院長の休日
親が心配_赤字決算2013
私の院長日記は、
親も読んでいます。
親のパソコン設定
という2012年2月23日の院長日記に書いてあります。
私は親孝行な息子ではありません。
めったに実家には行かないし…
行ってもあまり話しもしません。
息子なんてこんなものかも?です。
■ ■
たまたま電話したところ、
あんたの院長日記に…
赤字決算って書いてあった。
大丈夫か?
…と心配されました。
はいはい、
大丈夫です。
倒産しませんから、、、
■ ■
どこの病院が儲かっているか知りたかったら…
法務局へ行って調べるとわかります。
北海道庁へ行って、
医療法人の収支決算を調べることもできます。
もうかっている病院はもうかってますが、
倒産する病院もあります。
一番敏感なのは取引業者さんです。
■ ■
内科系の病院ですと、
薬剤購入費がかなりの額になります。
薬問屋さんは…
掛売りですから…
経営が危ない病院には敏感です。
札幌美容形成外科は、
12月決算で、
薬代は1月末に引き落としされます。
薬代はしっかり払えます。
■ ■
医療機関の経営は難しいです。
私のように…
決算前に収支を見て、
頼りになる会計事務所がついていれば、
収支見込額を出せますが…
帳簿の数字すら読めない院長や経営者もいます。
■ ■
これから開業を考える先生は、
最新の医療機器を揃えるよりも、
経理と労務管理を覚えることをおすすめします。
会計事務所にもいろいろあります。
費用ばかりかかって頼りにならないところもあります。
東京のアトラス総合事務所をおすすめします。
社会保険労務士の先生にも相談してください。
私は北海道医師協同組合の田中猛先生をおすすめします。
札幌美容形成外科は倒産しません。
どうぞご安心ください。
私の母親です
医療問題
赤字決算2013
医療法人札幌美容形成外科は12月決算です。
平成25年1月1日から平成25年12月31日までの収支を計算し、
来年、札幌市保健所を通じて、
北海道知事に決算報告を出します。
札幌法務局へも報告します。
残念ながら…
平成25年度は大幅な赤字です。
■ ■
原因は、
わき汗ボトックスです。
多汗症ボトックス注射料180円が原因です。
国際的な標準価格が約3万円のアラガン社製ボトックスが、
なんと92,249円という薬価です。
どう考えてもおかしな国です。
儲かったのはGSKという製薬メーカーです。
■ ■
予想していたこととはいえ…
昨年の倍以上の患者さんが来院してくださいましたが…
薬問屋さんへの支払いが大変でした。
クリニックも赤字決算になりました。
来年4月の診療報酬改定でも、
おそらく180円の注射手技料は変わらないと思います。
医師と看護師で…
一人30分くらいかけて180円はないです。
■ ■
安倍政権の来年度予算案を見ると…
医療費の増大が国を苦しめているようです。
私は一人の国民として声を大にして言いたいです。
問題なのは国の医療行政です。
薬剤の許認可システムです。
莫大な費用をかけて認可した結果が、
データー捏造論文(ねつぞうろんぶん)です。
■ ■
海外で承認されている医薬品を、
もっと早く認可すべきです。
美容目的のヒアルロン酸製剤などは野放し、
エステの違法脱毛の野放しです。
これが日本の厚生労働省の実態です。
ボトックスにジェネリック医薬品を!
是非、導入していただきたいです。
英国製Dysportはとても信頼できる製剤です。
医療費抑制には制度の見直しが急務です。
昔の記憶
病棟にもサンタさんは来ます
平成25年12月24日、朝日新聞朝刊、声の欄への投稿です。
病棟にもサンタさんは来ます
医師 大木 学(東京都 43)
クリスマス前夜、外来診療の終わった病院の更衣室。白衣を脱いで、大きな紙袋から赤と白の帽子、衣装、ふさふさの白い眉、あごひげを取り出し、医者からサンタクロースへ変身です。病棟では、トナカイやツリーに扮した看護師たちが待っています。もう何年も受け継がれてきている大切な病棟のイベント、「クリスマス回診」の始まりです。
クリスマスソングとともに各患者さんの部屋を回り、看護師がしたためたメッセージカードを届けます。写真を撮ったり、握手したりの楽しいラウンドです。
ここは内科病棟、待っているのはその昔子供だった大人たち、ご高齢の方もたくさんおられます。顔をクシャクシャにして満面の笑みを浮かべるおばあちゃん、撮影に照れてソワソワしたおじいちゃんのサンタを見るその瞳は本当に子供のように輝いています。その瞬間、病棟のサンタは感じます、本物のサンタがつかの間、この場に舞い降りたことを。その奇跡的な瞬間に一番驚いているのは、実は病棟のサンタなのです。
翌朝、患者さんが語ってくれるサンタ話に素知らぬ顔で耳を傾けながら、心の中で本物のサンタクロースに感謝を伝えます。今年もありがとう。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
投稿者の大木先生は、
きっと心優しい内科の先生です。
クリスマスになると…
形成外科病棟にもサンタさんが来ました。
私もサンタになったことがあります。
痩せていて貧相なサンタでした。
■ ■
病棟クリスマスの主役は看護師さんです。
忙しい業務の合間に、
患者さん一人ひとりへ、
プレゼントやメッセージを準備していました。
病棟によっては…
サンタの衣装を準備していたところもありました。
サンタ衣装が無い病棟では、
小児科病棟から衣装を借りて来てくれたこともありました。
■ ■
私は…
痩せた貧相なサンタでしたが…
サンタがよく似合う先生もいました。
看護師さんの子どもさんが…
病棟クリスマス会に参加してくれたこともありました。
子どもさんからプレゼントをもらって…
おじいちゃんの患者さんがとても喜んでいました。
子どもだった♡かなちゃん♡も大きくなったと思います。
サンタクロースに感謝の日です。
メリークリスマス
昔の記憶
山下達郎のクリスマス・イブ2013
明日はクリスマス・イブです。
今日は休診日なので…
車で…
山下達郎のクリスマス・イブを聴いていました。
10年も乗っている車です。
カーナビを新しくしたので…
HDに曲が入っています。
■ ■
何回聴いても、
何年聴いてもいい曲です。
来年還暦のじじいでも…
若い頃を少し想い出します。
結婚前に…
奥さんとクリスマスを…
いっしょに過ごしたことはありません。
どちらも仕事でした。
■ ■
たまにしか会わないから、
喧嘩もしませんでした。
私が…
人生で一番楽しかった頃です。
研修医の給与は安く…
お金もありませんでしたが…
胸をときめかせた頃でした。
土曜日に心ときめかして搭乗したのが…
ANA778便(伊丹行)でした。
■ ■
今は旅行するのも…
せいぜい学会の時くらいです。
海外にも行かなくなりました。
札幌は雪が降って…
すっかりホワイトクリスマスになりました。
この曲を教えてくださった…
弁護士の高橋智先生に感謝しています。
信頼できる弁護士さんです。
医学講座
私の好きな言葉『仕事とは…』
私の好きな言葉シリーズです。
若者には無限の可能性がある。
決して諦めてはいけない!
…は旺文社大学受験ラジオ講座でお聞きした、
勝浦捨造先生のお言葉です。
次に好きなのは…
サントリーのエール広告
…に出ていた伊集院静さんが書かれた文章です。
■ ■
2009年4月9日の院長日記でご紹介しました。
その仕事は
ともに生きるためにあるか
職場とは
ともに働き、
生きる家である。
仕事は長く厳しいが、
いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。
■ ■
平成21年4月1日の朝日新聞朝刊に、
サントリーの広告が掲載されました。
その伊集院静さんが書いた文章が好評で、
4月7日の朝日新聞夕刊に掲載されました。
私もよい文章だと思いました。
引用して掲載します。
■ ■
その仕事は
ともに生きるためにあるか
新社会人おめでとう。
君は今春、どんな仕事に就いただろうか。どんな仕事、職場であれ、
そこが君の出発点だ。
今、世界は経験したことのない不況にある。金を儲けるだけが、自分だけが富を得ようとする仕事が愚かなことだと知っていたはずなのに、暴走した。なぜ止められなかったのか。それは仕事の真の価値を見失っていたからだ。人を騙す。弱い立場の人を見捨てる。自分だけよければいい。それらは人間の生き方ではないと同時に仕事をなす上でもあってはならないことだ。仕事は人が生きる証しだ、と私は考える。働くことは生きることであり、働く中には喜び、哀しみ、生きている実感がたしかにある。
だから出発の今、真の仕事、生き方とは何かを問おう。
その仕事は卑しくないか。
その仕事は利己のみにならないか。
その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。
その仕事はともに生きるためにあるか。
今何より大切なのはともに生きるスピリットではなかろうか。一人でできることには限界がある。誰かとともになら困難なものに立ちむかい克服できるはずだ。会社とは、職場とはともに働き、生きる家である。仕事は長く厳しいが、いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。笑ってうなずく時のために、新社会人の今夜はともに祝おう。
その日のために、皆で、ハイボールで乾杯。
その日のために、皆で乾杯。
伊集院 静
(以上、朝日新聞の広告より引用)
■ ■
私もその通りだと思います。
職場とは
ともに働き、
生きる家である。
仕事は長く厳しいが、
いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。
私はお酒はほんの少ししか飲みません。
このサントリーの広告は気に入りました。
■ ■
私のような個人経営のクリニックは、
院長も職員も家族のようなものです。
自分の子どもと過ごすより、
長い時間を職員と共有し仕事をします。
美容外科や形成外科は、
見た目を治す仕事です。
私はこの仕事が好きです。
患者さんの喜ぶ顔を見るのが、
生きがいです。
■ ■
時にはクレームもいただきます。
目に左右差がある。
腫れがまだ取れない。
つらいこともありますが、
がんばって仕事をしています。
生きるためです。
今日から年末まで毎日手術です。
毎日、細心の注意を払って手術をしています。
昔の記憶
若者には無限の可能性がある
決して諦めるな!
若者には無限の可能性がある!
私の好きな言葉です。
新成人へ贈る言葉2013-②
という2013年1月14日の院長日記や、
数学と医学
という2007年12月25日に書いてあります。
■ ■
来年還暦を迎える私は、
決して頭の良い子どもではありませんでした。
学校で一番になったことはありません。
地域で一番優秀な高校でもありませんでした。
クラスでもトップになったことはありません、
どちらかというと…
青白い顔をした
神経質そうな少年でした。
■ ■
私が医師免許を取得できて…
こうして医師として働いていられるのは…
たくさん先生のおかげです。
一番印象に残っているのは、
予備校時代に教えていただいた、
生物の矢野雋輔先生(やのしゅんすけ)です。
■ ■
世の中には頭のいい人がいます。
私の頭は凡人なので…
他人より多く勉強しました。
高校生の時も…
彼女もいない不遇な青春時代でした。
何度も繰り返し書いています。
■ ■
私が人生で一番勉強したのは…
医科大学ではありません。
予備校です。
一番記憶に残っている講義は、
予備校の講義です。
大学受験ラジオ講座も忘れられません。
■ ■
私の好きな言葉が無限の可能性です。
若者には…
無限の可能性がある。
決して…
あきらめてはいけない。
昔、旺文社の大学受験ラジオ講座で、
勝浦捨造先生が、
くりかえし述べられたお言葉です。
■ ■
勝浦先生の担当は数Ⅰ(すういち)。
数学の基礎です。
先生の関西なまりのあるお言葉、
今でも覚えています。
一度や二度の失敗で、
くよくよするんでない!
と北海道弁で言います。
■ ■
受験は自分との闘いです。
人生も自分との闘いがよくあります。
センター試験前の時期は…
誰でも弱気になります。
『もうだめだ…』
『また、来年もかぁ…』
…と考える時期です。
私自身がそうでした。
■ ■
私は、毎年、必ず矢野先生のことを想い出します。
矢野雋輔(やのしゅんすけ)先生は、
藤女子大学の教授でした。
私が通った、
桑園予備校(現在はありません)
札幌予備学院(現、河合塾札幌校)で、
生物の講義を担当してくださいました。
苦手だった…
生物の分類を
『お経(きょう)のように覚える』記憶法
…を教えてくださいました。
■ ■
単調になりがちな…
生物の講義を、
楽しく、興味深く教えてくださいました。
矢野先生がいらっしゃらなかったら…
私は医学部へ合格できなかったと思います。
もちろん医師にはなれませんでした。
■ ■
高校~予備校の
受験生の頃…
見たいTVもがまんして…
彼女がいた友人を…
横目で羨ましく思いながら…
毎日、必死で勉強していました。
■ ■
あぁ~~!
今日もまた寝ちゃった!
ここまでやろうと思ったのに…
あぁ~~!
また同じ問題を間違った!
これで3回目だ。
あぁ~~!
また同じ単語の意味を忘れた!
前回、辞書を引いたのは、
つい一週間前だ。
(私は辞書の単語に日付をつけて、
何回、同じ単語を引いたか記録していました)
■ ■
こうして苦労して勉強していました。
合格発表の日まで、
自分が合格する自信はありませんでした。
私の生き方は…
この受験生時代に築かれたようにも思います。
後輩の先生が、
私のことを…
ストイックだと言ったことがありました。
良い意味なのか…?
悪い意味なのか…?
わかりません。
■ ■
決して諦めるな!
若者には無限の可能性がある!
この言葉を…
私と同じように…
努力している若者に贈ります。
がんばれ!
いつかきっといいことがあるょ。
医学講座
縫合の数はキレイと一致しません
よく、
何針縫いました?
…と聞かれることがありました。
傷の大きさを表現する単位として…
10針縫いました
…ということがあります。
正確な表現ではありません
■ ■
最近お問い合わせがあった質問です。
二重切開の修正を考えています
顕微鏡で何針も縫うと…
きれいに治りますか?
答えは
NOいいえです。
縫合の数と傷がきれいに治ることは、
必ずしも一致しません。
■ ■
よく形成外科に入りたての医師がやる間違いです。
先生、ばっちりです。
細かく…
がっちり縫いましたから…
大丈夫です。
自信あります。
■ ■
新人研修医が縫った傷を見ると…
あぁ~あ
なんてこった…
こんな縫い方じゃ…
傷ががっつり残るょ…
とほほ…
…ということがあります。
■ ■
私たち形成外科医は傷を丁寧に縫います。
縫合の数も多いです。
ですが…
数多く縫えばいいってもんじゃありません。
顕微鏡を使っても同じです。
きつく縫うのがよくありません。
糸の食い込みが…
傷あとになって残ります。
傷の横に小さな点々がついている人や、
はしごのようにきずあとが残っている人が…
このきつく縫いすぎです。
■ ■
傷をキレイになおすには…
もちろん縫い方の技術もありますが、
手術後の安静、
傷のケアー、
お化粧の時期と仕方、
体質などの影響を受けることがあります。
数多く縫ゃ~いいってもんじゃありません。
業務多忙で更新が遅くなりました。
申し訳ございません。
これから帰宅です。
院長の休日
大浦憲子様ご逝去から一ヵ月
大浦憲子様がお亡くなりになって…
早いもので一ヵ月になります。
今年も残すところ10日余りです。
大浦武彦先生にとって…
人生で一番大変だった年だと思います。
大浦憲子様も、
大浦武彦先生もカトリックの信者です。
■ ■
カトリックには月命日はないそうです。
私の義父が亡くなった時には、
浄土宗のお坊さんが自宅にいらしてくださり、
お経をあげてくださっていました。
私は法事の時だけ行きましたが、
仏教の習慣もわからず…
足がしびれたことくらいが記憶に残っています。
■ ■
カトリックでは、
ミサという儀式が教会で行われます。
お聞きしたところによると、
大浦先生は早朝から教会に行かれ、
お祈りをされたそうです。
大浦先生のご親戚は長崎で、
奥様も長崎に納骨されると伺いました。
ありし日をしのび、
心からご冥福をお祈りしています。
77歳とは思えない美しい方でした。
昔の記憶
赤ちゃんが生まれました2013
昨日の院長日記でご紹介した…
大浦憲子様からのお礼状は、
2年前の平成23年11月15日の消印がありました。
まさか2年後にお亡くなりになるとは…
夢にも思っていませんでした。
2年前は何をしていたか…?
院長日記を読んでみました。
■ ■
PCでご覧いただいていいる方は、
院長日記の左側にカレンダーがあります。
そのカレンダーの下に、
過去の日記更新・情報があります。
2011年の11をクリックすると…
2011年11月の院長日記が出てきます。
カレンダーが2011年11月に変わります。
一日も休まず書いているので順番に読めます。
■ ■
形成外科医になってよかった
…という2011年11月14日の院長日記があります。
結婚式にご招待していただいたことが書いてあります。
形成外科医はつらいこともありますが、
この仕事を選んでよかったと思うこともあります。
私の人生で忘れられないよい記憶です。
■ ■
今年、若いお二人に赤ちゃんが生まれました。
たまたまLINEで知りました。
可愛い赤ちゃんです。
私はじいちゃんの心境で…
とても喜んでいます。
子育ては大変ですが…
がんばっていただきたいと思います。
じいちゃん先生も応援しています。
昔の記憶
大浦憲子様からのお礼状
さくらんぼさんにお願いして、
毎年、大浦武彦先生に果物をお送りしていました。
奥様から丁寧なお礼状をいただいていました。
果物が着いた翌日には…
もうお礼状が届いていました。
とても素晴らしいお手紙です。
おそらく…
大浦武彦先生もお礼状をご覧になったことはないと思います。
■ ■
平成23年11月15日の消印があるお手紙です。
暖かな日が続き家の回りの冬支度がらくな年です。
お変わりなくご活躍のご様子うれしく存じます。
平素お世話になり感謝いたしております。
只今は山形の高価なお品御恵送下さりありがとうございました。
果物の女王ラ・フランス 食べ頃楽しみにしております。
昨日より主人九州に行っており、おかげさまで元気に過ごしてます。
ようやくマンションに移る事に、一年先ですのでゆっくり整理します。
寒さに向かい御自愛下さいませ。
お心遣いありがとうございました。
かしこ
■ ■
この文章を入力していると…
奥様の声が聞こえてくるようです。
とても素敵な奥様でした。
11月19日にお亡くなりになって…
今週の木曜日で一ヵ月になります。
心からご冥福をお祈りいたします。
たくさんのことを教えていただき、
ありがとうございました。
大浦憲子様に感謝しております。