医学講座
                        
                            お金のことを言う先生はだめです                                                    
    
                         他の大手美容外科に行ったら、
 あなたの目は、
 この安い手術法だと治らないので、
 こちらの高い手術をすすめます
 …と言われて、
 19,800円のつもりで行ったのに、
 14万円の手術を受けてしまった。
 結局、治らなかった、、、涙)
      ■         ■
 こんな患者さんが来院されます。
 第38回日本美容外科学会(横浜)②
 …に書いた、
 特別発言の白壁征夫先生が言われた、
 大手美容外科チェーン店の経営方針の変更から、
 高い手術を吹っかけられる患者さんが増えています。
 残念なことだと思います。
      ■         ■
 たとえば、
 自分が癌なって病院に行ったとします。
 まともなお医者さんは言いません。
 あなたの癌はこの安い手術法だと再発します。
 高い最新のプレミアム手術法だと、
 5年生存率は99%になります。
 こんな病院を信じて手術を受けますか?
 医者も地に落ちたものです。
      ■         ■
 形成外科と保険診療
 2011年6月15日の院長日記です。
 病院へ行くと…
 保険証を出して、
 保険で診てもらいます。
 日本ではあたりまえのことですが、
 外国では制度が違います。
 米国の医療という…
 2008年2月15日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 マイケル・ムーア監督の、
 Sicko(シッコ)という映画があります。
 DVDにもなっています。
 こちらのブログで紹介された記事です。
 ある中年の大工さんが不運にも仕事中に二本の指を切断してしまった。
 健康保険のない彼は、医師から素晴らしい選択をせまられた。
 「中指をつなげるなら6万ドル、薬指なら1.2万ドル」
 この大工さんはロマンチストだったので、薬指を選択。
 お別れした中指の方は、新居にお引越し。
 サヨナラ・・・、、、
 失われた中指の移転先はどこかって?そこは、ゴミ集積所だった。
 これは、米国のマイケル・ムーア監督の新作映画『シッコ』の笑える一場面である。
      ■         ■
 今の日本では、
 健康保険で指をつなぐ手術が受けられます。
 もちろん生活保護の方も受けられます。
 おそらく、刑務所内作業で、
 囚人が指を切断したとしても手術が受けられます。
 私は、受刑者の手術をしたことがあります。
 医療機関にとっては大変な日本の保険医療制度は、
 利用する国民にとってはメリットがあります。
      ■         ■
 形成外科だと5万円で受けられる眼瞼下垂症手術は、
 有名な美容外科に行くと50万円以上します。
 高いお金を払ったからといって、
 必ずしも良い結果ばかりではありません。
 私の目は、
 聖路加国際病院形成外科で保険診療で治していただきました。
 お金のことばかり言う先生は、
 信用してはダメです。
 昨日の院長日記に書いたように、
 手術直後にはいこれででき上がりでポイされます。
                        
                        
                     
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            微妙な左右差は無理に修正しない                                                    
    
                         2015年9月22日と23日の第38回日本美容外科学会(横浜)
 眼瞼下垂症の発表で印象に残った症例です。
 あえてお名前は出しません。
 私と同じように、
 大学病院で形成外科講師をしていた、
 形成外科専門医の先生です。
 上手な先生です。
 目の手術もたくさんしていらっしゃいます。
      ■         ■
 若い女性の眼瞼下垂症手術をしました。
 微妙な左右差が残ったので、
 その先生が修正手術をしました。
 それでも患者さんは満足せず、 
 もう少し治して欲しいと希望されたそうです。
 私たちが見ると、、、
 よ~く見ると多少の左右差はあるものの、
 ふつうの人が見てもわからないくらいの左右差でした。
      ■         ■
 先生は、
 これ以上の修正はできないと断ったそうです。
 患者さんは満足せず、
 他の美容外科へ行って修正手術を受けました。
 結果は見るも無残でした。
 修正どころか、
 最悪な結果になっていました。
 手術直後にはいこれででき上がりと言われたそうです。
      ■         ■
 患者さんは、
 先生ごめんなさいと戻って来られました。
 どうしてこんな結果になったの?
 患者さんは泣くだけで…
 先生は、
 また難しい修正手術をすることになりました。
 他で傷つけられてしまった目は、
 元に戻すことも難しくなります。
 それでもどうにか見られる目になっていました。
      ■         ■
 誰が手術をしても、
 微妙な左右差が残る患者さんはいます。
 もともと左右差がある先天性眼瞼下垂症や、
 片方の眉を上げる癖のある患者さんの目は難しいです。
 何百例も手術をしている先生が、
 これ以上の修正はできないと言われたら、
 よほどの左右差でなければ、
 無理に修正手術はしないことをおすすめします。
 口だけうまい先生もいます。
 信じてはいけない先生にだまされないでください。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            ウサギのうんちとお尻の悩み                                                    
    
                         ころころとした、
 ウサギのうんちで悩む女性は多いです。
 ドラッグストアに行くと、
 ピンクのパッケージに入った便秘薬が、
 女性の目につくところに陳列されています。
 便秘薬だけで治らない人もいます。
 そんなウサギのうんちと
 お尻の痛みで悩んでいる人に読んでほしいです。
      ■         ■
 平成27年9月24日(木)北海道新聞夕刊、
 メディカルガイドのコラムです。
 広告ですがとてもためになる内容です。
 私の同期、
 西尾昭彦先生が語るお尻の悩みです。
      ■         ■
 いきいきゼミナール
裂肛(れっこう)
ゲスト札幌いしやま病院、西尾昭彦院長
裂肛とはどのような病気ですか
 痔とは、肛門およびその周辺に起こる病気の総称です。肛門疾患で多いのは、痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)の3つで、外来の約8割を占めます。痔核はイボ痔、裂肛は切れ痔、痔瘻はあな痔とも呼ばれます。
 便秘気味の若い女性に多くみられるのが、肛門内側の皮膚(肛門上皮)が切れる裂肛です。痔の中でも痛い病気の代表です。症状は排便時の痛みが主で、出血はないかあっても少量です。一度裂けた傷は排便の度に延ばされるため治りにくく、痛みが続くようになります。痛みが嫌で排便を避けるようになると便がますます硬くなり、症状を悪化させるという悪循環が生じます。
 繰り返し切れて慢性化すると、傷が深くえぐれて潰瘍化していきます。炎症性の肛門ポリープと呼ばれる突起物ができたり、傷の縁の皮膚が盛り上がって肛門が狭くなったりして、排便時の苦痛が増します。トイレの中で気が遠くなるという患者さんもいるほどです。
裂肛の治療について教えてください
 裂肛の治療は、便を軟らかくして排便を楽にする内服薬や、排便時の痛みを抑えるための塗り薬、肛門に注入する座剤、軟こうなどの外用薬が中心です。
 傷の治療を行いながら、生活習慣を改善して便通を整えることも裂肛治療では大切です。朝食をきちんと取る、水分や食物繊維を十分に取る、便意を我慢しない、適度な運動をするなど、便秘を防ぎ、硬過ぎず軟らか過ぎない“質の良い便“を出す生活を心掛けてください。
 傷が深い、肛門が狭いなどの慢性化した裂肛になると、薬などの保存治療では治らず、外科治療が必要になります。肛門周囲の痛みだけが取れる硬膜外麻酔をして、硬く狭くなった肛門の括約筋を正常な状態になるまでマッサージをして引き延ばす治療です。マッサージの時間は10秒程度で、入院の必要もなく、翌日の排便から痛みがなくなるケースがほとんどです。
 さらに重症例になると、2~3日入院してマッサージに加えて潰瘍やポリープの切除が必要な場合もあります。
 恥ずかしさから受診をためらわれている方も多いようですが、切らずにすむ治療により、痛みのない快適な生活を取り戻せることが多いことを知ってほしいと思います。
      ■         ■
特定医療法人藻友会札幌いしやま病院、札幌いしやまクリニック
 1977年開設の直腸肛門疾患の専門病院,安全で質の高い医療を目指して、2004年から外来専門の「札幌いしやまクリニック」と入院・手術を行う「札幌いしやま病院」として新たにスタート。道内外からも患者が訪れています。
 住所/札幌市中央区南15条西11丁目
 電話番号/011-551-2241
 診察受付/
 月・火・水・金曜9:00~11 :30、13:30~16:00
 木・土曜 8:00~11:00
 毎週火曜日の午後は女性患者専用外来
 休診日/日曜・祝日
企画制作/北海道新聞社広告局
(以上、北海道新聞より引用)
                        
                        
                     
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            第38回日本美容外科学会(横浜)③                                                    
    
                         今回の第38回日本美容外科学会(横浜)で、
 一番聞きたかった内容が、
 シンポジウム8
 他院でおこなった眼瞼下垂手術の修正
 ―美しい重瞼ラインを作るための工夫―
 …でした。
 シンポジウムを聞いた正直な感想は、
 難しい患者さんは誰がやっても難しいです。
      ■         ■
 目は身体の中でも最も目立つ部位です。
 おっぱいが左右で多少違っても、
 それほど気になりません。
 下着で隠すこともできます。
 もともと左右差のあるおっぱいの人はたくさんいます。
 目も、
 もともと左右差がある人はたくさんいます。
      ■         ■
 保険診療で5万円でしても、
 自由診療で50万円でしても、
 高齢者の方が1万5千円くらいでしても、
 医療保護の方がただでしても、
 【左右差を無くすのが】
 【先生の腕でしょ】
 …と言われます。 
 美容形成外科のつらいところです。
      ■         ■
 シンポジストで最後に登場したのが、
 蘇春堂形成外科の
 野平久仁彦先生です
 野平先生は誰もが認めるスペシャリストです。
 再来年の日本美容外科学会会長です。
 野平先生の演題名は、
 SY8-5他院で行われた眼瞼下垂症術後変形の治療
 スペシャリストの野平先生ですら、
 一度の修正手術では治らず、
 平均手術回数2.0以上の患者さんがいました。
      ■         ■
 座長の新横浜形成クリニック、
 岩波正陽先生が言われたように、
 前の先生がどんな手術をしたのかもわからず、
 どこにどんな糸で固定されているかもわからず、
 他院で行われた眼瞼下垂症の治療は難しいです。
 一つだけ言えるのは、
 最初にいい手術を受けた人は、
 たとえ修正手術になってもやりやすいです。
 最初にとんでもない手術を受けた人は、
 どんな名医でも治すのが難しいです。
 形成外科専門医でもレベルが違います。
 自分の好みの目もあります。
 先生は慎重に選んでいただきたいです。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第38回日本美容外科学会(横浜)②                                                    
    
                         2015年9月22日と23日の2日間の
 第38回日本美容外科学会で一番印象に残ったのが、
 特別企画
 【美容外科合併症】でした。
 座長:
 保阪善昭(総合東京病院形成外科・美容外科)
 百束比古(日本医科大学形成外科)
 演者:
 小川令(日本医科大学形成外科)
 野本俊一(日本医科大学形成外科)
 島倉康人(北里大学医学部形成外科・美容外科)
 新橋武(新橋形成外科クリニック)
 土井秀明((医)杏皇会こまちクリニック)
 特別発言:白壁征夫(美容形成外科サフォクリニック)
      ■         ■
 美容外科手術で不幸な結果になってしまう人が、
 残念ながらいらっしゃいます。
 日本医大形成外科は、
 ヒトアジュバント病の時代から、
 長く美容外科の後遺障害に悩む患者さんを診ていらっしゃいます。
 幸せを作る医療も、
 一歩間違うと不幸のどん底に落ちる医療になります。
      ■         ■
 特別発言の白壁征夫先生からは、
 大手美容外科チェーン店の経営方針の変更によって、
 糸による健康被害が続出したこと。
 このまま健康被害が続くと、
 まともな美容外科まで困ることになると発言されました。
 私も何とかしなくてはならないと思います。
      ■         ■
 この特別企画の最後に、
 会場から発言されたのが、
 高須克弥先生でした。
 高須先生も、
 美容外科の将来にかかわる大問題であると、
 強く語られました。
 高須先生のおっしゃる通りだと思います。
      ■         ■
 今回の学会では、
 韓国の先生や台湾の先生から、
 ヒアルロン酸による失明や鼻壊死という、
 重大な副作用についての講演がありました。
 解剖学的にどこが危険な部位で、
 どうしたら失明事故を回避できるか?
 詳細な血管解剖の結果も見せてくださいました。
      ■         ■
 残念なことですが、
 日本の大学病院で美容外科を標榜しているところがありますが、
 注入剤による失明を防ぐには、
 どうしたらよいか?
 …というような研究は聞いたことがありません。
 もっと美容外科関連の事故を防ぐための研究や機関があるべきです。
      ■         ■
 唯一、私が覚えているのは、
 福島で開催された、
 第21回日本形成外科学会基礎学術集会
 慶応義塾大学形成外科、
 清水雄介先生のご発表だけです。
 『新鮮屍体を用いた顔面の動静脈解剖の検討』
 まるで3年後に注入剤による皮膚壊死で、
 形成外科の特集号が出ることを予測したような研究です。
 美容外科も医学なので、
 しっかり研究を重ねて
 不幸な結果を出さないことが大切だと痛感しました。
      ■         ■
 今日からHPが変わっています。
 愛知県のオフィスクロスロードの須崎克之様にお願いしました。
 お気づきの点があれば教えてください。
 須崎様ありがとうございました。
                        
                        
                     
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            第38回日本美容外科学会(横浜)①                                                    
    
                         昨日は朝9:00から夕方18:20まで学会を聞いていました。
 私が聞いたのは、
 主に目に関係する演題です。
 正直な感想です。
 お医者さんも、
 患者さんも、
 眼瞼下垂は苦労しているなぁ~
      ■         ■
 朝2番目の発表が、
 深谷赤十字病院形成外科、
 金沢雄一郎先生のご発表でした。
 上眼瞼形成術後に生じた上眼瞼waterline show
 私はこのwaterlineのことを知りませんでした。
 医学用語ではなく、
 メイク用語だそうです。
 目を大きく見せるために、
 睫毛の下の眼球に近い【濡れた部分】にメイクをするのだそうです。
 医学的にはおすすめできません。
      ■         ■
 金沢雄一郎先生のご発表は、
 アートメイクをしているご婦人に、
 眼瞼下垂症手術をすると、
 アートメイクが目立ってしまい、
 睫毛の下の色が入っていない、
 【濡れた白い部分】が目立つという内容です。
      ■         ■
 私も数㎜幅で濃いアートメークが入っているご婦人は、
 控えめに手術をすることにしています。
 何もない人に比べると、
 アートメイクの黒と内出血の赤が混じって、
 とてもお気の毒な目になります。
 金沢先生のご発表でも、
 再手術をして目立たなくしているとのことでした。
 アートメイクはできれば消える色素で、
 控えめにひかえめにしていただきたいです。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            学会の宿(横浜)                                                    
    
                         今日から第38回日本美容外科学会です。
 会場はパシフィコ横浜、
 ここではよく学会が開催されます。
 いつもは一番近いホテルに泊まります。
 今回はあまりに宿泊料金が高く、
 横浜駅近くのホテルにしました。
 地下鉄で学会会場まで行きます。
      ■         ■
 下のフォートラベルの価格比較です。
 9月21日は早くから満室でした。
 今日の価格も、
 一人41,300円~です。
 明日になると、
 10,500円~になります。
 私はけちな男なので、
 一人で4万円も出して、
 ふつうの日に1万円で泊まれるホテルは利用しません。
      ■         ■
 先日、仙台で嵐のコンサートがあった時には、
 仙台のホテルが全館満室となり、
 山形や岩手のホテルまで埋まったと聞きました。
 シルバーウィークだから仕方がないですが、
 大きな病院の先生に支給される出張旅費は、
 せいぜい一泊1万円程度です。
 若い先生が学会に出席するのは、
 全額自腹でお金を払って出席します。
      ■         ■
 美容外科の先生はお金持ちが多い?ので、
 一泊10万円でも宿泊する先生もいると思いますが、
 私はせいぜい1万円台です。
 せっかく来たので、
 たくさん学んで、
 元を取って帰ります。
 ケチな話しで申し訳ありません。
 学会の話しは明日以降に書きます。

                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            明日から日本美容外科学会(横浜)                                                    
    
                         明日(2015年9月22日)から、
 第38回日本美容外科学会がパシフィコ横浜で開催されます。
 会長は、
 昭和大学医学部形成外科学講座教授
 吉本信也先生です。
 今日は札幌から横浜への移動日です。
 札幌から長袖とジャケットで来たので、
 横浜は暑いです。
      ■         ■
 昭和大学形成外科は、
 唇裂の患者さんが多いことと、
 美容外科を早くから開設された大学病院として有名です。
 昭和大学で、
 美容外科が盛んになった理由の一つが、
 札幌中央形成外科の武藤靖夫先生の功績です。
      ■         ■
 私が札幌中央形成外科の武藤靖夫先生の下で、
 美容外科を研修させていただいた時のことです。
 昭和大学出身のたくさんの偉い先生から、
 武藤先生に教えていただいた
 武藤先生にとてもお世話になった
 武藤先生にススキノでご馳走になった
 …とよく聞かせていただきました。
      ■         ■
 北大形成外科の医局員が、
 札幌中央形成外科で美容外科を勉強することはありませんでしたが、
 昭和大学からは、
 武藤先生のところへ、
 何人もの先生がいらして、
 札幌中央形成外科で美容外科を学ばれました。
 武藤先生は、
 図説整容外科学という美容外科の教科書を執筆され、
 広くアジア圏の先生に名著として読まれていました。
      ■         ■
 武藤靖夫先生は
 平成21年1月16日にご逝去されましたが、
 札幌中央形成外科は、
 ご子息の武藤英生先生が継いでいらっしゃいます。
 ♡武藤家は家庭円満♡
 温厚で優しい先生です。
 お父様の靖夫先生がお元気だったら、
 昭和大学で美容外科学会を開催されることを、
 さぞお喜びだと思います。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            通院不要の美容外科                                                    
    
                         美容外科を選ぶ時に、
 行ったらその日にできる
 通院不要
 …こんな美容外科が
 いい美容外科だと思ったら、
 大間違いです。
 はっきり言って危険です。
      ■         ■
 簡単に鼻が高くなると思って、
 レディエッセという注入剤を入れて、
 失明した女性がいます。
 大きな傷が残った女性がいます。
 どこの美容外科のHPにも、
 当院で行ったレディエッセ注射で失明した人が出たので、
 レディエッセ注射は中止しました。
 ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
 こんなことは書いていません。
      ■         ■
 美容外科も医療です。
 思わぬ事態になることがあります。
 救命処置が必要になることもあります。
 全国を飛び回って手術をしている先生がいます。
 地元の先生を指導するために、
 東京からいらして、
 指導して帰るのならいいです。
 何件も手術をして、
 がっぽりお金をもうけて帰るのはダメです。
      ■         ■
 手術後に何かあっても、
 手術をしてくれた先生は帰ってしまっていません。
 札幌にも、
 いつもは鉄の扉が閉まっていて、
 手術日だけ開いているクリニックもあります。
 包茎手術
 とける糸で通院不要のクリニックです。
 通院不要の美容外科は危険だと思ってください。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            名医を紹介してください                                                    
    
                         私の院長日記は
 2006年10月22日(日)から始まりました。
 今年で丸9年になります。
 総投稿数は3000件を超えました。
 Googleで検索すると、
 思わぬところでヒットすることがあります。
 自分でも驚いています。
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 同業の先生からも、
 ブログを読んでいますと言われることがあります。
 ありがたいことです。
 当院の相談フォームには、
 日本全国から相談が来ます。
 中には名医を紹介してくださいという相談があります。
 真剣に考えていらっしゃるようなので、
 自分が知っている名医を紹介することがあります。
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 私が紹介するのは、
 日本形成外科学会専門医を持っていて、
 私のように個人で開業している先生です。
 先生によって得意分野があります。
 美容外科学会に行くと、
 この先生はすごい
 …という発表があります。
 個人的に仲がいい先生もいます。
 すごい発表をする先生でも危険な先生は避けます。
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 困るのが、
 私が考える名医が、
 必ずしも相談者の好みに合うとは限らないこと、
 相談者の住所と離れていること、
 そんなこともあります。
 日本全国を飛び回って、
 いろいろなところで手術をしている先生もいます。
 私はそんな先生は紹介していません。
 手術後の経過をしっかりみなければ、
 どんな名医でもいい手術ができないからです。
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 私自身も、
 札幌で診療をするだけで精一杯です。
 とても東京や大阪へ行って、
 出張で出前の手術はできません。
 休日には休みたいですし、
 ラベンダーも見に行きたいです。
 紹介した先生に手術をしていただいて、
 よかったとお礼のメールをもらうこともあります。
 そんな時は苦労して返信してよかったと思います。
 シルバーウイークの前なので今日も手術が混んでいます。
 自分ができる範囲で最善の手術をしています。 
 とても出張して手術をする余力はありません。