医学講座
看護師さん募集2015
2015年10月20日追記
今回の募集は終了しました。
看護師さんを募集しています。
約3年半ぶりの募集です。
看護師さんか、
准看護師さんを募集しています。
給与などの細かいことは、
ハローワークのHPに記載してある通りです。
看護師求人番号01010-33188751
准看護師求人番号01010-33187451
で検索なさってください。
ハローワークを通さないで、
直接応募していただくことも歓迎します。
当院の相談フォームから自己PRを書いて送ってください。
■ ■
申し訳ございません。
年齢制限があります。
30歳までの方です。
現在勤務してくれている職員の、
妹になってくれる人を募集します。
新卒者も可です。
卒業して勤めたけど、
夜勤はきついなぁ~
体調が悪くなるなぁ~
そういう理由で転職希望の方を歓迎します。
■ ■
大きな病院とは違います。
早朝出勤はありません。
看護計画立案もありません。
会議もありません。
休日に救急当番もありません。
院長はきびしいですが、
♡職場の先輩はとても優しいです♡
土日も仕事ですが、
祝日はお休みです。
院長が学会の日もお休みです。
■ ■
正直に言います。
大変なこともあります。
看護師募集
2008年7月28日の院長日記に書いてあります。
美容形成外科のクリニックは、
ふつうの病院や診療所とは違います。
大先輩の故武藤靖夫先生(札幌中央形成外科)から
教えていただいた言葉です。
『患者さんではなく、お客様です』
自分が院長になってはじめて理解できました。
■ ■
看護職にも、今までとは違った対応が求められます。
『本日、担当させていただきます、看護師の○○と申します。』
『手術の準備が整いましたので、ご案内いたします。』
『お疲れ様でした。』
『お気をつけてお帰りください。』
などなど、
ふつうの医療機関とは違った対応を求めます。
■ ■
美容外科ならではのメリットもあります。
レーザー脱毛の練習台は自分の手足です。
何回か練習しているうちに、
自分の手足はツルツルになります。
顔のレーザーフェイシャルもできます。
自分で体験して、
どの程度の赤味がどの程度続くか理解します。
顔のうぶ毛やニキビも少なくなります。
■ ■
反面、今までの看護職としての経験が
すぐに役立たず、
新しいことをたくさん覚える必要があります。
手術室の勤務経験がなくても大丈夫ですが、
人をキレイにしたい、
自分もキレイでいたい、
細かいことに気がつく、
そんな方を募集します。
■ ■
マンガページには、
Chapter“41” 看護師さんの仕事があります。
美容外科に興味があって、
ご自身もきれいになりたい方のご応募をお待ちしています。
院長の休日
携帯料金引き下げを首相が指示
私はよくYahooニュースを見ています。
昨日のYahooニュースの記事です。
携帯料金引き下げを首相が指示、家計負担増を懸念=諮問会議
2015年9月11日、安倍首相は経済財政諮問会議で、携帯電話料金の家計負担軽減が大きな課題だとして、高市総務相に対して料金引き下げの検討を指示した。都内で7月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 11日 ロイター] – 安倍晋三首相は11日開かれた経済財政諮問会議で、携帯電話料金の家計負担軽減が大きな課題だとして、高市早苗総務相に対して料金引き下げの検討を指示した。甘利明経済再生相が、会議終了後の会見で明らかにした。
甘利再生相によると、携帯通信料が家庭支出に占める割合が拡大しているうえ、携帯通信事業者が3社体制で固定化し「競争政策が働いていないとの指摘もある」として、首相が総務相に指示したという。
また会議では安倍首相は、「最近の金融市場に変動が見られるが、回り始めた経済の好循環を民需主導で拡大・深化させることが肝要」と指摘。そのため「過去最高水準の企業収益にふさわしいよう、賃金の継続的な引き上げや正社員化の推進とともに民間投資の拡大実現が不可欠」と強調したという。(竹本能文 編集:田中志保)
(以上、Yahooニュースより引用)
■ ■
私と同じ1954年9月生まれの安倍首相です。
安倍晋三首相も今月21日で61歳です。
どうも最近の安倍首相は不人気です。
私も戦争は絶対反対です。
将来に禍根を残すような法案には反対です。
戦争は絶対にだめです。
■ ■
支持率低下対策かどうか知りませんが、
携帯料金引き下げに賛成です。
また新型iPhoneが発売されますが、
私は旧型のままです。
使えるうちは使います。
通信料金が安い、
格安simしむというのがあると聞いたので、
先日ヨドバシカメラに行ってみました。
■ ■
残念なことに、
バージョンUPしてしまったiPhone端末では、
正常に動作しない可能性があると言われました。
回線はauのままです。
auから新料金プランが出て、
5分までなら、
1000円安いプランでかけ放題になると今朝の新聞に書いてありました。
私は通話はしないので、
旧々プランのままです。
■ ■
今の生活になくてはならないのが、
スマホです。
次々と新型が出ますが、
私はお下がりのスマホが、
安い料金で利用できるようなプランがいいと思います。
今の販売方法を見ると、
家族全員でMNP
(Mobile Number Portability:他社からの移動)
ばかり優遇されています。
まだまだ使える携帯が、
次々と新しい機種に誘導されているように感じます。
医学講座
ピロリ菌検査結果
昨日の院長日記
ピロリ菌検査に行きました
私の検査結果がどうだったのか?
どんな検査をしたのか?
費用はいくらかかったのか?
疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
今日はそのお話しです。
■ ■
しんたに内科消化器内科を受診した目的は、
咳の原因となった?
逆流性食道炎の精査と治療です。
おかげ様で咳はすっかりおさまり、
薬を内服しなくても咳は出ません。
的確に診断をして、
お薬を処方していただいた新谷朋子先生に感謝しています。
■ ■
耳鼻科の内視鏡で診ていただいたのは、
下咽頭という声帯がある部分までです。
食道や胃の検査は消化器内科です。
しんたに内科消化器内科で最初の検査は、
おしっこでした。
ネットで見ると、
尿素呼気試験とか書いてあります。
飲酒運転のチェックのような検査だと思ってました。
■ ■
院内で尿を取って、
それを院内で検査してくださいます。
尿検査は楽です。
痛くもありませんし、
面倒でもありません。
おしっこの検査結果が出るまで、
超音波検査をしていただきました。
先生が自らエコー検査をしてくださいました。
■ ■
検査技師さんがしてくださる病院もあります。
しんたに内科消化器内科では、
先生がエコーの画面を見ながら、
ここが胆のうです石も炎症もなく正常です。
肝臓・脾臓も異常はありません。
腹部大動脈にも異常がありません。
先生が直接画面を見ながら説明してくださるので、
とても安心できます。
笑顔が優しい先生です。
さすがとも耳鼻科の奥様が選んだだんな様です。
■ ■
私がしんたに内科消化器内科を受診してよかった思ったのは、
検査が痛くなくて上手なだけではなく、
腕のいい先生が、
的確に診て診断してくださったことです。
おしっこの結果が出ました。
結果は偽陽性、
陰性ではないけれど、
強い陽性反応もない結果でした。
■ ■
内視鏡検査で、
胃の一部に潰瘍が治った痕がありましたが、
胃の粘膜はきれいでした。
私も検査中に見せていただきましたが、
腹黒くなく、
きれいなオレンジとピンク色でした。
おしっこの検査結果が偽陽性だったので、
内視鏡で採取したウレアーゼ試験もしていただきました。
残念なことに?
こちらも偽陽性でした。
■ ■
ピロリ菌除菌療法の対象となるのは、
次のI〜Vの病気の患者さんです。
( I)内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
(Ⅱ)胃MALTリンパ腫の患者さん
(Ⅲ)特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
(Ⅳ)早期胃がんに対する内視鏡的治療後(胃)の患者さん
(Ⅴ)内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と診断された患者さん
…とネットに書いてあります。
■ ■
私は先生と相談の結果、
胃の一部に潰瘍の痕があったので、
ピロリ菌除菌をすることになりました。
今朝から除菌の薬を内服しています。
これだけ丁寧に診察をしていただいて、
採血やおしっこまで検査をしていただいたのに、
しんたに内科消化器内科で支払ったのは、
1万円ちょっとでした。
ありがたいことです。
一週間分のお薬代が約3千円でした。
胃がんになることを思ったら1万円は安いです。
食道癌や肝臓癌の検査にもなります。
下咽頭の癌も診てくださいます。
痛くないです。
しんたに内科消化器内科をおすすめします。
院長の休日
ピロリ菌検査に行きました
今日は休診日だったので、
内視鏡検査をしていただきました。
きっかけは、
咳が減りました
2015年8月9日の院長日記に書いた咳と、
お通夜の帰り
2015年8月29日の院長日記に書いた奥さんとの会話です。
■ ■
ストレスに弱い私は、
研修医時代によくお腹が痛くなりました。
先輩にもよく叱られました。
その度にお腹が痛くなりました。
北大病院で、
仕事中にお腹が痛くなり、
看護師さんに注射をしてもらたこともありました。
■ ■
胃カメラ
2007年2月20日の院長日記です。
はじめて検査を受けたのは学生実習でお世話になった病院へ行った時でした。
『せっかく実習に来たのだからカメラでも飲んでみるか?』と先輩の先生に言われ素直に‘ハイ’と言ってしまいました。
もう30年も前のことです。
当時のカメラは親指ほどの太さで、のどを通る時から反射が強く
よだれと鼻水をダラダラ流し、
しまいには涙がボロボロになり同級生の前でひどく無様な姿になったのを記憶しています。
卒業後も仕事のストレスで胃が痛くなり、何度か胃カメラのお世話になりました。
何度やっても辛い検査でした。
少しずつ飲み方が上手になり、最後に釧路労災病院で受けた時にはかなりマシになっていました。
20年近く前のことです。
■ ■
今日の内視鏡検査は、
とも耳鼻科クリニック
新谷朋子先生のご主人、
しんたに内科消化器内科、
新谷直昭先生にしていただきました。
とても親切で優しい先生です。
内視鏡検査もとてもお上手です。
痛くありませんでした。
■ ■
検査中に先生と会話をする余裕がありました。
昔の胃カメラと比較すると、
隔世の感がありました。
内視鏡検査の他に、
超音波検査もしていただきました。
とても親切な先生です。
おすすめします。
しんたに内科消化器内科
〒060-0042
札幌市中央区大通西17丁目1-27
札幌メディケアセンタービル4F
電話:011-643-0335
FAX: 011-643-2367
医学講座
失明の医療事故
2015年9月3日の院長日記
レディエッセを中止しました2015で、
美容外科クリニックで、
レディエッセ(Radiesse)を注射され
失明した例26歳女性(近畿大学形成外科)
視力低下と皮膚壊死例27歳女性(札幌医大形成外科)
…のことを書きました。
■ ■
札幌医大の例も、
札幌医大眼科で懸命に治療してくださったので、
失明を回避できました。
もし眼科の治療が遅れたら、
失明になっていた可能性があります。
重大な医療事故です。
残念なことですが、
厚生労働省も、
消費者庁も、
国民生活センターも動いていません。
■ ■
形成外科では顔の手術をします。
眼科の先生といっしょに外傷を診ることもあります。
あまり知られていないことですが、
顔面骨骨折の手術でも、
失明した医療事故があります。
私が知っているのは、
眼窩ブローアウト骨折という骨折の手術で、
失明した事故です。
■ ■
美容目的の注射で失明した患者さんも、
骨折の手術で失明した患者さんも、
手術前は視力があった方です。
形成外科専門医でも、
眼窩ブローアウト骨折で失明は知らないと思います。
とても残念で、
申し訳ないことです。
■ ■
私自身も、
いつ事故を起こすかわかりません。
ですから、
毎日慎重に診療をしています。
車の運転と同じです。
美容外科価格破壊の弊害
レーシック詐欺
どちらも2008年の院長日記です。
■ ■
61歳という年齢になって思うことです。
医療というのは、
金儲けの道具ではなく、
人を幸せにする…
人の苦痛を取り除く…
そういう業種だと思います。
金儲けを考えると、
効率主義や
一人当り単価が
気になるようになります。
金儲けのばかり考えていると、
いつか
取り返しがつかない
事故が起こる気がします。
新米形成外科医師への助言も読んでください。
昔の記憶
61歳になりました
今日は私の61歳の誕生日です。
早朝からたくさんのお祝いメッセージをいただきました。
FBからもお祝いメッセージが届きました。
驚きました。
便利な世の中になったものです。
たくさんの方にお祝いしていただき、
♡ほんとうにありがとうございます♡。
■ ■
61歳の私の日常です。
奥さん:(誕生日に)何が食べたい?
私:うーん
奥さん:お肉でも(食べたい)?
私:お肉はいい(いらない)
奥さん:じゃあ何(食べたい)?
私:さんま(がいい)
奥さん:さんま…(が食べたい?)
私:うん(ふだん食べられない)太ったさんま(がいい)
奥さん:わかった
■ ■
これが61歳と59歳の夫婦の会話です。
恥ずかしながら…
ふだんの本間家の食卓に上がる秋刀魚は、
スーパーで売っている、
ごくふつうの(少しやせた)さんまです。
これで十分です。
安い時には100円くらいで買えます。
ふだんはこんなさんまです。
■ ■
でも今日は誕生日だから、
(売っていれば)
ちょっと太った秋刀魚を食べさせてもらえそうです。
私はもともとけちな男です。
唯一の贅沢な楽しみは、
大好物の、
さくらんぼさんの果物です。
りんごのおかげで元気です。
さくらんぼさんに感謝しています。
■ ■
母親の言葉を借りると、
本間家の男は、
みんなお腹が弱いそうです。
おそらく遺伝です。
遺伝子検査はしていませんが、
お腹が弱い家系です。
子どもの頃は軟弱児でした。
よく61歳まで元気でいたものです。
■ ■
あと何年働けるのか?
あと何年生きられるのか?
まったく見当もつきません。
毎日納豆を食べて、
贅沢はしないで、
つつましく生きていこうと思っています。
たくさんのお祝いメッセージをいただき、
ほんとうにありがとうございました。
本日、NTTPCコミュニケーションズのサーバーの故障で、
16:00~18:20頃までHPがご覧になれませんでした。
申し訳ありませんでした。
またクロスロードの須崎様に助けていただきました。
須崎さんに感謝しています。
昔の記憶
60歳最後の日
今日2015年9月7日で年齢60と書くのは最後です。
明日からは61です。
トシです。
同級生は定年退職したのに、
61歳になっても働けるのは、
ありがたいことです。
目も見えるし、
手も動きます。
■ ■
先輩の先生を見ていると、
60代でも、
70代でも、
まだ手術をしている先生がいらっしゃいます。
70代で手術はすごいと思います。
診療も手術もやめて、
悠々自適の先生もいます。
正直なところうらやましいです。
■ ■
今は便利な世の中です。
手術用顕微鏡があれば、
年齢に関係なくよく見えます。
私の頭の中には、
Googleマップ以上に、
手術に必要な解剖の地図があります。
どこにどんな血管や神経があるかわかります。
これだけは若い先生に負けません。
■ ■
偏屈でがんこなのに、
私といっしょに働いてくれる職員に感謝です。
60歳最後の日も、
朝からメールの返信をして、
院長日記を書いて、
手術をしています。
元気で働けることに感謝しています。
今月中にピロリ菌検査にも行きます。
元気で働いて、
ピンコロで逝きたいです。
贅沢な悩みです。
昔の記憶
北大形成外科創立50周年
平成27年9月4日(金)に、
京王プラザホテル札幌で、
北大形成外科創立50周年祝賀会が開催されました。
北大形成外科准教授、小山明彦先生の司会で、
約3時間半の祝賀会でした。
日本形成外科学会重鎮の先生から、
なつかしい外来の看護師さんにもお会いできました。
■ ■
北大形成外科は、
今から50年前の、
1965年4月に、
北大皮膚科の形成外科診療班として、
うぶ声をあげました。
大浦武彦先生が、
東京警察病院での研修を終え、
北大に戻って形成外科をはじめられました。
■ ■
昭和40年のことです。
最初は患者さんがいなくて、
苦労して患者さんを集めたこと、
唇裂や口蓋裂の患者さんを、
歯学部の歯科口腔外科と交渉して、
医学部形成外科で手術をするようになったこと、
黎明期の苦労を、
大浦武彦先生から聞かせていただきました。
■ ■
私にとって印象的だったのが、
大夕張の炭鉱ガス爆発事故のことです。
昭和43年2月29日三菱大夕張炭鉱でガス爆発事故がありました。
重体5、負傷11とネットに記載があります。
わずか数人ではじめた皮膚科の形成外科診療班から、
私が住んでいた大夕張に北大の先生がいらして、
患者さんを救命してくださいました。
その話しは父親や故濱本淳二先生から伺っていました。
自分が形成外科医になるまで、
大夕張に来てくださったのが、
形成外科の先生とは知りませんでした。
■ ■
今回、大浦先生から話しをお聞きして、
わずか数人の形成外科医の中から、
大夕張まで医師を派遣してくれたことに驚きました。
熱傷治療は大変な仕事です。
不眠不休で治療をしてくださったのだと思います。
1968年2月の大夕張の炭鉱事故の時に
はじめてinhalation injury(気道熱傷)という概念が、
日本で広まったそうです。
この炭鉱事故をきっかけとして、
北大形成外科では熱傷治療を研究するようになりました。
■ ■
当時、大夕張の鹿島中学校1年生だった私が、
もうすぐ61歳です。
まさか自分が医師になるなんて考えませんでした。
2月の大夕張は雪深い山奥です。
熱傷治療に使う薬は、
炭鉱病院には常備していません。
薬剤師だった父親が、
救助隊員の血液中の一酸化炭素濃度を測定したり、
やけどに使う薬を札幌に注文していました。
父親が病院から帰って来ないので、
母親が下着を届けていたように記憶しています。
その時に札幌から助けに来てくださった先生が、
北大形成外科の先輩だったと知り、
私はちょっと自慢したくなりました。
北大形成外科創立50周年万歳。
医学講座
2%の失敗率でも患者さんには100%
2日間の第3回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
有意義な学会でした。
私は乳房再建はしませんが、
一人の形成外科医として、
再建技術の進歩や、
保険適応になった乳房インプラントのことを、
しっかり勉強できました。
■ ■
この学会を聴いて、
一番印象に残ったのが、
聖マリアンナ医科大学形成外科教授の、
梶川明義先生のお言葉です。
2%の失敗率でも患者さんには100%
失敗は絶対に許されない
とても重みのあるお言葉です。
■ ■
乳癌で失った乳房を、
豊胸手術のように、
簡単に治せると思うのは大間違いです。
数百例の手術をしたベテランの先生でも、
なんらかのトラブルを起こす可能性があります。
たとえ2%の失敗率でも、
患者さんにとっては100%です。
きれいなおっぱいができると思っていたのに、
おっぱいができなくなります。
■ ■
乳がんになって乳房を失って、
ただでさえ落ち込んでいるのに、
感染などで再建できなくなると、
インプラントを抜去しなくてはならなくなります。
梶川教授は、
他院で感染した患者さんも、
梶川メソッドで感染をコントロールし、
インプラントの代わりに、
自分の組織で再建されていました。
■ ■
エクスパンダーという組織拡張器でたくさんの経験を積んで、
感染コントロールも上手にできる梶川先生だから、
たとえ2%の失敗例に入ってしまった患者さんでも、
なんとか救済して、
きれいなおっぱいを作っていらっしゃいました。
梶川教授の
2%の失敗率でも患者さんには100%
失敗は絶対に許されないが、
とても信頼できる先生の根拠です。
■ ■
感染コントロールの梶川メソッドは、
英文論文として2009年に発表されています。
Salvage of infected tissue expanders using a new continuous irrigation method with intermittent aspiration.
Kajikawa A, Ueda K, Katsuragi Y, Iida S.
J Plast Reconstr Aesthet Surg.
Mar;62(3):e69-72.2009
興味がある形成外科の先生は調べてください。
梶川先生に伺うと、
親切に教えてくださいます。
信頼できる先生です。
医学講座
第3回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
昨日と今日の2日間、
京王プラザホテル札幌で、
第3回日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が開催されました。
長い名前の学会です。
乳癌で乳房を失った患者さんへ、
乳房を作るための学会です。
■ ■
2013年7月から、
乳房再建に使うインプラントが保険適応になりました。
2014年1月から使えるインプラントが増えました。
札幌美容形成外科では実施していませんが、
保険で乳房再建を実施する施設が増えています。
この学会には、
形成外科医と乳線外科医が参加しています。
2日間の学会に参加してきました。
■ ■
学会に参加して、
発表を聞いた正直な感想です。
乳房再建は簡単ではない。
すぐにおっぱいができると思っているなら、
正直なところおすすめしない。
登録施設は増えていても、
ほんとうに上手な先生は限られている。
自分の身内だった、
お願いできる先生は数人かな?
■ ■
これは私が一人の形成外科医として受けた印象です。
私が一番感動した発表は、
聖マリアンナ医科大学形成外科教授の、
梶川明義先生の発表です。
もし自分の身内が乳癌になって、
再建手術を希望したら、
まず梶川先生に相談します。
梶川先生は信頼できる先生です。
■ ■
乳房再建は、
ベテランの先生が手術をしても、
2%くらいの確率でトラブルが起きます。
最悪の場合は、
おっぱいが再建できなくなります。
梶川先生は、
他院でトラブルになった患者さんでも、
何とか救済して、
きれいなおっぱいを作っていらっしゃいました。
梶川先生なら大丈夫です。
■ ■
首都圏にはたくさんの大学病院があります。
有名な大学病院だから、
必ずしも100%いいとは限りません。
大学病院の中には、
形成外科専門医取得前の医師が、
手術をするところもあるそうです。
その大学病院の術後写真を見ると、
とても手術を受けたいとは思いませんでした。
■ ■
先生による差が大きいのも、
この乳房再建手術です。
2010年6月30日の院長日記でご紹介した、
ブレストサージャリークリニックの
岩平佳子いわひらよしこ先生も、
とても信頼できる先生だと思います。
もし乳がんになって、
再建手術をお考えなら、
何人かの先生に意見を聞いて、
慎重に病院を選ぶことをおすすめします。
数百例の手術をした先生でもトラブルはあります。
形成外科専門医取得前の先生には、
かなり難しい手術です。