院長の休日
私の床屋さん2014
今日の札幌は時々大雨。
北海道地方は大雨の影響で、
札幌⇔函館間のJRが一日運休。
室蘭方面へのJRも運休しています。
被害が出ないことをお祈りしています。
山形は大丈夫でしょうか?
■ ■
私は休診日だったので床屋さんに行きました。
実は…
2年前の4月から、
床屋さんが変わりました。
私の床屋さん歴です。
高校生の時から、
47歳くらいまで…
約30年近くも、
西区八軒の『むつみ』さんという
理容室にお世話になっていました。
加藤さんという、
とても真面目なおじさんでした。
■ ■
残念なことに、
ご主人が病気で他界されてしまいました。
家族のようなお付き合いをさせていただいていました。
ご主人と奥様の2人で
経営なさっていらっしゃいました。
おじさんが亡くなった時には、
火葬場まで行って、
骨も拾わせていただきました。
ほんとうに、いいおじさんでした。
結婚式の前日にもお世話になりました。
■ ■
その後、
札幌市西区琴似にある福原さんという
理容室でお世話になりました。
福原さんは、
ご夫妻と息子さん、
従業員のお兄ちゃん、
4人で、
椅子3台の理容室です。
今は息子さんの代になっています。
■ ■
福原さんでお世話になっていたのですが、
2年前の4月、
学会前にどうしても髪を切ってもらいたくて、
日曜日の仕事が終了してから、
大急ぎで福原さんへ行きました。
残念なことに、
日曜日は閉店時間が1時間早く、
お店が終了していました。
■ ■
困ったなぁ~
学会なのに…
髪が伸びて嫌だなぁ~
…と思ってとぼとぼ歩いていました。
偶然見つけたのが、
今お世話になっている、
ヘアーアップスさんでした。
■ ■
ここは元のイトーヨーカードーにできた商業施設、
5588KOTONI(ごーごーはちはち琴似)の一階にあります。
富士メガネの前です。
昔、日本旅行が入っていた場所でした。
福原さんより安い床屋さんです。
失礼ながら…
安いのに大丈夫かなぁ~?
…とちょっと心配でした。
■ ■
ところが、
安いのに…
1時間もかけて丁寧に散髪してくださいました。
仕上がりも上手でした。
かみそりの当てかたも上手でした。
何より便利だったのが、
予約制で待たなくてもよい。
これが助かりました。
福原さんごめんなさい。
2年前から5588の床屋さんにお世話になっています。
今日もとてもさっぽりしました。
堀越さんに感謝しています。
医学講座
うさんくさい美容整形
第102回日本美容外科学会(JSAS)③
サフォクリニック白壁征夫先生の特別講演
日本における美容外科の歴史で印象に残ったのが、
日本ほど、
不適切な注入が行われた国はない
…という先生のお言葉です。
■ ■
確かに…
戦後の混乱期ということもあるでしょうが、
パラフィンなど、
注入してはいけない異物を…
♡安全ですぅ…♡
…と注入された例がたくさんあります。
私が子どもの頃に、
有名な俳優さんの顔が変形した記憶があります。
■ ■
♡美容♡
…の2文字がついただけで、
何となく
うさんくさい
…と思われます。
美容整形、
美容形成、
美容皮膚科、
美容内科、
どこを信用していいのかわかりません。
■ ■
美容外科大国の韓国。
ソウル市に住む韓国の人が、
たくさんありすぎて、
どこの美容外科にかかっていいのかわからない。
韓国でも、
不適切な治療で悲惨な結果になる例があります。
言葉が通じない日本人が、
韓国で手術を受けるのは大変です。
■ ■
日本形成外科学会専門医でも、
手術が下手な先生がいます。
現在の専門医試験には、
実技試験はありません。
ほんとうに手術が上手か?わかりません。
私が美容外科を標榜するようになって10年以上になりました。
これからも、
うさんくさくない美容形成を目指します。
医学講座
ちょっとした会話からの発想
昨日の院長日記、
第102回日本美容外科学会(JSAS)③
…で白壁征夫先生の特別講演のことを書きました。
白壁先生は、
1986年に米国美容外科学会で
「東洋人のためのフェイスリフト手術」で
ウォルター・スコット・ブラウン賞を受賞されました。
すごいことです。
■ ■
SMAS法(すます法)という、
今では常識となっている筋膜を引き上げる手術法です。
東洋人にSMAS法をはじめて応用したのが、
白壁征夫先生です。
先生が海外の学会に出席した時、
たまたまコーヒーショップで同席した先生に、
SMAS(すます)のことをお聞きしたそうです。
■ ■
日本人に応用して…
発表してもよろしいですか?
…と白壁先生がお聞きしたところ…
どうぞどうぞ
…とお許しをいただきました。
日本に戻って積極的に手術を行い、
発表した結果が受賞につながりました。
■ ■
アイデアを盗んだわけでもなく、
堂々とお許しをいただいて、
実際に手術を行って、
発表し、
受賞です。
実に素晴らしいことです。
■ ■
白壁先生は講演中に、
まさか日本人でSMASをするとは…
思わなかったのでしょうね…
…と話されていました。
学会に参加すると、
他の先生と友だちなることができます。
ちょっとした会話から、
新しい発想が生まれることがあります。
若い先生にも学会に参加されることをおすすめします。
毎日同じことの繰り返しでも、、、
何かを考えることで新しい発想が生まれます。
医学講座
第102回日本美容外科学会(JSAS)③
雨の東京から札幌へ戻りました。
北海道も小雨でした。
よさこいの最終日でした。
一週間に2回も上京は、
はっきり言って疲れました。
ビジネスマンはすごいなぁ~。
チェーン店の先生で移動するのはすごいなぁ~。
…と思って飛行機で爆睡していました。
■ ■
今回の学会で一番印象に残ったのは、
サフォクリニック白壁征夫先生の特別講演でした。
日本における美容外科の歴史
白壁征夫先生のお父様は、
大阪で白壁美容外科を開業していらっしゃいました。
関西で、
美容整形といえばしらかべ先生でした。
■ ■
白壁征夫先生によると、
もともと美容整形は、
目は眼科、
鼻は耳鼻科でした。
戦前からあったそうです。
終戦後に、
戦地から戻ったお医者さんが、
美容整形医になった時代もありました。
■ ■
戦争では、
衛生兵と呼ばれる人が、
医師の代わりに手術をしたこともあったようです。
その衛生兵が、
やみで美容整形をしたのもあったそうです。
昔から、
手術前の不安
失敗したら?
…という懸念がありました。
昔のパンフレットも見せてくださいました。
■ ■
2004年10月軽井沢で第27回日本美容外科学会が開催されました。
会長が白壁征夫先生でした。
台風の影響で飛行機が飛ばず、
しかも軽井沢だったため、
全員必死の思いで学会へ行きました。
とても実りの多い学会でした。
この第27回日本美容外科学会で、
形成外科系としてはじめて、
高須クリニックの高須克弥先生と
当時の聖心美容外科総院長の山川雅之先生を招かれたのが、
白壁征夫先生です。
■ ■
はっきり言って、
形成外科医より、
美容整形出身の先生が症例数が多いです。
経験豊富な先生も多いです。
私は今でも、
2つの日本美容外科学会が仲良くなれるといいと願っています。
両方の学会に出席しているのは、
どちらの学会に出ても得るものがあるからです。
いつの日か2つの日本美容外科学会が一つになってほしいです。
医学講座
第102回日本美容外科学会(JSAS)②
2014年6月7日(土)東京は雨でした。
2014年6月8日(日)も雨です。
JSASの学会運営は、
長い間、高須克弥先生が担当なさってくださいました。
残念なことですが、
昨年から高須先生のお姿がありません。
参加者も少なくなった気がします。
■ ■
形成外科系の美容外科学会とはちょっと違います。
昨日のあるチェーン店系の先生のご発表、
聞いていてちょっとなぁ~?
…と思うものがありました。
今回我々は、患者満足度の極めて高い、○○二重術、○○法を完成した。
…と抄録に書かれていました。
■ ■
発表後に座長から、
先生の発表には、具体的な手術法がありませんでした。
手術法について説明してください。
…と発言がありました。
別の先生は、
その方法は、
私たちが考えて、先生に教えた方法です。
…と猛然と抗議されました。
■ ■
私が聞いていて、
猛然と抗議した先生が言っていることがほんとうだと感じました。
このような議論は、
形成外科系美容外科学会では聞けないものです。
競争の厳しさを感じました。
こちらの学会でも、とても丁寧に、
正直に発表される先生が大部分です。
私が聞いていて勉強になる発表もあります。
■ ■
腋臭症に関する発表の後で、
他の先生たちと会場で話しました。
患者さんからのクレーム。
他のクリニックで最新機器で治療を受けても、
やっぱり臭うと来院される患者さんのこと。
○○という機器では、
やっぱり臭いがなくなりませんね。
…など本音の会話ができます。
JSASに参加する意義はこうした本音の会話です。
実際に困っていることを他の先生と正直に話せるのが、
JSASのいいところです。
医学講座
第102回日本美容外科学会(JSAS)①
第40回日本熱傷学会(さいたま)には、
2014年6月4日(水)の評議員会と、
2014年6月5日(木)に参加しました。
2014年6月5日(木)夜に札幌に戻り、
レセプトチェックをして、
2014年6月6日(金)は手術や抜糸をしました。
2014年6月6日(金)夜の飛行機でまた上京しました。
■ ■
2014年6月6日(金)は、
東京地方大雨の影響で、
飛行機が大きく乱れていました。
私が搭乗したANA82便は、
定刻より1時間半遅れて、
23:36に羽田空港に着きました。
さすがに疲れました。
■ ■
品川までは京急で行きましたが、
そこから先は大宮行き最終電車だけでした。
ようやく最終電車に乗って、
新橋までたどり着きました。
首都圏の最終電車に乗ったのは、
おそらくはじめてで、
これからもないだろうと思います。
貴重な経験でした。
■ ■
今日から2日間の日本美容外科学会(JSAS)は、
東京ビッグサイトで開催されます。
ちょうど一年前と同じ場所です。
今年の学会は、
山川雅之先生が会長です。
The Clinic統括指導医。
聖心美容外科を作られた先生です。
2つの日本美容外科学会があります。
私は両方の学会に所属して、
両方の学会に参加しています。
学会の報告は明日以降に書きます。
医学講座
第40回日本熱傷学会(さいたま)②
熱傷(ねっしょう)は熱による皮膚や組織の損傷です。
やけどと入力して変換すると、
火傷になります。
火という字には、
火炎のニュアンスがあるので、
やけどの学会は、
日本熱傷学会です。
■ ■
やけどはだれでも
一生に何回か経験する痛い外傷です。
小範囲のやけどや、
浅いやけどは、
病院に行かなくても治ります。
専門家が治すと…
痛みが少なくなります。
傷あとも目立たなくできます。
■ ■
北大形成外科は私の恩師である大浦武彦先生が熱傷の専門家だったので、特に熱傷に力を入れていました。
理由の一つは、北海道に炭鉱が多かったことです。私が中学校3年間を過ごした、北海道夕張市は代表的な炭鉱都市でした。私の中学時代に、父親が勤務していた三菱大夕張炭鉱で大規模な炭鉱事故がありました。炭鉱は燃料になる石炭を掘り出す鉱山なので、事故が起こると石炭に火がついて火災になります。
狭い坑道に炭塵(タンジン)という石炭の粉が充満しています。事故で坑内火災が起きるとそれに火がつきます。一度にたくさんの人がヤケドをします。特に、気道熱傷という、高温の煙を吸い込むことによる、のどから肺にかけてのヤケドで命を奪われます。もちろん、顔も手も体も重症のヤケドになります。
■ ■
熱傷治療は大変です。
広範囲の重症熱傷は生死にかかわります。
今回の第40回日本熱傷学会では、
2013年8月15日に兵庫県福知山市で起きた、
花火大会の重症熱傷について報告がありました。
大変な事故でした。
■ ■
熱傷はいつどこで受傷するかわかりません。
1980年におきた新宿西口バス放火事件を契機に、
東京女子医大形成外科に熱傷ユニットができました。
東京女子医大形成外科は、
日本でトップの熱傷治療施設です。
たくさんの優秀な熱傷専門医を育てました。
■ ■
3Kとも4Kとも言われる熱傷治療の現場で、
若い先生をいかに育てるか?が大きな課題です。
東京女子医大形成外科では、
第35回日本熱傷学会①でご紹介した、
キャセイ産業㈱代表取締役
大島修治様が手術を受けました。
大島様は、
1996年7月会社に押し入った暴漢に、
ガソリンを頭からかけられて
火をつけられました。
全身の60%のⅢ度熱傷。
医師からは、
命の保証はできないと告げられたそうです。
5度の危篤状態と
十数回の移植手術を乗り越えて、
不屈の精神で再起されました。
■ ■
命は助かったものの…
首はやけどの傷のために動かず…
【瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)といいます】
右手は指が焼けてなくなってしまい、
ものをつかむことすらできなかったそうです。
九州から…
東京女子医大形成外科の
野﨑幹弘教授を紹介していただきました。
■ ■
第35回日本熱傷学会長の故佐々木健司先生、
日本大学形成外科教授の仲沢弘明先生、
女子医大形成外科教授の櫻井裕之先生、
素晴らしい
東京女子医大形成外科スタッフの手術で、
見事に顔貌と手の再建が成功しました。
ご自身の辛い体験を…
著書/「人生逃げたらあかん」で紹介され、
多くの人を勇気づけていらっしゃいます。
熱傷治療はなくてはならない学問と治療です。
一人でも多くの若い先生に参加してほしいです。
医学講座
第40回日本熱傷学会(さいたま)①
第40回日本熱傷学会に参加するため、
さいたまに来ました。
埼玉県さいたま市にある、
さいたま新都心という街です。
厚生労働省関東信越厚生局などが入った、
立派な建物がたくさんあります。
さいたま市はひらがなです。
■ ■
昨日の評議員会では、
熱傷専門医を受験する、
若い先生が減っていることが話題になっていました。
私がはじめて学会発表をしたのが、
第10回日本熱傷学会でした。
防衛医大皮膚科の、
藤田恵一先生が会長でした。
■ ■
それから30年後、
今回は防衛医大防衛医学研究センター
外傷研究部門急の齋藤大蔵教授が会長です。
齋藤先生は防衛医大の卒業生です。
第10回日本熱傷学会の時には、
航空自衛隊の医官だったそうです。
■ ■
第10回会長の藤田恵一先生は、
防衛医大を退官後に、
美容外科の十仁病院に勤務されました。
十仁病院では、
私の美容外科の恩師である、
日高士郎先生と形成外科部門を担当されたと、
以前、日高先生にお聞きしました。
■ ■
熱傷治療は大変です。
簡単に、
きれいに治りません。
美容外科とは無関係のようにも思います。
難しい熱傷治療で得た知識や技術は、
形成外科や美容外科に役立ちます。
若い先生に、
もっと熱傷学会に入っていただき、
熱傷専門医を目指してほしいです。
医学講座
正中頚嚢胞と異所性甲状腺
医療事故情報センターから出されている、
センターニュース№315
2014年6月1日号の記事です。
札幌の高橋智弁護士からの症例報告です。
形成外科を専門とする先生に、
ぜひ読んでいただきたいです。
医療事故情報センターのセンターニュースを、
もっと医療従事者に読んで欲しいです。
■ ■
症例報告
正中頚嚢胞摘出術の結果、異所性甲状腺が摘出され、患児に甲状腺機能低下症が発症してしまった事例
高橋 智(札幌弁護士会)
札幌地裁平成23年(ワ)第1416号
損害賠償請求事件 和解期日:平成26年3月25日
【患者】手術当時5歳の女児
【医療機関】公的病院
■事案の概要
患児の咽頭の肉腫を正中頚嚢胞であると判断して摘出したが、術後に、病理検査及び甲状腺シンチグラム検査をしたところ、摘出した組織に異所性の甲状腺が含まれていたことが判明、その後、正常だった患児の甲状腺機能は低下した。
■主な経緯
患児は、平成21年1月下旬頃、喉の辺りにできものを見つけたため、母とともに、小児科医を受診したところ、正中頚嚢胞の疑いの診断を受けた。同年2月上旬、同小児科医の紹介で相手方病院を受診した。触診及びエコー検査の結果、正中頚嚢胞の疑いがあると診断され、造影剤検査を受けることなく、平成21年2月10日、患児は相手方病院にて腫瘤摘出術を受けた。ところが、術後、摘出された腫瘍には甲状腺の細胞が含まれており、甲状腺は存在するものの異所性甲状腺がなくなったため今後甲状腺機能が低下していく可能性があることが判明した。その後、現実に患児の甲状腺機能は低下し原発性甲状腺機能低下症と診断されたため、チラージンの服用が開始された。
■主な争点
正中頚嚢胞と異所性甲状腺の峻別方法はエコー検査で十分といえるかというのが主な争点の一つであった。
正中頚嚢胞と異所性甲状腺の峻別は重要である。なぜならば、正中頚嚢胞であれば切除しても特段健康状態に影響は生じないが、異所性甲状腺だった場合は,甲状腺機能が失われるあるいは低下する結果をもたらす可能性が高いためである。峻別方法について、相手方は、文献を引用しつつ、甲状腺エコー検査で、正常な位置に甲状腺組織があれば、峻別可能であるとする立場をとっていた。一方、当方は、それだけでは不十分で甲状腺シンチグラムを必須とする文献もあるし、摘出時には外観から異所性甲状腺であると疑えるから、摘出前に術中迅速病理検査を行うこともできたはずであるとして、エコー以外の検査を実施して慎重に峻別すべきであった、あるいは、少なくとも、そのような方法があることを両親に説明すべきであったと主張した。
■解決
相手方側と和解が成立した。解決金は、1800万円であった。
なお、相手方側は、医療ミスはなかったが、患児の負担を真摯に受け止め和解を選択した
とのコメントが、本件事件を報道した新聞に掲載されている。
■若干のコメント
正中頚嚢胞と異所性甲状腺の峻別については、どのような方法を用いて行うべきかについて、医師の見解に相違がみられるが、もっとも大切なのは、患者側に十分な情報が提供され、事前にどのような検査方法をとるかということについて、医師と患者が真摯に協議することである。
甲状腺シンチグラムには放射線被曝のリスクもあるが、エコーには読影を誤るというリスクもある。摘出前には、術中迅速病理検査という方法もある。医療を受ける患児の立場に立って、甲状腺機能低下という結果を招かないように、医療機関には慎重にも慎重を期して欲しいとの思いから、本事件について寄稿することとした。(文責:高橋 智)
■ ■
正中頚嚢胞は形成外科で扱う疾患です。
私は35年間形成外科医をしていますが、
異所性甲状腺を疑ったことは、
一度もありませんでした。
術前に甲状腺シンチをしたこともありません。
せいぜいCTを撮ったくらいです。
小さな子どもの画像診断は、
動かないようにするだけでも大変です。
■ ■
私が手術をしたとしていても、
見落とした可能性はあります。
でも、
頚嚢胞の手術をしたのに、
何か充実性組織があれば、
変だな
…と感じたと思います。
■ ■
変だな
…と手術中に思ったら、
どうしたでしょうか?
迅速病理検査ができる病院は少ないです。
病理医もいないことがあります。
手術前に申し込んでいないと、
準備に時間がかかるのでできないこともあります。
■ ■
患者さんには申し訳ありませんが、
私も同じ誤ちをした可能性があります。
学会発表でもあれば気付きますが、
この裁判事例を読むまで知りませんでした。
頚嚢胞は、
耳鼻科や小児外科でも手術をします。
高橋智先生の努力を無駄にしないためにも、
われわれは気をつける必要があります。
形成外科の先生は覚えておいてください。
昔の記憶
新聞の人事欄2014
新聞にはネットに出ないことも載ります。
北海道新聞には、
北海道の企業や病院の人事が掲載されます。
今朝の北海道新聞には、
北海道新聞社の決算と人事が載っていました。
私の札幌西高校の同期もいました。
偉くなってました。
■ ■
帯広で開業している友人から、
FBで知らせてもらったことがありました。
新しいJA帯広厚生病院の看護部長さん
形成外科にいた人じゃない?
すごく優秀だって先生が言ってた…
私はその記事を見落としていました。
■ ■
さくらんぼさんと同じように、
【お悔やみ広告】は必ずチェックしますが、
新聞の最初の方にある、
企業の人事欄はめったに見ません。
友人に教えてもらって見つけました。
うれしいことに!
JA帯広厚生病院看護部長さんは、
元東5病棟の看護師さんでした。
♡やったぁ!♡
■ ■
看護師と子育て、
看護研究発表、
見事に両立なさっていらした、
それはそれは優秀な看護師さんでした。
往診に来てくれた同期の先生に、
優秀な看護師さんと、
私が紹介した看護師さんです。
■ ■
日本熱傷学会で発表した研究は、
座長の先生から…
『帯広の看護師さんの発表はすばらしい!』
…とお褒めの言葉をいただきました。
自分が褒められたよりうれしかったです。
帯広に帰ってきて、
看護部に報告に行くと、
教育担当の副看護部長さんが、
とても喜んでくれました。
JA帯広厚生病院看護部長さんは光り輝いています。
新聞の人事欄に載るなんてすごいことです。