医学講座
第37回日本美容外科学会(東京)③
今回の学会会場は、
東京ドームのお隣、
東京ドームホテルです。
地下一階をほぼ貸切です。
3会場に分かれています。
コンパクトでいい会場です。
私が聞いたのは、
目に関する発表です。
■ ■
韓国から、
お二人の先生がいらしてくださり、
眼瞼下垂症の講演をしてくださいました。
①李鎭鎬美容外科クリニック
李鎭鎬Jinho Lee先生
Ptosis correction in 3 partial incision double fold eyelid operation
3部分切開式二重瞼術での眼瞼下垂矯正
②順天郷大学成形外科教授
Yong Bae Kim先生
Double fold and ptosis surgery according to ligamentous anatomy of upper eyelid
腱膜解剖に沿った重瞼と眼瞼下垂手術
■ ■
どちらの先生も経験豊富な先生です。
李先生が開業医、
金先生が大学教授です。
李先生は、
東京警察病院に留学されたことがあり、
日本語で発表されました。
■ ■
驚いたことに、
李先生に小切開による重瞼術を教えてくださったのが、
おっぱいで有名な南雲吉則先生のお父様、
南雲吉和先生でした。
李先生は、
南雲先生にいただいた、
慈心妙手
…と書かれた色紙を見せてくださいました。
■ ■
日本人も韓国人も、
ほぼ同じ形の目をしています。
日本の技術が韓国で成長して、
また日本に伝承されます。
隣人とは仲良くすべきです。
李先生のご発表は、
近日中に米国形成外科学会誌PRSに掲載されます。
実にすごいことです。
■ ■
李先生の講演の要点は、
上眼瞼に3箇所の小切開を加え、
その小さな穴から脂肪を切除し、
挙筋腱膜とミューラー筋を瞼板に固定し、
下垂を改善し、
自然な二重を作るというものです。
■ ■
韓国の有名な人気女性グループの、
手術前、
手術後、
…と思われる写真を、
(ネットから引用したようですが…)
紹介されていました。
韓国では整形することは、
別に隠すべきことではないようです。
■ ■
順天郷大学成形外科教授の金先生のご発表も素晴らしかったです。
挙筋腱膜や、
ミューラー筋だけではなく、
その上方にある靭帯まで剥離して固定することで、
どうしても開かない目を、
自然に開くようにしていらっしゃいました。
とても勉強になりました。
■ ■
また金先生によると、
韓国には形成外科出身の美容外科医が約2000人、
形成外科出身でない美容外科医が約8000人いるそうです。
中国からの医療ツアーで、
韓国に来るお客さんを目当てに大きな美容外科ができて、
そこで発生するトラブルも増えているそうです。
韓国の美容外科事情も大変なようです。
続きはまた明日以降に書きます。
医学講座
第37回日本美容外科学会(東京)②
今日の東京は晴れです。
雲も見えますが、
降水確率は10%です。
学会で気になるのがお天気です。
恩師の大浦武彦先生は、
晴れ男です。
数多くの学会を札幌で開催されましたが、
雨の記憶はありません。
大浦先生が美容外科学会を開催された23年前とは、
美容外科も変わりました。
■ ■
今日から2日間の学会では、
美容外科学会ですが、
メスを使わない、
『切らない美容外科』のテーマが多いです。
征矢野会長のご挨拶に、
私が初めて注入による治療を始めたのは、1984年のウシ由来コラーゲン(Zyderm)の治験を大学の形成外科で担当したときです。
開業してからも注入による治療がメインになっておりますが、当時はこのような非手術療法である注入による治療がここまで拡大してゆくとは思いませんでした。
今では、世界的にも非手術療法が半数以上を占めるようになってきたようです。時々海外の学会に参加しておりますが、企業展示を見渡すと、注入剤製造や販売の会社や、レーザー光治療の装置の会社また外用薬の会社などが大きなブースを確保して、派手なパフォーマンスで注目を集めています。
われわれ美容外科医師は手術療法も勿論ですが、非手術療法に関しても精通していかなければいけないと思っております。
■ ■
私も征矢野先生も、
ウシコラーゲンの臨床試験の担当をしました。
当時の厚生省から認可をいただきましたが、
国が認めた承認条件には、
美容目的には使用しないこと
…と明記されていました。
外傷による陥凹変形などの治療に用いることがが認可されただけです。
■ ■
日本でいろいろな美容医療機器、
ヒアルロン酸などの注入材料が進歩しないのは、
こうした国の姿勢が原因です。
ちまたにあふれているのは、
未承認品が圧倒的に多いです。
安全安心な美容医療のためには、
承認までの期間を短縮するとか、
手続きを変える必要があります。
■ ■
今日は朝から征矢野会長の、
会長講演がありました。
学会初日の発表で、
いきなり会長講演はすごいです。
もっと驚いたのは、
会場の壇上で、
注射の実演があったことです。
■ ■
私は数多くの学会に参加しましたが、
初日の一番最初に、
会長自ら実演ははじめてでした。
4人のボランティアの女性患者さんがいらっしゃいました。
お見受けしたところ、、、
♡征矢野先生の大ファン♡。
…だと感じました。
■ ■
先生の学会だもの、、、
♡私たち協力しちゃいます♡
…と壇上でコラーゲンやヒアルロン酸の注射を受けていらっしゃいました。
小さなハンディカメラで、
実によく映っていました。
征矢野先生は、
ヒアルロン酸も使われますが、
コラーゲンを上手にお使いでした。
さすが30年以上のキャリアは違いました。
他にも興味深い発表がたくさんありました。
続きは明日以降に書きます。
医学講座
第37回日本美容外科学会(東京)①
明日(9月3日)から、
第37回日本美容外科学会が開催されます。
会長は、
神田美容外科院長の、
征矢野進一先生(そやのしんいち先生)です。
コラーゲン注入剤やヒアルロン酸など、
注入治療の第一人者です。
■ ■
私がはじめて征矢野先生とお会いしたのは、
今から30年前、
日航ジャンボ機の墜落事故の時でした。
第一印象は、
東京大学に、
こんなに、
ハンサム(今でいうイケメン)の先生がいるんだ!
…でした。
今でも素敵な先生です。
■ ■
女性だけではなく、
男性にも、
天が二物を与えることがあるんだ、
…という驚きでした。
征矢野先生は、
とても気さくな先生で、
失礼ながら、
東大卒という硬い感じはありません。
■ ■
征矢野先生はクリニックの見学にも、
快く応じてくださいます。
海外からも多くの人が見学にいらしています。
会長挨拶のお言葉です。
私は大学卒業後すぐに東大病院形成外科に入局いたしました。
その際の形成外科教授でいらした福田修先生に
「形成外科研修は美容外科を開業するためのステップとしておきたい」
と申し上げたところ、福田先生は快く承諾くださいました。
大学病院での9年間の研修の後、
1988年に神田にて現在の診療所を開設し、
現在に至ります。
■ ■
私とほぼ同年代の征矢野先生が開催される、
第37回日本美容外科学会、
実り多い学会になると思います。
今日は診療を早めに終了して、
東京へ向います。
明日から2日間勉強してきます。
昔の記憶
今日から2014年9月
今日から9月です。
9月1日は防災の日です。
私たち医療従事者は、
災害を防ぐ側ではなく、
災害で負傷した方を治す側です。
医学が進歩しても、
救命できないことがあります。
■ ■
私は、
今でこそしがない美容形成外科の医者ですが、
昔は、
高度救命救急センターや、
地域の災害拠点病院に勤務していました。
はっきり言って、
自分の死生観が変わりました。
■ ■
ドナーカードを持つようになったのも、
実際に脳死になった患者さんを見てからです。
どんなに偉い人でも、
どんなに設備が整っていても、
救命できない時はできません。
残念なことも多々ありました。
■ ■
災害が発生した時に、
運命が変わることがあります。
ちょっとした判断の違いで、
生死の境目が変わります。
私は子どものチャイルドシートや、
エアバッグ付の車、
車の自動停止装置などは、
いち早く取り入れていました。
少しでも災害が少ない、
安心して暮らせる国になってほしいです。
院長の休日
花のじゅうたん札幌2014
赤れんがテラス開店でご紹介した、
札幌美容形成外科のすぐ近く、
札幌市北3条広場で、
今日から花のじゅうたんが開催されています。
花好きおじいさんは、
さっそく見に行きました。
■ ■
ネットで検索したところ、
国内外の学生グループが
まちづくりのアイデアとして提言し採用されたそうです。
花びらを敷き詰め、
乾燥しないように、
スタッフの方が水をまいていました。
大変そうでした。
■ ■
花好きなおじいさんとしては、
もう少し花が長持ちする方法で、
花のじゅうたんを作っていただけると、
もっと多くの方に見ていただけると思いました。
秋になると、
両側のいちょう並木から黄色の葉が落ちて、
それはそれはきれいな黄色になります。



花びらを貼りつけています
お疲れ様です
医学講座
乳頭肥大の原因
乳首の悩みは…
なかなか他の人にはわかってもらえません。
妊娠も、
出産も、
…していないのに、、、
乳首だけ異常に大きな人がいます。
悩みます。
■ ■
男性なのに、
Tシャツの上に、
凸ぽこり凸と出る人がいます。
ちょっと格好悪いなぁ~
…という程度から、
これ病気?というほど出る人もいます。
以前、札幌美容形成外科を受診された男性は、
重度のアトピー性皮膚炎でした。
■ ■
すぐに妊娠・出産を考えている女性には、
乳頭縮小手術はおすすめしません。
妊娠や出産で、
また肥大する可能性があるからです。
接触性皮膚炎など、
慢性的な炎症が原因のことあります。
皮膚科で診ていただいて、
軟膏の外用でよくなることもあります。
■ ■
乳頭縮小手術は難易度が高い手術です。
乳首が無くなったら大変です。
感覚も大切です。
乳首が大きすぎて、
温泉にも行けないと悩む人は、
無料相談の美容外科ではなく、
皮膚科や乳線外科で診ていただくのも、
一つの方法です。
診察料を払ってしっかり診ていただきましょう。
乳頭肥大の症状
乳管が残るのでおっぱいは出ます
院長の休日
赤れんがテラス開店
今日、2014年8月28日木曜日、
札幌美容形成外科のすぐ近くに、
赤れんがテラスが開店しました。
休診日でしたので、
近くまで行ってみました。
お天気も良くたくさんの人で埋まっていました。
■ ■
オフィスビルと商業フロアに別れています。
飲食店が多いです。
高級イタリアンのひらまつさんや、
阿寒の鶴雅リゾートさんも出店されています。
私には、
より庶民的な、
ローソンもあります。
開店から3日間は、
おにぎりが50円引きです。
さっそく買ってきていただきました。
たくさんの人にいらしていただきたいです。
■ ■
B1
01.CAFE YOSHIMI (レストランカフェ)
02.モンベル (アウトドア)
1F
03.JPローソン (コンビニエンスストア)
04.椿サロン×円山ぱんけーき/THE NIKKA BAR (カフェ・バー)
05.Péché Grand (洋菓子・カフェレストランバー)
06.P’tit sale’ (トレトゥール レストラン)
07.Futura (文具・雑貨)
08.coron (ベーカリー)
2F
09.鶴雅ビュッフェ ダイニング札幌 (レストラン)
10.ABCクッキングスタジオ (料理教室)
11.ブルックリンパーラー札幌 (カフェ&レストラン)
12.TUNE (スタンドカフェ)
3F
13.SAPPORO CLASSIC BAR (サッポロクラシックビールバー・グリル)
14.YAKINIKU BAR TAMURA (焼肉・南欧料理・ワイン)
15.【閤】CUGURIDO (個室和食ダイニング/炙り・海鮮・旬野菜)
16.鮨棗スシナツメ (寿司)
17.牛たん炭焼 利久 (牛タン)
18.エノテカ ドォーロ (イタリア料理とイタリアワイン専門店)
19.BISTRO JAPONAIS けやき (ラーメン・串揚げ)
20.HIKARI (蕎麦・焼鳥)
21.KITCHEN 徳寿 (韓国料理)
22.スコットグリル (カレー・洋食)
23.中国料理 布袋 (大衆中国料理)
24.北海道スープスタンド (スープ・スイーツ)
4F
25.リストランテ イル・チェントロ ひらまつ (イタリア料理店)
26.bridal house BiBi (Weddingドレス・メンズ・和装・ヘアメイク・挙式プロデュース)
B1~4F
27.三井住友信託銀行 (銀行)
赤れんが テラスから引用

2014年8月28日
二重・眼瞼下垂
私だけひとえ
お父さんも、
お母さんも、
ぱっちり二重なのに、、、
私だけ一重という方がいらっしゃいます。
他の身体的特徴は似ているので、
産院で取り違えられたのではありません。
男性にも
女性にもいらっしゃいます。
■ ■
原因の一つとして、、、
目をこするくせが考えられます。
小さい頃から、
アレルギーで目がかゆくて、
よく目をこすっていた人です。
自分ではこすっていないつもりでも、
夜寝ている間にこすることがあります。
■ ■
眼瞼下垂症の原因は、
目を開く筋肉、
眼瞼挙筋(がんけんきょきん)と、
まぶたの瞼板(けんばん)という組織が、
ほんとうは、
しっかりくっついていなくてはならないのに、
離れてしまっていることがあります。
■ ■
信州大学形成外科の、
松尾清教授が、
ためしてガッテンで広めてくださった、
腱膜性眼瞼下垂症(けんまくせいがんけんかすいしょう)です。
目をこすると、
手術をしても再発することがあります。
抗アレルギー剤を使うこともあります。
お父さんもお母さんも二重なのに、
自分だけばりばりの一重で悩んでいるお嬢さんは、
目をこするくせが原因のこともあります。

×目をこする×
昔の記憶
代ゼミの大リストラ
平成26年8月26日、朝日新聞、天声人語です。
代ゼミが大リストラへ
フォーク歌手高石ともやさんの「受験生ブルース」が大ヒットしたのは1968年だった。恋もテレビも我慢させられる日々への恨み節だ。でも勉強をちっともしないので、来年はきっと予備校のブルースを歌ってる……。歌はそう結ばれる。コミカルな曲調が耳に残る
▼「3大予備校」の一つ、代々木ゼミナールがリストラを迫られている。全国に27ある拠点のうち20を閉鎖し、主な全国模試もやめる。ただならぬ規模である。高校時代に夏季講習などでお世話になったころの代ゼミの勢いが思い出される。
▼創業者の故高宮行男(たかみやゆきお)さんが20年近く前に本紙に語った話が興味深い。戦後、材木商をしていたが、ベビーブーム世代がそのうち大学受験の時期を迎えることに目を付けた。浪人生の「灰色の青春」を変えてやろうと予備校経営に乗り出す。
▼芝居と同じで、役者、小屋、出し物の三拍子をそろえる、が持論。有名講師、鉄筋の教室、授業の質の三つだ。作家の故小田実(まこと)さんも長く講師を務めた。70年代末から全国展開へ。どこに出るにも巨費を投じ、「地域一番店」とする手法をとった。
▼したたかな経営である。そのぶん大きくなりすぎ、かじを切りきれなくなったか。少子化に不況が重なり、現役志向も強まった。20年ほど前の大学入学者は現役2に対し浪人1だったが、いまや6対1という。
▼受験生は寝耳に水だろう。彼らが困らないようにすることがまず第一だ。予備校ブルースがいま以上に悲しい曲調に染まらないように。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
私たちの世代には、
大学受験といえば、
代々木ゼミナールと、
旺文社の大学受験ラジオ講座でした。
忘れられない、
数学の勝浦捨造先生は、
東北大学助教授から、
代ゼミの副校長に就任されました。
■ ■
少子高齢化は、
予備校だけではなく、
大学や専門学校にも影響しています。
私の好きな言葉、
継続は力なりも、
代ゼミで教わったように記憶しています。
代ゼミの競争相手、
駿台や河合塾も少子化にはかないません。
■ ■
美容整形も同じです。
若い人のプチ整形だけでは、
これからの高齢化社会ではやっていけません。
高齢者人口が増えます。
年金も将来が不安です。
今年は北海道電力の料金が上がると言われています。
電気料金が上がると、
北海道はますます不景気になります。
■ ■
私が繰り返し言っているように、
女性が安心して子どもを産んで、
安心して育てられる世の中が必要です。
安倍さんは、
集団的自衛権には熱心ですが、
中国や韓国とは仲が悪いようです。
■ ■
私は隣人とは仲良くして、
ANAのAnother skyという音楽にある、
あんしん、
あったか、
あかるく元気!
…が好きです。
代ゼミの残り7校が無くならないで欲しいと願っています。