医学講座

立退きと強制執行

 Googleで
 大同生命札幌
 大同生命札幌ビル
 大同生命札幌ビル建替え
 …と検索すると、
 私の院長日記、
 大同生命のリスクが上位にヒットします。
      ■         ■
 2016年2月10日現在、
 大同生命札幌ビル建替えで検索すると、
 2位でヒットします。
 それだけ多くの方に読んでいただいています。
 関心を持っていただきありがとうございます。
 立退き問題は店子にとって深刻です
 お正月明けに、
 突然東京から電話が来たら驚きます
      ■         ■
 大同生命との交渉は、
 こちらは高橋智先生に依頼しています
 相手方の弁護士
 虎門中央法律事務所柴田征範さんです。
 HPによると、
 1995年東大法学部卒、
 1997年4月東京弁護士会登録、虎門中央法律事務所入所です。
 経験20年のベテランのようです。
      ■         ■
 虎門中央法律事務所HPには、
 著書が書いてありました。
 執行妨害排除の手引
 2001年に社金融財政事情研究会から出された本です。
 強制執行に抵抗する店子を排除する手引きなのか?と思いました。
 AMAZONで売っていたので注文しました。
 私が欲しいのはお金ではありません
 診療の継続です。
 お金をもらっても半分は税金で無くなります
 なぜ今になって古いビルを取得したのか?
 その意図をしっかり説明してほしいです。
 納得できる説明と補償がなければ、
 私は強制執行で立退きになるまで現在地で診療を続けます

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医学講座

介護保険を使う_④サービスは認定受けた人のみ

 自分の親が骨折して入院してから
 介護保険のことを勉強しはじめました
 はっきり言って、
 役所でくれる説明書はわかりにくいです。
 どんなサービスが、
 どんな人にいくらまで提供されるか?
 朝日新聞の記事は役に立ちます
      ■         ■
 うちの親も、
 親父が尻餅をついて歩けなくなるまで、
 ごくふつうに二人で生活していました。
 私は昨年12月に父親が内科に入院して退院後に、
 老々介護になる前に、
 施設に入所することをすすめました。
 ところが、
 見学に行ったデイサービスで、
 全員で童謡を歌っているのを見て、
 親父が一言
 うたを歌うくらいなら図書館がいい
 …と言いました。
      ■         ■
 私も父親と同じレベルだったら、
 図書館がいいと言うと思いました。
 同じ89歳でも、
 必要な介護は違います。
 老人は好みも違います。
 はっきり言って扱いにくいです。
 ごはんだって、
 うちの親父は八丁味噌が好きです
      ■         ■
 平成28年2月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 介護保険を使う_④サービスは認定受けた人のみ
 87歳の叔母は腰痛がひどくて家事や買い物が思うようにできなくなり、介護保険のサービスで食事の下ごしらえを頼みました。ところが、元気な叔父の分はやってもらえず、不満に思っています。
 介護保険のサービスを使い始めた人からよく聞く苦情です。今回は、介護保険のサービスを使うための基本的な注意点をお伝えします。
 まず、介護保険を使えるのは要介護認定を受けた人だけです。そのため、同居の家族であっても要介護者でなければ食事はつくってもらえません。2人暮らしの夫婦がともに要介護なら、掃除などの家事の支援を頼めますが、元気な人が同居していれば、介護保険のサービスとして家事を頼むことはできません。
 介護保険は利用者が自己負担するのは一部で、40歳以上の人が払う保険料と税金が残りを負担して成り立っています。元気な人が同居しているのに、お手伝いさんのように使われると、保険料などの負担が上がってしまいます。介護をしながら家事もすることが大変なことはわかりますが、不便であれば、自費で頼むことになります。
 訪問介護サービスで来るヘルパーは、いつも同じ人とは限りません。契約した事業所に所属する複数のヘルパーが交代で来ることが多くなります。勝手を知った人がいつも来るわけではありません。介護保険にはいろいろなルールがあり、思うようにならないことも多くあります。どうしても自分の思うようにしたいことがある場合は、介護保険のサービスの中に自費で頼むサービスをうまく組み合わせましょう。
 ほかに、介護保険を使い始めた人が知らないことが多いのはリフォームの費用です。介護が必要になると、玄関やトイレなどに手すりがあると助かります。介護保険からは、こうしたリフォームの費用も20万円まで出ます。利用者はその1割(高額所得者は2割)を負担します。20万円までなら、何度かに分けて使うこともできるので、必要に応じて使いましょう。
 要介護1から4になるなど、要介護度が3段階以上あがると改めて20万円のリフォーム枠が使えるようになります。転居しても、新たに20万円の枠が使えるようになります。ただし、それも要介護認定がなければ使えません。要介護認定の前に工事をすると、介護保険の対象にならないので、注意しましょう。
 在宅生活を支える福祉用具も介護保険の対象です。自宅では風呂場の事故が多いので、要介護認定が出たら介護用のシャワーチェアを買うと便利です。福祉用具の購入は年間10万円が限度で、1割か2割の自己負担で買えます。車椅子や電動ベッドなどの福祉用具は借りることもできます。ケアマネジャー(介護支援専門員)と相談して決める介護計画の中に位置づけ、介護サービスと合わせて月間の介護保険の利用限度額の範囲で使うことができます。
 介護保険は、日本中で同じサービスが使えるわけではありません。例えば、「小規模多機能複合型居宅介護サービス」は、看護師もヘルパーも来てくれ、昼間預かるデイサービスや短期間宿泊するショートステイも使えて便利ですが、事業所としては採算が取りにくく広がっていません。ケアマネジャーと相談して、使うことができるサービスから上手に選んで組み合わせていきましょう。(全10回)
 (「介護情報館」館長 中村寿美子)
20160209

(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 朝日新聞の記事を読んでよくわかりました。
 食事を作ってもらうのに、
 一人分も二人分も同じように思います。
 実際には、
 要介護の叔母さんの分しか作ってもらえません。
 同じ87歳の私の母は、 
 起き上がれなくなった父を起こそうとして、
 腰痛になって歩けなくなりました。
 あっという間に二人とも要介護状態ですが、
 まだ要介護認定の判定結果は出ていません
 息子の私も困っています。

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医学講座

相手方弁護士からの受任通知

 コンタクトオフビル建替えでご心配をおかけし申し訳ありません。
 2016年1月6日に突然東京から電話があり
 正直なところ私も戸惑いました。
 2年前から建替え計画があるのだから、
 もう少し早く知らせてくれよ。
 帝国データーバンクに調査を依頼するなら
 今度お宅のビルを取得しようと思いまして
 …とひとこと言ってくれたらよかったのに…
 …残念に思っています
      ■         ■
 大同生命社長の工藤稔さんからは、
 何のコメントもありません
 残念なことですが、
 これが
 最大の安心と最大の満足を売る会社です
 私は患者さんが不安にならないように、
 従業員が不安にならないように、
 交渉経過はすべてこの院長日記で公開して参ります
 後世の先生にもわかりやすく記録を残します
      ■         ■
 平成28年2月5日に、
 私がお願いしている
 高橋智法律事務所から連絡がありました。
 相手方弁護士からの通知です。
 私は弁護士さん同士のやり取りについて詳しくないのですが、
 受任通知はFAXで送られたようです。
 2016年2月3日19時01分 03-3591-3086 N0.1737 P.2
 ご通知
 冠省
 医療法人札幌美容形成外科の代理人である貴職らからの平成28年1月26日付御連絡書につきご連絡申し上げます。
 当職らは、本件につきまして、大同生命保険株式会社から、貴職らとの交渉につき受任いたしました。
 近々、本件に関しまして面談の機会を設けていただきたく存じますが、取り急ぎ、ご連絡申し上げます。
    草々
 平成28年2月3日
 〒105-0001
 東京都港区虎ノ門一丁目1番18号 ヒューリック虎ノ門ビル
 虎門中央法律事務所  電話03(3591)3792 FAX 03(3591)3086
 弁護士  今井和男
 同    柴田征範
 同    板垣幾久雄
 同    荒井隆男

 〒060-0061
 札幌市中央区南一条西11丁目一条ビル4階
 弁護士法人高橋智法律事務所
 弁護士 高橋智先生
 同   藤井恵先生

      ■         ■
20160208
      ■         ■
 相手方の弁護士事務所は、
 虎門中央法律事務所
 代表者は、
 今井和男さんです。
 便利な世の中です。
 どんな弁護士事務所かすぐにわかります。
 最初は今井和男さん個人の、
 今井和男法律事務所として1983年に台東区にて開業と書いてあります。
 私が医師になったのが1980年です。
      ■         ■
 1975年3月 東京大学法学部卒業
 1975年4月 日本生命保険相互会社入社
 1977年3月 同社退社
 1983年4月 弁護士登録と同時に開業

 私の叔父と同時期に日本生命に在籍していらしたようです
 私より年上のようです。
 代表者の今井さんが札幌に来ることはないと思います。
      ■         ■
 本件に関しまして面談の機会を設けていただきたく存じます
 …と書いてありました。
 弁護士の高橋智先生と会っていただくのは、
 どの弁護士さんかわかりません。
 雪深い冬の札幌までいらっしゃるのは、
 仕事とはいえご苦労様なことです。
 雪道は滑るので気をつけてください

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院長の休日

傘いらずの雪思う

 平成28年2月7日(日)、朝日新聞朝刊、男のひといきです。
 傘いらずの雪思う
 富山も遅ればせながら雪景色となり、いつもの冬がやってきた。
 こうなると毎日傘が必需品なのだが、北海道出身の私としては、どうも雪の日に傘をさす違和感が拭いきれない。
 そう、北海道人は冬場、傘をささない。猛吹雪でも、ささない。理由は、ぬれないからである。
 最高気温が氷点下という寒さの中、雪は奇麗な結晶を保って地上に届くため、雪まみれになっても、頭とコートをはたけばおしまい。ほうきではけるパウダースノーなのである。雪とはそういうものだと思っていた。
 ところが、そうではなかった。7年前に就職で北陸に来て、目を丸くした。雪道を皆、傘をさして歩いているではないか。いや実際、傘なしでは、ぬれて大変なのである。
 北海道人の私も、いつしか当たり前のように傘を広げるようにはなった。だが、やはり血が騒ぐのか、今でも一瞬ためらっているのが正直なところだ。
 故郷の冬はマイナス10度の極寒で、鼻毛も凍る。その寒さはさすがにこたえるだろうが、傘いらずで歩く気楽さが懐かしい。しんしんと降る雪に故郷を思った。
 (富山県高岡市 本藤有智〈ゆうち〉 医師 31歳)
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 そうです。
 北海道では雪の日も傘はさしません。
 私はフード付コートです。
 それとマフラーが必需品です。
 本藤先生が書かれていたように、
 北海道の雪はほうきではけるパウダースノーです。
 札幌でも寒い日は-10℃くらいになります。
      ■         ■
 真冬の雪の日に傘をさしている人は、
 札幌ではまず見ません。
 傘を持つ手が冷たいです。
 片手で傘を持って、
 凍結した路面で転倒すると大変です
 雪で濡れて困ることはありません。
      ■         ■
 鼻毛が凍る感覚は、
 体験した人でなければわからないと思います
 札幌ではまれです。
 帯広では、
 ほぼ毎日鼻毛が凍る寒さでした。
 JA帯広厚生病院に赴任した、
 平成7年1月には、
 帯広は寒いと思っていました。
 今となってはなつかしい想い出です。
 富山に赴任された、
 本藤有智(もとふじゆうち)先生のご活躍を祈念しています。

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医学講座

第91回北日本形成外科学会北海道地方会

 今日は北海道大学医学部学友会舘フラテホールで、
 第91回北日本形成外科学会北海道地方会が開催されました。
 昔は日本形成外科学会の
 地方会とか
 北海道地方会とか呼ばれていた会です。
 2014年から名前が変わりました。
 通算91回にもなります。
      ■         ■
 今日は12:30~17:00までありました。
 内容が充実した会でした。
 厳しい質問もありました。
 その中で、
 札幌医大形成外科の四ッ柳高敏教授が、
 すばらしい発表と褒められた発表がありました。
 私もすばらしいと思いました。
      ■         ■
 13.広背筋皮弁採取部に生じたChronic Expading Hematomaの1例
 手稲渓仁会病院 形成外科
 ○三浦隆洋、大澤昌之
 北海道大学 形成外科
 木村竹男
 症例は79歳、男性。 63歳時にバイク事故で左鎖骨を骨折し、他医整形外科で左広背筋皮弁移行術を施行された。当科初診の5ケ月前に筋皮弁採取部位に一致して皮下腫瘤を自覚した。疼痛などの自覚症を伴わないため様子を見ていたところ徐々に増大して、手拳大の皮膚の膨隆を認めるようになったため当科を受診した。なお、75歳時に当院心臓血管外科で増幅弁・三尖弁形成術を施行されており、以後抗凝固薬を内服している。MRI検査、部分生検の結果、Chronic Expanding Hematoma(CHE)と診断して外科的治療を施行した。術後18ケ月の時点では再発を認めていない。CEHは画像検査では軟部悪性腫傷との鑑別が問題となる事が多く、また症例数が少ないため外科的治療法も確立されているとは言い難い。当科での治療経験について若干の文献的考察を加え報告する。

      ■         ■
 三浦隆洋先生は、
 わかりやすい学会発表
 2014年7月14日の院長日記で、
 私が取り上げた先生です。
 学生時代からMacの使い方が上手だったそうです。
 医師4年目になり、
 一段と発表が上手になり、
 内容も充実していました。
      ■         ■
 Chronic Expading Hematoma CHEは、
 私も診たことがありません。
 うちの親父も抗凝固薬を内服しています。
 高齢者が増えると、
 このような病気も増える可能性があります。
 MRIを撮っても、
 軟部悪性腫瘍との鑑別が難しいそうです。
 こんな病気があると知っていると誤診しなくても済みます。
 わかりやすい発表をしてくれた三浦隆洋先生に感謝しています。
 またいい発表をしてください。

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医学講座

みずほクリニックのご紹介

 美容外科、
 美容整形、
 美容形成外科、
 美容皮膚科、
 美容の2文字がついただけで、
 うさんくさいと思われます
 美容整形をよく思わない人もたくさんいます。
      ■         ■
 メール相談で、
 東京で信頼できる美容形成外科を紹介してください
 …と依頼されることがあります。
 先生との相性もありますし、
 う~ん、難しいです。

 …と返答することが多いです。
      ■         ■
 先日、
 ネットで検索していて、
 たまたまGoogleでヒットしたのが、
 みずほクリニックでした
 院長の小松磨史(こまつきよし)先生は、
 札幌医大形成外科のご出身です。
 信じてもいい形成外科医です
 米国に留学もされて、
 インパクトファクターが高い論文も書かれました。
 札幌医大の不幸な事件さえなければ
 今頃は形成外科教授になっていた先生です。
      ■         ■
 私が48歳で札幌医大を追い出された後で
 小松磨史先生も札幌医大を退職されました。
 ビューティーコロシアムで有名だった、
 大塚美容外科に入職されました。
 高額の年俸のためではなく、
 美容外科を一から研鑽するためです。
 まじめで患者さん思いの先生です。
      ■         ■
 その小松きよし先生が、
 平成26年にみずほクリニックを開院されました。
 HPも充実しています。
 私が偉いと思うのが、
 症例写真に修正のあとがないことです。
 正直な手術結果です。
 私と同じように、
 保険診療でできる治療は保険でなさっています。
 料金も割安だと思います。
 東京で治療を受ける患者さんに、
 みずほクリニックをおすすめします。

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医学講座

無資格でレーザー脱毛

 平成28年2月4日、北海道新聞朝刊の記事です。
 美容外科不正開設、無資格で医療行為 容疑の男2人逮捕、札幌中央署
 不正に開設した「美容外科クリニック」で無資格でレーザー脱毛などの医療行為をしたとして、札幌中央署は2月3日、医師法違反(無資格医業)などの疑いで、経営者の三国谷靖一(みくにや)(69)=札幌市南区川沿6の3=、前経営者の無職佐賀井正興(67)=同市中央区北3西28=の両容疑者を逮捕した。
 逮捕容疑は昨年10~12月、札幌市の許可を受けずに開設した「美容外科・皮膚科ソフィアクリニック札幌」=同市中央区南1西5=で、医師の資格のない従業員4人に医療用レーザー装置などを使わせ、市内の20~50代の男女9人に脱毛やしみの除去、注射などの医療行為を行った疑い。このうち女性2人は顔に軽いやけどを負った。両容疑者は「医師もいた」などと容疑を否認しているという。
 同署によると、クリニックは80代の男性医師の名義を使って運営したが、実際には常勤医はいなかったという。同署は2人が昨年10~12月、612人の客から約1200万円を売り上げたとみて裏付け捜査を進めている。
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 平成28年2月4日の朝日新聞朝刊、北海道版には、
 次の記事が掲載されています。
 無資格で脱毛施術の疑い
 無許可でクリニックを開業し、無資格でレーザー脱毛などの医療行為をしたとして、道警は2月3日、札幌市中央区の「ソフィアクリニック札幌」の経営者、三国谷靖一容疑者(69)=同市南区川沿6条3丁目=と元経営者の佐賀井正興容疑者(67)=同市中央区北3条西28丁目=を医療法違反と医師法違反の疑いで逮捕し、発表した。ともに容疑をおおむね認めているという。
 札幌中央署などによると、両容疑者は昨年10〜12月、無許可で開業した同クリニックで男女8人に計21回、レーザー脱毛などを施術した疑いがある。同クリニックは札幌市の許可を得ず、届け出のみで開業できる実在の医師名義で届け出ていたという。
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 北海道新聞も朝日新聞も、
 無資格で脱毛をしたことが、
 医師法違反の疑いがあると報道しています。
 北海道新聞は、
 実際には勤務していない、
 80代の男性医師の名義貸を借りて、
 美容外科・皮膚科ソフィアクリニック札幌を開設したことも指摘しています。
      ■         ■
 同業者として残念な事件です。
 ソフィアイーストクリニック札幌は、
 なんちゃって美容外科医ではなく、
 しっかりとした先生が勤務されていました。
 経営者も何度か変わったようです。
 患者さんからの情報によると、
 先生がいなくても、
 看護師さんがしてくれると聞いたこともありました。
      ■         ■
 医療機関として医業をするには、
 開設管理者としての医師が必要です。
 80代のおじいちゃん先生でも構いませんが、
 何かあった時には医師が診察して対応することが求められます。
 このクリニックの問題は、
 常勤医師がいなかったことです。
 今回は札幌中央警察署が逮捕したので、
 新聞に掲載されました。
      ■         ■
 私は同業者だからかばうわけではありません。
 経営者とは面識もありません。
 でも、
 エステの違法脱毛や、
 いんちき商法を放置しておいて
 一応、看護師さんが脱毛をしたクリニックだけを、
 逮捕は不公平だと思います。
      ■         ■
 もう少し言わせていただくと、
 612人の客から
 約1200万円を売り上げた

 客単価は一人2万円です。
 医療レーザー脱毛としては、
 ぼったくりではありません。
 良心的な価格設定だと思います。
      ■         ■
 もう少し言わせてください。
 医療機関として正規に登録したクリニックでも、
 医師不在の日に、
 看護師だけで脱毛をするのは違法です
 若い先生の中には、
 大手美容外科チェーン店の院長になる人もいます。
 その先生が開設管理者です。
 自分はチェーン店本部の指示で他のクリニックに行って、
 医師不在の間に看護師だけで脱毛をするのは違法です。
 甘い言葉で誘われて、
 年俸2000万円くらいで雇われ院長になって
 大事な医師免許証に傷をつけないでください
 仕送りをした親が悲しみます

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医学講座

がんと生きる_おかげさまで満5年へ

 平成28年2月3日、朝日新聞朝刊、北海道版の記事です。
 がんと生きる
 元朝日新聞記者、高橋賢司
 88おかげさまで満5年へ
 支えられ、あきらめず
  自分のがん治療に欠かせなくなったラジウム温泉での湯治。年に数回通い、早3年半になる。この年末年始も長万部町の「二股らぢうむ温泉」で過ごし、新年の申(さる)年は湯煙の中で静かに迎えた。そして、近く満5年に達するがんと向き合う日々を振り返ってみた。
 大腸の直腸に腸管を狭めているがんが見つかったのは、2011年6月。岩見沢支局に勤務していた64歳の時だった。肝臓へ転移していたので、病状の進行度は重症の「ステージ4」と診断された。
 当時、主治医の舩越徹医師は直腸がんの手術後、「肝転移も切除すれば3~5年の延命は可能です」と説明してくれた。その一方、腹膜播種(はしゅ)があってひどかったらがん摘出は中断、その時は延命も2年程度、という話だった。
 そんなこんなで、治療効果があるがん種とはいえ、「死」も覚悟した。
 だが、家族らの励ましが「治療をあきらめない」気持ちにさせてくれた。抗がん剤に負けない体力や気力の維持に漢方などいくつかの治療も続けている。
 湯治はその一つだ。「ラジウム温泉でがんが治るらしい」と聞いたのがきっかけで、わらにもすがる思いで始めた。ここまで元気になれたのは、西洋医学に加え、これらの効果もあると信じている。
 今回の湯治は5泊6日。顔なじみの札幌のご夫婦をはじめ、愛知県、大阪市からの男性らとも1年ぶりに再会した。
 「体調はいかがですか」「おかげさまで元気です」。食堂や風呂で何げなく交わした気遣いのあいさつだが、「おかげさま」の一言が、どこかで読んだ一文を思い起こさせてくれた。
 「人は誰かに支えられながら、皆のおかげで生きている。温かい一言が忘れがちなその心を伝えている」と。
 7月になれば治療開始から満5年が経つ。「おかげさま」でどうやら元気に迎えられそうだ。
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 朝日新聞朝刊で、
 元記者の高橋賢司さんが書かれた
 がんと生きるを見つけると、
 正直な気持ち、
 ほっとします
 ステージ4の大腸癌で肝転移(+)はきついです。
 それでも諦めないで、
 主治医を頼って治療を受ける姿に感動します。
      ■         ■
 以前にもご紹介しています。
 がんと生きる◇高橋賢司さんのコラム
 2014年9月14日の院長日記です。
 人間はいつどこで、
 どんな病気になるかわかりません。
 私もがんになったら、
 長万部町にある秘湯「二股らぢうむ温泉
 に行きます。
 お元気で連載を続けていただきたいです。
 高橋賢司(たかはし・けんじ) 1946年、岩見沢市生まれ。1965年に朝日新聞社入社。札幌で通算4回、このほか、千歳、釧路、八戸(青森県)で勤務し、2005年10月から岩見沢支局長。2006年10月の定年後も記者を続けている。
 (以上、朝日新聞より引用)

20140914
 

高橋賢司さん
(朝日新聞デジタルより引用)

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医学講座

介護職の報酬UPを2016

 介護職員の苦労知って
 2015年11月4日の院長日記です。
 平成27年11月4日(水)、北海道新聞朝刊、
 『読者の声』へ白崎修一先生が投稿された文です。
 介護職員の苦労知って
 病院副院長 白崎修一 56(札幌市中央区)
 安倍晋三首相が今後の方針として「新3本の矢」を打ち出しました。そのーつが「介護離職者ゼロ」を目指すというものです。親の介護に専念するため仕事を辞めることがないよう、特別養護老人ホームなどの増設を促す政策ですが、箱物を増やしたとしても介護職員の確保が難しい施設は今でも多いのです。
 この投稿を安倍首相に見ていただくことができればうれしいですが、少なくとも北海道選出の国会議員の先生たちにお願いしたいことがあります。
 先生方、永田町もいいですが、せっかくだからぜひ介護の現場で本気で汗をかいてみませんか。1週間とはいいません。3日で十分です。それだけあれば、入浴や食事の介助、排便のお手伝いも経験することができます。要介護度5で認知症、寝たきりの患者さんの介護はいかがでしょう。褥瘡(じょくそう)予防がいかに大変で大切なのか、おわかりになれます。その上で政府に対して「介護職」離職者ゼロがどれほど難しいのか、お感じになったことそのままをぶつけていただきたい。先生の行動を国民みんなが大絶賛することでしょう。
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 昨日の朝日新聞には、
 ケアマネは、
 残念ながら、医師や看護師に比べて報酬が低いため、
 独立して事業をすることが難しい面があります。
 訪問介護などの事業者に雇われていることが多く、
 その事業者のサービスを優先した介護計画ができてしまうこともあります。

 …と書かれていました。
      ■         ■
 今の日本の介護事業を見ると、
 一部の経営者だけが儲かっていて、
 現場で働いている介護職員は低賃金で重労働です。
 ケアマネさんも、
 重要な仕事なのに、
 報酬は多くありません。
 株式会社が雇っているケアマネさんもいます。
      ■         ■
 私が医者になった1980年頃は、
 看護師さんの待遇も今ほどよくありませんでした。
 当時は看護婦さんでした。
 私はかんごふさんという響きは好きです。
 看護師さんの待遇が良くなったのは、
 診療報酬改定のためです。
 看護師さんが一定以上いないと、
 病院収入が激減します。
      ■         ■
 これは私の想像です。
 看護師さんの国会議員が、
 国の方針を変えさせたと思います。
 国会議員も、
 絶大なパワーである女性票がほしいです
 介護職員の待遇改善には、
 介護報酬システムを変えないとダメです。
 そもそも、
 自分もいつかはお世話になる、
 介護で大もうけしようというのはダメです
 ぜひ頭のいい方が今のシステムを変えていただきたいです。

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医学講座

介護保険を使う_③ケアマネ、計画作成や実施確認

 今日から2月です。
 私の2016年1月はさんざんな月でした。
 父親の入院
 ビル建替
 尊敬していた石の芸術家、島本壽さまのご逝去
 最後に時計が直ったのだけがよいことでした
 人生いつ何が起きるかわかりません。
 介護について真剣に考えるようになりました。
      ■         ■
 平成28年2月1日、朝日新聞朝刊の記事です。
 介護保険を使う_③ケアマネ
 計画作成や実施確認
 母が「要介護1」と認定され、近所の訪問介護事業所に相談しました。すると「ケアマネジャー」という人に引き合わされました。近く自宅に来るといいます。何をするのでしょうか。
 ケアマネジャー(ケアマネ)は、正式には「介護支援専門員」といって、介護保険制度の要の存在です。どのような介護が必要かを判断して、介護計画をつくるだけでなく、少なくとも月に1度は利用者に会って適切に介護が行われているかを確かめます。公正中立な姿勢が求められ、報酬はすべて介護保険から出ます。利用者は負担する必要がありません。
 介護サービスが始まる時にはケアマネが自宅に来て、利用者の日々の暮らしぶりの聞き取りをします。介護保険でどのようなサービスが使えるのかを説明して、本人や家族がどのようなサービスを望んでいるのかを聞いたうえで介護計画の原案をつくります。後日、その原案をもとに医療機関や訪問介護事業者らを集めて、利用者や家族も参加して「サービス担当者会議」を開きます。その後も、介護計画を変更する時、要介護度が変わった時などにはこの会議が開かれます。
 ケアマネは週単位で介護計画をつくり、1カ月分をまとめて、利用者家族に「サービス利用票」、サービス事業者に「サービス提供票」を渡します。事業者はサービスを提供した後、その実績をケアマネに報告します。事業者には、ケアマネに報告したサービス分の費用しか支払われないことになっています。
 このように、ケアマネに利用したいサービスをきちんと伝えれば、要介護度の範囲内で利用者が望むサービスが提供され、事業者が勝手なサービスの報酬を取ることは難しい仕組みです(図参照)。
 ところが、ケアマネによって力量に大きな差があるのが実態です。資格は試験で認定されますが、その受験資格は医師、看護師、保健師、薬剤師、栄養士、社会福祉士などの有資格者に加えて、福祉の現場などで5年以上900日の相談業務の経験を積んだ人にもあります。
 残念ながら、医師や看護師に比べて報酬が低いため、独立して事業をすることが難しい面があります。訪問介護などの事業者に雇われていることが多く、その事業者のサービスを優先した介護計画ができてしまうこともあります。
 こうした背景から、知識や経験に差があるだけでなく、営業マンのような仕事ぶりの人や、「上から目線」で偉そうな態度の人もいて、私たちのところに「替わってもらいたいので紹介してほしい」という相談も多くあります。
 ところが、相談者が住む地域に私たちが知るケアマネがいることは珍しく、いたとしてもすでに利用者がいっぱいで余裕がないことが多いのです。それは、介護保険が始まった2000年にできたばかりの資格で、まだまだ発展途上にあるためといえます。
 利用者としては、ケアマネに希望を伝えて、不満があれば、介護の関係者が集まるサービス担当者会議を開くよう求めることができます。それでも不満が残ったら、介護の相談窓口である地域包括支援センターや主治医、市区町村の担当者にも相談しましょう。
(全10回)

 中村寿美子 介護カウンセラー。「有料老人ホーム・介護情報館」館長。昨年7~10月の「なるほどマネー」で「老人ホームを選ぶ」を担当。
20160201

(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 ケアマネさんは大変なお仕事です。
 知り合いの看護師さんが、
 ケアマネの試験に合格し、
 お仕事をはじめられたら、
 看護師だけの方がいい
 ケアマネは大変

 …と疲れた顔で言っていらした記憶があります。
      ■         ■
 うちの親は、
 2015年12月に札幌市西区役所に介護認定申請をしました。
 最初にいらしてくださったケアマネさんは、
 申し訳ないことに断ってしまったそうです。
 私の親だけあって、
 気難しい老人です。
      ■         ■
 父親を見学に連れて行った施設は、
 こんなところは嫌だ、
 うたを歌うくらいなら、
 図書館がいい。

 …と言われてしまいました。
 確かに、
 私も図書館がいいと言いそうでした。
      ■         ■
 そんな具合で自宅で過ごすことになって、
 私が知らない間に尻餅です。
 まさか、
 尻餅で骨折したとは父親も母親も、
 気づかなかったようです。
 最初に骨折を見つけてくださったのは、
 父親を迎えに来てくださって、
 施設に入所させてくださったケアマネさんでした。
      ■         ■
 左大腿部を痛がっていらっしゃいます。
 腫れはないようですが、
 骨折していると困りますから、
 明日、整形外科で診ていただきます。

 夜遅くに施設に伺った時に、
 若いケアマネさんから教えていただきました。
 親父いわく、
 ここのおねえさんは、
 みんな親切で優しい。
 いいところだ

 とても満足そうでした。
 骨折を見つけてくださったケアマネの吉木様に感謝しています。

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