医学講座

足の爪が切れない

 昨日、私の母親(86歳)から、
 LINEで連絡がありました。
 足の爪が(硬くて)切れない
 (切れる)爪きりをさがしてほしい

 …という内容でした。
 よくよく聞いてみると、
 テレビショッピングで
 よく切れるという爪切を売っているが
 どれがよいかわからない

 …とのことでした。
      ■         ■
 いつもだったら、
 (私は)忙しいのに
 自分で探したら
 …と言うところですが、
 たまたま近くに行っていたので、
 母親の爪を見に行きました。
 親指の爪だけ、
 厚くなっていました。
      ■         ■
 :これ爪切の問題じゃなくて、
 爪が悪いの
 爪の水虫

 母親:はぁ~?水虫?
 :そう、爪が水虫になっていて、
 それで厚くなっているから切れないの
 皮膚科へ行って、
 水虫の検査をして
 薬をもらって

      ■         ■
 うちのばあさんも、
 自分の爪が、
 水虫で厚くなっているとは?
 考えてもみなかったようです。
 まだ皮膚科の検査結果は聞いていませんが、
 爪の水虫で
 おそらく正解だと思います。
      ■         ■
 私は形成外科医の時代に、
 老人病院の当直バイトによく行ってました。
 老人病院や、
 高齢者施設は、
 圧倒的に女性が多いです。
 女性が長寿だからです。
 おばあさんの爪が、
 厚く変形していたら、
 まず水虫を疑います。
      ■         ■
 4人に1人は水虫患者
 2009年5月25日の院長日記です。
 女の人が好きな、
 温泉、
 スポーツクラブ、
 プール、
 はだしになって
 床を歩く施設が要注意です
      ■         ■
 家のお風呂のマットや、
 カーペットも要注意です。
 水虫はうつります
 2009年にまみ子師長さんからいただいたコメントです。
 私は水虫の患者さんに薬をつけながら・・・
 「お風呂に入って石鹸をつけて洗う事」
 「処方された薬は1日2回つける事」
 「水虫の薬でかぶれる事があるので薬をつけた後に赤み・痒みが出てきたら使わない事」
 「自己判断で薬を中断しない事」
 「水虫の薬は予防的に使って良いので塗り続ける事」
 を説明します。

 足の爪が厚くなって、
 爪切りで切れなくなったら皮膚科を受診してください。
 なんちゃって美容皮膚科じゃなくて、
 皮膚科専門医です。

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二重・眼瞼下垂

目の左右差と見落とし

 美容整形は、
 誤診や見落としとは無関係?
 …と思われると、
 それは大きな間違いです。
 ちょっとした見落としが、
 手術結果に影響します。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で一番多い、
 眼瞼下垂症手術
 ちょっとした左右差でも、
 保険で手術をしても、
 患者さんからのクレームになることがあります。
 できるだけ左右をそろえるようにしますが、
 それでも難しい場合があります。
      ■         ■
 手術前には、
 必ず写真を撮ります。
 記録のためです。
 この手術前の写真を撮る時に、
 患者さんの
 目、
 眉、
 顔全体、
 姿勢もチェックします。
      ■         ■
 先天性眼瞼下垂症で、
 片側だけ下がっている方。
 片方の目をよくこするので、
 片目だけ下垂が強い患者さん。
 顔全体に左右差があり、
 その結果、目の左右差になっている方。
 軽度の顔面神経麻痺がある患者さん。
 実に難しいです。
      ■         ■
 お化粧を落としていただくと、
 まったく別人の顔になる若い方もいます
 お化粧が上手な方は、
 ちょっとした左右差を、
 上手にお化粧で直す人もいます。
 お化粧と手術は別です。
      ■         ■
 お化粧で上手に直していた目を、
 手術で治すのが難しいことがあります。
 一番やっかいなのが、
 眉を上げるくせです。
 眼瞼下垂症手術で、
 挙筋腱膜を調節すると、
 ふつうは眉が下がります。
      ■         ■
 何年も無意識に眉を上げている人は、
 自分で鏡を見るときだけ、
 眉を上げてしまう人もいます。
 少しでも患者さんが満足してくれるように、
 少しでも患者さんに喜んでいただけるように、
 毎日、見落としがないかよく見て、
 手術中にも修正しながら、
 苦労して目を治しています

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医学講座

皮膚がんの見落とし

 私が形成外科を勉強した、
 北海道大学では、
 たくさんの皮膚がんの手術をしていました。
 市立札幌病院形成外科
 JA帯広厚生病院形成外科でも、
 皮膚悪性腫瘍の患者さんを診ました。
 私の財産になっています。
      ■         ■
 今の若い先生の中には、
 高級優遇
 …という言葉に惹かれて、
 卒後研修が済んだら、
 すぐに大手美容外科チェーン店に就職。
 卒後数年目で、
 ○○美容外科札幌院院長に就任
 …という先生もいます。
      ■         ■
 学生時代に、
 満足に講義も出席しないで、
 皮膚科なんて勉強しなかった先生が、
 なんちゃって美容皮膚科医
 なんちゃって美容外科医になったとします。
 なんちゃっての先輩医師から、
 ちょっとレーザーのSWの入れ方を教わっただけで、
 すぐにホクロの治療をする先生もいます。
      ■         ■
 はいはい、
 おホクロの治療は簡単ですょ…
 当院の最新式レーザーで取れば…
 一回で簡単に取れますょ

 …なんて危険な治療です。
 悪性腫瘍を見逃す可能性があります。
 悪性黒色腫や基底細胞癌は見分けがつかないことがあります。
 皮膚がんの見落としは大変なことになります。
      ■         ■
 ホクロと悪性黒色腫
 2012年9月30日の院長日記です。
 ほくろと悪性黒色腫の鑑別診断は、
 皮膚悪性腫瘍を専門とする医師でも、
 難しいことがあります。
 特に早期の小さな(薄い)病変を…
 肉眼だけで的確に診断するのは、
 極めて難しいことがあります。
      ■         ■
 ホクロだけではありません。
 女性も、
 男性も、
 性器に悪性腫瘍ができることがあります。
 単なるかぶれによる赤味だと思ったら、
 乳房外ページェット病という、
 悪性腫瘍のこともあります。
      ■         ■
 乳房のしこりに気付くのは、
 患者さん本人です。
 皮膚悪性腫瘍は、
 手術をする先生、
 皮膚を最初に診た先生が、
 何か変
 …と気付かないと見落とします。
 若い美容外科の先生には、
 皮膚悪性腫瘍を勉強していただきたいです

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医学講座

豊胸(バッグか注入か)2015

 豊胸手術の歴史2015に、
 私の考えとして、
 シリコンバッグを使う方法は、
 たとえ乳がんになってもわかりやすい
 注入は
 脂肪でもヒアルロン酸でも、
 わかりにくいと私は思います
 注入を受けた人は、
 ふつうの人の何倍も乳がんに気をつけてほしい

 …と書きました。
      ■         ■
 エビデンスがあるわけではありません。
 私の感覚です。
 間違っていたら、
 申し訳ありません。
 豊胸手術を受けた女性が、
 乳がんになることがあります。
 豊胸で、
 乳がんの確率が高くなるのではありません。
      ■         ■
 豊胸をしていない女性が、
 乳がんになるのと同じ確率だと思います。
 問題は、
 見つけやすいか
 見つけにくいかです
 最初に気付くのは、
 患者さん自身です。
      ■         ■
 女性の胸はやわらかいです。
 食パンと、
 レーズンパンを考えてください。
 やわらかい食パンの中に、
 一個だけレーズンが入っていたとします。
 食パンを、
 硬い卵の上にのせて
 丸く盛り上げてあげると、
 レーズンが見つけやすいです。
      ■         ■
 もし、
 食パンが、
 フレンチトーストのようになっていると、
 中にあるレーズンは見つけにくいです。
 食パンの下に卵を置くのが、
 シリコンバッグ
 食パンに卵をしみこませた、
 フレンチトーストが、
 注入法です。
      ■         ■
 実際に検査をする先生にもよります。
 何例か豊胸手術を受けた患者さんを診たことがある、
 乳線外科の専門医と、
 おっぱいが専門外の、
 何でも診る検診の先生では違います。
 私は、
 札幌医大第一外科のおっぱいチームだった、
 札幌ことに乳腺クリニック(浅石和昭先生)
 札幌乳腺外科クリニック(岡崎亮先生)をご紹介しています。
      ■         ■
 豊胸は悪いことだとは思いません。
 小さな胸で悩むのは、
 日本人女性だけではありません。
 でも、
 ちょっと考えてください。
 将来、もし乳がんになった時に、
 わかりにくい豊胸は注意です
 チェーン店のベテランカウンセラーの女性は、
 将来のことまで考えてはくれません。
 ご自分を守るのはご自身です

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医学講座

豊胸手術の歴史2015

 昨日の院長日記、
 整形美人【再放送】を見ました
 になっちゅんさんからコメントをいただきました
 豊胸手術は主人曰く、見たらわかる。
 寝ても胸が流れないのは豊胸だと。
 確かに私の貧弱な胸も流れます。
 おっぱい星人と言う言葉もありますし、胸があった方がいいに決まってます。
 最近は自然に見えるらしいですね。
 シリコンから生理食塩水になったと耳にしました、本当ですか?

      ■         ■
 やわらかいバッグを使って、
 カプセル拘縮というのがなければ、
 自然に流れる胸ができます。
 豊胸手術は、
 国籍を問わず、
 世界中の女性の
 悩みや夢です。
      ■         ■
 二重の手術や、
 鼻を高くする手術は、
 アジア人に多い手術です。
 豊胸は、
 世界中で行われます。
 それだけ悩みが多いということです。
 外国にも小さな胸はあります。
      ■         ■
 豊胸手術の歴史は、
 ちょっと悲惨なものがあります。
 Wikipedia(日本語)の豊胸手術には、
 かなり正確な記載があります。
 簡単に説明すると、
 シリコン→生食→シリコン
 という歴史です。
 現在の主流はシリコンです。
 コヒーシブタイプというシリコンです。
      ■         ■
 私が医師になった頃に、
 米国にダウコーニングという会社がありました。 
 日本法人もありました。
 私は真面目でいい会社だったと、
 今でも信じています。
 そのダウコーニングが、
 シリコンバッグが原因で、
 乳がんになるという訴訟で倒産しました。
      ■         ■
 その後、
 米国でもシリコンが使えなくなり、
 生理食塩水バッグになりました。
 残念なことに、
 バッグが破裂して生理食塩水が漏れたり、
 シリコンに比べると不自然という欠点がありました。
 今では使われることは少ないと思います。
      ■         ■
 日本でも、
 高研という会社がシリコンバッグを作っていました。
 医療用シリコンでは有名な会社です。
 しっかりとした立派な会社です。
 今は豊胸用シリコンバッグは製造していません。
 日本では、
 乳がん再建後に米国製のシリコンバッグが認可されました。
 つい最近のことです。
      ■         ■
 昔の日本では、
 オルガノーゲンという注入剤が使われて、
 その後に乳房が変形したり、
 赤く腫れたりする健康被害が出ました。
 昔のバッグが破裂したり、
 変形を起こしたりした患者さんもいます。
 その時代には安全だと信じられていました。
      ■         ■
 脂肪注入についても、
 一時期に流行って、
 その後、衰退して、
 また現在では時代の最先端と騒がれています。
 何が正しいのかわかりません。
 ヒアルロン酸も使われています。
 私は自分の身内だったら、
 脂肪注入もヒアルロン酸も使いません。
      ■         ■
 30年も医師をしていると、
 たくさんの患者さんを診ます。
 私は豊胸は悪いことではないと思います。
 女性の夢も理解できます。
 一番大切なのは、
 将来、乳がんになった時に
 わかりやすい豊胸だと思います。
      ■         ■
 シリコンバッグを使う方法は
 たとえ乳がんになってもわかりやすいです
 でも、
 注入を受けると、
 脂肪でもヒアルロン酸でも、
 わかりにくいと私は思います
 注入を受けた人は、
 ふつうの人の何倍も乳がんに気をつけてほしいです

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医学講座

整形美人【再放送】を見ました

 昨日の深夜、
 何気なくTVを見ていると、
 2002年に放送された、
 フジテレビの整形美人をやっていました。
 ふだんTVは見ないのですが、
 つい見てしまいました。
      ■         ■
 米倉涼子さん主演の番組です。
 13年前は若いです。
 携帯がガラケーで、
 今はなつかしい、
 iモードでした。
 昨夜は第9話で、
 ビューティーコロシアムの場面が出ました。
      ■         ■
 なつかしい番組です。
 和田アキ子さんが若かったです。
 ビューティーコロシアムの場面で、
 米倉涼子さんが演じる、
 保奈美さんが、
 自身の整形について語っていました。
 よくできたストーリーだと思います。
      ■         ■
 私の美容整形に対する考えです。
 自分の容姿、
 特に目の形は親からの遺伝です。
 もともと、
 ちびまる子ちゃんの
 みぎわさんのような女の子の目は、
 どうお化粧をしても丸い目になりません
      ■         ■
 国立大学の入学試験は、
 自分で努力して勉強すれば、
 合格できる学力が得られます。
 センター試験で800点も、
 努力すれば取れます。
 でも、
 開かない目は、
 どう自分で頑張っても丸い目になりません。
      ■         ■
 私は、
 医学の力を借りて、
 丸い目になって、
 明るく生きることは、
 いいことだと思っています
 ちょっと痛いのと、
 腫れるのをがまんするだけです。
      ■         ■
 TVのように、
 整形したと言わないことです
 彼に言うべきか?
 2008年5月18日の院長日記に書いてあります。
 昨夜(平成20年5月17日)のスマステで、
 若返り美容手術を放送していました。
 番組中に…
 視聴者からの質問がありました。
 『私は、目と胸をいじっています。』
 『彼に打ち明けるかどうかで悩んでいます…』
      ■         ■
 香取慎吾さんが室井佑月さんにきいていました。
 昔、豊胸手術をなさいましたね。
 彼には、打ち明けましたか?と
 室井さんは、きっぱり
 『言わない方がいい
 『男の人は、整形というだけで引いてしまう人もいる』
 『言わないのは、ウソをついたことにはならない
 さすが、室井さん。
 言わないのが正解だと私も思います。
      ■         ■
 私は平成10年から14年まで、
 4年間札幌医科大学で形成外科の講師をしていました。
 学生さんに形成外科を教えていました。
 講堂での講義では、個別に話す時間はありません。
 6年生で、形成外科を選択した学生さんとは
 時間をとってディスカッションをすることがありました。
 この時間に雑談を含めて、
 ゆっくりと話す機会がありました。
 これは、今でも楽しい想い出の一つです。
      ■         ■
 当時は約70%が男子学生でした。
 医局で5~6人の小グループに教えていた時です。
 美容外科に興味を持っていた学生がいました。
 学生:『先生、整形したかどうか、どうやったら見分けられますか?』 
 私:『わかるような整形は失敗だよ』
 学生:『エ~っ?本当ですか?』
 私:『目だって、鼻だって、わからないょ』
   『彼女が整形美人じゃイヤかぃ?』
 学生:『そりゃ~、整形じゃない方がイイっすょ』
      ■         ■
 私:『それじゃ、自分が包茎の手術を受けたら彼女に言うかぃ?』
 学生:『先生!冗談はよしてくださいょ!』
    『言うわけないじゃないっスか!』
 男とは勝手なものです。
 こういう人に限って…
 ススキノでは、
 美人で胸が大きな女性が横に座ってくれると…
 鼻の下を長くして喜びます。
      ■         ■
 私は個人的に…
 医学の力を借りてキレイになるのはよいことだと思います
 女性はキレイな方が、面接でも就職でも得をします
 同じ人生でしたら、
 キレイでいた方が10倍も100倍も得です
 夜の世界で働く方だけではありません。
 外国では高学歴で高収入の女性が、
 医学の力を借りてキレイになっています。
 彼に言う必要はありません。
 あなたも医学の力でキレイになりましょう!

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院長の休日

ウォシュレットと痔

 私が尊敬する外科医、
 山中啓明先生からたくさんのことを教えていただきました
 釧路の三愛外科は、
 春採(はるとり)という地区にありました。
 春採湖(はるとりこ)という、
 天然記念物のひぶながいるところの近くです。
      ■         ■
 三愛外科には、
 たくさんの患者さんが来院されました。
 夜間も
 休日も
 緊急手術もなさったそうです。
 大きな病院で断られた患者さんも
 山中先生が引き受けてくださいました。
      ■         ■
 先生のご専門は外科
 大腸肛門という
 下部消化管も先生が得意とするところです。
 肛門といえば
 です。
 私もお尻が弱いほうです。
 よく下痢をします。
      ■         ■
 山中先生に伺ったところ
 日本では
 ウォシュレットの普及で
 痔で悩む患者さんが減ったそうです。
 なるほど
 私もウォシュレット無しの生活は考えられません。
      ■         ■
 私の好みで言うと
 やっぱり
 TOTOのウォシュレットです。
 お尻へのあたり方が違います。
 TOTOが開発したウォシュレットは
 外国人にも好評のようです。
      ■         ■
 山中先生は痔の患者さんが減っても
 内視鏡を勉強なさって
 食生活の変化で増えた
 大腸疾患の患者さんを診ていらしたそうです。
 時代とともに医療も変わります
 私たち医師も毎日勉強して、
 時代についていく必要があると痛感しました。
 やっぱり山中先生は偉大です

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院長の休日

山中啓明先生にお会いしました

 私が尊敬する外科医、
 山中啓明先生に昨夜お会いしました。
 たくさんの元気をいただきました。
 お人柄と声は、
 30年たっても変わっていませんでした。
 ますます山中先生を尊敬するようになりました。
      ■         ■
 三愛外科山中啓明先生
 2014年12月16日の院長日記です。
 釧路労災病院形成外科で忘れられないのが、
 開業医の師、
 三愛外科の山中啓明(ひろあき)先生です。
 山中先生は、
 北大医学部35期、
 昭和34年卒業の大先輩です。
 北大第二外科同門の先生です。
      ■         ■
 釧路市春採(はるとり)で、
 三愛外科を開業なさっていらっしゃいました。
 三愛外科から、
 たくさんの患者さんを、
 釧路労災病院形成外科へご紹介いただきました。
 私が尊敬する外科医です。
 私の人生でいろいろなことがあった時に、
 いつも励ましのお手紙をくださいました。
 素敵なネクタイのプレゼントもいただきました。
      ■         ■
 私が釧路労災病院に勤務したのは、
 医師になって2年目、
 昭和56年(1981年)秋と、
 形成外科認定医(現在の専門医)を取得した直後の、
 昭和61年(1986年)の2回でした。
 2回目は私が31歳の頃です。
 当時は、
 卒後6年目で、
 釧路労災病院形成外科のトップでした。
      ■         ■
 認定医を取得しても、
 正直なところ…
 不安がいっぱいでした。
 頼りにしていたのは、
 北大から応援に来てくださる先輩でした。
 吉田哲憲先生、
 杉原平樹先生に、
 何でも相談していました。

      ■         ■
 30年の年月が過ぎました。
 私は還暦の60歳、
 20歳年上の山中先生は、
 80歳です。
 10年前に三愛外科を閉院されました。
 現在は札幌にお住まいです。
 小樽の病院に週二回勤務されています。
      ■         ■
 昨夜、山中先生に教えていただいたお言葉です。
 医者は科学者ですから、
 新しいことに興味があり、
 勉強を続けます。

 すばらしいお言葉です。
 先生は開業されてからも、
 内視鏡を勉強され、
 医院の経営にも寄与されたと伺いました。
      ■         ■
 山中先生は80歳なのに、
 常に新しい治療法を勉強されています。
 下肢静脈瘤のレーザー治療について、
 先生から質問を受けました。
 不勉強の私は、
 血管内レーザー治療についてよく知りませんでした。
 脱帽の思いです。
 山中先生からのお言葉2015
 (本間)先生まだまだできますょ
 これ以上、私を元気にしてくれる言葉はありません。
 山中先生に感謝しています。

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二重・眼瞼下垂

埋没法抜糸【難しい糸】

 札幌美容形成外科で一番多い手術が眼瞼下垂症手術です
 若い方から、
 年齢の高い方まで
 たくさん手術をしています。
 中には、
 若い頃に埋没法の手術を受けた
 …という方もいらっしゃいます。
      ■         ■
 昔の札幌で埋没法といえば、
 札幌中央形成外科の武藤靖夫先生でした
 武藤先生のかなり後で開業したのが、
 中田形成外科の中田先生です。
 中田形成外科は日美クリニックと名前が変わり、
 TVで派手に宣伝していました
 悪い評判もありますが、
 私は日美で整形をした後で、
 幸せに生活なさった方もたくさん診ています。
      ■         ■
 さすがに武藤靖夫先生や、
 中田守先生が手術をされた、
 埋没法の方は、
 最近は見なくなりました。
 多いのが、
 大塚美容外科や
 品川美容外科で受けた方です。
      ■         ■
 今は無くなってしまった、
 神奈川クリニックで受けたという方も来院されます。
 埋没法で多いのが、
 瞼板法けんばんほうです。
 同じ瞼板法でも、
 先生によって違います。
 実にさまざまな埋没法があります。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で眼瞼下垂症手術をする時には、
 昔の埋没法の糸は、
 無料で抜去しています。
 瞼板という大切な組織に、
 異物があるのはよくないからです。
 健康保険の規定で、
 何本埋没糸を抜去しても、
 別料金は徴収できません。
      ■         ■
 私は、
 抜ける糸はできるだけ抜いています。
 残念なことですが、
 眼瞼下垂の手術で切っても、
 糸が抜けないこともあります
 古い糸が劣化していて、
 ナイロン糸として存在しないこともあります。
 糸周囲の瘢痕だけが残っていることもあります。
      ■         ■
 一番簡単に抜糸できるのは、
 黒い糸が浅いところに点として存在する場合です。
 瞼板からは外れてしまっていて、
 皮膚のすぐ下にあります。
 こんな糸は簡単に抜糸できます。
 瞼の薄い女性で、 
 黒い点が透けて見えればこのタイプです。
      ■         ■
 手術中でも難しいのが、
 瞼の厚い患者さんで。
 糸が透明になってしまっていて、
 瞼板にがっちりくっついているタイプです。
 睫毛に近い所で、
 毛根がそばにある時も難しいです。
 出血して、
 不用意に止血をすると毛根を焼いてしまい、
 睫毛が生えなくなります。
      ■         ■
 埋没法の糸抜去名人は、
 横須賀のアロマ美容外科の鈴木敏夫先生です
 埋没法の糸で苦労している方へおすすめします。
 信頼できる先生です
 何十年もたってから、
 結婚して子供ができてから、
 昔の埋没法で苦労しないためにも、
 先生やクリニックを慎重に選んでください

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院長の休日

雪道ツルリ、ご注意を

 平成27年2月3日、朝日新聞朝刊(北海道版)の記事です。
 雪道ツルリ、ご注意を
 札幌で搬送849人、3冬連続1000人超す勢い
 この冬、雪道での転倒が増えている。札幌市内では救急搬送がすでに850人近くになり、昨冬を4割余り上回る。気温が高めの日が多い気象条件が、すべりやすい路面を作っているようだ。
 1月13日夜、札幌市中央区の会社員男性(39)は飲み屋を出た後、大通公園の交差点で横断歩道を渡ろうとして滑って転んだ。右手首を骨折し、10日間入院した。東京から札幌市に来て2冬目。滑り止めのついた靴も履いていた。「飲んで気の緩みもあった」と反省する。
 札幌市消防局によると、この冬、路面で転倒して救急搬送された人は1月31日までに849人(速報値)。昨冬の同期間を251人上回る。昨年12月は533人で、過去10年間で最多だった。過去最多だった2012年度の1406人から3冬連続で1千人を超す可能性が出ている。
 気象情報会社「札幌総合情報センター」で気象予報士の資格を持つ金村直俊・地域情報事業部長によると、転倒しやすいツルツルの路面をつくる要因は主に二つある。
 一つは、日中に気温が上昇し、解けた雪や氷が夜や朝に凍結するケースだ。札幌市の今年1月の気温は高めの日が多かった。最高気温が0度以上だった日は23日あった。平年は13.6日だ。金村さんは「天気予報で最高気温がプラスで最低気温がマイナスの日は要注意」という。
 もう一つの要因は、雨が降り、その後凍結するケース。昨年12月21日には前夜から雨が降り、朝方に零下1〜2度まで下がった。161人が搬送され、1日の最多記録となった。
 寒暖差の激しさは、除雪にも影響している。札幌市雪対策室の担当者は「晴れて雪が解けても凍ってしまう。水を多く含んだ雪もよく降り、積もった雪がなくならない」と話す。同市は雪対策に当初予算で181億100万円を盛ったが、補正予算に追加計上する方針だ。
 ■朝夜に搬送集中横断歩道も危険 札幌の推進協が分析
 積雪寒冷地の快適な暮らしを追求するウインターライフ推進協議会(札幌市)は、札幌市消防局の搬送データを分析し、転倒予防を呼びかけている。
 1996〜2012年度の分析によると、搬送が最も多いのは通勤・通学時間帯の午前7〜9時台。地域は中央区に集中し、特にススキノが圧倒的に多い。夜に転倒するケースが多いためだ。
 滑りやすいのは横断歩道。車や人が多く通って雪道が踏み固められ、さらに車が発進する時のタイヤの摩擦で磨かれている。白線部分は水が染みこまずに薄い氷の膜ができるので特に危険だ。
 推進協議会のメンバーでもある金村さんは「高齢化が進み、けがをする人は増えてくる。携帯端末を見ながら歩くのは危ないのでやめてほしい」と話している。(大久保泰)
20150203
 

(以上、朝日新聞より引用)


      ■         ■
 もうすぐ札幌雪まつりです。
 雪道がはじめての方もいらっしゃいます。
 とにかく滑ります。
 道産子の私ですら、
 一年に数回は転倒します
 危険です
 転び方が悪いと骨折です。
      ■         ■
 昔、函館中央病院形成外科に勤務していた時、
 通勤途中で転倒し、
 顔面骨骨折になった女性を治療しました。
 朝日新聞に書いてあるように、
 朝と夜が危険です。
 危ないと思ったら、
 手をつないで歩くのも一つの方法です。
 とにかく転倒に注意してください。

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