医学講座

肌のはりと傷の目立ちかた

 私たち形成外科医にとって…
 いかに傷を目立たなくなおすか…?
 とても難しいテーマです。
 美容外科で縫ったから…
 傷が無くなるのではありません。
 傷を目立たなくするノウハウは…
 美容外科より形成外科です。
 キズは残りますか?に書きました。
      ■         ■
 子どもさんの手術時期
 脂腺母斑の手術時期
 頭がやわらかいうちに
 …でご紹介したように…
 同じ部位の手術をしても…
 3~4歳児と…
 思春期では傷の目立ち方が違います。
 傷の経過
 …という2011年10月25日の院長日記に書きました。
      ■         ■
 同じように手術をしても、
 キズが目立つ人がいます。
 一番厄介なのが、
 思春期の子供さんです
 一番きれいに治してあげたいのに…
 キズが目立ちやすいです。
      ■         ■
 部位による差もあります。
 ケロイドの好発部位といわれる、
 胸の谷間、
 お臍の下など、
 どんなに丁寧に手術をしても、
 キズが目立ちます。
 キズが目立ちやすい部位に書いてあります。
      ■         ■
 肌のはりは…
 大人と子どもで違います。
 私のように骨と皮しかないじじいは…
 しわしわです。
 人にもよりますが…
 傷はキレイになおります。
      ■         ■
 若い人の肌には張りがあります。
 何もつけなくても…
 皮膚はぴーんとしています。
 手術後にしっかり管理をしないと…
 傷が目立ちやすい年齢です。
 美容外科の傷が目立たないのは…
 目立ちにくい部位を切るからです。
      ■         ■
 目立つ部位の傷を目立たなくするには、
 まず傷に緊張をかけないことです。
 傷が落ち着くまで3ヵ月はかかります。
 特に最初の1ヵ月くらいの間は、
 傷に緊張をかけないように…
 肌色のサージカルテープを貼ります。
 最近は目立たないテープも販売されています。
 とにかく傷の安静を保つことが大切です。

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医学講座

ボケないための頭の使い方

 平成25年7月14日、朝日新聞、天声人語です。
 体が引き締まり、日に焼け、すこぶる元気そうである。すこし前に退職した会社の先輩と先日偶然会い、立ち話をした。日々の暮らしぶりを楽しげに語ったが、そこには秘訣(ひけつ)があるらしい。
 ▼「キョウヨウ」と「キョウイク」なのだという。教養と教育かと思いきや、さにあらず。「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである。なるほど何も用事がなく、どこにも行かない毎日では張り合いがあるまい。かつての同僚から聞かされて実践しているという。
 ▼その同僚も誰かから聞いたというから、かなり流布している教えなのだろう。調べてみると、『頭の体操』で知られる心理学者の多湖輝(たごあきら)さんの著書に行き着いた。一昨年に出した『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』で紹介している。
 ▼多湖さんも100歳に近い大先輩に教わったのだそうだ。「ボケないための頭の使い方」を実に巧みに表現した言葉だと絶賛する。老後をどう生き生きと過ごそうかと誰しも考える。この話はわかりやすく、納得感もあるから、伝言ゲームよろしく広がっていくのも道理だろう。
 ▼日々の原稿に追われる身としてはまだ先の話と思いたくなるが、山登りや畑仕事に忙しい件(くだん)の先輩に諭された。「いまのうちから考えておけ」。たしかに定年を迎え、突然訪れた空白の時間の大きさに心身の失調をきたす人もいると聞く。
 ▼生来のものぐさ向けのボケ防止策はないものか。多湖さんも勧めるようにせめてよく笑うことにしようか。
      ■         ■
 若い人には興味がない内容だと思います。
 来年還暦を迎える私にとって…
 実に興味深い内容です。
 私の美唄市立日東美唄小学校6年生の担任が、
 松嶋和幸先生でした。
 松嶋先生は…
 夏休みに東京の大学で勉強をしていらっしゃいました。
      ■         ■
 田舎の炭鉱街に住んでいた
 けんいち少年にとって…
 松嶋先生が話してくださった…
 東京の土産話は…
 実に新鮮でした。
 松嶋先生が…
 東京ではこんな本が売れていると…
 小学生に紹介してくださったのが…
 頭の体操でした。
      ■         ■
 私は小学生から高校生まで…
 ず~っと頭の体操を愛読していました。
 残念なことに…
 光文社のカッパブックスは処分してしまいました。
 長い間、私の本棚にありました。
 多湖輝(たごあきら)先生の…
 多湖(たご)という読み方や…
 千葉大学教授という肩書きも小学生から覚えていました。
      ■         ■
 頭の体操を読んだことが…
 私の人生にどう影響したかはわかりません。
 でも…
 多湖輝(たごあきら)先生の…
 100歳になっても脳を元気に動かす習慣術
 …を買って読もうと思いました。
 奥さんにも読ませたいと思います。

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医学講座

頭がやわらかいうちに

 年齢とともに…
 覚えることよりも…
 忘れることが多くなります。
 本間家では…
 物忘れ外来行く
 …が会話でよく出ます。
      ■         ■
 頭がやわらかいうちには、
 若くて何でも記憶できるうちに…
 しっかり勉強しておきましょう…
 …という意味で使われると思います。
 形成外科医にとってみると…
 頭皮の手術はやわらかいうちにです
 大人と子どもでは頭皮のかたさが違います。
      ■         ■
 頭蓋骨が発達した大人は…
 頭の皮膚が硬いです。
 逆に…
 あかちゃんの頭皮はとてもやわらかくて薄いです。
 ちょっとぶつけただけで切れます。
 注意が必要です。
      ■         ■
 やわらかくてよく伸びる皮膚は縫いやすく…
 傷も目立ちにくい特徴があります。
 脂腺母斑を… 
 子どものうちに切除した方がいいという私の考えは、
 一生のうちに…
 いつか手術で切除するのだったら…
 なるべく傷が目立たない時期がいいということです。
      ■         ■
 頭がやわらかいうちに手術した傷は…
 頭がかたくなってから手術した傷より… 
 目立たないことが多いです。
 思春期になって…
 頭にぶつぶつの母斑があって…
 『お前、頭になんかついている!』
 …と友人に指摘されると…
 かなりショックです。
 頭がやわらかいうちに手術を受けてください。

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医学講座

脂腺母斑の手術時期

 2013年7月9日の院長日記、
 子どもさんの手術時期への追加です。
 皮膚科の先生と…
 私の考えが一番違うと思われるのが…
 脂腺母斑(しせんぼはん)という母斑の手術時期です。
 赤ちゃんの時に…
 頭に毛が生えていない黄色っぽい部分があるので気づきます。
      ■         ■
 『あれっ…』
 『ここだけ毛が生えていない!』
 …っとお母さんが気づきます。
 皮膚科へ行くと…
 『脂腺母斑(しせんぼはん)』という母斑です。
 大きくなって局所麻酔で取れるようになったら…
 取ったら良いです。
 …と説明されることが多いです。
      ■         ■
 大きくなって…
 局所麻酔で取れる年齢になって…
 形成外科で切除したとします。
 頭が大きくなっているので…
 どうしても傷が残ります。
 頭皮も厚くなっています。
 それだけ皮膚の緊張が強くなっています。
 どんなに丁寧に手術をしても…
 小さい時に受けた手術と比べると…
 手術後の傷が目立ちます。
      ■         ■
 脂腺母斑はある程度の年齢(30歳以上が多いです)になると…
 基底細胞癌(きていさいぼうがん)という皮膚ガンになることがあります。
 悪性度の低い癌ですが…
 増殖して大きくなります。
 皮膚のできものにもいろいろあります
 癌になる人はまれですが、
 大人になると母斑は隆起します。
      ■         ■
 一番困るのが思春期です。
 脂腺母斑という名前のように…
 思春期になって…
 ニキビが目立つ年齢になると…
 それまで平坦だった部分が…
 脂腺の発達とともに…
 盛り上がってくることがあります。
      ■         ■
 頭皮の中に…
 昆虫の卵がついたように見える子もいます
 皮膚科の先生に…
 大きくなったら…
 局所麻酔で取るようにいわれました。
 …と形成外科に来られます。
      ■         ■
 思春期に…
 頭に傷をつけるのは抵抗があります。
 塾や学校で…
 なかなか通院できません。
 プールもしばらくお休みです。
 小さいうちにとっておけばよかった
 …とは患者さんには言えません。
      ■         ■
 頭に小さな毛が生えていな部分がある赤ちゃん。
 もし脂腺母斑だったら…
 医療費が【無料】のうちに手術で取ってください
 子どものうちの方が…
 頭皮は薄くて柔らかいです。
 皮膚に緊張もかかりにくいので…
 傷あとも目立ちにくいです
 おじいさん先生からのアドバイスです。

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院長の休日

福島第一原発、吉田昌郎(まさお)さんの死を悼む

 平成25年7月11日、朝日新聞、天声人語です。
 美談調や英雄視は、だれよりも本人が迷惑だろう。ただ、背負わされた責任とストレスはいかばかりだったかと思う。人間の創りだしたものが人間を呑(の)み込もうとする修羅場で陣頭指揮をとった。文字どおり「最後の砦(とりで)」だった。
 ▼おととい亡くなった福島第一原発の事故発生時の所長、吉田昌郎(まさお)さんに重なる故人がいる。28年前の夏に墜落した日航ジャンボ機の機長、高浜雅己さんである。背景も状況も異なるが、ともに制御不能となってのたうつ巨体と必死に格闘を続けた。
 ▼日航機は、垂直尾翼が壊れたという致命的な出来事を知り得ぬままだった。「これはだめかもわからんね」という機長の声をボイスレコーダーは拾っている。福島原発も内部の様子は分からない。「これで終わりか」と吉田さんは思った。
 ▼そういえばジャンボも、あの事故まで安全神話に包まれていた。まことしやかな神話が崩壊するたびに、文明の墓場のような光景が繰り広げられる。技術者として人間として、吉田さんにはもっと色々語ってほしかった。
 ▼本社命令に逆らって海水注入を続けなければ、結果はさらに悲惨だったかも知れない。「あの人だから団結できた」という現場の声も聞く。それでも福島の被害は、かくも甚大である。
 ▼折しも訃報(ふほう)の前日、電力4社は原発10基の再稼働を申請した。しかし緊急時の作業者の被曝(ひばく)限度などは、具体的な検討が進んでもいない。ご冥福を祈りつつ思う。「身を挺(てい)しても」の気概頼みで原発を操ってはならない。
      ■         ■
 58歳の死は早すぎます。
 私と同い年です。
 心からご冥福をお祈りいたします。
 医学的な根拠はありません。
 強いストレスにさらされた人は、
 長生きできないように思います。
      ■         ■
 TVや新聞で見た吉田所長は、
 ほんとうによくやってくださったと思います。
 一人の人間として、
 吉田昌郎さんに、
 心からお礼を申し上げたいです。
 私たちを救ってくださって
 ありがとうございました
      ■         ■
 天声人語に書かれていた、
 日航ジャンボ機の機長
 高浜雅己さんのことは…
 すっかり忘れていました。
 これはだめかもわからんね
 …という状況で最後まで操縦杆を離さなかったと思います。
 人の生死にかかわる職業人のすごさです。
 お二人のご冥福をお祈りしています。

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医学講座

子どもさんの手術時期

 昨日の院長日記、
 耳前瘻孔(じぜんろうこう)に、
 まみ子師長さんからご質問をいただきました。
 耳前瘻孔の手術は何才くらいで手術するのが良いのでしょうか?
 皮膚科に相談に来られる患者さんもおり、
 形成外科に紹介状を書きますが
 何才くらいがベストなのか?
 と疑問に思っていました。
      ■         ■
 ベテラン師長さんでも迷いますし、
 ベテラン医師でも迷うことがあります。
 子どもさんの手術時期は難しいです。
 はっきりしているのは、
 生後3ヵ月頃の唇裂手術
 生後1歳6ヵ月頃の口蓋裂手術
 10歳過ぎの小耳症手術くらいでしょうか?
      ■         ■
 耳前瘻孔のように…
 小さな穴があるだけで…
 炎症を起こしていない状態でしたら…
 一生手術をしない人もいらっしゃいます。
 化膿して…
 赤く腫れると困るだけです。
      ■         ■
 麻酔技術の発達により、
 小児でも安全に麻酔がかけられるようになりました。
 昔は…
 大きくなって局所麻酔で手術ができるようになってから…
 …というのがありましたが、
 今は小さなうちに全身麻酔もありです。
      ■         ■
 昨日のコメントには…
 【医療費無料】を書きました。
 小学校に上がると…
 塾やお稽古事もあります。
 なかなか学校を休むこともできません。
 幼稚園も休みたくないです。
 どうせ手術をしなくてはいけないなら…
 小さいうちにするのも一つの方法です。
      ■         ■
 小児の手術は全身麻酔でします。
 原則として入院手術になります。
 日数は手術内容によって違います。
 米国では…
 医療費が高額なので…
 日本で入院手術でするものも…
 日帰りが多いと聞きます。
      ■         ■
 一つ言えることは…
 どうせ手術をしなくてはならないなら…
 医療費がかからなくて
 安全確実に手術ができる時期がいいと思います
 副耳の手術などは…
 1歳未満でも私はしていました。
 お母さんが育児休業中だと…
 たとえ小さな手術でも受けやすいというのも理由です。
 逆に…
 緊急性がないのに…
 嫌がる子どもを押さえつけての手術はしませんでした。

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医学講座

耳前瘻孔(じぜんろうこう)

 耳にはさまざまな病気があります。
 耳の前に…
 生まれつき小さな穴がある人がいます。
 耳前瘻孔(じぜんろうこう)と言います。
 最初から形成外科に来る人はまれです。
 耳鼻科でも手術をしています。
      ■         ■
 小さな穴が開いていて…
 一生、何の問題もない人もいます。
 厄介なのが感染です。
 この穴からばい菌が入って感染します。
 一度感染すると…
 なかなか治りません。
 ちょっと切開しただけではダメです。
      ■         ■
 一見…
 粉瘤の穴のようにも見えます
 粉瘤と同じように…
 垢(あか)がたまります。
 くさい黄色い垢が出ることもあります。
 この耳前瘻孔の手術は…
 粉瘤の手術よりずっと厄介です。
 簡単ではありません。
      ■         ■
 耳鼻科で手術をしたのに…
 再発を繰り返して… 
 形成外科に紹介される患者さんもいらっしゃいます。
 小児の場合は…
 入院して全身麻酔で手術をしていました。
 瘻孔(ろうこう)という穴が深いのです。
      ■         ■
 新人研修医に任せられる手術ではありません。
 穴の奥は…
 軟骨の深さまであります。
 軟骨膜まで取らないと…
 取り残すことがあります。
 手術のポイントは取り残し無しです。
      ■         ■
 穴が小さいので…
 小さな傷で治ります
 …なんて言うと…
 訴訟になる可能性があります
 穴は小さくても深いので…
 耳珠(じじゅ)の近くまで切開します。
 丁寧に縫合してアフターケアーをすると…
 傷はあっても目立たなくなります。
 耳の前の穴が感染したら…
 形成外科を受診してください。

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医学講座

耳の形で困ること

 昨日の院長日記、
 立ち耳の症例2013に、
 さくらんぼさんからコメントをいただきました。
 たち耳で困ったと聞いた事もないですし、
 耳がない赤ちゃんや
 おしりの穴がない赤ちゃんはおりました
 確かにさくらんぼさんのおっしゃる通りです。
      ■         ■
 耳がなくても…
 聴力は正常な子どもさんもいらっしゃいます。
 おしりの穴がない赤ちゃんは…
 鎖肛(さこう)という病気です。
 手術の対象になります。
 いろいろな病気があります。
      ■         ■
 耳の形はさまざまです。
 日本と欧米でも考え方は違います。
 欧米では…
 悪魔の耳が嫌われることが多いと聞きます。
 日本では…
 七福神のように…
 特徴のある耳を喜ぶこともあります。
      ■         ■
 耳の形で困ることは…
 幼稚園の節分で…
 鬼のお面をかけられないとか
 マスクがかけられないとか…
 眼鏡がかけられないとか…
 その程度かも知れません。
      ■         ■
 副耳(ふくじ)という…
 小さな突起がついている赤ちゃんもいます。
 日常生活で困ることはありません。
 大人でもついている人もいます。
 副耳は健康保険で切除できます。
 K288副耳(介)切除術2,240点という手術です。
 小さいうちに切除する人が多いです。
 日常生活で困ることはなくても…
 他人と違うところを手術で治すのも形成外科の仕事です。 

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医学講座

立ち耳の症例2013

 今日は立ち耳の症例をお見せします。
 ご協力いただいた患者さんに…
 感謝しています。
 立ち耳の手術①
 立ち耳の手術②
 立ち耳の手術③
 …を2012年11月16日から18日まで書いています。
      ■         ■
 立ち耳の手術は…
 二重まぶた埋没法のように…
 糸で固定するだけの手術で…
 戻らないというクリニックもあります。
 私は反対の立場です。
 しっかり切って治しても…
 戻ることがあるのが立ち耳です。
      ■         ■
 『切る』といっても…
 『切る』のは耳の裏側です。
 傷は表からは目立ちません。
 裏側から【切って】…
 軟骨膜をはがして…
 軟骨を糸で固定します。
 固定した糸は残ります。
      ■         ■
 耳が立っていても…
 日常生活で不自由なことは少ないです。
 寒い地方で凍傷になりやすいかも…?
 ヘッドホンがちょっと痛いことがあるかも…?
 その程度だと思います。
 ただ女性だと…
 髪型に制限ができます。
 耳が見えることがあります。
      ■         ■
 ありがたいことに…
 日本の健康保険では…
 立ち耳や埋没耳を…
 保険適応で手術できます。
 耳の形で困っている方は…
 是非、形成外科を受診してください。

術後7ヵ月

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院長の休日

ラベンダーの手入れ

 昨日の院長日記、ラベンダー開花2013に…
 なっちゅんさんからコメントをいただきました。
 元実家の庭のラベンダーは
 私が一番小さい鉢植えを購入したのを
 父に植えて貰い、
 毎年大きくなり、他の花の迷惑になるほどでした。
 父に「少し切っていい?」と聞かれて、
 よくよく見ると手で大きく抱えるほどになってました。
 その後も大きくなってましたよ。
 何故、道庁前のラベンダーは細くなっていくのでしょう?
      ■         ■
 もっともな疑問です。
 お父様の…
 「少し切っていい?」が…
 毎年の手入れになっていたのです。
 ラベンダーは…
 花が咲いた後で…
 枝を切らなくてはだめです
      ■         ■
 よく公共スペースに植えられたラベンダーが…
 無残にな姿になっていくのを見ます。
 公園や花壇のラベンダーは…
 勝手に切ることができません。
 お父様だって…
 可愛いお嬢さんが買ってくれたラベンダーを…
 無断で切ることはできないので…
 (きれいに咲いているけど)
 ちょっと切っていいかなぁ?
 …とことわっていらしたのです。
      ■         ■
 ラベンダーは…
 毎年新しい芽を出して…
 枝も伸びて行きます。
 ファーム富田のラベンダーを見ると…
 毎年丁寧に手入れをしたあとがあります。
 下の枝は鋏で切ってあります。
 この作業…
 中腰で結構きつい作業です。
      ■         ■
 私がラベンダーを育てていた頃は…
 毎年、切っていました。
 今はマンション暮らしになってしまったので…
 残念なことに…
 趣味の園芸ができません。
 退職して暇になったら…
 またはじめたいと思っています。
 私の老後の夢です。

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