二重・眼瞼下垂

私の目の変化2015

 昨日の院長日記、
 9年前の写真に、
 なっちゅんさんからコメントをいただきました。
 えっ先生、お写真そういえば確かにお若いですが
 目は眼瞼下垂になってなかったんですね。

 いえいえ、
 たまたま写真の撮り方で開い見えただけです。
      ■         ■
 下の写真はデジカメを買う時に、
 カメラを比較するために撮ったものです。
 こんなところで役に立つとは思いませんでした。
 2005年7月21日に撮ったものです。
 表情のせいもありますが、
 すでに眼瞼下垂症です。
 下の運転免許証の写真
 2004年8月
 2009年8月、
 2014年8月のものです。
 2004年8月の写真は
 顎を上げてみているのがわかります。
      ■         ■
 私の眼瞼下垂症を一番先に診断してくださったのが、
 信州大学形成外科の松尾清先生でした
 松尾先生は覚えていらっしゃらないでしょうが、
 平成14年6月に開催された、
 大阪の日本熱傷学会の時でした。
 立ち話で『先生にも(眼瞼下垂)がありますょ』
 …と診断してくださいました。

      ■         ■
 自分では気付いていない眼瞼下垂症の方は、
 たくさんいらっしゃることと思います。
 私も目や肩の疲れのために、
 ビタミン剤を飲んだりしていました
 車の運転もつらくなって
 よく奥さんに交代してもらっていました。
 手術から5年経過しましたが、
 車の運転は楽になりました。
 手術をしてくださった大竹尚之先生に感謝しています。
20060408-1

2006年4月8日

20060408-2

2006年4月8日

20050721

2005年7月21日

200408

2004年

20090819

2009年

20140818

2014年

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昔の記憶

9年前の写真

 たまたま写真を整理していたら、
 9年前の自分を見つけました。
 どうやら、
 52歳の誕生日に撮ったようです。
 当時は西区琴似(ことに)に住んでいました。
 自転車でJR琴似駅まで行き、
 琴似⇔札幌はJRで通勤していました。
      ■         ■
 電動ハイブリッド自転車
 という2006年11月9日の院長日記に載せた写真と、
 2006年4月に広告に載せるために撮った写真です。
 9年前は若いです。
 でも、
 目だけは、
 今のほうがいいです。
 医学の力はすごいです。
      ■         ■
 上の写真に写っているコスモスは、
 雑草が生えていた河川敷を、
 私と父親で耕して、
 コスモスの種を蒔いて育てたものです
 私は花を育てるのが好きなのですが、
 今はマンション住まいなのでできなくなりました。
 退職して元気だったら、
 また花を育てたいと思っています。
 20090908

手を守るためにいつも手袋をします

20060408

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院長の休日

ありがとう冷蔵庫

 開院以来11年間働いてくれた冷蔵庫が、
 突然死しました。
 庫内の電気は点くのですが、
 冷えません。
 よくよく見て
 音を聞いてみると、、、
 モーターが動いていません。
 洗濯機に次いで冷蔵庫を買い替えです
      ■         ■
 院内には冷蔵庫が2台あります。
 今回突然死したのは、
 患者さんに差し上げる飲み物や、
 目を冷やすアイスノン用の冷蔵庫です。
 もう一台は、
 医薬品用の冷蔵庫です。
 この患者さん用飲み物冷蔵庫が、
 より多く開閉していました。
      ■         ■
 ヨドバシカメラに冷蔵庫を買いに行きました。
 『11年前に買った冷蔵庫が壊れました』と伝えると、
 店員さん:11年ももったらいいほうです。
 なるほど、
 11年も働いてくれた冷蔵庫に感謝です。
 私が好きだった、
 SANYO製の冷蔵庫でした。
 残念なことにSANYOという会社が無くなりました。
      ■         ■
 ちょうどよい大きさの冷蔵庫だったのですが、
 同じサイズの冷蔵庫が、
 なかなかありません。
 SANYOの白物家電を継承した、
 ハイアール製の冷蔵庫がありました。
 なんとか同じ位置にぴったり入るので、
 ハイアールの冷蔵庫を買いました。
 前の冷蔵庫はタイ製でした。
 今度のもタイ製です。
      ■         ■
 洗濯機、
 冷蔵庫、
 次は自分が壊れる番かと、
 ちょっと考えてしまいます。
 61歳は若くないので
 突然死して、
 迷惑をかけたくないと思う反面、
 ぴんころで逝けるといいなぁ~
 …とも思っています。
 新しい洗濯機と冷蔵庫が壊れるまで、
 元気で働きたいと思います。
20151027

11年間、休まず毎日働いてくれた冷蔵庫です

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院長の休日

明日は明日の…夢がある

 平成27年10月25日(日)、朝日新聞朝刊、男のひといきです。
 毎週、日曜日の朝はこの投稿を楽しみにしています。
 いつか私も投稿したいです。
 男のひといき
 明日は明日の…
 先日、89歳になる妻の姉が入院している病院へ、妻と2人で面会に行きました。
 姉は、要介護4で認知症が進んでいます。そこで、少しでも脳の活性化の一助になればと、毎回、十ほどの「ことわざクイズ」を出しています。
 ことわざの肝心なところが空白になっているのですが、いつものように、順調に進んで「明日は明日の~」まで来ました。
 このことわざは、いつもすらすらと、難なく答えます。ところが、この日はどういうわけか詰まってしまって、答えの「風が吹く」が出てきません。
 しばらく考え込んで、出てきた答えは「明日は明日の夢がある」。
 「あれ?」と、思わず妻と顔を見合わせました。他のことわざは間違えても、このことわざだけは、今まで一度も間違えたことがないのに、どうしたんだろう。
 でも、その言葉を自分で繰り返すうちに、これはこれで、なかなかいい言葉だなと思えてきました。
 私たち老夫婦も、そんな風に思って毎日を過ごせたらいいなあ。「明日は明日の夢がある」ような生活を送りたいと、元気づけられました。
 (前橋市 宮島 茂 無職 83歳)
 (以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 あと20年で私も80代です。
 20年も生きられる自信はありません
 でも、
 要介護4
 とか
 認知症
 …は他人事ではなく、
 いつ自分が同じ立場になるかも知れません。
      ■         ■
 89歳の奥様のお姉さん、
 妹さんと、
 ご主人が面会に来てくださり、
 きっと嬉しかったのです。
 長い間病院に入院していらしても、
 面会人がいらっしゃらない患者さんもいます。
 きっとおさびしいことだと思います。
      ■         ■
 私が、
 要介護4
 認知症

 …になったら、
 明日は明日の夢がある
 …なんて言えないと思います。
 高齢になっても、
 夢がある生活を送りたいと思いました
 前橋市の宮島茂様、 
 素敵な投稿をありがとうございました。

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昔の記憶

グリム会2015

 昨夜、市立札幌病院の医師OB会、
 グリム会がありました。
 昨年も2014年10月19日に
 グリム会2014
 その前は2010年10月24日に書きました。
 グリム会2010を、
 最初にグリム会を書いたのが、
 2009年11月1日の
 グリム会2009でした。
      ■         ■
 昨日の会には、
 OB20名と
 現役4名の先生、
 合計24名が参加しました。
 現市立札幌病院院長の、
 関利盛先生
 前院長の富樫正樹先生、
 前々院長の吉田哲憲先生もご出席されました。
      ■         ■
 グリム会は、
 とても楽しく有益な会です。
 現役の副院長が3人も出席され、
 和気あいあいとお話しができます。
 最年少は、
 はだ産婦人科クリニック
 羽田健一先生です。
 お父様の後を継いで、
 無痛分娩ができる産院を開業されています。
      ■         ■
 市立病院前整形外科クリニック
 佐久間 隆先生、
 とは、
 亡くなった荻野利彦先生のお話しをさせていただきました
 小樽で内科を開業していらっしゃる、
 大本内科クリニックの大本晃裕先生からは、
 河野通史先生の思い出話しを聞かせていただきました
 私が医師としての青春時代を過ごした市立札幌病院
 いい病院に勤務させていただけたことを、
 恩師の大浦武彦先生に感謝しています。   
20151025

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二重・眼瞼下垂

一週間のお休みで無理な方

 札幌美容形成外科で一番多い眼瞼下垂症手術
 私が聖路加国際病院形成外科で手術をしていただき、
 もうすぐ丸5年になります。
 おかげ様で、
 経過はとても順調です。
 手術をしてくださった、
 大竹尚之先生に感謝しています。
      ■         ■
 自分で受けた手術は、
 他の人にもすすめられます。
 私の術後写真を見て、
 一週間のお休みで、
 手術計画を立てる方もいらっしゃいます。
 ちょっと待ってください。
 一週間のお休みで無理な職種があります
      ■         ■
 他人に顔を見せる職種です。
 大きな会社の社長さん。
 小さな会社の社長さん。
 年中無休で休みがないです。
 取引先から、
 社長、整形したんですか?
 …と言われます。
      ■         ■
 『いゃ~』
 『俺も年だから…』
 『ものが見えにくくなってさ~』
 保険で5万円でやってもらったんだゎ~(北海道弁です)』
 …と平気で言える人ならいいですが、
 気にする人にはおすすめできません。
 取引先の銀行から、
 変な目で見られると困るという、
 神経質な社長さんにもおすすめできません。
      ■         ■
 女性も同じです。
 航空機のCAさん、
 ホテルのコンシェルジュさん、
 不特定多数のお客さんに見られる職種の方、
 デパートで化粧品販売をなさるかた、
 高級ブランドの販売員さん、
 ご自分の顔が商売道具です。
 目が腫れているので仕事ができない職種の方は、
 一週間のお休みでは無理です
      ■         ■
 私のように、
 整形を商売にしている医師は、
 整形したと言われようが、
 目をいじったといわれようが、
 一向に平気です。
 患者さんに傷を見せることもよくあります。
 わかりませんねとも言われます。
 こんな職業だと平気です。
      ■         ■
 手術後の経過は人によって違います。
 私は術後一週間で手術予約が入っていたので、
 とにかく毎日じっとしていました
 食事以外は
 目を閉じてじっとしていました
 これが早く腫れが取れる秘訣です。
 一週間のお休みで手術が無理な方は、
 長期間の休みが取れる時期に手術を受けてください。

手術前です
20101201_pre2
20101201_pre3
20101201_po1
手術直後
20101202_po2d2
20101202_po2d
翌日
48時間後
7日後
4週間後です
201311201
3年後です

20141201-po4y

4年後です

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医学講座

赤ちゃんの食事とアトピー

 平成27年10月21日(水)朝日新聞朝刊、北海道版に掲載された記事です。
 けんこう処方箋
 アレルギーマーチ防ぐには
 KKR札幌医療センター小児センター長_高橋豊
 「アレルギーマーチ」という言葉がある。マーチと聞けば、歩調を合わせて行進し軽快な音楽が流れる、楽しいイメージだと思う。だが、アレルギーが付くとそう穏やかでもない。これは、アトピー性皮膚炎を発症すると、食物アレルギー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎などへとアレルギーの病気が行進するように次々と現れる現象なのだ。
 このように、アトピーは他のアレルギーの病気にも関連している。アトピーを発症した乳児は、色々な食べ物にもアレルギー検査で陽性になる。そうした理由から、アトピーの原因は食べ物にあるという考え方があった。
 だが2008年、英国の研究者が「食物は食べるとアレルギーが治る皮膚から侵入するとアレルギーを起こす」という新しい仮説を発表した。アトピー患者の約3割に、皮膚を守る機能に関連したたんぱく質「フィラグリン」に異常があることも明らかになった。フィラグリンに異常があれば、アレルギーの原因物質が皮膚から体に侵入しやすくなるということだ。
 この新しい仮説が正しいとすれば、乳児が生まれて早い段階で正しいスキンケアをして皮膚を保護し、万が一発症してもすぐに治療をすれば、その後のアレルギーマーチを抑えられる可能性があるということになる。乳児のアトピーは4人に1人程度と多く発症するが、症状が重い子どもでも軟膏(なんこう)を使って正しいスキンケアを行えば、比較的簡単に良くなっていく。
 アレルギーマーチを予防するために、どう子どもに食べ物を食べさせるか、という考え方も大きく変わった。以前は、両親や兄弟にアレルギーの病気がある場合、妊娠中や授乳中に母親がアレルギーの原因となりやすい食物を制限し、生まれてからも食べさせ始めるのを遅らせることが推奨されていた時代があった。
 しかし、新仮説にあるように、こういった予防法に根拠がないことも近年明らかになった。まず赤ちゃんに対してはアレルギーの原因になりやすい卵や乳などを早く与えた方がその食べ物のアレルギー発症を減らすと考えられるようになった妊娠中や授乳中に母親がそれを摂取すれば、乳児の食物アレルギーが減るという報告も出てきた
 このように皮膚の正しいスキンケアを心がけながら、適切に食べていくことが有効だと考えている。以前の考え方がまだ残ってはいるが、こうした新たな考え方をみなさんに知ってもらえたらと思う。
 (KKR札幌医療センター・小児センター長 高橋豊)

 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 この記事は朝日新聞の北海道版に掲載されました。
 私もず~っと間違っていました。
 以前は、両親や兄弟にアレルギーの病気がある場合、妊娠中や授乳中に母親がアレルギーの原因となりやすい食物を制限し、生まれてからも食べさせ始めるのを遅らせることが推奨されていた時代があった
 こういった予防法に根拠がないことも近年明らかになった

      ■         ■
 恥ずかしながら、
 私もうちの奥さんも間違って覚えていました。
 妊娠中や授乳中は、
 お母さんはアレルギーの原因となるものは、
 食べたらダメだと思っていました。
 うちの子がアトピーなのも、
 お母さんのせい
 …と子どもに言われていました。
      ■         ■
 赤ちゃんのスキンケアーは難しいです。
 ちょっと油断すると、
 真っ赤になってしまいます。
 確かに、
 傷ついた皮膚からは、
 容易にアレルゲンとなる物質が、
 体内に入ります。
      ■         ■
 乳児が生まれて早い段階で正しいスキンケアをして皮膚を保護し、万が一発症してもすぐに治療をすれば、その後のアレルギーマーチを抑えられる可能性があるということになる。乳児のアトピーは4人に1人程度と多く発症するが、症状が重い子どもでも軟膏(なんこう)を使って正しいスキンケアを行えば、比較的簡単に良くなっていく。
      ■         ■
 この記事を読んで、
 大切なのは、
 スキンケアーを適切にすることだとわかりました。
 赤ちゃんの皮膚は薄く、
 すぐにただれたり、
 血が出たらりします。
 適切なスキンケアーをします。
 高橋先生ありがとうございました。
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20151023-2
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(以上、朝日新聞より引用、イラスト・佐藤博美)

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院長の休日

院長日記2015

 今日は院長日記記念日です。
 2006年10月22日(日)からはじめました
 実に丸9年。
 自分ながらよくやったものです。
 さくらんぼさんからご声援をいただき、
 なんとかやって来れました。
 なっちゅんさんにもコメントをいただき、
 感謝しています。
      ■         ■
 同級生は60歳で定年退職になったのに
 61歳でも仕事ができることに感謝しています。
 偏屈ながんこじじいなのに、
 毎日、笑顔で仕事をしてくれる、
 札幌美容形成外科の女性職員にも感謝しています
 毎日喧嘩をしながら、
 弁当とご飯を作ってくれる奥さんにも感謝しています
 ありがとうございます
      ■         ■
 今日の休診日は天気がよかったので、
 北大に行きました。
 イチョウ並木を見て来ました。
 例年より少し紅葉が早いように感じます
 今年は10月24日(土)25日(日)が、
 北大金葉祭です。
 9年の間にHPも進歩しました。
 開院以来お願いしている、
 オフィスクロスロードの須崎克之様に感謝しています
 これからもがんばって役に立つ情報を発信して参ります。
20151022

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医学講座

注射薬による失明

 横浜のマンションが傾いた問題で、
 連日テレビで報道が続いています。
 昨日は、
 旭化成の社長さんが、
 涙ながらに会見していました。
 つい先日は、
 洪水でも流されなかった白い家
 ヘーベルハウスで株価を上げた会社です。
 何を信じたらいいのかわからない世の中です。
      ■         ■
 私が不思議に思うのが、
 レディエッセ(Radiesse)という注射で
 鼻を高くしようと思った女性が、
 失明までしているのに、
 マスコミが一向に報道しないことです。
 ふつうの日本国民は、
 鼻を高くする注射で失明したなんて、
 信じられないと思います。
      ■         ■
 美容形成外科のHPで、
 レディエッセ(Radiesse)という注射で失明した人がでたので、
 この注射の取り扱いを止めました

 …と書いているのは、
 札幌美容形成外科の他にはあまり見ません
 まして、
 謹告
 当院で鼻を高くする目的で、
 注入治療を受けた患者さんが、
 皮膚が壊死になってしまいました。
 失明してしまいました
 そのため鼻の注入治療を今後は行いません。

 …というような文言はどこにもありません。
      ■         ■
 事故を起こした美容外科では、
 性懲りもなくなんちゃっての先生が、
 他の注入剤で鼻を高くしましょう
 …というようなブログまで書いています。
 失明というのは、
 重大な医療事故なのに、
 厚生労働省も、
 国民生活センターも、
 消費者庁も、
 注意喚起をしていません。
 残念なことです。
      ■         ■
 経験を積んだ医師は、
 注射剤によって失明することを知っています。
 形成外科でケロイド治療によく使う、
 ケナコルトAという注射薬があります。
 皮内用関節腔内用
 水懸注50mg/5ml
 トリアムシノロンアセトニド水性懸濁注射液

 …という薬です。
 形成外科医なら誰でも知っています。
      ■         ■
 この薬の
 重大な副作用
 10)失明、視力障害 
 頭頸部(頭皮、鼻内等)への注射により、網膜動脈閉塞が生じ、失明、視力障害があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

 これが書いてあることを知っている形成外科医は、
 意外と少ないと思います。
 実際に、
 眉の近くに注射をして失明したという例があります。
      ■         ■
 ネットで検索すると、
 耳鼻科の先生が書かれた文章があります
 愛媛県西条市大町520-8の
 篠原内科外科耳鼻科
のHPです。
 ここに、
 医事問題委員の方のコメントです。
 「ケナコルトに関して医事問題委員会からの注意喚起が出されていますので、ご報告しておきます。
 ケナコルトの下鼻甲介粘膜注射で失明による事例が、
 九州で1件、近畿で数件あり、危険性の高い治療法と報告さています。
 患者さんの安全を考えるなら、決して行うべき治療法でないとの見解になっています。

 …と書かれています。
      ■         ■
 形成外科でケロイドに注射するのは問題がないと私は考えます。
 ただ、
 目の近くにケナコルトを注射する時には、
 この網膜動脈閉塞が生じ失明に気をつける必要があります。
 レディエッセ注射による失明も、
 このケナコルトによる、
 網膜動脈閉塞が生じ失明と同じ仕組みです。
 台湾の事故がネットに掲載されてから、
 私は注意して使用していました。
 札幌美容形成外科では失明事故はありません
 私が行っていた方法で注射をすれば、
 安全に注射ができます。
 でもレディエッセの注射は止めました。
 もっとマスコミにこの失明の医療事故を取り上げて欲しいです。
 取材にはいつでも対応します。

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医学講座

しみの診断は難しいです

 悪性腫瘍についての続きです。
 30年以上形成外科医をしている私でも、
 黒い皮膚腫瘍の診断は難しいです
 悪性腫瘍を見落とすと大変です。
 診断機器などののこともあり、
 札幌美容形成外科を開業してから悪性腫瘍の手術はしていません。
 市立札幌病院形成外科をご紹介しています。
      ■         ■
 顔にできたシミだと思って受診されたら、
 悪性腫瘍だったという方がいます。
 JA帯広厚生病院形成外科主任部長だった時には、
 私が皮膚悪性腫瘍の手術をしていました。
 再建手術もしていました。
 皮膚科の高木章好先生から
 たくさんの患者さんをご紹介していただきました
      ■         ■
 私は幸いなことに、
 皮膚科の名医である高木章好先生が、
 皮膚がんと診断をつけてくださった患者さんを、
 たくさん手術したことで、
 皮膚がんを見る目ができました
 高木先生に感謝しています。
 初期の皮膚がんは、
 単なるシミなのか?
 いぼなのか?
 わからないことがあります。
      ■         ■
 皮膚科専門医でも、
 生検せいけんという、 
 病理組織検査で確定診断をつけなければ、
 良性か悪性かの判断ができないことがあります
 組織検査の結果を見ても、
 悪性度の判断に迷うこともあります。
 セカンドオピニオンという院長日記に書いた、 
 子どもさんは組織検査の結果を見直してもらいました。
      ■         ■
 私が心配するのが、
 【相談無料】の美容外科や美容皮膚科です。
 ○○スキンクリニックなんて、
 ピンクのど派手な看板が目に付きます。
 皮膚科専門医ですら難しいシミの診断を、
 学生時代に満足に皮膚科の講義も聴かなかった、
 なんちゃって美容皮膚科医が、
 なんちゃって美容外科医の先輩に教わって、
 は~い、
 おホクロの治療は簡単ですょ~

 なんて治療をしてしまうことです
      ■         ■
 おいおい、
 あんたね~
 せめてダーモスコピーくらい撮って見ておかないと、
 そのレーザーを当てようとしている黒い病変が、
 MMえむえむ(悪性黒色腫)だったらどうするの?
 訴えられたら、
 100%敗訴だょ

 …と心配したくなるようなピンクの看板のクリニックが、
 そこらじゅうにあることが心配です。
 専門医でも難しいのが、
 しみの診断です

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