昔の記憶

喧嘩に強くなる

 私は小さい頃から病気がちで、
 身体も特別大きなほうではありません。
 良い環境で育ったおかげで、
 小さい頃にいじめられた経験はありません。
 中学校一年生でいじめられた以外は、
 いじめられた経験もありません。
      ■         ■
 ただ…
 小さい頃から、
 ちょっとした喧嘩はありました。
 兄弟喧嘩。
 父親との喧嘩。
 結婚してからは夫婦喧嘩。
 子どもとの親子喧嘩。
 人生で一番大きな喧嘩は、
 私をクビにした医学部長との喧嘩でした。
      ■         ■
 いじめられた経験が役立っているといえば…
 喧嘩に強くなった?ことでしょうか。
 ストレスにも強くなりました。
 誰が何と言おうと…
 偏屈ながんこおやじ精神はへこたれません。
 これもいじめを乗り切ったおかげです。
      ■         ■
 生きていく上で…
 どうしても他人と衝突することがあります。
 自分が病気になることあります。
 そういう…
 人生の負の側面を乗り越えるには…
 強い精神力が必要になります。
      ■         ■
 この強い精神力は、
 なかなか獲得することが難しいです。
 本間流の喧嘩に強くなる方法は、
 まず、
 信頼できる仲間を集めることです。
 自分一人で戦おうとしても…
 負け戦は目に見えています。
      ■         ■
 力が弱い者でも…
 何人も同士を集めて…
 力を合わせると…
 強い力になります。
 あとは…
 いかに信頼できるブレインを見つけるかです。
 頭が悪くては戦いに勝てません。
      ■         ■
 こちらの戦闘体勢が整うまでは、
 死んだフリをすることも必要です。
 死んだフリをしている間に、
 闘いの準備をします。
 私は血の気が多い方だと思います。
 負け戦は嫌いです。
 いじめられたおかげで、
 精神は強くなったと思います。
 

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医学講座

いじめと形成外科③

 私がいじめられたのは、
 美唄市茶志内の茶志内中学校(ちゃしないちゅうがっこう)から
 夕張市鹿島の…
 鹿島中学校(かしまちゅうがっこう)へ転校した、
 中学校一年生の一学期でした
 学校が嫌になりました。
 警察に相談しようか?とも思いました。
      ■         ■
 45年も前のことなのに…
 今でも鮮明に覚えています。
 夕張の鹿島中学校から…
 札幌西高校へ進学した時には、
 まったくいじめはありませんでした。
 成績が低迷して…
 英語で赤点を取りそうになりました
      ■         ■
 札幌西高校一年生の時です。
 同級生の細野昌和くんが…
 本間は目つきが悪いから…
 (下から見上げるような目線に)
 気をつけた方がいいよ。
 …と言ってくれたことがありました。
 いじめではなく…
 注意してくれたのです。
      ■         ■
 その時は気づきませんでしたが…
 今から考えると…
 もともと眼瞼下垂(がんけんかすい)があったのだと思います。
 自分の目を二重にしようとは…
 一度も考えたことはありませんでしたが、
 注意してくれた細野くんは、
 よく観察していたと思います。
      ■         ■
 札幌美容形成外科を受診する患者さんの中に…
 自分の容姿が原因の一つとなって
 ひきこもりになったり、
 高校を中退した人がいます。
 とくに女の子に多いです。
 自分には何の責任もないのに…
 目つきが悪いと言われ…
 気にするようになります。
      ■         ■
 本人も親も…
 眼瞼下垂(がんけんかすい)なんて知りません。
 特徴は…
 アイプチで30分もがんばっても二重にならない目。
 黒目(瞳孔)の前に…
 まつ毛がすだれのように下がっていて…
 小さい頃から逆さ睫毛だった。
      ■         ■
 子どもなのに…
 まつ毛パーマをかけないと…
 黒目が見えない子もいます。
 手術でひきこもりが治るとは限りませんが…
 自分のコンプレックスがなくなることによって…
 ちょっと強くなれる子もいます。
      ■         ■
 私は全員に【整形】をすすめるつもりはありません。
 【整形】に向かない子もいます。
 【整形】したことによって…
 かえって整形したといじめられる可能性もあります。
 高校→大学へ進学する時などは、
 周囲に【整形】がばれにくい時期です。
 目つきが悪いと悩んでいる人は、
 一度信頼できる形成外科医に診ていただくのも…
 一つの解決方法です。

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医学講座

いじめと形成外科②

 札幌美容形成外科を開業して8年です。
 形成外科勤務医の時には気づかなかった…
 たくさんの患者さんの悩みをお聞きしました。
 中学生の時に…
 くさいって言われました。
 それから…
 ず~っと
 わきがだと思っていました。
      ■         ■
 こんな悩みの患者さんを何人も診ました。
 わきがだと思って悩んでいた方を診察すると…
 耳垢は乾いており…
 ちょっと他人より汗が多いだけでした。
 わきがではありませんでした
 他人のちょっとしたひとことで…
 大きく傷つくことがあります。
      ■         ■
 逆に…
 かなり強いにおいがするのに…
 自分では気づいていない人もいます
 自分のにおいは… 
 自分では意外と気づかないものです。
 耳垢が湿っていても…
 清潔にしていれば気にならない人もたくさんいます。
      ■         ■
 日本人の5人に一人は耳垢が湿っています。
 耳あかの遺伝学という…
 2008年2月20日の院長日記に書いてあります。
 23本あるヒト染色体のうち16番目の染色体上に存在する
 ABCC11と呼ばれる遺伝子が関係しています。
 人類の祖先の耳あかは湿型で、
 遺伝的には湿型が優性。
 つまり祖先はみんなわきが体質です
      ■         ■
 欧州やアフリカはほぽ100%湿型(一般型、祖先型遺伝子)。
 日本や東北アジアの集団は8割以上が乾型(東アジア型遺伝子)。
 たまたま日本人では…
 乾いた耳垢の人が多いので…
 湿った耳垢の人がひけめを感じます。
 自分は何も悪いことをしていないのに…
 親からもらったにおいで…
 傷つけられることもあります。
      ■         ■
 私は…
 手術で治せるものは…
 しっかりと治せばいいと思います。
 ただ、
 中学生でわきが手術は早すぎます
 わきが手術は難しいです
 安易に受けると後悔します
 子どもさんの耳垢が湿っていたら…
 まずそれとなく注意してあげてください。

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医学講座

いじめと形成外科①

 私は形成外科医として、
 30年以上、仕事をしています。
 いじめの対象となりそうな…
 生まれつきの病気を手術してきました。
 赤ちゃんに異常があったら
 …という2009年1月27日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 形成外科は
 体表面の先天異常を手術で治す科です。
 内蔵の異常よりも、
 余計に気になるのが、
 赤ちゃんの顔の異常です。
 待望の赤ちゃんに異常があったら、
 お母さんは衝撃を受けます。
 産んでしまった私の責任と…
      ■         ■
 せっかく赤ちゃんが生まれたのに…
 写真も撮れず…
 親戚や友人にも見せられない…
 お母さんの悩みは深く、傷つきます。
 前にも書きましたが、
 現在の医学でも
 はっきりとした原因はわかっていません。
 お母さんの責任ではありません。
      ■         ■
 お母さんの責任は生まれたあとです。
 赤ちゃんにしっかりと治療(手術)を受けさせ、
 その後もしっかりと通って治療を続けます。
 私が感激したことに、
 口蓋裂の子どもさんのお母さんが、
 子どもに一本も、
 むし歯を作らなかったことがありました。
 そのお母さんは、
 むし歯もつくらず、
 娘を立派に育て、
 お嬢さんは看護師さんになりました。
      ■         ■
 もし万が一、
 生まれてきた子どもに…
 異常があったら…
 泣いていてもダメです。
 自分を責めてもダメです。
 いいお医者さんを見つけて、
 ちゃんと手術を受けて
 キレイに治してもらうことです。
      ■         ■
 子どもが不憫(ふびん)で…
 甘やかしてしまう人もいます。
 甘やかしても…
 子どもさんは強くなれません。
 愛情を持って育てると…
 子どもも親も強くなれます。
      ■         ■
 お母さんにも…
 子どもさんにも…
 たくさん悩みはあります。
 でも…
 いっしょに悩んで…
 毎日、歯磨きをして…
 いっしょに病院へ通院して…
 とても仲良しになれます。
      ■         ■
 そんな親子を見ていると…
 少々悪口を言われても…
 そんなの平気ょ…
 …と言えるようになれそうです。
 私たち形成外科医ができることは、
 ほんの少しですが…
 将来、この子がいじめられないように…
 …と願って手術をしてきました。

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昔の記憶

いじめられた経験を生かす

 お医者さんは…
 お金持ちで…
 生活が安定していて
 これ以上、楽な商売はない
 …とお考えの方がいらしたら…
 大きなおおきな誤解です。
 失業することもあります。
      ■         ■
 医師とストレスという…
 2007年9月15日の院長日記に書いてあります。
 ある開業医の奥様がおっしゃいました。
 『主人はストレスが多く、
 ちょっとでも触ると破裂しそうな風船のようです』と。
 ちょっと油断すると…
 病院も倒産の危機です。
      ■         ■
 小さな診療所(クリニック)から…
 大きな病院まで…
 クレームがない医療機関はありません。
 一瞬でも油断すると…
 医療事故が起きます。
      ■         ■
 こちらに落ち度がある場合は仕方がないですが…
 根も葉もないことで…
 責められることもあります。
 どんなに最高の治療をしても…
 助けてあげられない患者さんもいます。
      ■         ■
 ストレスに強くなければ…
 医師はつとまりません。
 幼稚園から大学まで…
 エリート街道をまっしぐらに進んで…
 優秀な成績で医師国家試験をパスした先生もいます。
      ■         ■
 意外とちょっとしたことでへこたれます。
 いじめられた経験がある人、
 病気でつらい経験をしたことがある人、
 へこたれても回復します
 回復力が強いです。
      ■         ■
 何がちからになるかというと…
 今は大変でも…
 がんばっていれば…
 何とかなるさという根性です。
 だれか…
 お助けマンがやって来て…
 何とか助けてくれるさという気持ちです。
      ■         ■
 私の人生の中で、
 中学校時代にいじめられて…
 警察署に相談に行こうか?
 …と思った経験が生きています。
 朝日新聞のいじめと君という特集を、
 毎日、とても興味深く読んでいます。
 ちょっと読んでみてください。

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昔の記憶

いじめられそうな子を守る

 私は小さい頃から体が弱く、
 幼稚園の時には、
 ペルテスという病気になりました。
 この病気でいじめられたことはありません。
 コルセットという高価な装具をつけました。
 ロボットみたいなので、
 鉄人28号のようだと言われました。
      ■         ■
 幼稚園の時に住んでいたのは手稲です。
 家は病院の住宅でした
 近所はみんな仲良しでした
 『けんちゃんは鉄人28号みたい』
 『かっこいいね』
 私は正義の味方鉄人28号と言われて、
 悪い気分ではありませんでした。
      ■         ■
 鉄人28号は…
 誰がつけたのかわかりません。
 この年齢になって考えてみると、
 マーちゃんのおばさん
 (小山和子さん、小山昌正おやまよしまさ先生の奥様)
 (小山正美おやままさみ先生、のお母様)
 …が…
 けんちゃんはコルセットをつけてかわいそうだから…
 鉄人28号みたいでかっこいい
 …って言ってあげようね。
 と作戦を立ててくださったのでは?と考えます。
      ■         ■
 平成24年7月19日(木)の朝日新聞、
 『声』の欄に次の投稿がありました。
 先生の根回しでいじめ防止
 税理士 大島裕子(東京都港区44歳)
 私の中学時代、クラスにいじめはなかった。これには少々からくりがあったかもしれない。
 中3のある日、担任の女性の先生に呼び出され、「口外しないでほしいが、明日転校してくる女子生徒は前の学校で不登校だった。あなたはその子が登校しやすいよう、そしていじめに遭わないよう、それとなく気を配ってほしい」と言われた。
 私はその子と家が近かったので一緒に登校した。「あの子、休みが多いよね」という級友の会話を聞けば、「体が弱いんだって。仕方ないよ」と言うようにした。その子は休みがちだったが、不登校にはならずに私たちと一緒に卒業した。
 その子に対してではなかったが、女子の間では「○○を無視しよう」という空気になることがあった。しかし、ふと気づくとそんな空気は消えていて、いじめが起きることはなかった。
 今になって思う。あれは先生が水面下でその都度、生徒の誰かにひそかに根回しをして、いじめを未然に防いでいたのではないかと。
 そうだとすると、あの先生は教師としてプロだった。少なくとも、「じゃれあっていたのか、いじめだったのか、わからなかった」などという甘い仕事はしていなかった。
      ■         ■
 大人のちょっとした気づかいで、
 いじめられそうな子を守れます。
 教育職の現場は大変だと思いますが、
 私たちじじばば世代も…
 パパママ世代も…
 ちょっと知恵を働かせて…
 子どもを守るのが良いと思います。

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昔の記憶

母の唯一の同窓会

 平成24年7月17日、朝日新聞朝刊、
 『ひととき』への投稿です。
 母の唯一の同窓会
 我が家の近くで一人暮らしをする85歳の母に、小学校の同窓会の通知が届いた。うれしそうにはがきを見せる母をいぶかしく思い、「行くつもりなの?」と聞いた。生まれ育った静岡県袋井市で開催とある。視力の落ちた母が1人で行くには近いとは言えない。
 でも、「これが最後だと思うから、どうしても行きたい。新幹線のホームまで送ってくれればいい」と、温和な母が珍しく引かない。それほど言うのならと、夫に頼んで会場まで車で送ることにした。
 車が故郷に近づくにつれ母はおしゃべりになった。幾度となく聞かされた昔話。17歳で母親を亡くし、5人の弟妹の世話や農作業に追われ、青春を過ごした。大変でなかったはずはないのだが、思い出はみな温かく懐かしいのだろう。
 会場の前まで来ると、「ありがとう」を繰り返し、「私はね、小学校しか出てないから、同窓会はこれだけなんだよ」と、つぶやいて車から降りた。
 小さな後ろ姿に、「いっぱい楽しんできてね」と声援を送った。そして「行くつもりなの?」と意地悪く聞いたことをわびた。
 母にとって、たった一つの同窓会なのだ。
 東京都調布市 山崎正江_主婦_62歳
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私の祖母、太田キヨも小学校しか出ていません。
 和裁の学校へ行ったようですが、
 最終学歴は小学校です。
 札幌市北区茨戸(ばらと)が…
 祖母が育ったところです。
      ■         ■
 祖母が小学校の同窓会に行ったかどうか…?
 私には記憶がありません。
 85歳というと私の両親の年代です。
 もう亡くなってしまった人が、
 生きている人より多いと聞いています。
      ■         ■
 私が卒業した小学校は、
 北海道美唄市の炭鉱の街にありました。
 炭鉱が閉山して…
 小学校も閉校してしまいました。
 小学校の同級生とは…
 何年も会ったことがありません。
      ■         ■
 85歳になって、
 小学校の同窓会に出席できるのはすばらしいことです。
 もっと素敵なのは、
 近くにお嬢様がいらして、
 同窓会の会場まで車を運転してくださる、
 素敵なご主人がいらっしゃることです。
 きっと…
 大切にされているおばあちゃんだと思います。
 いつまでもお元気で!

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昔の記憶

《いじめを見ている君へ》江川紹子さん

 今日の院長日記は、
 私の懺悔(ざんげ)です。
 後悔しています。
 私も悪いことをしました。
 それだけに…
 58歳のおっさんとして…
 考えたいと思っています。
      ■         ■
 平成24年7月16日、朝日新聞朝刊の連載記事です。
 ■声をあげて 自分のためにも
 いじめを見たり聞いたりしても、誰かにそれを伝えるのは大変かもしれません。今度は自分がいじめられるかもって、不安になりますよね。でも、気がついた人が言わないと、その子は助からないんです。
 中学校のころ、クラスで少し避(さ)けられている女の子がいました。男子から容姿(ようし)をからかわれていました。仲良しの女の子が1人いたことで、深刻ないじめにはなりませんでした。
 でも、卒業後しばらくたった後の同窓会で、仲良しだった子が言ったんです。「あの子、亡くなったよ」。場がシーンと静まりかえりました。原因は病気でしたが、みんな心のどこかに、あのころのことが痛みとしてあったんです。
 いじめられた子が自殺したり後遺症(こういしょう)を残すけがをしたりしたら、周りの人たちはすごく後悔することになります。いじめを傍観するのも、いじめの一種。被害を出さないためにも、自分が何もしなかったことでしんどい思いをしないためにも、声をあげてほしい。
 イスラエルという国で、兵役(へいえき)を拒み、パレスチナ人への迫害をやめようと声をあげた若い女性がいました。周囲から無視され、批判もされたけれど、私にこう言いました。「自分自身に正直であることが一番ハッピーなんだ」って。
 大人の社会にも不正はあります。だから偉そうなことは言えませんが、いじめを知ったなら、信頼できる大人に知らせてほしい。
 子どもの世界のことは、子どもが一番よく知っているでしょう? 担任が信じられなかったら他の先生でもいい。学校以外の人でも構わない。あなたの声に耳を傾けている人はきっといますから。(ジャーナリスト)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 夕張市立鹿島中学校の時です。
 同じクラスではありませんでしたが、
 同学年に避けられている子がいました。
 40年以上前なのに…
 苗字も…
 名前も…
 しっかり覚えています。
 申し訳ないことをしました。
      ■         ■
 男子も…
 女子も…
 その女の子を避けていました。
 理由ははっきりわかりません。
 その子を避けるのが…
 儀式というか…
 掟(おきて)のようでした。
      ■         ■
 今から考えると…
 私には…
 その子を助けるとか…
 その子のために何かをする…
 …という意識はありませんでした。
 他の級友と同じように避けていました。
      ■         ■
 中学校一年生の時に…
 いじめられていた私も…
 中学校三年生になると…
 クラスの評議員になりました。
 ある日の学校からの帰り道に…
 避けられていた子から…
 (本間君は)評議員なのに…
 (私を避けて)そんなことをして…
 …と言われたことがありました。
      ■         ■
 ほんとうにごめんなさい
 申し訳ないことをしました。
 幸い、
 その避けられていた子にも…
 一人だけ仲良しの女の子がいました。
 やさしい人だったと思います。
 そのやさしい女性は、
 私の同級生の奥さんになりました。
      ■         ■
 夕張市立鹿島中学校のクラス会はありませんが、
 もし、機会があれば…
 私はその避けられていた子に会って、
 昔は、
 ほんとうに悪いことをしました
 ごめんなさい
 …とお詫びしたいと…
 ず~っと40年以上思っています。

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昔の記憶

《いじめられている君へ》内藤大助さん

 平成24年7月13日、朝日新聞朝刊の記事です。
 いじめられている君へ》内藤大助さん
 ■相談はカッコ悪くない
 いいか、絶対にあきらめるな。いじめが一生続く、自分だけが不幸なんだって思ってるだろ? 俺自身もそうだったから。でも、いじめはきっとなくなるものなんだ。
 俺は中学2年の時からいじめられた。はっきりした原因は俺にもわからないけど、同級生から「ボンビー(貧乏)」ってあだ名をつけられて、バカにされた。
 北海道で育ったんだけど、母子家庭でさ。自宅で民宿をやっていて、母が朝から晩まで働いていた。
 家は古くてボロくて、制服も四つ上の兄のお下がり。つぎはぎだらけだったから、やっぱりバカにされたよ。せっかく祖母が縫って直してくれたのに、俺はバカにされるのが嫌で、わざわざハサミでつぎはぎを切ったこともあったよ。
 中3になってもしんどくて、胃潰瘍(かいよう)になった。学校で胃薬を飲んでいたら、先生から「何を飲んでいるんだ」って叱られた。理由も聞いてもらえず、つらかったな。あのとき一瞬、先生が助けてくれるかもって思ったんだけど……。
 高校を出ても、「いじめられて、ボンビーで、俺は生まれつき不幸だ」と、ずっと思っていた。上京して就職しても、帰省したらいじめっ子に会うんじゃないかって怖かった。
 強くなりたかった。不良のような、見せかけの強さだけでもいいからほしかった。暴走族に誘われたら、入っていたよ、たぶん。
 そんなとき、たまたま下宿先の近くにボクシングジムがあったんだ。通えばケンカに強くなれる。強くなれなくても、「ジムに行ってるんだ」と言えば、いじめっ子をびびらせられるって思ったね。
 入ってみたらさ……楽しかったなあ。周りも一生懸命で、俺もやればやるほど自信がついて、どんどんのめり込んだ。自分を守るために始めたのに、いつの間にかいじめのことなんてどうでもよくなっていた。不思議なもんだ。
 ボクシングの練習がつらいときは「いじめに比べたら大したことない」って考え、マイナスの体験をプラスに変えてきた。でもね、「いじめられてよかった」なんて思ったことは、ただの一度もないぜ。いまだにつらい思い出なんだ。
 「いじめられたらやり返せ」っていう大人もいる。でも、やり返したら、その10倍、20倍で仕返しされるんだよな。わかるよ。
 俺は一人で悩んじゃった。その反省からも言うけど、少しでも嫌なことがあれば自分だけで抱え込むな。親でも先生でも相談したらいい。先生にチクったと言われたって、それはカッコ悪いことじゃない。あきらめちゃいけないんだ。(ボクシング元世界王者)
 
 このシリーズは、2006年11~12月の連載の続編です。大津市のいじめ問題を受け、改めて全国の子どもたちへメッセージを届けます。ツイッターでは、担当記者がつぶやきます(@asahi_school)。6年前の連載も読めます
 
 

内藤大助さん
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 今朝のとくダネにも、
 内藤さんが出演していらっしゃいました。
 私も中学校一年生の時にいじめられました
 美唄市茶志内(びばいし_ちゃしない)の…
 茶志内中学校(ちゃしないちゅうがっこう)から、
 夕張市鹿島(ゆうばりし_かしま)の…
 鹿島中学校へ転校した時です。
      ■         ■
 人生ではじめていじめられました。
 いじめてくれたのは…
 同級生だった花田君です。
 今でも覚えています。
 赤ちゃんの舌先がW字形という…
 2009年1月25日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 昔の鹿島中学校は…
 男子生徒は丸刈りでした。
 丸刈りでない子もいましたが…
 半数近くは丸刈りでした。
 転校して行った私は、
 もちろん丸刈りではありません。
 ごくふつうでした。
      ■         ■
 私の髪が気に入らなかったのか…
 何が原因だったのか?わかりません。
 廊下で組伏せられたり…
 学校帰りにつり橋で揺らされたり…
 言語障害(げんごしょうがい)と言われたり…
 つけられたあだ名は、
 下くちびるが出ていたので、
 いかりや長介でした。
      ■         ■
 つり橋から落ちそうになった恐怖で、
 学校帰りに警察に行こうと思ったこともありました。
 結局、警察にも先生にも相談しませんでした。
 私を助けてくれたのが…
 『花田やめれ~
 …と言ってくれた、
 飛田昭くんでした
      ■         ■
 新聞報道でいじめられた子どもさんのことを読むと、
 ほんとうに自分のことのように心が痛みます。
 私も飛田(とびた)くんがいなければ…
 どうなっていたことかと思います。
 いじめの問題は、
 社会全体で考えなくてはいけません。
 亡くなった子どもさんのご冥福をお祈りいたします。

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院長の休日

美瑛町の青い池

 今年は…
 中富良野から美瑛町(びえいちょう)へも行きました。
 MacのWallPaperとして採用された…
 青い池です。
 地図で見ると…
 中富良野(なかふらの)
 ↓
 上富良野(かみふらの)
 ↓
 美瑛(びえい)
 は近いのですが…
 実際には、かなり距離があります。
      ■         ■
 青い池まで行かれるのでしたら…
 レンタカーをおすすめします。
 中富良野から…
 公共交通機関で、
 美瑛町の青い池に行くのは、
 かなり不便です。
      ■         ■
 青い池については、
 美瑛町観光協会HPに記載があります。
 美瑛白金(びえいちょう_しろがね)と読みます。
 青い池
 アルミニウムを含んだ水が、
 えん堤でせき止められ、
 目に見えないコロイドが生成されるためだそうです。
      ■         ■
 駐車場から池まで、
 未舗装の道を5分ほど歩きます。
 歩いている途中、
 右手の木立の間に…
 青い池が見えてきます。
      ■         ■
 終点まで来ると…
 美瑛川の大きな本流にあたります。
 この川のコンクリート製のえん堤ができたため、
 流れ込む水がせき止められて…
 青い池になったそうです。
 一度行く価値はあると思います。

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