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                            小陰唇肥大は外国人も困ってます                                                    
    
                         札幌美容形成外科で多い手術が、
 小陰唇縮小手術です。
 女性は、
 他人と比較することはありません。
 でも、
 ネットで検索するとたくさん出てきます。
 他人と比較すると…
 でかい
      ■         ■
 米国形成外科学会誌にも、
 小陰唇縮小手術のことが掲載されます。
 Labia Minora Reduction: A Growing Female Need
 2016年6月の
 Plastic & Reconstructive Surgeryの論文です。
 日本語に翻訳すると、
 小陰唇縮小手術:高まる女性のニーズ
 あまり上手な訳ではありませんが、
 こんな内容です。
      ■         ■
 マンガページ37
 他人に打ち明けづらい体の悩み
 足を閉じた状態での陰部のはみだし部分が大きいため、
 和式トイレで用を足すときに尿が飛び散り不潔になる、
 下着がこすれて痛みが出る、
 炎症をくりかえすため黒ずんでしまうなどの問題点があります
 悩んでいても解決しません。
      ■         ■
 性器の手術_男女差
 …に書いたように、
 女性の小陰唇肥大は、
 痛かったり、
 かゆかったりすることがあります。
 中には保険適応にしてあげたいと思うほど、
 重度の小陰唇肥大もあります。
 いわゆる小陰唇肥大ではなく、
 恥骨部分から、
 会陰部まで肥大している患者さんもいらっしゃいます。
      ■         ■
 どんなに重度の肥大でも、
 女性の手術は、
 健康保険に手術点数がありません。
 お母さんが心配するような状態でも、
 保険点数がない手術は、
 公立病院ではできません。
 かと言って、
 中学生の女の子に
 美容外科で手術を受けてくださいも言えません。
 女性国会議員の方にお願いします。
 (医師免許を持った男性国会議員にもお願いします)
 将来は保険点数に、
 女子外性器縮小手術を入れてください。
 困っている女性がたくさんいらっしゃいます。 

                        
                        
                     
                                    
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                            日本を休もう                                                    
    
                         平成28年10月21日、北海道新聞朝刊の卓上四季です。
 休もう
「日本を休もう」。バブル最盛期に、風変わりなキャッチコピーの広告が話題を呼んだ。JR東海がテレビやポスターで観光地を紹介し、著名人の言葉とともに旅を勧める内容だった。
▼ちょうど「24時間戦えますか」のCMが放送された翌年。仕事もいいけどゆったり休んでは、と受け止める向きが多かった。
▼その広告に関わったのが電通である。先頃、過労自殺が明らかになった電通の女性社員は1カ月の残業時間が過労死の目安とされる80時間を超えていた。関西電力でも社員の過労自殺が労災認定されたとの報道があった。なぜ、悲劇は後を絶たぬのか。
▼昔はこの程度の残業は当たり前だったと思う人もいるかもしれない。今や労働時間だけでは心身への負担を量れない。人減らしによる仕事の過密化やパワハラの横行。ゆとりがなくなり、人間関係にもしわ寄せが及ぶ。働けばさまざまな重圧がのしかかる。
▼遅きに失した感はあるが、政府が初の「過労死白書」をまとめたのも危機感の表れだろう。今こそ皆の知恵を集め働く人を死に追いやる社会を変えなければ、この国は持たないかもしれない。
▼冒頭の広告のポスターに、演出家の故蜷川幸雄さんが書いている。「休むヤツは馬鹿(ばか)だ。そう思っていた私が馬鹿だ。いいものをつくるには、働くことがすべてじゃない」。大事なのは、仕事よりも人間。改めて胸に刻む。「日本を休もう」と。2016・10・21
 (以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 若い人たちにはなじみがない言葉だと思います。
 私が市立札幌病院で24時間働いていた頃、
 35歳から40歳くらいだったでしょうか?
 黄色いリゲインというドリンクを飲んでいました。
 三共さんという製薬メーカーが作りました。
 ロキソニンの会社です。
      ■         ■
 日本を休もうは、
 ちょっとだけ記憶があります。
 私には、
 30代も
 40代も
 50代も
 あまり休みはありませんでした。
 60代になっても働いています。
 ♡ありがたいこと♡だと思っています。
      ■         ■
 それにしても、
 演出家の故蜷川幸雄さんが書いている。
 「休むヤツは馬鹿(ばか)だ。
 そう思っていた私が馬鹿だ。
 いいものをつくるには、
 働くことがすべてじゃない」。
 大事なのは、
 仕事よりも人間。
 改めて胸に刻む。
 「日本を休もう」と。
      ■         ■
 つくづくその通りだと思います。
 東京大学を卒業して、
 電通に入社し、
 電通女子寮で亡くなった
 高橋まつりさん(当時24)
 だれか休もうと言ってくれたらよかったのにと思います。
 心からご冥福をお祈りしています。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            イオンお客様感謝デー                                                    
    
                         今日は寒い一日でした。
 札幌では霰あられが降りました。
 早朝から雷かみなりが鳴っていて、
 朝起きた時も暗かったです。
 一日家にいました。
 夕方にでかけました。
 今日は10月20日です。
 イオンのお客様感謝デーです。
 じーじーのワオンカードを持っているので5%オフです。
      ■         ■
 昨日の奥さんとの会話です。
 奥さん:卵がなくなったけど、
  明日が5%オフなので買わなかった。
 私:ふーん、
 5%オフでいくら安くなるの?
 奥さん:卵は200円くらいだから、、、
  でも安いほうがいいでしょ。
 私:そうだね、
  今日、卵を食べなくてもいいしね。
      ■         ■
 よく喧嘩をする夫婦ですが、
 2人ともケチなので、
 2人とも5%オフに惹かれます。
 たまたま私が夕方に外出したので、
 今日は私がイオンで卵を買いました。
 たくさんの卵があります。
 どの卵を買うか、
 奥さんに電話で確認します(通話料は無料です)。
      ■         ■
 奥さん:トップバリューの、
  茶色の卵。
 一番安い卵より、
 ちょっとだけ高い卵です。
 これも喧嘩にはなりません。
 最高級の卵でなくてもいいです。
 奥さんから買物の指令が来ます。
 SBの塩こしょうの詰め替え用を買ってきて。
      ■         ■
 塩こしょうの売り場に行って、
 また確認の電話です。
 SBの塩こしょうだけで、
 3種類もある。
 どれを買うの?
 オレンジの?
 黒いの?
 白いの?
 オレンジのがたくさん入っていてお得だょ。
      ■         ■
 こんな調子です。
 よく喧嘩をするのに、
 買い物では喧嘩しません。
 賞味期限が近くなって、
 割引になっているのは、
 好んで買う夫婦です。
 お店の人にも、
 きっとケチだと思われています。
 たまにクリニックのお客さんに会うこともあります。
 ちょっとだけ恥ずかしいです。

                        
                        
                     
                                    
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                            裁判所に行って思うこと                                                    
    
                         昨日の院長日記、
 裁判の影響2016年10月
 大同生命から建物明渡訴訟を起こされて半年です。
 ♡ご声援♡に感謝しています。

 2016年6月20日HTB北海道テレビの番組、
 イチオシ!
 どう変わる札幌中心部再開発で取材を受けました。
 YouTubeでご覧いただけます。
      ■         ■
 上の写真やYouTubeで見ていただけるように、
 私は元気です。
 へこたれていません。
 むしろ、
 たくさんの人に応援していただいてうれしいです。
 日本初のブログ裁判です。
 後世にしっかり記録を残します。
 それが自分の使命だと信じています。
      ■         ■
 裁判所に行くのは大変ですが、
 役立つことがたくさんあります。
 私にとって一番勉強になるのが、
 世の中には、
 こんなに訴訟があるんだ
 …ということがわかることです。
 ほんとうにたくさんの訴訟があります。
      ■         ■
 私は裁判所に行くと、
 一階に掲示してある予定表を見ます。
 大学にある掲示板のようです。
 授業が休講になるとか、
 試験の成績が悪い学生を呼び出すとか、
 とにかく掲示板を見落とすと大変なのが大学生です。
 昔は定期試験の合否も掲示板でした。
 誰が落としたかわかりました。
      ■         ■
 裁判所の掲示板には、
 原告、
 被告、
 担当裁判官、
 法廷の場所
 …が書かれています。
 被告人の名前が出ています。
      ■         ■
 医療訴訟もあります。
 裁判は公開が原則ですから、
 誰でも傍聴ができます。
 自分の口頭弁論の前の裁判や、
 同じ時間帯の裁判は、
 傍聴席で聞くことになります。
 他の裁判を聞いていると、
 自分だけじゃないんだ
 もっと大変な人がいる
 …と感じます。
      ■         ■
 病院に入院して、
 他にも入院している人がいて、
 自分だけじゃないんだ
 …と思うのに似ています。
 病院と違うところは、
 他の人の病気の説明も全部聞けるところです。
 個人情報もプライバシーもなく聞けます。
 弁護人や裁判官の言葉も全部聞けます。
      ■         ■
 私が感じたことです。
 医療訴訟の被告でなくてよかった
 つくづくそう思います。
 裁判所で傍聴した医療訴訟は多くはありませんが、
 毎月届く、
 医療事故情報センターのセンターニュースを読んで、
 明日は我が身と、
 毎回心が引き締まる思いです。
 裁判は大変ですが、
 これも私の人生です。
 日々勉強して平成28年11月4日(金)16:00からの
 第2回弁論準備手続に備えます。
                        
                        
                     
                                    
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                            裁判の影響2016年10月                                                    
    
                        
 2016年6月20日HTB北海道テレビの番組、
 イチオシ!
 どう変わる札幌中心部再開発で取材を受けました。
 YouTubeでご覧いただけます。
 大同生命から建物明渡訴訟を起こされて半年です。
      ■         ■
 大同生命との裁判①
 平成28年4月23日に、
 特別送達という郵便物が届きました。
 分厚い郵便物です。
 1000円切手が2枚も貼ってある郵便は、
 はじめて見ました。
 特別送達の郵便物は、
 札幌地方裁判所、
 民事第5部4係からでした。
      ■         ■
 最初は驚きましたが、
 裁判にも慣れました。
 裁判所には失礼かとも思いますが、
 裁判は試験に似ています。
 裁判所からの書類です。
 原告から訴状が提出されました。
 当裁判所に出頭する期日が下記のとおり定められましたので、
 同期日に出頭してください。
 なお、訴状を送達しますので、
 下記答弁書提出期限までに答弁書を提出してください。
    記
 期日 平成28年5月30日(月)午後1時30分
    口頭弁論期日
 出頭場所 703号法廷(7階)
 答弁書提出期限 平成28年5月23日(月)
      ■         ■
 裁判を知らなかった私は、
 TV番組のように、
 法廷で、
 裁判長!
 異議あり!
 …という場面を想像していました。
 現実は違いました。
 裁判所は静かです。
 裁判長もおだやかな方です。
 優しい目をしていらっしゃいます。
      ■         ■
 私の運が良かっただけなのかもしれませんが、
 札幌美容形成外科の担当、
 札幌地裁民事第5部4係
 根本宜之裁判官は、
 法律を守る裁判官として、
 紛争を早く解決してあげたい
 …という熱意が感じられます。
 ありがたいことです。
      ■         ■
 裁判が試験に似ていると言ったのは、
 裁判所で行われる
 口頭弁論や
 弁論準備手続
 …が試験当日だとします。
 試験に合格するかどうかは、
 試験前の勉強をどれだけするか?にかかっています。
 医師国家試験も司法試験も同じです。
      ■         ■
 試験前の勉強が、
 準備書面という書類の作成です。
 期日までの間に、
 どれだけ丁寧に準備書面を作成して、
 論点を整理して、
 試験(弁論)に臨むかで結果が決まります。
 難関の入試
 医師国家試験、
 専門医試験、
 博士論文の審査を経験したことが役立ちます。
      ■         ■
 こちらは、
 札幌市弁護士会の高橋智先生と、
 綿密に連絡をとっています。
 準備書面は、
 何度も確認して提出しています。
 相手方は大きな法律事務所ですが、
 こちらには小さな診療所と
 小さな法律事務所というメリットがあります。
      ■         ■
 次回は平成28年11月4日(金)16:00から
 第2回弁論準備手続
 です。
 裁判は時間がかかります。
 相手方から、
 膨大な証拠が提出されています。
 それを調べるだけでも時間がかかります。
 分厚い証拠の大部分は当院のHPです。
 書いた本人が私ですからよくわかっています。
      ■         ■
 前回は当院の防犯ビデオを証拠として提出しました。
 かなり鮮明に音声も画像も残っていました。
 すごいことです。
 よくTVに出る、
 コンビニ強盗のビデオより、
 よほど鮮明に映っていました。
 SECOMの防犯ビデオに感謝しています。
      ■         ■
 裁判になっていることで、
 札幌美容形成外科の診療に影響が出ています。
 いかに準備書面を綿密に作成しても、
 最終的な判断は裁判所が出します。
 もし敗訴して診療が続けられなくなったら、
 患者さんに迷惑をかけることになります。
 残念ですが、
 開院以来続けてきた、 
 保険診療による腋臭症手術わきが手術は、
 現在はお引き受けしていません。
      ■         ■
 腋臭症手術は手術後に通院が必要です。
 色素沈着になることもあります。
 傷が残ることもあります。
 もし札幌美容形成外科が閉院してしまうと、
 治療の継続が困難になります。
 大変申し訳ございませんが、
 腋臭症手術をご希望の患者さんには、
 市立札幌病院形成外科をご紹介しています。
      ■         ■
 レーザー脱毛の、
 2年間フリープランもお引き受けしていません。
 たとえこのビルに残っているのが、
 札幌美容形成外科一軒だけになっても、
 2年後にも診療を継続していると、
 (私は)考えています。
 でも裁判所の判断が違う可能性もあります。
 私は金銭での解決は一切考えていません。
 仮診療所→新ビルへの入居だけです。
 この問題の解決に数年はかかると読んでいます。
 みなさまからのご支援に感謝しています。
                        
                        
                     
                                    
                                                二重・眼瞼下垂
                        
                            手術後の腫れとアレルギー                                                    
    
                         北海道は秋です。
 札幌市内でも紅葉がはじまっています。
 私の通勤路にある、
 桜やナナカマドの葉が赤くなってきました。
 毎朝暖房を入れても、
 奥さんに怒られなくなりました。
 10月中旬になると暖房を入れます。
      ■         ■
 北海道には味覚の秋もあります。
 今年は不漁だと言われていますが、
 旬の味にいくらがあります。
 サザエさんのいくらちゃんです。
 回転寿司では年中いくらがありますが、
 秋のイクラは美味しいです。
 鮭の魚卵です。
      ■         ■
 美味しいいくらですが、
 世の中には、
 いくらアレルギーの人がいます。
 お弁当に数粒入っていただけで、
 のどがかゆくなります。
 大量に食べると呼吸困難になる恐れがあります。
 食物アレルギーはこわいです。
      ■         ■
 前置きが長くなりました。
 メール相談で、
 手術後の腫れがとれない、
 傷ががたがた、
 数ヵ月間ずっと違和感がある、
 ずっと痛みがある
 …こんな相談を受けることがあります。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で眼瞼下垂症手術をした患者さんから、
 わたし、いつになったら?
 先生みたいな傷になるんですか? 
 …こんな患者さんが今までに数人いらっしゃいます。
 頻度としては1%以下だと思います。
 原因はアレルギーです。
 アレルギーを治す軟膏で、
 かぶれる人がいます。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で多い小陰唇縮小手術、
 手術後に確認してから帰宅していただきます。
 それでも、
 一年にお一人くらいは、
 手術後にかぶれる人がいらっしゃいます。
 年齢や職業は関係ありません。
 もともとかぶれやすい人は、
 手術後にもかぶれることがあります。
      ■         ■
 手術後に通院不要の美容外科ではわかりません。
 軽度のアレルギーは、
 外用剤を替えると治ります。
 何もつけないようにして、
 ♡治る♡人もいます。
 外用剤ではなく、
 下着や生理用品でかぶれる人がいます。
 女性用に売っている軟膏でかぶれる人がいます。
 治らない腫れを診たら、
 私はアレルギーを疑います。
 よく見るとわかります。
                        
                        
                     
                                    
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                            札幌市形成外科医会2016                                                    
    
                         昨夜(2016年10月15日)、札幌市形成外科医会が開催されました。
 今年はどうしようかなぁ~?
 欠席しようかなぁ~?
 …と考えながら、
 返信のFAXをそのままにしていました。
 幹事の、
 札幌スキンケアクリニックの松本敏明先生から電話がありました。
 先生の出欠が?になっている。
      ■         ■
 松本敏明先生は北大形成外科の先輩であり、
 札幌医大の先輩です。
 直接お電話をいただいたので、
 『申し訳ありません。出席します。』
 …と出席することになりました。
 形成外科医の集まりです。
 共通した話題や問題がたくさんあります。
 困っていることも共通しています。
      ■         ■
 ある開業医の先生から、
 職員が、
 ♡寿退社♡
 ♡産休♡
 …と重なり、
 人が足りなくなって大変だったとお聞きしました。
 6年前に開業した時は、
 受付を募集したら50人も応募があったのに、
 今回はゼロ。
      ■         ■
 途方にくれて、
 人材派遣会社にお願いしても、
 派遣できる人がいません
 不況の北海道でも、
 求人難です。
 有効求人倍率は、
 かつてないほどに上がっているそうです。
 経営者にとっては大変です。
      ■         ■
 札幌美容形成外科も求人で苦労しています。
 幸いなことに今は大丈夫ですが、
 ♡寿退社♡
 ♡産休♡
 …は避けて通れない道です。
 開業後してしばらくして、
 開業医の大先輩にお聞きしたことがあります。
 どうしたら…?
 いい人に長く勤務してもらえますか?
      ■         ■
 先輩から伺った言葉です。
 求人は永遠のテーマです。
 私以外は全員女性の職場です。
 ♡寿退社♡
 ♡産休♡
 …はうれしいことです。
 私は自分の娘が、
 ♡寿退社♡
 ♡産休♡を取ると思っています。
      ■         ■
 ♡寿退社♡
 ♡産休♡
 …は退社までに時間があります。
 できるだけのことを引き継いでもらい、
 お互いに協力し合って何とかやっています。
 新しい人を見つけるのは大変です。
 できるだけ快適な職場になるように心がけています。 
                        
                        
                     
                                    
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                            電通、労基法違反容疑で立件視野_本支社一斉抜き打ち                                                    
    
                         平成28年10月14日と15日の朝日新聞の記事です。
 WEB版から引用しています。
 「死んでしまいたい」電通の女性新入社員自殺
 2016年10月8日の院長日記、
 社内の飲み会の準備は仕事?
 2016年10月9日の院長日記の続きです。
 亡くなられた高橋まつりさんのご冥福を心からお祈りいたします。
      ■         ■
 電通に労働局が立ち入り_長時間労働、全社で常態化疑い
 広告大手、電通の女性新入社員(当時24)が昨年末に過労自殺し、労災認定されたことを受け、東京労働局と三田労働基準監督署は10月14日午後、労働基準法違反の疑いで電通の本社(東京都港区)と支社数カ所に一斉に立ち入り調査に入った。違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、労務管理の実態を詳しく調べる。
 この日の立ち入り調査は、労基法に基づく「特別監督指導」と呼ばれるもので、調査の結果、法令違反が見つかり、悪質と判断されれば刑事事件として立件することができる。今回の労災認定は、過労自殺した新入社員の問題にとどまらず、雇用者の刑事責任が問われる事態に発展する可能性が出てきた。
 労災認定を受けたのは、入社1年目だった高橋まつりさん。2015年12月25日、都内の電通の女子寮で自殺した。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認め、9月30日に労災認定した。三田労基署は、高橋さんの1カ月(2015年10月9日~11月7日)の時間外労働を約105時間と認定している。
 遺族側の代理人弁護士によると、高橋さんの時間外労働は、電通が労基署に届け出た上限の時間を大幅に超えていた。東京労働局はこうした事実が労基法違反にあたるとみて問題視している。電通では、1991年にも入社2年目の男性社員(当時24)が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会社側の責任を認定した。若手社員の過労自殺が繰り返されたことも重くみている。
 全社的に労働時間の把握がずさんで、長時間労働が野放しになっている可能性もあるとみて、抜き打ちで調査に入って実態解明に乗り出す。本社には午後1時から、長時間労働の調査を専門に行う「過重労働撲滅特別対策班」のメンバーなど8人が立ち入り調査に入った。
 塩崎恭久厚生労働相は10月12日の衆院予算委員会で、「(同じ企業で)再び自殺事案が発生したことは本当に遺憾の至りだ」と述べ、「過労死等に関する労災請求があった事業場に対し、監督・指導を徹底したい」と強調していた。東京労働局長は10月11日、電通の幹部を呼び、再発防止に向けて労働時間の適正管理や、実効性のある過重労働の防止対策を講じるよう求めていた。(千葉卓朗)
 平成28年10月15日の記事です。
 電通、労基法違反容疑で立件視野 本支社一斉抜き打ち
社員「過労自殺2度目なので…」 電通の労務管理焦点に
日本を代表する広告会社の電通に対し、東京労働局が抜き打ち調査に踏み切った。女性新入社員の過労自殺をきっかけに、違法な長時間労働が常態化していた疑いが表面化し、刑事事件に発展する可能性が出てきた。今回の調査には、長時間労働の是正に取り組む安倍政権の姿勢も垣間見える。
 「自分も当然のように深夜残業をしている。過労自殺は2度目なので、労基署が入ることは意外とは思わない」。電通の中堅社員は14日、こう漏らした。
 別の30代の社員も「ここ3カ月は残業が月100時間を超える。何とかしてほしいと思っていた。労基署が入って会社が変わってくれるならいい」と話す。
 電通の労働時間の管理はどうなっているのか。広報部は、社員が始業・終業の時刻を申告し、上司が承認して管理していると説明する。
 労働基準法は、1日8時間、週40時間が労働時間の上限と定める。ただ、労使で結んだ協定を労働基準監督署に届ければ、上限を超えてもいい。電通が届けている時間外労働は原則として月50時間。この範囲で残業させるように管理職に指導しているという。
 しかし、自殺した高橋まつりさんの時間外労働は月100時間を超えていた。労基署に届け出ている時間を大きく上回る。入退館記録などをもとにした遺族側の代理人弁護士による集計では130時間に達したこともあった。
 広告業界をとりまく環境変化が働き過ぎを助長しているとの見方もある。スマートフォンの普及、オンライン動画やソーシャルメディア(SNS)の利用者の増加につれてネット広告が急増。電通の調べでは、国内の2015年のネット広告費は1兆1594億円で、5年前より49.6%伸びた。電通の売上高に占めるネット・モバイル広告関連の割合も増加傾向にある。
 ただ、条件が事前に決まる新聞やテレビなどの広告と違い、ネット広告は表示や閲覧回数などを踏まえて代金が決まる。社員の多くは「ネット広告への理解度が薄い」(業界関係者)との見方もある。
 9月にはネット広告を扱う部署で、一部の広告を契約通り掲載しないといった取引が判明。山本敏博常務執行役員は記者会見で「仕事量に対して力量と時間が足りていなかった」と、管理体制の不備を認めた。
 電通の社内では、経営環境の変化のスピードに対応しきれず、長時間労働が常態化していた可能性がある。今後の労働局の調査では、電通が労働時間の実態を正しく把握して労務管理をしていたかが焦点になるとみられる。
■特別チーム「かとく」が抜き打ち調査
 本社への抜き打ち調査には、東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」が加わっていた。通称「かとく」と呼ばれる特別チームだ。所属メンバーは労基署が行う日常的な業務はせず、過重労働が疑われる企業を集中的に調査している。ターゲットの企業を徹底して調べるのが特徴で、東京・大阪の両労働局だけにあるチームだ。
 発足したのは昨年4月。働き手を酷使する「ブラック企業」の問題の深刻化を受けて、悪質なケースの取り締まりを強化するのが狙いだ。主なターゲットは全国規模で事業展開する大企業。事業所ごとの案件を調べるのではなく、会社全体の労務管理の実態を解明し、過重労働を防ぐことをめざしている。行政指導にとどまらず、企業や経営陣の刑事責任を追及するケースが目立つ。
 最初に手がけた案件は靴チェーン店「ABCマート」の違法残業。都内2店舗で横行していた月100時間前後の違法残業について、東京の「かとく」が昨年7月、店の責任者やチェーンを運営する会社の役員を労基法違反の疑いで東京地検に書類送検した。
 東京の「かとく」は今年1月、ディスカウント店を展開する「ドン・キホーテ」の違法残業も立件。大阪の「かとく」も全国チェーンの飲食店の運営会社2社を立件した実績がある。
 電通への調査では、関西支社(大阪市)に大阪の「かとく」のメンバーも加わった。厚生労働省の担当者は「省としてしっかり取り組む案件だという認識の表れ」と解説する。
■政府の「働き方改革」、議論始まったばかり
 「電通の社員の方が過労死、いわば働き過ぎによって尊い命を絶たれた。二度と起こしてはならない。働く人の立場に立った『働き方改革』をしっかりと進めていきたい」
 立ち入り調査前日の13日夜。安倍晋三首相は、自ら議長を務める「働き方改革実現会議」に関連して開かれた多様な働き手との意見交換会で、社名を挙げて過労自殺の防止に言及した。
 首相は働き方改革を政権の「最大のチャレンジ」と位置づけ、改革に向けた議論を9月末に本格化させたばかり。主要テーマの一つとして、長時間労働の是正を挙げている。
 過労自殺した電通の新入社員が労災認定されたのは、その矢先の出来事だった。それからわずか2週間後に行われた抜き打ち調査。厚労省幹部は「働き方改革で長時間労働を是正しようという流れがあり、首相も『働く人の立場に立った改革』と言っている。塩崎恭久厚労相にも(電通に)厳しい対応をしなければいけないという思いがあったと思う」と解説する。
 政府は長時間労働を是正するため、残業時間の上限を厳しくする新たな規制の導入を検討している。実現会議が年度末にまとめる実行計画に具体策を盛り込む予定だ。菅義偉官房長官も14日夕の記者会見で、「働き過ぎによって尊い命を落とすことは決してないように、長時間労働の是正を行いたい」と話した。

(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 何度読んでも涙が出ます。
 電通というとなじみがない会社に聞こえますが、
 私たちが毎日見ているTVやネットの広告の多くは、
 電通が代理店をしています。
 東京オリンピックにも、
 電通が大きく関与していると報道されています。
 美容外科の広告も扱っていたと記憶しています。
      ■         ■
 問題なのは、
 社員のことなんか…
 どうでもいいと感じられる姿勢です。
 休日返上で作った資料をボロくそに言われた
 もう心も体もズタズタだ
 どんなにつらかったことか、
 会社の体質としか考えられません。
      ■         ■
 二度と同じような事件が起きないように、
 徹底的に解明していただきたいです。
 3時間の特番で放送してほしいです。
 見開き2面の全面広告で
 高橋まつりさんに謝罪してください。
 企業は電通を代理店に使わないでください。
 高橋まつりさんのご冥福をお祈りしています。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            簡単な手術はありません                                                    
    
                         遠方からのメール相談です。
 簡単な手術だという話から、
 ○○術を受けました。
 まだ痛みます。
 腫れも残っています…涙
 こんな相談メールが来ます。
 残念なことです。
      ■         ■
 手術は、
 身体に傷をつける行為です。
 小さなピアスの穴から、
 大きな耳垂ケロイドになることもあります。
 ケロイドの治療は簡単ではありません。
 個人差といえば個人差ですが、
 はっきりとした原因は2016年10月でもわかっていません。
      ■         ■
 埋没法の二重が取れたから、
 全切開の手術をしました。
 それでも眠たそうな目は治りません。
 眼瞼下垂症手術をしても、
 下垂が再発することがあります。
 簡単ではありません。
      ■         ■
 粉瘤ふんりゅうという皮膚のできものがあります。
 感染して、
 粉瘤の袋がとけていることがあります。
 化膿して熱が出ていることもあります。
 札幌美容形成外科で手術をしているのは、
 硬くてころころした粉瘤だけです。
 感染している粉瘤は、
 手術で袋を全部取り出すことは難しいのです。
      ■         ■
 注射で鼻を高くしようとしました。
 簡単だと説明されて、
 レディエッセという注射をしました。
 直後に意識障害、
 注射をした先生もおろおろして、
 救急車で脳神経外科病院に搬送されました。
 近くの大学病院に転院して、
 目の血管にレディエッセが入ったことがわりました。
 こんな有害事象があります
 …という【警告】を発信するために、
 毎日院長日記を書いています。
 ほんとうは厚生労働省の仕事だと思います。

                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            無理をしないことにしています                                                    
    
                         昨日の院長日記、
 「後期高齢者」を別の呼称にして
 私はあと3年で前期高齢者。
 市立札幌病院の医師定年が65歳。
 札幌医大の教授の定年も65歳です。
 でも、
 市立札幌病院を退職して開業される先生もいますし、
 札幌医大を退職して開業される先生もいます。
      ■         ■
 病気さえしなければ、
 開業医に定年はありません。
 老害と言われたくないので、
 手術ができなくなったら廃業しますが、
 まだまだ目も手も元気です。
 手術用顕微鏡があるので、
 老眼になってもよく見えます。
      ■         ■
 大同生命との裁判があるので、
 簡単には廃業できません。
 絶対に負けないというCMを見て、
 家内と笑っています。
 あれは、
 うちのためのCMなんだって思っています。
 タイミングよくいいCMを作ってくれました。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で行う手術は、
 目の手術が大部分になりました。
 その次に多いのが、
 皮膚腫瘍の手術や、
 小陰唇縮小手術です。
 月に2件くらい、
 陥没乳頭の手術があります。
      ■         ■
 あと3年で65歳なので、
 自分のペースで、
 患者さんに喜んでいただける手術をしています。
 メール相談はたくさんいただきます。
 たまには失礼なメールも来ますが、
 私にできる範囲で返信を書いています。
 昔、よく祖母に言われました。
 無理すんでない
 しっかり教えを守っています。