医学講座
学会の準備④
ようやく韓国で発表する資料が完成しました。
完成したのは…
出発前日の11月27日(木)23:00でした。
クリニックで資料を作製していたので、
残念ながら、
風のガーデンを見そこねました。
■ ■
私の発表は、招待講演なので20分間です。
20分の講演を2題(2つ)します。
今回、日本人で発表するのは…
私の他は…
ヴェリテクリニックの福田慶三(ふくたけいぞう)先生です。
福田先生は名古屋大学形成外科のご出身です。
愛知医大形成外科講師をなさっていらっしゃいました。
私ができないような手術をなさいます。
■ ■
今回の資料作りで一番時間がかかったのが、
講演で使うビデオの編集でした。
昔は考えられませんでしたが、
今は手術の様子をビデオで説明します。
この20年間で一番発達した分野です。
考えてみると…
携帯でもビデオを撮影できる時代です。
学会発表やネットで読む一部の論文にも、
手術の映像が使われます。
■ ■
私が医師になりたての頃(30年前)は、
学会でビデオを使えるのは、
特別講演など、ごく一部の先生だけでした。
ビデオを上映するためには、
特別の機材を必要とし、
かなりのお金がかかりました。
手術のビデオを撮影するのも大変で、
専門の技師さんにお願いしたり、
業者さんにお願いしたものでした。
■ ■
撮影したビデオを編集するにも、
SONYの特別な編集装置が必要で、
下手に編集すると、
つなぎ目で映像が大きく乱れました。
北大にはビデオ編集室が一つあり、
そこで先輩の先生のビデオ編集をした記憶もあります。
私が教員になった平成10年頃から、
家庭用PCでビデオ編集ができるようになりました。
■ ■
学生さんに講義をするために、
ビデオ編集用のVAIOを購入しました。
当時は、VAIOの最上位機種にしか、
ビデオ編集用のソフトがついていませんでした。
私が購入したVAIOは50万円近くしました。
そのVAIOについていた、
アドビ プレミア(Adobe Premiere)というソフトで、
本を片手に編集しました。
■ ■
このVAIOを紹介してくれたのが、
大塚商会というお店の、
山本さんという店員さんでした。
今は、大塚商会のPC販売部も…
なくなってしまいました。
高価だったVAIOも故障して使えなくなり、
今は、廉価版のPCにすら…
Windowsムービーメーカーというソフトがついています。
時代も進歩したものです。
■ ■
時代は進歩しても、
手術時に撮影したビデオ映像を見て、
必要な部分だけを取り出して編集する作業は、
やはり時間がかかります。
手術時間分の画像を見て、
それを編集しなくてはならないからです。
若い先生でしたら、
子どもさんのビデオを編集して、
ビデオに慣れた先生もいらっしゃることと思います。
■ ■
これからの時代は、医師も
PCやビデオ機器に強くなる必要があります。
若い先生には、
ぜひビデオ機器や編集に
慣れ親しんでいただきたいと思います。
言葉は通じなくても、
手術の映像を見ると、
その先生の技量がわかります。
いよいよ14:00発の大韓航空766便で出発です。
韓国のインチョン国際空港へは、
17:15に到着予定です。
医学講座
学会の準備③
スライド作りにもポイントとコツがあります。
これは、PCの時代になっても同じです。
スライドには、その先生の個性が出ます。
北大形成外科の予行演習(予演会)で、
何度注意されても、
スライドの作り方を変えない先生がいました。
■ ■
○○先生、
先生のスライドは…
細かい字がぎっしり詰まっているだけで、
何を訴えたいかわからない。
スライドには要点だけを書きなさい!
こう注意されていた先生がいました。
その先生スライドは、
原稿をそのまま書いてあるようでした。
■ ■
発表者は原稿を読むのが一般的です。
そうしないと、
発表時間の3分とか5分の
制限時間を守れません。
一般演題という学会の演題でしたら、
通常の発表時間は5分程度です。
5分以内に自分が訴えたいことをまとめます。
■ ■
先輩から注意されていた先生は、
あれも…
これも…
とにかく、
てんこ盛りに、字を入れた
スライドを作っていました。
これでは、聴く方は退屈します。
後ろの席の聴衆は、
スライドの字が読めません。
■ ■
読みやすいスライド、
聴衆にわかりやすいスライドをつくるのは、
意外と難しいものです。
私によく指導してくださったのは、
現在、市立札幌病院院長をなさっていらっしゃる、
吉田哲憲(よしだてつのり)先生でした。
スライドの作り方、
論文の書き方、
たくさんのことを指導していただきました。
今でも感謝しています。
■ ■
医学部では、
6年間の教育の中で、
スライドの作り方までは教えません。
教員になってからも、
効果的な教材やスライドの作り方…
なんて勉強はありませんでした。
今は臨床研修医制度があるので、
大学の医局で先輩からスライドの作り方を
教わることも少なくなったでしょうか?
昨夜は午前3時までスライド作りをしました。
あと少しで完成します。
医学講座
学会の準備②
学会の準備で大変なのが、
スライド作りです。
昨日の日記にも書いたように、
私が医師になってから、
約10年程度は、
出入りの薬屋さんに頼むのが…
ごく一般的でした。
■ ■
薬屋さんとは、
大手医薬品メーカーのMRさん、
正式には医薬品情報担当者さんです。
ご自分の会社の製品情報を医師へ伝え、
その医薬品を使ってもらうために、
いろいろなサービスを提供してくださいます。
大学医学部を卒業して、
医師国家試験に合格しても…
薬の名前(商品名)はわかりません。
■ ■
私たちは、先輩の医師の処方を見て覚えたり、
MRさんから情報をいただいて、
患者さんへ出すお薬の名前を覚えます。
私のように開業してしまうと、
使う薬も一定になるので…
MRさんは、めったに来院されません。
大病院に行くと、
背広を着て、
大きなカバンをもった人を見かけます。
その方が、MRさんです。
■ ■
薬剤師免許を持ったMRさんも、
数多くいらっしゃいます。
大学で生物系の学科を専攻した方、
近年は、女性の美人MRさんも多いようです。
人間的に素晴らしい方も多く、
私が担当病院を離れた後も、
親しくしていただいているMRさんも、
何人かいらっしゃいます。
■ ■
今から20年くらい前からでしょうか?
公正取引委員会?の指導によって、
MRさんにスライド作りなどをお願いできなくなりました。
薬を売るために、スライドを作るなんて…
禁止されるのが当たり前かもしれません。
そこで、お医者さんは困って…
自分でスライドを作るようになりました。
このスライドを作るのに必要だったのが、
当時、とても高価だったMacでした。
■ ■
今ではPCとパワーポイントが
世界中の学会で使われています。
ところが…
ノートPCもないような時代は、
病院や大学の医局で、
100万円近くもするMacを買って…
スライドを作りをしていました。
Macでスライドを作り、
それをフイルムの写真に撮ります。
そのフイルムを現像に出して、
ようやくスライドの出来上がりです。
■ ■
‘学会発表のためのスライド作り’
なんてタイトルの本が何冊も出版されました。
今のように、
学会発表がPCでできる時代になるとは、
夢のような話しです。
このスライド作りが…
最初はMacでしかできなかったため、
医師にはMacユーザーが多いのだと思います。
今、必死で発表のビデオを作っています。
医学講座
学会の準備①
今週末にソウルである、
学会の準備をしています。
学会はただ聴くだけと…
発表するのでは、
雲泥の差があります。
以前、函館の看護師さんから
ご質問があったように…
昔は、学会はすべてスライドでした。
■ ■
今は学生のうちから、
全員の前で発表する‘訓練’をする
学校や大学もあるようです。
私たちの時代(30年前)にも
級友の前で発表する程度はやりました。
当時は、OHPという手書きの資料や、
せいぜいコピー機で作った紙の資料でした。
ワープロもパソコンも高価で、
学生が手軽に買える時代ではありませんでした。
理系学生が、
高級な電卓を持っていたのが、
珍しい時代が30年前でした。
■ ■
私が医師になった頃は、
今ほど薬屋さんとの‘お付き合い’が
規制されてはいなかったので、
学会のスライド作りとか、
文献検索などをよくお願いしていました。
自分では作る時間もなかったですし、
図書館に行く時間もありませんでした。
北大は図書館の閉館時間が早く、
業務が終わった時には図書館は閉館していました。
その点は、札幌医大の方が進んでいました。
今でも、札幌医大図書館の方が…
医学部に限ると北大より立派です。
■ ■
新人の研修医が発表する時は、
何度も先輩から指導やチェックを受けます。
北大形成外科はこれが充実していました。
全国学会や国際学会でも、
恥をかいた覚えはありませんでした。
これも、大浦武彦教授をはじめとする、
先輩のご指導があったからです。
今でも感謝しています。
私のはじめての全国学会デビューは、
日本熱傷学会でした。
私の発表原稿は、
ほぼすべて…
先輩に書き換えていただきました。
■ ■
スライドの作成に時間がかかるために、
最低一週間前には、
予演会という‘練習会’がありました。
医局の先輩や教授の前で‘発表’するのです。
これが、本番の学会以上に厳しいものでした。
予想される質問を、
先輩から次々と浴びせられます。
あの文献が抜けている!
以前に○○先生がこの発表をしている!
などなど、
先輩からのご指導がなければ
わからないことだらけです。
■ ■
私の発表原稿が完成したのは…
学会へ出発する当日の朝方でした。
スライドをしっかり持って、
何度も書き直した発表原稿を持って、
フラフラしながら空港へ向かった記憶があります。
今となっては笑い話しですが、
家内の前で声を出して原稿を読んで、
チェックしてもらいました。
最初は日本語の発表でもこんな様子でした。
まさか自分が外国へ行って、
英語で発表するようになるとは…
夢にも思いませんでした。
院長の休日
五十嵐治療院
今日は休診日でした。
さくらんぼさんほどではありませんが、
医師も肉体労働者です。
私も肩こり、腰痛、下肢痛に悩んでいます。
長時間手術をした後は、
姿勢によってはかなりの腰痛になります。
また、
目も手も腕もよく使う職業です。
■ ■
昔、釧路労災病院に勤務していた頃は、
職員住宅が6軒長屋でした。
(長屋といっても3階建ての立派な建物)
整形外科の部長先生が、
患者さんの腰の手術をして、
その後で、マッサージ師さんを自宅へ呼んで
よくマッサージをしていただいていました。
疲れた筋肉を揉みほぐしてもらうと
楽になると言われていました。
■ ■
私も市立札幌病院に勤務していた、
30歳台半ば頃から、
手術の後で腰が痛くなりました。
その頃は、
子どもに腰を踏んでもらっていました。
子どもが大きくなってからは、
愛犬のチェリーを背中に乗せて、
チェリーの足で踏ませたこともありました。
■ ■
子どももチェリーもいなくなったので、
どうしても耐えられない時は、
札幌美容形成外科の職員に頼んで、
夕方に腰を踏んでもらうこともあります。
マッサージ器では治らない、
腰の痛みも踏んでもらうと治ります。
人の力というのはすごいものです。
今日は休診日だったので、
プロのマッサージ師さんにお願いしました。
■ ■
私がお願いしている、
マッサージの‘先生’は、
札幌市西区琴似2条4丁目4-1の
五十嵐治療院です。
電話:011-631-6894
ダイエー琴似店裏にある、
古い民家が治療院です。
‘先生’は視力障害者で、
札幌盲学校で資格を取得されました。
■ ■
札幌第一病院に長く勤務された後、
現在地で開業されたそうです。
この道40年のプロのもみ手です。
ガラガラと引き戸式の玄関が、
治療院の入り口です。
玄関の右手に治療室があります。
古いお宅の一室で、
煙突のついた石油ストーブがあります。
とても暖かです。
■ ■
キレイに洗濯されたタオルが
枕にかけられていて、
洗濯の匂いがします。
台の上に横になって、
先生の魔法の手が私を治してくれます。
はっきり言うと…
最初はかなり痛いのですが、
徐々に楽になります。
肩を中心に全身を一時間以上かけて
マッサージや指圧で治して下さいます。
■ ■
保険適応外で、3,000円です。
マッサージには、
あん摩マツサージ指圧師の資格が必要です。
プロのマッサージ師は、
痛い部位をよくわかってくれます。
筋肉を触るとわかるそうです。
身体が楽になりました。
さくらんぼさんにもおすすめします。
五十嵐治療院
札幌市西区琴似2条4丁目4-1
電話:011-631-6894
院長の休日
お金と夫婦げんか
今日は勤労感謝の日です。
今朝、平成20年11月23日の北海道新聞に
次の記事が掲載されていました。
不況風 夫婦仲冷やす?
けんか20年前より増加
「お金」が原因35.5%
博報堂生活総合研究所の
サラリーマン夫婦を対象とした
調査によると、
夫婦げんかを
「よくする」「ときどきする」との回答が、
二十年前と比べて13.7㌽増えて
51.3%に上ったことが分かった。
■ ■
原因は
「お金のこと」の伸びが最も大きく、
8.1㌽増の35.5%だった。
調査は十年おきで、
11月22日の「いい夫婦の日」に
ちなんでまとめた。
バブル期の1988年、
金融機関の破たんが
相次いだ1998年でも
「お金のこと」は27%台だった。
■ ■
同研究所は
「原材料高による相次ぐ値上げや、
年金問題の噴出が夫婦仲にも影響したようだ」
と分析している。
夫婦の話題も「日々の家計のこと」が
32.3%と10.0㌽増加。
一方で「将来の夢」は11.7㌽減った。
「不況を反映してか、
日々の生活で精いっぱいで
未来のことを話し合う余裕が
なくなった夫婦像がうかがえる」(同研究所)という。
■ ■
また充実させたい時間について
「夫婦一緒の時間」と答えた夫が
8.7㌽増えて39.3%だったが、
妻は9.0㌽減の26.2%。
妻と一緒にいたい夫、
夫と距離を置きたい妻―
と夫婦のすれちがいも強まった。
調査は今年6-7月に、
東京、埼玉、千葉、神奈川の
一都三県の妻の年齢が20-59歳で、
夫婦が同居、
夫がサラリーマンの世帯を対象に実施、
600組が回答した。
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
昨日に引き続き、夫婦仲のお話しです。
本間家でも、
お金がなくなると…
些細(ささい)なことでよく喧嘩になりました。
え~っ?
お医者さんの家でお金がない??
なんてことがあるの???
と思われる方も多いと思います。
私も、医師になればお金には困らない…
と安易に考えていました。
■ ■
新婚で夫婦二人の時は、
研修医の給与でも、
それなりに満足できる生活でした。
子どもが生まれて…
家を建てて、
住宅ローンを抱えて…
生活が変わりました。
ちょっと素敵な家を建てたのはいいが…
お父さん(私)は家では寝ることができず、
当直のアルバイトに行き、
病院の当直室に泊まっていました。
■ ■
私は、贅沢はしない人間ですし、
すすきのに飲みに行くこともしませんでした。
本間家で大きかったのは、
住宅ローンと
子どもの教育費でした。
ギリギリの生活をしていたので、
ちょっと予定外の出費があると、
すぐにお金がなくなりました。
■ ■
外食をすることもできないので、
私の実家へ行って、
よく晩ご飯を食べさせてもらいました。
実にありがたかったです。
びっくりどんきーへ行って
390円のレギュラーバーグディッシュを食べるのが
楽しみであり、贅沢でした。
今から思うと、
楽しい想い出の一つですが、
当時はお金がなくて切実でした。
景気が良くなって、
夫婦仲も円満になり、
社会も明るくなるといいですね。
院長の休日
いい夫婦の日
今日、11月22日は、
いい夫婦の日だそうです。
残念ながら…?
ご想像通り…?
本間家はいい夫婦ではございません。
家内に言わせると…
私ほど勝手な夫はいない!
友だちから、
『よく、そんなこと言われて平気ね』
と同情されるそうです。
■ ■
今朝の新聞には、
三浦友和さんと山口百恵さんのカップルが
理想のいい夫婦だと書いてありました。
ネットで検索すると、
いい夫婦の日サイトまでありました。
そこの「パートナー・オブ・ザ・イヤー2008」は
朝原宣治さん・奥野史子さんご夫婦でした。
「夫婦愛」
「内助の功」
「理想のふたり」
「一度は引退しながらも北京オリンピック出場を決めた夫と、
それを支え続けた妻」
「メダリスト同士のカップル」
「18年支え合った仲」
「夫婦としてお互いを高め合っている」
すばらしい、ご夫妻です。
■ ■
私の両親は82歳と80歳になります。
私が子どもの頃から…
よく夫婦喧嘩をしていました。
親のようにはなりたくないなぁ~
と思っていたのに…
残念ながら…
歴史は繰り返されました。
■ ■
札幌美容形成外科の女性職員の親御さんで、
50歳台なのに…
仲良く一緒にお風呂に入る…
ご両親がいらっしゃいます。
一度も夫婦喧嘩をしたことがないそうです。
その職員も気立てが優しくて、
幸せな家庭を築かれています。
DNAが影響するのかなぁ…?
とも考えてしまいます。
■ ■
家内はいろいろ文句を言ってきますが、
私は諦めています。
何と言っても…
30年前に…
自分で選んだ自己責任ですから…
一緒にお風呂は入らなくても、
だいたいどこの家でもこんなもの?
と考えています。
■ ■
毎日コメントをくださる、
さくらんぼさんのご夫婦は、
いつもご夫婦が一緒にお仕事をされています。
収穫前に大雪が降っても、
ご夫婦で協力して…
雪と戦って、リンゴの樹を守り、
選別して、出荷、配送まで…
ほんとうに頭が下がる思いです。
どうかお身体に気をつけて…
お二人で仲良く最高の果物を作ってください。
■ ■
今朝の朝日新聞、天声人語によれば、
熟年の夫婦では15%の妻が、
夫に「嫌悪・不愉快」を感じている
そうです。
間違いなく、
本間家もこの15%に入っています。
長年連れ添っても変わらない夫は
そう簡単にいい夫にはなれません。
うちの奥さんを含めて、
夫にご不満な奥様は…
夫が天国へ召されるまでの間は、
じっとガマンなさって、
美容外科を上手にご利用いただいて…
ご自分を磨かれてはいかがでしょうか?
いい女になれますょ!
医学講座
医師免許証
平成20年11月21日、朝日新聞朝刊の記事です。
にせ医者30年の65歳容疑者
スピード違反で発覚
医師免許がないのに診療行為を繰り返していたとして、千葉県警は11月20日、千葉県市川市幸1丁目、長谷川幸夫容疑者(65)を医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕した。実在する医師の免許をコピーし、その名前をかたって診療所に勤務していたが、運転中のスピード違反をきっかけに無資格が発覚した。
■ ■
県警環境犯罪課などによると、長谷川容疑者は2007年10月22日~2008年10月27日、同県船橋市の診療所などで免許がないのに10人に医療行為をした疑いがある。同課は、医師免許コピーの入手経緯などを調べている。
■ ■
長谷川容疑者は2005年7月に千葉県内の高速道路で50キロの速度違反をしたとして県警に呼び出され、「警察から頼まれた検視の仕事に向かう途中だった」と説明。事情を聴かれた際、公安委員会の押印の入った書類も提出したが、偽装された疑いがあったことから、県警が捜査を開始、その後、無資格が判明した。
■ ■
長谷川容疑者は調べに、以前、面識があった高知県内の開業医の医師免許のコピーを入手し、その名前を使い、1980年ごろから医師として働き始めたと話しているという。
■ ■
1994年ごろからは船橋市の診療所で週1回、整形外科などを担当。診療所などの話では1日20~30人の患者に投薬や注射、湿布張りなどをしていた。企業などの巡回健康診断にも加わり、問診していた。カルテが残っている2004年からは延べ2,400人を診療していたという。
■ ■
さらに10年ほど前から同市の夜間診療所でも診察。昨年から今年9月末までに約150人を診たが、中には3ヵ月の乳児もいた。「別の診療所で運転手をしていた時、カルテなどを見ながら独学で学んだ」と話し、診療は先月末まで行っていた。年収は約1,500万円あったという。
■ ■
診療所の院長(74)によると、2003年に長谷川容疑者に免許の再提出を求めた時にもコピーだったが「本人だと思っていたので疑わなかった。お年寄りの患者の愚痴を丁寧に聞くなど、評判はよかったのだが……」としている 。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
医師免許証は運転免許証や
パスポートなどとは違います。
どちらかというと、
高校などでいただく
卒業証書に似ています。
厚生省という‘すかし’が入った、
紙一枚です。
本籍地、
氏名、
生年月日が
記載されています。
■ ■
病院に就職する際や、
アルバイト診療に行く際に、
免許証(原本)の提示を求められることは、
極めてマレです。
診療の際にも、
免許証を見せて診療するという、
規則もありません。
就職の際も通常はコピーを送ります。
■ ■
そもそも、医師免許証を偽造するとか、
ニセ医者が診療するとか、
そのようなことは念頭のおかないで、
医師免許証の形式を決めたのだと思います。
それにしても、
35歳頃から、
30年も、
どうしてニセ医者を続けられたのでしょうか?
周囲の医師や看護師は?
怪しいと思わなかったのでしょうか?
■ ■
医学部で専門科目を学ぶのは
せいぜい2年間です。
30年もニセ医者を続けている間に
それなりに、
耳学問で‘医学’を身につけたのでしょうか?
年収1,500万円で、
30年間も働き、
この先生はいくら給与をいただいたのでしょう?
ちょっと、ため息が出ます。
私の医師免許証です
医療問題
社会的常識の欠落
平成20年11月20日、朝日新聞の記事です。
首相「医者は社会的常識欠落した人多い」
会議後に謝罪
麻生首相は11月19日の全国知事会議で、
地方の医師確保策についての見解を問われ、
「自分が病院を経営しているから言うわけじゃないけれど、
大変ですよ。
はっきり言って社会的常識がかなり欠落している人が多い」
と語った。
■ ■
首相はさらに「(医師不足が)これだけ激しくなってくれば、
責任はお宅ら(医師)の話ではないですかと。
しかも
『医者の数を減らせ減らせ、多すぎる』
と言ったのはどなたでした、
という話を
党としても激しく申しあげた記憶がある」
と続けた。
その上で、
医師不足の一因とされる
臨床研修制度の見直しなどに取り組む考えを示した。
■ ■
首相は会議後、
記者団に発言の真意を問われ、
「まともなお医者さんが不快な思いしたっていうんであれば、
申し訳ありません」
と謝罪した。
首相の地元・福岡県飯塚市には、
親族が経営する
麻生グループ傘下の飯塚病院がある。
■ ■
首相の発言に対し、
日本医師会の中川俊男常任理事は記者会見で
「信じられない。
総理がそんなことを言うとは思えない」
と語った。
日本医師会の政治団体
「日本医師連盟」は自民党の支持団体。
ただでさえ、
診療報酬などをめぐり両者の距離が広がっている
と指摘されるだけに、
党内には
総選挙への影響を危惧(きぐ)する声も出ている。
(以上、朝日新聞から引用)
■ ■
確かに、麻生首相のおっしゃる通り!
医者には、
私自身を含めて、
社会的常識がかなり欠落している人が多い
と思います。
家内からも…
喧嘩になると…
よく言われます。
■ ■
「未曽有(みぞう)」→「みぞうゆう」
「頻繁(ひんぱん)」→「煩雑(はんざつ)」
「踏襲(とうしゅう)」→「ふしゅう」
「詳細(しょうさい)」→「ようさい」
学習院大学政経学部を
優秀な成績でご卒業なさり、
スタンフォード大学大学院へ留学された、
首相ご自身ですら、
間違いを
「んーそうですか。単なる読み間違い。もしくは勘違い、はい」
とかわされる方です。
■ ■
政治家には、
社会的常識が欠落した人はいないのですか?
カップラーメンの価格が400円
ホテルのバーは安い
これって、
社会的常識の欠落ではありませんか?
怒っているのは、
私だけではありません。
ホテルのバーに行く時間があれば、
もっと日本語の勉強をなさって、
経済の勉強をなさって、
一日も早く景気を良くして下さい。
国民は怒っていますょ!
医学講座
韓国の美容外科
TVでもよく紹介されているように、
韓国では美容外科が盛んです。
美容外科の手術手技は、
日本から‘輸出’されたものが多く、
日本人が発表した論文が引用されています。
ところが…
最近は韓国から日本に‘輸入’される、
手術手技がたくさんあります。
私が行っている目頭切開法もそうです。
■ ■
日本人と韓国人は、
とてもよく似ています。
言葉をはなさなければ、
お互いにわからないくらいです。
ですから、
韓国の美容外科は、
日本人にすぐに応用しても、
問題がありません。
■ ■
韓国の先生の中には、
日本に留学して、
日本で医学博士の学位を
取得した先生もいらっしゃいます。
韓国の先生は、
礼儀正しく、
勤勉で、
正直な先生が多く、
私が韓国へ行くのも、
学会で親しくなった先生が、
招待してくださったからです。
■ ■
最近の韓国の先生の
ご発表をお聴きすると…
韓国の美容外科の流れが
変わってきていることに気付きます。
日本では、
どちらかというと…
派手な二重や
くっきりとした平行型二重を
ご希望になる、
若い方がいらっしゃいます。
■ ■
私は、自然な二重や
バレない程度の変化が好きです。
あまりバレバレの整形顔は、
お断りすることもありました。
今回の国際学会で、
大韓美容外科学会会長の
Lim Jong-Hak先生が発表された
Medial and Lateral Canthoplasty
切れ長な眼のつくりかた
をお聴きすると…
韓国では、いままで以上に、
より自然な美しさを求める傾向にあるようです。
■ ■
韓国で発表する学会の資料を作っています。
私が行っている、
手術用顕微鏡を使った、
美容整形手術は、
韓国では、まだ普及していないようです。
この手術は、
北大形成外科の先輩である、
蘇春堂(そしゅんどう)形成外科の
新冨芳尚(しんとみよしひさ)先生が
はじめられました。
日本の技術を‘輸出’できて、
韓国でも普及してくれたらよいと思っています。