院長の日記

さだまさしコンサート2010 2010年9月13日

 昨夜、さだまさしさんの
 コンサートに行ってきました。
 前回が2008年3月16日(日曜日)でした。
 17:00開演で、
 終演が20:00でした。
 3時間途中休憩なしで、
 歌とトークを楽しませていただきました。
      ■         ■
 昨日は、
 特別ゲストとして、
 ヴァイオリンの長井明さんが、
 いらしてくださいました。
 長井さんは旭川出身。
 東京藝術大学卒業。
 現在はカナダのバンクーバー交響楽団
 終身名誉コンサートマスター。
 カナダにお住まいです。
      ■         ■
 「まっさん」の音楽と語りも最高でしたが、
 長井さんのヴァイオリンとの共演が、
 素晴らしかったです。
 さだまさしさんは、
 1952年4月10日生、58歳。
 私より2つ年上です。
 どうして…?
 あんなに元気なんだろう~?
 と思いました。
      ■         ■
 昨日のコンサートでは、
 昨年末にお父様が89歳で亡くなられたこと、
 大正9年生まれで
 最期は、
 大腿骨骨折でケガをしたのが、
 弱ったきっかけになったこと。
 …などをお話しくださいました。
 思わず、自分の父親を思い出しました。
 高齢者は、
 ケガが命取りになります。
 あわてずあせらず急がない
 のが大切です。
      ■         ■
 友人の、
 高名なお坊さんが50歳で、
 がんで亡くなったことも、
 お話ししてくださいました。
 私の知っている大学教授が、
 急死したことと重なりました。
 50代という年齢は、
 どうしても身近にが多くなります。
      ■         ■
 さだまさしさんのコンサートを聴いて、
 元気をいただきました。
 人生には、
 辛いことが多いそうです。
 「まっさん」も、
 たくさんの辛いことの中で、
 締め切りに追われ…
 がんばっていらっしゃる様子が、
 伝わってきました。
 56歳の私もがんばらねばと思いました。

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院長の休日

気をつけていること③

 私は粗食(そしょく)です。
 結婚して間もない頃に…
 一時期、幸せ太りしたことがありました。
 新婚だったので…
 奥さんの手料理にも力が入っていました。
 NHKのきょうの料理など、
 いろいろな新しい料理が、
 毎日の食卓を豊かにしました。
      ■         ■
 結婚する直前の3ヶ月間は、
 人生ではじめての一人暮らし
 美唄労災病院の宿舎で過ごしました。
 自炊することはなく、
 病院の食事も…
 昼しかなかったので…
 あっという間に…
 食生活は悪化しました。
      ■         ■
 私の新婚生活は、
 2DKの公団住宅ではじまりました。
 狭いながらも…
 それは楽しい毎日でした。
 新婚旅行の機内で出た、
 グアバジュースが美味しかったので、
 同じ味を買ってきて飲みました。
 サントリーがビールを売り出したので、
 箱で買ってきて飲みました。
      ■         ■
 今から考えると…
 ジュースとビールが原因で、
 あっという間に…
 ウエストがきつくなりました。
 せっかく、
 おそろいで買った…
 トレーナーが着れなくなりそうになり…
 ジュースを止めました。
 ビールはあまり飲まなくなりました。
      ■         ■
 体重が増えると…
 体調が悪くなりそうだったので、
 その後は食生活に気をつけるようになりました。
 特に…
 50歳を過ぎてからは…
 だんだん食べなくなりました。
 新婚の頃は、
 気合が入っていた
 奥さんの手料理も…
 30年近く経つと…
 新しいものは、あまり登場しなくなりました。
      ■         ■
 息子は、
 お母さんの料理は味が薄い
 …とよく文句を言っています。
 私は口うるさい夫ですが…
 料理に関してはあまり文句を言いません。
 毎日、前の晩と同じおかずでも…
 弁当を作ってくれるので感謝しています。
 弁当箱もきれいに洗っています。
      ■         ■
 今は時間がないので無理ですが、
 仕事を止めたら…
 料理を習いたいと考えています。
 ぼけ防止のためと、
 自分の健康のためです。
 私は凝り性なので、
 料理も極めれば…
 家内よりも上達する自信はあります。
 粗大ごみにならないための作戦です。

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院長の休日

気をつけていること②

 札幌美容形成外科には、
 たくさんのきれいなお客様がいらっしゃいます。
 カルテが間違っている?じゃないの…?
 と思うほど…
 お若く見える方が、
 たくさんいらっしゃいます。
 そういう方たちは…
 例外なく標準体重以下です。
      ■         ■
 あるお美しい方から伺いました。
 どうしてお若いのですか?
 『先生のおかげです…』
 なんて嬉しいことを言ってくださいますが、
 私の力なんて微々たるものです。
 その方から伺った秘訣栄養です。
 体調を崩されてから…
 栄養学を勉強されたそうです。
      ■         ■
 毎日の食事は、
 どんなお薬より…
 どんなサプリメントより…
 効果的です。
 不景気のためか、
 新聞にも…
 TVにも…
 得体の知れない…
 若く元気に美しくなる、
 初回限定○○○円商品がたくさん出ています。
      ■         ■
 有名な女優さんや、
 俳優さんが宣伝していると、
 つい信用してしまいます。
 痩せる食事も出ています。
 体験者が、
 ご自分のお腹の贅肉を出して、
 こんなにスマートになりました
 宣伝している食品もあります。
 そんなのに限って…
 効果には個人差があります
 …なんて書いてあります。
      ■         ■
 私が気をつけていること②は、
 食べ過ぎないことです。
 若い頃から、
 大食いではありませんでした。
 最近は、
 特に食べ過ぎに注意しています。
 腹8分目とはよく言ったものです。
 あともう少しのところで止めます。
 私は結婚した時から、
 服のサイズが変わっていません。
 体調管理の指標にしています。 

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院長の休日

気をつけていること①

 私の健康法という日記を、
 2006年11月6日に書きました。
 医師という職業は仕事が不規則で
 自分の健康管理が難しいのが特徴です。
 医者の不養生とはよく言ったものです。
 大学病院に勤務していた時に
 健康診断で中性脂肪とコレステロールが
 正常値をはるかに超えていました。
      ■         ■
 内科の友人に相談したところ
 運動をすれば良いと教えてくれましたが
 朝7:00に出勤し夜10:00に帰宅する生活では
 スポーツクラブへ行く時間などありません。
 大学病院の中で運動する方法など
 なかなかありません。
 困っていたところ
 整形外科の石井教授が
 階段で医局まで歩いて上がられるのを目にしました。
      ■         ■
 私の医局は最上階の13階でしたので
 階段で上がることは
 考えてもみなかったのですが挑戦しました。
 最初は5階、
 その後8階、
 10階と
 少しずつ休まずに上がれるようになりました。
      ■         ■
 48歳で退職する頃には
 13階までスタスタと上がれるようになり
 検査値も正常になりました。
 札幌美容形成外科が入っているビルは
 6階までしかないのですが
 朝は屋上まで階段で上がっています。
 通勤でもなるべくエスカレーターは使わずに歩いています。
 階段男という、
 2008年5月4日の院長日記にも書いています。
 伊東四朗さんも階段の愛用者です。
      ■         ■
 私が医学生だった30年前、
 医者は…
 産婦人科以外は…
 自分の科の病気で死ぬと言われていました。
 白血病の研究者は白血病で。
 心臓の専門家は心臓病で。
 今は…
 必ずしも当てはまらないと思います。
 でも医者は短命なようです。
      ■         ■
 この一年の間に、
 私が知っている先生が何人か亡くなりました。
 現役の医学部教授でした。
 自分の健康は、
 なかなか自分で管理できません。
 苦しんで死なないように、
 日常生活でできることから、
 すこしずつ気をつけています。 

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院長の休日

56歳になりました

 昨日で56歳になりました。
 お祝いのメールやコメントをいただき、
 ありがとうございました。
 じじいになりました。
 自分の父親が、
 56歳の時には、
 私は結婚していました。
 私は26歳で結婚したので、
 来年で30年になります。
      ■         ■
 私の父は55歳で定年になりました。
 その後、
 定年延長で数年間同じ病院で、
 薬剤師として働いていました。
 南大夕張という炭鉱の病院に、
 単身赴任で働いていました。
 実際には、 
 私たち家族が、
 父を夕張に置いて札幌へ来ました。
      ■         ■
 その父親が84歳です。
 かなりよぼよぼしていますが、
 まだ元気です。
 薬剤師なので、
 薬のことでわからなければ父に聞きます。
 頭はしっかりしていて、
 昔からある薬のことなどはよく知っています。
 頼りにしています。
      ■         ■
 自分が年齢を重ねる毎に思います。
 私の願いです。
 ①他の人(家族も含みます)に迷惑をかけたくない。
 ②汚くなりたくない。(きれい好きなので…)
 ③他の人から感謝されたい。
 ④粗大ごみや邪魔者になりたくない。
 ⑤できれば病気になりたくない。
 ⑥苦しんで死にたくない。
 私は贅沢でしょうか?
      ■         ■
 昨夜は、
 仕事帰りに娘も来てくれて、
 4年ぶりに…
 家族で食事ができました。
 娘との仲直りをすすめてくれた…
 私の人生の師(子育て編)である、
 さくらんぼさんのおかげです。
 感謝しています。
      ■         ■
 私の年齢になると、
 特に欲しいものはありません。
 元気で働ければ十分です
 自分が経験して得られた、
 形成外科の知識と技術を、
 少しでも、
 他の人に喜んでいただけるように、
 役立てたいと思っています。
 これからもよろしくお願いいたします。


札幌美容形成外科のスタッフから
いただいた花束です

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医療問題

医療事故を防ぐには⑥

 新車をぶつけて壊しました。
 昨日、交通違反で捕まりました。
 …なんてことは言いたくありません。
 インシデントレポートなんて横文字を使うと…
 何となく聞こえがいいですが、
 事故報告書です。
 私も、医療事故報告書を書いたことがあります。
 自分が手術した患者さんの、
 入院中に起きた事故です。
      ■         ■
 幸い、大事には至りませんでしたが、
 医療者側の過失でした。
 患者さんにお詫びして、
 傷が治るまで責任を持って治療しました。
 医療に事故つきものです。
 同じような事故が繰り返されます。
 どんなに優秀な先生でも、
 どんなに頭が良い先生でも、
 事故を起こします。
      ■         ■
 麻酔科研修の想い出⑥に書いたように、
 偉大な教育者とは、
 自分がした失敗を、
 いかに繰り返さないか…?
 ということを正確に教える人のように思います。
 たくさんの麻酔科教授を輩出した、
 札幌医大麻酔科学教室には、
 ケースカンファレンスという、
 症例検討会がありました。
      ■         ■
 私が研修していた当時は、
 医局長の本間英司先生が、
 閻魔帳(えんまちょう)と呼ばれたノートを持って、
 各手術室を歩いて見ていました。
 何かトラブルが発生すると…
 ケースカンファレンスで発表が、
 命じられました。
 毎週行なわれるケースカンファレンスでは、
 どうしてトラブルが起きたのか?
 トラブルを未然に防ぐにはどうしたら良いのか?
 などを詳細に調べて発表しました。
      ■         ■
 一人が起こしたトラブルは、
 他の先生が起こす危険性があるからです。
 熱心に討論が繰り返され、
 容赦ない質問が上の先生からも
 下の先生からもありました。
 こうした
 失敗から学ぶ
 失敗を共有する
 ということが、
 医学の発展には必須だと思います。
      ■         ■
 私が研修医だった頃の北大形成外科では、
 スライドカンファレンスがありました。
 形成外科で手術した、
 すべての症例のスライドを出して、
 大浦武彦教授以下の全員で討論しました。
 結果が悪い症例もありました。
 どこが悪かったのか?を、
 とことん討論しました。
      ■         ■
 私が形成外科医としてやっていけるのも、
 すばらしい先輩に、
 しっかりと教育されたからです。
 私は札幌医大を卒業しましたが、
 北大形成外科の大浦武彦先生の門下に入りました。
 北大形成外科には、
 素晴らしい先輩がたくさんいらっしゃいました。
 今日で56歳になり、
 少々くたびれていますが、
 これかも人様のお役に立てる間は、
 形成外科を続けようと思っています。

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医療問題

医療事故を防ぐには⑤

 現在の医学教育の中で、
 医療事故防止のための専任教員はいません。
 私は…
 ○○大学医学部、
 医療事故防止講座主任教授です。
 …なんて人は、
 日本の医学部には存在しないと思います。
      ■         ■
 医学の特殊性かも知れませんが…
 私たち医療関係者が、
 医療事故について…
 医学論文として…
 発表することは極めて稀です。
 形成外科関連では、
 過去数十年間に数編しか見たことがありません。
      ■         ■
 私はこんな失敗をしました
 …なんてことは人に言いたくありません。
 そんなことを発表すると…
 開業医は命取りになります。
 一般病院や大学病院でも…
 患者数が減ります。
 誰でも事故を起こした病院は敬遠します。
      ■         ■
 私たちが医療事故のことを知るのは、
 同じ病院内であっても稀(まれ)です。
 関係者だけの秘密です。
 医師賠償責任保険のパンフレットや、
 医療事故裁判の判例などで…
 こんな事故があったのか?
 と知る程度です。
 示談や和解になったケースだと、
 たとえ死亡事故でも闇の中です。
      ■         ■
 医療事故を防ぐ一番の方法は、
 こんな医療事故で患者さんが亡くなったとか、
 こんな検査で後遺障害が残ったとか、
 そういう情報を、 
 正確に伝えることです。
 仮免許なのに…
 いきなり高速道路を200㎞/hで飛ばすような…
 無謀な人でも
 覆面に捕まっている車を見ると…
 スピードを落とします。
      ■         ■
 厚生労働省は、
 国の政策として医療事故防止に取り組んでいますが、
 私に言わせると…
 美容外科の分野では無策です。
 レーザーなどの医療機器も、
 ヒアルロン酸などの医療材料も、
 未承認品だらけです。
 使った医師の責任にしています。
 どんな事故が起こっているか?
 どんな副作用が出ているか?
 知るすべがありません。
      ■         ■
 医療事故を防ぐには…
 怖さを教えることです。
 誰でも…
 事故でぐちゃぐちゃになった車を見ると…
 怖いと思います。
 死亡事故現場という看板を見ると…
 スピードを落とします。
 この道は人が死んで…
 幽霊が出るという評判になれば、
 誰でも慎重になります。
 怖さを教える教育が…
 大切だと思います。

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医療問題

医療事故を防ぐには④

 昨日の日記に書いた、
 最初はできなくて、
 よく叱られたのは…
 私のことです。
 私は慎重です。
 臆病(おくびょう)な人間です。
 だから無謀な運転はしません。
 素直?かどうかはわかりませんが、
 他人の言うことはよく聞きました
      ■         ■
 手術場の看護婦さんという、
 2008年7月19日の院長日記に書いてあります。
 私が医師になりたての頃は、
 医師免許を取得したのに、
 消毒一つ満足にできず、
 毎日、まいにち先輩から叱られていました。
      ■         ■
 当時の手術室ナースは、
 グリーンのキャップに、
 グリーンのマスクでした。
 目しか見えませんでしたが、
 とても精悍に見えました。
 あんなに手術器械があるのに、
 どうやって覚えるのだろう?
 と感心するほど、てきぱきしていました。
      ■         ■
 外科医は育てるのに時間がかかります。
 私は、あまり要領の良い方ではなかったので、
 手術が上達するまで時間がかかりました。
 よく、
 時間がかかるとか、
 遅いとか叱られました。
 研修医時代には、
 何人もの術場の看護婦さんに、
 いろいろ教えていただきました。
      ■         ■
 どんなに偏差値が高い有名大学医学部を…
 首席で卒業し…
 医師国家試験も…
 一発で合格した先生でも…
 卒業したての時は、
 ベテラン看護師さんより…
 仕事ができません。
 わからないことだらけです。
      ■         ■
 医師というプライドを捨てて、
 素直に看護師さんの言うことを聞くべきです。
 まみ子師長さんのように…
 長年、ベテラン理事長と仕事をした看護師さんは、
 新人皮膚科医より、
 的確に診断ができます。
 私が理事長だったら…
 大学から来た新人医師には、
 まみ子師長をつけます。
      ■         ■
 医療事故は、
 一人で防ぐものではなく、
 全員で防ぐべきです。
 できない先生は、
 できる看護師についてもらい、
 危ない!と思ったら…
 補助ブレーキを踏んでもらいます。
 看護師に、
 ブレーキを踏まれて、
 怒る医師は失格です。
      ■         ■
 できる看護師さんは…
 いきなり補助ブレーキを踏まずに…
 先生、この検査はよろしいですか?とか
 先生、こちらのお薬でよろしいですか?とか
 当院では、理事長はこのようになさっていますょとか
 優しく指導されるのでは…?
 …と思います。
 優秀な医師や
 優秀な看護師と働くことは、
 とても大切なことだと思います。

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医療問題

医療事故を防ぐには③

 医療事故を起こしにくい先生もいます。
 最初はできない人です。
 よく叱られた人です。
 臆病(おくびょう)な人です。
 素直で、
 他人の言うことを聞く人です。
 チェーン店の美容外科に勤務すると…
 最初は…
 売上、全国最下位になるような先生です。
      ■         ■
 チェーン店の問題という院長日記を、
 2009年12月16日に書きました。
 次の文章は私が考えた文です。
 美容外科のチェーン店には、
 売上目標や売上ノルマがあります。
 ないところでも…
 利益が出ていないと…
 院長の給与はゼロか大幅にダウンします。
 不景気になると、
 次々と‘閉店’する美容外科もあります。
 次の話しは架空の作り話です。
      ■         ■
 この患者さん…
 お腹も…
 腕も…
 太もも全周も…
 全部脂肪吸引して…
 がっつり根こそぎ
 5リットル以上吸引して…
 なんて言ってる…
 こんなに吸引したらヤバイよなぁ…
      ■         ■
 でも、
 これだけ脂肪吸引したら…
 250(万円)は取れる…
 ローンの審査もパスしている。
 今月の売上は低迷…
 受付からのプレッシャー
 先生、お願いしますぅ♡
 悪魔のささやきが聞こえてきて…
      ■         ■
 はいはい、脂肪吸引は簡単ですょ。
 眠っている間にすぐ終わりますょ。
 2~3日休めば、お仕事もすぐにできますょ。
 がっつり根こそぎ脂肪をとりますから…
 見違えるように細くなりますょ。
 みなさん、していらっしゃいますょ。
 心配なんて、いりませんょ。
 キズは残りませんょ。
 さぁ、手術をしましょう!
      ■         ■
 こんな美容外科は…
 実在しないと思いますが…
 広告を見ていると、
 多少やばいと思っても、
 強引に手術をしてしまいそうな…
 美容外科も目につきます。
 売上が重要なのは、
 美容外科チェーン店に限ったことではありません。
 大病院の院長とは…
 病院の赤字を減らせる先生のことです。
      ■         ■
 国の医療費抑制政策によって、
 どこの病院も疲弊しています。
 高齢者が増えた
 →医療費増大
 財政赤字
 →医療費抑制。
 →病院の赤字増大。
 疲弊したベテラン医師の退職。
 という負の連鎖が続いています。
      ■         ■
 最初はできなくて、
 よく叱られる人は、
 慎重です。
 臆病(おくびょう)な人だから
 無謀な運転はしません。
 素直で、
 他人の言うことを聞くので、
 しっかり教育すれば、
 素晴らしい先生に育ちます。
      ■         ■
 医学部の定員だけを増やしても…
 よい先生はできません。
 医療事故も減りません。
 いくら、
 インシデントレポートを書いても、
 医療事故は減りません。
 大切なのは、
 教育だと思います。
 どんな業種でも、
 事故を防いでよいサービスを提供するには、
 まず人を教育することです。
 その予算配分が少ないと思います。

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医療問題

医療事故を防ぐには②

 医療事故を起こしやすい医者がいます。
 一見、やり手で…
 腕がよくて…
 自信に満ちた人です。
 チェーン店の美容外科医になると、
 売上、全国一になるような人です。
 こんな先生が危険です。
      ■         ■
 一度見ただけで…
 自分は何でもできると錯覚しています。
 全身麻酔を、
 麻酔科指導医に教わったこともないのに…
 見よう見まねで覚えました。
 問題なく全身麻酔をかけることができました。
 横で見ていた看護師は…
 内心、ひやひやしていました。
      ■         ■
 無事に手術が終わって…
 麻酔から覚醒して…
 手術も成功しました。
 俺って…
 天才じゃん…!
 と看護師に言っていたそうです。
 看護師は黙って聞いていました。
      ■         ■
 数年後…
 俺って…
 天才じゃん…! 
 と言っていた先生は、
 死亡事故を起こしました。
 亡くなった患者さんには…
 ほんとうにお気の毒ですが、
 私はいつか死亡事故を起こすと思っていました。
      ■         ■
 私は医師免許をいただいて30年になります。
 私自身も…
 もう少しのところで危なかったことがあります。
 麻酔科研修の想い出⑥に書いてあります。
 私を助けてくださったのは、
 当時、札幌医大麻酔科の…
 医局長だった本間英司先生です。
 私の事例は、
 決して特殊なケースではありません。
      ■         ■
 昨日も書きましたが、
 医師免許証をいただいただけでは、
 仮免許運転中です。
 仮免許なのに…
 いきなり高速道路を200㎞/hで飛ばすような、
 無謀な先生がいます。
 こんな先生の車に乗せてもらうと…
 いつか死亡事故に巻き込まれます。
 事故は誰でも起こす可能性があります。
 自分だけは大丈夫と思わないことです。

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