医学講座
第3回弁論準備手続記録(札幌地裁)
今日の札幌は雪です。
昨日は晴れで比較的おだやかな天気でした。
第3回弁論準備手続の記録です。
ラウンド法廷が開かれる、
札幌地裁3階の304号室は、
小学校の教室を狭くした程度の広さです。
■ ■
寒いですね
があいさつでした。
東側と北側に窓があります。
省エネで裁判所も室温を低くしているようです。
私たちは、
マフラーにダウンコート、
裁判長と書記官はふつうの服、
東京からいらした2人の弁護士さんは、
薄いコートでした。
■ ■
私たちがダウンコートで入っても、
よく暖房が効いたデパートに入った時のような、
暑さは感じられません。
裁判所も官庁なので、
省エネにつとめているそうです。
法廷内ではコートは脱ぎますので、
ジャケットの下に一枚着ないと、
寒く感じる室温です。
冬に裁判所に行かれる方は、
防寒対策をおすすめします。
■ ■
日本の義務教育では、
裁判所のことについては詳しく教えてくれません。
私のように、
高校の政治経済で10を取った人間でも、
裁判所のシステムについては素人です。
弁論準備手続は非公開なので、
マスコミが内容を取材することはできません。
■ ■
私のように、
毎回裁判記録を、
院長日記としてブログで公開する人はいないようです。
私が公開しているのは、
患者さんへの説明義務です。
あと半年で取り壊されるとわかったら、
患者さんは不安になります。
インターネットの掲示板に書かれる前に、
自分から発信しています。
■ ■
私は信念を持って、
情報を公開しています。
今年1月に、
同じビルの美容師さんから、
会社からは何も聞いてないので、
先生のブログが参考になります。
…と感謝されました。
裁判長に確認したところ、
自身の裁判をブログで公開しても、
法律上の問題はないそうです。
■ ■
ただ今回は、
相手方との合意点をさぐる目的で、
裁判所が協議を進めてくださったので、
具体的な内容については、
公開しないと約束をしました。
大変申し訳ありませんが、
昨日の内容は非公開とさせていただきます。
次回からは公開の法廷で、
口頭弁論にしていただきました。
■ ■
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
期日 平成28年12月1日(金)午後3時59分~午後4時54分
場所 ラウンド法廷(3階304)
次回は、
平成29年1月12日(木)午後4時00分~
第3回口頭弁論です。
■ ■
今回の裁判内容とは関係ありませんが、
私が公開にこだわる理由を書きます。
昔は病気になっても、
自分の病気についての情報がありませんでした。
せいぜい本屋さんに行って本を買うとか、
図書館に行って調べるとかです。
患者会がある病気もありますが、
珍しい病気だと途方に暮れます。
■ ■
今はネットで検索すると、
私たちが聞いたこともないような病名でも、
ヒットします。
私が愛読しているのは、
朝日新聞の元記者、
高橋賢司さんのコラム◇がんと生きる◇
です。
毎回読むたびに、
♡お元気でよかった♡と思います。
■ ■
裁判長にも申し上げましたが、
残念なのが美容外科の医療事故です。
私が声高に、
何度も発信しているのに、
レディエッセによる失明は、
マスコミにも取り上げられず、
レディエッセによる失明
東京地裁判決、
1億8千万円
なんて報道も出ません。
■ ■
理由は、
非公開が原則の和解で、
事故を起こした美容外科が和解をしてしまうからです。
だから、
次々と事故を起こしている美容外科が存続しています。
裁判所も変わる時代が来ていると思います。
あの先生は、
不倫発覚で奥さんと離婚して、
調停で慰謝料3億円払った
…なんてのは非公開でもいいと思いますが、
医療事故や、
私のようにある日突然電話が来て立退きは、
後世のために記録が公開されるべきだと、
62歳の私は思っています。
“第3回弁論準備手続記録(札幌地裁)”へのコメント
コメントをどうぞ
突然の立ち退き命令は、ひどいと思います。頑張って欲しいと思います。裁判については、わからないことばかりでお役にたてず歯がゆい思いですが、希望がかなうよう、祈っています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。せめて自社ビルのように2年前くらいから準備をしてほしかったです。和解内容が非公開になるのは他のテナントとの交渉に影響するからです。店子側にしてみるとあそこが○○○万円だたっらうちは○○○○万円のように情報を共有するといいと思います。私は最初から提示額をブログで公開しました。お金はいらないからです。
非公開は後世の方に不利ですね。
なんらかの情報を知りたいと思います。
非公開が原則で和解してるとは知りませんでした。
だから整形で失敗があとをたたないのでしょうね。
失明や壊死までしてるのに酷すぎます。
先生が書かれているように
世の中が変わってほしいですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。立退料は公開して共有するといいと思います。医療事故ももっと公表されるといいのです。クリニックによっては事故や訴訟を公表されると倒産するところもあると想像します。
非公開なのは残念ですが、本間先生に有利に進んで欲しいです。先生が訴えられた事により 多くの患者さんが困っています。 私は大同生命さんが あの創始者 あささんの ようであって欲しいと願っています。
心労もプラスされ 先生が病気になられたら 大同生命さんが責任を取っていただきたいです。 先生頑張ってください!
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。今日も患者さんから、ここが無くなったら困ります。どこに行かれるのですか?遠くに行かないでくださいと言われました。自社ビルを建て替えるのは自由ですが、突然方針変更をして隣接する小さなビルまで買って、半年で出ていけはないです。知り合いの不動産関係者に言うとほぼ全員が乱暴なやり方と言われます。乱暴という言葉を不動産ではこのような場合に使うようです。身体に気をつけてがんばりますが、本来の仕事以外の労力が多く疲れますね。
先生もですが、記事の中の美容師さんを始めとしたテナントさんもいい迷惑ですよね。
非公開が原則の和解ですか。
公開したら、かなりの不利益を被るから示談にしてしまうのでしょうね。
勿論、謝罪の広告なんてホームページにも絶対に出さないと思います。
自由診療といえ、医師が行う医療行為で失明や壊死したことを野放しにしているのは、国としていかがなものかな、と思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。美容室は年内に退去されます。移転先を見つけられました。こちらは簡単に移転できない事情があります。美容外科で示談交渉をするのは、事故を公開されると倒産の危機になるからです。うまく示談がまとまらなかった事案だけが医療事故としてマスコミに取り上げられているのが実情です。失明の事故を放置しているのは医療行政としてまずいと(私は)考えます。