医学講座

日本美容外科学会HPの自己紹介

 日本美容外科学会(JSAPS)インターネット委員会から、
 ホームページに掲載する自己紹介を送るように手紙が来ました。
 2013年10月4日金曜日が締め切りでした。
 ホームページリニューアルに伴って、
 自己紹介欄も新しくするので、
 自分の自己紹介を送ってくださいというものです。
      ■         ■
 現在のHPには、
 私の名前だけ記載されています。
 ここです
 詳しく記載している先生は、
 大竹尚之先生のように、
 大竹尚之
 Ohtake Naoyuki
 1953年 東京生まれ
 1980年 北里大学医学部卒業
 同年形成外科学教室入局
 1987年 北里大学医学部助手、研究員
 同年形成外科認定医取得
 1990年 北里大学医学部講師
 同大学病院に美容外科を標榜するにあたり専門外来主任
 1996年 同大学医学部助教授就任…となります。
      ■         ■
 私は散々迷ったあげく、次の原稿を送りました。
 1980年に札幌医大を卒業後、北大形成外科に入局。大浦武彦教授に師事し形成外科を修行しました。1997年からは札幌中央形成外科の武藤靖夫先生の下で美容外科を研鑽しました。
 その後、請われて札幌医大形成外科講師となりましたが、残念なことに札幌医科大学を追い出され、48歳で職を失いました。たくさんの人に助けていただき中央クリニック札幌院院長に就任しました。
 平成16年8月、札幌美容形成外科を開業しました。開業する時に、美容外科・形成外科という医療を、リーズナブルな価格で提供するという原則を考えました。
 せっかく毎月高い健康保険料を払っているのですから、『健康保険を使えるものは保険で安く手術いたします』というのが私の考えです。私のモットーは『いいものを安く』。保険診療で手術が可能な疾患は保険で治療しています。
 日本の厚生労働省は、国民にわかりやすく医療保険制度を説明していません。一部の人はワキガ手術や眼瞼下垂症手術を保険でできると知っていますが、大部分の国民は知りません。医学部や看護学校で試験に出しても学生は間違います。
 美容医療業界も競争が激しく、札幌にも新しい美容外科が次々と開店します。
 どんなに競争が激しくなっても、適正な料金で生活を快適にする技術力があるクリニックは生き残ります。
 私のロマンとビジョンは、最高水準の安全で快適な医療を適正な価格で提供することです。
       ■         ■
 1980年 北大医学部形成外科
 1986年 釧路労災病院形成外科医長
 1988年 函館中央病院形成外科医長
 1989年 市立札幌病院(形成外来)
 1995年 帯広厚生病院形成外科部長
 1998年 札幌中央形成外科副院長
 1998年 札幌医大形成外科講師
 2002年 中央クリニック札幌院院長
 2004年 札幌美容形成外科開設
 2007年 医療法人札幌美容形成外科理事長
       ■         ■
 家内は札幌医科大学を追い出され
 追い出されを入れていいの…?
 …という意見でした。
 私:『そんなこと言ったって…』
 『院長日記に書いてあるょ』
 そうです、信じてはいけない人にだまされました
 私の人生で最大の失敗です
      ■         ■
 この事件がなければ、
 私は中央クリニックに就職することはありませんでした。
 中央クリニックの社長様には、
 困っている時に助けていただきました。
 ご恩は一生忘れません。
 高須克弥先生にも励ましていただきました
 この自己紹介がそのまま掲載されるか?
 内容不適切で修正を求められるか?
 返事を待っています。

KH

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医学講座

美容外科の情報収集

 昨日の院長日記で、
 2013年10月19日の市民公開講座をご紹介しました
 市民公開講座は、
 今回がはじめてではありません。
 日本形成外科学会にも…
 日本熱傷学会にもあります
      ■         ■
 公開講座を開催するかどうかは、
 会長の意向によると思います。
 形成外科や美容外科を…
 宣伝ではなく…
 正しく理解していただきたいという、
 主催者側の思いです。
      ■         ■
 残念なことですが…
 不正確な美容外科の情報が氾濫しています
 ネットで検索しても…
 SEO対策にお金をたくさん使っている…
 商売の上手な美容外科がヒットします
 広告宣伝では、
 どうがんばっても大手美容外科にかないません。
      ■         ■
 こうやって毎日院長日記を書いているのも…
 少しでも正確な情報をお届けしたいからです。
 美容外科で売れるためには…
 早い
 簡単
 すぐできる
 それと最近は安いです。
      ■         ■
 ところが…
 実際に行ってみると…
 整形低価格のワナ
 レーシック詐欺などなど…
 業界の品位を疑うクリニックもあります。
 最悪は死亡事故です
      ■         ■
 美容外科の情報収集は難しいです。
 TVのCMも信用できません
 悪徳美容外科医にひっかからないためにも…
 市民公開講座などを利用して、
 正確な情報を集めてください。
 10月19日の東京国際フォーラムはおすすめします。

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医学講座

市民公開講座(2013年10月19日)

 私の主治医
 聖路加国際病院形成外科部長、
 大竹尚之先生が開催される、
 第36回日本美容外科学会
 一般の方向けに、
 市民公開講座が開催されます
      ■         ■
アクティブライフとウエルエイジング
確かな今と豊かな明日を迎えるために

主催:日本美容医療協会、第36回日本美容外科学会総会
2013年10月19日(土)
14:00~16:30(開場:13:00)
東京国際フォーラム ホールB7(2)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
 
      ■         ■
 司会:大竹尚之先生
1. 医療は確かな今を支えているか
 大竹尚之(第36回日本美容外科学会総会 会長/聖路加国際病院 形成外科部長)
2. 自分をプロデュースする
 北川悦吏子(脚本家・映画監督)
3. アンチエイジングと容姿のメッセージ性
 塩谷信幸(北里大学 名誉教授)
4. 安全な美容医療を受けるために
 原口和久(日本美容医療協会 事務局長/原口クリニック 院長)
【特別講演】豊かな人生
日野原重明(聖路加国際病院 名誉院長、理事長)

      ■         ■
 ふだんなかなか聴講することができない、
 美容外科に関する市民公開講座です。
応募方法
参加ご希望の方は、必要事項をご記入の上、往復はがきまたはメールにてお申込ください。
はがき1通につき、1名様のお申込とさせていただきます。
後日、先着順に聴講券をお送りいたします。

〒106-0041 東京都港区麻布台2-3-22 株式会社 コンベックス内
第36回日本美容外科学会総会連絡事務局 市民公開講座 係
Tel: 03-3583-6676 Fax: 03-3589-3974
e-mail: jsaps36@convex.co.jp

      ■         ■
 定員は500人。
 先着順です。
 聴講料は無料です。
 東京駅からすぐです。
 10月19日土曜日の午後、
 お時間がある方はぜひご参加ください。
 美容外科に関する知識が深まると思います。

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医学講座

消費税8%に決定

 昨日、安倍首相が消費税を2014年4月から、
 8%にUPすることを表明しました。
 予想していたこととはいえ…
 中小企業の経営者にとっては大変です
 この10年で価格が大幅に下がった美容外科業界です。
 UPした消費税をどうするか頭が痛いところです。
      ■         ■
 安くて良いものはいいですが…
 安かろう悪かろうもあります。
 二重一点留(9,800円)
 …なんてのもありました。
 整形低価格のワナ
 …という2008年8月5日の院長日記に書いてあります。
 レーシック詐欺もありました。
      ■         ■
 消費税UP2013に…
 ラズベリーさんからコメントをいただきました
 一部を抜粋してご紹介します。
 アベノミクスの第3の矢と第4の矢は失敗すると思います。
 消費税増税分は、福祉にほとんど回りません。
 消費税増税分は法人税減税とオリンピックに向けた江東区エリアの開発公共事業に使われると思います(表面上は建設国債発行)。オリンピックをかつて誘致して公務員天国でもあったギリシャになんか近づいてきているような感じがします。
      ■         ■
 間違ってもギリシャにはなりたくありません。
 納税の義務は、
 日本国憲法が定めた国民の義務です。
 私と同い年の安倍首相が、
 長く政権を維持するためには、
 日本を良い国にする必要があります。
 昨日TVで見たお顔は…
 目が腫れていて体調が悪いように見えました。
 どうか途中退場だけはなさらないでください

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院長の休日

今日から2013年10月

 今日から10月です。
 あと3ヶ月で2013年も終わりです。
 昨年の10月1日に、
 今日から2012年10月を書きました。
 何を書いたか忘れてしまったので、
 読んでみました。
      ■         ■
 中国のことが書いてありました。
 朝日新聞『天声人語』を引用していました。
 無人島のために戦争なんて、とつぶやける国がいい。
 隣国の無法に呆(あき)れ、国境の荒波にもまれる海保の精鋭たちに低頭しつつ、
 小欄、間違っても煽(あお)る側には回るまいと思う。
 その通りだと思います。
 破壊された中国のイオンを何度も見たくはありません。
      ■         ■
 残念なことに…
 日中も
 日韓も
 仲が悪いままです
 私には韓国にも…
 中国にも友人医師がいます。
 隣国と仲良くしたいです。
      ■         ■
 今年の話題はJR北海道です
 今朝の天声人語からの抜粋です。
▼不祥事がこれでもかとばかりに続くJR北海道は、ついに経営陣が刷新されるという。その風土、文化はどうだったか。社内報の7月号に出た社員アンケートの結果を、本紙が報じていた。士気の低さが如実にあらわれ、痛々しいほどだ。
▼会社の経営理念に共感できるか。経営トップの考えが伝わってくるか。自分が行動を起こせば会社は変わると思うか。これらの問いへの答えがどれも著しく否定的である。悪い情報やトラブルを上司に報告しにくい傾向も出ていた。この夏以降の展開を予言するかのようだ。
▼こうした調査は12年ぶり。経営陣は長い間、社員の声に耳を傾けることがなかった。直ちに風通しをよくし、まっとうな社風に改める。簡単ではないが、新トップの最優先の課題だろう。
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 病院も同じです。
 風通しが悪い病院は倒産する時代です。
 悪い情報やトラブルを上司に報告しにくければ…
 医療事故が起こります。
 自分自身を含めて…
 気をつけなければと強く感じました。
 札幌は寒くなってきました。
 みなさん体調に気をつけてください。

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医学講座

もうかる部門ともうからない部門

 JR北海道の経営問題が話題になっています。
 今朝の北海道新聞によると、 
 JR北海道の線路のうち、
 不採算部門が出す赤字が大きく、
 鉄道部門は肩身が狭いそうです。
 JRタワーなど鉄道以外の部門がもうけています。
      ■         ■
 そんなことは、北海道に住む人なら誰でも知っています。
 問題なのは、
 同じ会社に、
 もうかる不動産部門
 と
 赤字の鉄道部門が混在していて、
 赤字の鉄道部門は予算がもらえないことです。
 予算をくださいと言えない雰囲気なようです。
      ■         ■
 そもそも、
 同じ会社に、
 最初からもうかる部門と、
 絶対にもうからない部門があるのが問題です。
 同じ兄弟姉妹でも…
 勉強ができる子ばかり、
 可愛がられていると、
 できない子はいじけます。
      ■         ■
 できない子でも…
 がんばって勉強をして…
 成績がUPすれば自信もつきます。
 ところが、
 JR北海道の赤字ローカル線は、
 どんなに現場ががんばったところで、
 絶対に黒字にできません
 赤字が増え続けるから、
 国が民営化したのです。
      ■         ■
 国土交通省は、
 検査員の数を増やして…
 問題点を改善させるようです。
 いくら検査員を増やしたところで、
 赤字ローカル線は改善できません。
 予算がないから、
 線路の補修ができないだけです。
      ■         ■
 あまり知られていませんが、
 病院にも、
 もうかる部門
 もうからない部門があります。
 病院長が頭を悩ませる診療科や先生が必ずいます。
 病院が、
 もうからない部門を切り捨てないのは、
 そのもうからない部門が必要だからです
      ■         ■
 営利企業や、
 ファンドが買収した病院の中には、
 不採算部門をすぐに切り捨てるところもあるようです。
 病院の不採算部門は…
 国の政策によって不採算になっていることもあります。
 診療原価に比べて、
 診療報酬が低く抑えられている場合です。
 病院長は不採算でもいじけないように
 病院全体のことを考えて予算配分をします
 これがなかなか大変です。

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院長の休日

がっちりマンデー『ニトリ』2013

 毎週、日曜日朝に楽しみにしている、
 TBSテレビのがっちりマンデー!
 今朝は、
 私が尊敬する、
 札幌生まれの日本の優良企業、
 株式会社ニトリホールディングス
 代表取締役社長_似鳥昭雄さんでした
      ■         ■
 私は2005年4月から3年間、
 北海学園大学経営学部のニトリ寄附講座で、
 経営学を学びました
 似鳥社長の教えは、 
 クリニックの経営に役立っています
 おねだん以上は大好きな言葉です。
      ■         ■
 今朝のがっちりでは、
 創業時の似鳥家具卸センター北支店が写っていました。
 本店はなく、
 一店舗だけなのに、
 北支店
 大きなお店の支店に見せるためだそうです。
      ■         ■
 卸センターと名前に入れると、
 卸(おろし)なので、
 何となく安そうに感じるから、
 センターは大きく感じるから、
 似鳥家具ではなく、
 似鳥家具卸センターとしたそうです。
      ■         ■
 似鳥社長は接客が下手で、
 売上も低迷し、
 従業員を雇うお金もなかったので、
 結婚なさったそうです。
 ♡奥様のおかげで♡
 売上は増え、
 洗濯もしてもらえて、
 夜も楽しく、
 似鳥家具卸センター北支店が繁盛しました。
      ■         ■
 似鳥社長の笑顔が素敵です。
 社長のお言葉です。
 幼いころから、いつもニコニコしていました。
 いいことがある、とお袋に教えられて
 似鳥社長のすごいところは
 奥様に、お茶やご飯を出してもらった時にも
 「ありがとう」と言われるところです。
 これが夫婦円満の秘訣ですと以前の講演で話されていました。
 ニトリを見習って、
 札幌美容形成外科もおねだん以上を目指しています。

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医学講座

火付けと泥棒だけはするな

 桜木紫乃さんのお父様の言葉
 火付けと泥棒だけはするな
 あたりまえですが、
 こういうことを、
 しっかりと言う親が減っているように思います。
 中学や高校、
 大学でも教えないと思います。
      ■         ■
 私も自慢ではありませんが…
 ばかやろう
 このやろう
 みんな敵みたいな生き方をしてきました
 決して
 温厚な性格ではありません
      ■         ■
 私から、
 若い先生のへの言葉です。
 特に美容外科を目指している先生です。
 脱税と死亡事故だけはするな
 医師免許取り消しの対象となります。
 過去に何人もの先生が…
 脱税で処分を受けています
      ■         ■
 美容外科で死亡事故も大変です。
 美容を唯一の目的として死亡事故は、
 世間の目が厳しいです。
 残念なことですが、
 日本でも死亡事故が起きています。
 新聞に出ないだけです。
      ■         ■
 いけいけどんどんの先生がいます。
 ○○手術5000例の実績
 なんて広告を見ると、、、
 あぁ、
 このうちクレームになったのは何例あるのだろう?
 一例45万円でこれだけ手術をしたら…
 いったいいくら売上があるのだろう…?
 納税はちゃんとしているのかなぁ~?
 …と老婆心ながら心配します。
 若い先生へ
 脱税と死亡事故だけはするな!

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院長の休日

手のひらの上

 朝日新聞に掲載された、
 桜木紫乃さんの『おやじのせなか』
 印象的だった…
 お父様のお言葉、
 男の逃げ道をふさぐようなものの言い方はするな
 異論がある女性もいらっしゃると思いますが…
 頭の良い女性はものの言い方が上手です。
      ■         ■
 私がお世話になった偉い方が言われました。
 男なんて単純
 自分の手のひらの上にのせて…
 自由に動かせるようになったら…
 一人前の美容外科の受付
 先生をいかに上手に働かせるか…
 お前たちの言葉ひとつ
      ■         ■
 先生、お疲れ様です♡
 先生、お願いいたします♡
 先生、ありがとうございます♡
 決して…
 逃げ道をふさぐようなものの言い方はしません。
 先生ががんばって働くと売上UPで職員の給与が増えます。
      ■         ■
 料亭の女将、
 どんなにわがままなお客が来ても、
 知恵と笑顔で上手に対応。
 怒って文句を言っていたお客も上機嫌。
 きっと上手に手のひらの上にのせたのでしょう
 女将にのせられたわがままな客は、
 のせられたことがわかりません。
 女将の勝ちです。
      ■         ■
 同じ言葉を、
 札幌美容形成外科のお客様から伺ったことがありました。
 その方は、
 長い間、料亭を経営されていました。
 札幌美容形成外科の女性職員に…
 簡単よ
 上手にのせてあげるの
 …と教えてくださいました。
 昨日の文章を読んで思い出しました。

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院長の休日

おやじのせなか_桜木紫乃さん 

 平成25年9月26日、朝日新聞朝刊の記事です。
 おやじのせなか桜木紫乃さん
 娘に相談、ホテル屋の「同志」
 中学3年の時、1億円の借金をして父がラブホテルを始めました。建築業者とリース会社が結託してまちの山師に声をかけていたのに乗った。ホテル内の事務所に家族で引っ越し、客室の掃除などを手伝いながら、父が決めた高校に通いました。
 父はもともと魚屋の次男坊に生まれ、15歳で床屋に奉公に出された。ようやく腕に自信がついた頃、実家を継ぐはずだった長男が事故で亡くなりました。それまで気楽な立場だったのに、突然「長男」としての重圧がかかった。それが多分、一旗揚げなきゃという気持ちにつながったんじゃないでしょうか。
 ホテルを建てる時、「こんな部屋を作りたいんだけど、どうだ」と、母ではなく私に相談するんです。同志のように感じていたのかもしれません。事あるごとに「ばかやろう」「このやろう」。みんな敵みたいな生き方をしてきた人ですから。
 趣味は釣りとギャンブル。本なんか読んだことがないのに、若い頃、どうせなら長いものをと「砂の器」を読み始めたのですが、最初の方で挫折。私のお話には情けなくてだらしない男が出てくるけれど、父が見せてくれた一面でもあるんです。
 父はよく私を釣りに連れていってくれました。明日の米にも事欠くなか、父が釣った魚は貴重なおかずでしたが、連日イクラ、シャケ、シャケ、イクラ。「たまには肉が食べたい」と言うと平手打ちが飛んできました。理屈っぽかった私は「男の逃げ道をふさぐようなものの言い方はするな」と怒られていました。「おまえは俺に似て、何をしでかすかわからん。何をやってもいいが、火付けと泥棒だけはするな」とも。
 ラブホテルを舞台にしたお話を書き、それが評価されたことで、親の生き方が肯定できた気がします。直木賞の授賞式には母と一緒に来てくれた。おかしな時間を娘に過ごさせた責任を取りにきたつもりだったのかもしれません。硬い表情で座っていましたが、私にはそれで十分だった。「ホテル屋の娘に生まれてよかった」と言えてよかったです。(芳垣文子)
      *         *
 さくらぎ・しの 北海道釧路市出身、道内在住。2007年「氷平線」で作家デビュー。直木賞受賞作「ホテルローヤル」は発行50万部を突破。最新作は釧路が舞台の「無垢(むく)の領域」。48歳。

20130926 
桜木紫乃さん=恵原弘太郎撮影
(以上、朝日新聞デジタルより引用)

      ■         ■
 北海道が誇る直木賞作家の桜木紫乃さん
 おやじの一人として…
 ずっと気になっていました。
 娘はお父さんをどう思っていたのだろう
 今日の朝日新聞を読んで安心しました。
 とても仲良しの親子です。
 鮭を釣るのはとても難しいです。
 素人には釣れません。
      ■         ■
 連日イクラ、シャケ、シャケ、イクラ
 ぜいたくなご馳走です。
 親の生き方が肯定できた気がします。
 直木賞の授賞式には母と一緒に来てくれた。
 おかしな時間を娘に過ごさせた責任を取りにきたつもりだったのかもしれません。
 硬い表情で座っていましたが、私にはそれで十分だった。
 ホテル屋の娘に生まれてよかった」と言えてよかったです。
 これからもご活躍を祈念しています。
 おやじの一人としてほっとしました。

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