昔の記憶

私の母の誕生日2015

 今日は私の母親の誕生日です。
 本間瑞子ほんまみずこ87歳です。
 昭和3年4月20日生まれ、
 よく元気で長生きしたものです。
 あっぱれです。
 強情気の強い人です。
      ■         ■
 私の母は、
 5人兄弟の2番目です。
 男4人、
 女1人です。
 5人のうち、
 長男は他界しました。
 札幌生まれです。
      ■         ■
 母の父親は、
 東京の人でした。
 沖電気に勤めていました。
 札幌に赴任して、
 私の祖母と結婚しました。
 残念なことに、
 中国に単身赴任中に、
 40代の若さで亡くなりました。
      ■         ■
 母の一番下の弟は、
 父親の顔を見たことはなく、
 抱っこされたこともありません。
 中国(満州)で亡くなった後も、
 祖母は妊婦で小さな子どもがいるので行けず、
 長男が遺骨を引き取りに行ったと聞いています。
 祖母は30代で未亡人になりました。
      ■         ■
 小さい頃の私
 2009年7月23日の院長日記です。
 お父さんが生きていたら
 というのが母の口癖でした
 お父さんが生きていたら…
 (自分も上の学校(大学)へ行けたかも…)
 (もっと苦労しなくてもよかったかも…)
 というようなことをよく言っていました。
 子ども心に覚えています。
      ■         ■
 父親がいなかったので、
 祖母は苦労して5人の子供を育てました。
 私のこともかわいがってくれました。
 私の母親と違って、
 祖母からは、
 夫が生きていたら…)
 というようなことは聞いたことがありませんでした。
 明るい人で、
 いつも笑い声が聞こえていました
      ■         ■
 お父さんが生きていたら
 …と言っていた母親も、
 自分の父親の倍も長生きしました。
 最近の口癖は、
 長生きするのも楽じゃない
 長生きしすぎた
です。
 人間なんて勝手なものです。
 介護も受けないで
 じいさんと二人でマンション生活
 立派なものだと息子の私は思います。
 母親のご希望の通り、
 ある朝気がついたら安らかに亡くなっているまで、
 元気で長生きしてください。

私の母親です

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院長の休日

エゾエンゴサクが咲いています2015

 今朝の札幌は小雨です。
 肌寒いです。
 雨が降っている時は、
 札幌駅前地下歩行空間(チカホを通ってきます。
 便利な通路です。
 寒くないし、
 すべらないし、
 雨にもあたりません。
      ■         ■
 エゾエンゴサクは北大植物園に咲いています。
 晴れの日は、
 伊藤邸の横を通って、
 北大植物園の横を通って、
 道庁の横を通って、
 道端の植物を眺めて通勤しています。
 耳は杉田先生のビジネス英語です。
      ■         ■
 植物園の横を通ると、
 緑の匂いがします。
 私は花好きなので、
 植物園が好きです。
 定年退職したら、
 花を育てるのが夢です。
 同じマンションに花好きの先輩がいらっしゃいます。
      ■         ■
 今年は、
 エゾエンゴサクが咲いています2015にしました。
 例年よりかなり早くから咲いたようです。
 私が京都の学会から帰ってきて、
 最初に気づいたのは、
 2015年4月14日(火)頃でした。
 昨年は例年通り4月下旬に咲きます。
 2014年4月25日に、
 エゾエンゴサクが咲きました2014を書いています。
      ■         ■
 一昨年は、
 2013年5月10日に、
 エゾエンゴサクが咲きました2013を書いています。
 今年は例年よりかなり春が早いようです。
 桜の開花予想も例年より早いです。
 ひょっとすると、
 ラベンダーの開花も早いかも?です。
 私が好きな花の季節が楽しみです。

エゾエンゴサク

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院長の休日

杉田敏先生2015

 平成27年4月17日、読売新聞朝刊の記事です。
 
 NHKラジオ・ビジネス英語講座担当最長記録
 杉田敏(すぎたさとし)さん71
 28年前に始まったNHKラジオのビジネス英語講座を担当して通算26年半。1人の講師が担当する語学番組の最長記録を誇る。学生や社会人だけでなく、高名なノーベル賞学者なども学ぶ番組は、聴取者の層が幅広い。
 「聴く人の二ーズに合った内容を送り出して支持を頂いた。ビジネスと同じです。長年支えてくれたスタッフの力も大きい」
  PR会社社長も務める多忙な中、長く続いた秘訣(ひけつ)について低く張りのあるおなじみの声で謙虚に語る。
 レベルが高い内容だけに、腐心するのがテキスト作りだ。収録の半年前から国内外の英字新聞を題材に、来英のビジネス現場のホットな話題や社会現象を調べる。最新の表現を積極的に取り入れるのも番祖の魅力だ。
 「結果として、四半世紀以上にわたり、言葉や社会の変化を追うことになりました」
 春は語学学習に踏み出す絶好の季節。ラジオ講座の強みを「映像がないため、逆に音で学習に集中できる」と言い切る。
 リスナーヘの助言は「続けることです。26年半で私も上達しましたから」。語学上達はやはり、「継続は力」である。
 (調査研究本部主任研究員中村宏之)

20150418

撮影・吉岡毅
(以上、読売新聞より引用)

      ■         ■
 私がこの記事を知ったのは、
 杉田先生のFBでした。
 FBに書かれた杉田先生のお言葉です。
 本日の読売新聞朝刊の「顔」欄に掲載された記事です。1時間以上にわたるインタビューの中から最終的にどのような言葉が引用されるか、非常に興味深かったのですが、「スタッフの力も大きい」「26年半で私も上達しました」というのは私が最も強調したかったことです。こんなに長く続けてこられたのは、本当に周りの皆さんのおかげだと思っています。またリスナーからのフィードバックも励みになりました。ありがとうございます。
      ■         ■
 次のお言葉も書かれました。
 杉田 敏
 皆様、ありがとうございます。
 「アマチュア言語学者」「アマチュアアメリカ研究者」などとして頑張っています。
 でもテーマ選びが年々大変になってきました。
 現在のシリーズも11月まではなんとか準備が終了しているのですが…。

      ■         ■
 早速、昨日の帰り、
 コンビニで読売新聞を買いました。
 2面の上に大きく杉田先生の顔が出ていました。
 スタジオで収録されている様子が、
 目に浮かびました。
 そういえば、
 杉田先生は英語学がご専門ではないと気付きました。
 ご卒業は経済学部です。
      ■         ■
 実践ビジネス英語
 2010年4月17日の院長日記です。
 この時は朝日新聞に掲載されました。
 朝日新聞には、
 リスナーの集いが載っていました。
 日本全国や、
 海外にも大勢のファンがいると思います。
      ■         ■
 先生は謙遜して、
 アマチュア言語学者と書かれています。
 大学で言語学を専門とする教授だったら、
 おそらくこれだけ長く続けることはできないと思います。
 定年で退官しています。
 私がすごいと思うのは、
 毎回のビニエットの内容です。
 美容外科が取り上げられたこともありました
      ■         ■
 最初にビジネス英語を聴きはじめた頃は、
 ウォークマンで聞いていました。
 カセットに録音していました。
 その後、カセットからMDプレイヤーになりました。
 今はICレコーダーを使っています。
 たまにiPhoneで聴いています。
 若い人にはiPhoneをすすめます
 一週遅れですがラジオより音質がいいです。
      ■         ■
 私はレッスンの最後6回目に放送される、
 杉田先生とヘザーさんの会話を楽しみにしています。
 前回放送のバイリンガルbilingualでは、
 ヘザーさん自身の子育てを興味深く聞きました。
 ご主人が子供さんに話す時は、
 70%を日本語で話し、
 お母さんであるヘザーさんは100%英語。
 バイリンガルbilingualの子供さんを育てるのも、
 大変なことだと思いました。
 杉田敏先生の声は、
 私が人生の中で一番長く聴いている声です
 これからもお元気で放送を続けてください。
 杉田先生ありがとうございます。

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院長の休日

洋数字と漢数字、どう使い分け?

 平成27年4月17日、朝日新聞朝刊の記事です。
 Re:お答えします洋数字と漢数字、どう使い分け
紙面を見ると、算用数字と漢数字が混在しています。どういう基準で使い分けているのでしょうか。
 (大阪府 無職女性 74歳)
 ■原則は変化しない数字は
 現在、朝日新聞の数字の表記は洋数字(算用数字)を原則としています。漢数字との使い分けは、非常に大ざっぱに言うと「数量など変化するものは洋数字変わらないものは漢数字」で、縦書きも横書きも同様です。
 日付は「1日、2日、……」と変わり得るので洋数字です。一方「一日中忙しかった」は「二日中~」などとは言わないので漢数字で、他にも「一匹おおかみ」「一を聞いて十を知る」など、慣用句やことわざに出てくる数字は漢数字を使います。
 ただし、変わり得る場合も漢数字のものがあります。囲碁、将棋の段位や歌舞伎、落語など古典芸能の「四代目中村鴈治郎」などです。「一つ、二つ」など「つ」を付ける場合も漢数字です。2001年に洋数字化した当初は「1つ、2つ」も認めたのですが「違和感がある」との声があり、漢数字に統一しました。
 使い分けの例を幾つか挙げてみます。「一人前の職人」は慣用句で変わらないので漢数字、「1人前の料理」は「2人前、3人前、……」もあるので洋数字です。「群衆の一人が話した」は人数が問題なのではなく「群衆の中の、とある人」という意味なので漢数字、「家族4人のうちの1人が話した」は「4人のうち何人話したか」が問題なので洋数字です。
 他の新聞の多くも洋数字中心の表記になっていますが、漢数字から移行した時期は毎日が1996年、読売が2005年などと違いがありました。
 (用語幹事補佐・八尋正史)
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 なるほど理解できました。
 やはり日本語は難しいです。
 一日中忙しかった」は
 「二日中~」などとは言わないので漢数字

 …はよくわかります。
 一匹おおかみ
 「一を聞いて十を知る

 …もなるほどです。
      ■         ■
 群衆の一人が話した」は
 人数が問題なのではなく
 「群衆の中の、とある人」という意味なので漢数字、
 「家族4人のうちの1人が話した」は
 「4人のうち何人話したか」が問題なので洋数字です。

 この辺になるとあやしくなります。
 院長日記を書く時にも迷うことがあります
      ■         ■
 小田島先生に国語を習ったので
 恥ずかしくないように、
 できるだけ正しい日本語を使おうと思います。
 若い人にも、
 もっと新聞を読んで欲しいです
 日本語を好きになって、
 正しい日本語を話したいです。

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院長の休日

伊藤邸マンション説明会

 伊藤氏邸マンション容認
 2014年5月10日の院長日記でご紹介した、
 札幌市中央区北5条西8丁目にある、
 伊藤組土建の会長さんのお屋敷が、
 30階建のマンションになる構想です。
 近隣住民への説明会があったので、
 昨夜行って来ました。
      ■         ■
 伊藤組土建㈱は札幌駅前に本社がある、
 北海道を代表する建設業の会社です。
 私が子供の頃からあります。
 明治26年5月26日創業です。
 以前は、
 丘珠空港に自家用ジェット機まで持ってました。
 もうかっているようです。
      ■         ■
 取締役名誉会長の伊藤義郎さんの邸宅が、
 札幌駅のすぐ近くにあります。
 会長さんは1926年生まれで私の父と同い年です。
 広大な敷地は、
 北大植物園と間違うほどです。
 この敷地にマンションが建設されます。
 私としては、
 伊藤緑地としてでも…
 残していただきたかったのが本音です。
      ■         ■
 今日の説明会は、
 敷地が第一種住居専用地域なので、
 建築審議会の審議でOKが出ないと、
 駐車場が建設できないため、
 近隣住民の意見を聴取するのが目的でした。
 建物ではなく、
 駐車場の建設の説明会でした。
      ■         ■
 札幌市の条例で、
 大規模なマンションには、
 一定割合で駐車場建築が義務付けられています。
 伊藤邸にできるマンションは、
 高さ100mで344戸の賃貸マンションです。
 計画では、
 3基のタワーパーキングを設置し、
 タワーで236台、
 平置駐車場が10台、
 合計246台の駐車場ができます。
      ■         ■
 今日の意見聴取会で問題になったのが、
 出入り口の道路と歩道です。
 伊藤邸の横に京王プラザホテル札幌があります。
 このホテルとの間に幅12mの道路があります。
 片側一車線で、
 ホテルから出る大型バスが通ります。
 この狭い道に、
 新たに246台の車と
 344戸の住民が利用するタクシーや、
 宅急便の配達車などが、
 多数出入りするようになります
      ■         ■
 近隣住民としては、
 ただでさえ狭くて、
 ベビーカーも通れないような道路に、
 こんな多くの車が出入りするのは困る。
 絶対に死亡交通事故が起きる
 …という反対意見でした。
 私も一番前の席で、
 将来、子供がひかれたらどうする
 …と意見を述べてきました。
      ■         ■
 建築側の説明では、
 交通量調査もしたので大丈夫とか言ってましたが、
 毎日横を通る者から見ると、
 とても危険な道です。
 伊藤さんのおじいちゃんがマンションを建てたので
 幼い子供が事故に遭ったなんてことにならないようにしてください
 伊藤組土建は、
 北海道の公共工事で大きくなった会社です。
 資産は、
 緑地として残すのが、
 後世に名誉を残すことになるのになぁ~
 …というのが私の思いです。
20150416-1
20150416-2
20150416-3

建築されるマンションと建築主側

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昔の記憶

小田島哲哉先生88歳のお誕生日

 今日4月15日は、
 小田島哲哉先生の88歳のお誕生日です。
 45年前、
 北海道夕張市の山奥で、
 NHKラジオの中学生の勉強室でお世話なった先生です。
 私を国語好きにしてくださった恩人です。
 小田島先生の国語を聴いていなかったら、
 私は一生国語苦手を克服できなかったと思います。
 小田島哲哉先生に感謝しています。
      ■         ■
 平成27年4月12日に東京の日本出版クラブ会館で開催された、
 小田島哲哉先生の米寿を祝う会で、
 先生のお話しを伺いました。
 実にいいお話しでした。
 今日はその続きを書きます。
 私たちの次の世代にも聴いていただきたいお話しです。
      ■         ■
 私は昭和29年9月生まれです。
 安倍晋三首相と同じです。
 私たちは戦争を知りません。
 私が子供の頃に、
 父親と風呂に入っていた時に、
 仙台で空襲に遭ったことを聞きました。
 なぜかこの空襲の話しはよく覚えています。
      ■         ■
 私の父親は、
 札幌工業高校の木材工芸科という、
 家具などをつくる学科へ進学しました。
 薬学専門学校へ行くと、
 徴兵免除になったので、
 (戦争に行って死にたくなかったので)
 仙台の東北薬学専門学校へ進学しました。
      ■         ■
 戦争中の仙台で空襲に遭(あ)い、
 山へ避難して難を逃れたと、
 私が子どもの頃に聞きました。
 途中の防空壕(ぼうくうごう)で、
 学生さんここに入りなさいと、
 親切に言ってくれた人がいたそうです。
 父はその防空壕へは入らず、
 山へ逃げたそうです。
      ■         ■
 空襲が終わって、
 山から下りる時に、
 その防空壕は焼夷弾(しょういだん)に撃たれ
 防空壕の人たちは亡くなっていた
 あの時、
 逃げていなかったら死んでいたと、
 聞かされた覚えがあります。
 子どもの頃に聞いた話しを
 何故かよく覚えています。

      ■         ■
 小田島先生が進まれたのが、
 江田島の海軍兵学校です。
 何もわからない私が、
 先生の履歴を見た時に、
 『先生は海軍士官になりたかったんだ』
 …と勝手に思っていました。
 それは違いました
      ■         ■
 いろいろ調べてみると、
 当時、江田島の海軍兵学校は、
 今の東大(理Ⅲ)や京大(医)に進学するのと同じか、
 それ以上に難易度が高い学校でした
 海軍兵学校からは、
 たくさんの優秀な人が出ています。
 海軍は陸軍と違って、
 敗戦を予想していました。
      ■         ■
 陸軍は英語を禁止しましたが、
 海軍兵学校は、
 校長の権限で英語の勉強を続けさせました。
 昭和20年の終戦の時に、
 若き小田島先生が副校長から、
 日本は敗れたけれど、
 諸君がこれから日本を復興させる。
 米軍が来ても死んではいけない。
 日本はまた復興する。

 …と教えられたそうです。
      ■         ■
 小田島先生のお言葉の中に、
 戦争はいけない
 子供たちが自由に夢を持てる国
にしなくてはいけない。 
 …というメッセージが込められていました。
 戦争を知らない私たちの世代や、
 私たちの次の世代に、
 戦争の悲惨さやつらい日々を教えていただきたいと思いました。
 小田島先生は、
 中国との交流にも力を入れられ、
 何回も中国を訪問していらっしゃいます。
 近隣諸国とも仲良くしたいと思いました。
 小田島先生、これからもお元気で、 
 私たちにたくさんのことを教えてください
 お誕生日おめでとうございます。

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日記_わきが

わきがの臭いと汗の臭い2015

 ワキガのにおいと汗のにおい
 2012年7月28日の院長日記です。
 偉そうに院長日記を書いていますが、
 反省の毎日です
 特に昔のことを思い出すと、
 悪いことをしたなぁ
 …と反省しています。
      ■         ■
 形成外科の教科書にも、
 わきがのにおい
 汗のにおい
 …について詳しく書いていません。
 欧米の教科書や、
 英文論文を読んでも、
 わきが手術も、
 多汗症手術も同じと書いてあります。
      ■         ■
 札幌美容形成外科を開業して10年
 たくさんのワキガ手術や多汗症治療をしました。
 私の結論です
 わきが体質で、
 わきがの臭いがする人に、
 わきが手術をすると満足されます。
 たとえ固定がつらくても、
 手術後に臭いがするという人はまずいません。
      ■         ■
 多汗症の人に、
 わきが手術をしても、
 数ヵ月は汗が出ません。
 でも、
 脇の皮膚の感覚が戻るころ
 つまり脇の神経が再生すると、
 しっとりとした汗が出るようになります
      ■         ■
 どんなに丁寧に手術をしても、
 ふつうの汗を出す、
 エクリン汗腺までは取りきれないからです。
 手術範囲が狭いと、
 大胸筋という筋肉の近くから、
 玉のような汗が出ることもあります。
 患者さんからのクレームになります。
      ■         ■
 間違いだらけのわきが診断
 2015年3月8日の院長日記です。
 東京の稲葉クリニックはすごいと思います。
 大手美容外科のHPに書いてある、
 わきがチェックポイントは間違いです
 高いお金を払ったのに、
 汗も臭いも残っている人がたくさんいます
      ■         ■
 診断が難しいのが、
 わきがと多汗症を合併している人です。
 手掌発汗があって、
 脇にべたべたとしたクリームみたいな汗があると、
 腋臭症と多汗症の合併の可能性があります。
 大切なのは、
 金儲け主義ではない病院で、
 しっかりと診断していただくことです。
 重度腋窩多汗症には保険適応でボトックス注射ができます

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昔の記憶

小田島哲哉先生の米寿を祝う会

 昨日(2015年4月12日)東京で、
 小田島哲哉先生の米寿を祝う会がありました。
 私が15歳だった45年前に、
 北海道夕張市の山奥、大夕張おおゆうばりで、
 NHKの中学生の勉強室の講師だった先生です。
 私を国語好きにしてくださって、
 小田島先生ありがとうございました

 …といつかお礼を言いたいとずっと思っていました。
      ■         ■
 その思いを、
 この院長日記で何回か書いたところ、
 たまたま先生の目にとまりました。
 先生からお手紙をいただきました。
 昨年秋には、
 さくらんぼさんの果物をお送りしました。
 とても喜んでいただきました。
 ありがたいことに、
 米寿を祝う会に私を招待してくださいました。
      ■         ■
 昨日の東京は暖かでいいお天気でした。
 はじめてお会いした小田島哲哉先生は、
 私が45年前にNHKでお聴きした通りの先生でした。
 88歳なのにとてもお元気でした。
 私たちに、
 国語の先生のように、
 お話しをしてくださいました
 原稿なしで、
 とてもいいお話しでした。
 東京まで行った甲斐がありました。
      ■         ■
 小田島哲哉先生は、
 昭和2年4月15日、東京でお生まれになりました。
 江田島の海軍兵学校に進まれました。
 昭和20年の終戦で東京に戻られた時、
 ご実家は空襲で焼かれ、
 残っていたのは2本の石の門柱だけでした。
 食料がありません。
 当時は米穀通帳がなければ、
 米を買うことができませんでした。
      ■         ■
 兵学校へ行っていて、
 親類縁者もなかったので、
 小田島先生は米穀通帳を持っていませんでした。
 寮のある学校へ進学しようと試験を受けても、
 米穀通帳を持っていない学生さんには、
 食事を出せないので餓死すると言われたそうです。
 若い小田島哲哉さんを助けてくださったのが、
 先生の恩師だった先生たちでした。
 餓死しそうだった青年に
 自分たちの食料から分けて
 食事を与えてくださったそうです。
      ■         ■
 困っていた時に、
 かつての恩師に助けていただき、
 小田島先生は教育者としての道を歩むことにしました。
 先生は、
 都立高校の先生になりました。
 当時、英語の教員免許を持っていた先生が少なく、
 最初は英語と国語の両方を担当されたそうです。
 大学の教員にならないかという誘いもあったそうですが、
 小田島先生は高校の先生になりました。
      ■         ■
 小田島先生のお話しから、
 子供に夢をあたえる教育
 夢を持つことが生きがい
 夢を持つことの大切さ
 …を教えていただきました。
 米寿を祝う会には、
 先生の教え子や、
 教育関係、
 古くからのご友人が
 たくさん集まっていらっしゃいました。
 とても楽しい会でした。
 お世話になった明治書院の方たちに御礼申し上げます。
20150413

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医学講座

第58回日本形成外科学会【京都】⑤

 京都の日本形成外科学会シリーズの最後です。
 学会長の鈴木茂彦教授は、
 京都大学形成外科で、
 ペルナックという人工真皮を研究開発されました。
 私たちの世代には、
 京大の鈴木先生といえば、
 ペルナック
でした。
 今は京都大学と言えばiPS細胞研究です。
      ■         ■
 他の会場と重なっていたため、
 iPS細胞研究の講演は聴けませんでした。
 私がお聞きしたのは、
 教育講演2
 京都大学再生医科学研究所
 生体組織工学研究部門
 生体材料学分野 田畑泰彦教授の
 再生医療の最前線と今後の方向性
 -自然治癒力を高める医療

 です。
      ■         ■
 第116回日本美容外科学会でもお聞きしました。
 田畑泰彦教授のお話しは、
 はっきり言ってすごいです。
 何がすごいといって、
 まさに機関銃のように
 すごいスピードで、
 すごい内容をお話しになります。

 圧倒されます
      ■         ■
 田畑先生のお話しから、
 bFGFべーしっくえふじーえふが有望だと思いました。
 今は問題になっている使い方もありますが、
 しっかり研究をして、
 正しい使い方をすれば、
 これほど有望な薬はありません。
 小児熱傷には、
 今までの薬にはない効果があります
      ■         ■
 金儲け主義ではない、
 良心的な先生が、
 正しい
 安全な

 bFGFべーしっくえふじーえふの使い方を、
 研究する会もできつつあるようです。
 将来、
 bFGFを使った若返り治療が
 安全
 安心して受けられるといいなぁと
 田畑先生の講演をお聞きして思いました。

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医学講座

第58回日本形成外科学会【京都】④

 昨日で学会が終わり、
 夜、新千歳空港に帰ってきました。
 さすがに北海道は寒いです。
 京都の比ではありません。
 寒くても、
 私は北海道がいいです。
 道産子ですから、、、
      ■         ■
 今年の第58回日本形成外科学会、
 最終日はケロイドを聞いてきました。
 ケロイドは、
 私たち形成外科医の大敵です。
 どんなにがんばっても、
 手術だけでは治せません
 英語で発音すると、
 Keloidが、
 キーロイドと聞こえます。
      ■         ■
 ケロイド治療最前線2014でご紹介した、
 小川令先生が
 日本医大形成外科の教授にご就任されました。
 おそらく、
 全国で最年少の形成外科教授です。
 すばらしい先生です。
 ケロイド治療が進歩すると思います。
      ■         ■
 最終日に私が聴いた、
 ミニシンポジウム6
 ケロイドです。

 この中で、
 MS6-1 実際のケロイド治療
 ―完遂できる治療法を目指して―
 
 北海道大学形成外科 林 利彦
 MS6-2 小児のケロイド・肥厚性瘢痕に対する治療戦略
 ―フルドロキシコルチド(ドレニゾン®)テープの有用性―
 日本医科大学形成外科 小川 令

 …の2つが印象に残りました。
      ■         ■
 北大の林利彦先生は、
 以前の院長日記でご紹介した先生です
 林先生は、
 患者さんがどのくらいの頻度で通院できるか?
 ケロイドの治療に、
 毎月いくらまでならお金を出せるか?
 そこまで考えて治療をなさっていらっしゃいます。
      ■         ■ 
 ケロイド治療に使うシリコンゲルシートは効果的です。
 残念なことに、
 保険適応外です。
 高価なので、
 札幌美容形成外科にも在庫はありません。
 患者さんには、
 北大病院売店のローソンをご紹介しています。
 そこで売っています。
      ■         ■
 小川先生はケロイドのスペシャリストです
 手術も丁寧でお上手です。
 でも子供さんのケロイド治療は、
 まず痛くないテープからはじめます。
 お母さんが毎日まいにち丁寧に貼る治療です。
 通院は、
 子供さんの学校が休みの時期です。
      ■         ■
 春休み、
 夏休み、
 冬休み、
 年に3回の通院治療をします。
 その間は自宅でテープです。
 痛くない治療からはじめて、
 どうしてもテープだけでは治らない時に、
 手術を考えます。
      ■         ■
 手術の後もテープを続けます。
 小川先生のお言葉から、
 この子のケロイドを治してあげよう
 少しでもよくしてあげたい

 …という情熱が感じられました
 とてもよい発表だったと思います。
      ■         ■
 林先生も、
 小川先生も、
 ケロイドの治療は難しいと言うだけではなく、
 必ずよくなるからがんばろう
 …という
 勇気づけ
 元気づけ

 …が大切だと言われました。
 治療が難しい疾患だからこそ、
 いい先生にしっかり治していただきたいです。

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