医学講座
第66回日本形成外科学会【長崎】①
今日から第66回日本形成外科学会です。
昨日、大阪(伊丹空港)経由で長崎に来ました。
長崎空港に到着するとかなり強い雨が降っていました。
ありがたいことに今日は晴れました。
前回長崎に来たのが9年前の2014年でした。
第57回日本形成外科学会です。
2014年4月9日~11日まででした。
■ ■
今年は長崎大学形成外科、4代目教授の、
田中克己先生が会長です。
学会HPの会長挨拶です。
この度、第66回日本形成外科学会総会・学術集会を 2023年4月26日(水)・27日(木)・28日(金) に、出島メッセ長崎で開催させていただきます。長崎大学形成外科が本学術集会を開催させていただくのは、第23回、第45回、第57回に次いで 4回目となり、大変名誉であり、光栄に存じます。同門、教室の力を結集して皆様をお迎えする準備を進めております。

■ ■
歴代の教授が4代にわたって日本形成外科学会総会を開催されるのは、
私の記憶が正しければ長崎大学がはじめてです。
素晴らしいことだと思います。
長崎大学は日本でもっとも伝統がある国立大学形成外科の一つです。
学会会場は1~10まで10カ所もあります。
とても全部は聞けません。
明日以降にご報告させていただきます。

医学講座
上田和毅先生のご逝去を悼む
今日は2023年4月25日(火)です。
明日から長崎で日本形成外科学会です。
今日は札幌から長崎までの移動日です。
直行便がないので、
大阪(伊丹)経由で来ました。
長崎に着きました。雨でした。
昨日届いた日本形成外科学会誌を読んで驚きました。
私が尊敬する上田和毅先生のご逝去を知りました。
■ ■
もう学会でお会いすることができなくなりました。
ほんとうに残念です。
日本形成外科学会誌の追悼文です。
上田和毅先生への追悼の言葉
本学会名誉会員で福島県立医科大学名誉教授,上田和毅先生が,病気療養中のところ,令和4年(2022年)11月6日ご逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
先生は横浜市にお生まれになり,横浜聖光学院,東京医科歯科大学をご卒業後,一般外科研修を経て,1980年東京大学医学部形成外科学教室に入局されました。入局後は静岡県立こども病院,都立大塚病院などで修練を重ねられ,東京大学形成外科学教室助手となり,1990年講師に昇任されました。その後,自治医科大学形成外科助教授を経て,1998年福島県立医科大学形成外科学教室の初代教授に就任,2017年に定年退官されるまで20年にわたり教室の発展,後進の育成にご尽力なさいました。
形成外科学全般を広く修められましたが,なかでもマイクロサージャリー,顔面神経麻痺が専門で,学位取得論文は『顔面神経麻庫に対する神経血管柄付遊離筋肉移植の筋電図学的検討』というものでした。その業績から,日本マイクロサージャリー学会理事長・学会長,日本顔面神経学会理事長・学会長・Facial Nerve Research Japan編集委員長を歴任されています。そのほか,日本形成外科学会をはじめとする各種学会の役員を多数務められるとともに日本形成外科学会基礎学術集会などを主催,本邦における形成外科の発展に大きく寄与されました。
先生は一言でいえば,背伸びをしない,嘘のない人でした。われわれは自分が経験したことのない疾患や病態に遭遇した時,しばしば治療法・手術術式の選択に迷います。そのような折,いつも的確なアドバイスを与えてくれるのが上田先生でした。先生は日本形成外科学会会誌編集委員長の経歴が示すように歴史的に重要な文献はもちろんのこと,最新の文献にも常に目を通されていました。そこから得られた知識,そして自分自身が経験した症例の結果を,良くなかったものも含め,何か問題でどこがポイントなのか,包み隠さず話してくれました。「この手術はうまくゆけば確かに良いよ。ただ,うまくゆく確率は30%もないんじゃないかな」とか,「この手術をやって本当に満足してくれる患者は半分もいないんじゃないかな。こちらがうまくいったと思っていても,患者さんは“これで終わりですか? もっと良くなりませんか?”と聞いてくるんだよ」などと話してくれました。あの性格ゆえ,患者さんやご家族も話しやすく,本音を吐露されていたのでしょう。“生存率”などのような数値による評価が難しい形成外科の治療成績を考えるうえで,先生のこのような言葉は大いに参考となりました。
横浜育ちで高校・大学時代はヨットが好きだったという先生でしたが,少林寺拳法,謡曲も嗜むという粋な面をお持ちでした。大変な読書家で,医科歯科大学の学生時代,近かった神田神保町の古本屋に足繁く通ったそうです。お父様もそうだったそうで,二人の本の重さで自宅の床が歪んでいると聞いたことがあります。また,福島に行かれてからは,週末,医局の先生方と近くの温泉に行ったり山登りをしたりして楽しんでいらっしゃいました。私も手術の手伝いに行った折,近くの飯坂温泉に連れて行っていただいた覚えがあります。
そのように健康にも気を配られていた先生ですが,退官後しばらくして体調の不良を訴えられるようになり,その後の経過が捗々しくなく,今回のあまりにも早い訃報となってしまいました。“上ちゃん”とすれば,忙しくて読めなかった本を読む,登れなかった山に登る,そしてなにより一緒にいられる時間の少なかったご家族とゆっくり過ごすなど,まだまだやりたかったことがたくさんあったと思います。退官して時間ができ,さあこれからという時だっただけに本当に残念です。相談事をした時の的確な回答,依頼した原稿に対する期待どおりの内容,学会の後の飲み屋で皆を和ませる,あの,ちょっとはにかんだような笑顔など,すべてが忘れられません。
先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
帝京大学医学部形成・口腔顎顔面外科学講座
名誉教授 平林慎一
(以上、日本形成外科学会誌より引用)
■ ■
ほんとうに残念です。
平林先生が書かれているように、
先生は一言でいえば,
背伸びをしない,
嘘のない人でした。
その通りです。
適切な助言をくださる先生でした。
あの,ちょっとはにかんだような笑顔など,すべてが忘れられません。
上田先生の声もよく覚えています。
心からご冥福をお祈りいたします。

医学講座
函館市長に大泉潤さん当選
今日は2023年4月24日(月)です。
札幌は今日も寒いです。
最低気温は3℃、
予想最高気温は10℃です。
サクラが咲いていますが、
寒くてお花を見る余裕がないです。
早くあたたかくなってほしいです。
さくらんぼさんの果樹園が心配です。
■ ■
今朝の北海道新聞一面の記事です。
函館市長に大泉潤さんが当選したのと、
知床遊覧船事故の追悼式が出ています。
2023年4月24日、北海道新聞電子版の記事です。
「洋の兄です」自己紹介で人脈広げる 大泉氏、師弟対決制す 函館市長選
【函館】函館市長選は新人の大泉潤さん(57)が現職の工藤寿樹さん(73)との師弟対決を制した。当選確実が報じられ、午後8時20分ごろ大泉さんが選挙事務所前に現れると、支援者の歓喜はピークに。大泉さんは「党派を超えて支援していただいた。その結果、今の勝利がある」と語った。
昨年7月に出馬を表明。観光部長などの要職に引き上げてくれたのが工藤さんだったが、大泉さんについて周囲に「決断力がない」と話すようになる。大泉さんも上司の政策立案に疑問を抱いていた。
大泉さんは10月の記者会見で工藤市政を「人口減への危機感が欠如している」と批判。その後は草の根選挙を掲げ、過去2回の函館市長交代と同様、元部下が上司を破る結果となった。
俳優の大泉洋さんを弟に持つ話題性でも全国的に注目を浴びる選挙となった。
早稲田大を卒業後、29歳で函館市役所入り。地方タレントから全国区の人気者に駆け上がる弟を遠くから見守り続けた。映画祭などでは「洋の兄です」と自己紹介し、人脈も広げた。
「洋の兄じゃなかったら部長になれなかったかもしれない」。周囲にこう漏らしたこともある。
出馬表明直前には電話で洋さんに決意を伝え、昨夏には函館で一緒に花火大会を楽しんだ。洋さんは公の場で兄への発言を控えるが、選挙中も大泉さんにメッセージが届いた。後押しする思いは常に感じている。
選挙戦では行く先々で市民が手を振ってくれ、期待の大きさを肌で感じた。「誰一人置き去りにしない、寄り添う行政ができるように全力を尽くしたい」。23日夜、支援者に誓った。
一方、工藤さんは選挙事務所で「残念だが力足らずということだ。コロナを乗り越え、元気なまちになることを心から祈念する」と語り、頭を下げた。(宮木友美子、坂口光悦)


当選確実となり、支援者と握手する大泉潤氏=23日午後9時20分ごろ(中本翔撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
うちの奥さんがTVをみていて、
午後8:00過ぎに当選確実が出たとよろこんでいました。
出口調査で8割の人が大泉さんに投票したそうです。
新しい大泉市長に期待したいです。
函館は私が大好きな街です。
函館中央病院形成外科に2回勤務しました。
とてもいい病院です。
たくさんの経験をさせていただきました。
■ ■
私が最初に函館中央病院に勤務した頃は、
まだ北洋漁業が盛んでした。
漁業関連の網の会社もありました。
函館ドックもありました。
残念なことに函館の産業が衰退しました。
私は観光に期待したいです。
大泉市長のふるさと納税100億円にも期待したいです。
当選おめでとうございます。
医学講座
知床遊覧船事故から1年
今日は2023年4月23日(日)です。
札幌は寒いです。
予想最高気温は10℃、
最低気温は4℃です。
今日で知床遊覧船事故から一年です。
まだ6人が見つかっていません。
■ ■
2023年4月23日、北海道新聞朝刊の記事です。
知床事故1年 社長立件へ続く原因究明 20人死亡、今も6人不明
【斜里】オホーツク管内斜里町の知床半島沖で昨年4月、乗客乗員26人の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は、国土交通省運輸安全委員会が事故原因の最終報告をまとめた後、カズワン運航会社の桂田精一社長(59)を業務上過失致死容疑で立件する方針だ。23日で事故発生から1年となり、乗客乗員のうち20人が死亡し、今も6人が行方不明となっている。流氷が離岸したことから、1管本部と道警は22日、知床半島沿岸部で約4カ月ぶりに行方不明者の捜索を再開した。
沿岸部での捜索は昨年12月以来で、24日まで3日間の日程で実施する。22日は、不明者につながる手がかりは見つからなかった。
1管本部は、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田社長が事故当日の昨年4月23日、強風・波浪注意報が出され、航行の危険が予測できたにもかかわらず、豊田徳幸船長=死亡、当時(54)=に出航中止を指示する義務を果たさなかったとみて調べている。
国交省などによると、桂田社長は事故当時、運航を統括する「運航管理者」を務めていた。同社が同省に事前に提出していた安全管理規程では、1メートル以上の高波が予想される場合、運航管理者は船長に出航中止を指示すると定めていた。
運輸安全委が昨年12月に公表した調査経過報告書では、現場付近の波の高さは約2メートルで、甲板にあるハッチ(昇降口)のふたが開き、高波を受けて船内への浸水が始まったと推定した。
同委はさらに当時の海域の状況や浸水拡大の経緯などについて分析し、今夏以降に最終報告を公表する見通しだ。1管本部は当初、今春の立件を目指していたが、沈没経緯などを特定する最終報告も踏まえることにした。1管本部は、同委による事故原因の調査とは別に、船内の浸水状況に関する鑑定も行い、沈没原因の解明を進めている。
また、斜里町と、地元漁協などでつくる実行委は23日、乗客家族を招いた追悼式を同町ウトロのホテルで開く。式には乗客家族約70人のほか、斉藤鉄夫国交相や海上保安庁の石井昌平長官も出席する。同日は、網走市内に保管されているカズワン船体への乗客家族の献花も予定されている。
カズワンは昨年4月23日午前10時ごろ、斜里町ウトロ漁港を出航した。乗客が午後1時26分ごろまで親族と電話で話したのを最後にカズワンは連絡が途絶え、間もなくカシュニの滝付近で沈没したとみられる。

捜索が再開された22日、知床半島全体に分厚い雲がかかり、みぞれと強風が吹いた。1年近く前にカズワンが沈没したとみられる時間帯に、沈没現場に近いカシュニの滝(中央)付近では白波が岸壁に打ち付けていた=22日午後1時25分、斜里町(本社ヘリから、大島拓人撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
残念な事故です。
みんなが、安全を軽視し利益優先にした、
桂田精一社長(59)のせいだと思っています。
ベテランの船員を解雇して、
経験の浅い船長を雇用しました。
安全と信頼は何よりも大切です。
美容医療にも同じことが言えます。
美容外科でも死亡事故があります。
身を引き締めて毎日の診療にあたります。
亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
医学講座
1週間のお留守番
今日は2023年4月22日(土)です。
札幌はサクラが咲いていますが寒いです。
チューリップも咲きはじめました。
お花が風邪をひくんじゃないか?と思う天気です。
山形のさくらんぼさんの果樹園が心配です。
異常気象だと思います。
真剣に二酸化炭素の排出を考えなければならないと思っています。
■ ■
今朝の北海道新聞、いずみへの投稿です。
1週間のお留守番
年明け早々、沖縄に住む息子夫婦が仕事で海外に行くため、3歳の孫を1週間預かることになった。孫にとって、私と二人きりで寝食をともにするのは初めての体験。私の体力は大丈夫なのか?少々不安はよぎったが、引き受けた。
雪遊び用のウェア、手袋、バケツ、スコップ、おもちゃや、好みそうな食材を数日かけて買いそろえた。来た来た、笑顔のかわいい男の子が。雪で遊んだ経験は少なく、たんまり楽しんでほしくて雪だるまを作ったり、そりで遊んだり、除雪を手伝ってもらったりー。その様子をスマホで撮りまくり、せっせと息子夫婦へ送って安心させた。
当の本人は「パパは?ママは?」と一切聞いてくることもなく、ケロッとしている。『ぱあば、大好き』とうれしいことも言ってくれる。ご飯は完食、トイレもほぼ完璧。前と後ろが見事に逆だが、着替えも頑張る。寝る前には持ってきた絵本5冊を読み聞かせ、リクエストの腕枕をするとストンと寝た。
充電切れした孫の頭をなでながら、息子の幼少期を思い出した。こんなに穏やかな気持ちで見つめていただろうか? 毎日の夜泣きで眠れなかった2年間、「早く大きくなあれ」と魔法をかけていた。
いよいよ、ママが迎えに来る前の日に聞いてみた。「北海道と沖縄、どっちがいい?」
孫は即座に「ほっかいどう~っ」。100点をもらったような気持ちになった。
岡崎京子(64歳・無職)
=札幌市東区

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
お孫さんが一週間もいらしてくださって、
とても充実した毎日だったと思います。
はじめて見る雪で雪だるまを作って、
そりで遊んで、
ほっかいどう大好きになってくれて、
それはそれは楽しかったと思います。
100点満点おめでとうございます。
朝からいいお話しを聞かせてくださった、
岡崎京子様に感謝いたします。
医学講座
電気代で病院経営崩壊
今日は2023年4月21日(金)です。
今朝の北海道新聞の記事です。
医療機関にとって、
電気料金値上は深刻な問題です。
「病院経営が崩壊」「生活困窮者の命に直結」 北電値上げ公聴会で悲鳴続出
経済産業省が20日、札幌市内で開いた北海道電力の電気料金値上げに関する公聴会で次々に上がったのは、電気代高騰にあえぐ消費者や医療機関の切実な声だった。現行の料金システムになって以降の過去27年で最も高い水準に達している電気代を、さらに上げざるを得ないと説明する北電。「医療機関が経営難で崩壊する」「自助努力の節電も限界だ」―。電気代高騰は広範囲の道民生活に既に深刻な影響を与え、苦境からの出口は見えない。
「このままでは病院経営が立ち行かなくなる」。北海道医師会の鈴木伸和副会長(61)は公聴会の席上、強い懸念を訴えた。医療機関は電力消費が大きい機器を多数抱えるが、値上げ分を診療報酬に加算もできず、大幅な負担増は経営を圧迫する。「人口が少ないマチの病院がなくなる可能性がある。道内全体の医療体制への影響も大きい」
■致命的負担
鈴木副会長自身、札幌市手稲区で「ていね泌尿器科」を経営する。外来患者は1日約100人で人工透析患者も受け入れ、入院病床は19床。既に2022年度の電気料金は前年度比で2割増の900万円に上った。取材に対し、北電が申請した6月からのさらなる値上げは「致命的な負担だ」と漏らした。
医療法人渓仁会(札幌)の松田宏二常務理事(56)も意見陳述で電気代高騰の深刻さを語った。運営する道内の系列病院の2022年度の電気料金は前年度から1億5千万円増え、6億円余りに。2023年度はさらに1億3千万円増えるとの試算を提示。こまめな消灯や省電力の蛍光灯の使用など工夫を重ねるが「治療中の患者に節電を強いることはできない。安定した医療サービスを継続的に提供するには節電だけでは乗り切れないのは明白だ」と語気を強めた。
公聴会では、低所得者への影響の大きさを訴える声もあった。企業から寄付された食料を、障害者やシングルマザーら生活困窮者に配るフードバンク事業を札幌市内で手掛ける「フューチャーフライト」グループの釜沢剛璽(ごうじ)代表(44)は「電気料金が値上げされると、困窮者の生活はさらに苦しくなる」。
2021年8月から月1回、札幌市内で食料配布会を開いており、物価高などで参加者は月を追うごとに増え、3月下旬の配布会は100人を超えた。真冬でもできるだけ自宅の電気ストーブを使わずに厚着でしのぐ人も多いが、食料を寄付してくれる企業は1年前から半減して5社になった。公聴会後、取材に「電気代の値上げは生活困窮者にとって命に関わる。慎重に行うべきだ」と訴えた。
■再稼働だけ
北電に対し、徹底した経営努力や役員報酬の減額などの注文も続出した公聴会。藤井裕社長が電気代を下げられる見通しを示したのは、2012年から運転停止している泊原発(後志管内泊村)1~3号機の再稼働に触れた場面だけだった。藤井社長は「泊原発の再稼働後には適正な水準で値下げする」と断言した。
こうした北電側の説明に、釜沢代表は公聴会終了後、「安全を前提に早急に再稼働して値下げにつなげてもらうしかない」としつつも「『電気代を下げるには原発再稼働しかない』と喉元にナイフを突きつけられているような感じがする」と複雑な感情ものぞかせた。北海道生活協同組合連合会の平照治専務理事(65)は「北電には、北海道の潜在力が高い自然エネルギーを利用してほしい」と求めた。(武藤里美、五十地隆造、麻植文佳)


医療現場からの悲痛な訴えや北電の経営努力を求める声が相次いだ公聴会=20日、札幌市白石区(石川崇子撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
病院は大変です。
コロナが5類になって、
国からの補助金が無くなったら、
とたんに経営破綻する病院があるようです。
電気代に苦しむのは病院だけではありません。
意外と知られていないのが大学です。
大学ではたくさんの電気を使います。
北海道大学も頭が痛いと思います。
電気料金値上げを何とかしてほしいです。
院長の休日
本間瑞子95歳の誕生日
今日は2023年4月20日(木)です。
私の母親、本間瑞子95歳の誕生日です。
3年前に、
サ高住に入居させていただきました。
コロナ禍の2020年9月2日に、
重度の大動脈弁狭窄症を、
北海道循環器病院で治していただきました。
おかげ様で心臓はまったく問題ありません。
■ ■
実は2023年1月30日に、
重度の便秘で具合が悪くなりました。
一晩だけのつもりで近くの病院に入院させていただきました。
1月29日までは問題なく、
日課にしていた狸小路の散歩もしていました。
真冬の寒い時期でした。
重度の便秘は治りましたが、
そこから体調が悪くなりました。
■ ■
やはり年齢にはかないません。
1月30日からいろいろ調べていただきました。
最初はサ高住に戻るつもりでしたが、
戻れなくなりました。
専門の病院も受診しました。
2月末まで入院していましたが、
2023年3月1日から今の病院に転院させていただきました。
おかげ様で今は病状が改善しています。
■ ■
うちのばあさんは、
5人兄弟の2番目です。
ばあさん以外は全員男です。
生きているのが、
うちのばあさんだけになりました。
今年は無事に95歳の誕生日を迎えられました。
毎日お世話をしてくださる、
病院の看護師さんに感謝しています。
今日は好物のスイカを届けました。

病院の規則でマスクをしています

看護師さんからいただきました
医学講座
梅毒感染者、道内で急増2023
今日は2023年4月19日(水)です。
札幌の天気は曇りです。
今日も寒いです。
サクラが咲いていますが、
寒くてかわいそうです。
さくらんぼさんの果樹園が心配です。
異常気象が増えている気がします。
■ ■
2023年4月19日、北海道新聞朝刊の記事です。
梅毒感染者、道内で急増 2022年は過去最多599人 道、早期検査呼び掛け
性感染症の一つ、梅毒の感染者が、道内で急増している。道への報告数は2022年、前年の3.5倍となる599人に上り、現行の集計方式となった2006年以降で最多だった。今年も勢いは止まらず、9日時点での感染者は244人と前年同期の2.5倍となっている。道は「症状が現れたらためらわずに検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
道によると、道内の感染者は2006~2015年に1桁台から60人台で推移したが、2016年に3桁となる118人を記録。2021年まで110~160人台と3桁台が続いている。
2022年の感染者の内訳は、男性が6割を占める。年齢は男性が20~50代と幅広い年代で多く、女性は20~30代と若者が多いのが特徴だ。保健所別では、札幌市保健所管内が439人で感染者の約7割を占め、旭川市では36人、函館市では11人といずれも過去最多を記録した。
梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌による感染症で、主に性行為によって感染する。感染すると性器にしこりができたり、手のひらに痛みのない発疹が広がったりする。ただ、これらの症状は途中で消えることがあり、治療をせずに長期間放置すると脳や心臓に合併症が出て死に至る場合もある。妊婦が感染すると胎児にもうつり、障害を引き起こす恐れもある。
感染拡大について、梅毒に詳しい、ていね駅前泌尿器科(札幌)の砂押研一院長によると、性風俗店を利用した後、感染が判明する人が多いという。その上で「感染するのは膣(ちつ)性交だけと誤解している人が多い。口を使った性行為(オーラルセックス)でもうつることを知ってほしい」と強調する。
さらに受診を我慢してしまう人がいるとし「知らないうちに感染を広げてしまうだけではなく重症化する人もいる。症状が出て自覚がある人は検査を受けてほしい」と話している。(国乗敦子)

■ ■
2023年3月29日にも道新の記事がありました。
札幌の梅毒感染最多439人 3.7倍 市保健所2022年 20代女性目立つ
札幌市保健所によると、性感染症である梅毒患者の2022年の届け出数は、前年の約3.7倍の439人と過去最多となった。男性は20~50代と幅広い年代で多く、女性は20代が最多だった。市保健所は性感染症の早期の検査と受診を呼び掛けている。
梅毒患者のうち、男性は前年比3.9倍の257人、女性は同3.4倍の182人。感染経路別では異性間性的接触が370件で、全体の84%を占めた。医療機関からの届け出時点の症状別では、感染後約3週間の「1期」が262人で最も多く、次いで感染後数週間~数カ月後の「2期」が112人、無症状で病原体保有者が60人と続いた。
梅毒は細菌性の感染症で、主に性行為でうつり、「1期」では性器にしこりができるなどの症状がある。患者急増の報告は全国で相次いでおり、札幌での増加について市保健所は「梅毒が知られるようになり受診や診断が増えたことや、不特定多数との性行為を行う人の増加などが要因の可能性がある」とみる。
一方、エイズウイルス(HIV)の感染者とエイズ患者の2022年の届け出数は計19件で、前年より3人減った。梅毒など性感染症で粘膜が弱っている時はHIVなどほかの病気にもかかりやすくなるという。いずれの性感染症も避妊具の使用による予防が推奨されている。性感染症の検査は市保健所が匿名、無料で実施している。(岩崎志帆)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
困ったことです。
他県では60台男性が性風俗店で感染した例があるそうです。
私は風俗に行きません
私を風俗から遠ざけた医学教育
札幌医大の学生だった40年以上前に、
札幌医大病院中央検査部の永井龍夫先生の講義で、
衝撃的な写真を見せていただいたからです。
■ ■
梅毒の末期だという…
女性の写真を見せてくれました。
この女性は…
すすきので女王と呼ばれた人です。
女王だった面影どころか、
顔の形もわからないくらいの写真でした。
同級生も全員驚いていました。
今でも細菌学の永井龍夫先生に感謝しています。
■ ■
望まない妊娠も、
性感染症性病も、
教育で予防できます。
68歳の私は自分の経験から文部科学省と厚生労働省に、
中高生の性教育改革を強く望みます。
こんな症状になると知っていれば、
性風俗店には行かないと思います。
連載:日経メディクイズ●皮膚(デジタル版)
25歳女性。外陰部の結節

医学講座
大成建設240億円損失
今日は2023年4月18日(火)です。
札幌の天気は晴れですが、
朝はとてもとても寒かったです。
昨日は道北で雪が降りました。
北海道の4月は油断できません。
GWに峠で雪が降ることもあります。
サクラが咲いていますが寒そうです。
■ ■
昨日のYahoo!ニュースです。
2023年3月17日(金)に書いた大成建設のビル取り壊しです。
札幌市中心部の高層ビルで施工不良、大成建設が約240億円の損失計上…15階までの鉄骨すべて撤去など、工事“やり直し”へ
札幌市の中心部に建設中の高層ビル工事で、施工不良があった問題で、ゼネコン大手の大成建設は、工事の“やり直し”費用などとして約240億円の損失を計上すると発表しました。
大成建設が請け負っていた札幌市中央区北1条西5丁目の地上26階建ての高層ビル工事をめぐっては、発注と違うボルトが使われていたことをはじめ、鉄骨の柱の水平のずれ、コンクリートの厚さの不足など、多数の施工不良が見つかりました。
鉄骨については、722か所のうち、70の不良箇所が見つかり、ズレの最大値は21ミリ。
また、コンクリートの厚さ不足は、最大で14ミリ、245箇所にも上っていました。
さらに、大成建設の担当者は「数ミリ程度なら問題ないと考えた」などと話し、この施工不良について、事業主のNTT都市開発に対して虚偽の報告もしていました。
この問題で、全体の22.8%まで進んでいた工事は“やり直し”となり、すでに15階まで組まれていた鉄骨を全て撤去するなどするため、大成建設は17日、約240億円の損失を計上したと発表しました。
すでに大成建設は、問題発覚時、建築部門の責任者である寺本剛啓取締役らの引責辞任を発表していましたが、ことし3月決算のグループ全体での業績を下方修正し、相川善郎社長の月額報酬の50%を3か月減額するほか、社外取締役を除く取締役の月額報酬も30%減額することを明らかにしました。

(以上、Yahoo!ニュース、北海道放送(株)より引用)
■ ■
この建物はYahoo!ニュースに出ていた、
北海道放送(株)のすぐお隣です。
元はHBCの建物があった場所です。
私は毎日自転車でこの横を通ってきます。
道庁からもよく見える場所です。
どうしてこんなことが起きたのか?
私の勘ですが、大成建設以外にもあるような気がします。
■ ■
下の写真は出勤途中で撮ってきました。

道庁から見た現場

責任者の名前が変わっています

クレーンは止まっています
■ ■
とても残念なことです。
ビル建設には多くの企業がかかわっています。
大成建設の担当者が「数ミリ程度なら問題ない」だけで、
これだけのことにはならないと思います。
しっかりと調べていただき、
大地震がきてもこわれないビルを建設していただきたいです。
青空の下でクレーンが泣いているようでした。
医学講座
道新の倉本聰さんインタビュー
今日は2023年4月17日(月)です。
札幌はとても寒いです。
天気予報では雪マークが出ていました。
私が出勤する時、雪は降っていませんでしたが、
みぞれ霙っぽい小雨が降ってきました。
今日は無理矢理自転車で来ましたが、
真冬の防寒着でちょうどよかったです。
■ ■
昨日の院長日記、
札幌市でG7環境相会合でご紹介した、
北海道新聞の記事です。
Yahoo!ニュースにも「文明の墓場」は出ていましたが、
道新の記事が一番よかったです。
今日は新聞休刊日です。
私は若い人にも紙の新聞を読んでほしいです。
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2023年4月16日、北海道新聞朝刊の記事です。
豊かさの犠牲、もっと意識を 倉本聰さんインタビュー G7環境相会合・関連イベントに出展
15日に札幌ドームで始まった環境イベント「環境広場ほっかいどう2023」に出展した脚本家の倉本聰さん(88)=富良野市在住=は、自動車や携帯電話、衣類などのごみを弔う葬式のような空間を展示し「文明の墓場」と名付けた。私たちは豊かさにあふれた文明社会をどう生きるべきなのか。北海道新聞のインタビューに思いを語った。
作品は奥行き10メートルほどの薄暗い小部屋。黒白の縦じまの幕を壁に張り、ビルのガレキ、ガラケーと呼ばれる従来型の携帯電話、服などを積み上げ、それぞれの横にろうそくの小さな明かりがともる。室内には線香の香りを漂わせた。
「新しいものが出てくると、前のものは捨てられてしまいます。でも新しいものができて経済が好転するという方向にみなさん目を向ける。だから捨てられたものに対して墓場をつくってみたんです。ふつう、墓ってそこで涙を流したり悼んだりするわけですが、ごみには誰も涙を流さないし、悼みもしない。人間が便利さや豊かさを追求してきたことが環境問題につながっている、ともっと強く意識しないとまずいのでは。よく考えてほしいですね」
自身が主宰するNPO法人では「地球は子孫から借りているもの」という米先住民族の言葉を理念に、環境教育に取り組んでいる。15日に札幌で開幕した先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合を野外で開くよう提案していた。
「ドラマ『北の国から』には風力発電も出てくるし、うんこで発電をという意見も出てくる。環境を論じるなら風が吹いたり雨が降ったり、黄砂が飛んできたりする中、野外でたき火を囲んで会議を開くべきではと。警護の問題などで採用されませんでしたが、マイクなんか使わず、天然の環境を味わいながら声を張り上げて議論するのが本来のあり方だろうと思います」
2008年の北海道洞爺湖サミットでも、環境問題は議題の一つだった。あれから15年。
「文明はますます進みましたよね。人間はずるがしこく問題を回避しながら生きることに慣れてきた気がします。IT社会になったから二酸化炭素を出さなくなったというわけではない。IT化で古いOA機器は廃棄され、みんな捨てた後のことは考えません」
東日本大震災以降、何度も被災地を訪れ、東京電力福島第1原発事故で古里を失った人々の思いも作品に描いた。電気料金高騰で原発再稼働を求める声があることに違和感を覚える。
「原発から出る核のごみがあるでしょ。見向きもされないどころか引き取り手がいない。それなのに再稼働って。ぼくは原発の恩恵を受けてきた以上、生活費無料で暮らせる老人のまちをどこかにつくり、その地下をオンカロ(フィンランドの最終処分場)のようにしたらどうかと思います」
広大な土地や豊かな自然がある北海道。北の大地ならではの環境と共生した生き方があるはずだという。
「北海道が独立したらどうなるか、というドラマをつくろうとしたことがあります。けちで小さい国でいいから、世界から尊敬される哲学を持った国になるべきだと思いました。素朴な、動物に近い北海道の生き方や哲学を『北海道憲章』みたいなものにしてつくるべきじゃないでしょうか」(工藤雄高)

「土の感触を知らずに環境問題は論じられない」と語る倉本聰さん(井上浩明撮影)

倉本さんが手がけた空間作品「文明の墓場」。ごみとして捨てられたものを弔っている
(以上、北海道新聞より引用)
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倉本聰さんがおっしゃる、
IT化で古いOA機器は廃棄され、
みんな捨てた後のことは考えません
その通りだと思います。
まだまだ使えるのに、
PCもOSが変わって新しい機種にしないと、
Windows11にできません。
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私は最大の環境破壊は戦争だと思います。
ウクライナの人たちがしあわせに暮らしていたのに、
ミサイルで一瞬にしてガレキの山です。
北朝鮮のミサイルも環境破壊です。
環境問題も戦争問題も、
G7で考えていただきたいです。
北海道が独立したドラマを見てみたいです。
いい記事を書いてくださった、
北海道新聞社の工藤雄高さん、井上浩明さん、
ありがとうございました。
道新を購読していてよかったです。