院長の休日
エゾリスの吉田さん
今年のGWは、
浦臼神社うらうすじんじゃのエゾリスくんのおかげで、
とても楽しい思い出ができました。
北海道に住んで61年、
いいところだと思います。
こんなきれいな場所があるなんて、
北海道の大自然はすばらしいです。
■ ■
でも、
エゾリスは、
エゾエンゴサクやカタクリが好きなわけではなく、
どうして浦臼神社に来るのかなぁ~?
ちょっと疑問に思いました。
静寂の中で、
カメラのシャッター音だけが響く
神社の境内で、
お一人だけ声を出す男性がいらっしゃいました。
エゾリスに話しかけていました。
■ ■
私が『地元の方ですか?』と伺うと、
エゾリスのことを教えてくださいました。
浦臼うらうすの方で、
一年を通して、
エゾリスに餌を与えてくださっている、
吉田さんという男性でした。
優しい方です。
冬の雪の中にも、
エゾリスに餌をあげるそうです。
■ ■
ひまわりの種、
松の実、
クルミ、
雪で餌がなくなっても、
エゾリスが食べる餌を、
雪の上にまいてあげるそうです。
春の季節には、
神社に近い場所と、
少し離れた場所の2箇所に餌があるそうです。
木の上からやってきたエゾリスは、
餌をおいしそうに食べていました。
■ ■
浦臼町うらうすちょうの吉田さんのおかげで、
とても可愛らしいエゾリスに会えました。
早起きして行った甲斐がありました。
また来年も行こうと思います。
朝日新聞の山本裕之さん、
いい記事をありがとうございました。
山形新聞に出た写真は、
共同通信が取材にいらしたと吉田さんから伺いました。
吉田さんに感謝しています。

エゾリスの吉田さん

福寿草も咲いてました

餌場は2箇所です
院長の休日
浦臼神社のエゾリス②
やっと、春が来た
2016年5月2日の朝日新聞で紹介された、
浦臼神社うらうす神社のエゾリスくんは、
動物写真家の間では有名なんだそうです。
ネットで検索すると、
かわいいリスがたくさん出てきます。
YouTubeの動画までありました。
■ ■
昨日も約30人のカメラマンが、
大きな望遠レンズ付のカメラを構えて、
じ~っとリスの登場を待っていました。
とても静かな場所です。
動物写真家は、
自然を愛する素敵な方たちです。
マナー違反もありません。
■ ■
リスが木の上に現れると、
カメラを持って静かに移動します。
お花畑の中で餌を食べ始めると、
一斉にシャッターが切られます。
静寂の中に、
カメラのシャッター音だけが響きます。
連写される方が多いので、
リスが立ってこちらを向くと、
しゃしゃシャシャしゃしゃしゃと音が響きます。
■ ■
エゾエンゴサクとカタクリの花がきれいです。
北大植物園ではこんなにたくさん咲いていません。
写真もうまく撮れません。
浦臼町うらうすちょうには、
国道脇にもエゾエンゴサクがたくさん咲いています。
線路脇にも咲いていました。
とてもきれいです。
いいところです。
■ ■
神社に上がる123段の階段は、
かなりきついです。
脚力に自信がない方にはおすすめできません。
階段の途中から引き返すのも危険です。
リスの観察が終わってから気付きました。
浦臼神社には、
裏道がありました。
脚力がない方でも、
裏道からだと大丈夫です。
■ ■
札幌から国道275号線を走って行くと、
左側に浦臼神社があります。
浦臼神社踏切の一つ手前に、
丘に上がる道路があります。
この道路を上がると、
いこいの森公園の駐車場があります。
この道だと階段を上がらずに神社に行けます。
■ ■
いこいの森公園駐車場から、
林の中を歩いて行くと、
その先にお花畑があります。
脚力がない方でも、
車椅子でも行けます。
いこいの森公園駐車場までは、
坂道がきついので車でないと無理です。
駐車場からはピンネシリの山がよく見えました。
茶志内ちゃしないから見ていた山です。
来年はもう少し早起きして行きます。

エゾエンゴサク

動物写真家の方たち

いこいの森公園駐車場の看板

ピンネシリの山
院長の休日
浦臼神社のエゾリス①
昨日の院長日記でご紹介した、
エゾエンゴサクとカタクリの花が咲く、
浦臼神社へ行きました。
今朝は5:00に起きました。
浦臼神社まで、
札幌から約1時間半でした。
■ ■
当別町とうべつちょうの、
北海道医療大学の横を通り、
月形町つきがたちょうの、
月形刑務所の横を通って、
浦臼町うらうすちょう市街をぬけて、
しばらく行くと左手の丘の上に、
浦臼神社があります。
■ ■
JR札沼線さっしょうせんの踏み切りを渡ると、
神社の石段があります。
数えたら123段でした。
階段を上がると、
一面がお花畑のようでした。
感動しました。
7:30分頃に着きました。
たくさんのカメラマンがいらっしゃいました。
■ ■
その数、約30人。
東京からいらしたという、
美しい女性も立派なカメラを持っていらっしゃいました。
親切な方でいろいろ教えていただきました。
なんと、
早朝4:00頃から、
リスが現れるのを待っているそうです。
シャッターチャンスは
リスが餌を食べる早朝です。
■ ■
9:00くらいまでがシャッターチャンスで、
その時間を過ぎると、
お腹がいっぱになったリスは来ません。
夕方に餌を食べに来ることもある?そうですが、
運が悪いと会えないようです。
半分諦めかけていたところに、
一匹のリスが来てくれました。
とても可愛らしいリスです。
遠くから双眼鏡で見ていました。
運のいい一日でした。

123段の階段を上がりました

浦臼神社

神社の右手にお花畑があります

私が撮ったリスです
院長の休日
やっと、春が来た
平成28年5月2日、朝日新聞朝刊の記事です。
北海道のエゾエンゴサクとエゾリスが、
全国に紹介されました。
朝から癒される記事です。
北海道に61年住んでいますが、
なかなかこんな写真は撮れません。
浦臼神社は子供の頃に住んでいた、
茶志内の近くです。
■ ■
やっと、春が来た エゾエンゴサクなど見頃 北海道・浦臼
北海道浦臼(うらうす)町の浦臼神社の境内で、北国の遅い春の訪れを告げる、薄い青色のエゾエンゴサクとピンク色のカタクリの花の群生が見頃を迎えた。
その群生の中を、餌となる木の実などを求めて忙しく駆け回るエゾリスの姿が人気で、早朝からたくさんの人たちが訪れている。(山本裕之)

青色のエゾエンゴサクやピンク色のカタクリの花の群落の中のエゾリス
=5月1日午前、北海道浦臼町、山本裕之撮影
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
エゾエンゴサクもカタクリも野生の花です。
こんな群生は見たことがありません。
もっと難しいのが、
エゾリスです。
札幌市内でもごくまれに見かけます。
とてもすばしっこいので、
『あっリス』と言った瞬間に見えなくなります。
■ ■
浦臼うらうすという地名は、
札幌市民になって30年以上になる、
うちの奥さんも知らないと思います。
ネットで検索したら、
北海道で一番有名なエゾリスという、
minisam606さんの写真がヒットしました。
有名なところだそうです。
ぜひ一度行ってみたいと思います。
朝日新聞の山本裕之さん、
いい記事をありがとうございました。

院長の休日
今日から2016年5月です
早いもので今日から5月です。
とにかく寒いです。
せっかく桜が咲いているのに、
お花見に行こうという天気ではありません。
風が冷たいです。
雪が積もった地方もあります。
■ ■
3年前の2013年5月も、
寒いゴールデンウイークという院長日記を、
2013年5月2日に書いています。
5月だというのに…
とても寒いです。
山形のさくらんぼさんからは…
4月も天気が悪く
連休も寒くてアノラック姿です。
ほんとに困った天気ですね。
北海道は雪でしたね。みなさん御自愛ください。
…とコメントをいただきました。
これが2013年です。
■ ■
なつかしい写真を見つけました。
釧路労災病院形成外科に勤務していた時の写真です。
私が32歳。
奥さんは30歳。
子どもは3歳半と1歳半でした。
1987年、
この年もGWに雪が降りました。
下の写真は夏休みに美幌峠で撮った写真です。
GWに悪天候でも、
また天気が良くなる日が来ます。
大変な時はじっとして、
もくもくと仕事をすることにしています。
今日も手術があります。
ありがたいことです。

昔の記憶
浪人生がんばれ来春は必ずサクラサク
平成28年4月30日、北海道新聞朝刊、卓上四季です。
秒速23センチ
北海道に上陸した桜前線は、札幌を過ぎて岩見沢の手前あたりか。終着の根室に向けて進んでいる。大型連休初日の昨日はあいにくの空模様だったが、天気さえ回復すれば、各地の桜の名所は大いに盛り上がるに違いない。
▼一方で、休みが取れず、世の浮かれ気分をため息交じりに見詰める人も少なくない。代表格は浪人生だろう。今月から心機一転、浪人生活に突入したはいいが、そろそろ息切れするころだ。
▼季節はよい。花はきれい。テレビは連休の話一色。なのに自分は机に向かう。先の見えない日々に「やってらんねーよ」と。経験者だけにその気持ちはよく分かる。
▼浪人時代、連休で気の抜けた学生たちに、予備校講師が言った言葉を覚えている。「浪人生活は桜前線みたいなものだ」。桜前線は1日に約20キロ進む。秒速にするとわずか23センチ。よちよち歩きの子供ほどの速さか。
▼1月に沖縄県を出発した桜前線はゆっくりと進み、約4カ月後に2千キロ以上離れた根室に到着する。歩みは遅くとも、地道に勉強を続ければ必ずゴールにたどり着く。講師はそんなふうに励ましてくれた。
▼桜前線は間もなく旅を終える。しかし、浪人生たちのよちよち歩きはこれからが本番だ。入試までの長い道のりの途中には、雨の日も風の日もあるだろう。桜前線のように、確実に歩を進めてほしい。そして来春は、必ず「サクラサク」といこうではないか。
■ ■
私の一日は新聞を読むことからはじまります。
朝日新聞と北海道新聞の2紙を購読しています。
朝日新聞の天声人語と、
北海道新聞の卓上四季は、
必ず読むようにしています。
天声人語は筆者が変わって、
とても親しみやすい文章になりました。
■ ■
北海道新聞の卓上四季にも、
いい文章が載ります。
国語が苦手だった私が、
こうやって院長日記を書けるのは、
NHKの中学生の勉強室でお世話になった、
小田島哲哉先生と、
札幌西高校の時に、
『本間、新聞を読め』と教えてくれた同級生のおかげです。
■ ■
私は一浪しました。
浪人は無駄ではない
2009年3月24日の院長日記です。
苦境に役立つ挫折した経験
2016年2月14日の院長日記です。
私は大学受験で失敗して浪人しました。
18歳で味わった挫折感と、
予備校で教えられた、
継続は力なり、
決して諦めてはいけない、
…を座右の銘としています。
■ ■
北海道新聞に書いてあるように、
浪人生活は桜前線みたいなものだ。
桜前線は1日に約20キロ進む。秒速にするとわずか23センチ。
地道に勉強を続ければ必ずゴールにたどり着く。
講師はそんなふうに励ましてくれた。
毎日こつこつ勉強することです。
どんな難問でもできるようになります。
国語が弱い人は新聞を読んでください。
来春には必ず♡桜が咲きます♡。
医学講座
長時間手術と弁当
今日の札幌は雨です。
寒いです。
3月下旬の気温だそうです。
桜が咲いたというのに…
雪が降る地方もあると、
天気予報で言ってました。
GWに雪が降ることがあります。
私も釧路労災病院形成外科に勤務していた30年前に、
大変な目にあいました。
■ ■
昨日の院長日記、
手術中に先生があっと言ったら失敗?に、
弁当を買うのを忘れた…
弁当を買って医局に忘れてきた…
…と弁当のことを書きました。
冗談でしょ~?
…と思わないでください。
手術日の弁当は大切なのです。
■ ■
今はできませんが、
大きな病院に勤務していた頃は、
年に何回か、
12時間を超える手術がありました。
事故で顔の骨がばらばらになってしまって、
それに軟部組織損傷という、
皮膚や眼瞼などの組織欠損があると、
修復するのがとても大変です。
■ ■
たとえは悪いですが、
大きな花瓶が粉々に割れたとします。
花瓶のかけらを、
柄をたよりにつなぎ合わせるようなものです。
どうしてもかけらが足りない時は、
同じようなかけらをつくって、
精密につなぎ合わせます。
12時間超えの手術を何度かしました。
■ ■
悪性腫瘍を切除して、
リンパ節郭清もして、
他の部位から遊離組織移植をして、
顕微鏡で血管をつないで、
そんな手術を助手と2人ですると、
朝から夕方までかかります。
血管がつまったりすると…
再吻合になるので時間がかかります。
■ ■
12時間もかかる手術の間は、
食事もできません。
トイレも行きません。
水分も摂れません。
よくやっていたと思います。
さすがに水分だけは、
何度かストローで飲ませてもらったことがありました。
■ ■
手術が終わってまずすることは、
水を飲む、
トイレに行く、
ごはんを食べるです。
夜になっていると、
病院の売店も閉まっています。
コンビニに買いに行くこともできません。
手術室のロッカーに入れておいた、
弁当を食べます。
ほんとうです。
■ ■
お医者さんは、
いいものを食べていると思うのは間違いです。
世の中のお医者さんの大部分は、
コンビニのお弁当のようなものを食べています。
病院の売店で、
弁当とお茶を持って、
レジに並ぶ先生がたくさんいます。
いい手術がしたいので、
飲まず食わずでがんばれるのだと思います。
医学講座
手術中に先生があっと言ったら失敗?
手術中の患者さんは緊張しています。
心臓の鼓動がこちらに伝わってきます。
全身麻酔の時は、
点滴をして眠ってしまうと、
あとは手術が終わるまでわかりません。
札幌美容形成外科の手術は局所麻酔です。
BGMはありますが、
手術中の言葉は患者さんに聞こえます。
■ ■
私は開業する前から、
患者さんにリラックスしていただこう、
できるだけ緊張を与えないようにしようと、
あれこれ考えていました。
大きな病院で手術をする時も同じです。
研修医に手術を教える時など、
特に注意していました。
■ ■
患者さんは全身が耳になっています。
ちょっとのことでも気になります。
手術室には、
さまざまなきまりがあります。
手術室の掟(おきて)
手術室の掟2
…に書いてあります。
興味がある方は読んでください。
■ ■
私は手術中の会話には特に気をつけています。
職員からの連絡は、
紙に書いてもらって筆談です。
うちの奥さんは、
長男の分娩時に、
産婦人科の先生が、
ごはんを食べに行こう…
…と言いながら会陰縫合をしたので傷が開いたと、
30年たった今でも怒っています。
■ ■
よく患者さんが言われる言葉に、
手術中に先生が突然、
あっ
…と言った、
絶対に失敗されたと思った。
こんなことを何人からも聞いたことがあります。
手術をする側から言わせていただくと、
よほど初心者の先生でもない限り、
失敗してもあっとは言いません。
■ ■
手術中に患者さんが心配するような言葉を発することが、
まず医師として失格です。
私が指導医だったら、
手術が終わってから注意します。
重大な失敗もまれにあります。
医療事故につながるような失敗は、
本人も周囲も気付かない時に起こります。
気付かないことで死亡事故が起こります。
■ ■
手術中に先生が突然、
あっ
っと言っても心配しないでください。
余裕があれば、
先生どうなさいました?とお聞きください。
きっと、
弁当を買うのを忘れた…
弁当を買って医局に忘れてきた…
きっとそんなことが多いと思います。
大きな事故や失敗につながる
あっはないと思ってください。
昔の記憶
親父の息子への思い
2016年3月29日、午後0:49分に親父が亡くなりました。
もうすぐ1ヵ月になります。
まるで、
自分で亡くなる場所と、
亡くなる時期を決めたかのように、
あっという間に天国に行きました。
あっぱれです。
■ ■
息子としては、
じいちゃん、
最期に、
息子たちのことを考えてくれたんだね。
ありがとう
…という思いです。
あまりいい親父じゃなかったけど、
最期は息子思いでした。
■ ■
90歳という、
男性としては十分すぎる長寿です。
いつ亡くなっても不思議ではありません。
具合が悪くなって、
主治医の先生から説明を受けたのが、
3月25日(金)でした。
3月26日(土)には、
弟が前橋から来ました。
■ ■
意識はまだあって、
弟が来たのをよろこんでました。
その夜から、
弟が病院に泊まっていました。
状態が改善したら、
一度、東京に戻ろうか?
弟は困っていました。
大切な展示会が4月上旬にあると言ってました。
■ ■
私の弟はサラリーマンです。
土日は休みです。
私は土日は仕事で、
毎週木曜日が休診日です。
3月は、
30日(水)31日(木)が休診日でした。
診療日に葬儀だと、
患者さんに迷惑をかけてしまいます。
■ ■
弟が病院に泊まって、
3日目の昼に、
親父は天国に旅立ちました。
火曜日のお昼でした。
なんというタイミングのよさ!
私の休診日に合わせて、
弟の仕事のスケジュールに合わせて、
親父が決めたかのような日時でした。
偶然とはいえ、
なかなかできないことです。
■ ■
葬儀は家族葬で、
無宗教でした。
4人の孫が、
おじいちゃんにお別れの言葉を述べて、
献花をして、
かっこよく天国に行きました。
私も親父を見習いたと思いました。
亡くなって一ヵ月です。
5月1日に弟が来ます。
わきが
間違いだらけのわきが診断2016
私が札幌美容形成外科を開業しようと思った動機のひとつはわきがです。
JA帯広厚生病院形成外科主任部長だった時です。
外来を受診した女性が、
市内の美容外科でわきが手術を受けたのに、
臭いも汗も残っているというのが主訴でした。
帯広市医師会_医者のつぶやき
2010年7月28日の院長日記に載っています。
■ ■
〔専門科〕形成外科〔年齢〕43〔勤務〕
当時は43歳でした。
私はわきがは恥ずかしいことではないと考えますが、
世の中には、
わきがが原因でいじめられたり、
消極的になったりする人がたくさんいます。
まだまだわきがに対する偏見がたくさんあります。
保険適応で手術が受けられることが、
ようやく北海道新聞にも掲載されるようになりました。
■ ■
男性でも、
『お前、わきが?』って言われるとショックです。
俺、くさい?
俺、におう?
…こんなことは誰にも聞けません。
親にも相談できません。
友人にも聞けません。
■ ■
♡女性♡だったら、
どんなことがあっても、
自分がわきがだなんて知られたくありません。
誰かに、
におう
においする
…なんて言われると、
たとえそれが魚を焼いたにおいのことでも、
ドキッとします。
■ ■
こんな悩みに付け込んで、
あなたは重症のわきがです。
すぐに手術をしましょう。
最新の機器ですぐに治ります。
通院は不要です。
…こんな言葉でだまします。
同業者として残念なことです。
■ ■
間違いだらけのわきが診断
2015年3月8日の院長日記です。
稲葉義方先生のHPに書かれた、
次の文章が正しいワキガ診断です。
腋臭症/ワキガ/わきが診断のチェックリスト
ワキガの自己診断としてよく雑誌などに載っていますね。
●衣類が黄ばむとワキガである。
●耳垢が湿っているとワキガである。
●親にワキガがあると子供もワキガである。
●汗が多いとワキガである。
●腋毛が濃いとワキガである。
●手術を受けても治らないのは重症のワキガである。
■ ■
これらは本当に正しいのでしょうか? 実はすべて間違っているのです。
正しくは
●ワキガであると衣類が黄ばむことが多い。
(ワキガ以外でも衣類が黄ばむことも多い)
●ワキガであると耳垢が湿っている。
(=耳垢が乾いている人はワキガではない)
●親にワキガがあると子供にワキガが遺伝することがある。
(耳垢が湿っている体質が遺伝する)
●汗が多いこととワキガであることは関係ない。
●腋毛が濃いこととワキガであることは関係ない。
●手術を受けても治らないのはワキガでない可能性がある。
(ワキガでないのに手術を受けた)
稲葉クリニックHPより引用
■ ■
大手有名美容外科のチェックポイントも間違いです。
米国製の高価なミラドライで治療しても、
汗もにおいも残る人がいます。
実際に札幌美容形成外科に、
汗が止まらなかったと、
ボトックス注射を打ちに来院される方がいます。
広告もブログもうそつきです。
■ ■
私が特に共感するのは、
稲葉義方先生の次の表現です。
⑤自己臭妄想の問題点:他人の言動によってわきがと自己判断している状態で、周囲の人の咳払いや視線に敏感になる。しかし患者がひとりで居る時にはあまり気にならないことが多い。このような患者は腋臭が確認されないため医療機関を転々と渡り歩くこととなってしまう。わきがと安易な診断や治療は悩みが大きくなるきっかけを作ってしまうこともある。
稲葉クリニックHPより引用
ワキガ手術は一生に一回です。
正しい診断と的確な治療を受けてください。
東京でおすすめする美容形成外科は、
みずほクリニックです。