院長の休日
鹿部リゾート
今回泊まったのは、
鹿部ロイヤルホテルというホテルです。
大和ハウス工業㈱系列のホテルです。
行ってみて…
びっくりしました。
私が知っている鹿部町ではなく、
リゾート地でした。
■ ■
昔の鹿部町は、
漁港のある町でした。
砂原(さわら)町も、
鹿部(しかべ)町も、
道南の漁港というイメージでした。
鹿部には、
間欠泉(かんけつせん)という、
時間毎に自噴する温泉がありました。
■ ■
函館に住んでいた時に、
家内と行ったことがありました。
家内は覚えていないようでした。
鹿部漁港で、
とれたての蟹を買って、
生きたまま函館まで持って帰り、
茹でて食べたことがありました。
■ ■
鹿部漁港の周辺は、
昔の面影がありました。
JR鹿部駅近くは別世界でした。
大和ハウス工業㈱が分譲した、
別荘地が広がっていました。
ホテルの方に伺うと、
‘別荘’としてではなく、
‘住宅’として永住される方が多いそうです。
■ ■
ホテルには、
立派なゴルフ場がありました。
別荘地には温泉も付いているそうです。
きれいな家が並んでいて、
花や野菜を育てている家庭がありました。
どの家も、
とても素敵に見えました。
■ ■
米国やオーストラリアには、
会社を退職した後に生活する、
‘Retirement Village’
‘退職者の村’とでもいう街があると、
以前のビジネス英語会話で聴いたことがありました。
そんな街を想像しました。
■ ■
ホテルの温泉は、
日本人ばかりでした。
親子連れや…
老夫婦にお孫さんも見かけました。
ツアーバスは一台だけ。
温泉の湯船も、
朝食のバイキング会場も静かでした。
■ ■
どの家庭も、
震災の恐怖や不安から、
いやしを求めて、
温泉に来ているようでした。
残念なことに、
桜は咲いていませんでしたが、
ホテルにはたくさんの桜の木がありました。
またいつか泊まってみたいと思いました。
院長の休日
砂原(さわら)の想い出
奥野商店の奥様、
突然おじゃまして申し訳ございませんでした。
行くことに決めたのが、
前日の5月3日でした。
天気がよくなさそうだし…
桜も咲いていなかったら…
…と迷っていました。
■ ■
GWだけあって、
函館市内の温泉はどこも満室でした。
最後の一室だけ空いていたのが、
鹿部ロイヤルホテルでした。
鹿部(しかべ)町は、
駒ヶ岳の近くにある、
漁業の街でした。
■ ■
私の幼なじみの、
小山正美先生のお父様が、
となり町の砂原(さわら)町で、
長い間、
国保病院の院長先生をなさっていらっしゃいました。
小山昌正(おやまよしまさ)先生。
もうお亡くなりになってしまいましたが、
北大医学部25期(昭和24年卒業)。
砂原町名誉町民です。
■ ■
私が小学生の頃に、
夏休みに一週間近く、
小山先生の家に遊びに行きました。
『けんちゃん、砂原に遊びにおいで』
『毎日、海に行けるよ』
『海まで歩いて行けるよ』
マーちゃんのおばさんが呼んでくださいました。
■ ■
私は母親と弟といっしょに、
マーちゃんの家に行きました。
毎日、
マーちゃん、
妹のはるみちゃん、
…といっしょに遊びました。
とても楽しい懐かしい想い出です。
■ ■
後から父親も来て、
小山昌正先生が、
車で函館まで案内してくださいました。
今から思うと、
お忙しいのに、
よく案内してくださっと感謝しています。
函館空港もはじめて見ました。
■ ■
一週間、
毎日見ていたのが、
駒ヶ岳でした。
砂原側から見るのを、
砂原岳と呼んでいました。
山は昔のままでしたが、
鹿部には立派なゴルフ場とホテルがありました。
■ ■
小山先生がいらした、
砂原の病院は閉鎖されていましたが、
別の場所に、
新しい病院ができていました。
道路も立派になり、
道の駅もありました。
50年前を想い出して、
楽しい一日となりました。
駒ヶ岳です
院長の休日
函館の桜2011
GWの休みを利用して、
函館の桜を見に行ってきました。
2009年5月に行ってから、
2年ぶりです。
札幌の桜が咲きはじめたので、
函館も咲いていると思ったら…
ちょっと早かったようです。
■ ■
今年は、
桜ヶ丘通りという、
住宅地にある、
桜並木を見ました。
道の両側に、
桜が植えられています。
ちょうどアーチのようになります。
■ ■
住民の方が、
丹精して育てられたのでしょう。
観光コースになって、
迷惑かなぁ…?
…と思いながら、
迷惑をかけないように…
見てきました。
■ ■
函館では、
中島廉売(なかじまれんばい)という、
商店街にある、
奥野商店にもおじゃましました。
奥野商店では、
ご主人が鮭を切ってくだいました。
■ ■
奥野商店の奥様と、
函館の病院で働いたことがあります。
お店が火災で焼けてしまい、
その後、近くで再開されました。
いつか行ってみたいと思っていました。
ご主人の包丁さばきは、
さすがプロでした。
さっそく帰って来ていただきました。
スーパーで売っているのとはまったく違う
とっても美味しい鮭でした。
ご主人と奥様、ありがとうございました。
桜ヶ丘通り
奥野商店
函館市中島町26−16
0138-51-7352
医学講座
他人に知られたくないこと
どんな人にも…
他人に知られたくないことがあります。
毎日、お風呂で腕や脚の毛を剃っている。
毛深い…なんて思われたくないものです。
逆に、
毎日、毛生え薬をつけている。
毛生え薬を飲んでいる。
知られたくありません。
■ ■
脇汗がすごいから、
服に汗脇パットをつけている。
脇汗パットをつけたままの服を、
見られるのは嫌だと思います。
脇の部分が黄色くなった、
シャツを見られるのも嫌です。
■ ■
毎日、アイプチで目を作っている人。
素顔なんて…
まるで別人です。
『あんた誰?』
…なんて思われたくありません。
すっぴんの顔は、
絶対に見せられません。
■ ■
美容形成外科を開業して7年。
たくさんの方の、
他人に知られたくないことを、
こっそりと治しています。
快適な生活を送るためには、
必要なことだと思っています。
悩みが解消されれば、
元気が出ます。
GWの休みを利用して、
道南の温泉に来ました。
医学講座
健康で文化的な生活
今日は憲法記念日です。
日本国憲法第25条には、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
と書かれています。
私たち医療従事者の使命は、
健康な生活を守ることです。
癌の治療のような医療から、
私たち形成外科医が担当する医療まで、
医療の内容もさまざまです。
■ ■
反論もあると思いますが、
私は形成外科医として、
ワキガのように…
自分には何の責任もないのに、
遺伝的体質として、
親から受け継いだ病気は、
保険診療で手術をするべきだと思います。
■ ■
今回の震災のように…
数週間もお風呂に入れないことになると、
ワキガ体質の方は大変です。
災害派遣で、
被災地へ行ってくださいという業務なんて…
行きたくても行けないと思います。
■ ■
自分の不始末で性病になったとします。
性病は、
公衆衛生の立場からか、
病気を蔓延させないためか、
健康保険で治療が受けられます。
これも健康で文化的な生活のためです。
性病が蔓延した国は悲惨です。
■ ■
私が開業した7年前は、
保険診療でわきが手術をする開業医はまれでした。
形成外科でも、
保険外診療のところがありました。
ワキガ手術は簡単ではありませんが、
しっかり治療すれば、
被災地へ派遣されて、
1ヵ月テント生活でも大丈夫になれます。
■ ■
ワキガ手術は、
保険診療でも、
手術をする先生によって内容が異なります。
通院回数の少ないところや、
簡単に治ります
というところは要注意です。
しっかり先生を選んでください。
私は、これからも…
健康で文化的な生活のために働きます。
医学講座
先生との相性
ゆきだるまさんからコメントをいただきました。
噂も大事です。
「あそこの入れ歯はとても上手で使いやすい、
麻酔が痛くなかった、
詰めたのがすぐ取れた!」
とか聞くと参考になりますよね。
それも踏まえて
やはりご自分で通ってみて
カンジてみるしかないかと思います。
あと先生との相性もありますしね(汗・・笑)
■ ■
医者と患者の相性という院長日記を、
2007年2月26日に書いています。
残念なことですが…
私が手術をさせていただいても、
不満足な方はいらっしゃいます。
イメージは自然をモットーにしているので、
ド派手な外見を希望される方には、
私は不向きです。
■ ■
私が市立札幌病院や、
JA帯広厚生病院に勤務していた頃、
予約診療でも2時間待ちがありました。
説明に時間がかかる患者さんが一人いると、
10分の予定時間に1時間かかることもありました。
そんな時も、
患者さんは待っていてくれました。
■ ■
札幌美容形成外科を開業してからも、
2時間の手術予定時間に、
3時間半もかかることがあります。
そんな時は、
再診の待ち時間が大幅に伸びます。
適当に手抜きをすれば…
待ち時間は短くできますが、
私にはそれができません。
■ ■
私のように…
バカがつくほどクソ真面目な人間より、
自分の都合に合わせて、
適当に対処してくれる先生が合う人もいます。
たとえ効果が一時的でも、
ダウンタイムが短い治療を希望する人もいます。
人それぞれです。
相性が合う先生を見つけるのは難しいです。
人生の伴侶を選ぶのと同じだと思います。
医学講座
歯医者さんの選び方
じいちゃんの入れ歯でご紹介したように、
歯科にも専門があります。
入れ歯は補綴(ほてつ)科。
歯槽膿漏(しそうのうろう)は保存(ほぞん)科。
歯を抜くのは口腔外科(こうくうげか)です。
歯学部には、
たくさんの講座があります。
■ ■
わかりやすいのは、
小児歯科。
予防歯科。
子どもの歯を専門に診ていただき、
むし歯予防をしてくださいます。
私の子どもも、
フッ素を塗ったり、
シーラントという処置をしていただきました。
■ ■
矯正科は、
歯列矯正の専門家です。
最近では、
成人矯正(せいじんきょうせい)といって…
大人でも矯正装置をつけて、
正しい噛み合わせにすることができます。
■ ■
問題なのは、
数ある歯科医院の中から、
一番自分に合う歯医者さんを見つける方法です。
はっきり言って…
これ!という決め手はありません。
私たち医師ですら難しいです。
■ ■
ゆきだるまさんからいただいたコメントです。
入れ歯も型採りの段階から上手くやらないと
ピッタリ合う入れ歯が作れません。
あと技工士さんの腕です。
それにはやはり腕のいい歯科医院を見つける事です
優しくて上手な先生と、
親切な衛生士さん。
腕の良い歯科技工士さん。
なかなか難しいと思いますが…
見つけてください。
昔の記憶
ウィリアム王子おめでとう!
昨夜のTVで、
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式を見ました。
とてもきれいなお嫁さんでした。
56歳の一人の日本人として、
心からおめでとうと伝えたいです。
立派になったと思います。
■ ■
比較の対象にもなりませんが、
チャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚されたのが、
1981年7月29日です。
私が結婚したのも、
1981年7月でした。
ほぼ同じ時期に結婚し、
ウィリアム王子の誕生が1982年です。
■ ■
私の長女が生まれたのが、
1983年です。
私たち夫婦と、
英国王室は比べようもありません。
ただ、
子どもは同じように成長し、
大きくなって行きます。
■ ■
お母さんの…
ダイアナ妃が亡くなったのに、
ウィリアム王子は立派に成長され…
素晴らしい伴侶を得られました。
ダイアナさんが生きていらしたら、
どんなに息子の成長を喜んだことか…
暗いニュースが多い中で、
久しぶりにうれしいニュースでした。
医学講座
じいちゃんの入れ歯
最近、じいちゃんの元気がない。
食べたがらない。
以前より食べなくなった。
入れ歯が合わないらしい。
私の母が心配していました。
そういえば…
85歳の誕生日も…
調子が悪そうでした。
■ ■
私の父は、
歯が悪いです。
残っているのは、
右下の3番という…
犬歯(けんし)と呼ばれる…
一本だけです。
昨年12月に作っていただいた、
入れ歯が合わなくて、
今年に入ってから食が細くなりました。
■ ■
作っていただいた歯科に通院しても治らず…
調剤薬局で聞いた…
評判の良い歯科へ通院し、
少し良くなって…
また痛くなって…
最後には、
自分でガーゼを切って…
入れ歯にはさんで使っていました。
■ ■
私は入れ歯に専門家がいることを…
長い間、知りませんでした。
北大形成外科で歯学部の先生と
合同カンファレンスをしていました。
医科と歯科の協力という、
2010年2月3日の日記に書いてあります。
歯科のtetsuko先生からコメントをいただいています。
■ ■
卒後在籍した教室は、
大浦教授時代の形成外科とチームを組んでいたので、
医科、歯科合同で症例に取り組む良さを実感しました。
患者さんの口もとを美しくしたい大浦先生側と、
患者さんにしっかり咬める歯並びを残したい歯科側の先輩とで
「どの歯を残す?抜く?」
と激しいやりとりをしていたのを思い出しました。
■ ■
入れ歯の専門家は、
補綴科(ほてつか)の先生です。
北大歯学部には、
第一と第二の2つの補綴学講座がありました。
私たち形成外科は、
第二補綴科の先生とご一緒に、
顎顔面の治療をしていました。
■ ■
私の家内も、
結婚前に受けた抜歯が原因で、
顎関節症になりました。
私の幼なじみの小山先生に見つけていただき、
北大歯学部で治療しました。
北大から紹介されて、
家内の治療をしてくださったのが、
清水則夫先生です。
■ ■
清水先生は、私と同年代です。
北大歯学部第二補綴学教室の、
医局長をなさっていらっしゃいました。
現在は…
北区新琴似で開業されています。
昨日、清水先生に父を診ていただきました。
■ ■
治療室から出てきて、
父がにこにこしていました。
やぁ~
楽になった。
ここの先生は違う。
ガーゼをはさんでいた入れ歯を、
調節してくださったそうです。
■ ■
ちょっとした調節でも、
名人がすると違うものです。
残された人生を、
笑顔で過ごせるように、
快適な入れ歯を作っていただきます。
清水則夫先生に感謝しています。
清水歯科クリニック
〒001-0908
札幌市北区新琴似8条2丁目1−13
011-761-7211
予約制です
混んでいますので
予約はお早めに!
医学講座
形成外科の進歩⑩【縫合法】
私は医学生だった時に、
顔のキズを…
少しでも目立たなく治したいと思い、
図書館で大森清一先生の本を見つけて、
形成外科を知りました。
それから30年以上が経ちました。
■ ■
大森清一先生の弟子が、
私の恩師である、
大浦武彦先生です。
形成外科医になった理由に書きました。
人と人の出会いというのは偶然ですが
人生に大きな影響を与えます。
私は幸運にも
とても素晴らしい指導者に恵まれました。
■ ■
私の縫合法の基礎は、
大浦武彦先生と、
北大形成外科の先輩です。
形成外科は進歩しましたが、
切って
縫う
という基本的手技は、
30年前の技術そのものです。
■ ■
世の中には、
ダビンチという手術ロボットが出ました。
回転ずしでは、
すしロボットもあるようです。
どんなに技術が進歩しても、
ロボットが握ったすしは、
職人さんが握ってくれたすしにはかないません。
■ ■
形成外科の縫合法も、
30年やってもまだまだと感じます。
同じ部位でも、
年齢によって、
人種によって、
人によって、
皮膚が違います。
手術ロボットが進化しても、
形成外科の手術は…
ロボットにはできません。
■ ■
私はよく目の手術をしますが、
同じように手術をしても、
左右差が出ることがあります。
片方の目だけ、
キズが目立つことがあります。
もともと左右差がある方、
右だけ眉を上げたりする癖(くせ)、
右だけ目をこする癖(くせ)、
左右差が出る原因になります。
■ ■
形成外科が進歩して、
縫合に使う糸などの材料が若干変わりました。
でも、
皮膚を縫うナイロン糸は、
極細の黒で、
30年前と同じです。
医療工学が進歩して、
手術ロボットが優秀になっても、
私たち形成外科医は失業しません。
それだけ奥深い技術です。