところはやめた方がいいです。
二重・眼瞼下垂
美容外科の違法広告2023
今日は2023年6月27日(火)です。
昨日、北海道北見市で全国最高の32.9℃を記録しました。
今日の札幌は最高気温が31℃です。
夏になってきました。
朝と夜は涼しいので、
6月の北海道はおすすめです。
札幌市内ではラベンダーが咲いています。
■ ■
昨日の院長日記、
糊でつくった目にできないの続きです。
最近多いのが、
TVで派手に宣伝をしている美容外科の被害者です。
残念なことですが、
美容外科の違法広告は無くなりません。
次々と新しい美容外科ができて、
TVで派手なCMを流しています。
■ ■
以前は二重一点留(9,800円)なんてのがありました。
今は〇〇〇の二重手術29,800円というようなTVのCMです。
残念なことですが、
この広告にだまされて手術を受けた人がいます。
29,800円のつもりで行ったのに、
20万円以上もするような高い手術をすすめられて受けました。
それなのに理想の目とはほど遠い結果だったという人です。
何人もいます。
厚生労働省が何もしないのがおかしいです。
■ ■
医療広告には規制があります。
TVのCMも、
首都圏の地下鉄や電車の広告も違法です。
コロナで忙しくて厚生労働省や保健所がチェックできなかったからか?
最近は特に目立ちます。
とても残念で腹立たしいことです。
全国の善良な美容形成外科医がなげいています。
■ ■
その〇〇〇という美容外科は、
初期研修を終わったばかりの若い先生を、
年収3000万円で募集しています。
札幌市内の大きな病院の院長でも、
なかなか年収3000万円の先生はいません。
美容外科を受診する前に、
どんな条件で医師を募集しているか見ると、
いい美容外科か悪い美容外科かわかります。
二重・眼瞼下垂
糊でつくった目にできない
今日は2023年6月26日(月)です。
札幌は快晴のいいお天気です。
朝の気温は23℃、
最高気温は28℃でした。
今日は暑くなりましたが、
北海道は湿度が低いので過ごしやすいです。
■ ■
第147回 日本美容外科学会学術集会(京都)に出席して思ったことです。
やはり目の手術は難しいです。
女性は上手に糊で目をつくります。
お化粧が上手な人ほど、
手術できれいな目になれると思っています。
残念ですが手術で糊でつくった目を再現できないことがあります。
ここが難しいところです。
■ ■
患者さんの期待が大きいほど、
手術が難しくなります。
他院で高い位置で切開手術をされて、
いわゆる『ハム目』になった人を、
左右対称なきれいな目にするのは、
とても難しいことがあります。
もともと眼瞼下垂症で左右差がある人は、
特に難しいと思います。
ベテランの先生も苦労して手術をしています。
糊でつくったのと同じ目になろうと思うなら、
手術は受けないほうがいいです。