院長の休日
さくらんぼをいただきました2016
今年も山形のさくらんぼさんから、
さくらんぼをいただきました。
農繁期でお忙しい上に、
ご両親の病院への往復と、
ほんとうに毎日お疲れ様です。
私の院長日記にコメントをいただき、
ほんとうにありがとうございます。
心から感謝しています。
■ ■
今年は春先の低温で、
山形の果樹園が被害を受けました。
さくらんぼさんにお願いして、
私もお世話になっている方に、
毎年さくらんぼお送りしていたのですが、
今年は数量不足でお送りすることができませんでした。
こちらだけいただいて申し訳ございません。
■ ■
2016年は札幌美容形成外科、試練の年です。
札幌地裁で裁判がはじまりました。
長くかかることも予想されます。
札幌弁護士会の高橋智先生にお願いしているので、
私は医療に専念します。
札幌美容形成外科の診療を続けることが私の使命です。
さくらんぼさんありがとうございます。
今までにいただいた記録です。
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年

医学講座
空室がありません2016
平成28年6月14日、北海道新聞朝刊の記事です。
オフィス空室率11カ月連続低下
オフィス仲介の三幸エステート(東京)が6月13日発表した5月の札幌のオフィスビル平均空室率は、前月比0.46ポイント低下の5.59%だった。11カ月続けて前月より下がり、1994年1月の統計開始から最も低い状態が続いている。
主要3地区別では、札幌駅南口は0.4ポイント低下の1.8%、北口は0.4ポイント低下の2.9%、大通は0.3ポイント低下の4.9%といずれも下がった。幅広い業種でオフィス需要が根強く、まとまった面積を確保できるビルは一段と減っている。3.3平方メートル当たりの募集賃料は前月より130円安い7754円だった。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
札幌のビルが人気です。
近くに建設中の富国生命と越山ビルディングの跡地は、
竣工1年前から全館満室だそうです。
特に札幌駅前通地下歩行空間 (チ・カ・ホ)に直結したビルが人気です。
2011年3月に開通してから、
札幌の人の流れが変わりました。
雨の日は濡れず
雪の日は寒くなく
晴れの日は日焼けしません。
■ ■
大同生命との裁判ははじまったばかりです。
第一回口頭弁論が2016年5月30日でした。
次回は、
2016年7月25日月曜日13:30からです。
Googleで『大同生命+札幌』を検索すると、
私の院長日記、
大同生命のリスク
…が相変わらず上位にヒットします。
■ ■
私が入居するコンタクトオフビルからも、
何店かのテナントさんが移転されました。
裁判になっているのは、
医療法人札幌美容形成外科だけです。
階下の雪印パーラーさんも、
なかなか移転先が決まらないようです。
理由は空き室がないからです。
毎年いらしてくださる、
脇汗ボトックスの患者さんから激励されています。
先生のところがなくなったら困る
患者さんが困らないように、
札幌弁護士会の高橋智先生ががんばってくださっています。
医学講座
皮膚腫瘍外科分野指導医更新2016
専門医更新2015
2015年1月9日の院長日記です。
次の内容が昨年の院長日記です。
私は日本形成外科学会と、
日本熱傷学会の、
専門医です。
昔は認定医と呼ばれていました。
国の方針で、
どこの学会でも専門医になっています。
■ ■
医師免許証は、
一度取得してしまえば生涯有効です。
大きな問題を起こして、
医業停止処分でも受けない限り、
免許停止になることはありません。
私が知っている先生で、
免許停止になったのは、
悪質な脱税、
殺人、
…などです。
■ ■
前回の更新が2009年でした。
専門医更新
…という2009年1月8日の院長日記に書いてあります。
今回から、
専門医更新が6年毎になりました。
書式も変わりました。
診療実績記録という様式4が変更になっています。
この様式4が面倒です。
■ ■
診療を行った施設名・所在地、
勤務の態様(常勤か非常勤か?)
外来担当日数、
1日の患者数(平均)、
手術件数(月平均)、
レーザー治療(月平均)、
創傷処置・褥瘡処置など(月平均)、
■ ■
私のように、
開業して一箇所のクリニックであれば比較的楽です。
大学の先生のように、
6年間に何回か転勤して、
複数のクリニックでアルバイトをしていたとなると、
よほど詳しく記録をつけていないと、
正確に記載するのは難しいと思います。
若い先生は、
専門医更新のことも考えて、
自分でデーターベースを作っておく必要があると思います。
■ ■
今年は、
日本形成外科学会特定分野指導医制度
皮膚腫瘍外科分野指導医の更新年です。
長い名前の指導医です。
2011年に取得した、
日本形成外科学会特定領域指導専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
今年のは、
皮膚腫瘍外科分野指導医
分野の2文字が入っています。
■ ■
2016年6月30日必着で、
書類を送らなくてはなりません。
いつもは、
余裕で書類を作成する私ですが、
今年は4月から忙しく、
ようやく昨日から取りかかりました。
面倒なのが、
診療実績報告書です。
■ ■
学会からの通知によると、
分野指導医資格取得後に関わった症例の、
【件数】を記載して報告となっています。
(手術したもの以外も含む)
手術件数なら比較的簡単に抽出できます。
皮膚腫瘍の患者さんに、
関わった症例数となると抽出が難しいです。
若い先生への助言です。
専門医更新のために、
自分が関わった症例のデーターベースを、
必ず作成されることをおすすめします。


専門医の維持も大変です
医学講座
「プチ整形」まさか失明
平成28年6月12日、朝日新聞朝刊の記事です。
「プチ整形」まさか失明「鼻を高く」未承認剤の注射後
注射だけで気軽にできる「プチ整形」の一部で、失明や皮膚の壊死(えし)といった重篤なトラブルが起きている。専門医によると、鼻を高くすることなどに使う充塡(じゅうてん)剤(フィラー)が原因だという。詳しい調査はされておらず、現在も使っているクリニックは少なくない。
近畿地方の大学病院に2014年、体のふらつきと右目の異常を訴える20代の女性が運び込まれた。翌日、目は光を感じなくなり、右眉から鼻にかけて皮膚が壊死した。女性は鼻を高くするため、美容クリニックで鼻の付け根の骨膜付近にフィラーを注射された直後だった。
検査の結果、フィラーが血管に入って周辺の血流を止めたことが原因と判明。女性は約2週間入院し、ステロイド剤を使って炎症を抑える治療を受けた。だが右目の視力は失われ、顔には大きな傷が残った。
女性に使われたフィラーは、歯の主成分と同じハイドロキシアパタイトの微細な粒を含んだジェル状の注入剤。国内では未承認だが、顔の整形で一般的に使われているヒアルロン酸より矯正した形が長持ちしやすいとして、数年前から使われ始めた。
美容医療の事故情報に詳しい日本形成外科学会理事長で大阪大医学部の細川亙教授によると、この製品による事故は関東や北海道の病院で報告されている。
ハイドロキシアパタイトは分解することが難しく、術後に血管を圧迫するなどのトラブルが起きると処置は非常に困難だという。ヒアルロン酸でも同様の事故は起こりうるが、薬剤注射で分解できる。
視力障害、皮膚の壊死は多くの基幹病院が経験しているという医師の一人は「被害者は事前に危険性について説明を受けていなかった。自分が治療した人を含め、多くはクリニックとの間で示談になっているため問題が知られないできている」と話す。
この製品は米国など海外では、ほうれい線などのしわを目立たなくするための医薬品として承認を受けている。国内の輸入代理店の担当者は「事故については把握しており医師には説明している。医師の技量の問題だ」と話す。
美容クリニック側の対応は分かれる。札幌市のクリニック院長はこの製品を使った隆鼻法を「安全が保てないと判断し、昨年秋にやめた」と話す。一方、大阪市内のクリニックはウェブサイトで「メイク感覚」などと宣伝し、危険性には触れていないところも多い。
フィラーを使った美容整形は、しわの治療や顔輪郭の矯正など幅広い。皮膚を切ることなく矯正部分に注射するだけで済み、気軽さから「プチ整形」と呼ばれる。しかし、「統計がない」(厚生労働省)ことから実態は不明。使用は広がっているとみられているが、国はトラブルについて注意喚起をしていない。
細川教授は「プチ整形は簡単に受けられるから安全だと思っている人が多い。だが、事故が起きた際の危険は、整形手術より大きいこともあると認識してほしい」と話す。
■事故情報、共有されず
「論文などで事故が報告されているのに野放しなのは美容医療ならではだ」。フィラーが原因の皮膚壊死を治療したことがある関東地方の形成外科医は嘆く。
美容外科などの美容医療は、医師法で医療行為として定められている。だが、病気が原因ではない場合、健康保険は使えない自由診療となるのが一般的だ。
保険診療は、厳しい審査を受け、認可された手術や薬剤に限定されている。これに対し、美容医療で使われている薬剤の多くは未承認だ。過去には海外製のフィラーから猛毒のヒ素が検出されたこともある。
患者の安全のためには事故や合併症の情報共有が不可欠だが、美容医療の関連学会は出身科で二分されたままの状態が続く。統一的な対策を取るのが難しいのが実情だ。
日本美容外科学会(JSAPS)の百束比古(ひゃくそくひこ)理事長は「営利追求になっていることや、形成外科の知識がない医師が参入していることが、問題を深刻にしている。医師教育を高める取り組みはしているが、改善には時間がかかる」と話す。
厚労省医療安全推進室は「現行の事故情報の収集制度では、小規模クリニックが多い美容医療の情報はなかなか入ってこない」という。消費者事故を担当する消費者庁消費者安全課も「こちらで医療機関のリスクを把握するのは困難。施術を希望する際は担当医師の経歴や専門を確認してほしい」と話している。(重政紀元)


(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
私が昨年9月から、
声を大にして言っていた、
レディエッセによる失明事故です。
朝日新聞が、
慎重に調査をして、
記事にしてくださいました。
本文中にある、
札幌市のクリニック院長は
この製品を使った隆鼻法を
「安全が保てないと判断し、昨年秋にやめた」と話す。
…は私のことです。
■ ■
レディエッセを中止しました2015
2015年9月3日の院長日記です。
日本形成外科学会理事長の、
細川亙(ほそかわこう)先生が、
美容医療で悲惨な結果が出ていることを周知するために、
闇に葬られてしまいそうな事例を拾い上げて、
形成外科の学術専門誌で取り上げました。
■ ■
日本形成外科学会誌ではなく、
克誠堂出版の形成外科
に掲載したのは、
形成外科学会員以外の、
美容外科医にも読んでもらいたいからだと思います。
残念なことですが、
このレディエッセ以外でも深刻な健康被害が出ています。
■ ■
昔から、
美容外科による健康被害はあります。
♡きれいになりたい♡
という
♡乙女心♡
につけ込んで、
これでもか、
これでもか、
…と自分の身内なら絶対にしない手術をすすめる美容外科があります。
■ ■
もし健康被害に遭われた方がいらしたら、
弁護士さんに相談することをおすすめします。
北海道でしたら、
札幌弁護士会の高橋智先生をおすすめします。
全国の弁護士を知りたかったら、
医療事故情報センターです。
何度も院長日記で取り上げています。
美容外科での死亡事故2014
品川美容外科の「糸によるフェイスリフト術」問題
医療事故情報センター
〒461-0001
名古屋市東区泉1丁目1-35ハイエスト久屋6階
電話:052-951-1731
FAX:052-951-1732
朝日新聞で報道された患者さんが、
少しでも元気になってくださることをお祈りしています。
記事を書いてくださった、
重政紀元しげまさのりゆき記者に感謝いたします。
院長の休日
食品ロスに特効薬
平成28年6月11日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
食品ロスに特効薬
長野県松本市の職員の懇親会には席を立ってお酌をして回ることを禁ずる時間帯がある。乾杯に続く冒頭の30分間とお開き前の10分間だ。各人が自席でしっかり料理を食べる時間とされた。30・10(さんまる・いちまる)運動と呼ばれる。
▼食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を減らそうと、菅谷(すげのや)昭市長が6年前に提案した。運動は市役所から企業へ広まった。
▼家庭版30・10も考案された。毎月30日は食材を使い切る「冷蔵庫クリーンアップ」の日。10日は「もったいないクッキング」の日。大根の皮やブロッコリーの茎、古いパンを使ったレシピを紹介する。
▼次代を担う子供たちにも働きかける。職員らが公立の保育園と幼稚園全46園を訪ね、紙芝居やクイズで食べ物の大切さを伝えた。園児らが家で父母に言う。「もったいないよ」「なんで捨てちゃうの」。反省した親たちが習慣を改めつつあるそうだ。
▼松本市へは大阪府豊中市など各地の自治体から視察が続く。佐賀市や熊本県あさぎり町からは「30・10運動の名称を使わせて」と電話が来た。
▼いま世界では9人に1人が飢餓に苦しむ一方、年間約13億トンもの食品が食べられずに捨てられる。フランスでは今年、大型スーパーによる食品廃棄が規制された。中国は、完食して皿をピカピカにする「光盤」運動を提唱している。日本は信州発の「30・10」運動を国内外へ広められないだろうか。宴会版、家庭版ともに異文化圏でも通じる普遍性があると思うが、どうだろう。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
天声人語の筆者が交代してから、
私が好きな内容になったと感じます。
お二人の筆者が交代で書かれています。
毎日朝刊の紙面をどうやって埋めようか?
それはそれは大変なことと思います。
高校生の時から、
半世紀は朝日新聞を購読しています。
今日の天声人語はぜひ読んでいただきたい内容です。
■ ■
宴会のお酌には無縁になりましたが、
家庭版30・10には大賛成です。
けちな二人の本間家です。
冷蔵庫の中は奥さんのとりでです。
たまに私が冷蔵庫の中を見ると、
怒りが爆発することがあります。
冷蔵庫でものが腐るなんて信じられない!
■ ■
私は、口うるさい男です。
『家の中がキタナイ』
『片付いていない』
『冷蔵庫の中でものが腐っている』
などなど…
家内も反論します。
『どこの家もこんなものょ…』
女性も強くなります。
■ ■
家庭版30・10がいいです。
毎月30日は食材を使い切る
「冷蔵庫クリーンアップ」の日。
10日は
「もったいないクッキング」の日。
大根の皮やブロッコリーの茎、
古いパンを使ったレシピを紹介する。
ぜひ本間家でも実行したいと思います。
医学講座
お医者さんの奥さん2016
お医者さんの奥さん2010
2010年10月22日の院長日記。
お医者さんの奥さん
2008年10月4日の院長日記です。
お医者さんの奥さんは、
母子家庭です。
■ ■
いい夫婦の次の日2011に書きました。
2011年11月23日の院長日記です。
昨日、11月22日は…
♡いい夫婦の日♡でした。
今日は…
勤労感謝の日。
いい夫婦の次の日です。
本間家は、
残念ながら♡いい夫婦♡ではありません。
■ ■
♡いい夫婦♡だったのは…
結婚してから…
子どもが生まれるまでの数年間。
それからは…
父親と母親になりました。
お医者さんの奥さんは、
しあわせではありません。
患者さん中心の生活なので母子家庭です。
■ ■
子どもが小さい頃は…
転勤が多かったですが…
それなりにしあわせな家庭だったと思います。
でも…
♡いい夫婦♡だったかは疑問です。
よく夫婦喧嘩もしました。
うちの奥さんは強いです。
■ ■
いい夫婦の次の日は、
これからの老後をどう過ごそうか…?
…と悩んでいます。
私57歳、
妻55歳です。
同年代のご夫妻には、
とても仲が良い方たちもいらっしゃいます。
■ ■
私は今さら♡いい夫婦♡も無理なので、
おたがい、他人に迷惑をかけず…
子どもにも迷惑をかけず…
残った人生を送れればよいかなぁ~
…と思っています。
奥さんが郷ひろみさんのコンサートへ行くのも良いし…
私は家で犬と遊んでいます。
いい夫婦の次の日は…
◇健康な夫婦◇が理想です。
■ ■
ここまでは5年前に書きました。
今年は、
私62歳、
妻60歳です。
家にいるのは、
今月で7歳になる犬だけです。
子供たちは遠くに行きました。
他人に迷惑をかけず、
元気に老後を迎えたいと思っています。
■ ■
お医者さんの奥さんだから、
♡しあわせ♡とは限りません。
お医者さんの奥さんは、
孤独に強くて、
忍耐強い人でないと、
なかなかつとまらないと思います。
うちの奥さんが、
私ががまんしているから
…というのは、
孤独に強くて忍耐強い人という条件では合っていると思います。
昔の記憶
私ががまんしているから
うちの奥さんによく言われます。
(あんたみたいにうるさい人)
私ががまんしているから
つとまるのょ
他の人だったら、
絶対に無理
はいはい、
私はうるさい筋金入りのがんこ夫です。
■ ■
私も反論します。
僕みたいに、
(働き者で)
(真面目で)
(酒も飲まないし)
こんな夫はなかなかいない、
人間国宝だ。
■ ■
夫婦円満とはほど遠い、
今年62歳の私と、
今年還暦の奥さんです。
家には、
私たちの他には、
そら君しかいません。
■ ■
本間家、
唯一の救いは、
価値観が同じです。
二人ともけちです。
イオンの割引デーによく買い物に行きます。
半額になった商品も買います。
あと何年生きられるかわかりませんが、
お互いにがまんして生活しています。
どこの家もこんなもんだと思っています。
腹が立った時は、
昔のいい時代を思い出すことにしています。

医学講座
院長は大変です
昨日の院長日記、
にやり、ほっとに書きました。
昔は大きな病院の院長に就任すると、
『先生おめでとうございます』
…と言ったものです。
最近は、
『先生ご苦労様です』
(先生、大変ですね)
(先生、事故がないことを祈ります)
(先生、訴訟がないことを祈ります)
院長在任中に
謝罪記者会見に出ることもあります。
■ ■
私は現在61歳です。
今年9月で62歳になります。
私と同年代の先生が大きな病院の院長です。
大きな病院の院長になれなかったから、、、
負け惜しみで言うのではありません。
院長は大変です。
私のように個人経営で、
経営も医療も一人で決められる院長はまだマシです。
大きな病院の院長は経営者が別です。
■ ■
公立病院を経営するのは、
地方自治体です。
自治体病院の院長は、
議会で説明したり追及されたりします。
毎年議会の時期になると、
歴代の院長は大変そうでした。
病院経営が黒字だといいですが、
赤字病院の院長は大変です。
■ ■
JA帯広厚生病院は黒字病院でした。
黒字病院でも、
大きなことを決めるのは、
JA北海道厚生連本部でした。
JA北海道厚生連には、
赤字の病院もありました。
JA北海道厚生連全体の収支が黒字か赤字かで、
いろいろなことが決められていました。
■ ■
美容形成外科の経営も楽ではありません。
うかうかしていると、
すぐに倒産の危機です。
クリニックの特徴がないと…
生き残れません。
うちでしかできない…
という手術や治療がなければ倒産です。
私が得意とするのは、
繊細で丁寧な手術です。
簡単に、マネのできない手術です。
まだ、もう少し生きのびようと思っています。
医学講座
にやり、ほっと
平成28年6月6日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
にやり、ほっと
「ヒヤリハット」は、事故につながりかねない出来事を指す言葉だ。引き継ぎに書いて同僚に注意を促そうと、職場で心がけている方も多いだろう。東京都の有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス井草」もそうだ。でもここにはもう一つ、「にやりほっと」がある。
▼介護していて思わず笑ってしまう、心がなごむ。そんなお年寄りの言葉や振る舞いを職員がカードに残している。ひな人形を前に「これを見るとうれしくなるなんて、私もまだまだ女の子だねえ」との言葉がある。「食欲がない。物欲ならあるのだけど」とは、食事前の冗談である。
▼昔のあだ名を教えてもらった、夫の思い出話をしてくれた、なども。「ヒヤリハットだけではマイナス面ばかりが見えがち。プラス面をみんなで共有しようとしています」と、職員の金子彩香(あやか)さん(25)は言う。
▼小さな子のいる家庭は、あらゆる瞬間が「にやりほっと」かもしれない。甘えるしぐさに目を細め、おませな言葉に驚く。忘れないよう書き留めている方もおられよう。
▼同僚でも夫婦や親子でも、一緒の時間を過ごせば心がなごむような出来事は訪れる。でも忙しかったり、関係がよくなかったりして微笑(ほほえ)み合う余裕を失うこともある。距離がもっと近くなる機会なのに。
▼この老人ホームでは、にやりほっとの記録から「へえ、こんなことあったんですか」と話が弾むことが多いそうだ。一緒にいる空間がその分温かくなる。「介護者」と「入居者」という立場を少しだけ忘れて。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
にやり、ほっとはいいです。
昔は大きな病院の院長に就任すると、
『先生おめでとうございます』
…と言ったものです。
最近は、
『先生ご苦労様です』
(先生、大変ですね)
(先生、事故がないことを祈ります)
(先生、訴訟がないことを祈ります)
院長在任中に
謝罪記者会見に出ることもあります。
■ ■
私もJA帯広厚生病院形成外科主任部長の時に、
菓子折りを持って、
患者さんのお宅まで謝罪に行ったことがありました。
六花亭の、
一番大きな十勝日誌でした。
今でもあの箱を見るたびに思い出します。
患者さんに謝りました。
申し訳ございませんでした
■ ■
医療や介護の現場も大変です。
ヒヤリハット
インシデントレポート
医療事故報告書
書類を作成するのも大変です。
他の先生が関わった事故で、
カルテを証拠保全されたこともあります。
私が報告書を書きました。
一週間近く毎日何時間もかけて書きました。
■ ■
♡にやり、ほっと♡はいいです。
これを見るとうれしくなるなんて、
私もまだまだ女の子だねえ
食欲がない。
物欲ならあるのだけど
こんなレポートはいいです。
■ ■
私が将来入所するなら、
「ヒヤリハット」レポートがある施設より、
分厚い、
♡にやり、ほっと♡報告集がある施設を選びます。
朝から気分のいい天声人語を書いてくださった、
朝日新聞社に感謝します。
また素敵なコラムを楽しみにしています。