医療問題

美容医療事故が公表されない特殊理由

 私の院長日記がヒットして、
 マスコミから取材を受けることがあります。
 先日もある新聞社から、
 アートメークについて、
 電話取材がありました。
 時間がある時には、
 記者さんがクリニックに来院され、
 直接取材を受けることもあります。
      ■         ■
 マスコミはいい記事のネタを探しています。
 ところが医療事故を取材しようと思っても、
 交通事故のように簡単にはわかりません。
 交通事故は、
 保険会社に保険金を支払ってもらうために、
 警察から事故証明を取る必要があります。
 医療事故には事故証明がありません。
      ■         ■
 交通事故は事故を起こした運転者が、
 免停や免許取消という処分を受けます。
 医療事故を起こしても、 
 よほど重大な過失がなければ、
 免許取消はありません。
 医師免許は医道審議会という機関で審査され、
 医師免許取消などの処分が決まります。
 医道審議会にかかるまでも時間がかかります。
      ■         ■
 市立札幌病院のように、
 病院内の事故を公表している病院があります
 ふつうの人が見ると、
 札幌の市立病院でこんなに事故があるの?
 と思うような内容でも、
 私たち医療従事者が見ると、
 さすが市立札幌病院事故が少ないと見方が変わります
      ■         ■
 私の私見です。
 医療事故がない病院はない、
 現在の国の対策も不十分です。

 美容外科でも事故があります。
 大部分は公表されていません。
 死亡事故ですら闇に葬られています。
 理由は、
 うちのかあちゃん、
 美容整形で死んだ

 って知られたくないからです。
      ■         ■
 世間一般に、
 まだまだ美容外科に対する偏見があります
 大多数の国民は、
 どこの美容外科がいいのかわかりません
 派手に宣伝しているところとか、
 割引キャンペーンに目が行きます。
 行政の対応も不十分です。
 その結果、失明という悲惨な事故が起こることもあります。
 還暦を過ぎた私が院長日記で啓発しているのは、
 不幸な患者さんを少なくするためです。

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二重・眼瞼下垂

手術5年後です

 毎年12月1日は、
 私の手術記念日です。
 早いもので、
 もう5年になります。
 2010年12月1日に、
 聖路加国際病院形成外科で、
 大竹尚之先生に手術をしていただきました。
      ■         ■
 前日の11月30日に上京し、
 近くのホテルに一泊しました。
 12月1日は、
 朝からシャワーを浴びて、
 髪を洗って、
 顔を洗って、
 ひげを剃って、
 歯磨きをしました。
      ■         ■
 病院までは歩いて行き、
 病棟へ入院し
 看護師さんから説明をお聞きして、
 手術室に向いました。
 緊張しないというとうそになります。
 ちょっと緊張していました。
 着替えて手術室に入りました。
      ■         ■
 病院の手術室はどこも同じような構造です。
 システムは少しずつ違います。
 聖路加の手術室は立派で、
 働いている人たちも、
 実にきびきびとしていました。
 看護師さんは優しい方でした。
 いい病院でした。
 いい病院でいい手術を受けることが、
 快適な生活への条件です。 

手術前です
20101201_pre2
20101201_pre3
デザインです
20101201_po1
手術直後
24時間後です
48時間後です
7日後です
4週間後です
1年後です
2年後です
201311201
3年後です

20141201-po4y

4年後です

20151201

5年後です

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医学講座

ちびまる子ちゃんの目2015

 今日で2015年11月も終わりです。
 今日の札幌は晴れです。
 いいお天気ですが、
 先日の雪が残っています
 路面は凍結しているところがあります。
 転倒しなように要注意です。
 明日から12月です。
      ■         ■
 昨年11月に、 
 ちびまるこちゃんシリーズを書きました。
 好評でした。
 神様は不公平です
 生まれつき容姿の差があります
 ブスは自分のせいじゃありません
      ■         ■
 ちびまる子ちゃんの作者、
 さくらももこさんは、
 観察眼が鋭い、
 頭のいい方だと思います。
 医学的にも、
 日本人の目をよく観察して、
 特徴を上手に描いていらっしゃいます。
      ■         ■ 
 ちびまる子ちゃんの目
 永沢くん一家の目
 みぎわさんの乙女心
 3年4組の男の子
 みぎわさんの手術時期
 冬田さん
 手術が難しいみぎわさんの目
      ■         ■
 私の残された人生は、
 神様があたえられた、
 不公平な目を、
 少しでも、
 見えやすい、
 快適な目にする手術をしたいと思っています。
 ど派手は二重は作りませんが、
 快適で見えやすい目を作ります。
 自分が快適になれたからです。
 明日で手術後5年になります。
fuyutasan

sasayama

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院長の休日

87歳アマゾンで炊飯器を買う

 昨夜、私が居間でうたた寝をしていると、
 母親から電話があったようです。
 家内が出ていました。
 どうやら炊飯器の調子が悪いので、
 うちでは何を使っているか?
 聞いているようでした。
 2年前に壊れて買い替えました
      ■         ■
 家内:炊飯器の調子が悪いんだって、、、
 うちで何を使っているのって?

 私:(半分ねぼけて、、)
 おどりだき
 元サンヨーで今はパナソニック

 家内(電話で):うちは何でもお父さんが決めるので、
 私には決定権がないんですぅ、、、
 美味しいですよ、 
 圧力をかけて炊くので1時間くらいかかりますけど、、、

      ■         ■
 そんな会話を、
 うたたねしながら聞いていました。
 目覚めて風呂に入る前に、
 家内:アマゾンで買ったって、
 すごいね。

 私:アマゾンで?
 もう買ったの、、、はぁ、、

 すごいばあさんだなぁ、、、
      ■         ■
 今朝電話してみると、
 買物に行くのも大変だし、
 重いものを持って帰るのも大変だし、
 アマゾンは配達してくれて便利だから、
 もう買った
 いやぁ!
 87歳のばあさんまでAMAZONなんだ。
 こりゃすごいね。
 院長日記に書いとくわ。
 これが久しぶりの親子の会話です。

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医療問題

アートメークに国家資格を2015

 平成27年11月26日、北海道新聞電子版の記事です。
 アートメークを無資格施術容疑 札幌の夫婦逮捕
 針で皮膚に色素を注入して眉などを描く「アートメーク」を無資格で施したとして、札幌白石署は11月25日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、札幌市南区北ノ沢2、タトゥースタジオ経営、○野○子容疑者(43)、○野容疑者の夫で同店従業員、○容疑者(49)を逮捕した。
 2人の逮捕容疑は、共謀して5月2日から8月29日にかけ、医師免許のない○野容疑者が施術を担当し、札幌市手稲区の20代女性と白石区の30代女性の眉の皮膚に針で色素を注入した疑い。○容疑者はホームページでの宣伝を担当していたという。○容疑者は容疑を否認している。
 女性2人に健康被害はなかった。同署によると、両容疑者は2012年4月ごろ、自宅の一室で開業。同署は両容疑者がこれまでに800人以上にアートメークを施したとみて調べている。
 (以上、北海道新聞電子版より引用)

      ■         ■
 アートメークや、
 アートメイクは、
 皮膚に針で色素を注入する行為です。
 現在の法律では、
 業務として他人の皮膚に針を刺せるのは、
 医師免許を持った医師に限られています。
 私は法整備が必要だと考えています。
      ■         ■
 アートメーク、無資格施術、医師ら4人逮捕
 2015年9月18日の院長日記で報告した新聞記事です。
 私がコメントに残した文です。
 アートメイクを医師免許を持った【先生】以外がすると逮捕されるというのが問題だと私は考えます。クリニックを経営する側からすると医師に施術を限るとどうしても単価は高くなります。せめて看護師が施術するのを【合法】と認めてもらわなくてはクリニックでアートメイクはできません。身体全体に刺青を入れる彫り師(刺青師)が摘発されないのにクリニックで衛生的な環境で施術させた【先生】が逮捕されるのは法律に問題があると考えます。美容師免許のようにアートメーク免許を作るべきだと(私は)思います。
      ■         ■
 身体全身に刺青を入れる、
 刺青師は、
 2015年11月現在、
 まだホームページがあります。
 刺青師が摘発され、
 逮捕されたというのはあまり聞きません。
 アートメークだけが摘発されるのは不合理です。
      ■         ■
 医師免許を取得するには、
 過酷な受験戦争で日夜勉強し、
 6年間も朝から夜まで大学で講義や実習があり、
 最後に難関の医師国家試験があります。
 有名国立大学医学部でも、
 医師国家試験合格率100%はなかなか達成できません
 医学部入学も難しいです
 センター試験850点はなかなか取れません
      ■         ■
 ただでさえ医師不足で地方はお医者さんが足りません。
 アートメイク専門の医師なんて…
 できるはずがありません。
 逮捕されたご夫妻と面識はありませんが、
 アートメイクを施術なさる方は、
 手先が器用で、
 美的感覚に優れた女性が多いと思います。
      ■         ■
 年齢を重ねると、
 目が不自由になって、
 上手に眉が描けなくなります
 センスのよいアートメークもたくさん見ました。
 少しずつ薄くなる色素で、
 控えめに施術するアートメイクはいいと、
 (私は)思います。
      ■         ■
 アートメイクに医師免許は不要です
 皮膚に針を刺す行為としては、
 鍼灸師という資格があります。
 鍼灸師には国家試験があります。
 専門の学校で、
 3年間勉強して受験することができます。
 鍼灸師にアートメイクはなじみません。
 別に法律を作って、
 アートメーク師を作るべきです
      ■         ■
 この法律を作るのに一番適しているのが、
 勝沼栄明衆議院議員です
 11月26日が41歳のお誕生日でした。
 医師免許を持った衆議院議員です。
 後世に残る法律ができます
 各種学校も設立できます。
 雇用も生み出せます。
 ぜひアートメークに国家資格を作ってください。
 勝沼議員に陳情します

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院長の休日

ホワイトイルミネーション2015

 今日の札幌は雨です。
 気温はまだ低く、
 先日の大雪も残ったままです。
 昨日の院長日記、
 札幌ドカ雪62年ぶり積雪40㎝に、
 なっちゅんさんからコメントをいただきました。
      ■         ■
 写真は駅前通りでしょうか
 ホワイトイルミネーションがありますね。

 ホワイトイルミネーションは札幌の冬の風物詩です。
 今年から大きく変わったと報道されていました。
 【南一条通会場】ができました。
 平成27年11月20日~平成28年3月14日の116日間の最長点灯期間です。
 ネットで検索してみると、
 ホームページまでできていました
 時代も進歩したものです。
      ■         ■
 さっぽろホワイトイルミネーションHPからの引用です。
 第35回さっぽろホワイトイルミネーション開催要項
 初冬の札幌を彩る風物詩として定着した「さっぽろホワイトイルミネーション」は、今回で35回目を迎えます。昭和56年、大通公園西2丁目広場から約1千個の電球で始まったイルミネーションは、年々その規模・内容ともに充実し、国内を代表するイベントに成長しております。
 大通公園会場には、シンボルオブジェが設置されるほか、南北には札幌駅前通を会場に、東西には南一条通を会場に、立木装飾が美しくきらめきます。
 札幌発、「光の芸術」を存分にお楽しみください。
 今年は大通会場を1~5丁目までにリニューアルして開催します。
名称:「第35回さっぽろホワイトイルミネーション」
会場:大通公園・駅前通・南一条通
会期:
【大通会場】平成27年11月20日~平成27年12月25日 36日間
【駅前通会場】平成27年11月20日~平成28年2月11日 84日間
【南一条通会場】平成27年11月20日~平成28年3月14日 116日間
点灯時間:16:30~22:00(12月23日~25日は24:00まで)
主催:札幌市、(社)札幌観光協会、札幌商工会議所
主管:さっぽろホワイトイルミネーション実行委員会
後援:北海道/(公社)北海道観光振興機構/北海道新聞社/朝日新聞北海道支社/毎日新聞北海道支社/読売新聞北海道支社/日本経済新聞札幌支社/報知新聞北海道支局/北海道日刊スポーツ新聞社/ 道新スポーツ/スポーツニッポン新聞社北海道総局/NHK札幌放送局/北海道放送/札幌テレビ放送/ 北海道テレビ放送北海道文化放送/テレビ北海道/AIR-G’エフエム北海道/J:COM札幌
協力:日本航空/全日本空輸/JR北海道/日本旅行業協会/札幌四番街商店街振興組合/札幌駅前通振興会/南一条地区開発事業推進協議会

      ■         ■
 主催が札幌市とは知りませんでした。
 札幌市にとって、
 冬の観光端境期に、
 お客さんに来ていただくのは大変です。
 税収も低迷しているので、
 ホワイトイルミネーションで明るくして、
 お客さんに来ていただきたい本音が見えます。
      ■         ■
 昭和56年はうちの奥さんが北海道に来た年です
 もう35年になります。
 当時はスキーツアーが冬の売り物でした。
 今はスキー人口が減ってしまいました。
 スキー客だけでは税収は増えません。
 札幌は食べ物が美味しく、
 室内は暖かです。
 雪道で転倒しない地下歩行空間もあります
 ぜひ冬の札幌にもいらしてください。
20151127

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昔の記憶

札幌ドカ雪62年ぶり積雪40㎝

 平成27年11月26日、北海道新聞朝刊の記事です。
 除雪見送りに札幌市民怒り 62年ぶり積雪40センチ超 市「解ける」と甘い判断
 札幌市内は11月25日、前日から降り続いた雪がドカ雪となり、積雪は一時、11月としては62年ぶりに40センチを超えた。しかし、札幌市は降雪量の見通しを誤り、大半の地区で前夜のうちに市道と道道の除雪車の出動を見送った。中心部では終日道路が渋滞し、路面はガタガタ。千歳市は急きょ、除雪車を出動させる判断をした一方で、札幌市は25日の日中も除雪作業をしなかった。雪に足をとられて歩くのも大変だった市民からは市の判断に批判の声が上がった。
 「除雪されていないと高齢者は大変。早く何とかしてほしい」。車がはね上げた雪が中央分離帯のように道路の真ん中に固まった札幌市中心部の交差点。つえを突きながら渡った北区の前田節さん(86)は、困惑の表情を浮かべた。脇道に目をやると、深いわだちにタイヤがはまって空回りする車もあった。
 札幌市が市内23地区に設置している除雪センターのうち、25日未明に除雪車が出動したのは、西区、南区など5カ所だけ。降雪量10センチ以上を除雪車の出動基準とするが、同市雪対策室は「24日夜、雪が小降りになったので、積もらないと見込んだ地区が多かったが、降雪量は予想以上だった。結果的には出動した方が良かった」と釈明する。
 札幌市内は24日、30センチの積雪を観測。札幌管区気象台は25日朝までに多いところで20~30センチの降雪を予想していた。さらに25日午前も強い雪が降り続いた。それでも札幌市が、除雪車を出動させることはなかった。市雪対策室は「11月中は気温が高いので、雪は降っても解けやすいと考えていた」とし、結果的に見通しが甘かったことを認めた。
 市民からの電話を受け付ける札幌市コールセンターは25日、つながりにくい状況が続いた。担当者は「除雪に関する苦情は多い」と話した。夜の中心街で家路を急いでいた白石区の女性会社員(55)は「市の担当者は油断しすぎではないか」と顔をしかめた。
20151126

終日、雪が残った札幌市中心部の市道。歩行者は横断歩道を渡るのも大変そうだった=25日午後5時35分、中央区南1西3(藤井泰生撮影)
(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 62年ぶりという新聞の見出しに、
 61歳の私は思わず考えました。
 私が生まれる1年前。
 昭和28年、
 1953年です。
 そんな大変な雪だったんだ。
 …と思いました。
      ■         ■
 昨日の朝は何とか通勤できました。
 大変だったのが帰り道です。
 路面がつるつるでした
 今季初すべり、
 初ころびしそうでした。
 転倒は骨折につながります。
 慎重に歩いて帰りました。
 もう少しでころびそうになりました。
      ■         ■
 除雪問題は、
 北国の行政にとってとても大切です。
 札幌市議会議員選挙では、
 除雪車を入れますが、
 議員当選の大きなポイントです。
 とにかく大変です。
 近隣でもめごとにもなります。
 高齢で除雪ができないので、
 一軒家からマンションに移る人も多いです。
 私の親もその例です。
      ■         ■
 これから3月末の雪どけまで、
 約4ヵ月間が大変です。
 今年は灯油価格が安いので
 それだけが朗報です。
 北海道にいらっしゃる方は、
 冬靴と呼ばれる滑り止めがついた靴を準備してください
 歩き方にも注意してください
 飛行機の欠航にくれぐれも注意してください。

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医学講座

鼻粘膜と美容外科手術

 鼻の手術の続きです。
 鼻の粘膜、
 私たちは鼻粘膜びねんまくと呼びます。
 アレルギーでかゆくなるのも、
 鼻声になるのも、
 鼻づまりになるのも、
 この鼻粘膜のせいです。
      ■         ■
 耳鼻科の先生は鼻の中を見るのが仕事です。
 昔は額帯鏡がくたいきょうという真ん中に穴があいた鏡を、
 おでこにつけて、
 その鏡に光をあてて、
 鼻や耳の中を見ました。
 私たちの学生時代には、
 この額帯鏡を使った実習がありました。
      ■         ■
 舌をガーゼでつかんで
 額帯鏡で光を集めて、
 口の中や喉の奥を見ました。
 私はこれが下手で、
 耳鼻科は無理と諦めました。
 かなり熟達しないと、
 声帯まで見えませんでした。
      ■         ■
 今は高性能の内視鏡とハイビジョンカメラです。
 モニターの精度も高いので、
 実にきれいに見えます。
 残念ですが、
 形成外科や美容外科で、
 鼻の中をよく診れる先生はまれです。
 耳鼻科専門医を持った先生もまれです。
 私が知っているのは、
 韓国の鄭東學(ジョン・ドンハク)先生です
 英語表記は、Dong-Hak Jung先生です
      ■         ■
 私が信頼する鼻の先生です。
 先生のクリニックの名前は、
 心美眼
 しみあんSHIMMIANといいます。
 韓国の美容のメッカ、
 江南にあります。
 日本にはない、
 耳鼻科出身の、
 美容外科の先生が作った鼻のクリニックです。
 元大学教授だけあってPRSという米国形成外科学会誌に、
 何本も論文を書かれています。
      ■         ■
 私は鼻の研究会2015に参加させていただいて、
 美容外科で鼻中隔の手術をするには、
 鼻粘膜のことをよく知っている、
 耳鼻科医と協同で手術をするのが、
 必須条件だと思いました。
 せっかく形のよい鼻を作っても、
 アレルギーで鼻がかゆくなって、
 寝ている間に鼻をこすってしまって、
 朝起きたら鼻が曲がっているなんて悲惨です
 鼻粘膜は簡単ではありません。
 専門医の意見を聞くべきだと痛感しました。

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医学講座

鼻の中の手術

 今朝の札幌は雪です。
 朝起きると、
 窓の外が暗いのです。
 外を見ると、、、
 雪が降っています。
 道路にも雪が積もっています。
 北国の宿命です。
 雪の季節がやってきました。
      ■         ■
 昨日の院長日記でご紹介した、
 鼻の研究会2015
 一番ためになったのが、
 耳鼻咽喉科の先生のご発表でした。
 鼻の中は耳鼻科医です。
 耳鼻科も進歩しています。
 レーザーを使う手術も増えました。
      ■         ■
 鼻の中は粘膜で覆われています。
 その粘膜が炎症を起こして腫れたり、
 アレルギーで腫れたりします。
 ちょっとでも粘膜の具合が悪いと、
 鼻がつまたっり、
 息が苦しくなったりします。
 鼻の調子が悪いと鼻声にもなります。
      ■         ■
 鼻の中にレーザーを当てて、
 粘膜を焼く治療があります。
 レーザーで治療すると、
 簡単に治ると思われがちですが、、、
 簡単ではないことがわかりました
 鼻の中の手術も進歩しています。
 内視鏡という機器を使って、
 精度が高い手術ができるようになりました。
 術者の腕にもよります。
      ■         ■
 美容外科で鼻中隔の処置をして
 鼻の形を変える手術があります。
 私たちは、
 外から見た形だけを気にします。
 鼻の中をしっかり見ておいて、
 耳鼻科の先生にも診ていただいいて、
 鼻の中のことも考えて手術をするべきです
      ■         ■
 腕のいい先生が手術をしても、
 手術後しばらくしてから、
 鼻が曲がることがあります
 鼻を支える土台がしっかりしていないと、
 最初はよくても曲がってきます。
 マンションの杭と同じです
 有名な美容外科だからといって安心はできません。
 手術前に耳鼻科医の意見も聞くべきです。
 とても勉強になった鼻の研究会でした。
 大竹先生に紹介していただきました。
 ありがとうございました。

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医学講座

鼻の研究会2015

 昨日(2015年11月22日)東京で
 ライノプラスティーセミナーがありました。
 私の目の主治医、
 聖路加国際病院形成外科の大竹尚之先生、
 元自治医大形成外科教授の菅原康志先生、
 東京慈恵医大形成外科教授の宮脇剛司先生、
 東京慈恵医大耳鼻科講師の浅香大也先生、
 東京慈恵医大耳鼻科講師の飯村慈朗先生、
 東邦大学耳鼻科教授の吉川衛先生
 一冊の教科書ができてしまうような有名な先生が立ち上げられた、
 Rhinoplasty 研究会(鼻手術研究会)です。
      ■         ■
 形成外科医と耳鼻科医が合同で開催する、
 日本ではじめての鼻の研究会です。
 一日の研究会でしたが、
 実に内容が充実した研究会でした。
 お世話していただいた、
 大竹尚之先生、
 聖路加国際病院形成外科の、
 松井瑞子先生、
 東京慈恵会医科大学形成外科と耳鼻科の先生に、
 心から御礼申し上げます。
      ■         ■
 美容外科で行う鼻の手術は、
 実に多岐にわたります。
 最近では、
 レディエッセという注入剤で
 失明するような事故も起きています
 目鼻立ちという言葉があるように、
 きれいな目と、
 形のよい鼻は美人の必須条件です。
      ■         ■
 いくら形がよくても、
 困った鼻で悩む人も多いです。
 花粉症でかゆくなる鼻、
 鼻水ずるずるで困る鼻、
 風邪をひいて鼻声になる鼻、
 鼻がつまって息が苦しいこともあります。
 私たち形成外科医は、
 外見にはこだわりますが、
 鼻づまりのことはよく知りません。
      ■         ■
 昨日の研究会では、
 耳鼻咽喉科の先生から、
 最新の鼻の手術や、
 鼻の生理的な構造についても、
 実に詳しく教えていただけました。
 耳鼻科の手術にも上手下手があって、
 他院でした手術が不適切なために、
 やり直し手術があるそうです。
 耳鼻科でも先生を選ぶのが難しいです。
      ■         ■
 最近は美容外科でも、
 鼻中隔を修正して、
 鼻の形を治す手術が流行しています。
 私のところでは実施していませんが、
 この鼻中隔手術の専門家は耳鼻咽喉科です
 私が手術用顕微鏡でまぶたを見るように、
 耳鼻科の先生は、
 高性能の内視鏡で鼻の中を実によく見ます。
      ■         ■
 高いお金を払って、
 有名な美容外科で、
 有名な先生が鼻中隔の手術までしたのに、
 鼻が曲がってしまったとか、
 鼻づまりになったとか、
 そんなトラブルもあるそうです。
 キーワードは、
 形成外科と耳鼻科のコラボです。
 しっかりとした耳鼻科医に鼻の中はお任せして、
 形成外科と仲良く手術をする。
 これが大切だと痛感しました。
 来年の研究会にも参加します。

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