院長の休日

第53回日本形成外科(金沢)①

 日本形成外科学会のため、
 金沢へ来ています。
 予想以上に寒いです。
 天候は曇。
 気温は9℃位です。
 札幌の気温が5℃で…
 あまり変わらない感じです。
 金沢駅前にある、
 石川県立音楽堂で学会があります。
      ■         ■
 2007年6月にも…
 日本熱傷学会で来ました。
 今回の日本形成外科学会は、
 金沢医科大学形成外科の、
 川上重彦教授が会長です。
 金沢医大形成外科は、
 日本の形成外科の中では、
 歴史があります。
 先代の塚田貞夫教授が築かれました。
      ■         ■
 今回の学会は演題数も684題と多く、
 特別プログラムを含めると731題となります。
 大きな学会になったものだと感じます。
 とても全部を聴くことはできません。
 今日は朝から教育講演を聴きました。
 9:00から、
 北大形成外科の古川洋志(ふるかわひろし)先生の、
 『センチネルリンパ節生検とリンパ管静脈移植術:
 リンパ管の可視化技術の進歩』
 というタイトルです。
      ■         ■
 北大形成外科では、
 古くから悪性黒色腫の手術をたくさんしていました。
 高須先生のチャッキーにできた、
 ホクロのガンが悪性黒色腫です。
 この悪性黒色腫は、
 高率にリンパ節転移を起こします。
 どこのリンパ節に転移があるかを…
 いろいろな薬を使って…
 手術中に確認できるようにしたのが、
 古川先生の研究です。
      ■         ■
 リンパ節郭清(かくせい)という手術をすると、
 手や脚がパンパンに腫れる、
 リンパ浮腫という状態になります。
 このリンパ浮腫を治すのが、
 リンパ管静脈移植術です。
 その最先端の研究成果を、
 詳しく解説してくださいました。
 私が北大に居た時代からは、
 ずいぶん治療法が進歩しました。
      ■         ■
 招待講演は、
 米国のヘンリー・カワモト先生でした。
 日系3世の形成外科医です。
 世界的に有名な先生で、
 交通事故に遭ったハリウッド女優を
 奇跡的に復活させた名医です。
 カワモト先生は、
 70歳を超えてまだ現役です。
      ■         ■
 5歳までは、
 日本語を教育されていましたが、
 第二次世界大戦のため、
 日本語が禁止になり、
 日本語を話せないそうです。
 カワモト先生の手術は素晴らしく、
 結果も目を見張るものでしたが、
 それでも…
 患者さんに満足してくれないことがあると、
 われわれに教えてくださいました。
      ■         ■
 世界中どこへ行っても、
 自分の顔が変わりすぎて…
 それを受け入れられなければ、
 どんなにいい手術をして、
 術者が満足してもダメなのだ…
 と妙に納得させられた講演でした。
 ちなみに講演はすべて英語です。
 通訳はありません。
 今年、大学へ進学された若い人は、
 NHKのビジネス英語で、
 英語を聞く力をつけてください。 

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未分類

自分が残せるもの

 私の父(84歳)が…
 毎年、年賀状が少なくなる…
 残っているのは…
 あと何人だ…
 と冬になると言います。
 武藤靖夫先生とご一緒に…
 働かせていただいていた頃にも…
 (友だち)はみんな死んじゃった…
 と淋しそうに話されていたことがありました。
      ■         ■
 今日、4月6日は…
 家内の父の命日です。
 平成5年(1993年)に、
 兵庫県三田市(さんだし)のゴルフ場で、
 急性心筋梗塞で亡くなりました。
 64歳でした。
 65歳になる23日で前でした。
 奈良県の香芝市(かしばし)に住んでいました。
 JRを定年退職後に購入した、
 新興住宅地でした。
      ■         ■
 義父の葬儀の日も…
 桜が満開でした。
 ピンクの桜と…
 火葬場の煙突から上がる…
 白い煙が対照的でした。
 北海道はまだ残雪がありましたが、
 関西では桜が咲いていました。
 毎年、春になると…
 義父のことを思い出します。
      ■         ■
 高須先生のブログで…
 シヅ先生の宝物は、
 ご子息の表彰状と知りました。
 シヅ先生はお金や宝飾には無関心
 ご自分が産まれた…
 ご子息が最高の宝物。
 何て素晴らしい女性なんだろう…
 と思いました。
      ■         ■
 私には…
 そんな宝物はありません。
 自分が亡くなった後に残せるもの…
 ドナーになって、
 役に立つ臓器があれば…
 他の人の身体の一部として…
 役立ちたいと思っています。
 でも、骨と皮しかないし…
 ボロボロで使えない可能性もあります。
      ■         ■
 私は美容形成外科医なので、
 私が手術した患者さんが…
 私の作品
 私が亡くなった後も…
 その方が生きていらっしゃる限りは、
 作品として残ります。
 大浦武彦先生が言われたように…
 一人一人の患者様が一つ一つの作品です。
 論文になった症例は、
 後世にも引用されると思います。
      ■         ■
 私たち美容形成外科医には、 
 美しさを求めて創る楽しみ
 があります。
 高須先生は、
 偉大な美容外科医です。
 高須先生のことを…
 たくさんの方が心配しています。
 高須先生、
 奥様のご供養のためにも…
 日本の美容外科のリーダーとして…
 ご活躍ください。
 金沢の形成外科学会でお待ちしております。


高須克弥先生(2008年)

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院長の休日

知人の死

 昨日は高須シヅ先生の告別式でした。
 今朝の朝日新聞に、
 故人の遺志により、
 日本赤十字社に寄付をなさったと、
 高須克弥先生のお名前で、
 広告が掲載されていました。
 65歳という年齢は若すぎて…
 とても残念です。
      ■         ■
 今朝の北海道新聞には…
 旭川医大小児科の藤枝憲二教授の…
 お別れの会の広告が載っていました。
 亨年62歳でした。
 昨年から、
 私の知人の先生が亡くなっています。
 日本大学医学部形成外科学主任教授の
 佐々木 健司先生が、
 平成21年9月20日、
 亨年60 歳にて逝去。
      ■         ■
 佐々木健司先生は、
 鹿児島大学医学部を卒業後、
 鹿児島市立病院で脳神経外科研修を経て
 東京女子医科大学形成外科学教室に入局されました。
 平成13年に
 日本大学医学部形成外科学の、
 初代教授として赴任されました。
 形成外科の大先輩で、
 いつも学会で声をかけてくださいました。
      ■         ■
 今週の日本形成外科学会では、
 もう佐々木先生にお会いできないと思うと…
 とても残念な気持ちです。
 佐々木先生は、
 私が札幌医大を追い出されて、
 失意のどん底にいる時にも…
 チェーン店の雇われ店長になった時にも…
 いつも声をかけてくださいました。
 困っている時に、
 声をかけてくださった方は忘れられません。
      ■         ■
 予備校時代にご一緒だった、
 旭川医大救急医学講座教授の
 郷 一知 (ごう_かずとも)先生が、
 今年、急逝されました。
 予備校で、
 いつも成績優秀者に名前を連ねていました。
 明るい…
 好青年だった…
 郷先生を覚えています。
 私と同い年です。
      ■         ■
 医療の最先端にいる、
 医学部の教授ですら、
 50台や60台の若さで亡くなっています。
 高須先生の奥様も、
 あんなにお元気だったのに…
 と在りし日を想い出します。
 自分の年齢(55歳)と重ねて…
 あと何年生きられるのだろう…
 と考えてしまいます。
 一日いちにちを大切にして…
 少しでも
 他の人の役に立つ人生を送りたいと思います。

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院長の休日

シヅ先生の告別式

 今日は高須シヅ先生の告別式です。
 高須克弥先生のブログに…
 次の文章が載っていました。
 昨年の今頃は
 桜の花の大好きなシヅ先生の鞄持ちして
 花見三昧だった
 今年も桜の開花を待ち望んでいたのだが・・・・

 四月四日の告別式は
 桜満開の高須病院の前のお寺で行う

 闘病しながらも明るさを失わなかったシヅ先生を
 賑やかに送ってあげたい

 ブログ仲間の諸君
 おひまなら来てよね

 自分を楽しんでいますかYES高須クリニック
 はシヅ先生の作ったコピーなんだ

 幸せを与える美容外科医は泣いちゃいけないんだって

 心で泣きながら
 笑うって
 辛いんだよ

 鬱憤晴らしにおもいっきり泣いてやろうか

 叱っておくれよ
 シヅ先生
      ■         ■
 どんなにお辛いことか…
 高須先生におかけする言葉が見つかりません。
 幸せを与える美容外科医は泣いちゃいけない
 というのは辛いものです。
 2004年10月、
 軽井沢で行われた日本美容外科学会で、
 高須克弥先生が講演されました。
 クリニックの規模が大きくなればなるほど…
 大変になる。
 責任もリスクも大きくなる。
 と言われたことを覚えています。
      ■         ■
 明るく振舞っていらっしゃる先生にも…
 辛いことはたくさんあると思います。
 最愛の奥様の死は…
 どんなにお辛いことでしょうか?
 お寺の写真には、
 数えきれないほどの供花が写っていました。
 私は告別式には参列できませんが…
 遠く札幌の空から、
 シヅ先生のご冥福をお祈りしています。
 今日の札幌は晴れのよい天気です。



 赤羽別院_親宣寺
 高須先生のブログから

 


 高須シヅ先生
 高須クリニックHPから

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医学講座

大学教授は名医?

 医学部の教授は…
 名医で…
 手術が上手で…
 ヒューマニズムに富んで…
 素晴らしい先生だと…
 思っていらっしゃいませんか…?
 私も医師になるまでは…
 そう思っていました。
      ■         ■
 教授の講義は素晴らしく…
 何でも知っていらして…
 どんなに難しい病気でも治してしまう。
 そんな…
 神の手を持った人が…
 教授職に就くのだと…
 勝手に…
 想像していました。
      ■         ■
 私の恩師である、
 大浦武彦先生は…
 まさに神の手を持たれた…
 素晴らしい先生です。
 山形大学整形外科の
 荻野利彦先生も
 そんな素晴らしい先生です。
 でも…
 残念なことに…
 そんな素晴らしい先生ばかりではありません。
      ■         ■
 米国の大学へ留学したという…
 素晴らしい経歴
 HPに書いている先生がいます。
 若くして留学経験を積んでも…
 米国の医師免許がなければ、
 診療に携わることはできません。
 州によっても違いますが、
 手術に入ることすらできない所もあります。
 米国へ行ったけれど…
 研究だけしていた先生もたくさんいます。
      ■         ■
 海外の大学で教員をしていたという先生もいます。
 向こうでの評判が…
 惨憺(さんたん)たるものであったとしても…
 外国に居たというだけで…
 すごいと思われがちです。
 私も偉そうなことは言えませんが…
 経歴だけで医師を判断するのは…
 はっきり言って危険です。
      ■         ■
 一般的に言えることですが、
 医師の場合、
 助教→講師→准教授→教授と
 職位が上がれば上がるほど、
 患者さんと接する時間は短くなります。
 会議や
 学会の用事。
 学生の教育。
 研究。
 文部科学省の会議。
 どんどん患者さんから離れます。
      ■         ■
 私と同年代の教授や、
 もっと若い教授もたくさんいます。
 はっきり言って…
 私より手術をたくさんしている、
 教授はいないと思います。
 開業医は、
 毎日手術をしています。
 もし私が大学教員のままだったら…
 これだけの手術はできませんでした。
      ■         ■
 2007年9月18日の大学というところという日記。
 2009年2月19日の大学での権力抗争という日記。
 を読んでください。
 大学病院だからといって…
 100%信じてはいけません。
 医療訴訟もたくさん起きています。
 残念なことですが、
 信じてはいけないクリニックもあります。
 院長が元大学教授だから…
 HPにいいことばかり書いてあるから…
 といって騙されないでください。

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医療問題

マスコミの力

 偉そうに見える?
 大学の先生も、
 マスコミには弱いのです。
 2009年9月7日の日記に書きました。
 信じてはいけない人に騙された私は、
 札幌医大を追い出されました。
 大学には何の未練もありませんでした。
 今でも…
 泥靴で私の背中を蹴って…
 追い出してくれた教授に感謝しています。
      ■         ■
 私は…
 札幌医大に形成外科を作ろうと思いました。
 学長にもできなかった形成外科創設。
 大胆にも…
 雇われ院長になった私が…
 札幌医大に形成外科を作る計画を立てました。
 考えたのは…
 まず、反対勢力を退治することでした。
 形成外科を自分の支配下に置き、
 私を騙(だま)した教授を、
 医学部長の席から引きずり下ろそうと考えました。
      ■         ■
 私は告発をしました。
 大学関係者は…
 ごく当たり前に思って…
 自分たちが違法行為をしているという認識が
 ありませんでした。
 大学の教員には…
 いい加減な人もいるものです。
 新聞によく出ている…
 研究費の不正など…
 そこら中でしていました。
      ■         ■
 私が内部告発した‘事件’は、
 朝日新聞の記者である、
 加賀元さんによって、
 詳細にまとめられました。
 不思議なことに…
 NHKも他からの情報により、
 同じ事件を調査していたようでした。
 私が札幌医大を退職した翌年2003年1月6日に、
 大々的に報道されました。
 歴史に残る医師名義貸し事件は、
 私の告発をきっかけとして…
 全国に波及しました。
      ■         ■
 当時、学長の座を狙っていた医学部長は、
 次の選挙で落選しました。
 札幌医大は、
 ようやく形成外科の教授選考をはじめました。
 なかなか応募者が集まらず、
 選考委員会は苦労したようです。
 ようやく、
 現在の四ツ柳高敏教授が…
 弘前大学から赴任されました。
      ■         ■
 今回の…
 札幌医大高度救命救急センターの問題も…
 加賀さんが取材をはじめて…
 わずか数週間で…
 あっという間に解決しました。
 2月27日の…
 日本熱傷学会北海道地方会で、
 札幌医大救急の浅井教授が残念そうに…
 札幌医大で治療できなくて、
 申し訳ございません。
 と話されてから1ヶ月でした。
      ■         ■
 加賀さんは…
 私と同年代のおじさん記者です。
 温厚そうに見える目の奥に…
 正しいものをしっかりと見分ける…
 鋭い眼力をお持ちです。
 私は高校生の時から…
 40年もの間…
 毎日…
 朝日新聞を読んでいます。
      ■         ■
 今の若い人は…
 新聞を読みません。
 新聞の活字の奥には…
 素晴らしい力があります。
 世の中を変えてくれます。
 新聞を読んでください。
 きっと役に立つことがたくさんあります。
 加賀さんありがとうございました。

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医療問題

札医大重症熱傷受け入れ再開

 平成22年4月1日、朝日新聞の記事です。
 重症熱傷受け入れ再開
 札医大病院 院内感染問題で2年ぶり
 設備改良、喜ぶ関係者
 サハリンで大やけどを負ったコンスタンチン君の治療などをした札幌医大付属病院の高度救命救急センターが、院内感染問題をきっかけに重症の熱傷患者の受け入れを2年以上も休止していたが、3月29日から再開に踏み切った。休止中、ほかの三次救急機関の負担が増え、昨年8月には大やけどを負った11歳の女児が札幌市内では受け入れできずに、東京都内の病院に搬送される事態も起きていた。(加賀元
 札幌市西区で昨年8月上旬、物置火災が起きた。女児が熱傷面積が約70%という大やけどを負い、市立札幌病院に運ばれた。
 しかし当時、同病院はすでに熱傷患者3人を抱え、うち2人は皮膚移植手術という緊急治療を控えていた。
 担当医は十分な医療体制が確保できないと判断。札幌医大病院の受け入れ休止が続いていることなどもあり、道外での救命の可能性を探った。
 翌朝、女児は自衛隊機で杏林大学高度救急救命センター(東京都三鷹市)に搬送され、一命をとりとめた。
 この事例は2月27日に札幌市内で開かれた「日本熱傷学会北海道地方会」で、市立札幌病院救命救急センターの牧瀬博医師(55)と遠藤昇生医師(37)が紹介した。理由について、牧瀬医師は「地域内での患者受け入れの必要性を訴えたかった」と話す。
 2008年2月から続いた札幌医大病院の重症熱傷患者の受け入れ「休止」で、市立札幌病院では年間10人前後だった患者が、09年度は21人にのぼっていたという。
 進内で唯一の高度救命救急センターである札幌医大病院は、これまで年間20人前後の重症熱傷患者を受け入れてきた。道内で同程度の医療レベルなのは、市立札幌病院と北大病院先進急性期医療センターの2施設とされている。
 しかし、札幌医大病院は08年2月8日、院内感染問題を公表。これに伴い、重症熱傷患者の受け入れを休止した。重症熱傷患者は院内感染リスクが最も高いためだった。
 札幌医大病院の塚本泰司病院長(61)は「2度と同じことを繰り返さないためにも、再開に向けては極めて慎重なステップを踏んだため」と説明している。
 08年4月、感染経路予防策の徹底など改善提言が出された。これを受け、病院側は病床の仕切りや、処置設備の動線の見直し、シャワー室の改修など設備面の改良を昨年9月末に済ませた。交通事故などの重傷患者の受け入れを「制限なし」としたのは昨年11月以降で、今回の再開は「感染制御部と救急集中治療部による再開の判断を待っていた」 (塚本病院長)という。
 札幌市内のある医師(55)は「設備も人材もそろった札幌医大病院の『再開』はありがたい。札幌医大は道民が築いた医療機関だけに、その役割をこれからも果たしてほしい」と話している。
      ■         ■
 札幌医大病院の院内感染問題
 同病院高度救命救急センターで、2006年9月から07年6月に入院した患者13人から抗生物質が効きにくい多剤耐性緑膿菌(MDRP)が検出され、60~70歳代の重症患者5人が死亡した。08年2月、同病院が公表した。
 当初、病院側は「原因は院内感染とは考えにくい」としたが、同年4月の外部の専門家を含めた調査では
①06年9月~08年1月に重いやけどなどで入院した23人が保菌者や感染者でうち8人が死亡。
②8人中5人はMDRP感染が原因とは考えられない。
③残る3人は病状悪化や死因の可能性が否定できない、とした。
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 2010年2月28日の院長日記で取り上げた、
 札幌医大の熱傷患者受入中止問題が、
 解決しました。
 ご声援をいただた…
 さくらんぼさん他、
 院長日記の読者の方に、
 感謝いたします。
 この記事は、
 加賀元(かがげん)さんの署名記事です。
 残念なことに…
 北海道版なので山形版には掲載されません。
      ■         ■
 救命救急の仕事をしていると…
 どんなことがあっても…
 (自分が)1ヵ月くらい家に帰れなくても…
 なんとか助けてあげたい!
 という患者さんが運ばれて来ます。
 11歳の女児は、
 東京まで搬送されて救命されました。
 札幌医大にも…
 東京と同じレベルの設備も人員もあります。
      ■         ■
 高度救命救急センターには、
 たくさんの税金が使われています。
 貴重な医療設備です。
 不慮の事故に遭った人を助けてください。
 学生さんの教育もできます。
 立派なお医者さんを育ててください。
 55歳のある医師はほっとしてます。
 記事を書いてくださった加賀さんに感謝しています。

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院長の休日

高須シヅ先生の死を悼む

 昨日(平成22年3月30日)、
 FAXが届きました。
 告別式御案内
 医療法人社団福祉会並びに高須クリニック理事_高須シヅ儀_かねてより病気療養中のところ3月29日午後9時35分急逝いたしました。
 ここに生前のご厚情を深謝し謹んでご通知申し上げます。
 通夜並びに葬儀は親族のみで行います。
 追って告別式は下記の通り執り行います。
 ________________
 告別式_4月4日_午後1時~
 場所_赤羽別院_親宣寺
 愛知県幡豆郡一色町大字赤羽上中郷14番
 電話_(0563)72-2308
 平成22年3月30日
 愛知県幡豆郡一色町赤羽上郷中124番地
 喪主
 医療法人社団福祉会_高須病院_理事長
 高須クリニック_院長
 高須克弥
      ■         ■
 心から哀悼の意を表し、
 ご冥福をお祈りいたします。
 高須クリニックHPによると、
 シヅ先生は
 昭和44年 昭和大学医学部卒業
 昭和44年 昭和大学病院勤務
 昭和49年 高須病院勤務
 昭和57年 高須クリニック勤務
 日本美容外科学会専門医 日本レーザー医学会認定医 サーマクール認定医 日本産婦人科学会専門医 母体保護法指定医 アメリカ美容外科学会会員 アメリカレーザー学会会員 アメリカ脂肪吸引学会会員
 です。高須幹弥先生のお母様です。
      ■         ■
 高須克弥先生のブログには、
 シヅ先生のことがよく載っていました。
 学生時代に、
 ドライブをしたこととか…
 サイドカーにシヅ先生を乗せてとか…
 楽しそうな、
 青春時代が書かれていました。
 毎日更新されていた…
 高須先生のブログが…
 今年になって更新されなくなりました。
      ■         ■
 愛犬チャッキーの死が
 平成22年2月25日。
 最愛のシヅ先生が、
 平成22年3月29日。
 前日まで…
 診療の指示を出されていたと…
 伺いました。
 突然の訃報に…
 言葉もありません。
      ■         ■
 2008年11月に東京で開催された、
 第5回国際美容外科学会では…
 学会場のホテルニューオータニで、
 シヅ先生、
 ご子息、
 お嫁さん、
 お孫さんを拝見しました。
 お孫さんを抱っこされていらっしゃる…
 シヅ先生優しい笑顔を思い出します。
 奥様の内助の功があり、
 家庭が円満だから、
 高須クリニックが繁栄されたのだと思います。
      ■         ■
 2008年11月17日(月)
 学会最終日はライブサージェリーがありました。
 赤坂見附のホテルニューオータニから…
 西新宿の神奈川クリニックまで、
 朝早くにバスで移動しました。
 私はバスの後部に座っていました。
 私の後ろが高須先生ご夫妻でした。
 シヅ先生は高須先生に、
 体調のことなど…
 優しく気遣っていらっしゃいました。
      ■         ■
 何気ない会話でしたが…
 耳に入ってくる言葉から、
 仲の良いご夫妻を感じました。
 医師であり、
 母であり、
 経営者でもある、
 シヅ先生のご苦労は、
 大変なことだったと思います。
      ■         ■
 どんなに医学が進歩しても…
 人の死にはかないません。
 無力感を感じます。
 65歳というのは…
 どう考えても若すぎます。
 シヅ先生のありし日を偲び、
 心からご冥福をお祈りいたします。
 高須家の皆様にも、
 謹んでお悔やみ申し上げます。
 合掌


 高須シヅ先生
 高須クリニックHPから

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医学講座

恥ずかしいです

 男性でも…
 女性でも…
 性器の手術は恥ずかしいです。
 自分が患者の立場だったら…
 穴があったら…
 入りたい心境だと思います。
 私でも(おっさんでも…)
 恥ずかしいです。
      ■         ■
 でも…
 考えてみてください。
 私たちは…
 医療従事者です。 
 法律で規定された…
 守秘義務があります。
 治してもらうためには…
 多少、恥ずかしいのは…
 じっとガマンです。
      ■         ■
 私のところへいらっしゃる方は、
 何年も悩んでいます。
 以前、さくらんぼさんからいただいたコメントに、
 若い方で、
 彼氏など に
 気になるような事をいわれて
 一人で悩んでいる
 親には話せない
 こんな方がたくさんいらっしゃいます。
      ■         ■
 女性ばかりではなく…
 男性も同じです。
 女性よりも悩みが深刻なこともあります。
 男性はデリケートなので…
 ちょっとした…
 彼女のひとことで、
 深く傷つくこともあります。
 かわいそうな性は、
 勃たなくなることもあります。
      ■         ■
 ネットにはさまざまな情報が氾濫してます。
 正しい情報もあれば、
 誤った情報もあります。
 なかなか手術を受けた人の声も聞けません。
 私たちの業界では…
 同業者の嫌がらせすらあります。
 広告もいい加減です。
 軽微な仮性包茎に限る
 という広告も目につきます。
      ■         ■
 私たちは…
 医療従事者であり、
 その道のプロです。
 少しでも…
 恥ずかしく無いように…
 気をつけています。
 パートナーに見られても…
 恥ずかしくない
 ように手術で改善して差し上げます。
 恥ずかしいのは…
 いっときだけです。

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医学講座

他にもいらっしゃいますか…?

 私のような悩みで…
 手術を受けられる方は…
 他にもいらっしゃいますか…?
 この手術を受けられる方は…
 多いですか…?
 誰にも相談できず…
 一人で悩んでいらして…
 手術を受ける前に…
 よくあるご質問の一つです。
      ■         ■
 2008年1月10日の日記に、
 小陰唇縮小手術のことを書きました。
 小陰唇縮小手術で受診なさる方は、真面目でしっかりした方です。
 ちょっとした他人との違いに、悩んでいらっしゃいます。
 どうってことはない、と思われててもご本人にとっては問題なのです。
 手術を受けられる方は、10代から40代までとさまざまです。
      ■         ■
 大部分の方は、『もっと早く手術を受ければよかった』とおっしゃいます。
 HPにも記載しましたが、婦人科の先生に勇気を出してご相談なさっても、『普通』ですと言われます。
 どこまでが‘普通’という定義はありません。
      ■         ■
 見えない部分だから、気にしなくてよいという人もいます。
 でも、一番気になる部分でもあるはずです。
 何もしていないのに、人より大きくて黒かったら…。
 手術で治るものなら、治してしまえば、一度で済むことです。
      ■         ■
 包茎手術の女性版が小陰唇縮小手術です。
 神様は、どうして包皮や小陰唇を作られたのでしょうか?
 他人より、ちょっとだけ長かったり、大きかったりするだけなのです。
 この1㎝とか5㎜とかが気になるのです。
      ■         ■
 ちょっとした‘出っ張り’のために…
 出ている部分が…
 下着や生理用品に当たります。
 そうすると…
 接触性皮膚炎という状態になります。
 ナプキンにかぶれやすくなり、
 いつも炎症を起こしているので…
 ‘炎症後色素沈着’となり黒くなります。
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 小陰唇だけではなく…
 クリトリスの包皮が余っている方も、
 手術を受ける方の半数以上に認めます。
 その時は…
 その余っている皮膚も切除します。
 そうすると、
 脚を閉じた状態で…
 ‘はみ出なく’なります。
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 手術は、
 局所麻酔でできます。
 できるだけ…
 痛くない麻酔をしています。
 ご希望でしたら、
 眠っている間にすることもできます。
 小陰唇縮小手術を受ける方には、
 看護師さんがたくさんいらっしゃいます。
 他人との違いがわかるからだと思います。
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 ふつうの女性は…
 他人のを見ることはありません。
 何が‘標準’なのかもわかりません。
 ですから…
 私のように悩んで手術を受ける方は…
 他にもいらっしゃいますか…?
 とお聞きになります。
 下の唇も身体の一部です。
 手術を受けて快適な生活ができるように…
 お手伝いして差し上げます。 

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