医学講座

日本のものづくり③

 アメリカに行って感じたことです
 日本人には、
 アメリカには真似ができない、
 丁寧で繊細な文化があります。
 日本の伝統工芸の流れだと思います。
 日本人の気質にもよると思います。
 米国にはできない日本の良さを見つけられたのが、
 今年の米国形成外科学会の成果です。
      ■         ■
 米国形成外科学会の器械展示を見ました。
 豊胸材料や注入材料など、
 日本で製造認可がない製品は、
 圧倒的に米国製です。
 マイクロサージャリーに使う、
 繊細な糸や器具は、
 日本製が優秀です。
 三鷹光器みたかこうきMITAKAという日本のメーカーがあります。
 もともと宇宙観測機器や高精度天体望遠鏡の会社でした。
      ■         ■
 私たちが手術に使う、
 MITAKAの手術用顕微鏡が展示してありました。
 販売員は米国人でしたが、
 その手術用顕微鏡を自信を持って販売していました。
 手術に使う糸や、
 血管吻合の練習素材も日本製でした。
 こまやかな医療機器は、
 やっぱりmade in JAPANです。
 私もmade in JAPANの丁寧な手術を提供します。
 日本はすばらしい国です。

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日本のものづくり②

 日本のものづくりの続きです。
 アメリカから日本を見ると日本の良さがわかります。
 私は日本はいい国だなぁ~と思いました。
 日本のりんごづくりはとても丁寧です。
 人の手でていねいに育てます。
 職人芸でなかなか真似ができません。
 さくらんぼさんのお母様は、
 90歳を超えていらっしゃる名人です。
      ■         ■
 アメリカで行われている高価な美容外科手術を見ました。
 先生にもよりますが、
 この手術がそんなにするの?
 …という手術もありました。
 日本人だったら、
 二重の幅が1ミリでも違うと大変です。
 保険診療の眼瞼下垂症手術でも、
 とてもていねいに手術をします。
      ■         ■
 エビデンスはありませんが、
 色白の人のキズはきれいに治ります
 白人は私たち黄色人種よりキズがきれいに治ります。
 私たち黄色人種も肌が黒い人よりきれいに治ります。
 日本人は、
 二重の幅とか形にとてもこだわります
 西洋人はもともと二重なので、
 超幅広の二重でも気にならないようです。
      ■         ■
 日本人から見ると、
 なんかなぁ~?
 …と思うような手術でも高いです。
 よく海外で美容整形手術を受けるという人がいますが、
 私は日本語が通じる日本で、
 自分と相性がよくて
 技術力のある先生に手術を受けるのが、
 日本人にとっていいと思います。
 日本のものづくりはすばらしいです。

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日本のものづくり①

 今日は2023年11月5日(日)です。
 米国形成外科学会に参加して考えることです。
 アメリカは広くて広大な国です。
 たくさんの民族がいます。
 肌の色もさまざまです。
 たくさんの国から、
 多くの人が移民で大きな国になりました。
      ■         ■
 面積も広大です。
 農場の規模が違います。
 アメリカの農業はよく知りませんが、
 広大な農場で大規模に作られています。
 アメリカにもフジりんごがありました。
 確かに日本のフジりんごのような味がしました。
 でもさくらんぼさんりんごとは違います。
      ■         ■
 アメリカのりんごは、
 サイズが小さいです。
 私が行ったスーパーには、
 小さめのフジりんごはありましたが、
 日本のフジりんごのように、
 真っ赤で大きなりんごはありませんでした。
 作り方が違うのだと思います。
 さくらんぼさんのりんごは、
 摘花摘果葉摘み反射シート玉まわし
 人の手でていねいに育てています。
      ■         ■
 アメリカと同じことを日本でやっても負けます。
 そもそも規模が違います。
 日本人にしかできない、
 ていねいなものづくりが日本の強さです。
 日本製は信頼があります。
 だから日本車が売れるのだと思います。
 医療も同じです。
 日本の医療はていねいで、
 保険医療制度のおかげで安くて高品質です
 私は日本人にしかできない、
 高品質のものづくりを続けます。

1年後

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やっぱり形成外科が好きです②

 米国に行って考えることがたくさんありました
 日本はいい国です
 特に日本の医療保険制度は、
 米国にくらべるとずっといいです。
 私は米国の医療保険のことはよく知りません。
 米国在住の日本人医師は、
 手術を受けるなら日本に帰国して受けると言います。
 日本の医療保険制度がいいからです。
      ■         ■
 米国で、
 授乳障害のある陥没乳頭手術
 眼瞼下垂症手術
 わきが手術
 …を保険で受けられるかどうか知りません。
 事故で大きなケガをして、
 形成外科で丁寧に手術をしても、
 米国では保険会社と支払いでもめることがあると聞いたことがあります。
      ■         ■
 日本は社保と国保の健康保険ですが、
 米国は違います。
 米国の医療費は、
 べらぼうに高いそうです。
 日本では保険で使えるフィブラストスプレーが、
 米国で保険でふつうに使えないと聞いたことがあります。
 エビデンスはなく確認はしていません。
 米国在住の日本人医師は日本がいいと言います。
      ■         ■
 私はお金持ちしか受けられないような、
 高価な自費の眼瞼下垂症手術より、
 ちょっとがんばれば受けられる、
 保険適応の眼瞼下垂症手術が好きです。
 医療保護の方や、
 ひとり親家庭の方でも受けられる、
 形成外科の手術をするのが好きです。
 これが米国に行った69歳の実感です。
 おじいさん医師ですががんばっていい手術をします。

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やっぱり形成外科が好きです①

 米国形成外科学会に参加して思うことです。
 私が形成外科を選んだ理由は、
 医学部6年生の実習で手術を見学していた時に、
 顔を縫うのにどう見てもキズが残りそうな縫い方を見ました。
 『病気が治ってもキズが残ったらこの人の人生はどうなるのだろう?
 …と思って図書館で形成外科の教科書を見つけました。
 当時、札幌医大には形成外科はなく講義もありませんでした。
      ■         ■
 私が形成外科を選んだ理由は、
 きずをきれいに治したいという単純な理由でした。
 北大形成外科に入って、
 先輩から手術を教えていただきました。
 大浦武彦先生が開催された学会で、
 海外から有名な先生が何人もいらっしゃいました。
 私は写真係として偉い先生のご案内を担当しました。
      ■         ■
 まだ若かった私に、
 君は将来Aeshtetic美容外科をやるのか?
 Reconstructive形成外科をやるのか?
 …と偉い先生からよく聞かれました。
 私は美容外科医になるつもりはなく、
 Reconstructive形成外科と答えていました。
 美容外科医になりたいとか、
 お金持ちになりたいという思いはありませんでした。
      ■         ■
 今年35年ぶりに米国形成外科学会に参加しました。
 米国でもきれいなクリニックで、
 最先端の医療機器を備えて、
 Med Spaをやっている先生が、
 これから成長する分野だそうです。
 一方で化膿性感染炎で困っている人を治す形成外科医もいます。
 今さらですが私は形成外科が好きです。
 日本の保険診療は問題もありますが、
 米国にくらべるとずっといいです。
 私の目標は形成外科医が保険診療でごはんが食べられることです。
 高齢形成外科医ですが形成外科が好きなのでがんばります。

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米国形成外科学会に参加して③

 米国形成外科学会に参加して考えたことです。
 日本はいい国で、
 日本人はすばらしいです。
 日本のものづくりは、
 世界でもトップクラスです。
 国民性や文化の違いだと思います。
 アメリカは大きくてすごい国ですが、
 日本は小さいけどすごい国です。
      ■         ■
 アメリカに行って感じたことは、
 ものが高い!
 ちょっとサンドウィッチなどの食べ物を買っても、
 とにかく高い
 食べられないほどの量があります。
 日本のコンビニはすばらしいです。
 日本の食べ物、
 日本のくだもの、
 さくらんぼさんりんごは間違いなく世界一です。
      ■         ■
 レストランに行っても必ずチップを払わなくてはいけません。
 チップはこちらの気持ちなのですが、
 相場は20%だそうです。
 レストランに行っても、
 あるのは英語で書かれたメニューだけです。
 日本のように写真付メニューはありません。
 価格はドル表示で数字なのでわかりますが、
 悲しいことにメニューの内容が理解できません。
      ■         ■
 35年ぶりに参加した米国形成外科学会で、
 日本はいい国だなぁ~
 日本はいい国だなぁ~
 …を何回も感じてきました。
 Med Spaのような最先端の美容医療もありましたが、
 私は地道にコツコツ手術をするのが好きです。
 海外に行って日本の良さを再認識しました。
 これが今回学会に参加した結論です。

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米国形成外科学会に参加して②

 昨夜、札幌に帰ってきました。
 札幌は寒いです。
 米国形成外科学会に参加した一番の成果は、
 元気づけられたことです。
 80歳でもシャキッとしていらして、
 元気でバリバリ手術をなさる、
 Foad Nahai先生を見て、
 とても元気になりました。
 米国形成外科学会に参加した一番の成果です。
      ■         ■
 もう一つの成果は、
 日本の形成外科がすばらしいことがわかったことです。
 化膿性汗腺炎という、
 とても大変な病気があります。
 治療法は進歩していますが、
 それでも大変です。
      ■         ■
 この化膿性汗腺炎の治療法についての討論がありました。
 Suppurativa Hidradenitis: Improving Your Patient’s Quality of Life
 This panel will provide updates in the medical and surgical management of axillary and groin hidradenitis suppurativa in evidence-based fashion.
 At the conclusion of this activity, participants will be able to:
 Describe the current non-surgical management tools for hidradenitis
 Identify strategies for surgical patient selection and perioperative optimization
 Understand the appropriate timeline and staging for surgical intervention
 化膿性汗腺炎: 患者のQOLの向上
 このパネルディスカッションでは、エビデンスに基づいた方法で、腋窩および鼡径部化膿性汗腺炎の内科的および外科的管理の最新情報を提供する。
 この活動の終わりに、参加者は以下のことができるようになる:
 化膿性汗腺炎に対する現在の非外科的管理手段を説明する。
 手術患者の選択と周術期の最適化のための戦略を特定する。
 外科的介入の適切な時期および病期分類を理解する。

      ■         ■
 6人の有名な先生がとても丁寧に説明してくださいました。
 米国でも治療法は難しく、
 困っている患者さんがたくさんいます。
 6人のパネリストの一人、
 北大形成外科の前田拓先生が、
 英国の雑誌に投稿した論文を紹介してくれました。
 とてもいい手術法としての紹介です。
 前田拓先生は会場にはいらっしゃいませんでしたが、
 同じ日本人として誇りに思いました。
      ■         ■
 日本のものづくりの素晴らしさ。
 日本のくだもののおいしさ、
 日本の良さを実感しました。
 来年70歳になるおじいさん形成外科医の私でも、
 もう少しがんばって働こうという気持ちになりました。
 米国まで行った一番の成果です。
 またがんばって働きます。

化膿性汗腺炎 Mayo Clinicのサイトから引用

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米国形成外科学会に参加して①

 米国形成外科学会が終わりました。
 帰りはオースティンからヒューストンへ行き、
 ヒューストンで一泊して帰国しました。
 帰りの飛行機はANAでした。
 あっという間に有意義な学会が終わりました。
 米国まで来て感じたことは、
 日本の形成外科はすごいなぁ~です。
 日本はいい国だなぁ~とも思いました。
      ■         ■
 私にとって一番の成果は、
 米国ではおじいさん形成外科医が活躍していることでした。
 私くらいの年代の形成外科医が、
 必ず知っているのが下のFoad Nahai先生です。
 先生は1943年9月23日生まれで、
 現在80歳です。
 私より11歳も年上です。
 その先生が現役の形成外科医としてバリバリ手術をしていらっしゃいます。
 学会でも素晴らしい発表をしてくださいました。
      ■         ■
 来年70歳の古希になる私にとって、
 とても勇気づけられました。
 米国の冨士森良輔先生です。
 おじいさんになって、
 ちょっと元気がなかった私は、
 Foad Nahai先生を見て、
 とても元気になりました。
 米国形成外科学会に参加した一番の成果です。
 とっても素敵でシャキッとしたFoad Nahai先生が素敵でした。

 

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米国形成外科学会⑤

 米国形成外科学会もあっという間に最終日です。
 初日は雨が降っていましたが、
 晴れか曇りの天気になりました。
 外は気温が高く湿度も高いです。
 学会会場は冷房が効きすぎて寒いです。
 日本では考えられない温度です。
      ■         ■
 寒がりの私だけが寒いのか?と思っていましたが、
 米国人の先生が座長席から、
 部屋の温度が低いと言われる場面もありました。
 冷房が効きすぎているくらいなのに、
 米国人は慣れているのか?
 働いている人の中には半袖の人も見ました。
 お国柄の違いなのかなぁ~?と感じました。
      ■         ■
 学会で発表以外に見て参考になるのが、
 企業展示です。
 商業展示とも呼びます。
 日本では、
 日本形成外科学会
 日本形成外科学会基礎学術集会
 日本美容外科学会(JSAPS)
 日本美容外科学会(JSAS)
 どの学会にも必ず企業展示があります。
      ■         ■
 私たちは企業展示を見て、
 そこで説明を聞いて、
 新しい医療機器の情報を仕入れます。
 今年、米国形成外科学会に参加して感じたことは、
 企業展示の中に、
 レーザーIPLHIFUといった、
 日本では大きく展示をしている企業が目立たず、
 豊胸や注入材料の会社が目立っていたことです。
      ■         ■
 米国の形成外科医もレーザー機器などを使って若返りをしたり、
 med spa メッド・スパと呼ばれる、手術以外の美容医療サービスがとても増えています。
 米国形成外科学会によるとメッド・スパ med spaとは、
 A med spa is a combination of an aesthetic medical center and a day spa that provides nonsurgical aesthetic medical services under the supervision of a licensed physician.
 メッド・スパとは、美容医療センターとデイスパを組み合わせたもので、免許を持った医師の監督のもと、外科手術以外の美容医療サービスを提供すること。
 これから成長するのはメッド・スパだそうです。
      ■         ■
 日本の美容医療も手術以外の機器や注入などが増えています。
 米国形成外科学会でレーザーIPLHIFUの展示が少ない理由はわかりません。
 企業展示はTHE SHOWとなっていました。
 豊胸に使うシリコンバッグ、注入材料の会社が目立ちました。
 米国人はやはり胸を気にするようです。
 手術に使う器具や機器、
 形成外科関連の本がありました。
 私が気にしている腋臭症の治療機器、
 わき汗の治療機器はありませんでした。

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米国形成外科学会④

 米国形成外科学会には息子も来ました。
 私の写真がうれしそうな顔なので、
 なっちゅんさんにわかったようです。
 学会会場はとても広く、
 会場もいくつもあります。
 息子とは別行動で学会に参加しています。
      ■         ■
 学会2日目は、
 北大形成外科の前田拓まえだたく先生のご発表をお聞きしました。
 とても立派な内容で、
 英語もとてもお上手でした。
 癌のリンパ郭清についてのご発表でした。
 すばらしい内容です。
 日本からは何人かの先生がいらしてます。
 日本形成外科理事長の慶応大学形成外科の貴志和生先生もいらしてます。
      ■         ■
 米国形成外科学会には、
 世界中から形成外科医が来ています。
 白人の先生が多いですが、肌の色が違う先生もいます。
 学会発表を見ると手術のきれいさがわかります。
 前田先生が発表された手術の写真は、
 世界でもトップレベルの美しさです。
 日本の形成外科手術はレベルが高いと感じました。

北大形成外科_前田拓先生

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