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                            「金の糸」挿入手術でMRI検査受診不可に_大阪の女性が美容クリニックを提訴                                                    
    
                         「金の糸」挿入手術でMRI検査受診不可に 大阪府の女性が美容クリニックを提訴 大阪地裁
 糸状に加工した金を顔に埋め込むことで、肌のハリが回復するとされる「金の糸」と呼ばれる手術をめぐり、大阪府内の50代女性が頬に色素が沈着した上、MRI(磁気共鳴画像装置)検査が受けられなくなったとして、大手美容整形クリニックに計約1570万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが13日、分かった。6月にあった第1回口頭弁論で、クリニック側は手術と色素沈着との因果関係を否定。MRI検査を受けることにも問題がないとして請求棄却を求めた。
 訴状によると、女性は平成25年10月、大阪市内のクリニックで顔面の皮下に金の糸を挿入する手術を受けた。だが、翌26年3月になって両頬に茶色の色素沈着が現れ、現在も消えていない。
 さらに同11月、頸椎(けいつい)部に持病があるこの女性が別の総合病院を受診した際、医師から糸の存在を理由にMRI検査を断られたという。
 女性側は「手術前に合併症やアレルギー症状のリスクについて説明がなかった。MRI検査も受けられるといわれていた」と主張。クリニック側に説明義務違反があったと訴えている。
 一方、クリニック側は女性の色素沈着は以前からあったシミの一種が悪化したことなどが考えられると反論。さらに金の糸は磁気に反応せず、埋め込み後にMRI検査を受けてもまったく問題がなかったとする別の美容外科クリニックの書面などを提出し、全面的に争う姿勢を示している。
電流集中しやけど恐れも
 一般的に、効果としてうたわれているのは肌の若返り。生体内に異物が入ってきた反応として「コラーゲンを生み出す細胞が活性化される」などと紹介されている。
 ただ、美容外科医らが会員となっている日本美容医療協会(東京都)は平成22年6月、「金の糸の効果に明確なエビデンス(学問的証拠)はない」とする見解を公表。アレルギー反応や皮下から糸が露出するリスクがあり得るとした上で「いったん埋め込まれた糸を完全に抜き取るのは不可能」とも指摘した。
 MRIメーカーなどでつくる「日本画像医療システム工業会」(東京都)は「金糸等」がある患者には原則検査を行わないよう注意喚起している。MRI検査では体に電流が流れ、金属があるとその部分に電流が集中してやけどをする恐れがあるからだ。
 眉などに色素を注入する「アートメーク」や入れ墨をしている人も、顔料に金属が含まれている可能性があるため同工業会ではMRI禁忌とされている。金歯や銀歯は、電流が流れにくい形状のため禁忌とされていない。

髪の毛より細い「金の糸」。
原告女性が、手術前にサンプルとしてクリニックから提供されたという
(以上、産経新聞WEB版より引用)
      ■         ■
 昨日のYahoo!ニュースに出ていました。
 私は取材を受けていません。
 大手美容外科もどこかは存じません。
 大阪地裁で6月に第1回口頭弁論があったという報道です。
 大手美容外科側は、
 手術と色素沈着との因果関係を否定。
 MRI検査を受けることにも問題がないとして請求棄却を求めました。
      ■         ■
 私の発言にはエビデンスがありません。
 一人の形成外科医としての見解です。
 金の糸とMRI検査
 2015年8月25日の院長日記です。
 2015年8月24日の院長日記、
 CTやMRIでわかる整形に、
 次のご質問を相談フォームからいただきました。
 院長日記読ませて頂きました。
 MRIやレントゲンですが、私は顔に金の糸が入っていますが大丈夫でしょうか?
 先生に伝えてから撮影してもらったほうがいいのでしょうか?
 お忙しい中すみません。よろしくお願いします。
 同じような不安をお持ちの方も多いと思いますので、
 今日の院長日記で取り上げます。
      ■         ■
 日本美容医療協会ホームページに記載があります。
1.レントゲン写真、CTやMRIといった画像診断を受けられる方は、必ず医師と放射線技師に申告をして下さい。
2.埋入部のレントゲン写真、CTやMRIの写真には、金の糸が写ってしまうことがあります(写真参照)。但し、金の糸自体が画像診断の障害になることは稀のようです。
3.MRIは核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance, NMR)現象を利用して生体内の内部情報を画像化する方法で、撮影時には強力な磁気を発生します。従って特にMRIの撮影時には必ず申告をして下さい。体内に金属が埋入されている場合は、金属が移動したり熱を発生することもあり、時には撮影を拒否される場合も考えられます。これにより、悪性腫瘍の早期発見のチャンスを逃す可能性があります。
 …というのが日本美容医療協会の見解です。
      ■         ■
 私の結論は大丈夫です。
 本間説です。エビデンスはありません。
 本間説の根拠です。
 金は代表的な「反磁性体」(磁石にならない金属)と言われています。
 金の糸は細く、
 どこに何本入れたかわかりませんが、
 通常のMRI検査は大丈夫です。
 もし不安でしたら、
 【金+MRI】で検索なさるとわかります。
 CTやレントゲン検査も受けられます。
      ■         ■
 日本美容医療協会HPに書いてあるように、
 放射線科の先生に聞いても、
 脳神経外科の先生に聞いても、
 金の糸?
 何ですかそれ?
 顔に入れた?
 はぁ?
 …ってな感じになると思います。
      ■         ■
 僕じゃわからないから、
 形成外科に行って聞いてください。
 …と言われて形成外科に行ったとしても、
 ○○市民病院形成外科部長の先生ですら、
 金の糸?何ですか?
 何ミリくらいの糸を、
 何本入れたんですか?
 …と聞かれるくらいだと思います。
 ふつうの形成外科医は金の糸を見たことがありません。
      ■         ■
 私自身も、
 学会の展示会場で見ただけです。
 自分で患者さんに入れたことはありません。
 形成外科で使う金は、
 顔面神経麻痺の患者さんに、
 ゴールドプレートという、
 金の延べ板の極小版を、
 まぶたに入れる手術で使うくらいです。
 私も35年で一度しか見たことがありません。
      ■         ■
 私は金の糸をすすめているのではありません。
 金の糸が不安で検査を受けずに悪性腫瘍の発見が遅れるより、
 しっかりとした先生に診てもらうことをすすめます。
 もし美容整形で入れた材料で不安になったら、
 放射線診断を専門としているクリニックのHPを見たり、
 歯科で使う材料について、
 ネットで検索してみることをおすすめします。
 【金の糸+MRI検査】でヒットした結果が不安だったら、
 【金歯+MRI検査】なら他の情報も必ずヒットします。
 MRIは磁力を使った検査なので、
 心臓ペースメーカーを装着した方などは受けられません。
      ■         ■
 ここからが今日の私の解説です。
 2015年8月25日の院長日記に書いたのと、
 私の考えは変わっていません。
 産経新聞の記事には、
 電流集中しやけど恐れも
 …と書いてあります。
 日本熱傷学会で、
 金の糸を入れた患者さんがMRI検査を受けて、
 顔面熱傷になったという報告はありません。
      ■         ■
 私の考えです。
 金の糸を入れた人がMRI検査を受けたとします。
 おそらく大部分の人は、
 金の糸を入れたことを忘れている
 金の糸を入れたことを覚えていても
 私、美容整形で金の糸を入れました
 …とは申告しません。
      ■         ■
 美容外科医には、
 自分で金の糸を入れた先生がいます。
 私はその先生をよく知っています。
 CT検査もMRI検査も受けていらっしゃいますが、
 何の問題もなく検査を受けています。
 私自身はゴールドプレートという、
 金の板を、
 顔面神経麻痺の患者さんに入れました。
 検査前に確認してMRI検査をしましたが、
 何の問題もありませんでした。
 金の糸が入った患者さんから相談を受けたら、
 MRI検査を受けなさいと言います。
 金の糸が不安でMRI検査を受けずに悪性腫瘍の発見が遅れるより
 しっかり診断することが大切だと考えるからです。
 エビデンスはありません。
 個人の見解です。
                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            お地蔵さんへのお願い                                                    
    
                         私は無宗教です。
 親父の葬儀も無宗教でした。
 お坊さんも牧師さんもいないお葬式でした。
 お経の代わりに孫4人が、
 おじいちゃんにお別れの言葉を述べました。
 いいお葬式だったと思っています。
      ■         ■ 
 無宗教の私でも、
 お正月には神社に初詣はつもうでに行きます。
 困った時には、
 神様にお願いします。
 無宗教の割に、
 神や仏やイエスキリストにすがります。
 クリスマスもお祝いします。
      ■         ■
 私の家の近くに、
 大きなお地蔵さんがあります。
 ネットで検索すると、
 桑園延命地蔵尊がヒットしました。
 著者のぱるるんさんのページです。
 石炭を小樽まで輸送する目的で、明治13(1880)年札幌~小樽間に鉄道が敷設されました。
この鉄道(現・函館本線)は、ここ桑園地区を横切る形で建設されました。
 現在は、民家やマンション・ビルなどがびっちりと建っていますが、その昔はヨシや大木が密生していて、その中をカーブしながら線路が敷かれたので、とても見通しが悪く、踏切事故が多発していたそうです。
 特に、北7条西11丁目の踏切では、鉄道死亡事故が多発して「魔の踏切」と呼ばれていたそうです。昭和2年までに、死者は364人にも上ったそうです。
 大正15年、地元の方たちが死者の供養と魔除けの為に、地蔵尊を建てる為の組織「北門倶楽部」を結成しました。関東方面の地蔵尊を調べたところ、大型のもので1.7m程で通常はそれより小型の地蔵尊であることから、日本一大きい石仏像を製作することになりました。
 制作は、札幌で天才的な石工師と言われていた阿部独海(あべどっかい)に依頼しました。昭和2(1927)年8月に全長2.6m、重さ3.5tもある桑園延命地蔵尊を無事に建立することができました。
 地蔵尊の加護があったのか次第に事故が少なくなり、昭和63(1988)年11月鉄道開通108年目にして鉄道が高架化され、鉄道事故の問題もようやく解消されました。
 鉄道が高架化された今でも、毎年7月24日には、地蔵尊への感謝と死者の供養、地域の交通安全のために慰霊法要が行われています。
      ■         ■
 こんな歴史があったようです。
 一つ心配なのは、
 北海道新幹線が札幌まで開通すると、
 このお地蔵さんのすぐ前に、
 新幹線の高架ができるのでは?と思う点です。
 私もビル建替などで困っていることがたくさんあります。
 横を通るとお地蔵さんにお願いしています。

                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            永六輔さんご逝去                                                    
    
                         平成28年7月12日(火)、北海道新聞朝刊の卓上四季です。
 大往生
 作曲家の中村八大さんに長男が生まれた時である。息子に「はじめまして、父親です」と神妙にあいさつする親友を見て、永六輔さんは歌詞を思いつく。「はじめまして、私がパパだ」。
▼ところが、放送する段になって、ディレクターから「ママにしてくれ」と指示される。「こんにちは赤ちゃん」の曲名で梓(あずさ)みちよさんが歌い、ヒットしたのはご存じだろう。
▼日常のささいな出来事から発想を膨らませ、作詞し、ラジオ番組を構成する。観察眼が鋭いだけに、曲がったことが許せなかったようだ。
▼計量法の制定で、かね尺を使うと警察に摘発されるとの話を聞いた。これでは指物師が失業する。俳優の小沢昭一さんらと、尺貫法復権を唱える演劇を各地で上演する。作戦は功を奏し、尺貫の使用も黙認されるようになったという。
▼晩年、 パーキンソン病 やがんを患ったが、早口で世相を一刺しする話術は衰えなかった。ラジオ番組では憲法を度々取り上げた。<憲法を守るのは国民ではなく、本来は大臣や国会議員、官僚なのに、守っていない>。折しも、 参院選 で改憲勢力が3分の2を占めたのをどう思ったろう。
▼永さんが83歳で旅立った。生前、著書「大往生」で自らの弔辞を書いていた。<三途(さんず)の川に流され、あの世にもこの世にもいないというのが、永さんらしい大往生だ>。どこかにいて、面白い話題を振る。そんな姿がまぶたに浮かぶ。2016・7・12
(以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 永六輔さんのご冥福をお祈りいたします。
 北海道新聞にも、
 朝日新聞にも、
 永六輔さんの記事が載っています。
 私はTBSラジオ「永六輔の誰かとどこかで」をよく聴いていました。
 北海道ではHBCラジオで放送していました。
 偉大な方だったと残念に思います。
      ■         ■
 今朝の道新を読むまで、
 こんにちは赤ちゃんの、
 ♡わたしがママょ♡が、
 最初は、
 私がパパとは知りませんでした。
 いい歌です。
 日常のささいな出来事から発想を膨らませ作詞は、
 すごいことです。
      ■         ■
 平成28年7月12日(火)、朝日新聞朝刊の天声人語です。
 永六輔さんの大往生
 「大晩年」「大往生」「二度目の大往生」「終 大往生その後」。人生の終え方について話題作を次々世に出したタレントで作家の永六輔さんが亡くなった。83歳だった。
▼その晩年はパーキンソン病との闘いだった。転んで足首をねんざし、肩を脱臼した。ズボンをはこうとしてバランスを崩し、大腿(だいたい)骨も折った。自らを「パーキンソンのキーパーソン」と笑った。
▼学校に上がる前から病院暮らしが長かった。おなかがポコンとふくれ体は針金のよう。ラジウム放射線治療を受けたが、なかなか治らない。それが空襲を避けて信州小諸へ疎開したらすっかり健康に。子どもながら医学不信に陥った。
▼若いころから放送作家や作詞家としてヒットを連発する一方、政治に対する挫折感を抱えていた。「上を向いて歩こう」は、安保条約改定に反対する運動の敗北感から生まれた。連日出かけた国会前のデモが蹴散らされ、無力感に沈んだ。50歳の夏、参院選に挑み、あえなく落選した。
▼「テレビの言葉には本音が少ない」と、自由に遊べるラジオの仕事を愛した。女優が気象データとは縁のない架空の天気予報を読み、外国出張から帰れなくなった永さんを追悼するウソの番組を流した。憲法を2時間読み続けたこともある。
▼彼の名を冠したラジオ番組は、亡くなる前の週まで続いた。権力におもねらず、市井の人々に寄り添う姿勢は終生変わらなかった。いまごろは天国のスタジオで自らの晩年や往生を笑いを交えて語っているだろうか。
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 「上を向いて歩こう」は、
 安保条約改定に反対する運動の敗北感から生まれた。
 これも知りませんでした。
 今でも坂本九さんの歌声が聞こえてくるようです。
 いい歌です。
 敗北感から生まれたとは、
 考えたこともありませんでした。
 永六輔さんのご冥福をお祈りしています。
 たくさんのいい歌と番組をありがとうございました。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            年中無休24時間営業                                                    
    
                         年中無休・有給休暇なし
 2012年12月10日の院長日記です。
 子育て中のお母さんは大変です。
 私は、
 子育ては奥さんに丸投げでした。
 いつ、
 子供がはしかにかかったとか、
 水ぼうそうにかかったとか、
 まったく記憶にありません。
      ■         ■
 笑顔で褒めよう男の子
 2012年8月2日の院長日記です。
 年中無休で有給休暇なし。
 深夜勤務の授乳もあり、
 いつ起こされるかわかりません。
 どんな過酷な職種より、
 大変なのが子育てです。
 私は子育てには協力できない夫でした。
      ■         ■
 お医者さんの奥さんは大変です。
 私も、
 私の恩師も、
 子育ては奥さんに任せっぱなしでした。
 緊急手術の呼び出しもありました。
 医師としては充実していましたが、
 一人で子育てをした奥さんは、
 ふつの主婦より大変だったと思います。
      ■         ■
 今の私も、
 年中無休24時間営業です。
 厚生労働省の方針で、
 夜間や休日も電話が転送になります。
 手術をした患者さんの容態が悪くなったら困るからです。
 緊急連絡先
 2007年2月21日の院長日記です。
      ■         ■
 平成16年8月に札幌美容形成外科を開業して以来、24時間365日電話対応をして参りました。日中はクリニックの受付で電話応対をして、夜間・休日は自宅や携帯に転送しておりました。さいわい夜間に緊急処置を必要とすることはありませんでした。
 診療所といえど、手術後に何かあった時に連絡がつかないのは不安なものです。病院は入院ベッドがあるので当直医が夜間も対応することが義務付けられていますが診療所には規定がありません。
 今までに数回、深夜に酔っ払ってかけてきたイタ電がありましたが、夜間に痛みが強くて電話をいただいたことは一度もありませんでした。
 私の仕事はこうして日記を書いている時間も含めると、24時間のうち16時間程度は診療に関係しています。寝るのは午前0時を過ぎていますし、メールの返事を深夜に書くことも毎日のようにあります。
      ■         ■
 この生活がずっと続いています。
 年中無休24時間営業とまではできませんが、
 寝ている時以外は、
 PCでメールのチェックをして、
 急ぎの用件にはすぐに返信をしています。
 私がお願いしている、
 弁護士の高橋智先生もすぐに連絡をくださいます。
 医師も弁護士も楽な職業ではありません。
                        
                        
                     
                                    
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                            包茎手術で壊死の原因                                                    
    
                         男性の悩み包茎
 人の弱みにつけこんで、
 高額の手術をすすめます。
 「プチ整形」のつもりが失明・鼻欠損、包茎手術でも性器壊死…フィラー注射の事故多発
 包茎手術トラブルの事例
 間違いだらけの包茎手術選び
 間違いだらけのクリトリス包茎手術
 包茎手術のキズ
 ぼったくり美容外科商法2016
      ■         ■
 たくさんの院長日記で、
 何度も【警告】しています。
 意外なことですが、
 医師国家試験に、
 【包茎】はまず出ません。
 看護師国家試験に、
 【クリトリス包茎】は絶対に出ません。
 医療従事者ですら、
 正しい包茎の知識はありません。
      ■         ■
 男性誌に出ている、
 セーターと首の図なんて、
 医学部では教えません。
 私は61歳の医師として、
 男子にも、
 女子にも、
 中学校の保健体育で、
 【正しい性器の知識】を教えるといいと思います。
      ■         ■
 札幌美容形成外科には、 
 女性器の悩みで相談がたくさん来ます。
 他院の手術後で、
 お気の毒だと思う方には、
 夜でもすぐに返信を書いています。
 最近は、
 キズが凹凸になっているとか、
 痛みが続くとか、
 そんな相談も来ます。
 同業者として残念なことです。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で性器の手術をして、
 キズが目立っている人はいません。
 男性も、
 女性も、
 血流がよくて治りがいい場所だからです。
 男性の包茎手術で、
 性器が壊死になるのは、
 包茎手術の日に、
 無理に増大させようとして、
 フィラーと呼ばれる注入剤を多量に入れるからです。
      ■         ■
 男性でも、
 女性でも、
 性器の手術でキズが目立つのは、
 【通院不要】
 【抜糸不要】
 …が原因です。
 ネット上では、
 患者さんの不安をあおって、
 【高くて下手】なクリニックへの誘導もあります。
      ■         ■
 キズが治りにくい患者さんもいます。
 以前経験したのは、
 包茎手術で来院された患者さんが、
 未治療の糖尿病でした。
 血糖値が300mg/dl以上ありました。
 重度の亀頭包皮炎でした。
 保険診療で炎症の治療をして、
 地元の病院で糖尿病を治療してもらいました。
 糖尿病がコントロールされた後で、
 包茎手術をしました。
      ■         ■
 他院で包茎手術と、
 陰茎増大手術、
 亀頭増大手術をして、
 陰茎が壊死になった患者さんがいました。
 MRSAという菌が原因でした。
 注入剤で血流不全になったのも原因でした。
 通院で激痛を伴う治療を受けて、
 それでも治らずに当院を紹介されました。
      ■         ■
 創の処置をしたら、
 先生の処置は痛くない
 ありがたい
 …と感謝されました。
 壊死になった陰茎を、
 形成外科の技術で治しました。
 先生が神様に見えると感謝されました。
 後にも先にも、
 神様と言われたのはその方だけです。
 今でもよく覚えています。
 クリニックと先生は慎重に選んでください。
                        
                        
                     
                                    
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                            「プチ整形」のつもりが失明・鼻欠損、包茎手術でも性器壊死…フィラー注射の事故多発                                                    
    
                         2016年7月8日金曜日、
 産経新聞WEB版の記事です。
 「プチ整形」のつもりが失明・鼻欠損、包茎手術でも性器壊死…フィラー注射の事故多発 専門家「メスより安全誤り」
 美容医療や包茎手術の際に皮膚下に注射されるフィラー(充填剤)をめぐり、失明や鼻の壊死(えし)など、深刻なトラブルが相次いでいることが分かった。美容目的のフィラーの多くは厚生労働省が承認していない海外製の医薬品で、成分の安全性がはっきりしていないものも含まれているという。施術の際にリスク説明が不十分なケースも目立ち、専門家が注意を呼びかけている。
 体がふらつき、右目が見えづらい-。近畿地方の大学病院に運ばれた20代の女性はこう訴えた。
 鼻を高くしたいと、美容クリニックでフィラー注射を受けた。メスを使わない「プチ整形」だったが、直後から異変が生じた。女性は大学病院に入院し、約2週間の治療を受けたが、右目の視力を失い、右まゆから鼻にかけての皮膚が壊死した。
 使われたフィラーは米国製のカルシウムハイドロキシアパタイト剤。歯の主成分と同じ微細粒子をジェル状にしたものだ。国内未承認だが、形が長持ちするとして人気が高い。
 女性のケースでは注射された部位が悪く、眼動脈などにフィラーによる血行障害が起きたと考えられているが、フィラー注入による失明の症例は海外でも報告されているという。
 日本形成外科学会理事長で大阪大医学部の細川亙教授は昨年、こうしたフィラー注入に伴う合併症の事例を専門雑誌にまとめた。
 鼻を高くしようとした60代女性はフィラー注入直後から強い痛みを感じ、徐々に赤く腫れ上がって最終的に鼻の右部分を欠損した。額のしわを伸ばそうとした50代男性は逆に大きな腫瘍ができ、切除せざるを得ない状態になった。
 フィラーは美容医療だけでなく、男性器の包茎手術などにも用いられるが、国民生活センターは6月、包茎手術をめぐるトラブルが多発しているとして注意喚起を行った。
 3月までの5年間で相談件数は1092件。「安い手術だと汚い仕上がりになる」と言われ、80万円の高額施術を即日受けさせられるなど契約上の問題に加え、フィラーを注入された部分が壊死するなど、術後に痛みや不具合を感じたケースもそのうち約4割に及んだ。
 細川教授によれば、フィラーは液状の薬剤のため、一度注入されれば除去するのが難しい。「フィラー注射がメスを使う手術よりも安全だと信じてしまう消費者心理があるが、誤っている」と警鐘を鳴らした。
海外製薬剤、大半は未承認 「少ないと効かない」とあおるケースも
 美容医療の現場で幅広く使われているフィラーとは、皮下に充填する薬剤の総称だ。代表的な成分は肌のハリの保持や形の矯正に使うヒアルロン酸だが、歯の主成分ハイドロキシアパタイト由来のものもある。
 国内で出回っているこうしたフィラーは未承認のものが大半とされる。医師が海外から個人輸入し、自己責任のもとで使用することになっており、仮に健康被害が出ても公的な救済制度の対象にならない。
 厚生労働省によると、美容目的の未承認医薬品の輸入は年々増加し、平成26年度の品目数(約2万2千件)は5年前の1.5倍に達した。
 海外製のフィラーの品質に問題はないのか。日本美容医療協会常任理事の大森喜太郎医師は「ヒアルロン酸由来といっても、ただちに安全か判断できないものも多い」と指摘する。純粋なヒアルロン酸は時間経過とともに体内に吸収されるが、フィラーには体内に定着させるための非吸収成分も含まれているからだ。
 札幌市の美容形成外科院長で、業界事情に詳しい本間賢一医師は、適切な量や用途を守らない施術の問題点が大きいとみる。「少ない量では効かない」と患者をあおるようなケースだ。「背景にあるのは過度の営利主義。たとえばリスクについても十分な説明をしてくれるか、そういう観点から病院を慎重に見極めてほしい」と指摘する。

 
(以上、産経新聞WEB版より引用)
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 先日、産経新聞から取材を受けました。
 美容外科業界の裏事情まで、
 詳しくご説明いたしました。
 立派な記事にしていただき感謝しています。
 世の中には間違った情報が氾濫しています。
 ネット上の情報も作為的はものがあります。
 クチコミだと思ったら、
 とんでもないクリニックへの誘導があります。
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 産経新聞の記事は、
 Yahoo!ニュースでも取り上げられました。
 札幌市の美容形成外科院長で、
 業界事情に詳しい本間賢一医師は、
 適切な量や用途を守らない施術の問題点が大きいとみる。
 「少ない量では効かない」と患者をあおるようなケースだ。
 背景にあるのは過度の営利主義。
 …と記者さんに説明しました。
 もう少し詳しく解説します。
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 ヒアルロン酸などの注入は、
 量によって料金が変わります。
 女性には、
 ここと、
 そこと、
 あそこと、
 全部改善するには、
 ヒアルロン酸が10本必要ですと説明します。
 そうすると料金は10倍になります。
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 実際に10本も注射すると、
 顔がパンパンになります。
 注射しすぎて、
 血管を圧迫して、
 血流不全になることがあります。
 私はふつうは1ccが1本です。
 使っても1ccが2本です。
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 男性の注入も同じです。
 息子を立派にしたいと思う男性に、
 立派にしたいのだったら、
 5本注射をおすすめしますと、
 言葉巧みにすすめます。
 5本も注射すると、
 血流不全になって壊死になります。
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 産経新聞の記者さんから、
 包茎手術で性器が壊死になるのは、
 手術室が不衛生で、
 感染が原因ですか?
 …と質問を受けました。
 感染が原因となることもありますが、
 壊死の原因で多いのは血流不全です。
 包茎の手術日に、
 息子を立派にする注射をするのは危険です。
 ただでさえ腫れるのに、
 そこに注入物を入れると血流が悪くなります。
 そうして壊死になります。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            富良野のラベンダー2016                                                    
    
                         私が毎年楽しみにしている、
 中富良野の、
 ファーム富田のラベンダーです。
 見ごろは、
 7月中旬以降です。
 今年は、
 大同生命との裁判があります。
 来週は行けるかどうかわからないので、
 昨日の休診日に行ってきました。
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 昨年は、
 富田忠雄さんがお亡くなりになりました。
 偉大な方でした。
 一度お話しをしたことがありました。
 人生いつ何があるかわかりません。
 昨年ラベンダーを見に行った時には、
 大同生命から、
 建物明渡し訴訟で被告にされるとは、
 夢にも考えていませんでした。
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 ストレスの多い毎日ですが、
 ファーム富田のラベンダーに癒されます。
 今年は、
 ファーム富田のトイレに、
 使用方法が書いてありました。
 トイレットペーパーは水に流せます。
 日本ではあたり前のことですが、
 中国ではトイレットペーパーは流さないのです。
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 ファーム富田のお客様は、
 半分以上がアジアからのお客さんです。
 トイレ掃除が大変だそうです。
 今年は張り紙がついたので、
 ちゃんと水に流してくれるでしょうか?
 うちの奥さんが、
 数年前にトイレから驚いて出てきたことがありました。
 文化の違いとはいえトイレ一つでも大変です。
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 毎年同じ場所で写真を撮っています。
 今年のラベンダーは、
 濃紫早咲がつぼみでした。
 紫色がきれいでしたが、
 やはり見ごろは中旬以降です。
 昨年から山に駐車場が増えました。
 昨日は午後に着いたので、
 川の横の駐車場は満車でした。
 今週末と来週の連休は混みます。
 朝早く出かけることをおすすめします。

                        
                        
                     
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            若い人の眼瞼下垂症手術2016                                                    
    
                         患者さんから掲載許可をいただきました。
 若い人にも眼瞼下垂症があります。
 アレルギーで目をこすっていると、
 いつの間にか目が開きにくくなります。
 目を開くようにする手術が、
 眼瞼下垂症手術です。
 手術前とくらべると、
 黒目がしっかり出るようになります。
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 この手術は健康保険の手術です。
 私は北大形成外科で、
 恩師、
 大浦武彦先生から、
 保険で治せるものは、
 できるだけ保険で治すように
 …という教育を受けて、
 形成外科医になりました。
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 保険で治しても、
 自費に負けないくらい、
 丁寧に手術をしています。
 できるだけ痛みが少ないように、
 麻酔も丁寧にしています。
 手術用顕微鏡を使った手術です。
 眼瞼下垂症で黒目が隠れている患者さん、
 黒目がしっかり出るようになりました。
 こちらと比較して腫れは早く取れました。
 切る長さが短いからです。

手術前

手術直後

一週間後

三週間後

61歳 職人の技術です
                        
                        
                     
                                    
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            大きな誤解【自費がきれいに治る】                                                    
    
                         昨日の院長日記、
 眼瞼下垂症(保険と自費の違い)2016
 …の続きです。
 保険診療だと眼瞼下垂症手術を両側にして、
 3割負担の患者さんで約5万円です。
 自費はクリニックによって違いますが、
 なっちゅんさんが検索なさった、
 50万円+消費税というのもあります。
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 ふつうの日本人が、
 50万円も出して、
 目を治すことはまずありません。
 景気が悪い北海道では、
 5万円でも高いと言われます。
 確かに、
 本間家でも、
 5万円のものを買うには、
 奥さんの承認がいります。
      ■         ■
 私が声を大にして言いたいことです。
 50万円の、
 自費の手術がきれいに治るというのは、
 大きな誤解です。
 50万円も出しても、
 不満足な結果になることもあります。
 気をつけていただきたい点です。
 高級品だと思って買ったら、
 にせものだったのと同じです。
      ■         ■
 保険診療のクリニックも、
 先生によってやり方が違います。
 私はなるべく一度の手術で、
 最大の効果を出すように努力しています。
 皮膚の切除範囲も、
 皮膚が余っている患者さんは、
 目尻の外側まで切除します。
 手術時間はかかりますが、
 キズがクレームになることはまずありません。
      ■         ■
 逆に、
 手術時間を短縮するために、
 切除範囲を少なくすると、
 外側が余っていて、
 その部分が重いと訴える患者さんもいます。
 黒目が出ていても、
 外側の皮膚が下がっている人もいます。
 そこだけ追加切除すればいいのですが、
 容姿の改善だけの目的で、
 保険診療で何度も手術をすることはできません。
      ■         ■
 作る目の形も先生によってさまざまです。
 私は、
 イメージは自然
 自然な仕上がりを大切にします
 の
 自然派です。
 派手な目にはしません。
 派手な目を希望する方には、
 当院での手術はおすすめしません。
 先生との相性も大切です。
 自分の希望に合った目を作ってくれる先生を、
 慎重に選んで手術を受けてください。