医学講座

あそこの色が黒い

 札幌美容形成外科で意外に多い手術が、
 小陰唇縮小手術です。
 看護師さんや、
 助産師さんでも、
 小陰唇縮小手術を知らない人がいます。
 医学部でも、
 看護学部でも、
 助産師の大学院でも教えません。
      ■         ■
 人に言えない悩みです。
 患者さんの中には、
 ほんとうに【重度】で、
 どうして保険適応にならないのか?
 …と思うほど肥大している人がいます。
 本人のせいではありません。
 中学生頃から【異常】を自覚する人もいます。
 手術以外に治す方法はありません。
      ■         ■
 お気の毒だと思うのが、
 あそこの色です。
 慢性的な炎症のために、
 他の部位は白いのに、
 あそこだけ黒く変色している人がいます
 キズの部位が黒く変色する、
 炎症後色素沈着と同じです。
      ■         ■
 心ないパートナーから、
 色のことを言われて傷つく人がいます。
 もっとお気の毒なのは、
 色が黒いのは、
 ○○○○のせいだから……
 …ともっとひどいことを言われて、
 一生立ち直れないくらい傷つく人もいます。
      ■         ■
 色が黒いのは、
 出ていて、
 慢性的な炎症があるためです。
 そんな人は、
 とても他人には見せられません。
 手術で出ている部分を切除すると、
 驚くほど楽になります。
 女性国会議員が議員立法で、
 女子外性器縮小手術
 …を保険適応にしてくれることを願っています。
 外国の女の人も困っています

“あそこの色が黒い”へのコメントを見る

医学講座

受験生を応援します2019

 私は今年9月で65歳になります。
 私の年齢になっても、
 試験は嫌なものです。
 自分で試験問題を作成する側になってからですら
 やばい明日試験なのに勉強してない
 …という悪夢をみていました。
 浪人の頃は、
 来年も予備校は嫌だなぁ~
 …と思っていました。
      ■         ■
 18歳で味わった挫折感は、
 その後の人生に役立っています。
 最後まであきらめない
 …というのが私の座右の銘です。
 受験で勉強した数学Ⅲは役に立っていませんが、
 何度も確認するという習慣
 医療に役立っています。
 ミスや失敗は許されません
      ■         ■
 65歳になって思うことです。
 私の受験は、
 親も私以上に心配していたんだなぁ~
 …ということです。
 私の学資と、
 弟の学資のために、
 母親は生命保険の外交員をして
 生活費を稼いでくれていました。
      ■         ■
 90歳になっても元気で、
 株をやっています。
 たまに失敗して、
 iPadをこわす
 …こともありますが、
 iPadは無事に復元できました。
 復元して連絡先を入れたおかげで、
 私のおばともLINEができるようになったそうです。
 本間家には受験生はいませんが、
 受験生を応援しています。
 私を医師にしてくださった、
 矢野雋輔やのしゅんすけ先生が言われた、
 人生で一番ロマンチックな時期です。

“受験生を応援します2019”へのコメントを見る

医学講座

センター試験2019

 今日は2019年1月19日(土)です。
 札幌の天候は晴れです。
 大学入試センター試験の日です。
 私が大学受験をした頃には、
 センター試験も、
 共通一次試験もありませんでした。
 報道によると大学入試センター試験は2020年1月までで、
 2021年からは
 大学入学共通テストに移行し、
 センター試験を廃止するそうです。
      ■         ■
 私が現役と一浪で受験したのは
 昭和48年と昭和49年でした。
 はるか昔です。
 1973年と1974年です。
 ちょうどオイルショックで、
 街のスーパーから、
 トイレットペーパーが無くなった時代でした。
 そんな時代を知らない若い人が増えました。
      ■         ■
 いつの時代になっても変わらないのが、
 浪人生の気持ちです。
 今年も落ちたらどうしよう
 また予備校は嫌だなぁ~
 親に申し訳ないなぁ~
 私は声を大にして言いたいです。
 浪人はムダではない
 不安になるのは勉強をした証拠です。
      ■         ■
 入学してから気になるのが、
 年齢差です。
 男子より、
 女子が気になると思います。
 現役で合格した子と、
 4浪で合格した子や、
 他大学を卒業後に、
 学士入学した学生さんでは、
 4歳近く年齢差があります。
      ■         ■
 また私は声を大にして言いたいです。  
 年齢差なんて気にするな!
 年齢で差がつくのは、
 公務員や、
 大学教員としての、
 定年だけです。
 浪人の数が多いと、
 早く定年を迎えるだけです。
      ■         ■
 63歳になった時の年齢差
 2017年7月18日の院長日記です。
 見た目の年齢は、
 5歳以上若く見せることができます
 女性ですと、
 10歳以上若く見える人もいます
 浪人の数で年齢差を悲観することはありません。
 受験生には最後まであきらめずに、
 がんばっていただきたいです。
 インフルエンザが猛威をふるっています
 気をつけましょう。

“センター試験2019”へのコメントを見る

医学講座

「ウイルス感染」の警告に注意

 最近、PCに突然ウイルスに感染しています
 …という【警告】が出ることがあります。
 かなりあせります。
 マイクロソフト社からの、
 お知らせのように見えるので、
 私も一瞬だまされそうになりました。
      ■         ■
 平成31年1月17日、北海道新聞朝刊の記事です。
 ネット「ウイルス感染」で不要な契約相次ぐ
 インターネットを使用中に突然、「ウイルスに感染した」という警告画面が表示され、不要なセキュリティー契約をさせられる事案が相次ぐ。国民生活センターが注意を呼び掛けている。
 同センターによると、昨年9月末までの5年半の間に、1万3千件の相談が寄せられた。30代の男性は昨年7月、警告画面に驚いて記載してある業者に電話したところ、セキュリティーソフトのインストールを指示され、3年間のサポート契約を含めて10万円を請求されたという。
 警告表示のほか、「ピー」という警告音が鳴るケースもあった。警告画面や警告音に慌てず、記載された業者ではなく、消費者生活センターに相談しよう。

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私でも一瞬だまされそうになりました。
 下の画面が出ました。
 Windowsセキュリティシステムが破損しています
 …という文字が突然出てきます。
 これは詐欺です
 だまされないように気をつけてください。
 美容整形の詐欺
 …にも気をつけてください。

“「ウイルス感染」の警告に注意”へのコメントを見る

昔の記憶

大雪の影響2019年1月17日

 今日は2019年1月17日(木)です。
 札幌は朝から大雪です。
 JRの列車も乱れています。
 北海道新聞によると、
 ラッセル車(除雪車)が部品を線路に落としたので、
 線路の点検を行ったためです。
 雪の中を大変なことです。
      ■         ■
 平成31年1月17日、北海道新聞電子版の記事です。
 1月17日午前2時50分ごろ、滝川市のJR函館線滝川駅構内で除雪作業を行ったラッセル車から「部品を落とした」とJR北海道の運行指令センターに連絡があった。同社はこのラッセル車が除雪を行った岩見沢―滝川間の線路を点検するため、始発から運転を見合わせた。安全が確認された午前9時40分に運転を再開したが、札幌―旭川間など特急16本を含む列車29本を運休、または運休を決めた。5,500人に影響した。
 同社によると、落とした部品は、ラッセル車の前面にある除雪板を開きすぎないように固定するチェーンで、長さ3.2メートル、重さ5キロ。午前10時現在で見つかっていない。

      ■         ■
 線路の除雪をする機関車を、
 ラッセル車と呼びます。
 私が子供のころには
 先頭のラッセル車を、
 蒸気機関車が後ろから押して
 線路の雪を両側に押しのけていました。
 道路を除雪する車には、
 ラッセル車という言葉は使わず、
 鉄道だけに使います。
      ■         ■
 Wikipediaで調べたところ、
 米国ラッセル社に由来する
 …と書かれていました。
 最近はラッセル車をあまり見たことがありません。
 除雪作業は深夜に行われます。
 今週末にはセンター試験があります。
 大雪がやんでくれるといいです。

“大雪の影響2019年1月17日”へのコメントを見る

二重・眼瞼下垂

目の開き方のリハビリ

 私は偏屈でがんこなので、
 美容目的の、
 若返りやめました
 ヒアルロン酸は、
 血管がつまるリスクがあるので
 やめました
 あんたなんか、
 美容外科を名乗る資格がない!
 …と言われてもしかたがないです。
      ■         ■
 私は形成外科医なので、
 機能改善のための手術が好きです。
 美容目的でなくて、
 ものが見えやすくなる手術が好きです。
 眼の開きがよくなると、
 視界が開けて、
 車の運転も楽になります。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で一番多い手術が、
 眼瞼下垂症手術です。
 自分自身が手術を受けて、
 すっかりこの手術が好きになりました。
 患者さんから、
 クレームをいただくこともありますが、
 毎日がんばって手術をしています。
 眼の手術は難しいです。
      ■         ■
 重度の眼瞼下垂症手術の患者さんは、
 ひたいにしわを作って、
 眉を上げて、
 必死で目を開いています。
 眼瞼下垂症の程度によって、
 眉の上げ方に左右差がある人
 …がいます。
 無意識のうちに片側だけ力が入っています。
      ■         ■
 手術中には、
 何度も左右差を確認しています
 手術後にも確認しています。
 その後に休んでいただき、
 帰宅前にも確認しています。
 それでも、
 左右差が出る人がいます
 ほんとうに難しいです。
      ■         ■
 眼瞼下垂症手術を受けた患者さんの中には、
 手術中も、
 手術直後も、
 手術後一週間目の抜糸の時にも、
 左右差がなかったのに、
 その後に左右差が出る人がいます。
 眉を上げるクセがある患者さんです。
 そんな患者さんにはリハビリをすすめます。
      ■         ■
 スマホの自撮りモードで、
 目を開けたり閉じたりして、
 自分の目を撮ってもらいます。
 その動画を見て、
 目の開け方の練習をします。
 手術前は、
 えい!やぁ!
 …と力を入れて目を開けていた人が、
 少しの力で開くようになっています。
 美しい目の開き方を、
 自撮りで練習してもらっています。
 エビデンスはありませんが効果が出ています。

“目の開き方のリハビリ”へのコメントを見る

昔の記憶

寒いです2019

 今日は2019年1月15日(火)です。
 昨日の札幌は最低気温が-8℃でした。
 朝の出勤途中で、
 寒いなぁ~
 …と思いました。
 気象庁のデーターによると、
 最低気温は午前7:00に-8℃を記録していました。
 今日は午前1:00に-3.8℃で、
 午前7:00は-1.8℃でした。
      ■         ■ 
 北海道新聞によると、
 旭川市江丹別町えたんべつちょうで、
 2019年1月13日に氷点下29.5度を記録したそうです。
 TVの全国放送でやってました。
 私も氷点下20度台は経験したことがあります。
 中学校の時の、
 夕張市鹿島ゆうばりしかしま
 通称大夕張おおゆうばり
 です。
      ■         ■
 JA帯広厚生病院に勤務した時も寒かったです
 当時は車で通勤していました。
 病院に着く頃に、
 ようやくエンジンが暖まる程度でした。
 帯広では、
 リモートエンジンスターターを取り付けました。
 今から雪まつりが終わる頃までが、
 一年で一番寒い時期です。
 センター試験ももうすぐです。
 受験生にがんばっていただきたいです。

“寒いです2019”へのコメントを見る

医学講座

LINEは復元できませんでした

 私の90歳の母親がiPadをこわしました
 iPadは使用できません
 …という文字だけが画面に出ます。
 パスコードを10回間違えると、
 セキュリティー対策で出る設定です。
 幸い私がバックアップを取ってあったので、
 iPadは復元できました。
      ■         ■
 iTuneに接続して、
 iPadを工場出荷時の状態にしてから、
 バックアップの日時まで復元できました。
 昨年は移転で忙しかったので、
 2017年8月のバックアップが最新でした。
 それでも、
 貴重な情報は失わずに済みました。
      ■         ■
 残念なことに、
 LINEだけは復元できませんでした。
 母親はiPadでだけLINEを使っています。
 画面が小さいスマホでは、
 年寄りには字が小さくて無理です。
 LINEの認証は、
 FaceBookでしました。
 メールアドレスと、
 パスワードも設定してあります。
 (全部、私が設定しました)
      ■         ■
 LINEは乗っ取り対策のため、
 セキュリティがとても強化されています。
 アカウント引き継ぎが設定されていないと、
 新規登録になります。
 困るのが連絡先です。
 90歳のばあさんなので、
 携帯電話番号を登録しても、
 自動的に連絡先が出る人は限られています。
 私が一人ひとり再登録しました。
 これでようやく使えるようになりました。
 大変でした。
 パスコードでロックにならないように気をつけましょう。

“LINEは復元できませんでした”へのコメントを見る

医学講座

90歳の母親iPadをこわす

 私は朝一番先にクリニックに来て、
 この院長日記を書いて、
 診療の準備をして、
 夜一番遅くまで残って、
 メールの返信を書いて、
 帰宅します。
 そんな生活を15年近くしています
      ■         ■
 先日、
 ようやく帰宅できる時間になった頃に、
 90歳の母親から電話がありました。
 iPadが使えなくなった
 嫌な予感がしていました。
 私にappleからその日の夕方メールが届きました。
 How to reset your Apple ID password.
 母親のApple IDに何かをしようとしたので、
 私に確認メールが届きます。
 (最初から私が設定しました)
      ■         ■
 すぐに母親に電話をして、
 私:あいぱっどに何かした?
 ばあさん:LINEの音が出なくなったので、設定しようとした。
 私:無理だから何もしないで
 ばあさん:わかった。
 電話が来たのはその2時間後でした。
 私が何もするな!
 …と言ったのに、
 わけもわからず設定しようとして、
 ついに、
 パスコードを10回以上間違えて使えなくなりました。
      ■         ■
 翌日、クリニックにiPadを持ってきて、
 うちの奥さんに、
 あいぱっどぱすぽーとが、
 わからなくなった。
 何だったか?
 …と話したそうです。
 うちの奥さんも、
 あいぱっどぱすわーどだよね。
 私:それぱすこーど
      ■         ■
 iPhoneもiPadも、
 Appleが設定したセキュリティー対策のため、
 ぱすこーどを10回間違えると、
 初期化しなければ使えなくなります。
 母親のiPadには、
 ぱすこーどは設定していませんでした。
 それを何かわからない文字をいれて、
 ばあさんが使えなくしてしまいました。
      ■         ■
 仕方がないので、
 初期化して、
 バックアップから復元しました。
 LINEだけは、
 携帯電話がないと再設定できず、
 仕事が終わってから実家に行って再設定します。
 あーぁ。
 90歳だから仕方がないか!
 ばあさんもうこわさないでくれ!

“90歳の母親iPadをこわす”へのコメントを見る

医学講座

千葉大病院に賠償命令(東京地裁)

 2019年1月11日のYahoo!ニュースに掲載されていました。
 北海道新聞や産経新聞にも共同通信の配信記事として掲載されました。
 千葉大病院に賠償命令 手術後措置で後遺症
 千葉大病院で受けた手術後の措置で意識障害の後遺症を負ったのは、看護師のミスが原因だとして、埼玉県の男性(26)と両親が大学に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(佐藤哲治裁判長)は10日、計約1億5300万円を支払うよう大学に命じた。
 佐藤裁判長は、男性が手術後のたんの吸引時に激しく抵抗していたのに、看護師は異常な事態と判断せず、応援要請もしなかったとして過失を認定。気道閉塞に早く気付けば、低酸素脳症による脳障害が生じた可能性は低いと判断した。
 判決によると、男性は平成24年8月、形成外科で顔の骨の形成手術を受けた。4日後のたんの吸引作業中に容体が急変し、低酸素脳症による遷延性意識障害の後遺症を負った。
 千葉大病院総務課は「判決文を確認できていないのでコメントは差し控える」としている。
 (以上、産経新聞WEBページより引用)

      ■         ■
 形成外科の手術で
 低酸素脳症による遷延性意識障害の後遺症が残ったことを、
 とても残念に思います。
 一人の形成外科医として、
 患者さんとご家族に、
 心からお詫びいたします。
 ほんとうに申し訳ございませんでした。
      ■         ■
 形成外科では顔の骨の手術をします。
 手術後は、
 つばがたくさん出て、
 吸引が必要になります。
 私が北大形成外科の病棟チーフだった時にも、
 顔の骨の手術をしていました。
 私も看護師さんも吸引をしていました。
      ■         ■
 私自身は、
 地方病院の形成外科や市立札幌病院形成外科の時に、
 外傷による顔面骨骨折の手術をしていました
 手術後には顎間固定がっかんこていという固定をしました。
 昔はワイヤーで固定をしていました。
 枕元には、
 いつでもワイヤーを切れる道具を準備していました。
 看護師さんとの勉強会をして、
 緊急時には看護師さんがワイヤーを切って、
 看護師さんが吸引する訓練もしていました。
      ■         ■
 Yahoo!ニュースには、
 判決によると、男性は2012年8月、上あごと下あごのズレを矯正する手術を受けた。この際、気管を切開して呼吸用チューブを取り付けられたが、手術の4日後、チューブにたんが詰まって窒息状態になった。異変に気づいた女性看護師2人が5分ほど吸引したが改善せず、低酸素脳症による意識障害になった。
 判決は、看護師が呼吸の回数や脈拍を確認する義務があったにもかかわらず、男性の様子を十分に把握していなかったと指摘。医師を呼ばずに吸引を続けたのも不適切で、「早く処置をしていれば障害は生じなかった」と認定した。

      ■         ■
 判決文を読んだわけではないので、
 はっきりとは言えません。
 気管切開をして、
 呼吸用チューブが取り付けられていると、
 たんの吸引は看護師さんでも容易にできます。
 詳しい状況はかかりませんが、
 (看護師が)医師を呼ばずに吸引を続けたのも不適切
 …という判決文に疑問を感じます。
      ■         ■
 大学病院でも、
 すぐに医師が病棟に駆けつけられないことがあります。
 ベテランの看護師さんでしたら、
 新人医師よりよほど上手に吸引ができます。
 患者さんに重大な後遺障害が残ってしまったのは事実です。
 私たち形成外科医は、
 この事故を教訓にして、
 より安全な手術や術後管理を行います。
 若い形成外科医や美容外科医に、
 ぜひこの事故のことを知ってほしいです。

“千葉大病院に賠償命令(東京地裁)”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ