医学講座

第58回日本形成外科学会【京都】③

 京都の日本形成外科学会も2日目は、
 少しだけ暖かくなりました。
 桜は散っていますが、
 しだれ桜は咲いています。
 北海道にはあまりないので、
 しだれ桜に見とれます。
 京都は美しい街です。
      ■         ■
 2日目の学会は、
 眼瞼の発表を聴きました。
 午前9:00から11:56までの一般演題と、
 午後のパネルディスカッション、
 先天性眼瞼下垂を聞きました。
 先天性眼瞼下垂は難しいです
 先天性眼瞼下垂症は原因不明の疾患です。
      ■         ■
 先天性眼瞼下垂
司会:慶應義塾大学形成外科 貴志和生
PD3-1 神経生理学的アプローチによる先天性眼瞼下垂手術
信州大学形成外科 松尾 清
PD3-2 当科における先天性眼瞼下垂症の治療
慶應義塾大学形成外科 清水雄介
PD3-3 当科における先天性眼瞼下垂症に対する筋膜移植法
-自然な開閉瞼のために
神戸大学形成外科 一瀬晃洋
PD3-4 先天性眼瞼下垂に対してゴアテックスシートを使用した前頭筋吊上げ術
藤沢市民病院形成外科 小久保健一
PD3-5 先天性眼瞼下垂の治療に関わる3つの論点
帝京大学形成外科 権太浩一
PD3-6 デジタル画像解析システムを用いた先天性眼瞼下垂の評価
福岡大学形成外科 小野澤久輔

      ■         ■
 先天性眼瞼下垂の治療が難しいのは、
 眼瞼挙筋がない、
 あるけれど機能しない、
 …ので、
 なんらかの方法で、
 瞼を引き上げる必要があるからです。
      ■         ■
 多くの先生が使っているのが、
 大腿筋膜という太もも外側にある、
 筋肉の膜です。
 太ももに傷をつけなければ
 採取できません。
 移植する本数や、
 形状にも工夫が必要です。
 簡単な手術ではありません
      ■         ■
 生まれた時から目が開かないので、
 放置すると、
 赤ちゃんが弱視になってしまいます。
 赤ちゃんには、
 目を開いて、
 もの見るという刺激が必要です。
      ■         ■
 小さな赤ちゃんに、
 太ももから筋膜を取って移植すのは至難のわざです。
 移植した筋膜が収縮することもあります。
 私がいいと思ったのが、
 慶應義塾大学形成外科清水雄介先生のご発表です。
 赤ちゃんの目を、
 侵襲が少ない方法で開く手術です。
      ■         ■
 清水先生の手術は、
 ナイロン糸で瞼を吊り上げる方法です。
 埋没法ではありません。
 ナイロン糸で、
 目を開く手術です。
 他の材料に比べて、
 患者さんへの侵襲が少ないです。
 自分の孫だったらまずこの方法をお願いします。
      ■         ■
 大腿筋膜移植は、
 いろいろな術式があります。
 先生による差が大きい手術です。
 下手な先生がすると、
 瞼が変形して、
 角膜に傷がつきます。
 ある程度大きくなってからするのがいい手術です。
      ■         ■
 移植する筋膜を、
 何本、
 どんな形で移植するのかも難しいです。
 札幌美容形成外科では筋膜移植は実施していません。
 入院設備がある病院で手術を受けることをおすすめします。
 移植した大腿筋膜が収縮するため、
 目の開きが変わることもあります。
 赤ちゃんの手術は視機能に影響するため、
 従来は眼科が手術をすることが多かったのですが、
 形成外科でも良い結果を出しています。
 私のおすすめは信州大学形成外科の松尾清先生です。
 従来の問題点を改良して、
 よい結果が出ていました。

“第58回日本形成外科学会【京都】③”へのコメントを見る

医学講座

第58回日本形成外科学会【京都】②

 今日の京都も寒いです。
 東京でも4月に雪が降ったと新聞に書いてありました。
 寒いのには慣れていますが、
 もう少しあたたかくなって欲しいです。
 一日中、学会会場にいるので、
 寒さを感じるのは外に出た時だけです。
      ■         ■
 学会初日の平成27年4月8日水曜日は、
 午前中はレーザー、
 午後は美容外科の発表を聞きました。
 夕方には、
 専門医機構による、
 新しい専門医制度に必要な、
 医療安全講習会に出席しました。
      ■         ■
 この新しい専門医制度による、
 医療安全講習会が、
 一番出席者が多く、
 会場も2つ準備されていました。
 メインの会場と、
 ビデオ中継による会場の2つでした。
      ■         ■
 厚生労働省、医政局総務課医療安全推進室長
 厚生労働省医療安全推進官
 大坪寛子先生による、
 わが国の医療安全対策について
 ~医療事故調査制度を中心に

 …という講演が1時間ありました。
      ■         ■
 大坪先生は、
 平成4年、東京慈恵医大のご卒業。
 慈恵医大第2内科の助手や国立感染症研究所を経て、
 平成20年から厚生労働省に入られた先生です。
 わかりやすい講演で、
 日本の医療安全行政の歴史がわかりました。
 平成27年10月から、
 医療事故で患者さんが亡くなった場合の、
 届出や調査方法が変わります。
      ■         ■
 一般演題で私の記憶に残った発表です。
 Qスイッチルビーレーザー装置による太田母斑のレーザー治療
 ―20 年間の治療法の変遷とその長期経過―
 札幌スキンケアクリニック松本敏明

 松本先生は北大形成外科の先輩です。
 日本でもっとも古くからレーザー治療をはじめられた先生のお一人です。
 松本先生の発表で、
 太田母斑の治療で、
 鼻の部分が見落とされやすく、
 大人になってから再治療が必要な例があることを知りました。
 太田母斑は、
 小学校入学前までに、
 レーザー治療を受けるのがいいと認識しました。
      ■         ■
 美容外科の発表で印象に残ったのが、
 リハビリメイクとカモフラージュメイクの比較に関する検討
 REIKO KAZKI かづきれいこ

 かづきれいこさんは、
 日本医大形成外科とリハビリメイクをなさっていらっしゃいます。
 私が驚いたのは、
 眼瞼痙攣の女性が、
 テーピングとリハビリメイクでよくなっていたことです。
      ■         ■
 眼瞼痙攣は治療が難しい疾患です。
 ボトックス注射をしますが、
 ボトックスが切れると、
 また症状が再発します。
 テーピングとメイクで症状がよくなるなら、
 こんなにいいことはありません。
 井上眼科病院と一緒に治療をされていると伺いました。
      ■         ■
 パネルディスカッション2
 レーザー肝斑
 基調講演 レーザー(肝斑)の現状と問題点
 東海大学形成外科宮坂宗男
 PD2-1 肝斑に対するレーザー治療:表皮メラニン治療のパラダイムシフト
 湘南鎌倉総合病院形成外科山下理絵
 PD2-2 当院における肝斑の長期成績と治療戦略
 KO CLINIC 黄 聖琥
 PD2-3 肝斑の長期間複合治療法と新しい概念(リセット:強制沈静化)による挑戦
 -TRT からTDT理論へ-
 銀座HALクリニック菱田康男
 PD2-4 肝斑に対する低フルエンスQ スイッチNd:YAG レーザー治療(レーザートーニング)の危険性
 葛西形成外科葛西健一郎

      ■         ■
 肝斑は治療が難しい疾患です。
 紫外線で増悪すること、
 夏に症状が悪化することが知られています。
 レーザー治療で悪化することもあります。
 座長の宮坂宗男教授も、
 一時期肝斑のレーザー治療をしなかったそうです。
 肝斑と正確に診断することも難しいです。
      ■         ■
 私の印象に残ったのが、
 葛西形成外科葛西健一郎先生の、
 自分は肝斑にレーザー治療はしない。
 肝斑がレーザーで悪化している患者さんがたくさんいる。
 安易にレーザートーニングをするべきではない。
 QスイッチYAGレーザーは、
 照射方法を間違うと高出力で皮膚にダメージを与える。

 …というご発表でした。
      ■         ■
 葛西形成外科葛西健一郎先生は、
 レーザートーニングの真実というHPを立ち上げていらして、
 レーザートーニングにかかわる医療関係者に、
 レーザートーニングの危険性・問題点を知っていただくことで、
 レーザートーニングによる健康被害を減少させる啓蒙活動をしていらっしゃいます。

 このHPを知っただけでも、
 京都まで来た価値がありました。
 札幌美容形成外科では実施していませんが、
 簡単にできると思うと、
 大間違いだということを知りました。

“第58回日本形成外科学会【京都】②”へのコメントを見る

医学講座

第58回日本形成外科学会【京都】①

 日本形成外科学会に出席するため、
 京都に来ました。
 昨日は移動日でした。
 ANA772便で、
 札幌から伊丹空港まで来ました。
 ANA772便や、
 ANA778便は、
 私にとってなつかしい便名です。
      ■         ■
 北大形成外科の研修医だった頃、
 家内が住んでいたのが…
 兵庫県西宮市でした。
 最初は西宮を‘にしのみや’と読むことも、
 甲子園球場があることも知りませんでした。
 結婚する前に…
 心をときめかして行きました。
      ■         ■
 30年前には、
 関空も神戸空港もなく、
 大阪国際空港(伊丹空港)が、
 関西唯一の空港でした。
 ANAは一日3便を、
 札幌⇔大阪(伊丹)に飛ばしていました。
 機材はジャンボジェットで500人乗りでした。
      ■         ■
 昨日乗った飛行機は、
 小型の機材でした。
 エアバスA320
 166人乗りです。
 時代も変わったものです。
 166人乗りでも、
 飛行機には空席が目立ちました。
 航空会社も大変です。
      ■         ■
 伊丹空港からは、
 空港バスで京都まで来ました。
 昔はなかった空港モノレールが、
 高速道路の横を通っていました。
 京都に着いたら、
 桜がまだ少し咲いていました。
 例年より一週間程度早かったそうです。
      ■         ■
 桜は咲いていましたが、
 とにかく寒いです。
 札幌から着てきたコートを、
 そのまま着ています。
 今週だけ寒いようです。
 寒さと学会は関係ないので、
 今日から3日間勉強して帰ります。

“第58回日本形成外科学会【京都】①”へのコメントを見る

医学講座

心電図自動解析に注意

 私が弁護士の高橋智先生から教えていただいた、
 医療事故情報センターニュースです。
 全国の医療機関や医育機関に購読していただきたい、
 とても有意義な情報が満載です
 今月号の記事をご紹介します。
 一年間でたった3240円です。
 これで不幸な医療事故が減ります
      ■         ■
 センターニュース
 2015年4月1日発行 N0.325(9)
 症例報告 その1
 胸痛を訴えてきた患者の心電図に軽微なST上昇があったにもかかわらずST上昇なしとした自動解析の結果を信用した医師に心筋梗塞の症状を見逃した過失があるとして和解が成立した事例
 阿部浩基(静岡県弁護士会)
【患者】34歳・男性
【医療機関】私立病院・診療所
事案の概要
 平成24年]11月14日、仕事中に胸の痛みを訴え、午前中で早退。
 同日、午後1時に会社の近くのクリニックを受診。
 カルテには次のとおり記載がある。
主訴 前胸部痛 30分前から
   動悸はしていない。痛みに波がある。
既往歴 糖尿の気配がある。コレステロールが高い。
lung ; no rale,no wheez
heart; no murmur,synus rythm
Xp 気胸所見なし 肺炎所見なし
ECG 単発PVCのみ
肋間神経痛疑い
痛み止めを処方(ロキソニン メチコバール ムコスタ錠)
 なお、会社で行った健康診断の結果によると、患者は、3年前からヘモグロビンA1cが9.5、11.0、10.2を示しており、糖尿病の治療を勧められていたが、治療は受けていなかった。また一見して肥満していた。
 そのまま帰宅したところ、心筋梗塞にて死亡。翌日発見され死体解剖の結果、心筋梗塞と診断されている。
争点
 クリニックの医師に心筋梗塞の見逃しがあったのではないか。
経過
平成25年9月18日
 横浜地裁に提訴(証拠保全はしていない)
平成27年1月16日
 和解(5000万円)
コメント
 父親がカルテ、画像等の資料を予め入手していたので、証拠保全はしなかった。
 循環器専門の協力医に見てもらったところ、心電図は、肢誘導で0.1mVのST上昇を示していた。0.1mVの上昇は軽度であるが、30分前から前胸部痛を訴えている患者にST上昇が見られれば、心筋梗塞を疑ってしかるべきである。しかし、心電図の自動解析結果は、ST上昇をとらえていなかった。
担当医は経歴からは消化器内科が専門だったようで、自動解析結果をそのまま信用し、胸部痛は肋間神経痛だと判断して痛み止めを処方して帰らせたのである。
 訴訟では、循環器の専門でない医師が軽微なST上昇を見逃し心電図の自動解析の結果をそのまま信用したとしても過失があるとは言えないとして、病院側が争ってくるのではないかと思った(参照、福岡高裁平成22年11月26日判決、判例時報2110号73頁)。
 そのような主張に備えて、予め次のような主張をしておいた。
 「被告クリニックのホームページを見ると、診療科目として内科があり、具体的な疾病・症状として『風邪、頭痛、胸痛、インフルエンザなどの急性疾患』があげられている。そして心電図を備えて『狭心症、心筋梗塞、不整脈など心臓に異常がないかどうか、その場で見る検査です。』と宣伝している。急性心筋梗塞は胸痛を催す代表的な疾患の一つで
あるから、被告は、その診断、鑑別について、心電図の見方も含めて、専門性があること(ないし得意分野であること)を自認しているのである。そのような被告クリニックの唯一の医師であり院長である医師が自動解析の結果を鵜呑みにして責任がないとは到底言えない。」
 しかし、予期に反して病院側は争ってこず、過失を認めたために、早期の和解となった。
 但し、裁判所が和解案を出すに当たり、重度の糖尿病を放置していたとして患者の余命を10年も短くして逸失利益を削り、患者にも健康管理の落ち度があるとして慰謝料まで減額したのは、納得がいかなかった。
 (以上、医療事故情報センターニュースから引用)

      ■         ■
 正直に告白します。
 もし私が診ていたとしても、
 この心電図は見落としていたと思います
 ただ私なら、
 すぐに糖尿病専門医に紹介します。
 HbA1cが10はまずいです。
 肥満もあります。
 心筋梗塞は予測できませんでしたが、
 本人に健康管理について指導していたと思います。
      ■         ■
 自分が専門外のことは、
 HPには記載していません。
 患者さんが来院されても、
 私が一番よいと思う先生をご紹介しています。
 心電図自動解析装置は、
 私が心電図を読影するより、
 よほど正確だと思っていました。
 30年以上前に心電図を勉強した私より、
 今の自動解析が正確だと信じていました。
      ■         ■
 どんなに立派な診断機器でも、
 最後に、
 医師の確認が必要ですと出てきます。
 そうです。
 最後に責任を取るのは、
 その機械を信用して、
 患者さんに説明した医師本人です。
 この事例から言えることは、
 循環器内科の専門医に紹介するのが一番いいということです。
 私の義父
 循環器内科医が診ていたら、
 もう少し長生きできたか?と思います。
 
 医療事故情報センター
 〒461-0001
 名古屋市東区泉1丁目1-35ハイエスト久屋6階
 電話:052-951-1731
 FAX:052-951-1732

●日本形成外科学会で京都に来ました。
 気温10℃で寒いです。
 桜はまだ少し咲いていました。

“心電図自動解析に注意”へのコメントを見る

昔の記憶

命日2015

 今日4月6日は家内の父親の命日です。
 命日(めいにち)
 2009年4月6日の院長日記です。
 今日、4月6日は、
 岳父(がくふ:家内の父)、
 故_片寄茂八(かたよせもはち)の命日です。
 平成5年(1993年)に、
 兵庫県三田市(さんだし)のゴルフ場で、
 急性心筋梗塞で亡くなりました。
 64歳でした。
 65歳になる23日で前でした。
      ■         ■
 その日は火曜日でした。
 市立札幌病院皮膚科の外来で、
 13:30から診療を開始して、
 間もなくでした。
 看護婦さんが、
 『先生、奥さんから電話です
 と電話を取り次いでくれました。
 『こんな時間に何だろう?』
 『子どもがケガでもしたのかなぁ…?』
 と思って電話に出ました。
      ■         ■
 電話を取ると…
 家内の声が震えていました。
 『おじいちゃんが…』
 『おじいちゃんが…、死んだって…
 それを聞いて、
 私は自分の父親が亡くなったと、
 一瞬、思いました。
 市立札幌病院へ勤務してから、
 私は、毎日、救急部で、
 ‘ある日突然亡くなる人’を見ていました。
      ■         ■
 亡くなる2日前まで、
 私の子どもたち2人(小4と小2)が、
 (ジュニアパイロットという子どもだけのフライトで)
 家内の実家に遊びに行っていました。
 『おじいちゃんに遊園地に連れて行ってもらった』
 『おじいちゃん、ちょっと辛そうだった』
 『酸欠でなぁ』と休んでいた。
 など子どもと話していたところでした。

      ■         ■
 今から考えると、
 下肢の動脈が細くなって、
 足が冷たいというので、
 登山用の靴下を送っていました。
 他にも前兆らしき症状がありました。
 亡くなった年のお正月は、
 はじめて正月に家内の実家に行きました。
 (当直や仕事でお正月には行けませんでした)
 孫たちと遊園地に行って、 
 義父はうれしそうでした。
      ■         ■
 お正月の前から、
 間欠性跛行かんけつせいはこうという症状があり、
 整形外科に通っていました。
 下肢の血管が細くなっているので、
 血管を広げる注射をしていました。
 お正月は病院が休みなので、
 遊びに行った私が義父に注射をしていました。
 確かに足が冷たかったのを覚えています。
      ■         ■
 その他、
 亡くなる前年に、
 眼科で目の血管が詰まっていると指摘され、
 眼底の血管を撮影していました。
 亡くなる前日には、
 体調不良で、
 会社の近くの病院を受診し、
 胸部写真と心電図を撮っていました。
 診断は風邪だったそうです。
      ■         ■
 今から考えると、
 私も甘かったと反省しています。
 下肢と目の血管が詰まったら、 
 心臓や頭の血管も検査すべきでした。
 前日に撮った心電図にも、
 微細な異常はあったと思います。
 ゴルフ場で心臓が停止し、
 救急車が来た時に、
 大丈夫やと言っのが、
 義父の最期の言葉です。
      ■         ■
 今だったら、
 高性能のCTで心臓の血管を調べられます。
 ステントという管を心臓の血管に入れて、
 心臓の血流を確保できます。
 私の知り合いにも、 
 心臓にステントが何本も入った先生がいます。
 元気にしています。
 亡くなってしまったおじいちゃんの年齢まで、
 あと4年になりました。
 私も健康に気をつけて、
 迷惑をかけないような生き方をしたいです。
 亡くなった時桜が満開でした。
 22年前です。

“命日2015”へのコメントを見る

医学講座

激安と安全2015

 私がこの院長日記の中で好きな言葉があります。
 それは朝日新聞の天声人語で知った、
 臆病者と言われる勇気です。
 2009年7月19日の朝日新聞朝刊です。
 よく思い出す文章です。
 ドイツのLCCの墜落でまた考えました。
      ■         ■
 ▼1966年、日本の空は大事故が相次いだ。3月にはカナダの旅客機が濃霧の羽田への着陸に失敗して炎上し、64人が犠牲になった。その事故の直前に、羽田への着陸を断念して福岡に向かった日航機があった。
 ▼ハワイから飛んできた瀬戸号である。降りるにはぎりぎりの気象だった。2度着陸を試みたが滑走路がよく見えない。安全に自信の持てなかった機長は行き先を変更する。東京を目の前にしての事態に、乗客からは落胆の声が上がったそうだ。
 ▼福岡での入国手続きが手間取ったために不満は募った。だが、機内で待たされてロビーに出た乗客はそこで、炎上するカナダ機のテレビ映像を目にする。不満は一転して機長への感謝に変わっていったという。
 ▼そして、「臆病者と言われる勇気を持て」という格言が航空界に広まっていった。人間や、人間の造った文明をひねりつぶすことなど、自然には造作もない。空に限らず海でも山でも、謙虚な勇気が必要な時は少なくないはずだ。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 航空業界は競争が激しいです。
 瀬戸号の機長さんがいらした日本航空も倒産して、
 新しい会社に変わりました。
 スカイマークも2015年2月に民事再生法の適用を東京地裁に申請しました。
 3月1日に株式の上場を廃止しました。
 世界中の航空会社が、
 格安で大変です。
      ■         ■
 私は、
 激安
 と
 安全
 は
 両立が難しい
 …と考えます。
      ■         ■
 医療機関にも同じことが言えます。
 日本の国公立病院で赤字ではない病院は、
 数えるほどしかありません。
 黒字に見える病院も、
 多額の補助金や、
 一般会計からの援助を受けています。
 病院経営は楽ではありません
      ■         ■
 ごくふつうの市民は、
 公立病院で、
 経営が問題になっているとは、 
 ご存知ないと思います。
 多くの公立病院の院長は、
 いかに病院を黒字にするかで悩んでいます。
 赤字の病院は要らないと議会で追及されます
      ■         ■
 大きな病院で部長会議というようなのがあります。
 診療科長会議とかいろいろな名称で呼ばれます。
 どんなことが議題になるかというと、
 いかに病院の収入を増やすか
 いかに病院の赤字を減らすか?
 いかに病院の経費を減らすか
 こんなことが議論されます。
      ■         ■
 臆病者の機長さんが、
 着陸をあきらめて、
 羽田から福岡へ向かうと、
 航空会社は大損をします。
 乗客の宿泊費や、
 福岡から羽田までの便の手配も必要です。
 福岡まで飛んで行く燃料費もかかります。
      ■         ■
 悪天候でも、
 かなり無理をしてでも、
 強行に着陸してくれる機長さんだと、
 会社の負担は減ります。
 病院も同じです。
 もうかる手術を、
 たくさんやってくれる先生は、
 病院の黒字に貢献します。
      ■         ■
 何分説明しても、
 一時間かけて説明しても、
 再診料しかもらえないのに、
 親切丁寧に説明する先生は、
 病院の赤字を増やします。
 リスクが高い手術はしない先生は、
 病院を黒字にはできません。
      ■         ■
 美容外科はもっと顕著です。
 多くの美容外科は相談無料です。
 高い広告宣伝費をかけて、
 ようやく来たお客さんに、
 あなたはワキガではありません
 手術は必要ありません
 …なんて説明したら、
 チェーン店の本部から罰金が来ます
      ■         ■
 私は、
 あなたはワキガではありません
 手術は必要ありません
 …と説明することがよくあります。
 涙を流して、
 私ずっとワキガだと思ってました
 …と言う人もいます。
 相談無料のチェーン店に行ったら、
 あなたは重症のワキガです
 すぐに手術しましょう
 …と言われていたと思います。
 私は悪天候でも、
 無理に着陸する飛行機には乗りたくありません

 美容外科でも必要がない手術はすすめません。

“激安と安全2015”へのコメントを見る

院長の休日

パイロットという職業

 平成27年4月4日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
 パイロットという職業
 一流シェフやオーケストラの指揮者と同様、パイロットという仕事も創造的であり、ものづくりの匠(たくみ)の技にも似ているという。日航で長くジャンボ機を操縦した杉江弘さんが著書『プロフェッショナル・パイロット』で書いている。
▼誇り高い職業である分、厳しさもある。免許を取っても、試験と訓練は退職するまで続く。乗る機種が変われば、そのつど免許が必要だ。飛行中、トラブルや悪天候に遭遇すれば多大な緊張を強いられる。激務に耐える徹底した健康管理も求められる。
▼憧れの職業の一つだろう。ランドセルの素材で知られるクラレが、この春小学1年になった子に将来就きたい職業を聞いた。パイロットは男子で9位。昨年は7位だった。人気は安定して高い。
▼ところが人手不足だという。LCCと呼ばれる格安航空会社が急増して、世界的に足りなくなっている。日本では昨年、LCC2社で必要な数の機長がそろわず、2千便以上が欠航する事態になった。引き抜き合戦も過熱している。
▼なにより心配なのは安全面だ。ドイツのLCC機がフランスの山中に墜落した先月の事故では、パイロットに対する会社の管理責任を問う声が上がる。日本でも、人材の供給が期待される私立大の養成コースで、訓練の管理のずさんさが発覚した。
▼効率優先でパイロットに過酷な乗務をさせたりしたら、「事故がいつ起こっても不思議ではない」。杉江さんはそう警鐘を鳴らす。長年、多くの人命を預かってきたプロの言葉は重い。
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 私もまったく同意見です。
 医師もパイロットも人命を預かる職業です。
 激務です。
 徹底した健康管理も必要です。
 多大な緊張も強いられます。
 強い責任感が必要です
      ■         ■
 高まる要求_疲れる医師
 2010年9月22日の院長日記です。
 医師ユニオン航空機の機長らの労組が共催したシンポジウムを取り上げています。
 全日空の機長(46)は「疲労がたまる24時間体制の職場で顧客の生命を守らなければならない仕事。技術の高度化で、顧客の間にできて当たり前という意識が強まっているのも医師と共通の悩みだ」と話す。
 機長はシンポの会場で、2000年、先輩機長が佐賀空港に着陸直前に操縦席内で脳出血で倒れ、着陸後に亡くなった事を思い出していた。
 先輩機長は倒れる前日、羽田から佐賀、佐賀から伊丹と飛んだ後、翌日の乗務をこなすため乗客として仙台に移動。仙台で1泊し、翌朝、仙台から名古屋、名古屋から青森、青森から名古屋へと飛び、さらに名古屋から佐賀に向かうところだった。
 前日の朝から翌日の夕方までの長い拘束に加え、名古屋空港では大型台風による風雨の中で着陸するという緊張を強いられた。名古屋で体調悪化を訴えたが交代要員がいないため、勤務を続けた結果だった。だが過労死に認定されるような残業はなかったとして労災申請は却下された。遺族は国に労災認定を求めて今も係争中だ。(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 医師も交代要員がいない職種です。
 大きな手術を前にすると、
 極度の緊張も強いられます。
 楽な職業ではありません。
 私が心配するのは、
 ドイツの副操縦士が、
 恋人であるCAさんに、
 給料が安いと不満を言っていた点です。
      ■         ■
 150人もの人命が失われた大惨事です。
 格安
 激安
 …にこだわると、
 パイロットの質が落ちます
 美容外科も同じです。
 格安
 激安
 …はなんちゃっての先生です。
 過度の価格競争は止めて、
 安全・安心の空の旅をお願いしたいです。

“パイロットという職業”へのコメントを見る

医学講座

日本形成外科学会2015

 今日は2015年4月3日金曜日です。
 忙しかった3月も無事に終わり、
 今週から来週にかけては入学式です。
 毎年4月は日本形成外科学会です。
 2014年_長崎
 2013年_東京
 2012年_東京
 2011年_徳島でした。
      ■         ■
 震災があった平成23年にも、
 日本形成外科学会は開催されました。
 今年は京都です。
 京都の日本形成外科学会には、
 1998年の第41回、
 1983年の第26回に参加しました。
 1983年は私が医師になって4年目でした。
 ずいぶん昔です。
      ■         ■
 日本形成外科学会も大きくなりました。
 今年の学会は展示会場まで含めると、
 7つも会場があります。
 とても全部きくことは無理です。
 自分が毎日行っている、
 眼瞼下垂症手術や、
 美容外科の発表を勉強してきます。
 来週は火曜日から金曜日まで休診です。
 ご迷惑をおかけいたしますが、
 よろしくお願いいたします。

“日本形成外科学会2015”へのコメントを見る

院長の休日

朝食を食べましょう2015

 最近の若い人は、
 朝食抜きの人が多いそうです。
 私は医師として、
 朝食をすすめます
 朝食抜きはよくないです
 朝ごはんはしっかり食べましょう。
 今朝の北海道新聞に次のレシピが載っていました。
      ■         ■
 サラダチキンでパパッとごはん
 しっかり食べてタンパク質
 ●春のバランス朝食
 雪どけシーズン。これからは外出の機会も増えます。歩けば血行がよくなり、食欲が増加。体力もつき、病気や寝たきりの予防になります。「年だから粗食でよい」といった考えは捨て、1日3食、主食、タンパク質、野菜を食べること。そして、1日1回は果物と乳製品を。これがシニアの健康維持の秘訣です。
 おかずを作るのが面倒なときは、ご飯にみそ汁でもよいのですが、1袋100円前後のカット野菜や「サラダチキン」などの名前で売られている鶏むね肉の加工品を活用します。主食はマヨネーズを塗って焼いたトースト、おかずは目玉焼き。これだけで、栄養バランスのよい朝食になります。ぜひ、お試しを!
 (佐々木ゆり・フリーライター、管理栄養土)
 ●サラダチキン適量を一口大に切り、カツト野菜適量と合わせて皿に盛る。卵1個は半熟の目玉焼きにし、食パン1枚にのせる。白身の縁をマヨネーズで飾り、オーブントースターで好みの色がつくまで焼く。プチトマトや果物などを添えると、彩りがよくなり、食欲を刺激する視覚効果があります。
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 本間家の朝食は、
 長い間ごはんでした
 今はパン食です。
 私はパンを焼く係りです
 さくらんぼさんりんごを毎朝いただきます
 秋にいただいたりんごを冷蔵庫で大切に貯蔵しています。
 まだとても美味しいです。
      ■         ■
 トーストにサラダをはさんで食べます。
 納豆も毎日食べています
 パン食なのに、
 納豆も食べます。
 私は一番先に納豆だけ食べます。
 乳製品はプレーンのヨーグルトです。
 これで健康を維持しています
 若い人にも朝食をすすめます

“朝食を食べましょう2015”へのコメントを見る

医療問題

製薬会社から医師へ約300億円

 今日から2015年4月です。
 値上げの4月はつらいです。
 さくらんぼさん宅配牛乳も値上げとお聞きしました
 身近な食料品が上がるのは、
 収入が増えない人にはつらいです。
 そんな値上げの4月1日、
 平成27年4月1日、朝日新聞朝刊のトップ記事です。
 朝日が(他紙を)抜いた記事です
 少し長いですが掲載します。
      ■         ■
 医師に謝礼、1000万円超184人
 製薬会社講演料など
 2013年度分、朝日新聞集計
 国内の製薬会社72社が、2013年度に医師へ支払った講演料や原稿料を公表した。朝日新聞が集計したところ、のべ約10万人の医師に計35万件の講演などで総額約300億円が支払われていた。1千万円を超えたのは184人で、最高額は240件の講演料などで4700万円だった。医師個人が製薬業界から受け取った金銭の全容が明らかになるのは初めて。医学系の各学会が病気ごとに定める「診療指針」の作成医も多額を受け取っていた。
 医師が製薬会社から受けた金銭情報を公開する欧米での動きを受け、大手製薬会社が加盟する業界団体の日本製薬工業協会(製薬協)は2011年1月に「透明性ガイドライン」を策定。日本医学会は翌2月に製薬会社との利害関係について指針を作り「多額の金銭が提供されると研究成果の解釈や発表でバイアスがかかる可能性がある」として情報公開の動きに同調した。
 製薬協加盟72社と関連会社は、2013年から医師や医療機関に支払った金銭情報をそれぞれ公表し始めた。医師個人への支払額は1年遅れ、2014年8月から順次公開。今年2月末に全社が出そろい、朝日新聞が集計した。
 医師が製薬会社から得る副収入は3種類ある。約8割を占めたのが「講師謝金」で計251億4千万円(35万5800件)。製薬会社が開く講演会で講師となり、臨床現場の医師に治療法や薬の情報などを話すことへの謝礼だ。製薬会社発行の冊子などに書く原稿執筆料は計15億3千万円(2万800件)、新薬開発に助言するコンサルタント料は計33億円(3万1300件)だった。
 金銭が支払われたのはのべ9万8千人を超え、その約95%は100万円未満だった。一方、1千万円を超えた184人の約8割が大学教授だったほか、大病院や研究機関の幹部が占めた。このうち、診療指針を作成した医師が76人いた。指針には病気の推奨薬が示され、多くの医師が処方の参考にするため、中立性が求められている。
 国の審議会で新薬を審査する医師は、過去3年のうち審査に関係する製薬会社1社からの受取額が年500万円以上であれば審査に、年50万円以上で採決に参加できない。学会発表する場合、1社あたり年50万円以上の提供を受けた会社名を明示するよう求める医学系学会もある。
 (渡辺周、沢木香織)
■「連呼・宣伝してない」
 「研究評価の表れ」
 6医師が副収入3千万円超
 1千万円以上を得ていた184人は大学教授が多く、半数は糖尿病や高血圧など生活習慣病の専門医だった。最も多かったのは順天堂大学特任教授で糖尿病医の河盛隆造氏。240件の講演などで4747万円を得た。河盛氏は取材に「糖尿病の治療のしかたを教えている。薬の名前を連呼して宣伝したことはない」。一方で「市民公開講座や各地の医師会の講演に呼ばれて行ってみたら、メーカーから講演料が支払われていたということもよくある。手元に残るのは納税をして半分」などと話した。
 2番目に多かった糖尿病医の小田原雅人・東京医大教授は201件の講演などで3971万円を得た。「講演会等は適切な情報提供に寄与する機会。大学病院の業務に支障を来さないように留意している」と説明した。
 糖尿病医の加来浩平・川崎医大特任教授は116件の講演などで3719万円。「講演活動を地道にやってきて、治療レベルは相当に上がっている。依頼が来る人ほど見識があってメッセージ発信能力が高い」
 194件の講演などで3596万円を得た山岸昌一・久留米大教授も糖尿病が専門。「これまでの研究が広く評価された一つの表れ。講演会の半分程度は土、日曜日。平日の場合は夕方からで、日帰りか翌朝に戻るので、業務に全く差し支えはない」
 感染症を専門とする三鴨(みかも)広繁・愛知医科大教授は、152 件の講演などで3381万円を得た。「医師の報酬額は、1講演200万円以上のこともあるアナウンサーや著名人に比べると低い。しかもパワーポイントを100枚程度作成しなければならない。体力的に厳しい生活をし時間を捻出している。平均睡眠時間も4時間程度」と説明した。循環器が専門の山下武志・心臓血管研究所長は168件の講演などで3267万円。朝日新聞の取材に「応じるつもりはない」と回答した。(渡辺周)
 ■<解説医療費使途考える契機
 製薬会社の売り上げの大半は、医師の処方が必要な医療用医薬品が占めており、年間約10兆円に上る。日本は国民皆保険のため、製薬会社から医師に支払われる金銭には、私たちの税金や保険料が多く含まれていると言える。
 製薬会社はこれまで、こうした金額を公表してこなかった。病院で使う薬の選定をめぐる贈収賄事件や、大学での臨床研究に製薬会社が不適切に関与するなど、長年にわたる相次ぐ不正の影響で公開に踏み切らざるを得なくなったのだ。
 製薬会社がウェブサイトなどで公表した医師への支払い情報を、医療関係者だけの問題とみなすのではなく、私たちの医療費がどう使われているのかという視点で積極的に活用したい。薬を処方する権限を握る医師の判断に、製薬会社との利害関係で偏りが生じていないかを点検することもできる。 (月舘彩子)
20150401
 

(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 この朝日新聞の記事に間違いはないと確信します。
 朝日新聞社の意気込みを感じる記事です。
 一人の医師として、
 よく取り上げてくれたと、
 朝日新聞社に感謝します。
 はっきり言って、
 もらいすぎです。
      ■         ■
 最も多かった、
 順天堂大学特任教授で糖尿病医の河盛隆造先生。
 どんなに立派な先生か存じませんが、、、
 240件の講演
 4220万円は考えられません。
 悪徳美容外科医も真っ青です
 一日に複数の講演があったとしても、
 ほぼ毎日講演しまくりです。
 いつ診療をしているのでしょうか?
      ■         ■
 私が朝日新聞に期待するのは、
 薬の価格である、
 薬価との関係です。
 日本の薬の価格はおかしいです
 いい薬がとてつもなく安いと思えば、
 ボトックスのように、
 保険適応になった薬だけ、
 中味は同じなのに保険外の薬の2倍です
      ■         ■
 ふつうの国立大学医学部教授は、
 文部教官です。
 給与は教育職俸給表で決められています。
 厚生労働省管轄の病院に勤務する、
 医療職の医師俸給表より安いはずです。
 教授でも1000万円ちょっとが、
 私が考える標準的な医学部教授の給与です。
      ■         ■
 1000万円ちょっとのお給料の教授が、
 ちょっとお金持ちなのは、
 いろいろな病院へ出張外勤に行くからです。
 本来の公務員は兼業けんぎょうが禁止されています。
 医師にだけ許されるのは、
 地域医療支援とか指導という名前の、
 大義名分があるからです
 朝日新聞社にはもっとがんばってもらって、
 不公平な薬価の決め方にも切り込んで欲しいです。

“製薬会社から医師へ約300億円”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ