医学講座
日本形成外科学会2009-①
今日から横浜で
第52回日本形成外科学会です。
横浜は暖かで、
北海道とは一ヵ月の差があるように感じます。
今日は朝から夕方まで、
学会に参加していました。
午前9:00から眼瞼(まぶた)の発表がありました。
信州大学形成外科の先生のご発表が
たくさんありました。
■ ■
午後は、美容外科の発表を聴きました。
学会の内容については、
明日の日記でご報告いたします。
今日は特別講演でお聴きした、
多摩美術大学教授、
岩倉信弥先生の講演について書きます。
岩倉先生は元本田技研工業㈱
常務取締役(商品担当)。
本田技研でデザインを担当されたデザイナーです。
■ ■
講演のタイトルは
直伝(じきでん)・本田流ものづくり
岩倉先生は1964年に本田技研工業㈱に入社されました。
講演の中で、
創業者の本田宗一郎さんに、
ホンダの中で一番多く叱られたとお話しくださいました。
乗用車の天井には、
両サイドに一本ずつレールのようなものがついています。
これをモヒカンモールと呼びます。
■ ■
ある日、Honda1300を作っている、
鈴鹿工場で、
本田宗一郎さんが、
かんかんに怒っているので、
すぐに来るように呼ばれました。
本田技研が、
乗用車の生産をはじめた頃です。
それまで二輪車では、
スーパーカブなどヒット商品を出していましたが、
乗用車の生産には慣れていませんでした。
■ ■
当時の乗用車の天井は、
金属をつなぎ合わせて、
ハンダ付けをしていました。
ハンダ付けの部分がガタガタになるので、
職人さんがその部分を削っていました。
鉛(なまり)が入ったハンダを削ると、
職人が鉛中毒になって死んでしまう。
すぐにやりなさい!
と真っ赤な顔で、
社長に怒られました。
■ ■
すぐにということは、
翌朝には結論を持って
社長に報告しなければなりません。
苦心して考えたのが、
金属の接合部につけるモールでした。
今の乗用車にはすべてついている、
天井のモールは、
本田宗一郎さんに怒られてできた、
岩倉先生のアイデアでした。
■ ■
本田技研工業㈱は、
岩倉先生が在籍した35年の間に、
会社が潰れるかもしれないという危機が
3度ありました。
それを支えたのが
ホンダの原点である、
買って喜び、
売って喜び、
つくって喜ぶ
という
3つの喜びです。
■ ■
心をこめて商品をつくる
(ものづくりを)心底愛し
信じて身をゆだねる
難しいほど楽しい
毎日(いいアイデアやデザインを)考えて、
そのことを想(おも)っていると…
ふっといいアイデアが生まれてくる。
そのことを
想(そう)なくして創(そう)なしと
講演でお話しくださいました。
■ ■
形成外科や美容外科も、
デザインをして美を創る仕事です。
車づくりに通じる部分があります。
岩倉先生のお話しをお聴きして、
この大不況の時代に、
ヒット商品を生み出す、
ホンダの力の原点がわかりました。
自分の手術で、
喜んでいただく
のが自分の喜びとなることを
再認識いたしました。
昔の記憶
仕事と家庭の両立
よく家内と喧嘩になります。
『メールの返事書いているから静かにして!』
『考えているから黙っていて!』
家内も負けじと反論します。
『あなたは四六時中仕事をしている。』
『家庭の団欒(だんらん)というのがない。』
『じゃぁ、あんた代わりに書いてょ!』
■ ■
私は働き者の頑固おやじです。
メールのご返事も…
ためてしまうと書けなくなるので、
時間がある時に…
すぐに、ご返事をするようにしています。
返事に困るメールもいただきます。
できる限り、
‘親切に’ご返事を書くようにしています。
■ ■
海の向こうからでも…
私を頼ってメールをいただいたのですから…
できる限りのご返事を差し上げようと思っています。
世の中には、
思いもかけずに、
悲惨な結果に困っていらっしゃる方も…
少なからずいらっしゃいます。
私の拙い(つたない)文章を読んで、
ご相談をいただいたら、
できる限りお力になりたいと思っています。
■ ■
私は形成外科も美容外科も好きです。
まだ目も見えるし…
手も動くので…
細かい手術もしています。
一番楽しいのは、
手術でキレイになっていただいた時です。
嬉しそうな笑顔を見ると…
よかったなぁと思います。
■ ■
先日の日記でご紹介した、
サントリーの広告の文章が気に入っています。
職場とは
ともに働き、
生きる家である。
仕事は長く厳しいが、
いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。
■ ■
仕事は楽しいことばかりではありません。
人生も同じだと思います。
人生で最良の時は…
長くは続きません。
若くてキレイだった奥さんも歳をとりました。
私も今年は55歳になります。
残された人生を…
他人に迷惑をかけずに生き、
少しでも人のお役に立ちたいと思っています。
■ ■
昔は、こんなに仕事も忙しくなく、
一時間でも一緒にいたいと思ったものです。
年齢とともに…
仕事も変わりました。
こんな私でも頼ってくださる方がいらっしゃると、
老体に鞭打ってがんばっています。
日本形成外科学会で横浜へ来ました。
ホテルで無線LANの設定に手間取り、
更新が遅くなりました。
申し訳ございませんでした。
24歳の時です。
この頃は喧嘩はしませんでした。
院長の休日
赤ちゃんが大きくなりました
産休中の職員が、
赤ちゃんを連れてクリニックに来てくれました。
赤ちゃんは生まれた時の体重が…
2倍になっていました。
『孫は文句なしに可愛い』
とはよく言ったものです。
■ ■
妊娠中も働くのは大変なことだと…
あらためてわかりました。
私には有給休暇もなく、
代診も頼めないと偉そうに書きましたが…
おかあさんも…
24時間、あかちゃんから目が離せません。
おっぱいも待ってくれません。
子どもを育てるのは大変なことです。
■ ■
日本の少子化率は世界でもトップクラスで…
このままだと国が滅びることになります。
経済政策も大切ですが、
子どもを産んで育てるという、
種の保存にとって大切なことを、
もう少し真剣に考える時期だと思います。
私のようなじいちゃんや
ばあちゃんが頑張って働いて…
子どもを育てやすい社会をつくることが
大切だと思いました。
さくらんぼさん
安産のお守りありがとうございました♪
医学講座
医師の言葉
医師の言葉について、
平松様からのコメントをいただきました。
「日常生活に困ってるかい?」
と聞かれたので
「それほどでもありませんが、曲げ伸ばしが辛い…」
まで言いかけたときに、
「だから。困ってるかいって聞いてるの」
と言葉をかぶせられ、違う病院を受診してみようと考えました。
■ ■
「痛い」事に困っているから1年も通い続けているのです。
日常生活に支障があるからではなく、
痛い事に困っているのです。
原因のわからない痛みの辛さを切々と訴えました。
「こちらでわからなかったら諦めようと思って受診させていただきました」
と言うと、
本来なら1週間待ちのMRI検査をしてくださり、
午後からは手術で先生が診察できないにも関わらず、
時間を割いて結果を教えてくださいました。
■ ■
中学2年生の子どもが
『先生、ぼくの病気は治るんですか?』
と医師に尋ねたところ、
『あぁ、一生治りません。』
と答えられた先生もいらっしゃいます。
その先生は、
札幌市内でも大きな病院の先生で、
『一生治らない病気』の権威です。
先生、本人は忘れていらっしゃると思いますし、
別に悪気があって言ったとも思えません。
■ ■
医師の立場から医師を弁護させていただくと、
現在の保険医療制度では、
時間をかけて外来で説明すればするほど、
病院の赤字が増えます。
次に待っていらっしゃる患者さんからは苦情が出ます。
多忙な医師の代わりに、
困っている患者さんに捕捉説明をしてくれる、
看護師さんはいません。
■ ■
一人で一日に何十人も外来を診るのは、
正直なところ辛いものです。
朝、8:30から診療をはじめて、
お昼ごはんが15:00なんてこともあります。
外来で待っていらっしゃる方がたくさんになると、
必然的にスピードアップを迫られます。
予約制をとっていて、
予約時間を2時間以上過ぎても、
順番が回ってこないこともあります。
■ ■
医師免許がなくてもできるような、
次回受診日の予約とか、
手術日の調整など…
すべて一人の医師がしなくてはなりません。
電子カルテが導入されると…
患者さんの方ではなく、
パソコンの画面に向かって、
慣れないキーボードと奮闘する先生もいます。
■ ■
こんな混雑した外来で、
お一人おひとりに丁寧に説明するのは、
とても大変なことなのです。
でも、
一番の問題点は医師側の認識です。
「お坊ちゃま成功者」
「お嬢ちゃま成功者」
として医学部へ入学された学生さんがいます。
■ ■
センター試験で高得点を取った学生さんの、
国語の能力は…
マークシートでは良くても…
実際の医療現場では役に立ちません。
『おはようございます』
も言えない医師がいます。
医学部に入学後に、
医学英語という科目はありましたが、
正しい、
美しい、
医療用日本語会話なんて科目はありません。
■ ■
私自身を含めて、
医学部教育に携わる医師で、
美しい日本語を指導できる教官がいません。
私は札幌美容形成外科を開業してから、
美しい敬語を身につける本
㈶NHK放送研修センター、日本語センター
河路 勝 著
中経出版
ISBN 4-8061-2163-0
を購入して日本語を勉強しました。
■ ■
この本は、
トヨタ自動車がレクサス販売店を立ち上げた時に、
従業員の方が参考にしていらした本です。
テレビでトヨペット店から
レクサス店へ移動した女性スタッフが
この本を片手に特訓を受けていました。
それを東京のレクサス販売店に伺って、
本を購入しました。
■ ■
医師だけではなく、
今年、社会人となられた新人さんにもおすすめです。
名医になるのは難しいですが、
患者さんにしっかり丁寧に説明できる医師を育てるには、
日本語の教育が必要です。
そのためには、
受験にはない日本語の使い方が必要です。
もちろん、一番大切なのはその医師の人間性です。
昔の記憶
お母様からのコメント
4月1日の日記で引用させていただいた、
北海道新聞の『いずみ』の、
平松奈緒美様からコメントをいただきました。
コメント:
こんばんは。
札幌医大について色んなサイトを見ていましたら、偶然こちらに辿り着きました。
ヒットしたタイトルの最後に「四浪」と書かれていたのを見つけ、もしかしたらこの先生も四浪だったのかしら…と思い、早速開いてみましたら、自分が投稿した記事が目に入り驚きました…。四浪は先生ではなく、自分の息子でした…失礼致しました。
自分の知らないところで、お医者様からこんな有難いお祝いのお言葉を頂いていたなんて感激致しました。メールでやり取りしていた息子にすぐに知らせました。本人もすぐに拝見させて頂き、同様に驚き、そして感激していました。本当にありがとうございます。
息子は生後7ヶ月で小児喘息の宣告を受けました。小学校高学年までは何度も何度も入退院を繰り返しました。最後の入院は一昨年の10月…医学部を目指して勉強している最中でした。
発作がおきて時間外に病院に駆け込み、先生の顔を見た時の「やっと楽になれる」と言う安心感が忘れられないと話しておりました。
まだ漠然としているのでしょうが、小児科医を目指したいと言うのも、そんな経験からなのだと思います。
息子はこの4年間で、勉強以外のとても大切な事をたくさん学びました。私達親は普通の公務員とスーパーのパートです。してやれる事は限られていましたが、その中で最大限の努力をしてくれたと思っています。私達は医師になって欲しかったのではなく、努力の結果は報われる…人生に無駄はないんだと言う結果と感動を味わってほしいと思い続けていました。それが、息子の願っていた結果に繋がった…と言う事だと思っています。
長々と失礼いたしました。私も今違う感動を味わっています。本当にありがとうございました。
■ ■
お母様からのコメントは、
2009年4月18日午前2時32分に着信していました。
夜遅くまでスーパーで働き、
深夜にネットで私の日記をご覧いただいたのでしょうか?
コメントをいただきありがとうございました。
あらためておめでとうございます
ご子息は新入生オリエンテーションが終わり、
講義がはじまった頃でしょうか?
■ ■
今頃の時期は、
各クラブからの勧誘が盛んで、
新歓(しんかん)と呼ばれる、
新入生歓迎のコンパが行われている…?
のだろうと推測します。
平松様のご子息だけではなく、
今年、入学した多くの学生さんが
新生活をはじめられています。
■ ■
平松様が書かれていたように、
努力の結果は報われる…
人生に無駄はないんだと言う結果と感動を
味わってほしいと思い続けていました。
私も、まったくその通りだと思います。
私が尊敬する、
予備校時代にお世話になった、
矢野雋輔先生は、
受験生は厳しいけれど…
夢がある人生で最もロマンチックな時期だと、
18歳の私に教えてくださいました。
■ ■
医師になっても…
仕事はきついし…
自分の技量に限界を感じることもあるし…
最善の努力をしたつもりでも、
最悪の結果となり、
裁判所で被告席に座らされる医師もいます。
■ ■
私の人生も平坦ではありません。
かつては同僚に裏切られ…
実の娘にも信頼の絆を切られました。
ビルの改築問題などで…
夜も眠れないことがあります。
でも、こうして嬉しいお便りをいただくと、
元気を出して働こうという気持ちになれます。
平松様ありがとうございました。
ご多幸を祈念しております。
院長の休日
森のゆ
『先生、ここの温泉とても疲れが取れるのでどうぞ…』
と温泉の回数券をいただきました。
おかげ様で、もう3回も行かせていただきました。
十勝のモール温泉を思わせる茶色のお湯で、
とてもリラックスできました。
お肌もつるつるになります。
昨夜も行かせていただきました。
ほんとうにありがとうございます。
■ ■
森のゆは
〒061-1102
北広島市西の里511-1
電話 011-375-2850
国道274号線沿いにあります。
札幌から長沼方向へ向かい、
ゆるい下り坂を下りると、
JR千歳線の高架下をくぐります。
次の交差点(厚別東通との交差点)を過ぎてから
右手の小高い丘の上にあります。
■ ■
JR千歳線で札幌から新千歳空港に向かうと、
快速エアポートは通過しますが、
『上野幌駅』付近から、
左手の丘の上に見えるのが、
山根園パークゴルフコースです。
このクラブハウスにあるのが、
天然温泉『森のゆ』です。
とてもよいところです。
■ ■
JRから見ると、
新札幌を過ぎると左手の丘の上に
札幌日大高校が見えてきます。
札幌日大高校近くを通る広い通りが
国道274号線です。
この道路の右手の丘の上に『森のゆ』が見えます。
実は、この場所は私がよく通った場所でした。
ちょうど札幌市厚別区と北広島市の境界近くです。
昔は山根園というジンギスカンのお店だった気がします。
■ ■
私が中学校3年間を過ごした大夕張と
札幌を結ぶ定期バスの通路でした。
中3の時は札幌まで模擬試験を受けに来ました。
その頃から、
北海道住宅供給公社が
北広島の西の里に宅地を開発しました。
夕日がきれいに見える住宅地です。
ちょうど札幌市内へ夕日が沈むように見えます。
■ ■
帯広厚生病院へ赴任した3年間は、
帯広へ帰る道の途中でした。
ここを過ぎると『札幌…さようなら…』
逆に帯広から帰ってくると、
この付近から札幌の街の明かりが見えてきます。
ようやく『札幌まで帰ってきたなぁ~』と思う場所でした。
『森のゆ』の露天風呂に入っていると、
JRの音が遠くに聞こえてきます。
■ ■
快速エアポートの音。
JR貨物の貨物列車の音。
列車の音がするたびに見ていると、
目を閉じていてもわかるようになりました。
温泉はとてもリラックスできます。
『森のゆ』の券をくださった、
○○様に心から感謝いたします。
元気をいただいて今日も働きました。
ありがとうございました。
院長の休日
ご主人のお言葉
さくらんぼさんからいただいたコメントに、
ご主人の
あちらの落ち度でも
こちらが謝るのが
次につながるんだ
と主人がいってました。
が心に残りました。
■ ■
さくらんぼさんのコメントです。
年配の常連さんで
ラ・フランスしか買わない方でしたが
10箱くらい送る方でした。
電話がきて
「 ラ・フランスおいしかった。同じの送ってくれる?」
と言われ送りました。
そしたら、すぐ電話がきて
「何送りましたか?またラ・フランスがきたんだけど」
私は「ラ・フランスですよね?」
お客様は「 りんごっていったでしょ!」
え〜 りんご?
■ ■
さくらんぼさんの
ラ・フランスもりんごも最高です。
今まで食べたことがない最高の味でした。
最高の果物作りには、
雪がある時期から剪定をなさり、
芽が出たら
芽かきをして一株にするという、
とても手間がかかる作業があることを知りました。
お得意様に好意で、
サービス品として入れて差し上げた
りんごが最高だったので、
そのりんごをご希望だったのですね。
■ ■
札幌美容形成外科にいらしたご婦人も、
採血後に黒くなったところを心配して、
朝早くにいらっしゃいました。
黒くなった部位は、数日でおさまり、
心配していた手術後の腫れも軽度でした。
手術後、一ヵ月で
キズがわからないくらいキレイになったので、
もう一度治せると思われたのでしょう。
■ ■
担当した受付職員は、
『私のおばあちゃんも、一人で淋しくてかまって欲しいので…』
『よく、いろいろなことを言っています。』
『気になるような左右差ではなく、』
『目もしっかり見えていました。』
と言っていました。
私にはやさしさが欠けていたのかも…?
とちょっと反省しました。
■ ■
私もさくらんぼさんのご主人のように、
治して差し上げればよかったのかなぁ…?
と考えました。
しかし、健康保険で手術をしていると…
何度も手術を繰り返すことはできません。
査定というペナルティもあります。
たとえ無料で治したとしても、
逆に気になってしまうこともあります。
ここが医療の難しいところです。
さくらんぼさんのご主人にお会いしたくなりました。
2009年4月14日のラ・フランス
昔の記憶
アカディ
私は子どもの頃からお腹が弱く、
中学校時代は、
よく保健室のお世話になっていました。
保健室の堀先生はやさしく、
お腹が弱い私に…
正露丸をくださいました。
高校生から予備校生時代には、
ヤクルトを買って飲んでいました。
■ ■
いつ頃からだったか覚えていませんが…
お腹の弱い私は、
アカディという雪印乳業が作った『牛乳』しか
飲みませんでした。
ふつうの『牛乳』を飲む時は、
温めたり、紅茶に混ぜて飲んでいました。
本間家の冷蔵庫には、
いつもアカディが入っていました。
■ ■
アカディはふつうの『牛乳』とは違い、
ちょっと甘みがありました。
乳糖が分解されているので、
甘いのだと思っていました。
愛犬のチェリーを飼ってから、
犬に『牛乳』を与えてはいけないと
本で読みました。
未熟児だったチェリーの仔犬には、
犬用ミルクを買って与えました。
■ ■
アカディを犬に与えてもよかったのか?
悪かったのか?
今でもよくわかりませんが、
愛犬のチェリーはアカディが大好きでした。
私が『チェリー、アカディ飲もうか…?』
と声をかけただけで、
わんわんと冷蔵庫の方へ行きました。
アカディは私とチェリーの『牛乳』でした。
■ ■
チェリーが亡くなってからは、
アカディの減る量が少なくなりました。
それでも常に冷蔵庫に入っていました。
アカディは売っているスーパーが限られていました。
ヨーカドーにはありません。
ダイエー
マックスバリュー(旧札幌フードセンター)
生協
にしかありませんでした。
■ ■
先週から、
家内が『お父さん、アカディが見当たらない…』
と言っていました。
『今度、生協に行ってみるね』
代わりに
「おなかにやさしく」という、
赤いパッケージの牛乳が冷蔵庫にありました。
その「おなかにやさしく」を飲んだら、
夜に私のお腹が…
ごろごろゴロゴロと大騒ぎしていました。
■ ■
昨夜、ネットで検索して…
ようやくアカディが
「おなかにやさしく」になったことを知りました。
スーパーでも、
アカディがなくなるというお知らせは見ませんでした。
お世話になったアカディありがとう。
無くなるのだったら…
チェリーとの想い出の味を
ゆっくりと味わっておけばよかったです。
医学講座
美容外科医の悲哀
美容外科の先生は、
高給で…
当直がなくて…
キレイな女の人を相手にして…
さぞ優雅な生活だろうと…
思っていらっしゃる方は?
いらっしゃいませんか?
■ ■
当直がないのは事実ですが、
朝から深夜まで働いています。
私からのメール返信が深夜で、
驚かれた方も少なくないと思います。
一年365日、
一日も休まずに働いています。
有給休暇もありません。
代診を頼んだこともありません。
■ ■
高給優遇だったのは…
過去の話しです。
今、高給優遇で迎えられるのは…
レーシック専門の眼科医です。
でも、そのうち価格破壊が進みます。
高給優遇は長くは続きません。
機械さえあれば、
眼科専門医でなくてもできる手術は、
あっという間に安くなります。
■ ■
キレイな女の人相手の手術は疲れます。
もともとお直しの必要がないくらい美人です。
ちょっとの失敗も許されません。
若い男性相手の包茎手術の方が…
『世界中どこへ行っても…』
『恥ずかしくないように手術するので、』
『がんばってくださいょ!』
とか…言って手術しているので気が楽です。
■ ■
私はキレイな花を見るのも、
作るのも好きです。
高校生の時から趣味の園芸を見ていました。
(最近は時間がないので見ていません)
毎日診療をしていると、
患者さんから…
励ましていただくことが多いのですが、
たまに凹むことがあります。
■ ■
昨日いらした高齢の女性です。
採血の痕が少し黒くなっただけで、
心配してクリニックにいらしていました。
皮膚も血管も弱く、
ふつうに採血しても黒くなります。
手術をすると、もっと黒くなって、
パンダのようになることもありますょ。
ご心配でしたら手術はなさらないでください。
と何度も申し上げました。
■ ■
手術日もご心配なようでしたので、
娘さんに手術室に入っていただき、
手術中も娘さんに手を握っていていただきました。
細心の注意を払って止血し手術をしました。
腫れは軽度でした。
とても見やすくなったと喜んでいらっしゃいました。
昨日、一ヵ月後にいらして…
片方だけ半分しか切っていないので
下がってきたので治して下さい。
と言われました。
■ ■
左右とも切った長さはまったく同じ。
若干の左右差はあるものの…
黒目はしっかり出ていました。
職員が見ても
私が見ても
再手術で治すような左右差ではありませんでした。
術前と術後の写真を準備して、
再手術をすると、
もっと左右差が目立つことを、
丁重にご説明いたしました。
■ ■
ご満足いただけないのは、
私の技術不足のためです。
申し訳ございませんが、
技術の限界を感じました。
こんなことがあるととても疲れます。
昔、北大形成外科の先輩が
おばあさんの手術をして、
手術部位から糸が出てきました。
何度か続けて糸が出たので、
『どうせ安い糸つかってんだべさ!』
と言われて凹んでいました。
当時、使っていたのは最高級の糸でした。
こんなこともたまにあります。
院長の休日
北大植物園
昨日の休診日に、
北大植物園を見に行ってきました。
北大植物園は、
名前の通り北海道大学の附属研究施設で、
札幌農学校時代に、
クラーク博士が農学教育に植物園の必要性を建議され
設置された施設です。
明治19年(1886年)開園以来約120年。
園内は広さ13万3千㎡、
120年前の自然地形に
約4000種の植物を栽培・分類し
生態学的展示を行なっています。
(北大植物園HPより引用)
■ ■
住所:札幌市中央区北3条西8丁目
電話:011-221-0066
4月29日「昭和の日」から開園 (5月4日のみどりの日は無料開放)
開園日:4月29日~11月3日
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝祭日の時は翌日)
開園時間:
4月29日~9月30日_AM9:00~PM4:00(退園時間PM4:30)
10月1日~11月3日_AM9:00~PM3:30(退園時間PM4:00)
入園料:
大人(高校生以上)400円
小人(小・中学生)280円
■ ■
現在は冬季閉園中で温室のみ開館しています。
私が見に行ったのは、
植物園南側にある塀の内側に咲いている花です。
ここは、私が平成元年~平成6年まで勤務した、
旧市立札幌病院の北側です。
現在はSTV札幌テレビ放送の隣に
ヤマダ電機が新店舗を建設中です。
その向いでひっそりと紫の花が咲いていました。
植物園HPを見ても名前がわかりません。
おそらくそこの住宅に住んでいらした
職員の方が植えられたのでしょう。
■ ■
意外と知られていない、
札幌という大都市の中にあるオアシスのような、
北大植物園です。
現役の北大生と北大職員は、
入園料が無料です。
私も北大形成外科に勤務していた頃に、
一~二度、無料で入園させていただきました。
札幌美容形成外科からも歩いて10分以内で行けます。
お時間がある時に、是非一度訪れてください。
北大植物園に咲いていた花
追記:チオノドクサという園芸用の花のようです
2009年4月12日