二重・眼瞼下垂
永沢くん一家の目
ちびまる子ちゃんの作者は、
頭のいい人だと思います。
永沢くんの目は、
遺伝です。
お父さんも、
お母さんも同じ目です。
おそらく、
おばあちゃんも同じ目です。
■ ■
目の開きが悪い人は、
暗くてひねくれものと損な役柄です。
悪役で登場する人物は、
たいてい鋭い目つきです。
丸くて、
大きな目の悪役は少ないです。
平安時代には美人だった人でも、
現代社会では見た目で損をします。
■ ■
私は、
目の開きを良くする手術は、
しわを取ったり、
鼻を高くする手術とは、
ちょっと違うと思います。
永沢くんのおばあちゃんのような女性の、
眼瞼下垂症手術をすることがあります。
■ ■
70歳を超えた女性でも、
♡生まれてはじめて♡
♡二重になれた♡
…と喜んでいただけることがあります。
そうです、
永沢くんのおばあちゃんも、
実は笹山さんの目になりたかったのです。
平べったい目を、
丸い目にしたかったのです。
■ ■
70歳を過ぎて眼瞼下垂症手術をしても、
下横走靭帯が発達している人がいます。
単に皮膚切除をして、
腱膜固定をする眼瞼下垂症手術より、
靭帯の処理をして、
丸い二重の目にして差し上げると、
♡とても喜ばれることがあります♡。
■ ■
眼瞼下垂症手術は奥が深い手術です。
本人には何の罪もないのに、
生まれつき平べったい目だっただけで、
暗くてひねくれものと損な役柄は気の毒です。
私は形成外科医なので、
少しでもものが見えやすくて、
他人から見ても印象がいい目を作るのが好きです。
形成外科医になってよかったと思っています。
お父さん
お母さん
手術前です
手術3年後です
二重・眼瞼下垂
ちびまる子ちゃんの目
世の中にはいろいろな目の形があります。
日本人には、
弥生人と縄文人の2系統があります。
ちびまる子ちゃんの登場人物を見ると、
作者はよく観察しているなぁ~?
…と感心してしまいます。
この子は生まれつき、
目の開きが悪いなぁ~?
挙筋機能が悪いなぁ、
…という目のキャラクターがあります。
■ ■
ちびまる子ちゃんHPに出ている、
3年4組の仲間です。
永沢くん(永沢君男)
暗くてひねくれものの男子。
藤木とは仲がいいのに、
藤木に冷たくすることもしばしば。
クラスメイトと話しているときも
いじわるな一言をいったりして、
その場の空気を凍り付かせることもある。
でも家に帰ると反省したり、次の日あやまったりすることもあり、
良心はもっている。
弟の世話もよくしていて優しいお兄ちゃんの面もある。
好きな食べ物はサンドイッチ、カツどん。
■ ■
笹山さん(笹山かず子)
やさしく、
かわいい女の子。
藤木に好かれている。
城ヶ崎さんと一緒にいることが多い。
好きな食べ物はドーナツ、クリームソーダなど。
■ ■
永沢くんの目は、
弥生人の目です。
手術をしてみると、
下横走靭帯(かおうそうじんたい)という、
白く強固な膜様構造があります。
このひものような構造が、
平べったい目の原因です。
よく永沢くんを見ると、
眼瞼下垂症の特徴である眉のつり上がりが見えます。
■ ■
笹山さんの目は
縄文人の目です。
挙筋腱膜がしっかりしていて、
瞼板との密着も強固です。
目を開く力が強く、
黒目が大きく出るのが特徴です。
笹山さんの目でも、
ハードコンタクトを長く使ったり、
アトピー性皮膚炎で目をこすっていると、
眼瞼下垂症になります。
■ ■
私は形成外科医なので、
永沢くんのような目の子を、
少しでも、
ものが見やすい目にする手術が好きです。
医師の中には、
そんな手術は美容目的だと批判する人もいます。
永沢くんは、
好きで弥生人の目をしているのではありません。
暗くてひねくれものの男子と損な役柄です。
札幌美容形成外科では、
保険診療で永沢くんの目を手術しています。
私は自信を持っていい仕事をしていると思っています。
院長の休日
勤労感謝の日2014
今日は勤労感謝の日です。
昨日の院長日記、
いい夫婦の日(2014)に、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
私は言いませんが、
だんなはありがとうは良く言う人です。
死ぬ前くらいありがとうをいいたいと思います。
■ ■
私がさくらんぼさんの代わりに、
ご主人にありがとうございますを言います。
さくらんぼさんのご主人様。
美味しい果物を作ってくださり、
ほんとうにありがとうございます。
札幌、東京、横浜、名古屋、京都、
偉い先生に果物を送っていただきました。
どの先生も絶賛しています。
素晴らしい果物です。
■ ■
果樹園でのお仕事は重労働です。
腰にも負担がかかります。
夜明けから、
深夜まで、
ほんとうにご苦労様です。
山形の果物は、
芸術祭参加作品です。
素晴らしいのひとことです。
■ ■
冬の寒い時期の剪定作業。
遠く新潟までの配達。
毎日、ほんとうにお疲れ様です。
私は、
りんごのおかげで、
風邪もひかなくなりました。
元気で仕事ができるのは、
山形の果物のおかげです。
心から感謝しています。
■ ■
私も家内から、
ありがとうは言われません。
口うるさいとか、
細かいとか、
神経質だとか、
返事をしないとか、
家庭の団欒がないとか、
文句はよく言われます。
■ ■
一度くらい、
『お給料振り込まれていたゎ。』
『今月も働いてくれて』
『♡ありがとう♡』
…なんて…
言われみたいと思いますが、、、、
おそらく死ぬまで言われないと思っています。
果物作りは大変なことだと思います。
消費者は生産者の方に感謝しています。
これからも健康に留意されて、
世界一の果物作りを続けてください。
ほんとうにありがとうございます。
院長の休日
いい夫婦の日(2014)
今日11月22日は、
♡いい夫婦の日♡です。
本間家は♡いい夫婦♡ではございません。
♡いい夫婦のふり♡もできません。
他のご家庭はどうかわかりませんが、
いい夫婦は難しいです。
■ ■
今朝の北海道新聞朝刊コラム、
卓上四季の冒頭部分です。
夫婦の日
きょう、11月22日は「 いい夫婦の日 」である。ごろ合わせだが、この日をあえて選んで結婚するカップルもいるから浸透しているのだろう。
▼夫婦にちなんだ楽しいイベントが16日佐賀県で開かれた。「結婚式」ならぬ「継婚(けいこん)式」。お互いが結婚以来のこれまでを振り返り、許し合う儀式との触れ込みだ。「亭主が変われば日本が変わる」を合言葉に、上手に妻の尻に敷かれる道を探る全国亭主関白協会(本部・福岡市)が主催した。
▼「ありがとう」をためらわず言い、「ごめんなさい」を恐れずに言う。そして「愛してる」と照れずに言える―。そんな円満方程式を誓い合う場だった。いくら近い関係でも、気持ちを言葉にして伝えるのが大事ということか。
▼昨年の離婚数は23万1千組に上る。2分17秒に一組が別れた計算だ。この秘訣(ひけつ)を知っていたら、何組かは別れずに済んだかもしれない―。そうも考えたくなる
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道は離婚率が高いです。
平成25年都道府県別離婚率、
1 沖縄県 2.59
2 北海道 2.09
3 大阪府 2.08
3 宮崎県 2.08
■ ■
離婚率が低いランキングは、
1 新潟県 1.41
2 秋田県 1.42
3 ♡山形県♡ 1.47
3 富山県 1.47
全国平均が1.84
山形県は全国3位。
♡仲良し夫婦県♡です。
■ ■
「ありがとう」をためらわず言い、
「ごめんなさい」を恐れずに言う。
そして「愛してる」と照れずに言える―。
う~ん、
なるほど、
ありがとうなら言えそうですね。
■ ■
ごめんなさいは難しいですね。
本間家では、
私は悪くない、
悪いのはあなたが多いです。
♡愛してる♡は無理ですね。
impossibleです。
死ぬまでに一回くらい言えるかなぁ~?
…って感じですね。
いい夫婦は難しいです。
昔の記憶
幸せな人生2014
最高の人生とは?
2009年1月23日の院長日記です。
最高の人生とは何か?
ちょっと考えてみました。
私が子どもの頃、
近所のお医者さんの家は、
裕福で、
テレビも
ピアノも
自動車も
自分の家にないものが、
お医者さんの家には何でもありました。
■ ■
私の母親は、
私の父親が薬剤師で、
お医者さんの方が、
薬剤師の倍もお給料がもらえるから、
家にないものが、
お医者さんの家には、
『何でもある』と
子どもの私に教育しました。
■ ■
裕福になりたいから…
お金持ちになりたいから…
子どもの頃から勉強して、
お医者さんになったのかも知れません?
確かに、
医師免許証があれば、
生活に困ることはありません。
雇用保険も、
一度もいただいたことはありません。
■ ■
研修医の頃は、
貧乏だったこともありますが、
結婚して子どもが生まれてからは、
生活に困ったことはありません。
分不相応な家を建てて、
住宅ローン地獄になった時以外は、
同世代の友人たちより
‘よい暮らし’
をしていたと思います。
■ ■
私が子どもだったころから、
50年が経ちました。
両親は83歳と81歳になります。
年齢相応に衰えていますが、
まだ元気です。
両親は私が札幌医大に合格した時、
医師免許証を取得した時、
とても喜んでくれました。
■ ■
世間から見ると、
順風満帆な人生で、
最高の人生かも?知れません。
50年経ってみると、
父より高給だったお医者さんは、
父よりずっと短命でした。
お金をたくさん残された先生もいらっしゃいます。
でも残された奥様は…
お一人で寂しく余生を送っていらっしゃいます。
■ ■
薬剤師の父親は、
つい数年前まで、
調剤薬局のピンチヒッターとして、
働くことができました。
私はどう頑張っても、
父親の年齢まで生きられる自信がありません。
父親よりずっと短命だと思います。
形成外科医としての寿命は、
もっと短いと思います。
■ ■
先日、私の子どもに言われました。
私が30代後半だった頃のことです。
お父さんとプールに行った時、
病院から呼ばれた、
…と一人で帰ってしまった。
プールに行っても、
いつも疲れて寝てばかりいた。
(私は)休みの日は、
しっかり休める仕事がいい。
■ ■
なるほど、
子どもは覚えているのですね。
自分では?
プールで寝ていたことは覚えてますが、
病院から呼ばれた回数は数知れず…
それがあたり前と思っていたので、
何の手術で呼ばれたのかも覚えていません。
■ ■
私にはいろいろな職業の友人知人がいます。
私はパイロットになりたかったのですが、
キャプテンだった知人は、
もう亡くなってしまいました。
弁護士さんも大変そうです。
会社の社長さんも大変です。
休みがありません。
■ ■
私の同期で、
60歳で定年退職した人がいます。
(自分が病気をして)
かあちゃんに苦労をかけたから、
これからは、
二人で旅行でもして、
のんびり暮らすさ…
彼は役員でも社長でもありませんが、
私から見ると♡幸せな人生♡
…だと思います。
医学講座
医者は金持ちとは限りません
理想の医師
2014年11月18日の院長日記に、
なっちゅんさんからコメントをいただきました。
理想のお医者様は、
見立て、
腕が良く親身になってくれるかな?
私にとっては。
薬の説明もして下さる先生がいいです。
お医者様はお金持ちと限りませんか?
■ ■
m3.com(えむすりー・どっとこむ)という、
お医者さん向けのサイトがあります。
その中に、
開業・経営コーナーがあります。
先輩開業医への質問
…をたまに読んでいます。
参考になることがたくさん書いてあります。
■ ■
開業後一年くらいで先生が急逝し、
保証人になったお姉さんが破産しました。
院長が過労死しているケースを多々知っています。
ふつうの人が知らないことが、
たくさん書いてあります。
はっきり申し上げます。
お金持ちのお医者さんは一部だけです。
ふつうのお医者さんは、
労働時間や拘束時間の割りに収入は低いです。
■ ■
医療従事者の中では、
医師の俸給は一番高いです。
でもそれだけ仕事はきついです。
医師免許を取るのも大変です。
休みも少ないです。
裁判で訴えられる可能性もあります。
お金持ちになりたい人に、
お医者さんはすすめません。
■ ■
医師としての幸せは、
お金だけでは得られません。
もちろん、
ある程度の収入は必要です。
でも、
スポーツ選手のように契約金数億円とか、
年収数億円の医師は、
ほんのわずかな人だけです。
■ ■
m3.com(えむすりー・どっとこむ)を見ると、
お医者さんの求人が載っています。
年収もさまざまです。
あまりにも高額な年収は、
逆にあやしいと思います。
医師としての幸せは、
自分が満足できる医療が提供できること。
自分の実力が発揮できる設備があること。
自分を支えてくれる看護師やスタッフがいること。
最高の医療を提供できて、
♡患者さんから感謝されることです♡
昔の記憶
大浦憲子様ご逝去から一年
恩師、大浦武彦先生の奥様、
大浦憲子様がお亡くなりになって、
今日で1年です。
早いものです。
一年前は火曜日でした。
市立札幌病院でお亡くなりになりました。
■ ■
今、考えても、
すばらしいよくできた奥様でした。
ご主人の大浦武彦先生には、
暖かいマンションを準備され、
家具も、
カーテンも、
冷蔵庫も、
全部準備されていました。
■ ■
お一人になられた大浦先生が困らないように、
ちゃんとお考えになられたのでしょう。
大浦先生のマンションは快適です。
暖房も北海道ガスのセントラル暖房です。
北電の料金が上がっても、
灯油料金が上がっても、
大浦先生のマンションは心配いりません。
■ ■
大浦先生はお元気です。
褥瘡研究所でお仕事をなさっています。
夏にはゴルフもなさいます。
海外出張にも行かれます。
ただ、
マンションではお一人です。
私もなかなかお伺いできず、
申し訳なく思っています。
今度、先生がお好きな、
サッポロ黒ラベル500を持って、
お伺いしようと思っています。
医学講座
理想の医師
増えてほしい苦労人の医師
2009年3月25日の院長日記です。
朝日新聞『声』の欄への投稿です。
医師は医学部受験を勝ち抜いてきた
「お坊ちゃま成功者」が多い。
それでも、
感受性の強い優しい人や
挫折を乗り越えてきた苦労人なら、
患者と共感できる医師になれる。
■ ■
最近は医学部も女子が増えています。
「お坊ちゃま成功者」だけではなく、
「お嬢さま成功者」もいます。
偏差値が高い人を否定するのではありません。
現実問題として、
小さい時から、進学塾に通い。
名門校でもトップクラスの成績でないと、
有名国立大学医学部に、
現役合格はできません。
■ ■
医師の仕事は、
きれいな仕事ではありません。
便もみなくてはいけません。
強烈な悪臭が大切な所見のこともあります。
感染症を診なくてならないので、
自分が感染してしまうこともあります。
エボラ出血熱で亡くなった先生もいます。
■ ■
収入が高いので、
医学部に入ってお医者さんになろう!
…と考えている受験生には、
お医者さんはすすめません。
お金儲けをしたいなら、
投資家をすすめます。
私の高校の同期で、
一番のお金持ちは社長さんです。
■ ■
お金持ちになりたい人に、
美容外科医もすすめません。
苦労が多いです。
美容外科業界で一番所得が高いのは、
美容外科チェーン店の経営者だと推測します。
MBAを取得している人もいると聞きます。
ただ経営判断を誤ると倒産の危機です。
■ ■
お金儲けが上手だった美容外科医もいました。
TVでよく宣伝をしていました。
その先生が手術をした患者さんを診ることがあります。
ちまたのうわさとは逆で、
わきが手術は上手だったと思います。
残念なことですが、
脱税で医師免許を無くされました。
私は困っている人を助けるのが医師の仕事だと思います。
いい先生が増えることを願っています。
医学講座
こんな医者になって
平成26年11月15日、朝日新聞夕刊の記事です。
こんな医者になって
心臓病の13歳、弟に贈る8カ条
倫太郎君は、左心室と右心室が分かれていない「フォンタン術後症候群(房室交差)」を抱える。1万4千人に1人の難病で、手術を重ねたが、今も腸からたんぱくが漏れる合併症で点滴が欠かせない。2歳の時に不整脈で心肺停止に陥るなど、生死の境をさまよってきた。
■「お兄ちゃんを治す」
免疫力が落ちているため運動や過労は禁物だが、学校には酸素吸入器を付けて通い続ける。今は午前中だけ町立箕輪中学校の普通学級で学び、文化祭では弁論大会で「命の尊さ」について語った。
今年初め、弟の恵次郎君が人体図鑑を眺めて「お兄ちゃんを治したい」と言い始めた。それを聞いた倫太郎君は7月、弟を励まそうと、倫太郎君が思う理想の医者像をパソコンで一気に書き上げた。
■それぞれに体験談
良い医者の心得は、全部で8カ条からなる。それぞれに倫太郎君の体験談が付く。たとえば「検査や治療は出来る限り患者さんの生活に合わせてやるべきだ」には、小5の時の体験をつづった。
「H先生にエコー検査に呼ばれた。だが、その時H先生は『もうすぐお昼ごはんだね。メニューはうどんだし、のびると美味(おい)しくないから倫ちゃんがうどんを食べ終えたらエコーをするよ』と言ってくれた」
「患者さんは、誰もが自分の受ける治療や検査などに、不安を抱えている。しっかり、分かりやすく説明してあげよう」には「U先生は僕が入れるかもしれない心臓ペースメーカーを2種類も持って来て、僕に説明してくれた。わざわざ本物を見せて分かりやすく。僕はU先生のおかげで、機械を入れる不安から抜け出すことができた」。
主治医や看護師の評判は上々だ。長野県立こども病院の循環器小児科部長、瀧聞浄宏(たきぎくきよひろ)さんは「医者のことをよく見ている。ハッとさせられた」。長年倫太郎君をみてきた同病院循環器センター長の安河内聡(やすこうちさとし)さんは「彼の文章には生きることへの感謝と真摯(しんし)な姿勢があふれている。かみしめて読んでほしい」と言う。
(阿久沢悦子)
倫太郎君の「理想の医者」8カ条
1.患者さんの家族、趣味など、患者さんの生活全体を見て接しよう。
2.患者さんは、誰もが自分の受ける治療や検査などに、不安を抱えている。しっかり、分かりやすく説明してあげよう。
3.患者さんは、いつ苦しみだすか分からない。大切なのは、その時に、君が患者さんのために、とっさに体が動かせるかだ。
4.入院している患者さんにも、自分の生活がある。検査や治療は出来る限り患者さんの生活にに合わせてやるべきだ。
5.入院している患者さんにとって、ベッドは我が家のようなものだ。採血や問診に行く時は、人の家にいくような感じで行こう。
6.患者や患者の家族は、手術や検査の結果を心待ちにしている。終わったらすぐにすぐに知らせてあげよう。
7.患者さんとの関係は、治療が終わればおしまいという訳ではない。
8.医師はどんな状況でも諦めてはならない。思わぬ治療法があるかもしれないし、悪い状態は一時的なものかもしれないからだ。医師が絶望的と思っても、患者さんやや家族にとっては違うかもしれない。
重い心臓病を患う長野県箕輪町の中学1年山田倫太郎君(13)が、「医者になってお兄ちゃんを治す」と言い始めた4歳の弟あてに、自身の体験をもとにした「患者が望む理想の医者」をつづった。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
実にいい文章だと感じました。
13歳の少年が書いたとは思えません。
この8カ条は、
倫太郎くんの主治医がしてくれてうれしかったこと、
してくれなくて残念だったこと、
そのどちらも含まれていると思いました。
医療従事者として考えさせられました。
■ ■
私は医療現場の医師として、
倫太郎くんの8ヶ条を、
全国の医学部教官や、
医学生に読んでいただきたいです。
倫太郎くんの幸せを祈っています。
ありがとうございました。
医学講座
糖尿病は専門クリニックで
糖尿病とわかったら、
糖尿病を専門とするクリニックや病院で、
しっかり治療してもらうことです。
糖尿病の薬は、
医師免許さえあれば、
専門外の私でも処方できます。
でも、それではよくなりません。
■ ■
糖尿病専門医の先生と、
看護師さん、
栄養士さん、
スタッフが充実しているところがいいです。
どこの内科でも糖尿病は診てくれます。
検査もできます。
よくなるためには、
しっかりとした先生にかかることです。
■ ■
小倉智明さんが書かれていたように、
私は、28 年前に発症して、
担当医に脅されたことが幸いでした。
糖尿病との上手な付き合い方を見つけ、
治療を明るく楽しみながら実践し続けてきました。
働き盛りの皆さんには、ぜひ元気で働いてもらいたい。
糖尿病と診断されたら、
決して甘く見ず、
すぐに治療をはじめてほしい。
適切な治療を続ければ糖尿病は怖くありません。
■ ■
内科にも専門分野があります。
糖尿病専門医にもいろいろな先生がいます。
先生との相性もあります。
通院しやすいかどうかも問題です。
目が悪くなった時に、
いい先生を紹介していただくことも必要です。
糖尿病は一生治療が続きます。
最初から、
糖尿病を専門とする、
いい先生を選んでください。