医学講座
信じてはいけないクリニック①
帯広の高木皮膚科診療所は、
十勝の人から信頼されています。
残念なことですが、
信じてはいけないクリニックもあります。
高木章好先生と正反対です。
解雇通告と就職活動
という2010年10月16日の日記を読んでください。
■ ■
そこに書いてある、
元皮膚科教授は皮膚癌の権威と言われています。
私が札幌医大に在職中に、
その皮膚癌の権威である元教授が、
誤診をした患者さんを診ました。
お一人は、
札幌医大の幹部職員でした。
残念なことにお亡くなりになりました。
■ ■
別の患者さんで、
癌の肺転移を見逃されていた患者さんもいました。
私は、
その患者さんたちから相談を受けました。
肺転移の患者さんは進行していました。
その方は米国籍でした。
お母さんは米国にいました。
日本では一人でした。
■ ■
このまま日本で治療を続けて快くなるか?
米国へ帰るべきか…?
英語で話しました。
私は、
できるだけ早く
お母さんのところへ帰りなさい。
早くしないと…
お母さんのところへ帰れなくなる。
…とその米国人に説明しました。
■ ■
私を札幌医大に呼んで、
私を札幌医大から追い出したのが、
自信に満ちた皮膚科教授でした。
医学部長にもなりました。
次は学長を狙うと言われていました。
私を追い出すことなど、
実に簡単だと考えていたようです。
その元教授も今年70歳です。
高木章好先生と同い年です。
■ ■
同じ皮膚科医なのに…
高木先生とは大違いです。
その元皮膚科教授は、
今は札幌医大の近くで開業しています。
HPにはいいことばかり書いてあります。
大学教授は名医?
という2010年4月3日の日記を読んでください。
この皮膚科医だけはおすすめしません。
医学講座
高木先生の教え
大先輩である、
高木章好(たかぎあきよし)先生から、
教えていただいたことは、
たくさんあります。
もう15年近く前です。
私が帯広厚生病院に勤務していた時に、
先生から教えていただきました。
■ ■
本間君ね、
今はこんなに患者さんが来てくれるけれど、
最初はひどくてね。
どうしたら、
患者さんに来てもらえるか?
ずいぶん悩んだものです。
私:え~っ?先生がですか?
そうだよ。
■ ■
今は一日数百人が受診する、
北海道一の皮膚科診療所も、
開業当時は、
患者さんが少なかったと伺いました。
高木先生から教えていただいたのは、
とにかくしっかりと皮膚病の診断をして、
しっかり治療すること。
■ ■
今は…
帯広市内にも皮膚科が増えました。
それでも、
高木皮膚科診療所には、
毎日、数百人の患者さんが来院しています。
なぜか…?
高木皮膚科に行くと、
皮膚病がよくなるからです。
■ ■
院内がきれいで、
患者さんを、
患者様と呼ぶ病院より、
やっぱりしっかり治してくれる、
信頼できる先生、
信頼できるまみ子師長を、
十勝の患者さんは知っています。
■ ■
私が帯広厚生病院に勤務していた時、
高木先生から、
何人も皮膚癌の患者さんを紹介していただきました。
先生の、
診断は確実でした。
皮膚科で診断をしていただいて、
形成外科で手術をしていました。
■ ■
あたり前のことですが、
的確に診断をして、
しっかりと治療をすることが、
医療機関として最も大切です。
私も、高木章好先生を見習って、
少しでも良い医療を提供できるように精進します。
高木皮膚科診療所
〒080-0013
帯広市西三条南4-16
三条メディカルセンター
0155-25-6733
院長の休日
高木章好先生のお誕生日
まみ子師長さんから、
明日で当院の理事長は70歳になります。
かなり若く見える70歳です。
…とコメントをいただきました。
まみ子師長さんの理事長は、
高木章好(たかぎあきよし)先生です。
帯広市で、
高木皮膚科診療所を開業されています。
■ ■
私が帯広厚生病院形成外科に在職中には、
たくさんの患者さんを紹介していただきました。
北大医学部43期(昭和42年卒)。
形成外科の先輩である、
杉原平樹(すぎはらつねき)先生の同期です。
北大形成外科は、
高木先生に大変お世話になりました。
■ ■
高木皮膚科は、
皮膚科診療所という名前ですが…
一日に数百人もの患者さんが受診する、
北海道でもトップの皮膚科診療所です。
私が知っている限り…
これだけの患者さんが来院する皮膚科は、
他にはないと思います。
■ ■
美容皮膚科をしているのではなく、
純粋に皮膚科だけです。
そこで働く、
まみ子師長さんは、
とてもよく皮膚を見る目があります。
学会発表もなさり、
論文まで書いてしまう優秀な看護師さんです。
■ ■
高木先生や、
まみ子師長さんのすごいところは、
超忙しい毎日なのに、
勉強を続けられることです。
高木先生が、
医学博士の学位を取得されたのは、
開業されながら…
忙しい日々の間でした。
■ ■
帯広から旭川医大へ通われて、
研究をまとめられて博士号を取得されました。
素晴らしいことです。
まみ子師長さんも、
すごい努力家です。
高木章好先生、
70歳のお誕生日おめでとうございます。
まみ子師長さん、
これからも先生をよろしくお願いします。
昔の記憶
世界の大浦
何度も書いています。
私は1980年に札幌医大を卒業して、
北大病院の研修医になりました。
当時は卒後すぐに入局(にゅうきょく)といって、
自分が専攻する科に入りました。
私が選んだのが、
大浦武彦先生の形成外科です。
■ ■
何人かの先輩に相談して決めました。
私:形成外科に入ることにしました。
あぁ、大浦先生の…
世界の大浦と呼ばれている先生ですよ、
これからの学問です。
良いところに入られましたね、
がんばってください。
■ ■
こう言ってくださったのが、
北大医学部の高桑栄松(たかくわえいまつ)教授でした。
高桑先生は、
後に公明党から参議院議員なられました。
高桑先生は、
衛生学がご専門です。
医学部長も歴任されました。
■ ■
あとから気づいたことですが…
当時の大浦先生は、
北大医学部の中で、
基礎医学の先生からも信頼されていました。
医学部の偉い先生も、
形成外科はこれからの学問と、
サポートしてくださったのだと思います。
■ ■
大浦先生は、
よく国際学会へ出席されていました。
北大形成外科へは海外からも、
たくさんの先生がいらっしゃいました。
韓国や中国、
ブラジル、
フィリピン、
パプアニューギニア、
モンゴル、
たくさんの留学生が来ました。
■ ■
米国から研修にいらした先生もいました。
形成外科の医局は、
国際色豊かでした。
医局が一つの家庭のようであり、
先輩や後輩は、
兄弟でした。
良い環境だったと思います。
■ ■
昔の医局制度には、
問題もあったと思いますが、
私くらいの年代になると、
古き良き時代に感じます。
大浦武彦先生から教えていただいたのは、
形成外科の技術だけではなく、
世界中の人と仲良くし、
常に広く世界を見るという目です。
昔の記憶
医師2年目
結婚式の写真を見て思い出しました。
当時の私は医師2年目でした。
奥さんは、
短大卒業後4年間勤めて…
専業主婦になりました。
■ ■
卒後2年目の私は、
医師としては…
何もできませんでした。
救急搬送された患者さんを診ても…
ただおろおろするような…
ひよっこ医師でした。
■ ■
形成外科医とは名ばかりで、
大学病院の業務は、
検査の伝票を書いたり
(昔の検査オーダーは手書きでした)、
処方箋を書いたり
(処方箋も手書きでした)、
患者さんの写真を撮ったり
(これだけは自信がありました)、
医師とは関係のない業務でした。
■ ■
手術室では、
メスは持てませんから、
術野の消毒をしたり、
被布(おいふ)という布をかけたりするのが、
新米医師の仕事でした。
カンファレンスの資料を揃えたり、
患者さんのスライド整理も、
重要な仕事でした。
■ ■
上の先生が手術した患者さんの、
ガーゼ交換をしたり、
軟膏処置をしたりするのが、
新米形成外科医の仕事です。
最初から、
切ったり縫ったりはできません。
今から考えると、
こうした時間があってよかったと思います。
■ ■
先輩が手術をしても、
経過が良い患者さんばかりではありません。
困った時にどうする?
どう対処する?
…という…
教科書に書いていないことを、
身をもって体験できるのは、
こんな時しかありません。
■ ■
北大形成外科は、
大浦武彦先生を頂点として、
優秀な先輩がたくさんいらっしゃいました。
卒後2年目の私が得意だったことは、
やけどの患者さんの風呂入れでした。
熱傷浴室という日記に書いてあります。
若い女性の顔にメスをいれるなんて…
とても考えられませんでした。
院長の休日
彼の美点は100個以上
平成23年5月12日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
彼の美点は100個以上
「自分の良いところを百個見つけると自分に自信がつき、明るくなれる」と本に書いてあった。私の大切な人は自分に自信がないと言っていたので、自信を持ってもらうために、私が彼の良いところを探し始めた。
2ヵ月後。案外あっさりと百個見つかり、今では113個になった。一度に全部知らせてしまってはつまらないと思い、毎月一通のはがきに10~20ぐらいずつ書いて送りつけている。
この作業をしてみて、意外なことに気づいた。百個見つけた時の私のこの達成感は何なんだ、見つけた私に自信がついていると。
悪口というのはすぐに広まるものだ。人の悪いところを一つでも見つけてしまうと、離れてしまう人もいる。だが、百個見つけた私は、相当なことがない限り、彼を嫌いになることはないだろう。たとえ欠点が見つかっても、百個以上良いところを知っていることが、一つの欠点を打ち消すだろう。
春の日差しとレジャーシート。これに彼を加えるだけで、とても穏やかで幸せな空間になる。
欠点ではなく良いところを見つけること。この作業を私は心から勧める。
(茨城県小美玉市_井坂香織_保育士_25歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
今朝は久しぶりに、
楽しい投稿を見つけ、
おじさんは嬉しくなりました。
25歳の保育士さんの彼は、
きっと自信がついているでしょう。
若い人はいいなぁ~
最近の私の口ぐせです。
■ ■
私たちの年齢になると、
あちこち痛くなったり、
年齢を感じたり、
とても良いところ100個なんてありません。
悪いところなら、
いくつでも出てきそうです。
■ ■
30年前に結婚した頃は、
幸せいっぱいでしたが、
結婚30年にもなると…
お互いに良いところなんて見えず…
悪いところを見ないように…
努力している毎日です。
■ ■
今日はとても良い方法を、
若い保育士さんに教えていただいたので、
老体に鞭打って、
自分の良いところ
奥さんの良いところ
…を探してみようと思います。
ありがとうございました。
昔の記憶
大浦武彦先生のお誕生日
今日、5月11日は、
私の恩師であり、
私たちの仲人でもある、
大浦武彦先生のお誕生日です。
先生は1931年(昭和6年)生まれ。
今年で80歳です。
ほんとうにおめでとうございます。
■ ■
大浦先生は、
北海道大学形成外科の創始者です。
日本形成外科学会の重鎮です。
先生のすごいところは、
80歳になられても、
学会に出席され、
しっかり発言もなさいます。
■ ■
今でも、
世界中を飛び回って、
国際学会で発表され、
英文論文を書かれ、
著書まで出されています。
世界中さがしても、
80歳でこれだけ活躍なさっている形成外科医は、
他にいらっしゃいません。
■ ■
私は札幌医大の学生だった時に、
大浦先生の特別講義をお聴きし、
形成外科の素晴らしさを知りました。
最初は何もできず、
自分には無理か?
…と思ったこともありました。
今の自分があるのは、
大浦武彦先生のおかげです。
■ ■
大浦先生の奥様も素晴らしい方です。
大浦先生が大学院生だった頃、
デートの時間もなかったので
研究室で実験を手伝ってもらった
…とお聞きしたこともありました。
お料理が上手で、
お庭の手入れもプロ級の奥様です。
■ ■
私たち夫婦も、
今年で結婚して30年です。
何度も離婚の危機がありました。
平坦ではない人生です。
大浦先生ご夫妻を見習って、
これからも生きて行こうと思っています。
大浦先生、
いつまでもお元気でご活躍ください。
恥ずかしながら、30年前です
院長の休日
花の便り③
春が遅い札幌でも、
ようやく桜が満開になりました。
道庁横の歩道では、
芝桜のつぼみが、
ピンク色になっています。
スズランの芽が、
出てきています。
■ ■
山形のさくらんぼさんの果樹園では、
ラ・フランスと
無加温ハウスのさくらんぼの花が満開。
りんごは未だかつてないほど遅い開花で
昨年の猛暑の影響を受け
花数も 極端に少ない。
とコメントをいただきました。
■ ■
自然相手の職業は大変です。
でも、
果樹園には、
つくるよろこびがあります。
以前、
果物を送った先生から、
『本間、最高にうまかった』
『あんなにうまいのはじめて食べた』
…と絶賛していただきました。
■ ■
美味しいもの、
最高の果物をつくるのは、
ほんとうに大変ですが、
さくらんぼさんにしかできない、
素晴らしい技術です。
ご両親やご主人といっしょに、
今日も花摘みをなさって、
大きなりんごを作られるだと思います。
■ ■
真っ赤なさくらんぼの花が真っ白で、
白っぽい王林の花が赤いのは、
ちょっと不思議な感じがします。
山形からの、
花の便りをご紹介します。
さくらんぼ、2011年5月8日
王林、2011年5月9日
院長の休日
花の便り②
20年以上も前の患者さんから、
お花を送っていただきました。
本間先生、奥様、ごぶさたいたして居ります。
今朝、畑を見に行きましたら、
水仙がきれいに咲いて居りました。
めずらしい花ではないのですが、
お送りいたします。
花もちはしませんです。
一目ながめて下さいませ。
___かしこ
■ ■
私にとって、
水仙はめずらしい花です。
都心では、
なかなか目にすることがありません。
土地がいいのでしょうか?
花の色がとてもあざやかです。
さっそく飾らせていただきました。
■ ■
大きな手術をしたのはありませんが、
毎年、お便りをいただき、
お花まで送っていただき、
とても心豊かになります。
お元気でお過ごしのこと、
とてもうれしく思います。
■ ■
私は通勤途中にも、
花に目が行きます。
ごみの間に咲いたクロッカス。
手入れもされていないのに…
けなげに咲いているチューリップ。
そんな花でも、
十分に楽しめます。
■ ■
花は人の心を穏やかにし、
疲れをいやしてくれます。
北海道はこれから花の季節です。
疲れた日本人の心をいやすのに、
北海道の自然と花は、
とても効果的です。
さわやかな北海道へ、
是非いらしてください。
お待ちしております。
いただいた水仙です。4日目なのに元気です。
院長の休日
花の便り①
私は花好きです。
作るのも…
見るのも…
好きです。
最近は作れないので、
もっぱら見るほうです。
花好きの私にとって、
花の便りはうれしい知らせです。
■ ■
山形のさくらんぼさんからは、
毎年、果樹の花の写真を
送っていただきます。
いつか…
山形の果樹園に行きたいと思っています。
同期の阿部先生も、
米沢で活躍しています。
■ ■
私は果樹園のことは…
まったく知りませんでした。
美味しい果物を作るために…
こんなにも手がかかるとは…?
夢にも考えませんでした。
摘花といって、
花芽を摘む作業があって…
果物が大きくなることを知りました。
■ ■
私が知っている果物は、
秋に、
スーパーやデパートに並んでいる、
パック入りの果物です。
今では一年中リンゴを売っています。
さくらんぼさんにいただいてから、
りんごを食べると…
お腹の調子が良いことに気付きました。
■ ■
今では…
毎朝、必ずりんごを食べています。
An apple a day keeps the doctor away.
1日1個のリンゴで医者いらずは、
ほんとうだと思います。
あんなに好きだったイチゴより、
今はりんご好きになりました。
■ ■
果物作りは重労働です。
重いコンテナを持たなければならず、
畑は陽当たりの良い山です。
美味しい果物を…
作っていただきたいですが…
さくらんぼさんの腰も心配です。
お身体に気をつけて、
働いていただきたいです。
ラ・フランスの花
2011年4月28日の果樹園