昔の記憶
                        
                            札幌の予想最高気温-11℃                                                    
    
                         大寒波がやってきました。
 札幌の最高気温は-10.1℃(0:20)でした。
 午前9:00の気温は-12.4℃
 朝歩いて来る時に、
 靴で雪を踏むと、
 きゅっきゅっ
 …という音がしました。
 雪の音です。
      ■         ■
 -12℃ですと、
 鼻毛が凍る感覚はありません。
 手が冷たくなります。
 手袋が必須です。
 絶対に素手で歩かないでください。
 マフラーで首を暖かくすると、
 寒い日には楽です。
 首には太い血管があるので、
 首を冷やさないと身体も冷えないのだそうです。
      ■         ■
 私は夜寝る時も、
 首にマフラーかタオルを巻いて寝ます。
 風邪の予防
 2008年10月28日の院長日記に書いてあります。
 とにかく暖かくすることです。
 寒さ対策が大切です。
 私は夏でも首にタオルを巻いて寝ます。
 不思議と風邪をひきません。
      ■         ■
 平成31年2月8日、北海道新聞朝刊の記事です。
 史上最強の寒波 最高でも氷点下10度前後 日中も水道凍結に注意
 北海道上空に記録的な強さの寒気が入り込む8日、道内では日中の気温が上がらず、最高気温が氷点下10度に達しない地点が多く出る見通しだ。また、日本海側を中心に暴風雪となる見込みで、札幌管区気象台などは水道管の凍結や猛吹雪、吹きだまりによる交通障害に警戒を呼び掛ける。
<注意!水道凍結、車のバッテリー上がり>
 気象台によると、地上の気温に影響を与えやすい上空1500メートル付近の気温は、8日朝に札幌市上空で氷点下26度となる見込みで、1984年12月24日の同24度を下回り、観測史上最低となる可能性がある。
 日本気象協会の予報によると、この寒気の影響で、8日の最高気温は札幌で氷点下9度、北見市と稚内市で同12度、旭川市と新千歳空港で同11度までしか上がらない見込みだ。
 同協会は気温や風速を基に「水道凍結指数」を発表しており、7日午後4時現在、道内主要7地点のうち札幌、旭川、釧路、室蘭、網走、稚内各市は最も警戒が必要な100で、函館も80。日中でも外出の際はこまめな水抜きを呼びかけている。胆振東部地震で被害が大きかった胆振管内厚真町は町の防災無線などを通じ、町民に水道管凍結への注意を促した。
 また冬型の気圧配置が強まるため、風雪が強まる。気象台によると、8日午後6時までの24時間降雪量は日本海側で40センチの見込み。最大瞬間風速は日本海側の陸上、海上ともに30メートルと予想されている。
 函館空港では7日、降雪などのため、奥尻、新千歳などを結ぶ計8便が欠航した。(吉田隆久、木村直人)

(以上、北海道新聞より引用)
      ■         ■
 古いエスティマに乗っていた時に、
 バッテリーが上がって、
 JAFさんに助けていただいたことがありました。
 私のように、
 たまにしか車に乗らない人は、
 バッテリーが上がりやすいのだそうです。
 明日も寒さが続くそうです。
 早く春が来ないかなぁ~
                        
                        
                     
                                    
                                                昔の記憶
                        
                            道内に最強寒波2019                                                    
    
                         今日は2019年2月7日(木)です。
 札幌美容形成外科は休診日です。
 私は午前中クリニックに行って、
 仕事をしていました。
 2月末の法人税申告の準備と、
 電子カルテサーバーのチェックです。
 突然死しないために、
 定期的に清掃と点検をしています。
      ■         ■
 札幌は寒いです。
 道路の温度計は-4.8℃になっていました。
 街は札幌雪まつりの最中です。
 たくさんの中国人観光客を目にします。
 ちょうど中国がお休みの時期です。
 観光客にいらしていただけるのは、
 ありがたいことだと思っています。
      ■         ■
 今晩から、
 大寒波がやってきます。
 平成31年2月9日、北海道新聞電子版の記事です。
 道内に最強寒波 7日夜から
 冬型の気圧配置が強まり全道を強烈な寒気が覆う影響で、道内は7日夜から9日にかけて厳しい寒さとなる見込みだ。特に8日は上空1,500メートルに、1957年の統計開始以来、最低となる氷点下26度の寒気が流れ込み、道内各地の最高気温は平年より10度前後低くなりそう。札幌管区気象台は水道管凍結や体調管理などに注意を呼び掛けている。
 気象台によると、8日は日中も気温が上がらず、午前9時から午後6時までの最高気温は、札幌市が氷点下11度、後志管内倶知安町が同13度、旭川市が同12度になる予想。日本海側では8日の未明から昼にかけて吹雪になるとみられ、最大瞬間風速が陸上、海上ともに30メートルとなり、波の高さが4メートルとなる見通しだ。
 7日朝の最低気温は、美唄市が氷点下19度、留萌市幌糠が同17.9度、深川市が同17.6度。
 9日も道東を中心に厳しい寒さが続き、今季、全国で初めて氷点下30度まで下がる地点が出る可能性がある。(内藤景太)
 (以上、北海道新聞電子版より引用)
      ■         ■
 私は大夕張と帯広で、
 氷点下20℃台の寒さを経験しています。
 息を吸い込むと、
 鼻毛が凍る感じがします。
 水道も凍結します。
 私が子供の頃は、
 よく水道の蛇口にお湯をかけていました。
 大寒波が来て被害が出ないことを祈っています。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            二重と隆鼻で飯が食えた時代                                                    
    
                         世界における隆鼻術の歴史
 …の続きです。
 ひと昔前の美容整形の時代は、
 二重と隆鼻ができれば、
 十分にやっていけたそうです。
 美容整形といえば、
 目と鼻でした。
      ■         ■
 今は骨を切る手術もあれば、
 頭蓋骨に人工骨をくっつけて、
 おでこの骨をまるくする手術もあります。
 時代は変わったものです。
 アジア人の美容外科手術は、
 日本が発祥の地です。
 日本人が考えた手術法がアジアに広まっています。
      ■         ■
 埋没法の歴史
 2013年11月15日の院長日記です。
 埋没法は歴史のある手術です。
 札幌美容形成外科HPに記載したように…
 古く1920年代に日本で考えられました。
 もともと眼科の睫毛内反症さかさまつげ手術の応用です。
 1920年というと…
 今から100年近く前になります。
      ■         ■
 埋没法の歴史に詳しいのは、
 サフォクリニックの白壁征夫先生です。
 英文論文を書かれています。 
 埋没法が普及したのは…
 ナイロン糸の発明が大きいです。
 終戦後に女性のストッキングが普及したのと同じです。
      ■         ■
 戦後、景気回復とともに…
 東京の十仁美容整形で、
 二重手術が行われたそうです。
 当時は厳重な企業秘密。
 手術に入れるのは限られた先生だけ、
 若い先生は手術室ナースから秘中の技を聞いて覚えたそうです。
 問題だったのが固定に使う糸。
 今のように異物反応が少ない糸がありませんでした。
      ■         ■
 埋没法で二重にできない目
 …もあります。
 私が一番多く手術をしているのが、
 眼瞼下垂症手術です。
 自分も手術を受けました
 埋没法では、
 黒目が大きく出て、
 まつ毛が上向きにならない人がいます。
 ぎょうざの皮のように薄い、
 挙筋腱膜という膜を引っ張る手術をします。
      ■         ■
 二重の手術が進歩したように、
 隆鼻の手術も変わりました。
 昔は象牙を使っていた時代もありました。
 私は象牙は一度しか見たことがありません。
 変形していました。
 今でも使われているのが、
 シリコンプロテーゼです。
 私は適応を選べばいい方法だと思っています。
      ■         ■
 眼瞼下垂症手術は簡単な手術ではありません。
 私が手術をさせていただいても、
 左右差、
 再発、
 腫れがとれない、
 …などのトラブルになることがあります。
 できるだけ満足度の高い手術を目指して、
 日々考えながら手術をしています。
      ■         ■
 隆鼻の手術は、
 もともと耳鼻科の先生が担当していました。
 病気の鼻中隔の手術を、
 耳鼻科の先生がしても、
 不満足な結果になることがあります。
 鼻は難しいです。
 ちょっとでも鼻の粘膜が腫れると、
 鼻閉鼻づまりになります。
 なんちゃって医には無理です。
 鼻の専門家、
 耳鼻科医が手術をしても難しいので、
 私は鼻中隔の手術はしていません。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            世界における隆鼻術の歴史                                                    
    
                         今日は2019年2月5日(火)です。
 札幌雪まつりが開催されています。
 札幌は寒いです。
 第134回日本美容外科学会学術集会(東京)
 …の続きです。
 学会では2つの教育講演がありました。
 教育講演1が性同一性障害の外科治療でした。
      ■         ■
 教育講演2
 世界における隆鼻術の歴史
 サフォクリニックの白壁征夫しらかべゆきお先生です。
 白壁先生は世界的に有名な美容外科医です。
 英語が堪能で、
 海外でも数多くの発表をなさっています。
 英文論文も多数執筆されています。
 美容外科の生き字引です。
      ■         ■
 白壁先生のご講演は、
 鼻の手術についてでした。
 もともと形成外科が進歩したのは、
 戦争や病気で鼻を失った人に、
 鼻をつくる手術がはじまりの一つです。
 古代から鼻をつくる手術がありました。
 白壁先生から、
 形成外科の鼻の手術から美容外科手術まで、
 実に詳しく教えていただきました。
      ■         ■
 日本では、
 古く明治時代に鼻をつくる手術がはじまったそうです。
 ♡鼻を高くする手術♡は、
 最初は美容外科ではなく、
 耳鼻科の大学教授がなさっていらしたそうです。
 白壁先生から、
 有名な耳鼻科の教授が、
 新橋の芸者さんに、
 象牙でできた三味線のばちを加工して、
 ♡美しい鼻♡
 …をつくった写真を見せていただきました。
 とても♡美しい鼻♡でした。
      ■         ■
 白壁先生が考案された、
 鼻のシリコンプロテーゼは、
 現在でも海外で人気だそうです。
 私は行っていませんが、
 鼻中隔軟骨まで操作する鼻の手術が、
 韓国から広まってきました。
 会場で他の先生と話したところ、
 この鼻中隔の手術後の修正手術依頼が、
 かなりあるそうです。
      ■         ■
 技術力のないなんちゃって美容外科医には、
 そもそも無理な手術だと私は思います。
 新しい手術法ができるのはいいことですが、
 思わぬ合併症や後遺症に悩む人が増えます。
 鼻中隔まで手術された患者さんを、
 上手に修正できる医師は、
 きわめて限られています。
 価格だけで安易に決めて手術を受けるのは、
 【危険】だと思いました。
 鼻中隔の手術は信頼できる先生のところで受けてください。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            造腟術後の合併症                                                    
    
                         第134回日本美容外科学会学術集会(東京)
 …で私が聞いた内容で、
 忘れないうちに書き残しておこう!
 …と強く思ったのが、
 造腟術後の合併症です。
 私自身が造腟術を行うことはありませんが、
 ふつうのお医者さんが、
 造腟術後の合併症を診ることは考えられます。
      ■         ■
 実は性同一性障害(GID)の患者さんだけではなく、
 ふつうの女の子として生まれた方で、
 先天性に腟がない患者さんがいます。
 文献によると、
 女性4,000~5,000人に1 人の頻度で発生する、
 Rokitanskyロキタンスキー症候群
 …という病気があります。
 思春期になっても生理が来ない、
 原発性無月経の約10%を占めると言われています。
      ■         ■
 私の2012年10月4日の院長日記、
 第21回日本形成外科学会基礎学術集会(福島)①
 …に書いてあります。
 今日の学会では、
 ガイドラインシンポジウム1
 「殿部外陰部の再建」を聴きました。
 大学病院の形成外科では…
 他科からの依頼で再建手術をすることがあります。
 私は札幌医大形成外科の時に、
 よく婦人科の先生から依頼を受けていました。
      ■         ■
 一番難しかったのが、
 造腟術という腟を作る手術です。
 ロキタンスキー(Rokitansky)症候群という病気があります。
 4,000人から5,000人に一人の割合で、
 女の子に発見される病気です。
 一番多いのは、
 思春期になったのに生理が来ないという症状です。
      ■         ■
 専門的な言葉で、
 原発性無月経(げんぱつせいむげっけい)といいます。
 婦人科で検査してみると…
 外見は女性で、
 染色体も46XX と正常女性なのに…
 腟がありません。
 子宮もないことがあります。
      ■         ■
 私が婦人科の先生と診察した患者さんは、
 外見はまったくふつうの女の子でした。
 子宮がなくても…
 性交だけはできるように…
 造腟術を行います。
 形成外科では古くからある手術です。
 癌の患者さんに手術をしたこともあります。
      ■         ■
 この造腟術、
 難しい手術です。
 作った腟が小さくなってしまうことがあります。
 今回のガイドラインシンポジウムでは、
 岡山大学形成外科の難波祐三郎先生が、
 『腟の機能的再建には腸管が有効である』
 …というエビデンスを教えてくださいました。
      ■         ■
 腟を作るのに…
 回腸という腸管を使う方法です。
 私は経験がありませんが、
 10年以上前から、
 腸管を使うと…
 機能的にも満足度が高い腟再建ができると…
 聞いていました。
      ■         ■
 女性にとって…
 機能的にも満足度が高く、
 パートナーの男性の満足度も高いという結果です。
 私自身は手術をすることはありませんが、
 これからの時代の第一選択は、
 腟再建には回腸移植となります。
 日本形成外科学会としてのガイドラインはまだですが、
 腟欠損で困っている方へ朗報です。
      ■         ■
 2012年10月のガイドラインシンポジウムでは、
 回腸という腸管を使う方法が有用だと教えていただきました。
 腸管を使う方法の他に、
 皮膚を使う方法があります。
 YouTubeに動画が出ています
 この動画では、
 陰茎の皮膚を使って腟を造っています。
 男性から女性にする手術法の一つです。
 よく知られた方法の一つです。
      ■         ■
 皮膚を使って腟を造ると、
 手術後に腟内腔に角質がたまります。
 皮膚から出る垢です。
 女性の腟内腔は粘膜なので、
 垢は出ません。
 私が診察をしたことがある患者さんは、
 造った腟内腔に、
 毛と垢がたまっていて、
 信じられないにおいを放っていました。
      ■         ■
 皮膚で造った腟内腔は、 
 拡張器を入れておかないと、
 狭くなってしまいます。
 お手入れが大変です。
 使わないで放置すると、
 入口が閉じてしまって、
 造った腟内腔に角質が腫瘍のようにたまることがあります。
 感染を起こして腹腔内に拡大することがあるそうです。
      ■         ■
 救急搬送された患者さんを診察した医師は、
 まさか腟を造った後遺障害で、
 後腹膜に大量の膿がたまるとは考えません。
 私も百澤先生から教えていただくまで、
 考えてもみませんでした。
 皮膚で造腟術を受けた患者さんは、
 定期的に診察を受けて、
 異常がないか診てもらってください。
 救急搬送されてからでは遅いです。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第134回日本美容外科学会学術集会(東京)②                                                    
    
                         今日は2019年2月3日(日)です。
 昨日は東京へ日帰りでした。
 ひやひやものでしたが、
 無事に往復できました。
 北海道の一部では、
 雪のために欠航があったようです。
      ■         ■
 昨日の日本美容外科学会で印象に残ったことです。
 教育講演1
 性同一性障害(GID)の外科治療について
 ~GIDの基礎から乳房切除、性別適合手術、顔面女性化手術まで~
 百澤 明
 山梨大学医学部附属病院 形成外科
 百澤 明ももさわ あきら先生は、
 山梨大学医学部附属病院形成外科の准教授です。
      ■         ■
 美容外科手術にも精通した、
 優秀な形成外科医で美容外科医です。
 東大形成外科で研鑽され、
 2007年に埼玉医科大学総合医療センターに移られました。
 埼玉医科大学総合医療センターでは、
 前任の原科孝雄はらしなたかお教授が、
 精神神経科の山内俊雄教授と、
 性同一性障害の患者さんの治療をしていました。
      ■         ■ 
 原科先生が退職された後に赴任されたのがきっかけで、
 百澤先生がGID患者さんの治療をなさるようになったそうです。
 2012年に山梨大学医学部附属病院形成外科の准教授に就任されました。
 百澤先生から、
 性同一性障害(GID)の外科治療について、
 たくさんのことを教えていただきました。
 ほんとうに大変なお仕事です。
 医学上の問題だけではなく、
 法律上の問題もたくさんあります。
      ■         ■
 百澤先生のお話しで、
 われわれ形成外科医が外科手術を行う際に、
 知らなければならない知識が増えました。
 日本の性同一性障害の外科治療は、
 2018年4月から保険適応になったものもあります。
 残念なことに、
 限られた施設で、
 限られた先生しかできません。
      ■         ■
 日本で手術を受けるのが大変のなので、
 海外で手術を受ける患者さんもたくさんいます。
 手術後に重篤な合併症が起きて、
 困っている患者さんもいるそうです。
 手術を手がける医師も限られていて、
 後継者問題まであるとお聞きしました。
 限られた施設でしか手術ができないのでは、
 後継者となる形成外科医も育たないと思いました。
 ほんとうに大変なことです。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第134回日本美容外科学会学術集会(東京)①                                                    
    
                         今日は朝から東京出張でした。
 日本美容外科学会は毎年冬に東京で学術集会があります。
 昨年まではパレスサイドビルのマイナビルーム9階でした。
 地下鉄直結のビルで便利でした。
 皇居が見えて景色のいい会場でした。
 今年はビル建替えのため使えなくなり、
 急遽変更になりました。
 学会長の多久嶋亮彦たくしまあきひこ教授は、
 ほんとうに大変だったと思います。
 ありがとうございました。
      ■         ■
 札幌を朝7:03のJRで出発しました。
 一年で一番寒い時期の札幌から来ると、
 東京は晴天でした。
 とても暖かい一日でした。
 東京日帰りは大変ですが、
 日帰りできるのは、
 ありがたいことです。
 札幌⇔東京は飛行機の便数がとても多いです。
      ■         ■
 とても有意義な学会でした。
 会場も立派でした。
 私の目の主治医、
 大竹尚之先生とお隣で学会を聴いていました。
 詳しい学会の内容は明日以降に書きます。
 今は羽田空港でこれから札幌に戻ります。
 学会プログラムです。
 第134回日本美容外科学会学術集会
 プログラム
 会場: TKP ガーデンシティPREMIUM 神保町「プレミアムボールルーム」
 12:55~開会の辞
 13:00~14:00 教育講演1
 座長:尾﨑 峰(杏林大学医学部 形成外科)
 EL-1 性同一性障害(GID)の外科治療について
 ~GID の基礎から乳房切除、性別適合手術、顔面女性化手術まで~
 百澤 明
 山梨大学医学部附属病院 形成外科
 14:00~14:32 一般演題1
 座長:白石知大(杏林大学医学部 形成外科)
 O-1 炭酸ガスレーザーによる黒子治療後に生じた陥凹瘢痕に対して、
 トレチノイン軟膏と炭酸ガスレーザーにより平坦化した1例
 佐藤大介1)、尾崎 峰2)、多久嶋亮彦2)
 1)大塚美容形成外科、2)杏林大学医学部 形成外科
 O-2 帯状疱疹による高度顔面変形を来たした2 例に対する治療経験
 林みどり、三川信之、栗山元根、窪田吉孝、秋田新介、山路佳久、手塚崇文、
 緒方英之、小坂健太朗、島内香江、田村 健
 千葉大学医学部形成外科
 O-3 PBserumの紹介と使用経験
 野田宏子
 ちば美容.形成外科クリニック
 O-4 鼻骨内に発生した静脈奇形を鼻腔内アプローチにより切除した一例
 富岡容子1)、沼畑岳夫1)、森脇裕太1)、近藤健二2)、岡崎 睦1)
 1)東京大学医学部形成外科、2)東京大学医学部耳鼻咽喉科
 14:40~15:40 教育講演2
 座長:小室裕造(帝京大学医学部 形成外科)
 EL-2 世界における隆鼻術の歴史
 白壁征夫、白壁聖亜、片岡二郎
 サフォクリニック
 15:40~16:12 一般演題2
 座長:成田 圭吾((杏林大学医学部 形成外科)
 O-5 中切開法を応用した皮膚性眼瞼下垂の治療
 亀井康二、木村哲治
 カメイクリニック
 O-6 切開重瞼術の手術瘢痕を目立たなくさせるための工夫
 石井秀典
 大塚美容形成外科
 O-7 オトガイ形成術と関連した筋肉群‐梅干し皺はなぜできるのか‐
 中西雄二1)、坂本好昭2)、今西宣晶2)、小原直樹1)
 1)表参道スキンクリニック美容外科センター、2)慶應義塾大学形成外科
 O-8 当院の婦人科形成術~年間5000症例の現況と課題~
 福澤見菜子
 湘南美容クリニック松戸院
 16:15~17:15 特別講演
 座長:吉村浩太郎(自治医科大学 形成外科)
 SL 最近の医療紛争の状況と対応策
 中島章智
 中島・宮本・溝口法律事務所
 17:15~開会の辞
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            2019年2月1日                                                    
    
                         今日は2019年2月1日です。
 平成31年2月1日です。
 1月もあっという間に終わってしまいました。
 今日から2月です。
 札幌は一年で一番寒い時期です。
 札幌雪まつりももうすぐです。
      ■         ■
 明日は日本美容外科学会
 第134回学術集会です。
 東京まで日帰りで行きます。
 例年開催されていた、
 パレスサイドビルのマイナビルーム9階から、
 TKPガーデンシティPREMIUM神保町に、
 会場が変更になりました。
      ■         ■
 毎年1月に開催されていましたが、
 今年は会場変更に伴って、
 2月2日になりました。
 学会を開催する側としては、
 大変だったと思います。
 杏林大学形成外科の
 多久嶋亮彦教授が学会長です。
      ■         ■
 北海道から行く私が心配なのが、
 雪です。
 今朝のTVで、
 成田空港A滑走路が閉鎖されたと報じていました。
 インドから飛んできたJAL機が、
 誘導路に移動中に芝生に入ってしまいました。
 車輪が埋まったJAL機がTVに映ってました。
      ■         ■
 明日は新千歳発8:30の便で上京し、
 羽田発20:00の便で帰ってくる予定です。
 昨日の、
 日本美容外科学会ライブサージャリー
 …のように、
 自宅からネットで参加できる学会だといいのですが、
 それは無理だと思っています。
 飛行機が欠航にならないことを祈っています。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            第7回日本美容外科学会ライブサージャリー                                                    
    
                         今日は2019年1月31日(木)です。
 1月も今日で終わりです。
 休診日でした。
 今日は午前11時30分から、
 午後4時00分まで、
 日本美容外科学会のライブサージャリー中継を見ました。
      ■         ■
 東京のリッツ美容外科東京院から、
 生中継で、
 手術の動画をインターネットで見ました。
 素晴らしくきれいな動画と、
 素晴らしくいい音声が、
 北海道まで伝わりました。
      ■         ■
 術者の廣比利次ひろひとしつぐ先生。
 日本美容外科学会学術教育委員会
 副委員長の菅原康志先生ありがとうございました。
 手術の解説の他に、
 東大形成外科時代のお話しも聞けました。
 波利井教授から、
 糸の結び方が強いと指導されたなども聞けました。
 『実は全員に言っていたんだょ』
 …といううらばなしも聞けました。
      ■         ■
 ネットのおかげで、
 とても勉強になりました。
 日本美容外科学会会員でしたら、
 どなたでも見ることができます。
 とても有意義です。
 上手な先生の手術を生で見ると、
 勉強になります。
 ご尽力いただいた皆様に感謝いたします。
 ありがとうございました。
                        
                        
                     
                                    
                                                医学講座
                        
                            広範囲熱傷の治療戦略2019                                                    
    
                         第25回日本熱傷学会北海道地方会で、
 一番印象に残ったのが、
 関西医科大学形成外科
 日原正勝ひはら_まさかつ先生の特別講演でした。
 題名は、
 Damage control surgery として捉えるJACEⓇを用いた広範囲熱傷治療戦略
 です。
 衝撃でした。
      ■         ■
 日原正勝ひはら_まさかつ先生は、
 日本形成外科学会専門医、
 日本熱傷学会専門医、
 日本救急医学会専門医、
 3つも専門医を持った、
 熱傷治療のスペシャリストです。
 関西医科大学のご出身です。
      ■         ■
 もともと救急医学を志して、
 関西医科大学の救急医学講座に入局されました。
 学生時代は関西医大でラクビーをなさっていらした、
 スポーツマンです。
 私たちだったら救命が難しい、
 重症熱傷を救命していらっしゃいます。
 すばらしい治療戦略をお持ちです。
 どうしても助けたい熱傷患者さんは、
 関西医科大学病院の日原先生です。
      ■         ■
 日原先生のご講演から、
 先生が苦労して築かれた治療戦略が理解できました。
 先生ご自身が、
 救命できなかった患者さんから、
 助けてあげられなくて、
 ごめんなさい
 …というお気持ちで、
 お考えになられたことがよくわかりました。
      ■         ■
 熱傷治療をしていると、
 先生どうしても助けてください
 …と家族から懇願されることがあります。
 働き盛りのお父さんが、
 小さな子供さんを残して、
 ある日突然事故にあい、
 亡くなってしまうことがあります。
 医療者側も、
 何とか助けたいと思って毎日処置をしますが、
 救命できない熱傷があります。
      ■         ■
 関西医科大学病院、
 高度救命救急センターの日原正勝先生はすごいです。
 日原先生のご講演をお聴きして、
 私が救命できなかった患者さんも、
 もしかすると救命できたかも?
 …と考えました。
 形成外科の若い先生への助言です。
 私が特別講演でお聞きしたことです。
      ■         ■
 重度の広範囲熱傷患者さんを救命するためには、
 たとえ下肢を切断しても、
 熱傷面積を少なくする方法です。
 下肢切断は重大な選択です。
 救命できなくて命を落とすより、
 たとえ車椅子生活になっても、
 生きる選択が必要だと思いました。
 自分の身内が重症熱傷になったら、
 日原先生にお願いしたいと思いました。
 すばらしい広範囲熱傷の治療戦略です。
 ますますのご活躍を祈念しています。