医学講座

税込価格です

 2014年4月に消費税が8%に上がりました
 これだけでも大変なのに、
 北海道では電気料金が上がる可能性があります。
 灯油価格も、
 ガソリン価格も、
 円安のためもあって、
 みんな値上がりしています。
      ■         ■
 以前は、
 税込表示が義務付けられていました。
 消費税増税前に、
 税抜き表示が認められました。
 困るのが、
 買物の時です。
 税込みでいくらになるのか?
 簡単に計算できません。
      ■         ■
 私の学生時代
 本間家は貧乏でした
 スーパーのレジで、
 お金が足りるだろうか?
 病院の受付で、
 お金が足りなかったらどうしよう…?
 よく思っていました。
      ■         ■
 北海道は不景気です
 電気料金と、
 灯油が値上がりしたら、
 この冬は壊滅的になると
 私は予測しています。
 札幌美容形成外科の経営も楽ではありません。
 私の役員報酬は大幅に下がったままです
 他のお医者さんは雇えません
      ■         ■
 札幌美容形成外科の自由診療の価格は
 税込み価格です
 女性のレーザーフェイシャルは9,600円です。
 まつげ育毛剤のルミガンは5,000円です。
 女性用パントガール1箱90錠9,500円
 90錠6箱:54,000円
(6箱で1箱9,000円)
 男性用プロペシアは1箱28錠7,800円、
 28錠6箱:45,000円
(6箱で1箱7,500円)です。
 8%になって変わったものは、
 もともと外税表示だった料金です。
 HIV検査料は1,050から1,080円になりました。
 生命保険の診断書料も、
 一通5,250から5,400円となりました。
      ■         ■
 正直に申し上げて、
 税込7800円のプロペシアは、
 本体価格が
 7222円です。
 6箱買うと税込7500円です。
 本体価格は、
 6945円です。
 経営的にはかなり厳しいものがあります。
 なんとかこの価格を維持したいと
 がんばっています

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院長の休日

敬老の日2014

 今日は敬老の日です。
 休診日なので、
 朝からTVを見ていました。
 若い人が、
 娘さんがお父さんと、
 息子さんがお母さんと、
 LINEをしているのを見ました。
      ■         ■
 うちは、
 私たち夫婦も、
 86歳の私の母も、
 80歳の家内の母も、
 LINEを使っています
 画像も送れるし、
 通話料無料ですし、
 便利です。
      ■         ■
 敬老の日、
 今年も特別なことはしません。
 LINEでメッセージを送りました。
 電話もちょっとしてみました。
 気がついたら自分は還暦
 65歳以上を高齢者というそうなので、
 なんと
 あと5年で高齢者です。
      ■         ■
 60歳になっても、
 仕事ができることに感謝し、
 無理のない範囲で、
 自分の身の丈に合った仕事をします。
 朝日新聞、元記者、
 高橋賢司さんの
 がんと生きる
 ⑤後悔の念
 …に書かれていました。
      ■         ■
 大腸がんと分かった後だったが、
 ベテラン看護師から次のような話を聞いた。
 「40代になったら内視鏡検診を受ける
 大腸がんは進行が遅いから異常がなければ次は3年後
 言葉が、ずしりと響いた。
 過去に一度も内視鏡検診をしていなかった。
 告知を受けて以来、後悔の日々だ。

 自分も内視鏡検査を受けようかと考えました。
 新聞はためになります
 60歳になった敬老の日の思いです。

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医学講座

がんと生きる◇高橋賢司さんのコラム

 私が必ず読んでいる、
 朝日新聞北海道版のコラムです。
 元朝日新聞記者の高橋賢司さんが書いていらっしゃいます。
 患者さんとして、
 とても良い治療を、
 良い先生に、
 良い方法で受けていらっしゃいます。
 医師としても参考になります。
      ■         ■
 ネットでも読めます
 初回のコラムをご紹介いたします。
 ①青天のへきれき
 ■「まだ進行段階」に光明
 まさに「青天のへきれき」だった。今年6月、思いもよらず「大腸がん」が見つかり、がん患者になった。64歳と8カ月だった。
 それまで自分の健康を自負して仕事を続けてきた。そろそろ体にがたが来る頃かなと思っていたところに、医師から「がんの疑い」を告げられた。衝撃だった。がんと向き合う人生の始まりだった。
 告知は、JA北海道厚生連の札幌厚生病院で受けた。診断名は「直腸がん、同時性多発肝転移」。詳しくは、こうだ。
 大腸の肛門(こうもん)近くの直腸の内壁にぐるっとがんが巣くって腸管が細くなり、このままだと便が詰まって腸閉塞(へいそく)を起こしかねない。速やかに切除手術した方が良い。がんは直腸から肝臓へも遠隔転移している。こちらも切除しなければならない――。
 がんの進行度を示す病期は最も進んだ「ステージ4」。「継続的に化学療法ができた場合、2年生存率50%」だった。
      ■         ■
 家族同席で説明を受けた。転移がショックだった。しばらくは「そんなにひどいのか」という落胆と「どうしてこんなことになったのか」という後悔の念が交錯した。
 がんは命を脅かす病気で、日本人の死因のトップだ。「不治の病」や「死」という言葉を意識してしまう。今では切除手術や術後の治療で完治する人もいるから「不治の病」は当たらないが、転移しているので、どうしても「命の限り」が気になる。
 「ステージ4だと末期がんかなあ」と当初は勝手に思い、病室では「この先をどう生きるか、覚悟を決めなければいかんか」と内心は穏やかでなかった。
 しかし、医師から「まだ進行がんの段階だ」と聞かされて光明が見えた。直腸がん切除後に肝がんの完全切除と抗がん剤による化学療法を続ければ、「術後5年以上生存33%の仲間入りも可能だ」と励まされた。
 テレビのキャスターなどで活躍している鳥越俊太郎さんが、大腸がんと肝転移・肺転移の手術を重ねて今も健在なことを家族が買ってきた彼の著作「がん患者」を読んで改めて知った。これまでの検査で肺転移は見つかっていないが、肝転移までは鳥越さんと似たようなものだ。テレビで見る鳥越さんの元気な姿が、「生きる力」を与えてくれた。
 鳥越さんに倣い、「がんを抑え込みながら共存する生き方」を目指すことにした。
      ■         ■
 がんが見つかって1カ月余りが過ぎた7月初め、直腸がんの手術をし、肛門から10センチほど奥に巣くったがんを切除した。幸い、肛門は残り、手術後の傷の癒着もない。へそから下腹部へ縦に約20センチを開腹したが、手術から11日目に退院し、仕事に復帰できた。
 退院から約4カ月の今も頻便などで排便のコントロールに難儀するが、時間の経過とともに元に戻りつつあり、普段の日常生活が送れるようになってきた。
 気になるのは転移肝がんの今後だ。今のところ、肝臓以外に明らかな転移は見つかっておらず、切除可能な場所に肝転移の病変があるため、11月下旬に切除手術をすることになった。
      ■         ■
 高橋賢司(たかはし・けんじ) 1946年、岩見沢市生まれ。65年に朝日新聞社入社。札幌で通算4回、このほか、千歳、釧路、八戸(青森県)で勤務し、2005年10月から岩見沢支局長。2006年10月の定年後も記者を続けている。
      ■         ■
■私の体験、考える素材に
 日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで亡くなっています。
 私も大腸がんが見つかり、手術を受けました。今は転移した肝がんの切除に向けて、抗がん剤による化学療法を続けています。
 ずっと「がんは怖い」と思っていました。しかし、患者となり、日々進歩する治療を知ってから、がんに支配されず向き合うことが大事だと気づきました。
 がんは早期発見がカギです。私は検診が遅かったので、完治は難しそうですが、早期に治療すれば治るがんが増えています。大腸がんもそうです。
 私の体験を伝えることで、がんの早期発見や考える素材になればと考え、紙面に書くことになりました。まずは、がんの発見から手術の後までです。

 (以上、朝日新聞デジタルより引用)
      ■         ■
 はじめてコラムを読んだ時、
 私とほぼ同年代。
 岩見沢生まれ。
 真面目そうなおじさん。
 でも、
 ステージⅣ
 肝転移
 厳しいなぁ~
 …というのが実感でした。
      ■         ■
 毎日連載されるのではないため、
 コラムを見つけるたびに、
 お元気だったんだ
 …と安心して、
 興味深く内容を読んでいました。
 主治医の転勤に合わせて、
 北海道内の病院を受診される姿に、
 思わず、
 先生を信じてがんばってください
 …と応援していました。
      ■         ■
 新聞記者は、
 字を書くのが商売
 字にするのが商売
 無駄のない文章で、
 的確に病状を表現していらっしゃいます。
 長万部町にある秘湯「二股らぢうむ温泉
 …の話しを読んだ時には、
 自分も病気になったら行ってみようと思いました。
      ■         ■
 高橋賢司さんも、
 今回の朝日新聞の事件は、
 とても残念に思っていると想像します。
 信頼を取り戻すために、
 朝日新聞社にはがんばっていただきたいです。
 新聞社ががんばらなければ、
 日本は大変なことになってしまいます。
 政治家など、
 朝日が嫌いな人もいると思います。
 私は朝日新聞社を応援しています
 がんばっていただきたいです。
20140914
 

高橋賢司さん
(朝日新聞デジタルより引用)

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昔の記憶

がんばれ朝日新聞

 平成26年9月13日、
 朝日新聞、天声人語です。
 痛恨事からの出直し
 まっさらな紙に記事が印刷されて、世の中に出ていく。新聞社で働く者の喜びであり、ささやかな誇りでもある。しかし昨日の紙面は、朝日新聞にとって痛恨のものとなった。報道にたずさわる一人として、身が縮む。同僚だれもが同じ心情だと思う。
▼当コラムの執筆を任されたころ、敬愛する先輩に言われた。引き継がれてきた1本のろうそくに、毎日毎日、火をともすように書く仕事だ、と。小欄だけではない。新聞づくりそのものが、社員全員が真摯(しんし)な気持ちで、日々に新たな火をともす仕事である。
▼言論の自由の保障が、日本国憲法にもある。人間の歴史がこの自由を獲得するまでに、どれほどの血が流れ、苦闘があったことか。その理念を尊び、死守すべき言論機関として、慰安婦問題をめぐる池上彰さんのコラム掲載を見合わせたのは最悪だった。
▼気に入らない意見や、不都合な批判を排した新聞は、もう新聞ではない。「あなたの意見には賛成しないが、あなたがそれを言う権利は命をかけて守る」。古来の至言が、信頼もろとも紙面上に砕け散った思いがした。
▼「吉田調書」については、今年5月の小欄でも取り上げている。初報記事とともに「命令違反」の表現が誤っていたことを、おわびいたします。
▼砕け散ったもののかけらを、時間はかかっても拾い集める。そして信頼を一から作りなおしていく。深く自省する中で、朝日新聞が言論の一翼を担っていく気構えには揺らぎがないことも、あわせてお伝えをしたい。
(以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 朝日新聞が大変なことになっています。
 組織が大きくなると、
 いろいろな問題が起こります。
 私が知っている朝日の社員は、
 真面目で、
 仕事熱心な人たちです。
 私と同じように心を痛めていると思います。
      ■         ■
 朝日新聞は長年の愛読紙です。
 やめるつもりはありません。
 ひととき
 患者を生きる
 …は毎日読んでいます。
 日曜日の、
 男のひといき
 …も楽しみにしています。
      ■         ■
 朝日新聞の北海道版には、
 元朝日新聞記者、高橋賢司さんが連載している
 がんと生きる
 …というコラムもあります。
 読むたびに、
 がんばっていらっしゃる
 …と安心します。
      ■         ■
 サザエさんも、
 フジ三太郎も、
 朝日新聞の連載マンガでした。
 後世に残るものです。
 朝日新聞ファンの一人として、
 この難局を、
 なんとか乗り越えていただきたいと願っています。
 がんばれ朝日新聞
 応援しています。

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院長の休日

休日にお墓の草取り2014

 大雨特別警報が出た日
 私はお墓でラベンダーの草取りをしていました。
 正直に言います。
 私は不信心です。
 先祖を粗末にしていました
 ばちあたりです。
 恥ずかしながら、
 お墓の場所を正確に覚えていませんでした。
      ■         ■
 昨年、
 四国の島本様に、
 お墓を建立していただきました
 念願の、
 ラベンダーを、
 お墓に植えました。
 きれいにラベンダーを咲かせるのは、
 実に大変なことです。
      ■         ■
 立派なお墓ができました。
 島本さんに感謝しています。
 ラベンダー好きなので、
 死んでからも、
 ラベンダーに癒されたいと思いました
 ところが… 
 気がついてみると…
 ラベンダーは草の中に埋まっていました。
      ■         ■
 私の家のお墓の近くに、
 古いお墓で、
 毎年ラベンダーがとてもきれいに咲くお墓があります。
 そんなお墓にしたいと思いました。
 現実は甘くはなかった
 立派なお墓に雑草が生い茂っていました。
 こりゃいかん!
 …とせっせと草取りに行っています。
      ■         ■
 お墓に通うようになって気づきました。
 もう何年もお参りに来ていないだろうなぁ~
 …というお墓がたくさんあります。
 立派なお墓なのに…
 どうしたのかなぁ~?
 …と考えて見ています。
 新しいお墓もぽつぽつとできます。
 私の家の向いのお墓が新しくなりました。
 どうやら前の方とは違うようです。
      ■         ■
 札幌市が管理している平岸霊園という墓地です。
 墓所が空いたところは更地した後で、
 抽選で使えるようにするそうです。
 亡くなった濱本淳二先生が、
 札幌市衛生局理事に就任された時
 お墓の担当もなさっていらっしゃいました。
 霊園は衛生局管轄です。
 霊園の管理が大変と伺ったことがありました。
 これからの世の中、
 お墓の管理は行政としても大変だと思います。
 草取りも大変ですがせっせとがんばります。
 もう場所を間違うことはなくなりました。

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院長の休日

大雨特別警報2014

 札幌市に大雨特別警報が出て、
 一部地域に避難勧告が出ました。
 昨日は曇りながら、
 まずまずのお天気でした。
 休診日だったので、
 私は、お墓に、
 ラベンダーの草取りに行きました
 草取はできて、
 夕方も雨は降っていませんでした。
      ■         ■
 午前0時を過ぎた頃から、
 雷の音がして、
 雨がぱらぱら降ってきました。
 気がついてみると、
 札幌市内から見て、
 南の方角にたくさん稲妻が光っていました。
      ■         ■
 眠っていると、
 午前3時を過ぎた頃に、
 iPhoneから聞きなれない音がしました。
 何度も鳴るので、
 見に行ってみると、
 なんと!
 札幌市が避難勧告を出していました。
 外を見ると雨は降っていましたが、
 避難するほどではなさそうでした。
      ■         ■
 今朝起きてみても、
 それほど強い雨はありません。
 TVを見て驚きました
 濁流で、
 道路が流されていました。
 札幌でも、
 南の方です。
 札幌駅周辺は大丈夫です。
 JRが止まっています。
      ■         ■
 札幌は、
 北の端と、
 南の端では、
 天候が違います。
 南側は山が多く、
 北側は海に近い地形です。
 冬に雪が多いのが北区
 南区の倍近くあることもあります。
      ■         ■
 大雨の被害は、
 TVでしかわかりません。
 幸い、
 札幌市中心部は大丈夫です。
 河川の増水で、
 被害が出ないことを祈っています。
 札幌市内の小中学校は臨時休校です。
 札幌美容形成外科は、
 明日は通常通り診療を行います。

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医療問題

【医療等の状況】書きにくい理由

 学校でけがをした時に書く
 【医療等の状況】は書きにくい書類です。
 手術が終わって、
 病棟で患者さんを診て、
 疲れて外来へ行って、
 一番見たくない書類が、
 医療等の状況でした。
      ■         ■
 独立行政法人日本スポーツ振興センターの理事長さんは、
 河野一郎さんという方です
 1973年東京医科歯科大学医学部卒業。
 筑波大学講師、助教授を経て、
 1999年より筑波大学教授。
 2001年、日本オリンピック委員会理事に就任。
 医師免許を持ったお医者さんです。
      ■         ■
 私よりは年配の先生ですが、
 おそらく、
 手術が終わった後で、
 疲れた身体で、
 外来で書類書きはしたことがないと思います
 教授クラスの偉い先生は、
 医療等の状況は書きません。
      ■         ■
 病院によっては、
 医事課で処理してくれるところもあるようです。
 ただ、
 証明欄に印鑑を押すのは、
 最終的には医師の責任になります。
 給付金額を決定するのに、
 【診療報酬請求点数】が必要で、
 その金額から給付額が決定されるからです。
      ■         ■
 この書類が面倒なのは、
 保険外診療や学校の管理下と関係のない傷病(虫歯など)について同時に治療を受けた場合は、その分の点数を除いて記入してください。
 …と書かれているからです。
 私たちが虫歯を治療することはありません。
 ただ、
 アトピー性皮膚炎で通院している患者さんが、
 学校でやけどをして来院することはあります。
      ■         ■
 保険請求に使うレセプトには、
 アトピーの治療費も、
 やけど(熱傷)の治療費もいっしょに記載されます。
 現在、医療機関で使われている、
 レセコンといわれるシステムで、
 アトピーと、
 やけどを、
 別々に計算するシステムはありません。
      ■         ■
 交通事故や労災は、
 請求先が違うので、
 まだ計算することはできます。
 それでも、
 医事課の職員がいない夜の外来では、
 点数を分けることが難しいです。
 開業医も同じです。
 再診した際に、
 やけどとアトピーを同時に診た場合、
 再診料はどちらで計算するかという指針がありません
      ■         ■
 理事長の河野一郎さんは、
 そんなことはご存知ないと思います。
 医師免許を持った先生が理事長さんです。
 レセプトから、
 保険外診療や学校の管理下と関係のない傷病(虫歯など)について同時に治療を受けた場合は、その分の点数を除いて記入してください。
 …がどんなに面倒な作業か、
 ご自分で計算みるといいと思います。
      ■         ■
 失礼ながら河野先生は、
 おそらくレセコンの操作も、
 電子カルテの操作もできないと、
 私は想像します。
 もし河野一郎先生がどこの病院でも
 この作業が簡単にできたら
 私は素直に謝ります。
 手間ひま時間がかかる無駄な書類は、
 今すぐに廃止して欲しいです
 関係省庁はすぐに対応してください。

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医療問題

学校でのけがと書類

 私は1980年に医師免許を取得し、
 34年間医師をしています。
 勤務医時代が20年以上ありました。
 病院勤務の医師は過重労働です
 子どもといっしょに晩ご飯は、
 週に1~2回あればいいところでした。
 お医者さんの奥さんは
 一人で子育てをしたと言われます
      ■         ■
 勤務医にとってしんどいのが、
 書類書きです。
 手術記録や診療記録を書くのは、
 医師としての義務であり、
 しっかりと記録を書かなければ、
 自分のためにも、
 患者さんのためにもなりません。
      ■         ■
 面倒なのが、
 損害保険会社に出す書類や、
 後遺障害診断書の類です。
 簡単には書けません
 手術が終わって…
 明かりが消えた外来へ行くと、
 机の上に書類が山積みになっていることが…
 よくありました。
      ■         ■
 こんな書類はなくてもいいのに
 …と思う書類も何種類かありました。
 一番私が嫌いだった書類は、
 学校安全会
 医療等の状況 
 …という書類です。
 学校でけがをした子どもさんの保護者が、
 保健室の先生からもらってくる書類です。
      ■         ■
 この医療等の状況
 …という書類が、
 昭和35年5月20日
 日医発第31号
 日本医師会長から都道府県医師会長あて
 …という一通の文書のため、
 無料で交付している医療機関が大部分です
      ■         ■
 今から半世紀も前の協定です。
 還暦の私ですら小学校入学前です
 その時の合意をもとに、
 先生、(ただで)書いてください
 …と言われます。
 法律的な根拠はないので、
 文書料を請求するのは医療機関の自由です。
      ■         ■
 学校安全会という会は、
 今は独立行政法人日本スポーツ振興センターになりました。
 その独立行政法人で、
 学校からお金を集めて、
 けがをした子どもさんに給付しています。
 昭和35年と今では、
 医療システムも大きく変わりました。
      ■         ■
 医療機関では、
 診療内容を詳しく記載した明細書をお渡ししています。
 けがの治療にかかった点数(料金)もわかります。
 はっきり言って、
 医療等の状況
 …が無くても、
 給付金額の算定はできます。
      ■         ■
 独立行政法人日本スポーツ振興センターも変わって、
 オンラインで請求ができるようです。
 けがをした子どもさんの親が、
 一日でも早くお金をもらえるように、
 手間ひま時間がかかる無駄な書類は、
 今すぐに廃止して欲しいです。
 関係省庁はすぐに対応してください

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院長の休日

還暦を迎えました

 今日、無事に還暦を迎えることができました。
 赤いちゃんちゃんこと帽子は、
 義母と娘が作ってくれました。
 元気で還暦を迎えられたことに感謝し、
 これからも働きたいと思っています。
 60歳からの人生への私の思いです。
      ■         ■
 院長日記の中で私が好きな文章です。
 平成21年4月1日の朝日新聞朝刊に
 伊集院静さんが書かれました。
 サントリーの広告です
 ともに生きるためにあるか
 新社会人おめでとう。
 君は今春、どんな仕事に就いただろうか。どんな仕事、職場であれ、
 そこが君の出発点だ。
 今、世界は経験したことのない不況にある。金を儲けるだけが、自分だけが富を得ようとする仕事が愚かなことだと知っていたはずなのに、暴走した。なぜ止められなかったのか。それは仕事の真の価値を見失っていたからだ。人を騙す。弱い立場の人を見捨てる。自分だけよければいい。それらは人間の生き方ではないと同時に仕事をなす上でもあってはならないことだ。仕事は人が生きる証しだ、と私は考える。働くことは生きることであり、働く中には喜び、哀しみ、生きている実感がたしかにある。
 だから出発の今、真の仕事、生き方とは何かを問おう。
 その仕事は卑しくないか。
 その仕事は利己のみにならないか。
 その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。
 その仕事はともに生きるためにあるか。
 今何より大切なのはともに生きるスピリットではなかろうか。一人でできることには限界がある。誰かとともになら困難なものに立ちむかい克服できるはずだ。会社とは、職場とはともに働き、生きる家である。仕事は長く厳しいが、いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。笑ってうなずく時のために、新社会人の今夜はともに祝おう。
その日のために、皆で、ハイボールで乾杯。

 その日のために、皆で乾杯。
 伊集院 静
 (以上、朝日新聞の広告より引用)
 新社会人になったつもりで、
 皆様のご支援に感謝し、
 これからもがんばって仕事をして参ります。
20140908

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医学講座

ケロイド治療最前線2014

 9月3日と4日の日本美容外科学会で、
 一番感銘を受けたのが、
 日本医大形成外科准教授、
 小川令先生の講演でした。
 教育講演でも、
 特別講演でもなく、
 お昼のランチョンセミナーでした。
 とても勉強になりました。
      ■         ■
 はじめて小川先生の発表をお聞きしたのは、
 2011年7月の、
 第3回日本創傷外科学会でした
 今年4月に長崎で開催された、
 第57回日本形成外科学会でも発表をお聞きし、
 今年7月に札幌で開催された
 第120回日本美容外科学会学術集会でも感動しました
      ■         ■
 ランチョンセミナーでお聞きした小川先生の講演で、
 私たちがケロイド体質と呼んでいる、
 遺伝的な体質について、
 遺伝子レベルの解析が進んだことを知りました。
 高血圧との関係も知りました。
 妊娠で悪化することも知りました。
 放射線治療や、
 レーザー治療を、
 どのようにすると効果的かを知りました。
      ■         ■
 まだまだ難しいケロイド治療です。
 日本医大形成外科の、
 メカノバイオロジー・メカノセラピー研究室からは、
 素晴らしい論文がたくさん出ています。
 私が生きているうちに、
 ケロイドが治せるようになると思いました。
 小川令先生の研究に期待しています。
 ケロイドで困っている人は、
 日本医大形成外科の小川令先生を受診してください

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