医学講座
お医者さんの奥さん2016
お医者さんの奥さん2010
2010年10月22日の院長日記。
お医者さんの奥さん
2008年10月4日の院長日記です。
お医者さんの奥さんは、
母子家庭です。
■ ■
いい夫婦の次の日2011に書きました。
2011年11月23日の院長日記です。
昨日、11月22日は…
♡いい夫婦の日♡でした。
今日は…
勤労感謝の日。
いい夫婦の次の日です。
本間家は、
残念ながら♡いい夫婦♡ではありません。
■ ■
♡いい夫婦♡だったのは…
結婚してから…
子どもが生まれるまでの数年間。
それからは…
父親と母親になりました。
お医者さんの奥さんは、
しあわせではありません。
患者さん中心の生活なので母子家庭です。
■ ■
子どもが小さい頃は…
転勤が多かったですが…
それなりにしあわせな家庭だったと思います。
でも…
♡いい夫婦♡だったかは疑問です。
よく夫婦喧嘩もしました。
うちの奥さんは強いです。
■ ■
いい夫婦の次の日は、
これからの老後をどう過ごそうか…?
…と悩んでいます。
私57歳、
妻55歳です。
同年代のご夫妻には、
とても仲が良い方たちもいらっしゃいます。
■ ■
私は今さら♡いい夫婦♡も無理なので、
おたがい、他人に迷惑をかけず…
子どもにも迷惑をかけず…
残った人生を送れればよいかなぁ~
…と思っています。
奥さんが郷ひろみさんのコンサートへ行くのも良いし…
私は家で犬と遊んでいます。
いい夫婦の次の日は…
◇健康な夫婦◇が理想です。
■ ■
ここまでは5年前に書きました。
今年は、
私62歳、
妻60歳です。
家にいるのは、
今月で7歳になる犬だけです。
子供たちは遠くに行きました。
他人に迷惑をかけず、
元気に老後を迎えたいと思っています。
■ ■
お医者さんの奥さんだから、
♡しあわせ♡とは限りません。
お医者さんの奥さんは、
孤独に強くて、
忍耐強い人でないと、
なかなかつとまらないと思います。
うちの奥さんが、
私ががまんしているから
…というのは、
孤独に強くて忍耐強い人という条件では合っていると思います。
昔の記憶
私ががまんしているから
うちの奥さんによく言われます。
(あんたみたいにうるさい人)
私ががまんしているから
つとまるのょ
他の人だったら、
絶対に無理
はいはい、
私はうるさい筋金入りのがんこ夫です。
■ ■
私も反論します。
僕みたいに、
(働き者で)
(真面目で)
(酒も飲まないし)
こんな夫はなかなかいない、
人間国宝だ。
■ ■
夫婦円満とはほど遠い、
今年62歳の私と、
今年還暦の奥さんです。
家には、
私たちの他には、
そら君しかいません。
■ ■
本間家、
唯一の救いは、
価値観が同じです。
二人ともけちです。
イオンの割引デーによく買い物に行きます。
半額になった商品も買います。
あと何年生きられるかわかりませんが、
お互いにがまんして生活しています。
どこの家もこんなもんだと思っています。
腹が立った時は、
昔のいい時代を思い出すことにしています。
医学講座
院長は大変です
昨日の院長日記、
にやり、ほっとに書きました。
昔は大きな病院の院長に就任すると、
『先生おめでとうございます』
…と言ったものです。
最近は、
『先生ご苦労様です』
(先生、大変ですね)
(先生、事故がないことを祈ります)
(先生、訴訟がないことを祈ります)
院長在任中に
謝罪記者会見に出ることもあります。
■ ■
私は現在61歳です。
今年9月で62歳になります。
私と同年代の先生が大きな病院の院長です。
大きな病院の院長になれなかったから、、、
負け惜しみで言うのではありません。
院長は大変です。
私のように個人経営で、
経営も医療も一人で決められる院長はまだマシです。
大きな病院の院長は経営者が別です。
■ ■
公立病院を経営するのは、
地方自治体です。
自治体病院の院長は、
議会で説明したり追及されたりします。
毎年議会の時期になると、
歴代の院長は大変そうでした。
病院経営が黒字だといいですが、
赤字病院の院長は大変です。
■ ■
JA帯広厚生病院は黒字病院でした。
黒字病院でも、
大きなことを決めるのは、
JA北海道厚生連本部でした。
JA北海道厚生連には、
赤字の病院もありました。
JA北海道厚生連全体の収支が黒字か赤字かで、
いろいろなことが決められていました。
■ ■
美容形成外科の経営も楽ではありません。
うかうかしていると、
すぐに倒産の危機です。
クリニックの特徴がないと…
生き残れません。
うちでしかできない…
という手術や治療がなければ倒産です。
私が得意とするのは、
繊細で丁寧な手術です。
簡単に、マネのできない手術です。
まだ、もう少し生きのびようと思っています。
医学講座
にやり、ほっと
平成28年6月6日、朝日新聞朝刊、天声人語です。
にやり、ほっと
「ヒヤリハット」は、事故につながりかねない出来事を指す言葉だ。引き継ぎに書いて同僚に注意を促そうと、職場で心がけている方も多いだろう。東京都の有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス井草」もそうだ。でもここにはもう一つ、「にやりほっと」がある。
▼介護していて思わず笑ってしまう、心がなごむ。そんなお年寄りの言葉や振る舞いを職員がカードに残している。ひな人形を前に「これを見るとうれしくなるなんて、私もまだまだ女の子だねえ」との言葉がある。「食欲がない。物欲ならあるのだけど」とは、食事前の冗談である。
▼昔のあだ名を教えてもらった、夫の思い出話をしてくれた、なども。「ヒヤリハットだけではマイナス面ばかりが見えがち。プラス面をみんなで共有しようとしています」と、職員の金子彩香(あやか)さん(25)は言う。
▼小さな子のいる家庭は、あらゆる瞬間が「にやりほっと」かもしれない。甘えるしぐさに目を細め、おませな言葉に驚く。忘れないよう書き留めている方もおられよう。
▼同僚でも夫婦や親子でも、一緒の時間を過ごせば心がなごむような出来事は訪れる。でも忙しかったり、関係がよくなかったりして微笑(ほほえ)み合う余裕を失うこともある。距離がもっと近くなる機会なのに。
▼この老人ホームでは、にやりほっとの記録から「へえ、こんなことあったんですか」と話が弾むことが多いそうだ。一緒にいる空間がその分温かくなる。「介護者」と「入居者」という立場を少しだけ忘れて。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
にやり、ほっとはいいです。
昔は大きな病院の院長に就任すると、
『先生おめでとうございます』
…と言ったものです。
最近は、
『先生ご苦労様です』
(先生、大変ですね)
(先生、事故がないことを祈ります)
(先生、訴訟がないことを祈ります)
院長在任中に
謝罪記者会見に出ることもあります。
■ ■
私もJA帯広厚生病院形成外科主任部長の時に、
菓子折りを持って、
患者さんのお宅まで謝罪に行ったことがありました。
六花亭の、
一番大きな十勝日誌でした。
今でもあの箱を見るたびに思い出します。
患者さんに謝りました。
申し訳ございませんでした
■ ■
医療や介護の現場も大変です。
ヒヤリハット
インシデントレポート
医療事故報告書
書類を作成するのも大変です。
他の先生が関わった事故で、
カルテを証拠保全されたこともあります。
私が報告書を書きました。
一週間近く毎日何時間もかけて書きました。
■ ■
♡にやり、ほっと♡はいいです。
これを見るとうれしくなるなんて、
私もまだまだ女の子だねえ
食欲がない。
物欲ならあるのだけど
こんなレポートはいいです。
■ ■
私が将来入所するなら、
「ヒヤリハット」レポートがある施設より、
分厚い、
♡にやり、ほっと♡報告集がある施設を選びます。
朝から気分のいい天声人語を書いてくださった、
朝日新聞社に感謝します。
また素敵なコラムを楽しみにしています。
医学講座
眼瞼下垂の再発予防と保湿
手術後に目をこする
2011年5月22日の院長日記です。
私が眼瞼下垂症手術を受けてから、
半年後の頃です。
その院長日記に次のように書いてあります。
ようやく落ち着いてきた…
…と感じています。
それでも、
まだ目はこすっていません。
■ ■
私は手術から半年しても、
キズにヒルドイドローションを塗っていました。
そうすると、
ピリピリ感が減りました。
昔、北大形成外科では、
やけどの後や、
皮膚移植の後にも、
よくヒルドイドを塗っていました。
そうすると皮膚がしっとりとして、
きれいに治ったからです。
■ ■
人間は、
無意識のうちに目をこすります。
眠い時…
朝起きた時…
目をこすることがあります。
この目をこする動作が、
目によくありません。
■ ■
私は手術から最初の2ヵ月くらいは、
寝ている時に目に触らないように、
アイマスクをしていました。
腫れが取れてきても、
まだキズは落ち着いていません。
触ると…
何となくぴりぴりします。
■ ■
ぴりぴりするのは、
キズが触らないでと言っている証拠だと、
私はよく患者さんに説明します。
何となく違和感があるのは、
切って…
縫った…
…からです。
■ ■
眼瞼下垂症や、
二重埋没法で、
一番、目に良くないのが、
目をこすることです。
ラインが消える時という、
2010年4月29日の院長日記に書いてあります。
目をこすると、
二重のラインが消えます。
■ ■
生まれつき二重の人でも、
アトピー性皮膚炎などで、
毎日まいにち目をこすっていると…
二重が三重になったり、
目の上がくぼんできます。
眼瞼下垂症になる人もいます。
■ ■
眼瞼下垂症手術は、
まぶたを切って、
眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉を調節して、
丁寧に縫います。
目をこすっていると…
眼瞼下垂が再発することがあります。
アレルギーの人は、
花粉症の時期には、
特に気をつけてください。
目をこするとラインが消えます。
■ ■
第42回日本熱傷学会(浦安)②の特別講演で、
お聞きした。
かゆみを科学する
順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科学名誉教授、
順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所_所長
高森建二先生のお話しで、
キズを保湿してかゆみを防ぐと、
眼瞼下垂症の再発予防に役立つと思いました。
手術後のキズにヒルドイドローションをおすすめします。
エビデンスはありませんが、
肥厚性瘢痕の予防に適応症があります。
医学講座
赤ちゃんのアトピーと保湿
北海道で行方不明になっていた、
7歳の田野岡大和(やまと)君が見つかりました。
私もしつけに厳しい親でした。
見つかってほんとうによかったです。
昨日は安心して眠れました。
またお父さんとファイターズの応援に来てほしいです。
■ ■
子を思う親の気持ちはみな同じです。
ご両親がアトピー性皮膚炎だと、
自分の子供には、
かゆい思いをさせたくないと思います。
親が苦しんだ分だけ、
子供への思いも強いです。
■ ■
第42回日本熱傷学会(浦安)②の特別講演で、
とても参考になるお話しを聞きました。
かゆみを科学する
順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科学名誉教授、
順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所_所長
高森建二先生のお話しです。
温厚で真面目な皮膚科の先生です。
とても勉強になりました。
■ ■
やけどは、
ある程度よくなってくると、
とてもとてもかゆくなります。
かゆくなってひっかくと、
また悪くなります。
かゆみ対策は、
とても大変です。
皮膚科の先生に相談しても、
よくならないこともあります。
■ ■
私もそうですが、
年をとると、
身体がかゆくなります。
夜中に無意識のうちにかくことがあります。
身体をかいていて、
目がさめることもあります。
かゆいのはつらいです。
■ ■
高森先生のお話しで、
どうしてかゆくなるのか?
よく理解できました。
神経が活発に伸びてくることが、
高森先生のスライドでよくわかりました。
かゆみを防ぐには、
保湿がいいこともわかりました。
■ ■
一番印象的だったのは、
赤ちゃんのうちからしっかり保湿をしてあげると、
アトピー性皮膚炎になるのを防ぐことができるという研究です。
小児科領域でも、
エビデンスがある論文があるそうです。
確かに赤ちゃんには皮膚トラブルが多いです。
しっかり保湿をしてあげて、
皮膚が傷つくのを防ぐと、
アトピーにならないそうです。
これからお母さんになる女性に教えてあげたいです。
高森建二先生ありがとうございました。
医学講座
第42回日本熱傷学会(浦安)②
第42回日本熱傷学会(浦安)は、
今日までの2日間です。
残念ですが、
私は一日目だけを聞いて、
昨夜の飛行機で札幌に戻りました。
快晴であたたかな浦安とは違って、
6月だというのに札幌は寒いです。
■ ■
今年は少し遅く、
リラ冷えがやってきたようです。
寒い北国では、
暖房が不可欠です。
私が子供の頃は、
石炭ストーブでした。
いろりやこたつでは、
北海道の寒さ対策にはなりません。
■ ■
昔の暖房は、
いろりにしても火を使うものでした。
危険な熱源が家庭にありました。
有名な野口英世が手をやけどしたのは、
いろりに落ちたからでした。
昔の暖房やお風呂は、
よくやけどの原因になっていました。
世の中が進歩して、
♡安全♡な設備が増えました。
■ ■
北海道は寒いので、
火を使う暖房が多くありました。
炭鉱もたくさんあったので、
炭鉱事故で大やけどになる方もいらっしゃいました。
時代が変わって、
重症熱傷の患者さんが減りました。
それでも事故で重症熱傷が発生することがあります。
■ ■
子供さんがやけどをすると、
親は必ずあとが残りますか?と質問されます。
残念ですが、
ある程度の深さのやけどは、
必ずあとが残ります。
でも治療方法も進歩しました。
少しでもあとを少なくする治療法があります。
日本は熱傷治療の先進国です。
■ ■
私が日本熱傷学会に入会して、
35年以上が経過しました。
毎年、熱傷学会に参加するのは、
♡最新の治療法♡を勉強するためです。
ネットには間違った情報がたくさんあります。
2016年6月現在の、
あとが残りにくいやけどの治療法をお教えします。
■ ■
親が一番気にする子供のやけどです。
少しでもあとを残さないようにするには、
①フィブラストスプレーを受傷早期から使います。
②トップドレッシングというキズを保護する材料です。
昨日の熱傷学会をお聞きすると、
軟膏を使う先生と、
創傷被覆材を使う先生がいらっしゃいます。
私が発表を見た限りでは、
創傷被覆材がいいと思いました。
■ ■
一番問題なのは、
やけどの深さや部位に合わせて、
適切な材料を使って、
適切な処置をすることです。
先生のきずを見る目によります。
一度処置を受けたからと言って、
安心してはダメです。
ちゃんと診ていただいて、
しっかりフォローしてくださる先生がおすすめです。
医学講座
第42回日本熱傷学会(浦安)①
第42回日本熱傷学会で浦安に来ました。
会長は順天堂大学浦安病院救急診療科の田中裕教授です。
メインテーマは
Science of ARTs
次世代への襷(たすき)
襷たすきという漢字を知りませんでした。
浦安は東京ディズニーランドとディズニーシーがある都市です。
1988年(昭和63年)にも、
第14回日本熱傷学会が浦安で開催されました。
■ ■
昨夜は評議員会がありました。
学会が一般社団法人になったので、
今は評議員会と言わず、
社員総会と呼んでいます。
91人の評議員がいて私もその一人です。
65歳が定年なので、
あと3年あります。
■ ■
日本の重症熱傷の患者さんは減っています。
ただ、
いつ事故や災害で重症熱傷が発生するかわかりません。
台湾での爆発事故のように、
多数の重症熱傷患者さんが発生した時に、
適切な治療ができることが大切です。
日本の熱傷治療のレベルは世界的に見ても高いです。
■ ■
昨日の社員総会で、
フィブラストスプレーの
【使用上の注意】が、
本剤は熱傷潰瘍を適用としているので、潰瘍がみられない熱傷に対しては、他の適切な療法を考慮すること。
…に変更になったと聞きました。
以前は
本剤は熱傷潰瘍を適用としている。新鮮熱傷に対しては本剤を使用せず、他の適切な療法を考慮すること。
でした。
■ ■
効能・効果に新鮮熱傷が追加されたのではありませんが、
新鮮熱傷に対しては本剤を使用せず
の文言が無くなっただけでも進歩です。
薬の適応拡大は難しいようです。
小児の新鮮熱傷には、
フィブラストスプレーが効きます。
あとを残したくなかったら、
早期からフィブラストスプレーを使うことです。
早く効能・効果に新鮮熱傷が追加されて、
小児への投与が正式に認可されるといいです。
今日は一日熱傷学会を聞いて、
これから札幌に戻ります。
空港バスの中で院長日記をUPしています。
医学講座
調停申立と裁判
さくらんぼさんから、
原告が大同生命なんですね。。
では 本間先生は訴えられてる事になるんでしょうか?
訴える側だと思いました。
長い期間かかると思いますが頑張ってください!
…と第1回口頭弁論2016年5月30日(札幌地裁)に、
原告が札幌美容形成外科だったらと思うのは私だけでしょうか?
これでは先生が出て行かないのでなんとかしてくれ裁判みたいで、、、
逆だったらよかったのに。
…と第1回口頭弁論記録(札幌地裁)に、
コメントをいただきました。
■ ■
実は、
医療法人札幌美容形成外科は、
大同生命が訴状を提出する前に、
札幌簡易裁判所に調停を申立てました。
賃借権存在確認調停申立事件です。
私は裁判のことは詳しくありません。
弁護士の高橋智先生から、
まず調停を申立てましょうと提案されました。
■ ■
調停は、
調停委員を前にして、
原告と被告が同じテーブルで話し合うものです。
裁判より費用が少なくて済みます。
調停委員には、
不動産の専門家も加わりますので、
お互いに冷静にお話しができます。
(…とお聞きしました)
■ ■
話し合いがうまく進めば、
裁判よりも短期間で解決することができます。
私はすべて高橋智先生にお任せしています。
大同生命側は、
訴訟を提起されました。
これから準備書面のやり取りが繰り返されます。
高橋智先生は温厚な弁護士さんです。
常に冷静沈着です。
とても頼りになります。
私は高橋先生にお願いして安心しています。
医学講座
第1回口頭弁論記録(札幌地裁)
事件番号 平成28年(ワ)第816号
建物明渡請求事件
原告 大同生命保険株式会社
被告 医療法人札幌美容形成外科
期日 平成28年5月30日(月)午後1時30分
場所 703号法廷(7階)
第1回口頭弁論の記録です。
■ ■
昨日の札幌はいい天気でした。
私たちは、
午前中の診療を終え、
職員全員で札幌地裁に向いました。
札幌地裁は、
札幌市中央区大通西11丁目にあります。
私が子供の頃は、
札幌市立大通小学校だった場所です。
私の母親は大通小学校の卒業生です。
■ ■
午後1:30からはじまるというので、
私たちは30分前に裁判所に着きました。
裁判所に入る時は、
ちょうど飛行場の搭乗前のように、
金属探知機と、
ベルトコンベアー式の、
手荷物検査機がありました。
まさに空港でした。
■ ■
さくらんぼさんのコメントのように、
昔は空港のような金属探知機も、
ベルトコンベアーの手荷物検査機もありませんでした。
テロ対策なのでしょうか?
空港のように、
飲み物の検査機はありませんでした。
携帯電話は、
かごに入れて通しました。
■ ■
札幌地裁HPによると、
裁判所は係りによって裁判官が変わります。
ちょうど学校のクラスと担任が決まっているように、
法廷と裁判官が決まっています。
担当の曜日まで決まっています。
札幌美容形成外科の担当は、
民事第5部4係
根本宜之裁判官です。
開廷日は毎週月曜と水曜
703号法廷です。
■ ■
2016年5月30日(月)13:30からの703号法廷では、
2件の事件が予定されていました。
早く着いたほうから順番にはじまると、
裁判所の書記官からお聞きしていました。
私たちは、
10分前の開廷と同時に法廷に入りました。
もう1件の事件は、
社会医療法人が被告の損害賠償請求事件でした。
■ ■
私たちは早く着いたのですが、
書記官から、
大同生命側の弁護士さんが、
新千歳空港からのJRが人身事故で遅れ、
途中駅からタクシーで札幌に向かっています。
15分程度遅れるそうです。
…と告げられました。
別件の損害賠償請求事件が始まりました。
■ ■
期せずして、
社会医療法人が被告の損害賠償請求事件を傍聴することになりました。
私は白衣で、
職員も制服で傍聴しました。
原告側の弁護士さんが入廷して、
私たちを見て驚いていたと家内が言ってました。
私はとても興味深く弁護士さんのやりとりを聞いていました。
この裁判の途中で、
虎門中央法律事務所の、
板垣幾久雄弁護士
柴田征範弁護士が来られました。
■ ■
口頭弁論というと、
中学校の弁論大会のような弁論を想像します。
実際は、
大同生命からの訴状に対して、
高橋智弁護士が作成してくださった
準備書面という、
答弁書について、
弁護士双方と裁判官がやり取りをするものでした。
高橋智弁護士から、
コピーが薄くて判読しづらいところがあるので、
差し替えをお願いしたい。と求めた書類の原本を、
裁判長と双方の弁護士が確認したりという内容でした。
■ ■
このやり取りの後で、
次回の口頭弁論の期日を決めることになります。
703号法廷の開廷日は
月曜と水曜です。
相手方は東京から来るので、
午後を希望されました。
予定がつまっているらしく、
分厚い手帳をくくりながら日程を調整していました。
次回は平成28年7月25日(月)13:30からに決まりました。
こんなふうに裁判が進んでいくと高橋智先生に教えていただきました。
名医についた患者のように安心しました。
高橋智先生に後光がさして見えました。
先生のありがたさを痛感した一日でした。