医学講座
第3回弁論準備手続記録(札幌地裁)
今日の札幌は雪です。
昨日は晴れで比較的おだやかな天気でした。
第3回弁論準備手続の記録です。
ラウンド法廷が開かれる、
札幌地裁3階の304号室は、
小学校の教室を狭くした程度の広さです。
■ ■
寒いですね
があいさつでした。
東側と北側に窓があります。
省エネで裁判所も室温を低くしているようです。
私たちは、
マフラーにダウンコート、
裁判長と書記官はふつうの服、
東京からいらした2人の弁護士さんは、
薄いコートでした。
■ ■
私たちがダウンコートで入っても、
よく暖房が効いたデパートに入った時のような、
暑さは感じられません。
裁判所も官庁なので、
省エネにつとめているそうです。
法廷内ではコートは脱ぎますので、
ジャケットの下に一枚着ないと、
寒く感じる室温です。
冬に裁判所に行かれる方は、
防寒対策をおすすめします。
■ ■
日本の義務教育では、
裁判所のことについては詳しく教えてくれません。
私のように、
高校の政治経済で10を取った人間でも、
裁判所のシステムについては素人です。
弁論準備手続は非公開なので、
マスコミが内容を取材することはできません。
■ ■
私のように、
毎回裁判記録を、
院長日記としてブログで公開する人はいないようです。
私が公開しているのは、
患者さんへの説明義務です。
あと半年で取り壊されるとわかったら、
患者さんは不安になります。
インターネットの掲示板に書かれる前に、
自分から発信しています。
■ ■
私は信念を持って、
情報を公開しています。
今年1月に、
同じビルの美容師さんから、
会社からは何も聞いてないので、
先生のブログが参考になります。
…と感謝されました。
裁判長に確認したところ、
自身の裁判をブログで公開しても、
法律上の問題はないそうです。
■ ■
ただ今回は、
相手方との合意点をさぐる目的で、
裁判所が協議を進めてくださったので、
具体的な内容については、
公開しないと約束をしました。
大変申し訳ありませんが、
昨日の内容は非公開とさせていただきます。
次回からは公開の法廷で、
口頭弁論にしていただきました。
■ ■
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
期日 平成28年12月1日(金)午後3時59分~午後4時54分
場所 ラウンド法廷(3階304)
次回は、
平成29年1月12日(木)午後4時00分~
第3回口頭弁論です。
■ ■
今回の裁判内容とは関係ありませんが、
私が公開にこだわる理由を書きます。
昔は病気になっても、
自分の病気についての情報がありませんでした。
せいぜい本屋さんに行って本を買うとか、
図書館に行って調べるとかです。
患者会がある病気もありますが、
珍しい病気だと途方に暮れます。
■ ■
今はネットで検索すると、
私たちが聞いたこともないような病名でも、
ヒットします。
私が愛読しているのは、
朝日新聞の元記者、
高橋賢司さんのコラム◇がんと生きる◇
です。
毎回読むたびに、
♡お元気でよかった♡と思います。
■ ■
裁判長にも申し上げましたが、
残念なのが美容外科の医療事故です。
私が声高に、
何度も発信しているのに、
レディエッセによる失明は、
マスコミにも取り上げられず、
レディエッセによる失明
東京地裁判決、
1億8千万円
なんて報道も出ません。
■ ■
理由は、
非公開が原則の和解で、
事故を起こした美容外科が和解をしてしまうからです。
だから、
次々と事故を起こしている美容外科が存続しています。
裁判所も変わる時代が来ていると思います。
あの先生は、
不倫発覚で奥さんと離婚して、
調停で慰謝料3億円払った
…なんてのは非公開でもいいと思いますが、
医療事故や、
私のようにある日突然電話が来て立退きは、
後世のために記録が公開されるべきだと、
62歳の私は思っています。

医学講座
第3回弁論準備手続2016年12月1日(札幌地裁)
今日は2016年12月1日(木)です。
12月1日は私の手術記念日です。
2010年12月1日に、
聖路加国際病院形成外科で、
大竹尚之先生に、
眼瞼下垂症手術をしていただきました。
とても快適です。
大竹先生に感謝しています。
■ ■
毎年12月1日には、
私の目の経過写真を出して見ていただいてました。
残念なことに、
今年は大同生命保険㈱から、
建物明渡し訴訟を起こされました。
私は被告です。
2016年1月6日に突然電話がかかってきて、
札幌美容形成外科の将来が危うくなりました。
■ ■
今日は札幌地裁で
第3回弁論準備手続
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
期日 平成28年12月1日(木)午後4時00分~
場所 ラウンド法廷(3階)
なので私の目の経過は後日ご報告させていただきます。
■ ■
2016年12月現在、
Googleで【大同生命】を検索すると、
私の院長日記、
大同生命のリスクが、
上位にヒットします。
それだけGoogleで検索する人が多く、
たくさんの人が見てくださっている証拠です。
院長日記にもたくさんの応援をいただいています。
ほんとうにありがとうございます。
■ ■
私は必ず勝訴します。
ビル改築について
2007年6月27日の院長日記です。
ここに、
インターネットの掲示板2チャンネルに
雪印パーラーのビル、
2007年9月で取り壊しって聞きました
と書き込みがあります
…という患者さんからの問い合わせがきっかけでした。
■ ■
2007年(平成19年)に、
ビルオーナーから改築計画の提案がありました。
札幌美容形成外科はビル改築に協力し、
改築期間(約1年程度)は仮店舗での診療を行う予定です。
ビル取り壊しは
早くても平成20年以降になる見通しで、
具体的な日程は決まっておりません。
■ ■
…と書いてあります。
開業してわずか2年半ちょっとで、
改築は困りました。
この時は、
このビルだけを取り壊して、
新しいビルを建てる計画でした。
私は全面的に協力し、
新しいビルに入居するつもりでした。
■ ■
ビル建設を担当する建築会社の担当者がいらして、
私は札幌美容形成外科の設計図、
設備関係の書類、
その他必要なことをすべて伝えました。
建築会社が、
札幌美容形成外科の、
仮店舗→新築ビルへの移転費用を試算しました。
■ ■
その結果、
残念なことに、
このビルに戻るのは無理と言われました。
大家さんが予想した以上に、
費用がかかるとわかったからです。
リーマンショックという風が吹いたこともあり、
ビル改築計画は無くなりました。
新しいオーナーになって、
順調に診療を続けていました。
■ ■
さて、
今度は大同生命保険が、
自社ビルの横にある、
この小さなビルを買いました。
こんな先生がいるとは、
夢にも思わなかったようです。
■ ■
大同生命のリスクです。
大同生命札幌ビルは、
2019年秋竣工予定です。
あと3年半しかありません。
この古いビルを取得したことによって、
竣工が1年延びると、
100億円を超える大型プロジェクトが打撃を受けます。
帝国データーバンクがどんな報告をしたのかわかりませんが、
札幌美容形成外科の
移転→仮店舗→新築ビルへの入居は大変です。
■ ■
私は現在地での診療にこだわりますので、
建設期間中の仮店舗による診療後は、
当然、新しいビルに入居することを主張します。
なんと言っても、
思い出の場所です。
下の雪印パーラーさんも、
創業地である現在地での営業継続を主張されると思います。
■ ■
大変なのが代替地です。
ビルの条件という、
2007年6月29日の院長日記に書いてあります。
天井高2800
個別空調
スプリンクラー工事
24時間出入り可能
給排水工事
麻酔余剰ガス
ガス滅菌機の排気
簡単にビルは見つかりません。
■ ■
札幌美容形成外科一軒でも立退きが遅れると、
100億円を超える大プロジェクトが、
年単位で遅れます。
私が大同生命の株主だったら、
竣工が何年も遅れると、
株主総会で追及すると思います。
大同生命がリスクをかけて、
この古いビルを取得した理由が読めません。
この院長日記をコピペして、
ぜひ会議資料や稟議書につけてください。
山田健さんよろしくお願いします。
残念なことに丁寧な説明は一度もなく、
いきなり訴訟となりました。
私がHTBのイチオシで主張しているように、
この裁判は時間がかかります。
札幌美容形成外科が無くならないようにがんばります。
医学講座
形成外科医の使命
昨日の院長日記、
看護婦時代の思い出に、
元日本産婦人科医会 会長
故寺尾俊彦先生のメッセージを引用させていただきました。
産婦人科医の使命は、
お母さんと赤ちゃんの命を守ることです。
そして、
「元気ないのち」を次の世代につなぐお手伝いをすることです。
とても素敵なお言葉です。
■ ■
私は学生時代に、
産婦人科医になろうか?と思ったことがありました。
産婦人科講座講師の郷久鉞二さとひさえつじ先生が、
本間くん来ないか?と誘ってくださいました。
郷久先生は、
婦人科で心身症を研究されていました。
穏やかな先生で、
かなり産婦人科に魅力を感じました。
■ ■
学生時代は風邪ばかりひいていて、
体力に自信がなかった本間くんは、
産婦人科医になるのを諦めました。
あの時に産婦人科を選んでいたら、
私の人生はどうなっていたのかなぁ~?
…と62歳になってから考えたりします。
産婦人科学は魅力がある学問です。
■ ■
形成外科医の使命は何かなぁ~?
…と考えてみました。
産婦人科学に比べると、
形成外科医の使命はなぁ~
日本形成外科学会HPには、
形成外科とは、
身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、
あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、
より美しくすることによって、
みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です。
…と書いてあります。
難しい言葉だなぁ~
■ ■
簡単に言うと、
外見を変えることです。
外見を変えることによって、
コンプレックスを解消したり、
他人と同じレベルにしたり、
自信をつけたりする、
お手伝いをする専門科目です。
■ ■
命にかかわることは、
めったにありません。
でも、
毎日の生活で困っていることを、
ちょっと改善するお手伝いをしています。
子孫繁栄という、
国家百年の大計はできませんが、
子孫が快適に暮らせるお手伝いをしています。
少しでもお役に立ちたいと願って仕事をしています。
医学講座
看護婦時代の思い出
平成28年11月23日、北海道新聞朝刊、いずみへの投稿です。
とても印象に残ったので引用させていただきます。
看護婦時代の思い出
昭和16年(1941年)ごろですから、私が17歳くらいの時のことでした。
当時、北見の産婦人科病院で見習いの看護婦として働いていました。ある日、農家のご主人が青くなって、「妻がお産で大変です」と馬そりで駆け込んできました。
院長先生と私が馬そりに乗り、その農家へと急ぎました。苦しむ母親の布団の傍らに5歳と3歳くらいの兄妹が付き添っていて、すがるような目を向けてきました。
赤ちゃんは逆子で、危険な状態と一目で分かりました。先生は応急措置を施し、苦しむ母親を馬そりに乗せ病院へ引き返しました。子どもたちは泣いて見送っていました。
病院へ着くなり、先生は母親を開腹し、既に亡くなっていた赤ちゃんと破裂した子宮を取り出しました。化膿(かのう)止めのため、ドイツ製の高価な薬を打ち、必死で治療に当たりました。私たちも一生懸命に看護しましたが、数日後、亡くなりました。
ご主人は奥さんの体にすがりついて「苦しかったろう」と声を上げて泣きました。奥さんも、さぞ心残りだったでしょう。私たちも涙をこらえることができませんでした。
後日、聞いたのですが、先生は医療費を請求しなかったとのこと。ご主人は悲しみを乗り越えて強く生きて行かれただろうか、あの幼い兄と妹は立派に成長されたのだろうか。今も、そうあってほしいと祈るような気持ちです。
涌島タケ(わくしま・たけ 92歳・無職)=オホーツク管内遠軽町
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
医学が発達した現在でも、
お産で命を落とす女性がいらっしゃいます。
産婦人科は、
一度に2つの命を失うことがあります。
昭和16年というと、
北大医学部一期生の先生が、
卒後16年目です。
■ ■
先日届いた北大医学部同窓会員名簿を見ますと、
ご存命の先生は一人もいません。
先生もさぞ残念な思いだったと思います。
苦しむ母親の布団の傍らに
5歳と3歳くらいの兄妹が付き添っていて
すがるような目を向けてきました。
母ちゃんを助けて!
…という光景が目に浮かびます。
■ ■
日本は医療が発達していますが、
途上国では、
お産による死があります。
私の院長日記の中に、
産科医冥利さんかいみょうりという、
2007年10月29日の、
故寺尾俊彦先生のエッセイがあります。
■ ■
残念なことに、
寺尾俊彦先生は、
平成24年10月21日20:28にご逝去されました。
享年満76歳7ヶ月でした。
NPO法人ひまわりの会HPに
前日本産婦人科医会 会長
寺尾俊彦先生のメッセージがあります。
日本では、いつの間にか分娩が安全神話の仲間になっているようです。しかし、分娩は母児双方にとって「デンジャラス・ジャーニー(危険な旅路)」といわれてきたように、決して安全なものではありません。事実、世界では妊娠や出産で死亡する女性が、今でも1分半に1人、毎日千人、毎年数十万人以上もいます。
日本の妊産婦死亡率は、出生10万人当たり3.6人(2008年)、周産期死亡率は、出生千人当たり4.3人(2008年)、いずれも欧米先進国に比べても低く、日本の周産期医療は世界でもトップクラスにあります。しかし、最近の周産期医療現場では、産科医の減少、分娩医療施設の減少によって、”お産難民”も出現しています。
子どもは、国という家族の大切な一員であり、国の宝です。子孫繁栄は国家百年の大計です。
産婦人科医の使命は、お母さんと赤ちゃんの命を守ることです。そして、「元気ないのち」を次の世代につなぐお手伝いをすることです。
また、母、子、さらに孫へと三代にわたる主治医でもあります。母、子、孫へと「家族のこころ」を繋ぐお手伝いをするのも私達の使命です。
私たち日本産婦人科医会は、昨年、創立60周年を迎えました。これからも社会の皆様と一緒になって、分娩が真の意味で安全神話になるように、そして安心して赤ちゃんを育てることのできる社会の実現を目指しています。
■ ■
オホーツク管内遠軽町の、
涌島タケわくしまたけさん、
いい文章をありがとうございました。
寺尾俊彦先生にもお会いしたことはありませんが、
きっと素敵な産婦人科医だったと思います。
北見で亡くなった妊婦さんと、
寺尾俊彦先生のご冥福と心からお祈りしています。
産婦人科医の使命は、
お母さんと赤ちゃんの命を守ることです。
そして、
「元気ないのち」を次の世代につなぐお手伝いをすることです。
素敵な言葉です。
医学講座
美容外科の閑散期
3日間の休みでできる手術
2016年8月26日の院長日記です。
くくるんさんからコメントをいただきました。
美容外科の混雑が年末年始なら、
逆に閑散期?もあるのですか?
閑散期はあります。
まさに今が閑散期です。
札幌美容形成外科のご予約状況
年末はほぼ埋まっています。
12月上旬はまだ空きがあります。
■ ■
12月という月2015
2015年12月7日の院長日記です。
私が眼瞼下垂症手術を受けたのは、
2010年12月1日です。
12月上旬は、
一年で一番ひまだからです。
12月下旬の約一週間は、
逆に一年で一番忙しい時期です。
この差が激しいです。
■ ■
うちの奥さんは、
美容外科は水商売だと言います。
私もそう思います。
繁忙期と閑散期の差が、
これほどある診療科目も珍しいと思います。
ふつうの人がお休みの時期が混みます。
お腹が痛くてかかる病院と違うところです。
■ ■
これから美容形成外科を開業なさる先生へのアドバイスです。
銀行へ出す計画書は、
不景気になって売上が減ること、
閑散期になってお客さんが減ること、
隣に新しい美容外科が開院して、
お客さんが減ることも考えて、
売上計画を
予想より少なめにしておくことです。
■ ■
借り入れた資金を、
予定より早く返済するクリニックには、
♡先生お金を借りてください♡と言ってきますが、
資金が足りなくなって、
もう少しお金を貸してくださいという、
追加融資申し込みには、
とても冷たいと、
開業前にコンサルタントをお願いした、
(有)メイプルの武田栄治社長に教えていただきました。
■ ■
医学部を出て、
専門医試験に合格して、
美容外科でアルバイトをして、
さあ開業しようと思っても、
どうやってお金を借りたらよいか?
♡親切丁寧♡に教えてくれる人はいません。
美容外科には閑散期もあります。
慎重に資金計画を立てないと、
倒産の危機が待っています。
医学講座
胸のしこり
今日は2016年11月27日です。
11月もあと4日で終わりです。
あっという間に11ヵ月が過ぎました。
私は大同生命から建物明渡訴訟の被告にされました。
札幌地裁で係争中です。
次回は12月1日(木)16:00~
第3回弁論準備手続
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
…があります。
■ ■
今年は乳癌が話題になった年です。
有名な方が乳癌で闘病中です。
神さま、
どうか助けてください。
お願いします。
私も神さまにお願いしています。
どうか治してください。
■ ■
私も心配だから、
人間ドックで、
乳癌検診を受けようかしら…?
…と考えていらっしゃる女性も多いと思います。
私のおすすめは、
人間ドックよりも、
乳癌を専門にしていて、
乳癌の手術をたくさんしている、
乳腺クリニックです。
■ ■
人間ドックで検診を受けるより、
先生、
ここのしこりが気になります。
…と乳腺外科を受診してください。
胸のしこりが主訴ですと、
保険診療で検査が受けられます。
乳腺を専門にしている先生なので、
誤診や見落としが少ないです。
高いお金を払って、
立派な人間ドックに行ったのに、
がんを見落とされると命取りです。
■ ■
でも先生、
私………
豊胸手術を受けているから…
♡ご安心ください♡
乳腺外科のプロは、
豊胸手術を受けていても、
しっかり診てくれます。
私が札幌医大に在職中には、
札幌中央形成外科の故武藤靖夫先生から
豊胸術を受けた患者さんを紹介していただきました。
■ ■
その時にいっしょに手術してくださったのが、
札幌乳腺外科クリニックの、
岡崎亮おかざきあきら先生です。
豊胸手術を受けた方も、
勇気を出して診てもらうことです。
言いたくないことは紙に書いて
2015年8月31日の院長日記です。
口に出して、
ほうきょうと言いたくなければ、
紙に書いて行ってください。
二重・眼瞼下垂
他院の糸2016
札幌美容形成外科で一番多い手術が、
眼瞼下垂症手術です。
若い人から、
年配の方まで、
たくさんの手術をしています。
すべて保険適応です。
手術適応にならない方には、
保険外でも手術はしていません。
■ ■
大変なのが、
昔埋没法を受けた方です。
一度ならまだしも、
二度、
三度、
四度、
回数が増えると糸の本数が増えます。
■ ■
保険診療で手術をすると、
他院の糸を何本抜いても、
【追加料金なし】です。
保険の規定です。
糸を抜くのに、
手間と時間がかかります。
本数が多いと、
糸がない人の2倍も時間がかかることがあります。
■ ■
うちの奥さんに言われたことがあります。
(他院の糸を)取らなくてもいいんじゃない?
時間もかかるし、
腫れるし、
はいはいごもっとも、
札幌美容形成外科の不採算部門です。
でも形成外科医としては、
俺が取らなかったら?
だれが取るの?
■ ■
埋没の糸を残したまま、
眼瞼下垂症手術をして、
もし将来(埋没の)糸が悪さをしたら、
どうするのさ?
…と言いながら、
もくもくと糸を取っています。
取った糸は、
証拠としてカルテに貼っておきます。
■ ■
時間をかけて探しても、
見つけられない糸もあります。
そんな糸はたとえ残っていても、
悪さはしません。
大部分が瞼板から外れて、
眼輪筋という筋層の中にいます。
ナイロン糸だと劣化していることもあります。
■ ■
62歳で少々疲れていますが、
さくらんぼさんからいただいた
りんごのおかげで元気です。
埋没法は何回受けても大丈夫という説明を信じて、
埋没法地獄になってしまった方から、
他院の糸を抜糸して、
きれいな目を作ることを生きがいにしています。
健康保険で高品質の手術をしています。
抜去した他院の糸です
医学講座
正しい情報を正確に得る
正しい情報を正確に伝える
2014年10月23日の院長日記です。
ネット社会のおかげで、
スマホでちょっと検索すると、
たくさんの情報が出てきます。
TVでは弁護士まで宣伝をしています。
○○法律事務所
弁護士に何度でも無料で相談ができます。
私はそんな法律事務所には相談しません。
■ ■
私の院長日記の目的は、
正しい情報を正確にお伝えすることです。
たまに間違うこともあります。
同業の先生から教えていただき、
間違ったらすぐに訂正します。
適応症の拡大などは、
よほど注意していないと見落とします。
教えていただいた金澤浩之先生に感謝しています。
■ ■
私は現在、建物明渡訴訟の被告です。
開業しているコンタクトオフビルから、
出ていけと訴えられています。
札幌地裁で係争中です。
来週、平成28年12月1日(木)午後4時00分~
第3回弁論準備手続
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
…があります。
■ ■
大同生命が、
医療法人札幌美容形成外科に建物を明渡せと主張しています。
こちらとしては、
代替診療所の準備を主張しています。
新ビルの竣工時に戻ることを主張しています。
1万人を超える患者さんがいます。
簡単に出て行けない事情があります。
■ ■
相手方は生命保険会社です。
マイナス金利の影響で、
巨大な資産の運用が大変です。
早くビルを壊したいという気持ちが見えます。
来週の第3回弁論準備手続で裁判所に行くのは5回目になります。
なかなか先が見えません。
相手方もいろいろやってくれます。
■ ■
ネットで検索しても、
建物明渡訴訟被告のブログは見つかりません。
私の院長日記が、
後世の人の役に立つように記録を残します。
私には友人がたくさんいます。
医療以外の分野で活躍しています。
正しい正確な情報を友人知人からいただいています。
座右の銘、
最後まで決してあきらめない
この決意でがんばります。
医学講座
エムラクリームの適応拡大
昨日の院長日記、
麻酔クリームに、
旭川美容外科形成外科クリニックの、
金澤浩之先生から、
教えていただきました。
金澤先生は、
北大形成外科のご出身です。
旭川厚生病院形成外科、
リッツ美容外科(大阪)に勤務された、
とても優秀な先生です。
■ ■
私の不勉強で申し訳ございません。
エムラクリームは、
2015年6月から、
注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和の効能・効果
小児に対する用法・用量を追加することが承認されました。
つまり、
局所麻酔注射をする前に使っても、
保険適応になるそうです。
■ ■
金澤先生から、
使用量が多いと査定対象になるという、
とても貴重な情報まで教えていただきました。
私は日本で発売される前に、
海外から輸入して使用した経験しかありません。
麻酔が効くまでに時間がかかるという難点がありますが、
局所麻酔の痛みを和らげる効果はあります。
札幌美容形成外科で使うかどうかは、
これから検討したいと思います。
貴重な情報を教えてくださった、
金澤浩之先生に感謝しています。


医学講座
麻酔クリーム
先日のメール相談で、
眼瞼下垂症に麻酔クリームは使いますか?
…というご質問をいただきました。
残念ですが、
眼瞼下垂症手術に、
麻酔クリームは使用しません。
その代わり、
他の方法で痛みを軽減しています。
■ ■
麻酔クリームをネットで検索すると、
エムラクリームがヒットします。
日本では、
2012年から
皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和の局所麻酔剤として発売されました。
局所麻酔に使う、
リドカインという麻酔剤に
プロピトカインという麻酔剤を加えてあります。
■ ■
レーザーの麻酔に効きます。
実は、
2012年に日本で発売される前から、
海外で販売されていました。
院内製剤として、
病院で作って使っているところがありました。
私がJA帯広厚生病院形成外科に勤務していた時に、
薬剤部にお願いして作っていただきました。
■ ■
院内製剤を作る場合は、
病院の委員会に申請して、
承認を得て、
薬剤部の先生にお願いしていました。
他大学での実績もあったので、
委員会での承認が得られ、
私も製剤室に行って作りました。
■ ■
当時は、
リドカインの試薬を購入して、
それをすりつぶして、
他の薬も混ぜて作りました。
試薬が高価だったので、
かなり高い薬になりました。
現在販売されている薬は、
薬価が1g176.8円です。
1本5gなので884円です。
■ ■
この薬はいい薬です。
残念なことに、
目に入るのはダメです。
眼瞼下垂症手術のように、
まぶたにつけると、
目に入る可能性があります。
もう一つ使いにくいのは、
皮膚がふやけてしまいます。
■ ■
レーザー照射には適していますが、
眼瞼下垂症手術には向いていません。
国が認めて
保険適応になっているのは、
皮膚レーザー照射療法時の局所麻酔です。
眼瞼下垂症手術や、
皮膚腫瘍手術、
他の処置や注射前の麻酔としては認められていません。
■ ■
ネットで検索すると、
個人輸入で購入するサイトがありました。
この薬は、
劇薬で処方箋医薬品です。
医師の指示がなければ使えません。
リドカインクリームで、
局所麻酔剤の中毒症状になった症例報告もあります。
素人が個人輸入で使うのは危険です。
ちゃんとした病院で使ってもらってください。
■ ■
【訂正と追記です】2016年11月24日
私の不勉強で申し訳ございません。
エムラクリームは、
2015年6月から、
注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和の効能・効果
小児に対する用法・用量を追加することが承認されました。
教えてくださった旭川美容外科形成外科クリニックの、
金澤浩之先生に感謝いたします。