院長の休日
先輩からの年賀状
お正月休みも今日で終わりです。
あっという間のお正月でした。
明日からまた手術です。
今年いただいた年賀状に、
とても勇気づけられた言葉がありました。
北大第二外科出身の外科医、
昔、勤務した病院の院長先生でした。
■ ■
60才台は人生の働き盛りです。
お元気にご活躍ください。
たった2行のひとことで、
とても元気をいただきました。
先輩はありがたいです。
あたたかいひとことに感謝しています。
■ ■
還暦を過ぎ、
今年は61歳になります。
定年退職する友人が多い中で、
自分はいつまで手術ができるだろう?
患者さんに迷惑をかけないように、
事故を起こさないように、
ついついそんなことを考えます。
■ ■
最近多い手術は、
目の手術です。
他院で埋没法を受けたんですが…
目が開きません。
私、眼瞼下垂症でしょうか?
このような相談メールが、
お正月にも来ました。
■ ■
写真を送ってもらうと…
二重の線はついていますが、
黒目は半分しか出ていません。
もともと眼瞼下垂症で、
挙筋機能が悪い人は、
埋没法では目が開きません。
他院で受けた方の再手術は大変ですが、
今年も困っている人の役に立ちたいと思います。
あたたかい先輩の一言に感謝しています。
院長の休日
先生、私、元気にしております
早いもので、
お正月も3日です。
今日は一日年賀状の整理です。
今年もたくさんの年賀状をいただき、
ありがとうございました。
年賀状はいいものです。
■ ■
今年いただいた年賀状に、
先生、私、元気にしております。
…と書いてくださった方がいらっしゃいます。
札幌医大形成外科に在職中に、
皮膚癌の手術をした方です。
■ ■
小さなできものを取ったら、
皮膚癌だったので、
他の病院から紹介されました。
私が拡大切除をして、
リンパ節郭清もしましたが、
再発しました。
■ ■
私は困って、
師匠の吉田哲憲先生に相談しました。
吉田先生は、
もう一度病理検査を見直してくださり、
化学療法と、
放射線治療をしてくださいました。
患者さんもがんばって治療を受けてくれました。
■ ■
皮膚の毛の一部が癌になったものです。
最初は、
赤っぽい腫瘤(かたまり)です。
痛くも、
かゆくもありません。
触ると気になる程度です。
■ ■
髪の毛の中で、
後ろなので、
自分ではよく見えません。
手遅れになることもあります。
最初に手術をしてから、
15年近く経過しています。
♡元気にしております♡
正月からよかったとうれしい気持ちです。
院長の休日
お正月に学会誌整理2015
今年のお正月は、
私の部屋
(…といっても納戸です)
(窓もない部屋です)
(せいぜい2畳)
(せまいスペースです)
(ほんとうです)
…の整理をしています。
■ ■
困っているのが学会誌です。
30年分以上の、
日本形成外科学会誌、
克誠堂出版の形成外科、
米国形成外科学会誌(PRS)
その他の学会誌があります。
■ ■
分量が多いのが、
米国形成外科学会誌(PRS)です。
最新版は、
オンラインで読めます。
iPadでも読めます。
読むために、
年間10万円以上の料金を払っています。
円安で費用が増えました。
■ ■
困るのが古い本です。
最新版はオンラインで読めますが、
古い版は、
PDFファイルだけです。
自分で論文を書いていた頃は、
苦労して論文をコピーしていました。
今は便利な時代になりました。
■ ■
専門医には価値がある学会誌も、
ふつうの人には重いごみです。
スペースが無くなってきたので、
お正月に、
学会誌の整理をしています。
今日は1月2日ですが、
まだまだ終わりそうにありません。
他の先生はどうしていらっしゃるのか?
今度お聞きしたいと考えています。
院長の休日
謹賀新年2015
あけましておめでとうざいます。
札幌はおだやかな元日を迎えました。
私の家(マンション)からは、
ビルの上に初日の出が見えました。
その後も晴れの良いお天気です。
今日は北海道神宮へ初詣に行きました。
■ ■
私のおみくじは末吉。
おみくじは、
良いものから順番に、
大吉、
吉、
中吉、
小吉、
末吉、
凶、
大凶
…の順番らしいです。
■ ■
うちの奥さんは大吉でした。
私の末吉は、
凶の一つ前、
あらあら新年から運が良くありません。
でも書いてある中味を読んでみると、
そうでもなさそうです。
■ ■
北海道神宮
御神籤(おみくじ)
願事:他人を助けよ 人の助けにて叶います
待人:来る 音信あり
失物:手近にあり出る
旅行:近い所特に吉
商売:利益相当あり
学問:雑念多し全力を尽くせ
相場:売り買い 待て
争事:勝つことやすし
病気:治り際が大切
■ ■
本間家恒例の新春撮影会は、
大晦日の昨日、
実家に行って撮りました。
私の父:本間寛(ほんまゆたか)2015年3月4日で満89歳。
私の母:本間瑞子(ほんまみずこ)2015年4月20日で満87歳。
家内の母:片寄登喜子(かたよせときこ)2015年1月20日で満81歳。
私が今年9月で61歳。
家内が今年4月で59歳です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
院長の休日
2014年大晦日
平成26年も今日で終わりです。
最後までつなたい院長日記を読んでいただき、
ほんとうにありがとうございます。
同業の先生や看護師さん、
医療関係の方にも読んでいただき、
こころから感謝しています。
■ ■
2014年12月29日の院長日記、
無痛分娩で妊婦及び胎児が死亡した事例には、
麻酔科医指導医の、
紅露伸司(こうろしんじ)先生からもコメントをいただき、
大変感動いたしました。
重ねてありがとうございました。
■ ■
私は美容外科に限らず、
医療というのは
困っている人を助ける
サービス業
だと考えています。
■ ■
私たちは医学を勉強し、
医師国家試験に合格し、
国から、
医師免許証をいただき、
人体にメスを入れることも、
劇薬や毒薬を使うことも、
麻酔で患者さんを眠らせることも許されています。
■ ■
医療は進歩しました。
残念なことですが、
医療には事故がつきものです。
航空機事故や、
交通事故は、
事故原因を詳しく調べ、
事故の再発防止策が取られています。
医療事故は隠されることはあっても、
公表され調査されることは少ないです。
■ ■
困っている人を助ける
サービス業で、
間違っても、
人の命を奪ってしまうことは、
絶対にあってはならないことです。
美容外科での死亡事故や重大事故は、
もっと詳細に調査され、
再発防止策が取られるべきです。
■ ■
他の先生が起こした事故は、
いつか自分も起こす可能性があります。
東日本大震災の時に、
アンパンマンの歌が、
人びとを勇気づけてくれました。
私にできることは限られていますが、
アンパンマンの精神で、
困っている人の役に立ちたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
医学講座
美容外科での死亡事故2014
昨日の院長日記、
無痛分娩で妊婦及び胎児が死亡した事例
何度も思い出します。
ほんとうに残念な事故です。
私が妊婦さんの夫だったら、
妊婦さんの父親だったら、、、
…と悲しくなります。
■ ■
残念なことですが、
美容外科でも死亡事故はあります。
数年前まで、
ピンクのど派手なHPで、
開院以来死亡事故ゼロと、
大きく書いてあった美容外科チェーン店がありました。
しばらくして、
その開院以来死亡事故ゼロが消えました。
業界では、
○○院で亡くなったといううわさがあります。
■ ■
死亡事故をよく知っているのは、
救命救急センターの医師です。
札幌市内で異常が起きると、
多くの患者さんは、
市立札幌病院救命救急センターに搬送されます。
DOA(心配停止状態)で搬送され、
蘇生処置がなされて、
心拍が再開しても、
意識が回復しないまま亡くなることがあります。
■ ■
私が知っている美容外科の死亡事故は、
麻酔に関係する事故です。
もう少し早く異常に気付いていれば、
適切に処置がなされていれば、
亡くならなくても済んだと、
私は考えています。
新聞でも、
TVでも報道されていません。
残念な事故です。
■ ■
診療科目を問わず、
医師は常に、
自分も事故を起こす
…と考えて診療にあたるべきです。
大切なのは、
もし異常状態になっても、
適切に対処できる知識と技量です。
■ ■
麻酔科研修の想い出⑥
医療事故を防ぐには⑥
…に書いたように、
偉大な教育者とは、
自分がした失敗を、
いかに繰り返さないか…?
ということを正確に教える人のように思います。
たくさんの麻酔科教授を輩出した、
札幌医大麻酔科学教室には、
ケースカンファレンスという、
症例検討会がありました。
■ ■
私が研修していた当時は、
医局長の本間英司先生が、
閻魔帳(えんまちょう)と呼ばれたノートを持って、
各手術室を歩いて見ていました。
何かトラブルが発生すると…
ケースカンファレンスで発表が、
命じられました。
毎週行なわれるケースカンファレンスでは、
どうしてトラブルが起きたのか?
トラブルを未然に防ぐにはどうしたら良いのか?
などを詳細に調べて発表しました。
■ ■
一人が起こしたトラブルは、
他の先生が起こす危険性があるからです。
熱心に討論が繰り返され、
容赦ない質問が上の先生からも
下の先生からもありました。
こうした
失敗から学ぶ
失敗を共有する
ということが、
医学の発展には必須だと思います。
■ ■
厚生労働省が行っている、
医療安全政策はだめです。
有益な情報はさっぱり伝わってきません。
私は、
医療事故情報センターニュースを、
定期購読することをおすすめします。
年間3,240円です。
毎月一回送っていただけます。
医療事故情報センター
〒461-0001
名古屋市東区泉1丁目1-35ハイエスト久屋6階
電話:052-951-1731
FAX:052-951-1732
日本の医療事故が無くなることが、
亡くなった妊婦さんと赤ちゃんの供養になります。
心からご冥福をお祈りいたします。
助けてあげられなくてごめんなさい。
医学講座
無痛分娩で妊婦及び胎児が死亡した事例
私が弁護士の高橋智先生から紹介されて、
毎月購読している、
医療事故情報センターニュース、
2015.1.1.№322号です。
この医療事故センターニュースは、
医療者側にとても有益な情報があります。
毎回、身が引き締まる思いで読みます。
今回の322号は、
読んでいて涙が出ました。
医療従事者として、
一人の人間として、
ほんとうに悲しい事故です。
二度と同じような事故が起きてほしくないです。
■ ■
症例報告 その2
無痛分娩による硬膜外麻酔で全脊椎麻酔を生じ、妊婦及び胎児が死亡した事例
堀 康司・間宮 静香(愛知県弁護士会)
【患者】33歳・女性
【医療機関】産科診療所
■事案の概要
1 平成20年12月、無痛分娩を希望し、38週1日で予定分娩開始。硬膜外穿刺後にカテーテルからマーカイン10mlを注入。その2分後に「苦しい…声がでない…」と訴えあり、血圧が72/40まで低下。医師はラクテック500mlの点滴と4L酸素を開始し帝王切開の準備を開始した以外、22分間特別な対応をしなかった(診療録にも記載なし)。その後、大学病院に救急搬送依頼をし、電話で指示を受けボスミン等の投与や挿管がなされたが、搬送後に母子の死亡が確認された(死産)。
2 大学病院からの通報により、警察が司法解剖を行い、診療録を押収した。相手方医師は遺族に対し、アナフィラキシーショックだと説明。
■争点
○医学的争点
・死因はアナフィラキシーショックか、全脊麻か
・全脊麻の場合、硬膜穿刺自体は不可抗力か否か
・テストドーズの重要性とその適否
・全脊麻後の救急処置の適否
○その他の争点
・時効(刑事告訴と医療法人の解散)
■経過
平成20年12月事故発生
平成21年2月初回相談
平成22年2月警察側から告訴意志の確認を求められ告訴状提出
平成22年12月不起訴(嫌疑不十分)
平成25年2月調停申立て
平成26年10月調停成立
1死因
警察と交渉し、診療録と鑑定書の閲覧したところ、司法解剖医はアナフィラキシーショックの可能性を示唆し、肉眼で硬膜に孔が確認できず全脊麻とはいえないとの見解であった。
後医、病理医、産婦人科医、麻酔医等に意見を仰ぎ、臨床経過は全脊麻に矛盾しないとの意見も得たが、硬膜に孔を確認できないとの司法解剖結果が壁となり死因確定には至らず。
調停申立て後、搬送先大学病院の診療録を再度開示申請し、死後CTを入手できた。司法解剖医に確認したところ、死後CT画像が資料提供されていないことが判明。脳に不自然な空気様の所見があり、Ai情報センターに鑑定を依頼したところ、くも膜下腔のガス所見から、穿刺針がくも膜下まで到達して全脊麻となったと推論されるとの鑑定意見を得た。
2時効
相手方は、医師1名の医療法人であった。遺族より閉院となっているとの連絡があり、相手方代理人に問い合わせるも、休止であって閉鎖していないとのことであった。その後、アナフィラキシーであれ全脊麻であれ、いずれにしても急変時の蘇生処置遅延は明らかとして、あっせん仲裁申請の準備を進めたところ、相手方が既に解散し、清算結了登記済みであることが発覚。医師個人の不法行為責任を追及せざるをえなくなったが、あと数日で告訴から3年を経過するため、急速、調停を提起した(あっせん仲裁の時効中断効は相手方への書類到達時と説明されたため)。
3調停
Ai情報センターの意見書提出後は、全脊麻を前提とした協議となった。相手方は、「全脊麻=過失」ではないと主張し、当方は穿刺後のテストドーズによる観察の欠落を指摘。病院側はこれを争い鑑定を申請するも、蘇生処置遅延の過失は否定できないと認識したようであった。
更なる長期化を望まないとする遺族の希望を踏まえ、鑑定を行わないまま協議を継続し、医師からの謝罪の手紙の交付とともに、4,000万円の和解金の支払いを受けるとの内容で調停を成立させた。
■コメント
警察の介入で診療録入手に時間を要し、死後CTの確認作業も遅れたことが、長期化の一因となった。また、司法解剖による鑑定書をどのように乗り越えるかが課題となってしまった。 CTではガス所見は鋭敏に描出されるが、これを解剖で確認することは困難である。解剖とAiの特性を認識しておくことが重要と感じた。
(文責:間宮静香)
(以上、医療事故情報センターニュース2015.1.1.№322号より引用)
■ ■
全脊椎麻酔は、
トータルスパイナルと呼ばれます。
硬膜外麻酔を行う時に、
誤って硬膜を穿刺してしまうことを、
ドラパンとか
ドゥラパンと呼びます。
dural puncture=硬膜穿刺の略です。
たとえ全脊椎麻酔になったとしても、
マスクで換気していれば、
お母さんは助かったのでは?と思います。
■ ■
一番残念に思うのは、
どうして22分間も、
誰も気付かなかったのか?
…という点です。
事故が起きたのが、
平成20年でした。
元気に生まれていれば、
来年は小学生です。
二度と起こしてはいけない事故です。
悲しすぎます。
心からご冥福をお祈りいたします。
医学講座
育毛剤の改良2014
2014年は私が還暦、
奥さんが58歳になりました。
30年前は、
28歳で♡きれい♡だった奥さんも、
たくさんの悩みを抱えています。
毎日切実なのは、
髪です。
■ ■
お風呂掃除や、
洗面所の抜毛本数でわかります。
毛が無くなってくると、
奥さんのご機嫌が悪くなります。
お風呂掃除も大変になります。
排水が詰まると大変です。
こりゃなんとかしなきゃとなります。
■ ■
髪で悩む女性はたくさんいます。
女性の薄毛にパントガールが効いていますに書いたように、
うちの奥さんはパントガールを内服しています。
一日3回です。
パントガールをのみはじめて、
爪が丈夫になったそうです。
割れなくなったと喜んでいます。
■ ■
残念なことに…
パントガール内服だけでは効果が足りず、
ロゲイン(ミノキシジル)も使っています。
そうすると、
効果が増します。
ここで難問が出ました。
髪がべたべたになる。
ふわっとしない。
■ ■
確かにつけるタイプの育毛剤は、
どうしても髪がべたつきます。
もともと毛が細くて、
ふわっと感が足りないのに、
育毛剤をつけると、
余計に貧相に見えるのだそうです。
確かに…
女性用ロゲインは少しは改良されていますが、
それでもべたべたするようです。
■ ■
そこで、
愛妻家ではありませんが、
最後まであきらめない本間先生が、
女性用育毛剤を改良しました。
ドラッグストアに行って、
女性用整髪料をいろいろ見て、
成分を調べました。
改良型育毛剤を作りました。
奥さんに使ったところ♡好評♡で、
ご機嫌も良くなりました。
2015年には、
札幌美容形成外科で販売しようかと思っています。
昔の記憶
年賀状の準備2014
今年の診療は、
今日を入れてあと4日です。
不況で暇だとぼやきながら…
年末は忙しいです。
忙しい年末に、
年賀状の準備は大変です。
■ ■
毎年、年賀状の宛名は奥さんの担当。
私が本文を準備していました。
今年は、
私が宛名も本文も担当しました。
つまり、
宛名印刷も、
本文の印刷も自分でしました。
■ ■
年賀状2012に、
2012年の年賀状が約500枚と書いてあります。
2015年の年賀状は約400枚です。
喪中の方、
亡くなった方、
さまざまな理由で減りました。
仕方がないこととはいえ、
残念なことです。
■ ■
まぶしかった年賀状
2013年1月11日の院長日記です。
私が奥さんと知り合ったのは…
札幌美容形成外科の下の雪印パーラーです。
思い出の場所
…という2007年6月28日の院長日記に書いてあります。
知り合ってすぐに…
♡LOVE♡ラブ♡
…だったのではありません。
■ ■
数年間は…
年賀状のやり取り程度はする関係でした。
今だったら…
メルアド変更をしたら…
アドレスが変わりました
…と知らせる程度でしょうか?
そんな程度でした。
■ ■
年賀状のやりとりがなかったら…
おそらく結婚することはなかったと思います。
私たちはよく夫婦喧嘩をします。
だから…
年賀状を出したことが…
よかったのか悪かったのかはわかりません。
ただお世話になったのは事実です。
■ ■
今の若い人たちに、
この年賀状のやり取り程度はする関係は、
おそらく理解できないと思います。
喧嘩しながらでも、
なんとか還暦までもちました。
年賀状に感謝してこれからも年賀状を続けます。
今年は私が準備したので、
昨日までに出すことができました。
さくらんぼさんにも、
元旦に届くと思います。