医学講座
慢性色素性紫斑症
さくらんぼさんが困っていらっしゃる、
慢性色素性紫斑症に、
まみ子師長さんから、
アドバイスをいただきました
さくらんぼさんの慢性色素性紫斑症は、
ビタミンCの内服と
弱いステロイドの外用で治ります。
大丈夫ですよ。
ありがたいお言葉です。
■ ■
私は皮膚科は専門外なので、
適切なアドバイスができませんでした。
ネットで検索しても、
信頼できる
ヨミドクターyomiDr.に、
慢性色素性紫斑
まんせいしきそせいしはん
Chronic pigmented purpura
【初診に適した診療科】
皮膚科、皮膚泌尿器科
【どんな病気か】
多くの場合、中年以降にみられる下肢の点状出血、毛細血管拡張、褐色調の色素沈着で慢性の経過をたどります。やや男性に多くみられます。臨床症状によりシャンバーグ病、マヨッキー(血管拡張性環状紫斑)、紫斑性色素性苔癬様(たいせんよう)皮膚炎の3型に分けられています。
【原因は何か】
真の原因は不明ですが、微小循環障害と血管壁の弱さが関係するようです。時に高血圧や静脈瘤を合併し、これらは静脈圧の亢進が要因と推定されます。
【症状の現れ方】
基本的には下腿に多数の点状紫斑が生じ、徐々に進行して大小の紅褐色の色素斑になります。繰り返すうち、下腿、大腿、腰臀部へと拡大していきます。全身症状は伴わず、かゆみはないことが多いようです。
シャンバーグ病では、斑と斑の間に拡張した静脈あるいは静脈瘤の存在が認められることがあります。
【治療の方法】
根治的な治療法は今のところありません。対症療法的に、血管強化薬、止血薬、抗プラスミン薬などが使われます。副腎皮質ステロイド薬の外用が有効なことがあります。
長時間の歩行や立ち仕事を避けます。静脈瘤を伴う例には弾力包帯、弾力ストッキングをすすめます。慢性かつ進行性で一進一退を繰り返し難治性ですが、自然軽快もありえます。
【病気に気づいたらどうする】
病気を正しく把握するためにも、医療機関(皮膚科)で相談してみることをすすめます
(以上、ヨミドクターyomiDr.より引用)
■ ■
さくらんぼさんは、
大学病院にかかったのに、
大学病院では治療しなくていいと言われて困ってました。
みんなから[わあー]と嫌がられます。
上のヨミドクターにも、
『根治的な治療法は今のところありません』
…と書かれています。
根治的な治療法がなくても、
少しでも症状が改善するとありたがいです。
さくらんぼさんの
慢性色素性紫斑症がよくなることをお祈りしています。
医学講座
フィブラストスプレーと軟膏
痛くないやけど治療①
痛くないやけど治療②
痛くないやけど治療③
痛くないやけど治療④
痛くないやけど治療⑤
5回連載した痛くないやけど治療
…のまとめです。
■ ■
熱傷治療ガイドラインには書いていない、
エビデンスがない本間仮説です。
2019年5月30日の時点で私が考える治療法です。
熱湯などで、
深いやけどをしたら、
すぐにフィブラストスプレーです。
フィブラストスプレーを常備しているクリニックを探してください。
■ ■
水疱膜は破らずに、
フィブラストスプレーを噴霧して、
その上から、
バラマイシン軟膏と、
フシジンレオ軟膏を、
1:1に混合した軟膏を塗布します。
軟膏は厚めにします。
■ ■
軟膏を塗った上は、
医療用のフイルム材を使います。
オプサイトという商品名の製品を選びます。
滅菌していない、
ロールタイプの製品が使いやすいです。
他の製品でも構いません。
軟膏を塗ったままだとべとべとになるからです。
■ ■
毎日の処置は、
生理的食塩水で洗い流します。
ちょっと痛いですが、
フィブラストスプレーを、
シュっとして、
その上から軟膏を塗ります。
そうすると痛くないです。
少しずつキズが治ってきます。
■ ■
やけどの部位からにおいがしたり、
赤くなったり、
痛みが増強した時には、
感染を疑います。
抗生物質を投与します。
小範囲のやけどでしたら、
入院せずに、
フィブラストスプレーと軟膏で治療できます。
これが私のおすすめです。
エビデンスはありません。
経験だけです。
医学講座
痛くないやけど治療⑤
痛くないやけど治療
…の最後です。
やけど治療は、
フィブラストスプレーの登場で大きく変わりました。
特に小児のやけどには、
抜群の効果があります。
■ ■
昔だったら手術が必要になったやけどでも、
手術をしなくても治るようになりました。
日本熱傷学会の熱傷治療ガイドラインにも、
フィブラストスプレーが有効と出ています。
ただ表現はわかりにくいです。
私は熱湯でやけどをしたら、
すぐにフィブラストスプレーで治療してくれる先生をおすすめします。
■ ■
日本熱傷学会の熱傷治療ガイドラインです。
日本熱傷学会
①Ⅱ度熱傷に対しては,湿潤環境維持を目的にワセリン軟膏基剤を基本とし,熱傷の広さ,深さの状況により主剤(抗生物質,ステロイドなど)を選択することが推奨される(C).
②Ⅱ度熱傷では,bFGF 製剤(フィブラスト®スプレー)の併用を考慮してもよい(A*).
ガイドラインを作った先生にも、
ジレンマがあったと思います。
自分だったらすぐにフィブラストスプレーを使うのになぁ~
…と思って書いたと(私は)感じます。
■ ■
タイトルは痛くないやけど治療ですが、
残念なことに、
フィブラストスプレーはしみます。
痛いです。
目薬くらいの容器に入っていて、
化粧品のコロンのように、
シュっと噴霧して創面にかけます。
このシュが一瞬だけ痛いです。
■ ■
フィブラストスプレーをかけた後の、
創面の処置も、
先生や施設によって違います。
今は創傷被覆材そうしょうひふくざいという、
いい材料ができました。
残念なことに高価です。
ガーゼの何倍もします。
病院やクリニックで使った時だけ、
保険適応になります。
■ ■
自宅で処置に使うお薬は処方することができますが、
2019年5月現在、
自宅で使う創傷被覆材は、
病院からもらうことはできません。
毎日通院することができない場合は、
創傷被覆材を購入することになります。
私でしたらフィブラストスプレーと軟膏の組み合わせを選びます。
軟膏は自宅で使う分も処方することができます。
申し訳ございません
札幌美容形成外科ではやけどの治療は行っておりません
医学講座
痛くないやけど治療④
痛くないやけど治療
…の4回目です。
学会の悪口を言うつもりはありません。
でも、
日本熱傷学会の熱傷治療ガイドラインも
日本皮膚科学会の熱傷治療ガイドラインも
わかりにくいです。
■ ■
やけどは痛いです。
お風呂に入るとしみます。
昔からやけどに効く温泉がありました。
温泉に行った時に、
小さな字で書いてある説明を読むと、
やけどに効く
…というところがあります。
■ ■
私が医者になった40年前は、
熱傷患者さんを、
熱傷浴室で洗って、
軟膏処置をしていました。
新入医局員の本間先生は、
毎日やけどの患者さんのお風呂係りでした。
私の結婚式のスピーチで、
上司だった形成外科メモリアル病院院長の、
本田耕一先生から、
風呂入れが上手だとほめていただきました。
■ ■
ところが時代は変わりました。
熱傷浴室が、
院内感染の原因として取り上げられました。
札幌医大の熱傷患者受入中止問題となり、
札医大重症熱傷受け入れ再開まで、
札幌医大の高度救命救急センターが閉鎖されました。
■ ■
私はやけどのきずを洗う方法は、
今でもいい治療法だと思っています。
熱傷浴室ねっしょうよくしつ
2009年6月23日の院長日記です。
ある種の温泉は、
やけどに効きます。
生理的食塩水(0.9%)と同じ濃度の食塩水は、
キズにしみません。
生理的食塩水は、
目に入っても、
鼻に入っても痛くありません。
■ ■
やけどをすると、
皮膚がただれて、痛みがあります。
キズからは滲出液(しんしゅつえき)という
黄色の液体が出てきます。
皮膚というバリアーがなくなるので、
ばい菌が悪さをして化膿することもあります。
生理的食塩水で、
キズをキレイに洗い流すと、
ばい菌の数が減ります。
痛みもなく、キズをキレイにできます。
これがやけどの温浴療法(おんよくりょうほう)
の原理です。
■ ■
やけどの患者さんにとって、
ガーゼ交換や、
キズの処置は、
痛くてつらいものです。
特にキズにガーゼが固着(こちゃく:くっつくこと)てしまうと…
はがす時に血が出たりして、
それはつらいものです。
生理的食塩水で濡らしてから、
ガーゼを剥がすと痛みも無く、
ばい菌を洗い流して、
キズをキレイにすることができます。
■ ■
やけどだけではなく、
他のキズの処置でも、
生理的食塩水で洗うことは、
キズにとってよいことです。
小さなキズややけどでしたら、
ベッドサイドや
洗面器を使ってもできます。
問題なのは…
全身の大やけどです。
ベッドの上で処置をすると、
水浸しになります。
■ ■
そこで考えられたのが、
熱傷浴室でした。
やけどの患者さん用のお風呂です。
ステンレスでできていて、
横になったまま入れます。
お湯1㍑に対して、食塩を9㌘入れます。
そうすると、
生理的食塩水と同じ0.9%の濃度になります。
このお風呂でやけどのキズを洗い、
軟膏処置をするのが、
形成外科研修医の仕事でした。
■ ■
私が形成外科医の卵になった、
約30年前は、
私の仕事はやけど患者さんの風呂入れでした。
白いゴム長を履いて、
茶色のゴムの長い前掛けをつけて、
看護婦さんといっしょに、
一日、数人の処置をしたこともありました。
熱傷浴室は、
寝たまま入れるお風呂なので、
寝たきりで動けない方の、
入浴にも使っていました。
■ ■
ところが…
30年の間に時代は変わりました。
院内感染の原因として、
この熱傷浴室が問題になりました。
キズを洗い流すのは、
今でもよい方法なのですが、
MRSA(えむあーるえすえい)や
多剤耐性緑膿菌などが、
熱傷浴室で感染して問題となりました。
■ ■
日本では、
まだ熱傷浴室を使っている施設が多いと思いますが、
一部の救命救急センターでは、
感染の問題から廃止してしまったところもあります。
ご自宅で、
お湯1㍑に対して、食塩を9㌘入れて、
それをペットボトルなどに入れて、
キズを洗い流すのは、
痛くなくてよい方法です。
キズの処置として、
覚えておかれるとよいと思います。
医学講座
痛くないやけど治療③
痛くないやけど治療
…の続きです。
昨日の北海道は記録的な猛暑でした。
5月に、
北海道で猛暑という言葉が出るのは異常です。
まみ子師長さんから、
コメントをいただきました。
帯広が全国で2番目に暑かったとは、びっくりです。38.8℃でした。
明日は日焼けの患者さんで溢れると思います。
■ ■
5月の帯広で38.8℃も驚きですが、
水疱ができた日焼け患者さんの治療法にも驚きでした。
さすが、
北海道で一番皮膚科の患者数が多い、
高木皮膚科診療所は違うと思いました。
高木皮膚科に行くと、
水疱ができた日焼けも早く楽になってよくなります。
■ ■
形成外科専門医や熱傷専門医とは、
ひと味もふた味も違った治療です。
毎日たくさんの日焼け患者さんを診察して、
早くよく治る治療をしている、
高木章好先生の教えだと思いました。
形成外科の先生にも、
ぜひ知っていただきたい治療法です。
■ ■
私がつたない院長日記を続けている理由は、
少しでも正しい治療法を知っていただきたいからです。
無名の形成外科を、
少しでも知っていただきたいからです。
おかげ様で同業の先生にも読んでいただいています。
ありがたいことだと感謝しています。
正しい医学知識は、
大学や教科書だけでは学べないことがあります。
■ ■
日本熱傷学会にも、
日本皮膚科学会にも、
熱傷治療ガイドラインがあります。
ガイドラインに沿って、
正しい治療をしようと思っても、
熱傷専門医の私ですら、
はっきり言って、
ちんぷんかんぷんです。
■ ■
やたらエビデンスやら、
推奨度が登場しますが、
じゃあ、
患者さんが痛いよぉ~
いたいよぉ~泣
…と泣いている時に、
どんな治療をしたらいいのか、
さっぱりわかりません。
今日の院長日記でお伝えしたいことは、
評判のよい高木皮膚科診療所のようなところで治療を受けると、
早く痛くなく治るということです。
医学講座
痛くないやけど治療②
痛くないやけど治療①
…の続きです。
軽度のやけどでしたら、
皮膚が赤くなるだけで、
水疱すいほうができたり、
皮膚がむけることはありません。
病院に行かなくても治ります。
■ ■
注意していただきたいのが、
顔や頚部のやけどです。
女性に多いのが、
髪を整えるコテです。
ねぼけて、
あわてて、
髪をととのえようとするとやけどをします。
■ ■
水疱ができなくても、
赤味がある間に紫外線があたると、
しみになります。
よく女の人が、
『天ぷら油がはねたところが…』
『しみになった』
…ということがあります。
これはやけど後の色素沈着です。
■ ■
PIHぴーあいえっち炎症後色素沈着
…と専門的な言葉で呼びます。
レーザーでしみを取る治療も、
しみの部分を焼く治療です。
ちゃんと管理をしないと、
高いお金を出して治療したのに、
しみが黒くなります。
■ ■
こてでやけどしたところは、
水疱ができなくても赤くなります。
ぴりぴりとした痛みがあります。
アトピーや、
かぶれにつけるお薬があります。
弱いステロイドが入ったアトピーの塗り薬は、
このコテやけどの、
ピリピリとした痛みに効きます。
■ ■
もし髪を整える時に、
コテでやけどをしてしまったら、
弱いステロイド剤をつけると痛みが和らぎます。
しみになりたくなければ、
しっかりと遮光をすることです。
エアウォールUV(共和)
…というテープがおすすめです。
弱いステロイド剤を薄く塗ったあとで、
慎重に貼ってください。
貼り方にこつがあります。
心配な人は病院に行ってください。
AMAZONでも売ってます。
医学講座
痛くないやけど治療①
第45回日本熱傷学会(北九州)
…から昨夜帰ってきました。
今年の熱傷学会で、
同じ日本国内でも、
地域によって、
施設によって、
治療法が異なることがわかりました。
■ ■
北大形成外科では、
できるだけ
痛みが少ないやけど治療
…を心がけていました。
誰でも経験があるやけどは痛いです。
治療法によって痛みは違います。
同じように治るなら、
できるだけ痛みが少ない治療法がいいです。
■ ■
タイトルは
痛くないやけど治療
…としましたが、
厳密に言うと、
痛みの少ないやけど治療が正しい言い方です。
ちょっとでも参考になるように、
私の知識をシリーズでご紹介いたします。
■ ■
まずやけどをした時のことです。
冷やすと痛みが楽になります。
冷やしすぎはよくないですが、
適度に冷やすのがいいです。
適度にというのは、
冷たすぎてつらいのではなく、
冷やすと楽になる
…のが目安です。
■ ■
小範囲でしたら、
水道水を流して冷やすのもいい方法です。
もし水疱ができていたら、
水疱すいほう膜は破らないで、
そのまま冷やしてください。
そうすると、
痛くなく治すことができます。
医学講座
第45回日本熱傷学会(北九州)③
小倉で開催された第45回日本熱傷学会はとても有意義でした。
私が感心したのが安田会長が選ばれたテーマです。
安田浩会長のごあいさつです。
今回の学会テーマは
「熱傷治療JAPAN PRIDE」といたしました。
私が本学会の学術委員になったとほぼ同時に診療ガイドラインの作成が始まり、私は局所療法をその後の改訂版も含め携わらせていただきました。
他の分野では外国論文を中心に作業が進められましたが、局所療法を探していくと外国論文はあるものの実際に日本で行っている局所治療の内容と異なること、
特に外用剤は日本独自の薬剤が多く、そのため諸外国に比べ多くの選択肢があることに気づかされました。
このような経緯より日本の熱傷治療も諸外国に比べても素晴らしいレベルにあることをもっと誇ってよいのではないかと考えるに至り今回のテーマを考えました。
■ ■
安田会長の熱い思いが込められた熱傷学会でした。
学会初日には、
シンポジウム2
2019年5月23日(木)15:00~16:30第1会場
「熱傷治療の群雄割拠-日本統一はなるか-」
座長:黒川正人(熊本赤十字病院形成外科)
鳴海篤志(独立行政法人国立病院機構別府医療センター救急科)
SY2-1「北海道での熱傷局所治療-北大形成外科を代表して-」
木村 中(函館中央病院形成外科)
SY2-2「当院救急科の熱傷治療局所療法の実際とそれに関連する諸施設での変遷とその影響」
池田弘人(帝京大学医学部救急医学、帝京大学医学部附属病院救急科)
SY2-3「北陸における熱傷局所治療の動向」
岸邊美幸(金沢医科大学形成外科)
SY2-4「母床壊死、炎症期・肉芽期を意識した局所管理」
中島紳史(JCHO中京病院救急科)
SY2-5「近畿大学病院熱傷センターにおける熱傷局所治療の変遷」
上田敬博(近畿大学病院熱傷センター)
SY2-6「エキザルベガ-ゼによる熱傷治療」
吉本 浩(長崎大学形成外科)
■ ■
このシンポジウムを聴いて、
同じ日本国内でもやけど治療の方法が違うことがわかりました。
私は、
北海道での熱傷局所治療-北大形成外科を代表して-
函館中央病院形成外科の木村中先生と同じです。
北大形成外科では、
痛くない治療薬を選んでいました。
軟膏はちょっとした違いで痛みが異なります。
■ ■
薬剤耐性の問題があったので、
北大形成外科でも軟膏の選択が変わりました。
木村 中先生から
ピオクタニンという色素を使った軟膏も紹介されました。
函館中央病院では、
ラベンダー軟膏と呼んでいます。
北海道のラベンダー畑のような、
きれいな紫色の軟膏です。
グラム陽性菌に抗菌力があります。
有意義な2日間の勉強を終えて札幌に帰ってきました。
北海道は涼しいですね。
医学講座
第45回日本熱傷学会(北九州)②
今日の小倉はいいお天気です。
今年の日本熱傷学会会長は、
産業医大形成外科の安田浩先生です。
形成外科医の間では、
知らない人がいないくらい有名な先生です。
まじめで、
患者さんに優しい先生です。
■ ■
ネットで安田先生を検索すると、
時事メディカルがヒットします。
日本形成外科学会専門医、
日本熱傷学会認定医、
日本褥瘡学会認定師の資格を持つ創傷治療の名医として知られる。
…と紹介されています。
その通りです。
■ ■
医師プロフィール
1984年 産業医科大学医学部卒業、産業医科大学皮膚科研修医、以降産業医科大学で皮膚科を、金沢医科大学で形成外科を研修。
1988年 金沢医科大学形成外科助手
1991年 産業医科大学皮膚科助手
1995年 医学博士取得
1998年 同講師
2003年 同助教授
2005年 産業医科大学病院形成外科診療科長
2007年 呼名変更で准教授
2014年7月 産業医科大学病院形成外科診療教授
■ ■
安田先生は産業医大をご卒業になり、
産業医大で皮膚科を研修されたのち、
金沢医科大学で形成外科を研修されています。
金沢医科大学形成外科は、
日本の形成外科では最も伝統のある教室の一つです。
私も何度も学会で金沢に行っています。
安田先生の形成外科の師匠は、
日本形成外科学会理事長を歴任された川上重彦先生です。
■ ■
安田先生のように、
最初に皮膚科に入ってから、
形成外科医になった先生がいます。
私の恩師の大浦武彦先生も、
北大皮膚科で大学院を卒業されています。
産業医大は皮膚科と形成外科が仲よしです。
とてもいいことだと思います。
■ ■
今日の学会で印象に残ったことです。
たくさんの発表がありましたが、
私の目にとまったのは、
看護師さんのポスターによるご発表です。
広範囲熱傷で救命できず、
お亡くなりになった熱傷患者さんに、
エンゼルメイク
…という死化粧をする方法です。
■ ■
広範囲熱傷で顔面が高度に損傷された方は、
いくら腕のいいおくりびとでも、
元の顔に戻すのは難しいです。
発表者の前橋赤十字病院の看護師さんは、
院内の研究グループで特殊なお化粧方法を開発されました。
♡看護師♡さんらしい、
とてもいいご発表だと感激しました。
他にもいい発表があったので明日以降にご報告いたします。
医学講座
第45回日本熱傷学会(北九州)①
今日は2019年5月22日(水)です。
先週は札幌で第62回日本形成外科学会がありました。
明日から
福岡県北九州市で、
第45回日本熱傷学会が開催されます。
さくらんぼさんに聞かれるまで、
小倉駅が北九州市にあって、
福岡県だということをはっきり知りませんでした。
■ ■
北九州市には北九州空港があり、
福岡空港も近くなのですが、、、
札幌からだと直行便の数が少なく、
私は札幌から大阪の伊丹空港まで飛行機で行き、
新幹線で新大阪から小倉に来ました。
新幹線は約2時間17分くらいでした。
札幌と気温差があります。
こちらは少し暑いくらいです。
■ ■
今年の第45回日本熱傷学会は、
産業医科大学病院形成外科診療教授の
安田浩先生です。
日本熱傷学会で、
熱傷診療ガイドラインの作成をなさったり、
私が受けた熱傷専門医試験の試験問題を作成されました。
明日からの学会でしっかり勉強をして帰ります。