医学講座
菓子折りを持って謝りに行く
日本の伝統文化でしょうか?
謝罪に行く時には、
菓子折りを持って行くのが礼儀のようです。
北海道以外はどうなのでしょうか?
私には、
苦い経験があります。
■ ■
医療ミスの経験
開業への思い④
…に書いてあります。
私がJA帯広厚生病院の
形成外科主任部長だった時のことです。
JA帯広厚生病院は、
十勝地方で最大規模の病院です。
夜間の救急患者さんも診ていました。
形成外科の夜間の担当は…
2年目の形成外科医でした。
■ ■
私の下に形成外科専門医が一人いて、
3人体制で形成外科を担当していました。
夜間は、
病院の近くに住む若い医師が呼ばれて、
患者さんの診察や手術をしていました。
自分で手に負えないと判断すると、
私の次の先生を呼ぶのが…
当時の暗黙のルールでした。
■ ■
若い先生は、
有名国立大学を卒業し、
医師国家試験も一発で合格した…
‘優秀な’先生でした。
残念なことですが…
私が‘こうしてはいけない’と
口うるさく注意していた
医療ミスをしてしまいました。
実に単純なミスでした。
■ ■
次の日の外来で…
そのミスに気付きました。
外来が終了してから、
私に報告がありました。
幸い後遺障害にはなりませんでした。
私は担当副院長に報告し、
医事担当次長、
医事課長と相談しました。
■ ■
ベテランの事務方は、
事故の対応にも慣れていらっしゃいました。
事務次長が菓子折りを準備してくれました。
私は研修医と一緒に…
患者さんのご自宅まで…
謝りに行きました。
幸い後遺障害がなかったこと、
痛みもなく、
キズも治ったので、
患者さんからは訴えられませんでした。
■ ■
この時に、
JA帯広厚生病院の事務担当次長が用意してくださったのが、
六花亭の十勝日誌でした。
北海道の人ならご存知だと思います。
本のような形をした入れ物です。
開くと、
中にお菓子がびっしり入っています。
確か5000円の十勝日誌でした。
■ ■
私と研修医は、
その六花亭の十勝日誌を持って、
患者さんのご自宅まで謝りに行きました。
突然行ったので、
患者さんもお母さんもびっくりしていました。
わざわざいらしていただいて…
…とまで言っていただきました。
■ ■
幸い後遺障害もなく、
傷も治りました。
若い女性患者さんでした。
『そんなに謝らないでください』
『言われなければ…』
『私はミスに気付きませんでした』
とまで言ってくださいました。
菓子折りを持って謝りに行った先生が、
日本に何人いるかわかりませんが、
私は医療者側にミスがあれば謝るのが当然だと思います。
院長の休日
ラベンダー満開2014
私の毎日の楽しみ、
通勤途中にある、
道庁北側のラベンダーが満開です。
札幌市内のラベンダーは、
どこでもほぼ満開。
いい季節です。
■ ■
残念なのは…
毎年ラベンダーの元気が衰えていることです。
道庁前のラベンダー、
手入れ不足です。
北海道は赤字財政で、
予算がないのだと思います。
■ ■
高橋はるみ知事も、
おそらくこのラベンダーのことはご存知ないと思います。
海外からいらした観光客も、
よくこのラベンダーを見ています。
北海道の許可が得られたら、
ラベンダーボランティアになろうと思います。
予算がなければ、
知恵を出していただきたいです。
医学講座
市立札幌病院の医療事故公表
私は北海道内の大病院と呼ばれる病院に約25年間勤務しました。
その中でも、
私が医師として大きな経験を積んだのが、
市立札幌病院でした。
今でも当時の人脈は大きく役立っています。
私の恩師、吉田哲憲先生は、
札幌市特別職として市立札幌病院の
初代、病院事業管理者に就任されました。
■ ■
吉田哲憲先生が市立札幌病院に残された業績は数多くあります。
歴代院長が解決できなかった、
静療院という精神科分院の統合もその一つです。
私がすごいと思うのが、
毎年の医療事故の発表です。
吉田哲憲先生の時代からはじまりました。
■ ■
事情を良く知らない議員や、
医療業界のことを知らない市民からは、
市立病院でこんなに事故がある!
けしからん。
…という意見もあるようです。
医療業界をよく知る人たちからは、
さすが市立札幌病院。
よく発表した。
重大事故が少ない。
…と評価されています。
■ ■
全国の大学病院や公立病院で、
おそらく医療事故がない病院はありません。
美容外科でも、
最近は医療事故保険である、
医療事故共済の支払が増えているようです。
なんちゃって美容外科医だけではなく、
美容外科専門医のクリニックでも事故があります。
■ ■
札幌市病院局では、
市立札幌病院で発生した医療事故等について、
「札幌市病院局における医療事故等の公表基準」に基づき
公表を行っております。
この公表は、市民に対して適切な情報提供を行うことにより、
市立札幌病院における医療の透明性を高めるとともに、
安心して医療を受けられる環境づくりと
医療安全管理体制の向上を図ることを目的としています。
美容医療業界にも
安心して医療を受けられる環境づくりが大切だと思います。
医療問題
品川美容外科の「糸によるフェイスリフト術」問題
医療事故情報センター、
センターニュース2014年7月1日号です。
寄稿
品川美容外科の「糸によるフェイスリフト術」問題に対する取組み
品川美容外科糸リフト被害対策弁護団 三枝恵真(東京弁護士会)
1.美容医療におけるトラブルの増加
近年、美容や癒しに対する意識の高まり等を背景として、美容医療に対する需要が増加しており、それに伴いトラブル例も増加しています。インフォームド・コンセントに関するトラブルも多く、厚労省は、「美容医療サービス等の自由診療におけるインフォームド・コンセントの取扱い等について(平成25年9月27日医政発0927第1号)」により、インフォームド・コンセントに関してとくに留意すべき事項を定めましたが、現在に至るまで、美容医療における施術内容や危険性についての説明不足が原因と考えられるトラブルは後を絶だない状況にあります。
2.「糸によるフェイスリフト術」とは
一般に、フェイスリフト術は、頭部や顔面の皮膚を切開・剥離し、スマスという筋膜を引き上げて皺やたるみを修正する外科手術です。
これに対し、いわゆる「糸によるフェイスリフト術」と呼ばれるスレッドリフト術(フェザーリフト術)は、特殊加工された糸を特殊な針を使って皮下組織に埋め込む手術で、糸に付いた折り返しやコーンの皮下組織に対する引っ掛か引こよって、皮下組織でたるみを持ち上げる効果を得ます。その効果の程度及び持続期間は、切開を伴うフェイスリフト術に比べると限定的であって、顔のたるみについて現状維持を図り、それ以上に顔にたるみを生じさせないという程度のものとなります。
糸によるフェイスリフト術の術後合併症としては、皮下組織に刺入した糸が顔面の知覚神経や筋(膜)と接触することによる持続的疼痛、感染、糸の露出、糸断端の触知・突出、糸に沿った線状陥凹や、刺入部・刺出部のへこみ、糸剌入部の疵痕性脱毛などがあります。
そもそも緩やかな効果しか得られるものではなく、患者の予想や期待との齟齬が生じるという問題点もあります。
3.弁護団結成から集団提訴・行政要請へ
1)美容医療に問するトラブル増加の実態を受け、医療問題弁護団(東京)が平成25年10月12日に「美容医療ホットライン」を実施したところ、1日で74件の美容医療に問する相談が寄せられました。中でも、品川美容外別科「糸によるフェイスリフト術」に問する相談が24件と集中したため、弁護士有志15名(現在は19名)で「品川美容外科糸リフト被害対策弁護団」を立ち上げました。
2)品川美容外科による施術の問題点は、その勧誘方法やインフォームド・コンセントのための説明義務が適切に行われていないところにあります。
インターネットやフリーペーパーで積極的に広告を行い、割引券の配布等により、割安感を強調して顧客を誘引し、多くの患者はこれらの割引券等を利用してヒアルロン酸注射やボトックス注射などの施術を受けに行っていました。そのような患者に対し、顔の皺・たるみ等の根本治療として「糸によるフェイスリフト」を勧め、「モニター価格」や「誕生月割引」、「今日受けるなら」等として大幅なディスカウントをして、当日中に施術を受けるよう説得し、また、「糸によるフェイスリフト術」は、簡単なものでダウンタイムも短い等の点もアピールしていたようです。全国的にどのクリニックでも同様の方法、文言で、患者を勧誘している点も特徴です。
相談者は、術後、施術の効果がほとんど無かったのみならず、長期間持続する痛みや引き攣れ・瘢痕・脱毛・糸の突出を生じるという深刻な健康被害を受けていましたが、施術内容や効果、合併症に対する術前説明はほとんど行われていませんでした。
3)当弁護団では、被害者の一括救済、再発防止のために集団提訴の方針を選択し、2014年4月23日、原告13名が、品川美容外科等を開設する医療法人社団翔友会を被告として、損害賠償等を請求する訴訟を東京地方裁判所に提起しました。
同時に、美容医療全体の安全性向上を目指して、厚生労働省に対しては、美容医療に開するインフォームド・コンセント実現及び安全性確保のための施策を実施、消費者庁に対しては、美容医療に開する不当表示の防止の施策を実施することをそれぞれ要望する要望書を提出しています。
4.今後の活動目標
提訴後の2014年4月26目、当弁護団が「糸によるフェイスリフト電話相談」を実施したところ、73伴の被害相談が寄せられ、うち70件が品川美容外科・品川スキンクリニックの施術に関するものでした。
このように、潜在的被害者は数多く存在すると思われ、また勧誘やインフオームド・コンセントの問題は、美容医療全般に共通する問題点でもあります。私達は、個別原告の被害回復はもちろん、それに留まらず、再発防止に向けた解決(通達の明確化や行政指導)も目指していきたいと考えています。
■ ■
美容外科にたずさわる者の一人として、
とても残念に思います。
医療事故情報センターは、
弁護士の高橋智先生にご紹介していただきました。
このセンターニュースを、
全国の大学医学部図書館に置いていただきたいです。
できれば、
全医療機関が購読していただきたいです。
■ ■
医療事故は、
どこの病院でも起きています。
交通事故と同じで、
ある程度の頻度と確率で発生します。
品川美容外科以外にも、
美容医療で健康被害が生じています。
由々しき事態です。
■ ■
品川美容外科を女性13人が提訴
…という2014年4月24日に院長日記でも取り上げています。
私があえて、
品川美容外科と実名のまま掲載したのは、
品川さんにも読んでいただきたいからです。
ここ数年で経営方針が変わったように感じます。
この原告団の訴えに真摯に耳を傾け、
被害者を一日でも早く救済していただきたいです。
医学講座
五十肩の経験2014
今だから白状します。
私は2年前に五十肩になりました。
右です。
転倒して右肩をぶつけたあと、
2ヵ月くらいで症状がでました。
最初は五十肩だとわかりませんでした。
右腕が上がらなくなりました。
無影灯に手を伸ばすことができなくなりました。
■ ■
ズボンの後ろポケットには手が届かないし、
駐車場で駐車券を取れません。
このまま動かなくなったら、
形成外科医は無理かな?
深刻な状況でした。
困ったのが痛みです。
私はどちらかというと痛みには強いほうです。
痛み止めも飲みません。
■ ■
夜寝ている時に痛みました。
痛くて眠ることができず、
睡眠不足になりました。
鍼にも行きました。
一時的に痛みは快くなりましたが、
また夜な夜な激痛が襲ってきました。
ほんとうに困りました。
こりゃ…
閉院かなぁ…
…ってなことも考えました。
■ ■
近くの病院にも行きましたが、
痛み止めの処方と湿布でした。
激痛には参りました。
困った私が頼ったのは、
さくらんぼさんがお世話になった、
元山形大学整形外科教授の荻野利彦先生です。
今は札幌の北新東病院で週2回診療をされています。
■ ■
荻野先生の予約がなかなか取れず、
ちょうど2年前に診ていただきました。
荻野先生は名医です。
痛みは関節内注射で劇的に消えました。
リハビリも紹介してくださいました。
私の担当が、
北新東病院の理学療法士、吉野先生でした。
■ ■
医師の私が言うのもなんですが…
吉野先生は素晴らしい理学療法士の先生でした。
先生のご指摘は、
肩ではなく姿勢でした。
背骨を中心として、
肩から背中の筋肉は連続しています。
五十肩を治すのに…
まず背中から治療が始まりました。
■ ■
吉野先生のご指導で、
肩甲骨を動かす訓練がはじまりました。
特筆すべきことは、
リハビリはまったく痛くありませんでした。
無理矢理、
痛い肩を動かすことはありませんでした。
肩の動きを良くするには、
肩甲骨や背骨の動きなのだそうです。
■ ■
私は痛み止めも使わず、
仕事中も、
通勤途中も、
常に肩甲骨を寄せる運動を続けました。
おかげさまで、
時間はかかりましたが、
無影灯も動かせるようになりました。
駐車券も取れます。
吉野先生にはほんとうに感謝しています。
小学校以来はじめて自分の姿勢の悪さがわかりました。
今のところ五十肩は再発していません。
もうすぐ六十歳になります。
まみ子師長さんの腰痛が快くなることをお祈りしています。
医学講座
ピアスのキャッチが埋まった
おそらく、
自分の身体に傷をつけるおしゃれ入門は、
耳たぶのピアスです。
最近は男性でもピアスをする人がいます。
注意しなくてはいけないのが、
ケロイド体質や、
金属アレルギーです。
■ ■
金属アレルギーの人がピアスをして、
無理に続けていると、
穴の部分がぐちゃぐちゃになります。
気がつくと…
キャッチが埋まっていることがあります。
外せません。
■ ■
ピアス本体が抜けても…
品質の悪いピアスだと、
キャッチが耳たぶに埋まることがあります。
さあ大変です。
救急病院へ行ったとしても、
研修医マニュアルにピアスのキャッチは書いてありません。
担当する研修医も困ります。
■ ■
どこの科に行ったら良いかもわかりません。
形成外科や美容外科でなくても、
ピアスの施術をしている皮膚科で、
上手に治してくれるところもあります。
ピアスのキャッチがわからない研修医がいても、
不思議ではありません。
医学部では教えません。
■ ■
研修医の先生へアドバイスです。
ピアストラブルの患者さんは、
メスで切開する必要はありません。
局所麻酔をして、
麻酔の針でキャッチやピアスを確認します。
大部分のキャッチは、
耳たぶの裏側から外すことができます。
先の細いモスキートー鉗子が役立ちます。
医学講座
ピアスのキャッチが埋まった
おそらく、
自分の身体に傷をつけるおしゃれ入門は、
耳たぶのピアスです。
最近は男性でもピアスをする人がいます。
注意しなくてはいけないのが、
ケロイド体質や、
金属アレルギーです。
■ ■
金属アレルギーの人がピアスをして、
無理に続けていると、
穴の部分がぐちゃぐちゃになります。
気がつくと…
キャッチが埋まっていることがあります。
外せません。
■ ■
ピアス本体が抜けても…
品質の悪いピアスだと、
キャッチが耳たぶに埋まることがあります。
さあ大変です。
救急病院へ行ったとしても、
研修医マニュアルにピアスのキャッチは書いてありません。
担当する研修医も困ります。
■ ■
どこの科に行ったら良いかもわかりません。
形成外科や美容外科でなくても、
ピアスの施術をしている皮膚科で、
上手に治してくれるところもあります。
ピアスのキャッチがわからない研修医がいても、
不思議ではありません。
医学部では教えません。
■ ■
研修医の先生へアドバイスです。
ピアストラブルの患者さんは、
メスで切開する必要はありません。
局所麻酔をして、
麻酔の針でキャッチやピアスを確認します。
大部分のキャッチは、
耳たぶの裏側から外すことができます。
先の細いモスキートー鉗子が役立ちます。
医学講座
ピアスのキャッチが埋まった
おそらく、
自分の身体に傷をつけるおしゃれ入門は、
耳たぶのピアスです。
最近は男性でもピアスをする人がいます。
注意しなくてはいけないのが、
ケロイド体質や、
金属アレルギーです。
■ ■
金属アレルギーの人がピアスをして、
無理に続けていると、
穴の部分がぐちゃぐちゃになります。
気がつくと…
キャッチが埋まっていることがあります。
外せません。
■ ■
ピアス本体が抜けても…
品質の悪いピアスだと、
キャッチが耳たぶに埋まることがあります。
さあ大変です。
救急病院へ行ったとしても、
研修医マニュアルにピアスのキャッチは書いてありません。
担当する研修医も困ります。
■ ■
どこの科に行ったら良いかもわかりません。
形成外科や美容外科でなくても、
ピアスの施術をしている皮膚科で、
上手に治してくれるところもあります。
ピアスのキャッチがわからない研修医がいても、
不思議ではありません。
医学部では教えません。
■ ■
研修医の先生へアドバイスです。
ピアストラブルの患者さんは、
メスで切開する必要はありません。
局所麻酔をして、
麻酔の針でキャッチやピアスを確認します。
大部分のキャッチは、
耳たぶの裏側から外すことができます。
先の細いモスキートー鉗子が役立ちます。
医学講座
ピアスのキャッチが埋まった
おそらく、
自分の身体に傷をつけるおしゃれ入門は、
耳たぶのピアスです。
最近は男性でもピアスをする人がいます。
注意しなくてはいけないのが、
ケロイド体質や、
金属アレルギーです。
■ ■
金属アレルギーの人がピアスをして、
無理に続けていると、
穴の部分がぐちゃぐちゃになります。
気がつくと…
キャッチが埋まっていることがあります。
外せません。
■ ■
ピアス本体が抜けても…
品質の悪いピアスだと、
キャッチが耳たぶに埋まることがあります。
さあ大変です。
救急病院へ行ったとしても、
研修医マニュアルにピアスのキャッチは書いてありません。
担当する研修医も困ります。
■ ■
どこの科に行ったら良いかもわかりません。
形成外科や美容外科でなくても、
ピアスの施術をしている皮膚科で、
上手に治してくれるところもあります。
ピアスのキャッチがわからない研修医がいても、
不思議ではありません。
医学部では教えません。
■ ■
研修医の先生へアドバイスです。
ピアストラブルの患者さんは、
メスで切開する必要はありません。
局所麻酔をして、
麻酔の針でキャッチやピアスを確認します。
大部分のキャッチは、
耳たぶの裏側から外すことができます。
先の細いモスキートー鉗子が役立ちます。
二重・眼瞼下垂
二重まぶた手術2014
第120回日本美容外科学会学術集会では、
パネルディスカッション1
「ビデオで学ぶ重瞼術」
司会 岩波正陽(新横浜形成クリニック)
Introductory Lecture
「重瞼の解剖学的考察」・・・ 岩波正陽(新横浜形成クリニック)
1. 腫れの少ない埋没法 MT法
◯池田欣生、森川一彦(東京皮膚科・形成外科 銀座院)
2. 微小切開法による重瞼術
◯林寛子、杉本佳陽(烏丸姉小路クリニック)
3. 皮膚切除を伴う切開式重瞼術
◯倉片優、土屋沙緒(クリニカ市ヶ谷)
…がありました。
■ ■
正直に言って、
二重まぶた手術は難しいと思います。
東京皮膚科・形成外科の池田欣生先生が埋没法。
京都の烏丸姉小路クリニック、林寛子先生が微小切開法。
クリニカ市ヶ谷の倉片優先生が皮膚切除を伴う切開法でした。
話題になったのが、
切開をしても二重が取れる、
二重が戻る患者さんです。
■ ■
総合病院の形成外科に勤務していた時、
若い女性の目の手術は年に数例。
埋没式重瞼術なんか…
見たこともありませんでした。
形成外科専門医より、
なんちゃって美容外科医の方が、
よほど多く埋没法の手術をしています。
■ ■
開業して、
若い女性の目をたくさん手術するようになりました。
他院で埋没法をして、
取れちゃった患者さんもたくさん診ました。
私が手術をした患者さんでも、
取れちゃった人がいます。
切開をしても戻る人がいます。
■ ■
青山研美会クリニックの阿部浩一郎先生が、
アレルギーとの関係について発言されました。
目にアレルギーがあって、
目をこする癖がある患者さんは、
切開手術をしても戻ることがあります。
阿部先生が抗アレルギー剤を処方されて、
二重も快くなったそうです。
■ ■
どんなに丁寧に手術をしても、
手術後に目をこすると二重は戻ります。
切開をしても戻ります。
患者さんは、
『私、絶対に目をこすってません』
…と言われることがあります。
…でも夜寝ている間はわかりません。
まぶたにこすった痕が見える人もいます。
アレルギーは美しい二重の大敵です。