院長の休日

北大のイチョウ並木2011

 昨日の休診日に
 北大のイチョウ並木を見に行きました。
 過去の写真を出して…
 比較してみました。
 顔が小さくてわかりにくいですが…
 私の目が大きくなっていました。
      ■         ■
 黄色が…
 少し暗いのは…
 夕方に撮ったためです。
 札幌は寒くなりました。
 昨日は…
 中国人観光客と思われる…
 若いグループが写真を撮っていました。
      ■         ■
 2008年にご紹介した…
 はるにれ
 …という食堂は無くなってしまいました。
 今は、
 北部店という食堂が拡張され、
 とても立派になっています。
 北大のイチョウ並木はまだ見頃です。
 今週末にはぜひいらしてください。


2011年10月27日

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医学講座

地黒の方のケアー

 昨日の院長日記、
 色白は七難隠す
 函館の元看護師さんから、
 ご質問をいただきました
 色黒の方のケアーをきちんとすれば
 ・・・というのは具体的には紫外線を避けるとか?
 軟膏などで縫合後の後をケアーするとか?
 そんな感じなんでしょうか???
      ■         ■
 地黒だから…
 よいこともあります
 『しみ』が目立ちません
 年齢を重ねても…
 お肌がつやつやしていらっしゃる…
 そんな女性が多いです。
      ■         ■
 若い時に…
 それはそれはきれいだった、
 白人の女優さん。
 年齢を重ねると、
 顔には『しみ』がたくさん…
 お肌は『しわしわ』…
 見たことありませんか?
      ■         ■
 黒人の女性指導者の方。
 黒人のオリンピック選手。
 年齢を重ねても…
 『しみ』が目立ちません。
 お肌の『しわ』も目立たず…
 つやつやしている方を思い出します。
      ■         ■
 黒い地黒の肌は…
 紫外線から皮膚を守ってくれます
 紫外線による、
 皮膚のダメージが…
 少なくなります。
 そのために…
 『しみ』『しわ』が少なく…
 肌にはりがあります。
      ■         ■
 切った傷は目立ちやすいので、
 テープで固定する。
 サポーターで保護する。
 函館の元看護師さんのように…
 ガードルとか腹巻で固定するのが
 傷のケアーとして良い方法です。
 夜寝るときもするのがポイントです。
 もちろん地黒の方でも、
 紫外線から肌を守ることは重要です。

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医学講座

色白は七難隠す

 色白は七難隠すという言葉があります。
 人種差別はよくありませんが、
 キズの治りについては、
 人種差別があります
 ①白人
 ②黄色人種(わたしたち)
 ③黒人
 ①→②→③の順番にキズがきれいに治ります
      ■         ■
 七難隠すの…
 七つって何でしょうか?
 ネットで検索すると…
 もともと仏教の教えから来ているようです。
 医学的に…
 白人の方が…
 傷がきれいに治る理由は、
 はっきりとしたエビデンスはないと思います。
 (知っている先生がいらしたら教えてください)
      ■         ■
 私自身、数は少ないですが…
 白人(外国人)の手術をしたことがあります。
 手術した時の感覚は…
 皮膚の伸び方が違う
 白人の皮膚は…
 やわらかくてよく伸びる
 …と感じました。
      ■         ■
 日本人でも…
 色白の方は…
 きずがきれいに治ります
 形成外科医30年の実感です。
 よく芸能人が海外で整形をしたとうわさされます。
 ほんとうかどうかわかりませんが…
 日本人医師の方が丁寧です。
 丁寧にしないと傷が目立つからです。
      ■         ■
 いいことばかりの色白の女性、
 難点もあります。
 白人女性は、
 年齢とともに【しみ】が目立ちます。
 色白の人は、
 紫外線に弱いです
 若い時に…
 真っ赤になるほど日焼けすると…
 35歳を過ぎてから…
 顔も手も【しみ】が目立ちます。
      ■         ■
 あつい国の人の肌が黒いのは…
 紫外線から肌を守る、
 自然の反応なのかも?です。
 地黒だからといって…
 悲観しないでください
 色が黒い人は…
 他の人より気をつければよいだけです。
 しっかりケアーをすると…
 きれいに治ります

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医学講座

傷の経過

 昨日の院長日記、
 修正手術の時期②に、
 まみ子師長さんから、
 まさに今私が看護学校で教えているところです
 …とコメントをいただきました。
 看護学校で瘢痕のことまで教えるのは…
 かなり程度が高いと思います。
      ■         ■
 傷がどうやって治って…
 どのように変化するのか…
 実は、
 簡単なようで…
 難しい問題です。
 傷の赤味や、
 色素沈着も個人差が大きいです。
      ■         ■
 同じように手術をしても…
 残念なことですが…
 個人差があります
 個人差の原因はわかっていません。
 個人差を治す薬もありません。
 形成外科医はキズを治すプロです
 …なんて偉そうなことを言っても…
 申し訳ございませんということもあります。
      ■         ■
 私たちができることは、
 できる限りキズを丁寧に縫う。
 手術後のケアーをしっかりする。
 それでも目立つキズには、
 お薬で治療をする。
 …この程度のことです。
 まだまだ…
 …わからないことがたくさんあります。
      ■         ■
 私の目のキズはきれいに見えますが…
 手術から半年経っても…
 お風呂上りには赤くなりました
 奥さんが…
 まだ赤いから
 やっぱり手術したんだ
 …と言っていました。
      ■         ■
 触れば少し違和感もありましたし、
 強く目をこするなんてことは…
 絶対にできませんでした
 これがキズの経過というものです。
 形成外科医は、
 瘢痕(はんこん)との闘いです。
      ■         ■
 同じように手術をしても、
 キズが目立つ人がいます。
 一番厄介なのが、
 思春期の子供さんです。
 一番きれいに治してあげたいのに…
 キズが目立ちやすいです。
      ■         ■
 部位による差もあります。
 ケロイドの好発部位といわれる、
 胸の谷間、
 お臍の下など、
 どんなに丁寧に手術をしても、
 キズが目立ちます。
      ■         ■
 手術後の傷が目立つ人は、
 お薬を塗ったり、
 圧迫をしたり、
 テープを貼ったりして、
 時間をかけて治しています。
 形成外科には忍耐も必要です。
 傷の経過には時間がかかります。

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医学講座

修正手術の時期②

 修正手術まで…
 ある程度の期間を置かなければならない理由は、
 傷が治ろうとしているためです。
 切った傷も…
 擦りむいた傷も…
 自分の持っている治癒力で、
 治ろうとしています
      ■         ■
 専門的な言葉で…
 創傷治癒(そうしょうちゆ)と言います。
 わかりやすい例がやけどです。
 お湯がかかってやけどをした皮膚も、
 髪のこてで焼けた皮膚も、
 痛みがあります。
 腫れてきます。
      ■         ■
 体の中の、
 傷を治そうとする物質が出てきて…
 やけどをした皮膚を治します。
 血管新生といって…
 小さな血管がたくさんできてきます。
 赤く腫れているのは…
 この血管と赤血球のためです。
      ■         ■
 どんなに上手な先生が手術した傷でも…
 この創傷治癒機転(そうしょうちゆきてん)が働いて、
 傷が治ってきます。
 患者さんが…
 どうも変だ…
 …と思う時期は、
 抜糸が済んで…
 ある程度、腫れが落ち着いてきた時期です。
      ■         ■
 手術から1ヶ月頃は…
 傷が硬くて…
 切れば血が多く出て…
 一番、再手術がやりにくい時期です。
 神経損傷など…
 特別な理由がなければ…
 手術から3ヶ月は待ちます。
      ■         ■
 通常、傷は3~6ヶ月で、
 少しずつ落ち着いてきます。
 私の眼瞼下垂症手術の傷も…
 手術から半年程度かかりました。
 専門的な言葉で、
 瘢痕(はんこん)の…
 成熟化(せいじゅくか)と言います。
      ■         ■
 ふつうの方でしたら…
 待てば待つほど…
 傷はよくなります
 3ヶ月より6ヶ月、
 6ヶ月より1年、
 待てば待つほど修正手術はやりやすくなります。
 その間は…
 傷をやわらかくする薬をつけたりします。
      ■         ■
 目や鼻は、
 ちょっとした変化で、
 大きく印象が変わります。
 ここんとこ変じゃん!
 …と思う人でも、
 次第によくなることもあります。
 辛いとは思いますが…
 上手にメイクでカバーして、
 じっと待っていることも大切です。

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医学講座

修正手術の時期①

 残念なことですが、
 私が手術をさせていただいても、
 修正手術が必要になることがあります。
 再手術や、
 修正手術は、
 目の手術や、
 乳房の手術でまれにあります。
      ■         ■
 他院で手術を受けたけれど…
 結果が思わしくない…
 …という方もいらっしゃいます。
 難しいのが…
 形成外科専門医がした手術の修正です。
 いつも苦労します。
      ■         ■
 問題なのは…
 いつ修正手術を受けるかです。
 眼瞼下垂症手術など…
 目の手術時には、
 私は手術中に確認をしています
 左右差のある方などは、
 何度か調節することがあります。
      ■         ■
 お帰りになる前に…
 もう一度確認をしています。
 一年にお一人くらいは…
 午前中に手術をして…
 お帰りになる前に…
 もう一度、手術室で手術となる方もいらっしゃいます。
 そのくらい難しい手術です。
      ■         ■
 問題なのは…
 東京で手術を受けて…
 札幌へ帰って来たけれど…
 手術結果が思わしくない…
 …というようなケースです。
 原則として、
 手術してくださった先生に相談してください
 …とお話ししています。
      ■         ■
 患者さんとしては…
 一日も早く修正手術を受けたいと思っています。
 お気持ちはよく理解できます。
 でも、問題があります。
 手術から数ヶ月は…
 修正手術に不向きな時期です。
 どんな名医が手術をしても、
 最初とは条件が違います。
      ■         ■
 辛いとは思いますが、
 一度メスを入れてしまった傷は、
 元の状態とは違います。
 良い条件で手術を受けるためには、
 ある程度の期間が必要です。
 交通事故などで、
 けがをして傷が残った時も、
 傷を修正する手術までには期間が必要です。

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院長日記5周年 2011年10月22日

 2006年10月22日に院長日記をはじめて
 今日で満5周年です。
 私にとって…
 開院5周年以上の感慨があります。
 正直なところ…
 よく続けられたなぁ~
 …と思っています。
      ■         ■
 院長日記は、
 奥さんとのバトルの連続でもあります
 院長日記の中でだけ…
 いい夫ぶって…
 私に八つ当たりしないで
 私の忍耐のおかげ
      ■         ■
 はいはい、
 私がいろいろ考えている時に…
 横で郷ひろみさんの音が聞こえると…
 音小さくしてよ。
 消してよ。
 仕事してるんだから。
      ■         ■
 こんな毎日です。
 そんなに言うんだったら…
 院長婦人の日記書いてよ。
 きっとうけるよ。
 奥様を粗末に扱っているつもりはないのですが…
 結婚して30年も経つと…
 お互いに思いやりが減っているかもです。
      ■         ■
 私の院長日記は、
 認知度が低い形成外科を、
 少しでも世間に知ってもらおうと書いています。
 英文論文をいくら書いても…
 読んでくれる人はせいぜい2桁か3桁。
 院長日記は、
 一日数千のアクセスがあります。
      ■         ■
 院長日記に、
 荻野利彦先生のことを書いたおかげで、
 さくらんぼさんと知り合うことができました。
 裁判の結果は残念でしたが、
 まだ上告中です。
 さくらんぼさんのおかげで、
 院長日記を続けることができました。
      ■         ■
 私も5年間の間に…
 52歳から57歳になりました。
 あと3年で還暦です。
 すじがね入りのがんこおやじで、
 怒りんぼで、
 悪いところだらけです。
 でも、もう少し世の中の役に立ちたいと思っています。
 これからもご支援をお願いいたします。

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医学講座

生活保護2011

 生活保護の受給者が増えています。
 2011年6月の生活保護受給者数は、
 204万1592人でした。
 高齢化と不況の影響で、
 受給者は増え続けています。
      ■         ■
 札幌美容形成外科は保険診療をしています。
 予約のお電話をいただいた時に、
 保険証をご持参ください
 …と申し上げると…
 小さな声で…
 保険証がありません
 生活保護なのです
 …と答える方がいらっしゃいます。
      ■         ■
 HPにも書いてあるように
 生活保護の方でも、
 手術を受けることが可能です。
 役所の担当者の方に、
 受診することを伝えてくださればOKです。
 開院以来、
 たくさんの方の手術をしています。
      ■         ■
 私はもともと形成外科医でしたので、
 いろいろな方の手術をしました。
 殺人犯の手術をしたこともありますし、
 受刑者の手術もあります
 生活保護の方の手術もたくさんしました。
 忘れられない患者さんもいます
      ■         ■
 以前に書いた文章です。
 自分には何の責任がなくても、
 人はある日突然病気になることがあります。
 そのように、
 自分ではどうにもならないくらい困った時に、
 助け合うのが、医療保険や社会の役割だと思います。
 日本国憲法25条1項には、
 「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
 とあります。
 健康で文化的な最低限度の生活を、
 国民に保障できない国はダメです。
      ■         ■
 生活保護で…
 命にかかわらない…
 わきが手術をするのは…
 けしからんという人もいると思います。
 でも…
 ちょっと考えてください。
      ■         ■
 脇の臭いが気になって…
 お前くさいと言われて引きこもって、
 仕事もできないで家にいるより、
 手術でわきの臭いを元から取って…
 元気になって
 働いて
 税金を納めてもらうのでは…
 どちらが財政の健全化になりますか?
      ■         ■
 私たち形成外科医は、
 命にかかわらない手術をしています。
 でも…
 人間が生きていくために必要な、
 ちょっとした元気を与える手術ができます。
 私は生活保護の方でも…
 何の差別もなく手術をしています。

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院長の休日

マンダリン(曼田林)_美味しい中華

 家内と、
 美味しいおいしい中華のお店
 マンダリン(曼田林)に行きました。
 ヤマダ電機テックランド札幌本店の西側にあります。
 お店の場所は、
 20年前に勤めていた、
 旧市立札幌病院(今はリンケージプラザ)の西側です。
      ■         ■
 北一条通りに面して、
 ヤマダ電機があります。
 ヤマダ電機のお隣の…
 白い建物が、
 リンケージプラザです。
 旧市立札幌病院の1病棟(いちびょうとう)の建物です。
      ■         ■
 私はこの建物で働いていました
 2階で手術をし(中央手術部)…
 4階に入院患者さんがいらして…
 地下に救急ホール、
 1階が救急部の病棟でした。
 とても懐かしい場所です。
      ■         ■
 リンケージプラザの建物の裏に、
 旧職員通用口と、
 救急車の入り口だったスロープがあります。
 今は使われていない様子でした。
 このスロープの斜向かい側の、
 ビルの1階に中華のお店があります。
      ■         ■
 家内が
●麺セット、五目あんかけ焼きそば(海老チリ・サラダ・スープ付)900円
 私が
●かけご飯セット、五目あんかけ飯(海老チリ・サラダ・スープ付)900円
 それに、単品で、
 肉汁たっぷり!韮餃子(にらぎょうざ)(5個)450円をお願いしました。
 合計、2250円でした。
      ■         ■
 私は中華飯が大好きです。
 北大病院の当直の日は、
 よく出前を取って食べていました
 北大病院の向かいにあった、
 味の広龍さんにお願いしていました。
      ■         ■
 マンダリン(曼田林)の中華は、
 高級な中華の味でした。
 今まで食べた中華飯で一番美味しかったです。
 しかも…
 夕食で一人1,000円程度の価格です。
 とにかく最高の味でした。
 また必ず行きます。

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医学講座

チームでなおす褥瘡ケア②

 私の恩師、大浦武彦先生の本
 ご紹介のつづきです。
 褥瘡ケアチーム全体で取り組めばなくなる寝たきりや関節拘縮
 これまで著者は寝たきりに近い患者が関節拘縮をもっているとPT・OTに依頼するしか治すことはできないと思い、すべてをリハビリテーション任せにし、医師や看護師はタッチせずにいた。しかし現実にはリハビリテーションのみでは患者の関節拘縮の回復はもとより立つ、歩<までの回復はあまり望めないことを知った。
 今回ナチュラル・ハートフルケアネットワークの創立者、下元佳子さん(生き活きサポートセンターうぇるぱ高知代表)に会い、目からうろこの現実を目の当たりにした。
 立つ、歩く、また関節拘縮の治療と予防は、患者自身の意気込み、家族の情熱、PT・OT、そして看護師、ケアスタッフの考え方を改革し、チーム全員で行えばできるのである。
 したがって現在、著者は立つ、歩くの援助や関節拘縮のリハビリテーションについてはPT・OTに依頼すると同時に、この患者にかかわる医師、看護師、ケアスタッフ、家族のチームワークをつくり、患者の回復をチームとして取り組むようにしている。
 もちろん、それと同時に本人の情熱と努力も欠かせないことはいうまでもない。
      ■         ■
 大浦先生のこの本は、
 今までの褥瘡ケアの本とは違います。
 傷の処置の仕方について…
 私が読んでもなるほどと思うことが書いてあります。
 今までわからなかった、
 褥瘡特有の創の特徴が書いてあります。
      ■         ■
 それだけではありません。
 理学療法士でケアマネジャーでもある
 下元佳子さんによる、
 患者にもケアスタッフにも優しい
 体位変換の方法
 解説されています。
      ■         ■
 私も高齢者になったら、
 鼻から管を入れられて、
 栄養補給をされるのではなく、
 欧米の高齢者のように、
 花を見ながら食事がしたいです。


日本の高齢者

欧米の高齢者

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