医学講座

プレミアムPRP後遺障害2014

 2014年4月18日の院長日記、
 下眼瞼変形の原因④(注入物)
 コメントをいただきました
 フェブラストスプレーと血小板を4回に渡り品○美容外科にて勧められて注入しました。
 4回目の注入が終わり1ヵ月後、右目のゴルゴ線の辺りにシコリが出来ました。通常時は分からないのですが、笑うと帯状に5㎝程、ボコっと盛り上がります。
 日本医科大学形成外科に診療してもらった結果、フェブラストスプレーの影響との診断でした。
 百束先生からは1年程、様子を見てほしいといわれました。でも、消えることはないだろう、との事。
 笑うたびに辛いです。写真を撮るのも辛いです
 どうしても除去したいのですが方法は無いのでしょうか?
 外科手術での除去は可能ですか?
 口腔内から手術する方法があるとネットの書き込みを見ました。信憑性は定かではありません。
 除去後、凹むとのことですが脂肪注入などで膨らますことは出来ないでしょうか?
 又、放置しておくと癌になる可能性もあるのでしょうか?

      ■         ■
 お気の毒なこととお見舞い申し上げます。
 札幌美容形成外科や、
 東京の久保田潤一郎クリニックには、
 品○美容外科以外の有名な大手美容外科で、
 定番のプレミアムPRPを受けた患者さんから、
 しこりが取れないという相談があります
      ■         ■
 残念なことですが、
 2014年8月6日現在では、
 しこりを取る良い治療法はありません。
 相談者の方のように、
 外科手術での除去はおすすめできません。
 手術後に再発するリスクも否定できず、
 傷も残るからです。
      ■         ■
 口腔内から手術する方法は、
 私なら選択しません。
 注入によるボコっした盛り上がりは、
 皮膚に近いところにあります。
 口腔内(口の中)から手術をしても、
 術野は狭いし、
 正確に取れません。
 私なら皮膚側から切ります。
      ■         ■
 除去後、凹むとのことですが
 脂肪注入などで膨らますことは出来ないでしょうか

 これはもっとおすすめできません
 下手な先生が脂肪注入をすると、
 かえって凹凸が目立つことがあります
 将来、訴訟を起こした時に、
 相手方から、
 脂肪注入が原因と反論されることも考えられます。
      ■         ■
 放置しておくと癌になる可能性もあるのでしょうか?
 その心配は少ないと思います。
 2014年8月6日現在、
 私の知る限り、
 私がPubMedで検索した限り、
 プレミアムPRPによる発癌はありません
 日本医科大学形成外科のような大学病院で、
 定期的に診察を受けることをおすすめします。
      ■         ■
 私が何度も院長日記に書いています。
 フィブラストスプレーの注射です。
 下眼瞼変形の原因④(注入物)
 美容外科のPRP療法2013
 フィブラストスプレーの皮下注射は、
 劇的な効果が得られる場合もありますが、
 難治性のしこりが残った症例が多数報告されています。
 札幌美容形成外科にも相談のお電話やメールをいただきます。
 残念なことですがしこりを治す、
 良い治療法がありません

      ■         ■
 高須先生が治療された韓国の扇風機おばさんのように
 顔が大きく変形してしまった患者さんがいました
 とてもお気の毒です。
 適正に使用すれば安全。
 …というご意見の先生もいらっしゃいます。
 確かに素晴らしい結果もあります。
 …でも私は使いません。
      ■         ■
 メーカーの科研製薬は、
 明確に反対の立場です。
 2014年に出された文書です。
 褥瘡・皮膚潰瘍治療剤「フィブラスト®スプレー250/500」の適正使用に関するお願い
科研製薬株式会社
弊社が製造販売しております褥瘡・皮膚潰瘍治療剤「フィブラスト®スプレー250/500(一般名:トラフェルミン)」に関し、以下の通り適正使用の推進をお願い致します。
2001年の発売以来、弊社は、医療従事者の皆様に対し、本剤の適正使用情報等の提供に努めてまいりました。
フィブラスト®スプレーは外用剤であり、人体に注射使用した場合のデータは集積されておらず、有効性・安全性は確立されておりません
医療従事者の皆様におかれましては、フィブラスト®スプレーのご使用にあたり、添付文書に記載された効能・効果、用法・用量を遵守頂き、適正なご使用をお願い致します。
弊社は、フィブラスト®スプレーをはじめ弊社販売の医薬品等について、今後も安全管理情報の収集並びに適正使用情報の提供に努めてまいります。

      ■         ■
 私が危惧するのは、
 製薬メーカーがしてはいけないと明記している製剤を注射して、
 回復することができない副作用が生じても、
 どこからも補償は受けられないということです。
 大手美容外科だからといって安心はできません。
 そのクリニックが倒産したら最後です。
 私はフィブラストスプレーの注射は推奨しません
      ■         ■
 相談者の方や、
 他の後遺障害に悩む患者さんへの助言です。
 残念なことですが、
 各地の消費者センターへ行っても解決しません
 保健所へ行ってもダメです
 私がおすすめするのは、
 高橋智先生のような、
 医療問題に精通した弁護士さんへの相談です
 一人で悩むより、
 同じ悩みを持つ人と相談することです
20140806

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二重・眼瞼下垂

片目だけ埋没法希望

 片目だけ埋没法をお願いします
 奥二重が希望です。
 毎日、片目だけアイプチをしています。
 …こんなメール相談をいただくことがあります。
 申し訳ございませんが、
 片目だけを、
 アイプチのように、
 埋没法で奥二重にすることはまず無理です。
      ■         ■
 アイプチと手術は違います
 アイプチとは違います
 …という院長日記に書いてあります。
 アイプチ
 メザイク
 アイテープ
 百均のテープ
 さまざまなアイテムがあります。
      ■         ■
 実にメイクが上手なお嬢様がいらっしゃいます。
 どんなに上手にメイクで二重にできても、
 埋没法とアイプチは違います。
 ごく限られた例を除いては、
 片目だけの埋没法で…
 両目をきれいにそろえることはとても難しいです。
 奥二重にしたというのも難しいです。
      ■         ■ 
 埋没法で二重にした目は、
 黒目の大きさが変わります。
 片側だけ埋没法をご希望
 …というお気持ちもわかります。
 でも実際には、もともと左右の目が、
 大きく違っている場合を除いては、
 片眼だけ手術をして、
 両目をそろえることはできません。
20140805

片目だけの手術はおすすめしません

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医学講座

わきが手術は保険で2014

 私が札幌美容形成外科を開業するまで、
 札幌市内では、
 わきが手術を保険で手術をする開業医はほぼゼロでした。
 市立札幌病院形成外科など、
 公立病院では30年前から保険でわきが手術をしていました
 今は日本全国に少しずつ広がっています。
 でもまだ自由診療が多いと思います。
      ■         ■
 ワキガで悩んでいる人は多いのに、
 厚生労働省は知らんぷりです
 消費者庁もわかっていないと思います。
 国民生活センターはどうでしょうか?
 私が開業を思い立ったきっかけの一つは、
 JA帯広厚生病院形成外科の患者さんでした
 医療ローンと臭いだけが残った、
 とてもお気の毒な患者さんでした。
      ■         ■
 医学が進歩して、
 わきがなんて治りそうなのに、
 実際にわきがが簡単に治る器械はありません。
 35万円も45万円も払って…
 米国製の最新機器で治療した人も、
 やっぱり汗が治っていない、
 臭いも気になると来院されます。
      ■         ■
 私は毎年2つの日本美容外科学会に出席しています
 日本形成外科学会にも出席しています。
 残念なことですが、
 わきがに関する学会発表はとても少ないです。
 レーザー脱毛のように、
 画期的な治療機器が開発され、
 臭いも汗も無くなれば理想的です。
      ■         ■
 2014年8月の時点では、
 手術でしっかりアポクリン腺を取り除くのが、
 一番確実なわきが治療法です。
 手術は簡単ではありません。
 傷が残ることもあります。
 手術する範囲不足で臭いがする人もいます
 還暦のじじい医者でも、
 困っている人がいる限り手術を続けます
20140804

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昔の記憶

開院十周年

 今日、平成26年8月3日は、
 札幌美容形成外科の開院記念日です。
 おかげさまで、
 開院十周年を迎えることができました。
 いやはや、
 よく十年ももったものです。
 倒産しなくてよかったです。
 死亡事故もなくてよかったです
 ご声援に感謝しています
      ■         ■
 10年前とは世の中が変わりました。
 一番変わったと感じるのは、
 ネットの発達です。
 インターネットが普及し
 スマホが普及し
 何でもネットの時代になりました。
 音楽までネットで買えます
      ■         ■
 美容外科も変わりました。
 電話帳広告が減り、
 広告といえばネットです。
 ピンク色の派手な広告が目立ちます
 ちょっと検索すると、
 すぐに関連した広告が入って来るようになります。
 Yahooなどの無料メールは、
 メールの文面まで解析されているそうです。
      ■         ■
 札幌駅前にあった五番館というデパートは、
 西武百貨店になり、
 その西武デパートも無くなりました
 今は広い更地のままです。
 ヨドバシカメラが購入したと報道されていましたが、
 新しいビルがいつ建設されるのかわかりません。
 札幌の老舗百貨店の丸井今井は、
 三越と同じ伊勢丹グループになりました。
      ■         ■
 何でもネットで買える時代は、
 大手百貨店にも脅威です。
 東日本大震災で福島原発が壊れました。
 この先何十年かかるかわかりません。
 電力会社は赤字決算になり、
 また電気料金値上げです。
 困った世の中です。
      ■         ■
 私はもうすぐ60歳です。
 じじいですがまだ元気です
 買い換えた洗濯機が活躍するうちは
 私も元気で働きたいと思っています。
 無理な手術はしないことにしました
 札幌美容形成外科のメニューから、
 脂肪吸引や豊胸術が消えました。
      ■         ■
 これからの10年は、
 開業する時に考えたように
 保険でできる治療を、
 健康保険を使って丁寧に手術したいと思います
 残念なことですが、
 形成外科専門医にも悪い人がいます
 ワキガで困っている人、
 眼瞼下垂で困っている人、
 生活保護やひとり親でも、
 自己負担なし丁寧に手術をして差し上げます
 皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
open
20140803

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医学講座

論文にうそが書いてあることがあります

 残念なことですが、
 医学系の論文にはうそが書いてあることがあります。
 最近は高血圧の薬で大手製薬メーカーが問題になりました。
 世の中には、
 信じてもいい先生もいれば
 信じてはいけない先生もいます
 大学教授にもうそつきがいます
      ■         ■
 私は形成外科を30年以上やっています。
 形成外科の中で一番権威があるのが、
 米国形成外科学会雑誌、
 Plasitic and Reconstructive Surgery
 PRSです。
 この雑誌に掲載してもらうのは、
 かなり大変です。
      ■         ■
 Editorという、
 編集者によって論文の採択が決められます。
 現在のEditor-In-Chief編集長は、
 Rod J.Rohrich先生
 米国Dallas, Texasの先生です。
 日本人の論文が掲載されると、
 すごいなぁ~と思います。
 出せば何でも載せてもらえるのではありません。
      ■         ■
 残念なことですが、
 かつてPRSに掲載された日本人の論文で、
 どう考えてもおかしい
 こんな手術でトラブルにならないわけがない!
 …という論文がありました。
 何か新しいこと、
 NEWにゅーがないと論文は採択されません。
 新しいことに挑戦するのはいいですが、
 手術がうまくいかなかった患者さんは大変です。
      ■         ■
 私がその論文に腹が立ったのは、
 超リスキーな手術なのに、
 手術は全例成功
 失敗やトラブルはないという書き方でした
 結局、その先生の手術法は、 
 誰もする人がいません。
 大きな教科書に載ることもありませんでした。
 臨床の論文は、
 一にも二にも、
 安全確実が大切です。
 くれぐれもうその論文を信用しないでください

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医学講座

手術は教科書通りにうまくいかない

 今日から8月です。
 早いものです。
 札幌も暑い日が続いています。
 たくさんの方に、
 私のつたない院長日記を読んでいただき、
 感謝しています
 少しでもお役に立てるうちに、
 若い先生のために、
 じいちゃん先生からのアドバイスを書いておきます。
      ■         ■
 私は形成外科のことしかわかりません。
 他科のことはわかりません。
 形成外科の若い先生へのアドバイスです。
 タイトルの通り、
 手術は、
 教科書やテキスト通りにはうまくできません。
 学会で見たからといって、
 その通りにはできません。
      ■         ■
 著者の先生を誹謗中傷するのではありません。
 先輩としての忠告です。
 大手医学専門書出版から出る教科書。
 シリーズで出るテキスト。
 いろいろな形態があります。
 形成外科について言うと…
 多くは分担執筆(ぶんたんしっぴつ)という、
 何人かの先生の共同作業です。
      ■         ■
 私のところには来ませんが、
 出版社から執筆依頼が来ることがあります。
 その分野で高名な先生に依頼がきます。
 当然、期限も文字制限もあります。
 忙しい先生が、
 教科書を執筆するのは大変です。
 症例写真を使うにも患者さんの許可が必要です。
      ■         ■
 出版社も生活がかかっています。
 専門書は購読者が限られています。
 やはり売れない本は出版できません
 多くの先生は、
 学会会場や本屋さんで、
 実際に本を見て購入します
 ぱっと本を開いた瞬間に、
 きれいな症例写真が出ていると買う気になります
      ■         ■
 その本に書いてあるように手術をすると、
 自分でもできるような錯覚に陥ります
 でもちょっと考えてください。
 教科書に出ている症例写真は、
 ベテランの先生が手術をなさった
 いちばんいい症例です。
 いちばん悪い症例は載せません。
 患者さんから掲載許可もいただけません。
      ■         ■
 ベテランの先生ですら、
 すべての症例が100%うまくいくとは限りません。
 いちばんいい症例の裏には、
 いちばん悪い症例があります。
 私にしても同じことです。
 不満足な結果もあります
 患者さんからクレームが出ることもあります
      ■         ■
 大切なのは、
 いちばん悪い症例の患者さんに、
 どう対処して、
 どう修正手術をして
 少しでも、
 いちばんいい症例に近づけるか?
 その過程です。
 文字制限がある教科書でなかなか全部を書くことはできません。
 手術は教科書通りにいかない
 …ということを覚えておいてください。

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院長の休日

メールの設定で苦労しています2014

 今日は休診日です。
 札幌も暑いです。
 メールの設定で苦労しています。
 札幌⇔愛知県豊橋市と、
 頻回に連絡をしています。
 オフィスクロスロードの須崎克之さんに感謝しています
 一人ではとても不安です。
      ■         ■
 私が開業して10年です。
 この間に世の中は大きく変わりました。
 一番変わったと思うのがネットです
 昔の重いPCでできなかったことが、
 小さなスマホでできます
 カメラの機能も良くなりました。
      ■         ■
 若い人はLINEなどの無料電話です。
 docomo
 au
 softbank
 時間も
 家族割りも
 気にせずに使えます
      ■         ■
 10年前は、
 ようやくiモードというのが普及したところでした。
 今の若い人に
 アイモードなんて言っても?
 愛モード
 わからないと思います。
 時代の進歩について行くのは大変です。
      ■         ■
 PCがなければ仕事になりません。
 メールがなければ連絡ができません。
 システム障害が起きると
 飛行機は運行できなくなり
 銀行でお金も下ろせなくなります
 還暦のじいちゃん先生も、
 須崎さんに助けていただいて、
 一生懸命時代に追いつこうとしています

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医学講座

ホームページ制作ならオフィスクロスロード

 毎日院長日記を読んでいただきありがとうございます。
 札幌も今日は暑いです。
 7月も残すところ今日と明日だけです。
 申し訳ございませんが、
 2日間の休診です。
 この間にお願いしているのが、
 ホームページの見直しです
      ■         ■
 今や札幌美容形成外科で一番大切な、
 ホームページとメールを、
 新システムに移行します。
 お願いしているのが、
 愛知県豊橋市の
 ウェブデザインオフィスクロスロード
 須崎克之さんです。
      ■         ■
 須崎さんは北海道大学工学部のご出身です。
 以前は札幌に住んでいらっしゃいました。
 私が開業する前に、
 札幌市内で
 直接指導していただける
 …という条件で探したのが須崎さんでした。
      ■         ■
 実際にお会いしたのは、
 クリニックにいらしていただた一度だけ?
 あとはすべてメールでした。
 ご実家がある愛知県豊橋市に転居されてからも、
 ず~っとお願いしています。
 正確です
 丁寧です
 親切です
 信じてもいい人です。
      ■         ■
 還暦になるじいちゃん先生から、
 若い先生への助言です。
 手術は教科書通りにうまくいくと思わないで
 論文にはうそが書いてあることもあります
 電子カルテは動かなくなることがあります
 ホームページやメールはトラブルになることがあります
 すぐに相談できる専門家に、
 助けてもらえることが大切です
 ホームページ制作ならオフィスクロスロードです。 

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二重・眼瞼下垂

このとしになって二重

 開院して10年になります。
 今、札幌美容形成外科で一番多い手術が、
 眼瞼下垂症手術(がんけんかすいしょうしゅじゅつ)です。
 若い方から、
 年配の方まで幅広い年齢層です。
 最高齢は91歳男性の方です
      ■         ■
 男女比では圧倒的に女性が多いです。
 若い方も年配の方も、
 女性は目に対するこだわりがあります。
 健康保険で手術を受けるにしても、
 少しでもきれいに
 大切なことだと思います。
 きれいになさっている女性はお元気です。
      ■         ■
 手術後に、
 先生、ありがとうございました
 この年齢になって二重になれるなんて…
 夢のようです
 …と感謝されることがあります。
 身体までお元気になるようです。
      ■         ■
 眼瞼下垂症手術は二重目的の手術ではありません。
 下がっているまぶたを手術して、
 物を見やすくするための手術です。
 でも…
 どうせ手術を受けるなら、
 長年の夢だった二重になるのも、
 悪くはないと私は思います。
      ■         ■
 50万円も出して美容整形で手術はできません
 でも、白内障の手術よりも安いお金で、
 まぶたの手術を受けるのは、
 私はいいことだと思っています
 美容形成外科医でも、
 眼瞼下垂症手術を受けている先生はたくさんいます
 必要なのはちょっとした勇気と、
 安静に必要な休みだけです。
 このとしになって二重
 喜んでいただいていいます。

眼瞼下垂の症状
こんな人が手術適応です

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医学講座

高木先生のお肌講座から

 昨日の院長日記、
 年齢による皮膚の変化に、
 帯広の高木皮膚科診療所、
 まみ子師長さんからコメントをいただきました
 お化粧の時の、こすり過ぎもお肌に良くありませんが、
 お化粧を落とす時のこすり過ぎも良くないですね。
 ヒルドイドローションは夏場の気温の高い時は、
 冷蔵庫保存が良いと思います。

 さすが師長さん、私は知りませんでした。
 ありがとうございました。
      ■         ■
 ここで、
 以前まみ子師長さんからいただいた、
 帯広信用金庫の広報誌に掲載された、
 高木章好先生のお肌講座を、
 もう一度掲載させていただきます。
 紫外線が強い夏の時期に、
 ぜひ全国のみなさんに知っていただきたいです。
 おそらく日本一患者さんが多い皮膚科診療所です。
 私が尊敬する開業医の師
 高木章好(たかぎあきよし)先生です
      ■         ■
 すこやか医療
夏の日焼けと…乾皮性皮膚炎
 毎日を健やかに過ごすためには、医療・病気に関する情報にふれることも大切です。
 十勝管内で日々医療に従事している方々に、今知リたい病気や健康に関する情報をわかりやすく教えていただきます。
今回は、帯広市の『高木皮膚科診療所』の高木章好先生に、夏に注意すること、そして十勝に多い乾皮性皮膚炎について教えていただきました。
      ■         ■
 日焼けの「痛い」、「かゆい」は、要注意
 夏は屋外での行動が多くなります。ウォーキング、パークゴルフ等アクティブに活動する人、庭でガーデニングを楽しむ人など、短い十勝の夏、どうしても活動的になります。十勝の夏は気温も高くなり、日差しが強く日照時間が長いことで知られていますが、こうした自然環境は、私たちの生活、健康にも影響します。
 よく、日光にあたって「痛い」と言う方や「かゆい」と言う方がいます。「痛い」時は、いわゆる皮膚炎で軽い火傷を起こしている状態です。日焼けだから…と簡単に考えすに、皮膚科の受診をおすすめします。
 また、「かゆい」のは湿疹で、日光アレルギーの場合もあります。湿疹の場合、それが日光や紫外線によるものだとはあまり考えませんよね。ですから軽い気持ちで家庭にある軟膏などを塗ってしまう場合がありますが、こうしたことで悪化する場合もありますので、かかりつけの医師、または皮膚科の医師に相談してください。
      ■         ■
 夏はとにかく紫外線カットが大切です
 紫外線は晴れている時だけではなく、曇りの日でも要注意です。紫外線から皮膚を守るには、肌を露出しないようにするのが一番ですが、暑い日には、日焼け止めクリームも上手に使いましょう。女性のものと思いがちですが、ぜひ男性にも利用をすすめます。汗をかいたらクリームも落ちてしまうので、携帯し、屋外にいる時などは2~3時間おきに塗りましよう。
 また、つばの広い帽子をかぶったり、白い洋服は紫外線を通しやすいので、色や柄の入った洋服を選ぶと良いでしょう。
 悪いことばかり言われる紫外線ですが、実は皮膚が太陽の紫外線エネルギーを吸収することで、体内でビタミンDが生成されます。ビタミンDが不足すると免疫力が落ちるとも言われています。ですから、適度な時間日光に当たることも免疫を高めるためには必要です。1日30分~40分、手の部分だけでも出して散歩などを楽しんでみてはいかがでしょう。ビタミンDの生成にはそれで充分です。
      ■         ■
 秋からは十勝に多い「乾皮性皮膚炎」にも要注意
 これまで若い世代に多かったアトピー性皮膚炎が、最近、65歳以上の方でも発症したという報告がありました。ライフスタイルの多様化に伴い皮膚トラブルも増えているようです。また、乾皮性皮膚炎といって、加齢に伴い肌が乾燥し、カサカサになってしまう…と悩んでいる人も増えています。特に十勝のように、冬に寒くて乾燥している気象条件では、この乾皮性皮膚炎の発症率が高くなります。手足、下腿などによく見られます。
 皮膚がカサカサしてはがれ、少しかゆみもあるのが初期症状ですが、放置しておくと悪化し、かゆみもひどくなります。男性に比べ女性の方が汗腺の働きが活発でないこともあり、女性に多くみられます。
 乾皮性皮膚炎を防ぐには、日々のケアも大切です。例えば、お風呂上がりに保温クリームを塗る、皮脂を取りすぎないようナイロン製タオルなどで強くこすらない、秋冬にむけて皮膚の状態にも注意しましょう。
 また、夏は水分の多いバニシングクリームを、乾燥する冬には油の多いコールドクリームで皮膚に潤いを与えましょう。季節に合わせたちょっとしたケアで、皮膚を健やかに保つことができます。痒み、痛み、乾燥等、皮膚で気になることがあれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。
      ■         ■
 夏の皮膚を守るポイント
●紫外線はできるだけカツト
●日焼け止めクリームはこまめに塗る
●刺激の強い石鹸を使わない
●ぬるめのお湯で身体をよ<洗う
●夏はバ二シングクリーム、冬はコールドクリームなど、季節によって肌を守るクリームも使い分ける
●安易に外用薬を使わず、医師に相談する
      ■         ■
 ●高木章好(たかぎあきよし)先生プロフィール
 1967年北海道大学医学部卒業
 1968年北海道大学医学部皮膚科学教室入局
 1972年北海道大学助手
 1974年帯広にて開業
 1994年旭川医科大学より医学博士を授与される
 日本皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会、日本乾癬学会、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会、日本形成外科学会、
 American Academy of Dermatology(米国皮膚科学アカデミー)、The lntemational Society forBurn lnjuries(熱傷学会)などの学会に加入。
皮膚科専門医として論文も数多く発表し、国内の臨床医が手本としている治療法も多い。現在も研究に余念がない。
      ■         ■
 医療法人社団
 高木皮膚科診療所
 一日に訪れる患者数は北海道内でもトップクラスと言われる同診療所では、看護師長の上村真実子さんを始め、看護スタッフも積極的に論文発表などを行っています。患者さんの立場にたった診察・治療、そして患者さん一人ひとりと向き合い、わかりやすい説明、無理・無駄のない投薬を行うことで、患者さんの肉体的・精神的、また経済的負担の軽減など、常に患者目線で地域の皮膚科として患者さんの信頼も厚い。
 帯広市西3条南4丁目16
 TEL O155-25-6733
診療時間/
■月・火・水・金9:00~12:20 14:00~16:50
■木9:00~12:20
■土9:00~12:00
休診日/
■日・祭日・祝日休診

takagi20131209

(以上、おびしん健康倶楽部2013年夏号より引用)

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